JPH0522551U - 真空成膜用シヤツタ装置 - Google Patents
真空成膜用シヤツタ装置Info
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- JPH0522551U JPH0522551U JP7324191U JP7324191U JPH0522551U JP H0522551 U JPH0522551 U JP H0522551U JP 7324191 U JP7324191 U JP 7324191U JP 7324191 U JP7324191 U JP 7324191U JP H0522551 U JPH0522551 U JP H0522551U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シャッタア−ムを脱着することなく、シャッ
タブレ−ドに付着した余分な付着物を除去する。 【構成】 シャッタア−ム15は、その一部に切欠き溝
15a,15aを形成している。一方、シャッタブレ−
ド16は、上記シャッタア−ム15の切欠き溝15a,
15aの適合するフランジ部16a,16aを有する。
それらによって、シャッタア−ム15とシャッタブレ−
ド16とを分割して取外し可能に連結する。シャッタと
しての使用時には一体となって動作し、付着物除去時に
は、容易にシャッタア−ム15よりシャッタブレ−ド1
6を分割して取り外せる。よって、シャッタア−ム15
をベ−スより脱着することなく、シャッタブレ−ド16
のみを取り外し、それに付着した余分な付着物を除去で
きる。
タブレ−ドに付着した余分な付着物を除去する。 【構成】 シャッタア−ム15は、その一部に切欠き溝
15a,15aを形成している。一方、シャッタブレ−
ド16は、上記シャッタア−ム15の切欠き溝15a,
15aの適合するフランジ部16a,16aを有する。
それらによって、シャッタア−ム15とシャッタブレ−
ド16とを分割して取外し可能に連結する。シャッタと
しての使用時には一体となって動作し、付着物除去時に
は、容易にシャッタア−ム15よりシャッタブレ−ド1
6を分割して取り外せる。よって、シャッタア−ム15
をベ−スより脱着することなく、シャッタブレ−ド16
のみを取り外し、それに付着した余分な付着物を除去で
きる。
Description
【0001】
本考案は、真空成膜用シャッタ装置に関する。
【0002】
従来、例えば真空成膜装置(真空蒸着装置)において、蒸発物質の飛翔経路を 遮断するために、シャッタ装置が用いられている。この種のシャッタ装置におい て、単板状のシャッタブレ−ドが二位置間を揺動変位して前記飛翔経路を遮断又 は開放し、特に蒸着終了タイミングを厳密に規制するものがある。
【0003】 ところで、そのようなシャッタ装置は、蒸発物質のワ−クへの付着量を厳密に 制御するために使用される。例えば水晶振動子の形成過程において、水晶の表面 に銀を蒸着し、その発振周波数を所定値に調整する際に用いられ、蒸着量が所定 値に達するのと同時に、蒸発物質の飛翔経路をシャッタブレ−ドで遮断して蒸着 を停止させるのに使用される。
【0004】 従来、シャッタ装置は、例えば特開平2−38562号公報に記載されるよう に、ベ−ス上に片持ち支持されるシャッタア−ムと、該シャッタア−ムの遊端側 に設けられるシャッタブレ−ドと、上記シャッタア−ムを撓み変位操作するア− ム操作手段を有し、上記シャッタア−ムをばね材で形成し、シャッタア−ムの自 由状態位置と、ア−ム操作手段によって操作された退避位置との間の変位操作で 、シャッタブレ−ドを待機姿勢と作動姿勢とに切替可能としたものが知られてい る。 ところで、そのようなシャッタ装置では、蒸発物質の飛翔経路をシャッタ ブレ−ドで遮断して蒸着を停止させるときにシャッタブレ−ドに余分な成膜物質 が付着するので、この付着物を定期的に取除く必要がある。取り除く必要がある のは、シャッタブレ−ドへの成膜物質の付着が多くなってくると、付着物質が剥 離落下してゴミとなるからであり、シャッタブレ−ドの重量が増すことにより、 シャッタ開閉速度が変化するからである。
【0005】
ところが、従来、付着物を取り除くためには、シャッタア−ムとシャッタブレ −ドとが一体成形品であったため、シャッタア−ムをシャッタ装置より脱着して 行っていたが、シャッタア−ムはばね材で形成されて非常に薄く、また、シャッ タ装置内の周囲には成膜に必要な部品が密度高く配置されているため、その取扱 いに細心の注意が必要であった。
【0006】 それに加えて、シャッタア−ムとシャッタブレ−ドとが一体成形品であるため 、シャッタブレ−ドに要求される特性からシャッタア−ムの材質が限定されて、 特殊材料を使用することとなり、経済性、耐久性に劣るという課題があった。
【0007】 本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、シャッタア−ムを脱着することな く、シャッタブレ−ドに付着した余分な付着物を除去することができる真空成膜 用シャッタ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
本考案は、ベ−ス上に片持ち支持されるシャッタア−ムと、該シャッタア−ム の遊端側に設けられるシャッタブレ−ドと、上記シャッタア−ムを撓み変位操作 するア−ム操作手段とを有し、上記シャッタア−ムをばね材で形成するシャッタ 装置を前提とする。
【0009】 本考案は、上記シャッタア−ムとシャッタブレ−ドとが分割して取外し可能に 連結されている構成とする。
【0010】
シャッタア−ムとシャッタブレ−ドとが分割して取外し可能に連結されている ので、使用時にはそれらは一体となって、従来のものと同様に動作する。また、 付着物除去時には、シャッタブレ−ドをシャッタア−ムより容易に分割して取外 すことができる。よって、シャッタア−ムをベ−スより脱着することなく、シャ ッタブレ−ドのみを取外して、それに付着した余分な付着物を除去できる。
【0011】
以下、本考案を、真空成膜装置のシャッタ装置に適用した実施例について図面 に沿って詳細に説明する。
【0012】 真空成膜装置の概略構成を示す図1において、真空成膜装置は、隔壁1でされ た真空チャンバ2を有し、その内部に蒸発源3、ヒ−タ4及びシャッタ装置5等 を配置し、蒸発源3からワ−ク6に向かって蒸発物質を照射供給するように構成 されている。蒸発物質は区画壁7で密閉状に区画された蒸発室8に配置してあり 、区画壁7に通設した放射口9からワ−ク6に蒸発物質を照射するようになって いる。なお、Pは蒸発物質の飛翔経路である。
【0013】 そして、前記放射口9の外面において蒸発物質の飛翔経路Pを遮断し、あるい は開放するために上記シャッタ装置5が設けられている。
【0014】 図2において、シャッタ装置5は、正面視L字状のベ−ス11と、該ベ−ス1 1の取付台11aに片持ち支持されるシャッタ12と、ベ−ス11の脚部11b の先端に傾斜姿勢で固定される電磁石13と、シャッタ12の停止位置を調整す るストッパ14を備えている。
【0015】 シャッタ12は、板ばねを素材とするプレス成形品で左右に長い帯状のシャッ タア−ム15と、このシャッタア−ム15の一端側縁に取付けられたシャッタブ レ−ド16とを有し、それらを分割して取外し可能に連結してなる。シャッタア −ム15の他端側縁部は、ストッパ14と共にボルト17でベ−ス11の取付部 11aに共締めされている。
【0016】 シャッタア−ム15は、図3に示すように、その一部に切欠き溝15a,15 aが形成されている。シャッタブレ−ド16は、上記シャッタア−ム15の切欠 き溝15a,15aに適合するフランジ部16a,16aを有しシャッタア−ム 15に取付けられる基部16bと、該基部16bの一端側縁から垂直に折り起こ された四角形状のシャッタ部16cとを備える。そしてシャッタア−ム15の切 欠き溝15a,15aにシャッタブレ−ド16のフランジ部16a,16a適合 して、シャッタア−ム15にシャッタブレ−ド16が分割して取外し可能に連結 されて、使用時にはそれらは一体となって従来のものと同様に動作するシャッタ 12が構成されている(図4〜図6参照)。なお、15bはシャッタア−ム15 の基端部に設けられボルト17が挿通される挿通孔である。
【0017】 上記シャッタア−ム15とシャッタブレ−ド16とは同一材質でもって成形す るようにしてもよいが、経済性、耐久性を考えて異種材質のものを組合わせるこ ともできる。例えば、シャッタア−ム15として磁性ステンレス鋼を用い、シャ ッタブレ−ド16としてステンレス鋼、鋼、又はモリブデンを用いることができ る。また、シャッタア−ム15としてバネ鋼を用い、シャッタブレ−ド16とし てタンタル、タングステンを用いることができる。
【0018】 上記ストッパ14は鋼板で帯状に形成され、ストッパ14の板面全体がシャッ タア−ム15に密着するようになっており、シャッタア−ム15がストッパ14 に当接したときのシャッタア−ム15の振動を抑制することができるように構成 されている。
【0019】 上記電磁石13は、シャッタア−ム15をア−ム自身のばね力に抗して下向き に揺動変位させて、シャッタブレ−ド16を待機姿勢に変位させ、この状態を維 持するために設けられている。
【0020】 電磁石13のポ−ルピ−ス21は、シャッタア−ム15の下面に対向して設け られており、そのコイル13aに駆動電流が印加されると、ポ−ルピ−ス21か ら発生する磁界によってシャッタア−ム15を吸着する。このとき、ポ−ルピ− ス21とシャッタア−ム15との間に、効果的な磁界を作用させるために、ベ− ス11及びストッパ14はそれぞれ強磁性体で形成している。つまり、電磁石1 3のポ−ルピ−ス21を一方の磁極とするとき、他方の磁極がベ−ス11とスト ッパ14を介してシャッタア−ム15の側に作用するよう磁気回路を形成し、シ ャッタア−ム15を揺動変位させる。
【0021】 なお、ワ−ク6はブロック状に切り出された水晶であり、その表面に銀などの 蒸発物質を蒸着して発振周波数が所定値に調整される。ワ−ク6の振動数を図外 の測定装置で計測しながら、蒸着を行うことにより、ワ−ク6自身が蒸着量を検 知するためのセンサとして利用される。つまり、蒸着量の増加に伴ってワ−ク6 の振動数が徐々に低下するので、振動数が所定値に達した状態を検知し、この検 知信号に基づいて電磁石13への通電を停止させるのである。
【0022】 上記のように構成すれば、シャッタア−ム15が自由状態にあるとき、シャッ タブレ−ド16は飛翔経路Pを遮断した作動状態となっている。この状態から蒸 発物質を発生させ、酸化物等の不純物の蒸発がなくなった段階で電磁石13を作 動させてシャッタブレ−ド16を飛翔経路P外に退避させ、この待機姿勢を維持 したまま蒸着を行う。
【0023】 そして、ワ−ク6の蒸着量が所定値に達した状態で電磁石13を消磁すると、 シャッタア−ム15はそれ自身のばね力によって自由状態時の姿勢に復帰揺動し 、シャッタブレ−ド16が再び作動姿勢に切替わって蒸発物質の飛翔経路Pを遮 断し、蒸着を停止させる。
【0024】 ところで、そのようなシャッタ装置5では、シャッタ12の閉止中にシャッタ ブレ−ド16に余分な成膜物質が付着し、この付着物を定期的に取除く必要があ るが、上記シャッタブレ−ド16は、シャッタア−ム15に分割して取外し可能 に連結されており、シャッタア−ム15よりのシャッタブレ−ド16の取外しは 指の力で十分に行うことができるので、シャッタア−ム15を取外すことなくベ −ス11に取付けた状態で、シャッタブレ−ド16のみの着脱を容易に行うこと ができる。
【0025】 また、図7〜図9に示すように、シャッタア−ム15Aの中央部に切欠き15 b,15bを形成し、折曲げ形成時に、この切欠き15b,15bに適合するシ ャッタブレ−ド16Aの折曲げ部16d,16dをシャッタア−ム15Aの切欠 き15b,15bに適合させ、折曲げ部16d,16dを折り曲げることにより 、分割して取外し可能に一体化することもできる。
【0026】
本考案は、シャッタア−ムとシャッタブレ−ドとを分割して取外し可能に連結 しているので、使用時にはそれらは一体となって動作し、付着物除去時には、容 易に分割して取り外すことができるようになり、シャッタア−ムを脱着すること なく、シャッタブレ−ドのみを取り外して該シャッタブレ−ドに付着した余分な 付着物を除去することができる。
【0027】 また、シャッタア−ムとシャッタブレ−ドを分割することにより、相互に異種 材料を選択することができ、経済性、耐久性の向上の点で有利である。
【図1】真空成膜装置を概念的に示す内部平面図であ
る。
る。
【図2】シャッタ装置の正面図である。
【図3】シャッタの分解図である。
【図4】シャッタの平面図である。
【図5】シャッタの側面図である。
【図6】シャッタの斜視図である。
【図7】他の実施例の図3と同様の図である。
【図8】他の実施例の図4と同様の図である。
【図9】他の実施例の図5と同様の図である。
5 シャッタ装置 13 電磁石(ア−ム操作手段) 15,15A シャッタア−ム 15a 切欠き溝 15b 切欠き 16,16A シャッタブレ−ド 16a フランジ部 16d 折曲げ部
Claims (1)
- 【請求項1】 ベ−ス上に片持ち支持されるシャッタア
−ムと、該シャッタア−ムの遊端側に設けられるシャッ
タブレ−ドと、上記シャッタア−ムを撓み変位操作する
ア−ム操作手段とを有し、上記シャッタア−ムをばね材
で形成し、シャッタア−ムの自由状態位置と、ア−ム操
作手段によって操作された退避位置との間の変位操作
で、シャッタブレ−ドを待機姿勢と作動姿勢とに切替可
能としたシャッタ装置において、 上記シャッタア−ムとシャッタブレ−ドとが分割して取
外し可能に連結されていることを特徴とする真空成膜用
シャッタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324191U JPH0522551U (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 真空成膜用シヤツタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7324191U JPH0522551U (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 真空成膜用シヤツタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0522551U true JPH0522551U (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=13512489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7324191U Withdrawn JPH0522551U (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 真空成膜用シヤツタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0522551U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220053109A (ko) * | 2020-10-21 | 2022-04-29 | 아이엠에스(주) | 기판처리장치 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP7324191U patent/JPH0522551U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220053109A (ko) * | 2020-10-21 | 2022-04-29 | 아이엠에스(주) | 기판처리장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951130 |