JPH05225055A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH05225055A
JPH05225055A JP4029398A JP2939892A JPH05225055A JP H05225055 A JPH05225055 A JP H05225055A JP 4029398 A JP4029398 A JP 4029398A JP 2939892 A JP2939892 A JP 2939892A JP H05225055 A JPH05225055 A JP H05225055A
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JP
Japan
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file
storage means
program
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disk
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JP4029398A
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Toshimi Kiyohara
敏視 清原
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、装置の現状構成を利用し
て、装置における記憶装置の高速アクセスを図る情報処
理装置を提供することである。 【構成】 この装置は、磁気ディスクのドライバプログ
ラムC、磁気ディスクのキャッシュメモリとしてのRA
MをドライブするためのドライバプログラムE、ファイ
ル管理テーブル31b、ドライブ名変更手順43および
44を含む。印刷ソフトウエア34を用いて印刷中は、
RAMは手順43を介して印刷用バッファとして利用さ
れるが、その他の期間は、RAMは手順44を介して磁
気ディスクのディスクキャッシュメモリに利用されるの
で、情報処理装置の現状構成を利用して磁気ディスクの
アクセス高速化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は情報処理装置に関し、
特に、装置内に低速アクセス記憶媒体と高速アクセス記
憶媒体とを有する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大型の計算機システムあるい
はワークステーションとしては、プログラムが実行され
る高速小容量の1次記憶装置(主記憶装置)を備え、そ
の領域を仮想的に十分な大きさとするように仮想記憶方
式が採用される。仮想記憶方式は磁気ディスク記憶装置
などの低速大容量の2次記憶装置(補助記憶装置)を利
用しており、仮想記憶方式を採用した場合は、処理の高
速化を図るように半導体メモリを用いたディスクキャッ
シュを利用する。ディスクキャッシュは、2次記憶装置
中のデータのうち、特に、高頻度にアクセスされるデー
タのみを半導体メモリ中に蓄積することを特徴とした、
2次記憶装置のアクセスの高速化を図るための1手法で
ある。
【0003】また、パーソナルコンピュータなどでは、
主記憶装置の拡張として搭載される拡張記憶装置として
のRAM(ランダムアクセスメモリ)を搭載し、これを
用いて、上述の仮想記憶方式における処理の高速化を図
るようなRAMディスクキャッシュが採用される。
【0004】さらに、マルチプロセッサ構成を採用した
計算機システムであっても、仮想記憶方式におけるこの
RAMディスクキャッシュによる処理の高速化が図られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、仮想
記憶方式における2次記憶装置のアクセス高速化方式
は、1次記憶装置とは別の高速アクセスメモリを特別に
設ける必要があるので、コスト高になるとともに、装置
の小型化を妨げる要因になるという問題があった。
【0006】さらに、アプリケーションプログラムが実
行されて、予め決められたキャッシュ容量を越えるデー
タを連続して処理する場合、そのときのキャッシュ容量
は最適ではないので該装置の処理能力が低下する。言い
換えれば、アプリケーションプログラムの実行中の動作
によって、これらディスクキャッシュの最適容量は変化
するので、ディスクキャッシュの最適容量を予測できな
いという問題があった。
【0007】ここで、各記憶装置のアクセス速度につい
て説明する。図8は、標準的な記憶装置間でのアクセス
速度の比較を表形式にして示す図である。
【0008】図8には、1アクセス当りのデータ量を4
KBと想定した場合の各メモリについてのアクセス速度
の比較が示される。図中の2次記憶装置の磁気ディスク
記憶装置(以下、HDと呼ぶのアクセス速度)は、1次
記憶装置であるスタティックRAM(SRAM)または
ダイナミックRAM(DRAM)のアクセス速度を1に
設定して正規化して比較すると、SRAMおよびDRA
Mのそれよりも102〜103 倍低く、2次記憶装置の
フレキシブルディスク記憶装置(以下、FDと呼ぶ)
は、同様に103 〜104 倍低く、1次記憶装置と2次
記憶装置との間では、アクセス速度において大差がある
ことが明らかである。
【0009】さて、上述したようなディスクキャッシュ
を採用した場合に発生するコスト高および最適容量に関
する問題を回避するために、低価格の情報処理装置の多
くは、ディスクキャッシュ方式を採用せずに、直接に2
次記憶装置に対してデータを読込んだり書込んだりする
方式を採用する。ところが、図8で説明したように、2
次記憶装置は1次記憶装置に比較すると、アクセス速度
が非常に遅い。それゆえに、この2次記憶装置へのアク
セス期間を含むオーバヘッドが、たとえばプログラムオ
ーバレイ時のプログラム交換速度の高速化を妨げる要因
となってしまうことから、直接に2次記憶装置をアクセ
スすることは根本的な問題回避策とはなり得なかった。
【0010】それゆえにこの発明の目的は、装置の現状
構成を利用して、該装置内の記憶装置のアクセス高速化
を図る情報処理装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る情報処理
装置は、高速アクセス小容量の実記憶手段と、この実記
憶手段を仮想的に大容量とするために設けられる低速ア
クセス大容量の仮想記憶手段と、必要に応じて仮想記憶
手段にストアされる所望のデータを読出して、実記憶手
段に転送して処理する処理手段と、この処理手段により
高速アクセス可能な少なくとも1つ以上の高速アクセス
記憶手段とを備えた情報処理装置において、前述した処
理手段は、遊休判定手段、転送手段、情報格納手段、ス
トア判定手段および選択アクセス手段をさらに備えて構
成される。
【0012】前述した遊休判定手段は、該情報処理装置
が稼働時に、高速アクセス記憶手段の遊休状態にあるか
否かを判定するように構成され、転送手段は、この遊休
判定手段による遊休状態にあるの判定に応答して、仮想
記憶手段から所定のデータを読出して高速アクセス記憶
手段に転送するよう構成される。情報格納手段は、この
転送手段により転送された所定データに関する情報を格
納するように構成される。ストア判定手段は、前述した
該情報処理装置が稼働時のデータアクセス要求に応答し
て、情報格納手段に格納される情報を検索し、該アクセ
ス要求データが高速アクセス記憶手段にストアされてい
るか否かを判定するように構成され、選択アクセス手段
は、このストア判定手段による判定出力に応答して、高
速アクセス記憶手段および仮想記憶手段のいずれか一方
を選択的にアクセスしてアクセス要求データを読出すよ
うに構成される。
【0013】
【作用】この発明に係る情報処理装置は、上述のように
構成されるので別の高速アクセスメモリを用いて仮想記
憶手段のアクセスを高速化する、いわゆるディスクキャ
ッシュ方式を別の高速アクセスメモリを改めて準備する
ことなく、情報処理装置の現状資源(メモリなどのハー
ドウエア機構)を利用して実現することができる。詳細
には、実記憶手段と、仮想記憶手段と、処理手段と、高
速アクセス記憶手段とを備えた既設の情報処理装置にお
いて、処理手段の遊休判定手段が、該情報処理装置が稼
働時に高速アクセス記憶手段の遊休状態を判定する。そ
して遊休状態にあるとき、転送手段により仮想記憶手段
から、所定のデータが高速アクセス記憶手段に転送され
るとともに、情報格納手段は、この転送された所定デー
タに関する情報を格納する。したがって、このとき所定
データは仮想記憶手段と高速アクセス記憶手段との両方
にストアされた状態となる。さらに、この情報処理装置
稼働時にデータアクセス要求があったとき、まずストア
判定手段により情報格納手段に格納された情報が検索さ
れて、このアクセス要求されているデータが高速アクセ
ス記憶手段にストアされているか否かが判定される。そ
して、選択アクセス手段はこの判定出力に応答して高速
アクセス記憶手段および仮想記憶手段のいずれか一方を
選択的アクセスするので、高速アクセス記憶手段が選択
された場合は、同じデータを仮想記憶手段から読出す場
合よりも、アクセス速度の向上が図られて、この高速ア
クセス記憶手段は、いわゆる仮想記憶手段に関するディ
スクキャッシュメモリとして動作する。
【0014】また、高速アクセス記憶手段は、該情報処
理装置稼働時に遊休状態にある期間は、上述のディスク
キャッシュメモリとして動作可能であり、逆に利用要求
されている期間は本来の利用目的に供されるので、該情
報処理装置におけるディスクキャツシュメモリの容量は
可変になるとともにこの高速アクセス記憶手段を静的
(固定している)ではなく動的(必要に応じて)にディ
スクキャッシュメモリとして用いることも可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、この発明の一実施例による情報処
理装置におけるシステム構成図である。
【0017】図2は、この発明の一実施例による情報処
理装置が搭載される文書処理専用ワークステーションの
ブロック構成図である。
【0018】図3は、この発明の一実施例による情報処
理装置におけるディスクキャッシュの概要を示す図であ
る。
【0019】図4は、図2に示されるワークステーショ
ンにおける具体的なディスクキャッシュの方式を示す図
である。
【0020】図5は、図2に示されるワークステーショ
ンにおいて、印刷用バッファをディスクキャッシュメモ
リとして利用する場合の、ディスクキャッシュ方式の概
要を示す図である。
【0021】図6は、図2に示されるワークステーショ
ンにおいて、印刷用バッファをディスクキャッシュメモ
リとして利用する場合の、ディスクキャッシュメモリの
初期化とディスクキャッシュメモリへのファイルのロー
ドに関する処理フロー図である。
【0022】図7は、図2に示されるワークステーショ
ンにおいて、印刷用バッファをディスクキャッシュメモ
リとして利用する場合の、アプリケーションプログラム
からのファイルアクセス要求に応じた処理のフロー図で
ある。
【0023】図2の構成は、文書処理ワークステーショ
ンの例であり、人間への応答性、操作性の向上を図るよ
うに、メインモジュールX、グラフィックモジュールY
および入力制御モジュールZの階層型のマルチプロセッ
サ構成を採用している。
【0024】広く利用されているシングルプロセッサ、
単一バスの構造では、たとえばマウス操作などのレスポ
ンスの要求が高い処理から、負荷が重いエディタ編集処
理までを同一のオペレーティングシステムの上にソフト
ウエアにして作成されているため、相互の処理内容と性
能によって、その動作や応答性が予想しにくい。したが
って、プリンタ、キーボード、マウス、およびスキャナ
などを含むマルチメディアを取扱うことが可能でかつ応
答が高速であるシステムが望まれる。そこで、図2のワ
ークステーションでは、各機能ごとに専用のプロセッサ
を含んだハードウエアモジュールをモジュールX〜Zの
ように個別に分離して準備し、階層的に積上げてこの要
望に応じている。
【0025】図2においてメインモジュールXは文書編
集、ファイル処理および通信処理を行なうように、メイ
ンCPU(中央処理装置)1、ローカルメモリ2、HD
3、日本語処理特有の辞書であり、ROMからなるAI
辞書4、外部との通信を制御するLAN(ローカルエリ
アネットワーク)制御部5を含む。さらに、メインモジ
ュールXはメインCPU1に接続されるバスと装置外部
を接続するバスとのバス仕様の差に従ってデータフォー
マット変換するためのバス変換部6、入出力制御部7、
ワークステーションの外部に取付けられる外付HD9と
該ワークステーションとを接続するためのSCSI(ス
モールコンピュータシステムインターフェイス)8、制
御部7を介してメインCPU1に接続されるプリンタ1
0およびFD11を含む。
【0026】なお、HD3およびHD9はメモリ2を仮
想的に大容量とするための仮想記憶装置として用いられ
る。
【0027】グラフィックモジュールYは、高精度の表
示制御を行なうように、グラフィックCPU12、ベク
トル描画部14、CRT(陰極線間)16およびCRT
16に関連して設けられるフレームメモリ15を含む。
【0028】入力制御モジュールZは、従来からある入
力方法を継承しており、かつ新しいディバイスの接続に
も柔軟に対応できるように上位システム(メインモジュ
ールXまたはグラフィックモジュールY)からのプログ
ラムのダウンロード方式を採用している。モジュールZ
は入力制御CPU17、入出力制御部20、入出力制御
部20を介して入力制御CPU17に接続される外部操
作可能なマウス21およびキーボード22を含む。
【0029】上述のように、マルチモジュール構成を、
入力に近いほうから入力制御モジュールZ、グラフィッ
クモジュールYおよびメインモジュールXの順に階層的
に積上げ、それぞれの層間、つまりメインモジュールX
とグラフィックモジュールYとの間に共有メモリ13を
設け、グラフィックモジュールYと入力制御モジュール
Zとの間には、共有メモリ18およびローカルメモリ1
9を設けることによって、各モジュール間の情報交換を
行なうアーキテクチャが実現される。メモリ2,13,
15,18および19は半導体メモリである。また、こ
のように階層構造を採用した、処理の分散とバスの多重
化により、画像処理のような大容量データ処理からマウ
ス制御のようなレスポンスの高い処理までを、一元的に
対応できる。次に、メインモジュールXのローカルメモ
リ(メインメモリ)2を仮想的に大容量とするために設
けられるHD3またはHD9に関するディスクキャッシ
ュを実現する場合を想定して、以下の説明を行なう。
【0030】図2の文書処理専用ワークステーションで
は、画像データの取扱いをするグラフィックモジュール
Yは、印字のためのデータバッファ(以下、印字用バッ
ファと呼ぶ)として4MB以上の広大なメモリ空間を予
め準備している。図2の例では、この印字用バッファが
共有メモリ13に配置される。印字用バッファは、図2
のプリンタ10に関連して設けられる。印字用バッファ
は、プリンタ10の印字動作時以外は必要とされないの
で、通常は、まったく利用されていないメモリ(以下、
遊休メモリと呼ぶ)である。そこで、メインモジュール
Xは、HD3または外付HD9に関連するディスクキャ
ッシュメモリを共有メモリ13の遊休メモリ時の印字用
バッファに設定するようにしている。
【0031】図2のワークステーションのシステム立上
げ時には、共有メモリ13に配置される印刷用バッファ
は利用されていない遊休メモリである場合が多い。した
がって、システム立上げ時には、この遊休メモリである
印刷用バッファをRAMディスクキャッシュメモリに指
定する。この印刷用バッファは該ワークステーション起
動期間中に、必要に応じてHD3または外付HD9のR
AMディスクキャッシュメモリに指定され、以下、この
RAMディスクキャッシュメモリをRAMディスクと呼
ぶ。
【0032】本実施例では、上述のRAMディスクを実
現するため、以下の機能を準備する。
【0033】1) ローカルメモリ2以外の遊休メモリ
があるか調査する、または管理する機能 2) 遊休メモリをRAMディスクとして利用するよう
に設定する機能(ファイルのコピー(ロード)を含む) 3) 遊休メモリ内のファイルにアクセスする機能 4) 他のリソース(他のモジュール)の要求に応じて
遊休メモリをRAMディスクの設定から解放する機能 まず、上述の1)の遊休メモリがあるか否かの調査は、
必要時に調査するものと、予め利用シーンが限定されて
把握されているメモリエリアを積極的に利用する方法と
がある。本実施例では、後者の方法に従って説明を進め
る。
【0034】図3には、共有メモリ13を用いて、RA
Mディスクを実現する場合の図2のメインモジュールX
のローカルメモリ2におけるソフトウエアの構造が示さ
れる。
【0035】図3においてローカルメモリ2に相当する
メインメモリにはアプリケーションプログラムおよびシ
ステムソフトウエアが配置される。アプリケーションプ
ログラムにはアプリケーションプログラムaおよびbが
含まれる。システムソフトウエアはファイル管理プログ
ラムB1、MS−DOS、ファイル管理などのソフトウ
エア、高速小容量の標準バッファおよびドライバプロ
グラムA1を含む。
【0036】また、図3にはメインメモリに配置された
各種ソフトウエアを上位システムとして、グラフィック
モジュールYを含むサブプロセッサが示される。サブプ
ロセッサには共有メモリ13に含まれる遊休メモリであ
るRAMディスクが設けられる。また、メインメモリ
2のソフトウェアを上位システムとしたHD3および外
付HD9を含む2次記憶装置が設けられる。2次記憶装
置はデータの集合体である実体ファイルをストアす
る。2次記憶装置はリード/ライト可能であり、RAM
ディスクはリードオンリーメモリである。2次記憶装
置から共有メモリ13へのデータのコピーのみが許可さ
れており、2次記憶装置に記憶される実体ファイルが
コピー処理により共有メモリ13のRAMディスクに
転送されてストアされる。
【0037】図3のドライバプログラムA1はRAMデ
ィスクにおけるデータの管理レベルを物理的なトラッ
ク、セクタ単位で行なう方式を採用する。ファイル管理
プログラムB1は、RAMディスクにおけるデータの
管理を、論理的なファイル単位方式で行なう。本実施例
では、ファイル管理プログラムB1の方式に従ってファ
イル単位のデータ管理を行ない、ドライバプログラムA
1の方式に従って、RAMディスクが構築される。
【0038】図4には、図2に示されたワークステーシ
ョンにおけるディスクキャッシュ方式の具体例が示され
る。以下、2次記憶装置をHD9のみに想定し、これに
ついでRAMディスクを構築すると想定する。図4にお
いて、図3のメインメモリ(図2のローカルメモリ2)
にアプリケーションソフトウエア30、ファイル管理プ
ログラム31、MS−DOS32およびファイル関係B
IOS(ベーシックI/Oシステム)33が搭載され
る。アプリケーションソフトウエア30は図3のアプリ
ケーションプログラムに相当し、ファイル管理プログラ
ム31、MS−DOS32およびファイル関係BIOS
33は図3のシステムソフトウエア内の各プログラムに
それぞれ相当する。ファイル管理プログラム31は、ド
ライブチェンジスイッチプログラム31aを含む。ファ
イル関係BIOS33は、FDD(FDドライバ)プロ
グラムA、HDD(HDドライバ)プログラムC、IC
カードドライバプログラムFおよびRAMディスクドラ
イバプログラムEを含む。
【0039】プログラムAは図2のFD11の制御を行
なう。プログラムCは図2の外付HD9の制御を行な
う。プログラムFは図2には図示されないが、ICカー
ドなどの制御を行なう。プログラムEは共有メモリ13
に設けられるRAMディスク18aの制御を行なう。R
AMディスク18aには、HD9の中で、高頻度にアク
セスされるファイルがHDDプログラムCおよびRAM
ディスクドライバプログラムEの制御によってロード
(コピー)される。このときプログラムCおよびEは図
3のドライバプログラムA1に相当して、データのロー
ド単位を、物理的なトラックまたはセクタ単位で行な
う。
【0040】RAMディスク18aにファイルがロード
されて存在するとき、システムソフトウエアを介してア
プリケーションソフトウエア30に対してRAMディス
ク18aがON状態(ファイルがロードされている状
態)にある事を知る。逆に、可変容量RAMディスク1
8aがOFF状態(ファイルがロードされずに存在しな
い)であることを知る。
【0041】ファイル管理プログラム31はドライブチ
ェンジスイッチプログラム31aを含む。ドライブチェ
ンジスイッチプログラム31aは、ファイル関係BIO
S33におけるドライバプログラム相互のスイッチ的な
制御の交換をする。このプログラムの詳細などについて
は後述する。
【0042】図4に示されるように、各種I/Oディバ
イス(以下、メディアと呼ぶ)のそれぞれについて、専
用のドライバプログラムが設けられる。このドライバプ
ログラムは、さらに上位のMS−DOS32によりその
起動が許可される。MS−DOS32は、さらに上位の
ファイル管理プログラム31中のドライブチェンジスイ
ッチプログラム31aの指示に従って、各種メディアの
起動を許可する。アプリケーションソフトウエア30は
ファイル管理プログラム31、MS−DOS32および
ファイル関係BIOS33を介して、初めて各種メディ
アを利用することが可能となる。
【0043】図5には、前述した図4のファイル管理プ
ログラム31とMS−DOS32の間の入出力関係が示
される。図5においてファイル管理プログラム31は割
込処理プログラム31cと前述したドライブチェンジス
イッチプログラム31aを含む。MS−DOS32は、
内部管理情報32aを含み、内部管理情報32aは、さ
らに複数のファイルハンドル32bを含む。ファイルハ
ンドル32bは、図4の各種メディアについて各々設け
られ、共通の構成を有し、割込ルーチンである初期化ル
ーチンおよびメディアチェックルーチンを含む。各種フ
ァイルハンドル32bは、ドライブチェンジスイッチプ
ログラム31aにより、選択的にアクセスされる。たと
えばドライブチェンジスイッチプログラム31aが図4
のRAMディスク18aに関するファイルハンドル32
bを選択した場合、プログラム31aは与えられる初期
化要求INTに応答して、ファイルハンドル32bの初
期化ルーチンを起動する。起動された初期化ルーチン
は、図4のRAMディスク18aの領域を初期化する。
初期化の終了はドライブチェンジスイッチプログラム3
1aに報知される。メディアチェックルーチンは、ドラ
イブチェンジスイッチプログラム31aにより起動され
る。起動されたメディアチェックルーチンは、図4のR
AMディスク18aにファイル(プログラムまたはデー
タ)がロードされてストアされているか否かをチェック
し、そのチェック結果をドライブチェンジスイッチプロ
グラム31aに与える。ドライブチェンジスイッチプロ
グラム31aは、メディアチェックルーチンから与えら
れたチェック結果を、リターン値RETURNにして、
アプリケーションソフトウエア30などに与える。
【0044】また、ファイル管理プログラム31の割込
処理プログラム31cは、与えられるファイルアクセス
要求SCTに応答して、MS−DOSにファイルアクセ
ス要求SCTがあったことを割込処理により報知する。
【0045】図5に示されるように、MS−DOS32
は、図4に示された各種メディアに対応してファイルハ
ンドル32bをそれぞれ備え、ドライブチェンジスイッ
チプログラム31aによって選択的に1つのファイルハ
ンドル32bが選択され、選択されたファイルハンドル
32bに対応するメディアについて初期化ルーチンおよ
びメディアチェックルーチンが起動される。
【0046】図1には、図4のファイル関係BIOS3
3としてHDDプログラムCおよびRAMディスクドラ
イバプログラムEの間でドライブチェンジが行なわれる
場合を想定した、システム構成が示される。
【0047】図1において、システムソフトウエアとし
てファイル管理プログラム31、MS−DOS32およ
びファイル関係BIOS33を含み、このシステムソフ
トウエアをベースにしてアプリケーションソフトウエア
30および印刷ソフトウエア34が搭載される。アプリ
ケーションソフトウエア30は実行中に必要に応じて、
システムコールSCまたはファイルアクセス要求SCT
を出力する。システムコールSCはMS−DOS32に
与えられて処理される。ファイルアクセス要求SCTは
ファイル管理プログラム31に与えられる。印刷ソフト
ウエア34は印刷動作開始に先立って、印刷開始要求P
sをファイル管理プログラム31に与える。また、印刷
ソフトウエア34は、印刷動作の終了に当って、印刷終
了要求Peをファイル管理プログラム31に与える。
【0048】ファイル管理プログラム31は、ファイル
管理テーブル31b、ドライブ名変更手順43および4
4を含む。ドライブ名変更手順43および44は、図5
に示されたドライブチェンジスイッチプログラム31a
における処理に相当する。MS−DOS32は、図5に
示された複数のファイルハンドル32bを含む内部管理
情報32aを備える。ファイル関係BIOSはRAMデ
ィスクドライバプログラムEおよびHDDプログラムC
を含む。
【0049】ファイル管理テーブル31bは、コピーさ
れたファイルハンドル40、ファイル名テーブル41お
よびアクティブフラグテーブル42を含む。図5のドラ
イブチェンジスイッチプログラム31aにより選択され
た内部管理情報32a中のファイルハンドル32bは、
一旦ファイル管理テーブル31bの中にコピー(ロー
ド)されて、コピーされたファイルハンドル40にして
ストアされる。ファイル名テーブル41は、RAMディ
スク18aにストアされたファイルの名称をすべて登録
する。アクティブフラグテーブル42は、ファイル名テ
ーブル41に登録されているファイル名に相当するファ
イルが、現在選択されているメディアに存在するか否か
を示すフラグを、各ファイルについて登録する。
【0050】ドライブ名変更手順43は、印刷終了要求
Peの入力に応答して、ドライブ名、すなわちドライバ
プログラムをHDDプログラムCからRAMディスクド
ライバプログラムEに変更する。ドライブ名変更手順4
4は印刷開始要求Psの入力に応答してドライブ名を、
すなわちドライバプログラムをRAMディスクドライバ
プログラムEからHDDプログラムCに変更する。ドラ
イブ名変更手順43および44によるドライバプログラ
ムの変更は、MS−DOS32内部管理情報32aに与
えられる。内部管理情報32aは、与えられるドライブ
名変更の情報に従って、図5に示されたファイルハンド
ル32bを選択的に変更する。
【0051】ファイル関係BIOS33は、内部管理情
報32aにおいてファイルハンドル32bが変更された
ことに従い、起動されるドライバプログラムが、HDD
プログラムcからRAMディスクドライバプログラム
E、またはRAMディスクドライバプログラムEからH
DDプログラムCに変更する。
【0052】上述のように、印刷終了要求Peが与えら
れると、RAMディスクドライバプログラムEが起動状
態となり、RAMディスク18aにストアされているフ
ァイルに関する情報がファイル管理テーブル31bにス
トアされる。逆に、HDDプログラムCが起動状態にあ
るとき、HD9にストアされるファイルに関する情報が
ファイル管理テーブル31bにストアされる。したがっ
て、印刷ソフトウエア34が印刷開始要求Psを出力す
ると、RAMディスク18aは、本来の印刷用バッファ
として利用可能に設定される。逆に、印刷ソフトウエア
34が印刷動作を終了するに当り印刷終了要求Peを出
力すると、それまで使われていた印刷用バッファはHD
9の高速アクセスを可能とするようなRAMディスク1
8aに設定される。
【0053】次に、図1ないし図4を参照しながら、本
実施例におけるディスクキャッシュの動作の概要につい
て説明する。
【0054】 システム立上げ時、印刷用バッファは
遊休メモリであるので、これをRAMディスク18aに
設定して、HD9にストアされたファイルのうち、アク
セス頻度の高いファイルをHD9からRAMディスク1
8aにロード(コピー)する。このとき、ファイル名テ
ーブル41に、コピーされたファイル名がそれぞれ記入
され、ファイル名テーブル41に登録されたファイルの
それぞれについて、アクティブフラグテーブル42のア
クティブフラグがON設定される。また、内部管理情報
32a中のRAMディスク18aに対応のファイルハン
ドル32bがファイル管理テーブル31bにコピーされ
て、コピーされたファイルハンドル40にして登録され
る。
【0055】 アプリケーションソフトウエア30が
実行されて、ファイルアクセス要求SCTを出力し、フ
ァイルへのアクセス要求をファイル管理プログラム31
へ発行した場合は、ファイル管理プログラム31はまず
アクティブフラグテーブル42の該当ファイルについて
のフラグがONか否かをチェックする。
【0056】 仮に、上記のチェック結果、該当フ
ラグがONであり、該当ファイルがRAMディスク18
a内に存在するのならば、ファイル管理プログラム31
がMS−DOS32に対しドライバ番号をRAMディス
ク18aに変更してアクセス要求を処理する。言い換え
れば、ドライブ名変更手順43が実行されて、RAMデ
ィスクドライバプログラムEが起動可能状態に設定され
る。ここでは、処理を簡単にするためRAMディスク1
8aを読込み専用(リードオンリー)に設定している。
【0057】 アプリケーションソフトウエア30が
実行中、システムコールSCがMS−DOS32に与え
られると、MS−DOS32は図3に示された標準バッ
ファを参照する。このとき、標準バッファが存在し
ない場合や、参照しようとする領域が標準バッファの
領域をオーバーした場合は、MS−DOS32がBIO
S33に対し、トラック、セクタ単位でアクセスを要求
する。このときは、既にファイル管理プログラム31が
印刷終了要求Peまたは印刷開始要求Psに従ってドラ
イバ番号を制御し、実際に2次記憶媒体(HD)へアク
セスするのか、RAMディスク18aにアクセスするの
か決定されている。
【0058】 アプリケーションソフトウエア30が
実行中に印刷ソフトウエア34が起動され、RAMディ
スク18aのエリアに対し印刷バッファ利用のため開放
が要求された場合(印刷開始要求Psが出力された場
合)は、ファイル管理プログラム31において、まず開
放要求された容量(印刷データ量)に応じて、ファイル
名テーブル41の中からRAMディスク18aから削除
するファイルをLRU法に従うアルゴリズムや所定の優
先順位などで決定する。このファイルの削除処理は、フ
ァイル名テーブル41から該当のファイル名を削除する
とともにアクティブフラグテーブル42の該当ファイル
のフラグをOFFに設定する処理を含む。さらに、RA
Mディスク18aにストアされた該当ファイル名の実体
ファイルを削除する。これにより、開放要求された容量
に応じてRAMディスク18aの図2の共有メモリ13
に占める容量が減少し、減少した分だけ共有メモリ13
を印刷用バッファに利用できる。
【0059】逆に、図2の共有メモリ13における遊休
メモリのエリアが拡大するような場合(印刷ソフトウエ
ア34が印刷終了要求Peを出力した場合)は、RAM
ディスク18aの容量が増加する。すなわち、それまで
印刷のために利用されていた共有メモリ13の印刷用バ
ッファが遊休メモリに変わったために、この印刷用バッ
ファをRAMディスク18aに利用可能となり、RAM
ディスク18aの容量が増加する。この増加領域には、
2次記憶装置(HD9)から優先度の高い(アクセス頻
度の高い)ファイルがさらにロード(コピー)される。
上述したの動作において、図2に示された共有メモリ
13中の印刷用バッファはアプリケーションソフトウエ
ア30および印刷ソフトウエア34実行中に必要に応じ
てRAMディスク18aに変更される。これを動的に設
定されるという。さらに上述のの動作により、設定さ
れたRAMディスク18aの容量を任意に設定可能であ
ることから、動的かつ容量可変のRAMディスクキャッ
シュメモリを得ることが可能となる。
【0060】次に、図6および図7の処理フローに従
い、図1ないし図5を参照して、印刷中以外は、印刷用
バッファを2次記憶装置のディスクキャッシュメモリと
して使用する場合の動作について説明する。
【0061】以降の動作は、システムの立上げによる初
期化、→アプリケーションソフトウエアからのファイル
アクセス要求→印刷ソフトウエアによる印刷開始要求→
印刷終了要求の順に説明する。
【0062】まず、図2のワークステーションが立上げ
られると、図7のステップS10(図中、S10と略
す)において、共有メモリ13の印刷用バッファが初期
化要求される。言い換えれば、RAMディスク18aの
初期化要求が図5の初期化要求INTの入力に応答して
ドライブチェンジスイッチプログラム31aを介してに
より行なわれる。
【0063】次のステップ3の処理においてプログラム
31aは図1のドライブ名変更手順43により、内部管
理情報32aのファイルハンドル32bをRAMディス
ク18aのファイルハンドル32bに変更する。変更さ
れたディスク18aのファイルハンドル32bの初期化
ルーチンは起動されて、RAMディスク18aの初期化
が行なわれる。
【0064】次のステップS14の処理において、ファ
イル管理プログラム31はファイル管理テーブル31b
をチェックする。このチェック結果は次のステップS1
5において判定される。
【0065】ステップS15の処理はRAMディスク1
8aにファイルが入っているか否かを判定する。詳細に
は、ファイル管理テーブル31bのファイル名テーブル
41またはアクティブフラグテーブル42が参照され
る。ファイル名テーブル41に何らかのファイル名が登
録されているか、またはアクティブフラグテーブル42
にON状態のフラグが登録されていれば、RAMディス
ク18aにファイルが入っていることから後述するステ
ップS19の処理に移行する。
【0066】逆に、ファイル名テーブル41にファイル
名が登録されず、かつアクティブフラグテーブル42に
ON状態のフラグが登録されていなければ、RAMディ
スク18aにファイルはロードされていないことから、
ステップS16の処理に移行する。
【0067】ステップS16の処理においては、RAM
ディスク18aにHD9からファイルをローディングす
るか否かが判定される。ファイルをローディングするに
はディスク18aの容量が小さすぎるなどの異常が発生
すれば、処理はステップS20に移行する。
【0068】ステップS20の処理においては、ファイ
ル管理プログラム31がアプリケーションソフトウエア
30へのリターン値RETURNにエラーステータスを
書込んでアプリケーションソフトウエアへ渡す。その
後、次のステップS21の処理において、ファイル管理
テーブル31bが更新され、かつファイルハンドル32
bがRAMディスク18aのファイルハンドルからHD
9のファイルハンドル32bに変更される。ステップS
21におけるファイル管理テーブル31bの更新は、コ
ピーされたファイルハンドル40にHD9のファイルハ
ンドル32bを設定し、ファイル名テーブル41および
アクティブフラグテーブル42をRAMディスク18a
にまったくファイルが登録されていない状態のデータに
設定することである。その後、システム立上げ時に印刷
用バッファをRAMディスク18aに設定できなかった
ことに対するエラー処理が行なわれる。
【0069】前述のステップS16の処理に戻り、RA
Mディスク18aにファイルのローディングが可能であ
れば、次のステップS17の処理においてHD9からR
AMディスク18aへ予め指定された(高頻度アクセス
の)ファイルがコピー(ロード)される。
【0070】その後、ステップS18の処理において今
回のコピー(ロード)動作が、どのように行なわれたか
が判定される。たとえば、すべての指定ファイルについ
てコピーが終了、もしくは指定ファイルの一部のファイ
ルについてコピーが終了したのであれば、次のステップ
S19の処理に移行する。
【0071】ステップS19の処理においては、ファイ
ル管理プログラム31によりファイル管理テーブル31
bの更新およびファイルハンドルの変更が行なわれる。
詳細には、ドライバチェンジスイッチプログラム31a
がドライブ名変更手順43により、ファイルハンドルを
RAMディスク18aのファイルハンドル32bに変更
する。さらに、ファイル管理テーブル31bのコピーさ
れたファイルハンドル40にはこのとき選択されたRA
Mディスク18aのファイルハンドル32bがコピーさ
れる。さらに、ファイル名テーブル41にはRAMディ
スク18aにコピー(ロード)されたファイル名が登録
される。アクティブフラグテーブル42にはこのとき登
録されたテーブル41のファイル名について、アクティ
ブフラグがON設定される。
【0072】その後、制御は再びアプリケーションソフ
トウエア30に戻される。前述のステップS18に戻
り、HD9からRAMディスク18aの指定ファイルの
コピー(ロード)が失敗した場合は、前述したステップ
S20およびステップS21を含むエラー処理が同様に
して行なわれる。
【0073】以上のように、システム立上げ時は、印刷
用バッファは遊休メモリであるという前提から、共有メ
モリ13の印刷用バッファがHD9のディスクキャッシ
ュメモリ18aとして利用されるように初期設定され
る。
【0074】以上のようにシステム立上げが行なわれて
アプリケーションソフトウエア30が実行されると、そ
の実行途中においてアプリケーションソフトウエア30
は必要に応じてファイルアクセス要求SCTを出力す
る。
【0075】図6のステップS1(図中S1と略す)に
おいて、アプリケーションソフトウエア30がファイル
アクセス要求SCTを出力すると、応じてファイル管理
プログラム31が次のステップS2の処理においてファ
イル管理テーブル31bをチェックする。このチェック
結果は次のステップS3の処理において判定される。
【0076】ステップS3の処理において、ファイル管
理テーブル31bをチェックし、アクティブフラグテー
ブル42にアクセス要求されるファイルのフラグがON
状態で登録されているか否かが判定される。登録されて
いなければ、ステップS7の処理に移行し、MS−DO
S32に対しファイルアクセス要求SCTの処理を要求
する。これによりMS−DOS32はファイル関係BI
OS33を介して所望されるファイルをHD9において
アクセス可能とし、制御をアプリケーションソフトウエ
ア30に復帰させる。
【0077】前述のステップS3の処理に戻り、RAM
ディスク18aにアクセス要求されるファイルが登録さ
れているのであれば、次のステップS4の処理に移行す
る。
【0078】ステップS4の処理においては、ファイル
管理プログラム31はRAMディスク18aにドライブ
をスイッチするか否かを判定する。このとき、他のアプ
リケーションソフトウエア30などの要求などのため
に、RAMディスク18aにドライブをスイッチできな
い場合は、前述したステップS7の処理が行なわれる。
ステップS4の処理においてRAMディスク18aにド
ライブをスイッチする場合は、次にステップS5および
ステップS6の処理が行なわれる。ステップS5および
ステップS6の処理においては、ドライブチェンジスイ
ッチプログラム31aによりドライブ名変更手順43の
処理が行なわれてドライブ名がHDDプログラムCから
RAMディスクドライバプログラムEに変更される。さ
らに、このドライバ名の変更に従いMS−DOSの内部
管理情報32aにおいてファイルハンドル32bがHD
9のファイルハンドルからRAMディスク18aのそれ
に変更される。その後、ステップS7の処理が行なわれ
て、MS−DOS32は選択されたRAMディスク18
aのファイルハンドル32bを介してRAMディスクド
ライバプログラムEを起動し、RAMディスク18aを
アクセス可能状態にする。その後、制御はアプリケーシ
ョンソフトウエア30に復帰する。
【0079】以上のように、アプリケーションソフトウ
エア30が実行されて、実行途中にファイルアクセス要
求SCTが出力された場合は、RAMディスク18aに
要求されたファイルが登録されているか否かを判定し、
その判定結果に従ってRAMディスク18aをアクセス
可能状態とするかHD9をアクセス可能状態とするかを
決定する。したがって、RAMディスク18およびHD
9のいずれか一方が選択敵にアクセスがされるので、ア
プリケーションソフトウエア30のファイルアクセス要
求に伴うオーバーヘッドは短縮されて、処理速度向上が
可能となる。
【0080】さらに、処理が進行し、アプリケーション
ソフトウエア30を介して、印刷ソフトウエア34が起
動されると、印刷ソフトウエア34は印刷の開始に先立
って印刷開始要求Psを出力する。
【0081】印刷開始要求Psは図7のステップS11
で行なわれ、印刷開始要求Psが出力されると、印刷開
始要求Psはドライブチェンジスイッチプログラム31
aに与えられる。
【0082】次のステップS14の処理において、ファ
イル管理テーブル31bがプログラム31によりチェッ
クされる。このチェック結果は次のステップS15にお
いて判定される。
【0083】ステップS15の処理において、印刷開始
に先立ってRAMディスク18aにファイルが登録され
ているか否かが判定される。このとき、ファイルが登録
されている、すなわちアクティブフラグテーブル42の
フラグの中でON状態のものがあるのならば、次のステ
ップS19の処理に移行し、ファイル管理テーブル更新
およびファイルハンドル変更が行なわれる。
【0084】これは、RAMディスク18aを、本来の
印刷用バッファに戻すために、ファイル名テーブル41
に登録されたファイル名を削除し、アクティブフラグテ
ーブル42に登録されるフラグをすべてOFFに設定す
る。さらに、RAMディスク18aにそれまで登録され
ていた実体ファイルを削除する。そして、要求Psの入
力に応答してドライブ名変更手順44が行なわれて、フ
ァイルハンドル32bがHD9のファイルハンドルに変
更される。これにより、共有メモリ13を印刷印刷デー
タを処理するための印刷バッファとして利用可能とな
る。
【0085】上述した印刷開始要求Psに従う印刷の開
始後、印刷動作が動作が行なわれ、印刷ソフトウエア3
4により図7のステップS12による印刷終了が要求さ
れると、印刷終了要求Peがファイル管理プログラム3
1のドライブチェンジスイッチプログラム31aに与え
られる。
【0086】ファイル管理プログラム31は、ステップ
S14の処理において、印刷終了要求Peの入力に応じ
て、ファイル管理テーブル31bをチェックする。この
ファイル管理テーブル31bのチェック結果は、ステッ
プS15の処理において判定される。
【0087】ステップS15の処理において、RAMデ
ィスク18aにファイルが入っているか否かが判定され
る。この場合、直前の印刷動作において、RAMディス
ク18aは印刷用バッファに利用されているので、ここ
にはファイルはない。したがって、ステップS15の判
定処理に従って、ステップS16以降の処理が実行され
る。
【0088】ステップS16の処理において、RAMデ
ィスク18aにHD9からファイルのローディングが行
なわれるか否かが判定される。このとき、RAMディス
ク18aを含む共有メモリ13が他のアプリケーション
ソフトウエアにより利用されている場合は、RAMディ
スク18aにファイルをローディングすることはできな
いので、ステップS20以降のエラー処理が前述と同様
にして行なわれる。
【0089】ステップS16の処理に戻り、RAMディ
スク18aにローディングする場合、次のステップS1
7の処理がおこなわれる。
【0090】ステップS17の処理においては、HD9
からRAMディスク18aに指定のファイルがロード
(コピー)される。このコピー結果は、次のステップS
18において判定される。
【0091】ステップS18の処理において、前述のス
テップS17のコピー動作において、指定ファイルのす
べて、もしくは指定ファイルの一部がコピーされた場合
はステップS19の処理に移行する。
【0092】ステップS19の処理においては、ファイ
ル管理テーブル31bの更新およびファイルハンドル3
2bの変更が行なわれる。詳細には、ファイル管理プロ
グラム31がファイル管理テーブル31bのファイル名
テーブル41にRAMディスク18aにコピーされたフ
ァイル名をすべて登録し、アクティブフラグテーブル4
2に登録されたファイル名についてフラグをONにして
設定する。さらに、ドライブチェンジスイッチプログラ
ム31aによりドライブ名変更手順43が行なわれて、
ファイルハンドル32bがRAMディスク18aのファ
イルハンドルに変更される。この変更されたファイルハ
ンドル32bはファイル管理テーブル31bにコピーさ
れて、コピーされたファイルハンドル40にしてストア
される。その後、制御はアプリケーションソフトウエア
30に戻される。
【0093】ステップS20およびステップS21の処
理においては、RAMディスク18aにローディングし
ない、もしくはHD9からRAMディスク18aへの指
定ファイルのコピーが失敗した場合には、リターン値R
ETURNにエラーステータスが書込まれてアプリケー
ションソフトウエア30、もしくは印刷ソフトウエア3
4に戻される。このとき、次のステップS21の処理に
おいて、ファイル管理テーブル31bはファイル名テー
ブル41にファイル名が登録されず、アクティブフラグ
テーブル42のフラグはすべてOFFされる。また、フ
ァイルハンドルは、HD9のファイルハンドルに変更さ
れて変更エラー処理が行なわれる。
【0094】以上のように、印刷ソフトウエア32が印
刷終了要求Peを出力すると、それまで印刷用バッファ
として用いられていた共有メモリ13のメモリ空間は、
HD9のディスクキャッシュメモリであるRAMディス
ク18aとして利用可能なように、ファイル管理テーブ
ル31bが更新されるとともに、ファイルハンドル32
bが変更される。
【0095】上述した実施例では、HD9からRAMデ
ィスク18aへロードされるファイルは、プログラムフ
ァイルであってもよいし、データファイルであってもよ
い。
【0096】また、上述の実施例では印刷開始要求Ps
に応じて、RAMディスク18aに格納されるファイル
を全て削除するよう処理しているが要求される印刷デー
タの容量に応じて削除すべきファイルを可変調整しても
よい。
【0097】さらに、上述の実施例ではHD9に関する
ディスクキャッシュメモリを共有メモリ13にのみ設け
たが、全ての遊休メモリ、すなわち図2のローカルメモ
リ19ならびに共有メモリ13および18をHD9のデ
ィスクキャッシュメモリに利用するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、実記憶
手段、仮想記憶手段、処理手段および高速アクセス記憶
手段を備えた既設の情報処理装置において、処理手段に
遊休判定手段、転送手段、情報格納手段、ストア判定手
段および選択アクセス手段をさらに備えさせて、該情報
処理装置稼働時に遊休判定手段によって高速アクセス記
憶手段が遊休状態にあると判定されたこと応答して、転
送手段は仮想記憶手段の所定データを高速アクセス記憶
手段に転送して、ここにもストアさせるようにし、並行
して情報格納手段にはこの転送された所定データに関す
る情報が格納される。続いてデータアクセス要求がある
と、応じてストア判定手段が、アクセス要求データが高
速アクセス記憶手段にストアされているか否かを判定
し、選択アクセス手段はその判定出力に応答して、高速
アクセス記憶手段および仮想記憶手段のいずれか一方を
選択的アクセスして該アクセス要求データを読出すの
で、選択アクセス手段により高速アクセス記憶手段が選
択された場合、高速アクセス記憶手段は、仮想記憶手段
に関するディスクキャッシュメモリとなり、仮想記憶手
段のアクセス高速化が図られる。
【0099】また、このアクセス高速化は、既設のメモ
リ構成をそのまま利用して実現されているので、情報処
理装置全体としてのアクセス速度が向上するのに比較
し、コストはかからないので、効果的なコスト低減が図
られる。
【0100】さらに、このアクセス高速化は、情報処理
装置稼働時の、遊休状態にある高速アクセス記憶手段を
利用して行われているので、該情報処理装置の処理状態
に対応して資源(メモリ)の活用を図ることができる、
などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による情報処理装置におけ
るシステム構成図である。
【図2】この発明の一実施例による情報処理装置が搭載
される文書処理専用ワークステーションのブロック構成
図である。
【図3】この発明の一実施例による情報処理装置におけ
るディスクキャッシュの概要を示す図である。
【図4】図2に示されるワークステーションにおける具
体的なディスクキャッシュの方式を示す図である。
【図5】図2に示されるワークステーションにおいて、
印刷用バッファをディスクキャッシュメモリとして利用
する場合の、ディスクキャッシュ方式の概要を示す図で
ある。
【図6】図2に示されるワークステーションにおいて、
印刷用バッファをディスクキャッシュメモリとして利用
する場合の、ディスクキャッシュメモリの初期化とディ
スクキャッシュメモリへのファイルのロードに関する処
理フロー図である。
【図7】図2に示されるワークステーションにおいて、
印刷用バッファをディスクキャッシュメモリとして利用
する場合の、アプリケーションプログラムからのファイ
ルアクセス要求に応じた処理のフロー図である。
【図8】標準的な記憶装置間でのアクセス速度の比較を
表形式にして示す図である。
【符号の説明】
9 HD(磁気ディスク記憶装置) 18a RAMディスク 30 アプリケーションソフトウエア 31 ファイル管理プログラム 32 MS−DOS 33 ファイル関係BIOS 34 印刷ソフトウエア 31b ファイル管理テーブル 32a 内部管理情報 43および44 ドライブ名変更手順 SCT ファイルアクセス要求 Pe 印刷終了要求 C HDDプログラム E RAMディスクドライバプログラム なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速アクセス小容量の実記憶手段と、前
    記実記憶手段を仮想的に大容量とするために設けられる
    低速アクセス大容量の仮想記憶手段と、必要に応じて前
    記仮想記憶手段にストアされる所望のデータを読出し
    て、前記実記憶手段に転送して処理する処理手段と、前
    記処理手段により高速アクセス可能な少なくとも1つ以
    上の高速アクセス記憶手段とを備えた情報処理装置にお
    いて、 前記処理手段は、 前記情報処理装置が稼動時に、前記高速アクセス記憶手
    段が遊休状態にあるか否かを判定する遊休判定手段と、 前記遊休判定手段による遊休状態にあるの判定に応答し
    て、前記仮想記憶手段から所定のデータを読出して前記
    高速アクセス記憶手段に転送する転送手段と、 前記転送手段により転送された前記所定データに関する
    情報を格納する情報格納手段と、 前記稼働時のデータアクセス要求に応答して、前記情報
    格納手段に格納される前記情報を検索し、該アクセス要
    求データが前記高速アクセス記憶手段にストアされてい
    るか否かを判定するストア判定手段と、 前記ストア判定手段による判定出力に応答して、前記高
    速アクセス記憶手段および前記仮想記憶手段のいずれか
    一方を選択的にアクセスして前記アクセス要求データを
    読出す選択アクセス手段とをさらに備えた、情報処理装
    置。
JP4029398A 1992-02-10 1992-02-17 情報処理装置 Withdrawn JPH05225055A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4029398A JPH05225055A (ja) 1992-02-17 1992-02-17 情報処理装置
US08/015,866 US5548740A (en) 1992-02-10 1993-02-09 Information processor efficiently using a plurality of storage devices having different access speeds and a method of operation thereof

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506256A (ja) * 2000-06-23 2004-02-26 インテル・コーポレーション 不揮発性キャッシュ
JP2011198280A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Nec Corp 仮想ディスク制御システム、方法及びプログラム

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JP2004506256A (ja) * 2000-06-23 2004-02-26 インテル・コーポレーション 不揮発性キャッシュ
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