JPH05225537A - 回転ヘッドドラム - Google Patents
回転ヘッドドラムInfo
- Publication number
- JPH05225537A JPH05225537A JP2918692A JP2918692A JPH05225537A JP H05225537 A JPH05225537 A JP H05225537A JP 2918692 A JP2918692 A JP 2918692A JP 2918692 A JP2918692 A JP 2918692A JP H05225537 A JPH05225537 A JP H05225537A
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- JP
- Japan
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- drum
- shaft
- fixed
- press
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】VTR等の回転ヘッドドラムの圧入組立におい
て、下側ドラムに対して軸を持つ上側ドラムを圧入する
際の停止精度が高く、かつ圧入後の下側ドラムに対する
軸の垂直度が高いような下側ドラムの穴内壁形状を提供
することを目的とする。 【構成】下側ドラムの穴内壁形状において、高剛性部の
両端に突部を持つことを特徴とする回転ヘッドドラム
て、下側ドラムに対して軸を持つ上側ドラムを圧入する
際の停止精度が高く、かつ圧入後の下側ドラムに対する
軸の垂直度が高いような下側ドラムの穴内壁形状を提供
することを目的とする。 【構成】下側ドラムの穴内壁形状において、高剛性部の
両端に突部を持つことを特徴とする回転ヘッドドラム
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR(ビデオテープ
レコーダ)やDAT(デジタルオーディオテープレコー
ダ)等に用いられる回転ヘッドドラム装置に係り、特
に、該種回転ヘッドドラム装置における軸の圧入構造に
関するものである。
レコーダ)やDAT(デジタルオーディオテープレコー
ダ)等に用いられる回転ヘッドドラム装置に係り、特
に、該種回転ヘッドドラム装置における軸の圧入構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸固定タイプの回転ヘッドドラム装置に
おいては、磁気ヘッド等を搭載するための回転ドラム
(上側ドラム)の構成要素に軸受を介して軸を予め取付
けておき、この軸を固定ドラム(下側ドラム)に圧入・
固定する構造をとるのが一般的である。公知のように、
回転ドラム側に設けられたロータリトランス即ち回転側
トランスコイルと、固定ドラム側に設けられたロータリ
トランス即ち固定側トランスコイルとは、所定の微小距
離を保って正確に面対向しなければ所期の性能が得られ
ず、このため上記軸を高精度に圧入する必要がある。
おいては、磁気ヘッド等を搭載するための回転ドラム
(上側ドラム)の構成要素に軸受を介して軸を予め取付
けておき、この軸を固定ドラム(下側ドラム)に圧入・
固定する構造をとるのが一般的である。公知のように、
回転ドラム側に設けられたロータリトランス即ち回転側
トランスコイルと、固定ドラム側に設けられたロータリ
トランス即ち固定側トランスコイルとは、所定の微小距
離を保って正確に面対向しなければ所期の性能が得られ
ず、このため上記軸を高精度に圧入する必要がある。
【0003】そこで、特開平2ー9013号公報に記載
された回転ヘッドドラム装置においては、固定ドラムの
穴の回転ドラム側内周面と軸との接触長さを短くすると
共に、固定ドラムの穴の下端側内周面と軸との接触長さ
を長くして、初期の圧入力を小さくしてかじりの発生を
防止し、高い軸の倒れ精度が得るようにしている。
された回転ヘッドドラム装置においては、固定ドラムの
穴の回転ドラム側内周面と軸との接触長さを短くすると
共に、固定ドラムの穴の下端側内周面と軸との接触長さ
を長くして、初期の圧入力を小さくしてかじりの発生を
防止し、高い軸の倒れ精度が得るようにしている。
【0004】図12は、この先願に記載された軸の圧入
構造を示す図である。同図において、51は軸で、図示
していないが、回転ドラムの構成要素が軸受を介して回
転可能に予め取付けられている。52は固定ドラムで、
上記軸51が圧入される穴(中心穴)53が穿設されて
いる。この穴53の内周面には、軸51と接触し軸51
を圧入・固定するための突部54,55,56が形成さ
れており、まだ、突部54と55の間及び突部55と5
6との間には、軸51と非接触の逃げ溝57,58がそ
れぞれ形成されており、軸51の圧入力は突部54,5
5,56の面より得る構造となっている。そして、軸の
圧入開始時のかじりを低減するため、穴53の内周面の
突部54,55の軸方向の長さ即ち圧入長さを、穴53
の下端部の内周面の突部56の軸方向の長さ即ち圧入長
さに比べて短くし、高い軸垂直度を得る構造としてい
た。
構造を示す図である。同図において、51は軸で、図示
していないが、回転ドラムの構成要素が軸受を介して回
転可能に予め取付けられている。52は固定ドラムで、
上記軸51が圧入される穴(中心穴)53が穿設されて
いる。この穴53の内周面には、軸51と接触し軸51
を圧入・固定するための突部54,55,56が形成さ
れており、まだ、突部54と55の間及び突部55と5
6との間には、軸51と非接触の逃げ溝57,58がそ
れぞれ形成されており、軸51の圧入力は突部54,5
5,56の面より得る構造となっている。そして、軸の
圧入開始時のかじりを低減するため、穴53の内周面の
突部54,55の軸方向の長さ即ち圧入長さを、穴53
の下端部の内周面の突部56の軸方向の長さ即ち圧入長
さに比べて短くし、高い軸垂直度を得る構造としてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例の構造は、初期
圧入力が小さい為圧入初期に於て垂直度が高い。これが
一因となり、最終的にも垂直度は高く、2μmの高垂直
精度が得られている。
圧入力が小さい為圧入初期に於て垂直度が高い。これが
一因となり、最終的にも垂直度は高く、2μmの高垂直
精度が得られている。
【0006】しかし、もう1つの重要仕様である圧入時
の軸の停止精度が考慮されていない。停止精度を高める
ためには、スティックスリップを小さくすることが大切
である。なぜならスティックスリップが大きいと、同じ
目標位置を指示しても、ある時は、全く動かず、ある時
は、逆に動き過ぎて目標位置を超えるという現象が生
じ、位置の高精度な制御ができない。そこでスティック
スリップを小さくするために、圧入力を下げることが必
要である。この為の最も有効な手段は2つある。締代
(軸径と穴径の差)を小さくすることと圧入長さ(圧
入後に軸と穴が接触している軸方向の長さ)を小さくす
ることである。まず締代であるが、量産を考慮すると、
締代のばらつきをある程度許容せざるを得ない。量産に
入るに当たり、締代の寸法を決めるが、この値は量産時
には締代の中央値となる。ばらつきのために、この中央
値をはさんで最大値と最小値ができる。圧入力を下げる
ためにはこの最大値を下げることが必要だが、現実に量
産時に指示できることは、この中央値を下げることであ
る。量産時に、中央値を下げると、これに伴って最小値
も下がることになる。最小値は製品の信頼性の確保の観
点から、ある値より大きくは、下げられない。下げすぎ
ると、軸が穴から抜ける恐れがあるからである。上記制
約のもとで締代の中央値を可能なだけ下げても、停止精
度2μm以内を達成することはできない。したがって、
停止精度2μm以内を達成するために、より一層、圧入
力を下げることが必要である。そこで次の手段として圧
入長さを短くすることが必要となる。しかし従来法で単
純に圧入長さを短くすると、圧入力が減少し停止精度の
目標値は達成されるものの、垂直精度が劣化する(理由
後述)。
の軸の停止精度が考慮されていない。停止精度を高める
ためには、スティックスリップを小さくすることが大切
である。なぜならスティックスリップが大きいと、同じ
目標位置を指示しても、ある時は、全く動かず、ある時
は、逆に動き過ぎて目標位置を超えるという現象が生
じ、位置の高精度な制御ができない。そこでスティック
スリップを小さくするために、圧入力を下げることが必
要である。この為の最も有効な手段は2つある。締代
(軸径と穴径の差)を小さくすることと圧入長さ(圧
入後に軸と穴が接触している軸方向の長さ)を小さくす
ることである。まず締代であるが、量産を考慮すると、
締代のばらつきをある程度許容せざるを得ない。量産に
入るに当たり、締代の寸法を決めるが、この値は量産時
には締代の中央値となる。ばらつきのために、この中央
値をはさんで最大値と最小値ができる。圧入力を下げる
ためにはこの最大値を下げることが必要だが、現実に量
産時に指示できることは、この中央値を下げることであ
る。量産時に、中央値を下げると、これに伴って最小値
も下がることになる。最小値は製品の信頼性の確保の観
点から、ある値より大きくは、下げられない。下げすぎ
ると、軸が穴から抜ける恐れがあるからである。上記制
約のもとで締代の中央値を可能なだけ下げても、停止精
度2μm以内を達成することはできない。したがって、
停止精度2μm以内を達成するために、より一層、圧入
力を下げることが必要である。そこで次の手段として圧
入長さを短くすることが必要となる。しかし従来法で単
純に圧入長さを短くすると、圧入力が減少し停止精度の
目標値は達成されるものの、垂直精度が劣化する(理由
後述)。
【0007】そこで、垂直精度は2μmと高い精度を維
持しつつ、かつ停止精度も2μmと高い精度を達成する
ために、如何にして圧入長さを短くするかが、重要なポ
イントとなる。
持しつつ、かつ停止精度も2μmと高い精度を達成する
ために、如何にして圧入長さを短くするかが、重要なポ
イントとなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】固定ドラム穴53の内周
面の所定場所に所定長さの突部を少なくとも2個形成
し、また内周面の所定場所に必要長さの逃げ溝を形成す
ることによって、高垂直精度と高停止精度の両者を得る
ことができる。
面の所定場所に所定長さの突部を少なくとも2個形成
し、また内周面の所定場所に必要長さの逃げ溝を形成す
ることによって、高垂直精度と高停止精度の両者を得る
ことができる。
【0009】
【作用】固定ドラム穴53の内周面の剛性の高い個所に
於て、できる限り離れた2点に突部を設けることによっ
て、回転剛性(後述)を高めることができ、これによっ
て高垂直精度が得られる。但し、この時の突部は、所定
以上の長さを持つことが必要である。また突部は離れた
2点に設ければ良く、別の目的のために、この2点間に
更に、1個あるいは複数個の突部を設けても高垂直精度
は劣化しない。
於て、できる限り離れた2点に突部を設けることによっ
て、回転剛性(後述)を高めることができ、これによっ
て高垂直精度が得られる。但し、この時の突部は、所定
以上の長さを持つことが必要である。また突部は離れた
2点に設ければ良く、別の目的のために、この2点間に
更に、1個あるいは複数個の突部を設けても高垂直精度
は劣化しない。
【0010】また、上記2点間に逃げ溝を設け、この溝
の幅を増加させることによって圧入長さが減少し、従っ
てスティックスリップが下がり、高停止精度が得られ
る。
の幅を増加させることによって圧入長さが減少し、従っ
てスティックスリップが下がり、高停止精度が得られ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図1〜図11に示した各実施
例によって説明する。
例によって説明する。
【0012】図1〜図3は本発明の実施例の説明に係
り、図1は回転ヘッドドラム装置の断面図である。同図
において、1は回転ドラム(上側ドラム)で、その内側
のディスク2が軸受3,4を介して軸5に回転自在に取
付けられており、ディスク2の下面側にはロータリトラ
ンスの回転側トランス6が接着固定されている。また、
上記ディスク2の上面側にはシリンダ部材7が固定され
ており、該シリンダ部材7に取付けられた磁気ヘッド
(ビデオヘッド)8が所定量だけ外方に突出している。
9は上記シリンダ部材7に取付けられたモータロータ
(ロータマグネット)で、上記軸5の上端側に適宜支持
部材を介して固定されたモータステータ(ステータコイ
ル)10と所定距離をもって対向している。11は固定
ドラムで、その穴(中心穴)12に上記軸5の下端部が
高精度に圧入固定されている。この固定ドラム11の上
面側には、ロータリトランスの固定側トランス13が接
着固定されていて、上記ロータリトランスの回転側トラ
ンス6と所定の微小間隔をもって面対向している。
り、図1は回転ヘッドドラム装置の断面図である。同図
において、1は回転ドラム(上側ドラム)で、その内側
のディスク2が軸受3,4を介して軸5に回転自在に取
付けられており、ディスク2の下面側にはロータリトラ
ンスの回転側トランス6が接着固定されている。また、
上記ディスク2の上面側にはシリンダ部材7が固定され
ており、該シリンダ部材7に取付けられた磁気ヘッド
(ビデオヘッド)8が所定量だけ外方に突出している。
9は上記シリンダ部材7に取付けられたモータロータ
(ロータマグネット)で、上記軸5の上端側に適宜支持
部材を介して固定されたモータステータ(ステータコイ
ル)10と所定距離をもって対向している。11は固定
ドラムで、その穴(中心穴)12に上記軸5の下端部が
高精度に圧入固定されている。この固定ドラム11の上
面側には、ロータリトランスの固定側トランス13が接
着固定されていて、上記ロータリトランスの回転側トラ
ンス6と所定の微小間隔をもって面対向している。
【0013】図2,3は、前記軸5を固定ドラム11の
穴12へ圧入固定する工程を判り易く示したものであ
る。図2に示すように、回転側トランス6が接着固定さ
れた前記ディスク2と組み合わされている軸5を、同図
の矢印Q方向に加圧していき、最終的に第3図に示すよ
うに、回転側トランス6と固定ドラム11側の固定側ト
ランス13とが所定のギャップGをもつ位置で停止させ
る。ここで、ロータリトランスを用いて高効率で信号を
伝達するためには軸5を高精度に固定ドラム11に圧入
する必要がある。尚、高精度とは、垂直精度(軸倒れ精
度)及び停止精度の両者の精度が高いことを意味する。
穴12へ圧入固定する工程を判り易く示したものであ
る。図2に示すように、回転側トランス6が接着固定さ
れた前記ディスク2と組み合わされている軸5を、同図
の矢印Q方向に加圧していき、最終的に第3図に示すよ
うに、回転側トランス6と固定ドラム11側の固定側ト
ランス13とが所定のギャップGをもつ位置で停止させ
る。ここで、ロータリトランスを用いて高効率で信号を
伝達するためには軸5を高精度に固定ドラム11に圧入
する必要がある。尚、高精度とは、垂直精度(軸倒れ精
度)及び停止精度の両者の精度が高いことを意味する。
【0014】既に、発明が解決しようとする課題及び課
題を解決するための手段の項で、量産ベースで、軸5の
固定ドラム11に対する垂直精度2μm及び停止精度2
μmの両者を達成するためには、固定ドラム11の穴の
内周面に突部と逃げ溝(略して溝)を設けることが必要
であることを述べた。
題を解決するための手段の項で、量産ベースで、軸5の
固定ドラム11に対する垂直精度2μm及び停止精度2
μmの両者を達成するためには、固定ドラム11の穴の
内周面に突部と逃げ溝(略して溝)を設けることが必要
であることを述べた。
【0015】次に、1つの実施例について詳述する。ま
ず、突部は、十分に剛性の高い部分に於て、できるだけ
離れた2点に設定することが必要である。ドラムの断面
形状を図4に示すが、Q方向から、軸5を固定ドラム1
1に対して圧入する時、既に述べた固定側トランス13
を接着する位置の関係で、固定ドラム11の先端部の外
周部の半径は小さい、即ち肉が薄い。その先の中央部
は、固定ドラム11の中央部で半径は大きく、肉は厚
い。さらにその先の底部は、中央部に比べて半径は小さ
くなっている。この圧入深さと、各部の剛性即ち、同一
締代とした場合、圧入時に、軸5が、固定ドラム11の
穴の円周部を変形させる際に軸5が固定ドラム11から
受ける反力の大きさを示したものが図5である。縦軸に
圧入深さ、横軸に剛性を示す。
ず、突部は、十分に剛性の高い部分に於て、できるだけ
離れた2点に設定することが必要である。ドラムの断面
形状を図4に示すが、Q方向から、軸5を固定ドラム1
1に対して圧入する時、既に述べた固定側トランス13
を接着する位置の関係で、固定ドラム11の先端部の外
周部の半径は小さい、即ち肉が薄い。その先の中央部
は、固定ドラム11の中央部で半径は大きく、肉は厚
い。さらにその先の底部は、中央部に比べて半径は小さ
くなっている。この圧入深さと、各部の剛性即ち、同一
締代とした場合、圧入時に、軸5が、固定ドラム11の
穴の円周部を変形させる際に軸5が固定ドラム11から
受ける反力の大きさを示したものが図5である。縦軸に
圧入深さ、横軸に剛性を示す。
【0016】図5からわかるように、底部は、中央部と
同程度の剛性を持つが、先端部は中央部、底部より、剛
性が極端に小さい。つまり、図5のSの部分が、十分に
剛性の高い部分といえる。従って、このS部に突部を設
けないと、十分に剛性を得ることができない。そこで、
図6のようにS部に2個の突部を設け、この2つの突部
の最も離れた2点間の距離をlとする。ただし、もし図
7のように突部の一部がS部を外れた時はあくまでS部
内での2つの突部の最も離れた2点間の距離をlとす
る。
同程度の剛性を持つが、先端部は中央部、底部より、剛
性が極端に小さい。つまり、図5のSの部分が、十分に
剛性の高い部分といえる。従って、このS部に突部を設
けないと、十分に剛性を得ることができない。そこで、
図6のようにS部に2個の突部を設け、この2つの突部
の最も離れた2点間の距離をlとする。ただし、もし図
7のように突部の一部がS部を外れた時はあくまでS部
内での2つの突部の最も離れた2点間の距離をlとす
る。
【0017】次にlが離れることの利点を述べる。図8
のようにfを突部が軸に加える力、lを2つの突部の距
離とするとモーメントT(=f×l)が大きいと、軸5
の回転方向の支えが強くなり、従って外からの回転方向
の外乱に対して固定ドラム11は堅固に軸5の垂直度を
保つことができる。ここでfは、軸11が固定ドラム1
1から受ける反力であり、締代の値で決まる値である。
したがって、同じ締代でTを最大とするには、lを大き
くするしかない。このようにしてTを最大とするために
は、2つの突部を図9のようにS部の一番離れた所に設
置することが最も効果が高いと言える。しかし、ここ
で、突部の軸方向の長さeがある値であると突部の効果
は低下する。この効果を保持するためには、eは0.3
〜0.5mm以上必要である。
のようにfを突部が軸に加える力、lを2つの突部の距
離とするとモーメントT(=f×l)が大きいと、軸5
の回転方向の支えが強くなり、従って外からの回転方向
の外乱に対して固定ドラム11は堅固に軸5の垂直度を
保つことができる。ここでfは、軸11が固定ドラム1
1から受ける反力であり、締代の値で決まる値である。
したがって、同じ締代でTを最大とするには、lを大き
くするしかない。このようにしてTを最大とするために
は、2つの突部を図9のようにS部の一番離れた所に設
置することが最も効果が高いと言える。しかし、ここ
で、突部の軸方向の長さeがある値であると突部の効果
は低下する。この効果を保持するためには、eは0.3
〜0.5mm以上必要である。
【0018】図9に示す2つの突部の位置、大きさが基
本であるが、図10、11に変形例を示す。まず図10
に示すように突部(上部)は、図9の位置に留まらず上
方に伸びても本発明の効果は変わらない。また図11の
ように、突部(上部)と突部(下部)が、図9だけの個
数に留まらず、単数または、複数の中間突部を設けても
本発明の効果は、変わらない。
本であるが、図10、11に変形例を示す。まず図10
に示すように突部(上部)は、図9の位置に留まらず上
方に伸びても本発明の効果は変わらない。また図11の
ように、突部(上部)と突部(下部)が、図9だけの個
数に留まらず、単数または、複数の中間突部を設けても
本発明の効果は、変わらない。
【0019】尚図1〜図3で述べたロータリトランス
は、トランスの機能を持てば良く、コイル形トランス、
プリント形トランスでも半導体形トランスでも良く製造
法を問わない。
は、トランスの機能を持てば良く、コイル形トランス、
プリント形トランスでも半導体形トランスでも良く製造
法を問わない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高い回
転剛性を保持しつつ、圧入力を下げることができ、高垂
直精度と高停止精度の両者を同時に達成できる。
転剛性を保持しつつ、圧入力を下げることができ、高垂
直精度と高停止精度の両者を同時に達成できる。
【図1】本発明の実施例を説明するための回転ヘッドド
ラム装置の断面図である。
ラム装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例による圧入工程動作の様子を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】本発明の実施例による圧入工程後の様子を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】本発明の実施例を説明するために必要なS部
(高剛性部)を示す説明図である。
(高剛性部)を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例と説明するために必要な圧入深
さと剛性の関係を示す説明図である。
さと剛性の関係を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例と説明するために必要な距離l
の定義を示す説明図である。
の定義を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例を説明するために必要な距離l
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例を説明するために必要な、軸を
支える固定ドラムのモーメントを示す説明図である。
支える固定ドラムのモーメントを示す説明図である。
【図9】本発明の実施例であり、かつe(突部長さ)を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図10】本発明の実施例の突部(上部)を拡大した変
形例を示す図である。
形例を示す図である。
【図11】本発明の実施例の突部(上部)と突部(下
部)の中間に中間突部を追加した変形例を示す図であ
る。
部)の中間に中間突部を追加した変形例を示す図であ
る。
【図12】従来例による圧入構造を示す要部拡大断面説
明図である。
明図である。
1…回転ドラム(上側ドラム)、 2…ディスク、 3,4…軸受、 5…軸、 6…ロータリトランスの回転側トランス、 7…シリンダ部材、 8…磁気ヘッド(ビデオヘッド)、 9…モータロータ(ロータマグネット)、 10…モータステータ(ステータコイル)、 11…固定ドラム、 12…穴(中心穴)、 13…ロータリトランスの固定側トランス、 51…軸、 52…固定ドラム、 53…穴(中心穴)、 54…突部、 55…突部、 56…突部、 57…逃げ溝、 58…逃げ溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 正範 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所東海工場内 (72)発明者 中島 明弘 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所東海工場内
Claims (1)
- 【請求項1】その中心に軸が圧入・固定された固定ドラ
ム(下側ドラム)とその前記軸に軸受を介して回転可能
に取付けられかつ磁気ヘッドを搭載した回転ドラム(上
側ドラム)を具備した回転ヘッドドラム装置において、
前記軸が圧入されている前記固定ドラムの穴の内周面に
関して、十分に剛性の高い部分に少なくとも2個の突部
を設定し、前記の2個の突部を十分に剛性の高い部分の
両端に設定したことを特徴とする回転ヘッドドラム装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918692A JPH05225537A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 回転ヘッドドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918692A JPH05225537A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 回転ヘッドドラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05225537A true JPH05225537A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=12269175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2918692A Pending JPH05225537A (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 回転ヘッドドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05225537A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003204651A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-07-18 | Minebea Co Ltd | スピンドルモータ |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP2918692A patent/JPH05225537A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003204651A (ja) * | 2001-12-05 | 2003-07-18 | Minebea Co Ltd | スピンドルモータ |
US7068466B2 (en) | 2001-12-05 | 2006-06-27 | Minebea Co., Inc. | Spindle motor for hard disk drives |
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