JPH05224754A - パイロットバルブ - Google Patents

パイロットバルブ

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Publication number
JPH05224754A
JPH05224754A JP5891792A JP5891792A JPH05224754A JP H05224754 A JPH05224754 A JP H05224754A JP 5891792 A JP5891792 A JP 5891792A JP 5891792 A JP5891792 A JP 5891792A JP H05224754 A JPH05224754 A JP H05224754A
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JP
Japan
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spool
cylinder
fluid chamber
pressing member
pressure
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Application number
JP5891792A
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English (en)
Inventor
Takio Baba
多喜男 馬場
Hideichiro Kitamura
秀一郎 北村
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Nishina Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nishina Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイロットバルブの不整な出力を防止するこ
とができると共に、小型に且つ低コストに製作できるパ
イロットバルブを提供すること。 【構成】 第1シリンダ12と、一端側が高圧ポート3
2に臨むスプール14と、該スプール14の他端側に所
定の減圧スプリング19を介して連繋された押圧部材2
2と、該押圧部材22を押圧する操作部材40と、高圧
ポート32と出力ポート34を連通させる連通部13
と、出力ポート34側と低圧ポート30側とを連通させ
て流体を逃がす通路15と、押圧部材22が摺合する第
2シリンダ21と、第2シリンダ212内と高圧ポート
32とを連通する連通路25と、押圧部材22に設けら
れ、第2シリンダ21をスプール側流体室21aと操作
部側流体室21bとに区画するピストン22aと、第2
シリンダ21のスプール側流体室21aと操作部側流体
室21bとを連通する小径の連通孔23を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイロットバルブに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、油圧ショベルの油圧モーター
の切換弁であるコントロールバルブ等を制御するため
に、パイロットバルブが使用されている。かかる従来の
パイロットバルブの構成および作用を、図3と共に説明
する。ペダル等に結合された操作部材の一部を構成する
カム40が軸41を中心に回動すると、このカム40に
当接してシリンダ12側端部の挿入孔に摺合されたロッ
ド24がシリンダ12内方向へ移動する。このとき、ロ
ッド24は、シリンダ12の側端部の外部から内部に押
圧力を付与する押圧部材として作用し、ガイド部材であ
るスプリングガイド20を介して、戻しバネ18を押圧
する。14はスプールであり、シリンダ12内に移動自
在に挿入され、シリンダ12から出力ポート34に連通
する連通部13に摺動自在に摺合している。また、上記
スプリングガイド20は、付勢部材である減圧スプリン
グ19を介して、上記スプール14を出力ポート側に付
勢すると共にスプール14を所定の移動範囲で移動可能
にガイドしている。このため、減圧スプリング19がロ
ッド24の押圧力によってスプリングガイド20に伴っ
て移動すると、スプール14が出力ポート34側へ移動
する。このとき、高圧ポート32からスプール14の外
周面に設けられた凹部35と前記連通部13の内壁面と
の間に生じる通路を通って圧油が出力ポート34側に流
れて出力ポート34側の圧力が高まる。次に、この出力
ポート34側の圧力が所定以上に高まると、スプール1
4がロッド24の押圧方向と反対側に減圧スプリング1
9の付勢力に抗して押し戻され、低圧油源に連結されて
いるシリンダ12内部と出力ポート34とがスプール1
4内に設けられた連通孔15によって連通される。そし
て、出力ポート34側の圧力が低下すると、スプール1
4は、再び減圧スプリング19によって出力ポート34
側に付勢されて高圧ポート32から高圧油が出力ポート
34側に流れる。以上の一連の動作によって、所定の圧
力の圧油を出力ポート34から出力することができる。
【0003】以上の構成から成る減圧弁を有する従来の
パイロットバルブの操作は、ペダルまたはレバーによっ
て行われるが、作業状況に応じて、そのペダルまたはレ
バーを急激に操作しなければならない場合がある。その
ような急激なペダル等の操作を行うと、戻しバネ18に
よるバネの減衰運動によってペダル等が振動したり、或
いは、急激過ぎるペダルの動作のためにパイロットバル
ブによるコントロールバルブの制御が急激になされるた
め、油圧ショベルにおいては滑らかに走行できないとい
う問題があった。このため、従来においては、第4図に
示すように、ショックアブソーバ64をパイロットバル
ブの基体10と油圧ショベルの本体との間に配設して、
ペダル62およびレバー63の動作を緩衝する装置があ
る。これによって、ペダル62またはレバー63が急激
に操作されても、ペダル62等の振動等を防止すること
ができるため、パイロットバルブの不整な出力を防止で
き、油圧ショベルにあってはその走行を滑らかにするこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにパイロッ
トバルブの外部に配設したショックアブソーバを用いる
ことによって、ペダルおよびレバーの動作を緩衝させる
ことができる。しかしながら、パイロットバルブの外部
にショックアブソーバを取り付けることは、車両の本体
等にショックアブソーバの取付部を設ける必要があり、
装置が大型化すると共にコストも高くなるという問題点
がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、ペダルまたはレ
バーの急激な操作によって生じるパイロットバルブの不
整な出力を防止することができると共に、小型に且つ低
コストに製作できるパイロットバルブを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するためには、パイロットバルブの減圧弁の内部
に、ペダル等の急激な操作によって生じる振動等の動作
を緩衝する機構を設けることが、有効であると考えた結
果、本発明に到達したのである。
【0007】すなわち、本発明は、高圧ポート、低圧ポ
ートおよび出力ポートを有する第1シリンダと、一端側
が出力ポートに臨んで、高圧ポートと低圧ポートに跨が
って移動自在に設けられたスプールと、該スプールの他
端側に所定の減圧スプリングを介して連繋された押圧部
材と、該押圧部材を押圧してスプールを減圧スプリング
を介して出力ポート側に移動可能な操作部材と、前記ス
プールが出力ポート側に移動した際、高圧ポートと出力
ポートを連通させる連通部と、スプールに加わる出力ポ
ート側の圧力が減圧スプリングの付勢力等の背圧側の圧
力よりも高くなってスプールが所定距離押し戻された
際、出力ポート側と低圧ポート側とを連通させて流体を
逃がす通路とを具備するパイロットバルブにおいて、前
記押圧部材が摺合する第2シリンダと、第2シリンダ内
と前記高圧ポートとを連通する連通路と、押圧部材に設
けられ、第2シリンダをスプール側のスプール側流体室
と操作部側の操作部側流体室とに区画するピストンと、
第2シリンダのスプール側のスプール側流体室と操作部
側の操作部側流体室とを連通する小径の連通孔を具備す
ることを特徴とするパイロットバルブにある。
【0008】また、かかる構成のパイロットバルブにお
いて、押圧部材に、小径の連通孔の他に第2シリンダの
スプール側流体室と操作部側流体室とを連通する連通路
を設け、該連通路にスプール側流体室から操作部側流体
室への流体の流れを阻止し、操作部側流体室からスプー
ル側流体室への流体の流れを許容する逆止弁を設けたこ
とで出力を停止するための応答性を向上させることがで
きる。
【0009】
【作用】本発明によれば、押圧部材が第2シリンダ内で
往復動するためには、第2シリンダ内に満たされた流体
が押圧部材に設けられたピストンの前後の流体室の間、
すなわちスプール側流体室と操作部側流体室との間を流
動する必要があるが、その流量が小径の連通孔を通過す
る流量のみに制限されるため、第2シリンダ内に満たさ
れた流体が抵抗体として作用し、押圧部材は急激に移動
することはできない。このため、押圧部材への押圧力の
付与および解除が急激になされても、押圧部材は、第2
シリンダ内に満たされた流体の抵抗によって、ゆっくり
と作動される。また、同様に、押圧部材の小径の連通孔
の作用によってペダル等の操作による押圧部材の振動も
抑制することができる。これによって、ペダル等を急激
に操作して押圧部材に与える押圧力を急激に変化させて
も、押圧部材は滑らかに作動するから、押圧部材に連繋
するスプールも滑らかに作動し、出力される流体の圧力
を漸次変化させることができ、かつペダル等の操作によ
る押圧部材の振動を抑制してパイロットバルブの不整な
出力を防止することができる。
【0010】また、押圧部材に、前記の小径の連通孔の
他に第2シリンダのスプール側流体室と操作部側流体室
とを連通する連通路に設けられた逆止弁によって操作部
側流体室からスプール側流体室への流体の流れを許容す
ることができる。このため、押圧部材は、その押圧部材
にかかる押圧力が解除する方向へ、急激に移動すること
が可能であり、これによってパイロットバルブの出力を
急激に停止することができる。このとき、押圧部材の振
動を抑制する作用効果は前記の小径の連通孔のみを設け
た場合と同一である。すなわち、この連通路に設けられ
た逆止弁はスプール側流体室から操作部側流体室への流
体の流れを阻止し、スプール側流体室と操作部側流体室
との通路は小径の連通孔のみになるから、押圧部材は押
圧方向へ急激には移動できず、これによって、押圧部材
の振動を防止することができるのである。なお、高圧ポ
ートが連通路によって第2シリンダに連通しているた
め、押圧部材が急激に移動した際にも第2シリンダ内の
圧力は大気圧より低下することはなく、第2シリンダ内
に空気を引き込んだり、気泡を発生することはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示
す部分断面図であり、2つの減圧弁を有するパイロット
バルブの一方の減圧弁の内部構造を示している。なお、
2つの減圧弁は、パイロットバルブの基体10に対称に
配設されており、この2つの減圧弁から出力される圧油
の圧力バランスによって油圧モーターのコントロールバ
ルブ(切換弁)等を制御する。この減圧弁は、パイロッ
トバルブの基体10に設けられた第1シリンダ12内
で、付勢部材である減圧スプリング19の付勢力と出力
ポート34側の圧力とのつり合いにより揺動するスプー
ル14の作用によって、高圧源と低圧源の圧油を調整
し、圧力が任意に調整された圧油を出力ポート34から
出力することができるもので、その構成の詳細について
次に説明する。
【0012】12は第1シリンダであり、低圧ポート3
0および高圧ポート32が開口され、お互いに対向する
側端部には、出力ポート34および押圧部材22の挿入
孔が各々開口されている。40はカムであり、操作部の
一部を構成しており、その上面にペダルおよびレバーが
接続され、それらを操作することによって軸41を中心
にして回動し、後述する押圧部材22に接してこれを押
圧することができる。21は第2シリンダであり、後述
する押圧部材22が第1シリンダ12の外部からスプー
ル14のつり合い位置を調整可能に第1シリンダ12の
内部に進入できるように該第1シリンダ12の操作部側
の側端部に設けられた開口を一方の側端部に開口として
共有し、該第1シリンダ12と同軸上に直列に設けら
れ、操作部側の他端も開口されている。また、この第2
シリンダ21は連通路25によって高圧ポート32を介
して高圧油源に連通している。
【0013】22は押圧部材であり、第1シリンダ12
と第2シリンダ21の共通の側端部に開口された挿入
孔、および第2シリンダ21の操作部側の側端部に設け
られた開口に亘って摺合し、第2シリンダ21内で往復
動自在に挿入されていると共に、一方の端部が第1シリ
ンダ12内方向に進入可能に、且つ、他方の端部が前記
カム40によって当接・押圧されるように配設されてい
る。すなわち、この押圧部材22は、その一方の端部が
第1シリンダ12内へ進入し、後述するスプリングガイ
ド20を介してスプール14に連繋し、前記カム40等
からなる操作部の押圧力よって、スプール14のつり合
い位置を調整するべく往復動可能に配設されている。
【0014】また、この押圧部材22は、第2シリンダ
を前記スプール14側のスプール側流体室21aと操作
部側の操作部側流体室21bとに仕切るピストン22a
が設けられたスプール状に形成されている。そして、こ
の押圧部材22には、第2シリンダのスプール側流体室
21aと操作部側流体室21bとを連通する小径の連通
孔23が設けられている。なお、カム40の回動を押圧
部材22の往復動に滑らかに変換するように、カム40
に当接する押圧部材22の先端は半球状に成形されてい
る。また、押圧部材22と、第2シリンダ21の側端部
に穿設された嵌入孔との間に配設されたOリング26に
よって、第2シリンダ21内に満たされた油が液密され
ている。
【0015】14はスプールであり、第1シリンダ12
内に移動自在に挿入され、一端側が前記出力ポート34
側に臨むと共に、第1シリンダ12内を高圧流体が供給
される高圧ポート32、低圧流体が供給される低圧ポー
ト30、及び所望の圧力流体を出力する出力ポート34
とに仕切っている。20はスプリングガイドであり、低
圧側の前記第1シリンダ12内に挿入され、押圧部材2
2の端面に当接されており、スプール14の操作部側の
端部を遊嵌している。また、このズプリングガイド20
は、押圧部材22に押圧されて前記第1シリンダ12内
で往復動すると共に、スプール14を所定の移動範囲で
移動可能にガイドする。すなわち、スプリングガイド2
0にスプール14の端部が遊嵌されており、このスプー
ル14が、押圧部材22の端面とスプリングガイド20
の内縁部とによって規制される所定の範囲内で揺動可能
となっている。なお、このスプリングガイド20は、押
圧部材22と共に往復動するので、押圧部材22に一体
に固定されていても良い。
【0016】19は付勢部材として作用する減圧スプリ
ングであり、一端をスプール14の中途部にリングを介
して当接し、他端をスプリングガイド20に当接してス
プール14とスプリングガイド20との間に弾装され、
スプール14を第1シリンダ12から出力ポート34側
へ突出する方向に付勢する。18は押圧部材22および
スプール14の戻しバネであり、第1シリンダ12内壁
面とスプリングガイド20との間に弾装され、スプリン
グガイド20を押圧部材の押圧方向と反対方向に付勢す
る。
【0017】13は高圧ポート32から出力ポート34
へ連通する連通部であり、常時はスプール14によって
閉塞され、上記操作部材により押圧部材22が押入され
て、スプリングガイド20、減圧スプリング19を介し
てスプール14が移動された際には、スプール14端部
の外周面に設けられた凹部35と連通部13の内壁との
間に通路が形成され、高圧ポート32と出力ポート34
が連通する。なお、高圧ポート32は高圧油源と接続す
るための接続口である。15はスプール14の内部に設
けられた流体を逃がす通路であり、押圧部材22による
スプール14を出力ポート34側に押圧する力が出力ポ
ート34の流体圧力より弱く、スプール14が押圧部材
22側の所定の位置にある際に出力ポート34と第1シ
リンダ12の低圧側とを連通する。なお、第1シリンダ
12の低圧側は低圧ポート30に連通しており、その低
圧ポート30は油タンク等の低圧油源と接続するための
接続口である。また、42は、カム40と押圧部材22
との当接部を覆って保護する合成ゴム等から成るカバー
である。
【0018】次に本発明によるパイロットバルブの作動
状態について図1と共に説明する。カム40に連結した
ペダル等を操作することによって、カム40が軸41を
中心にして回動されて、押圧部材22が押圧される。こ
れによって、押圧部材22は、スプリングガイド20と
一体に、戻しバネ18の反発力に抗して出力ポート34
側へ移動する。スプリングガイド20は、減圧スプリン
グ19を介してスプール14の中途部を押圧しており、
このスプリングガイド20の移動に伴って、スプール1
4も出力ポート34側へ移動する。これによって、高圧
ポート32と出力ポート34とがスプール14の外周面
に設けられた凹部35によって連通し、高圧油が出力ポ
−ト34側に流入する。
【0019】次に、出力ポート34側の圧力が所定以上
高まると、その圧力によって、スプール14は第1シリ
ンダ12の内側方向に戻るように押圧される。スプール
14が押し戻されると、スプ−ル14の端部が高圧ポー
ト32と出力ポート34との連通する連通部13を塞
ぎ、出力ポート34と第1シリンダ12の低圧側が通路
15によって連通され、出力ポート34側の圧力が低下
する。出力ポート34側の圧力が低下すると、再び、減
圧スプリング19の付勢力によって、スプール14が出
力ポート34側へ移動する。以上のようにスプール14
が動作することによって、任意の圧力に調整された圧油
を出力ポート34から出力することができる。
【0020】次に、作業者がペダル等への押圧力を解除
すれば、戻しバネ18の反発力によって、スプリングガ
イド20、押圧部材22およびカム40が押し戻されペ
ダルが初期の位置に戻る。このとき、スプリングガイド
20の移動に伴ってスプール14もロッドの押圧方向と
反対方向に移動し、高圧ポート32と出力ポート34と
を連通する連通部13が塞がれる。また、出力ポート3
4と第1シリンダ12の低圧側が通路15によって連通
されるため、出力ポート34側の圧力が低下し、圧油の
出力が止まる。
【0021】そして、ペダル等への押圧力を急激に解除
した場合には、押圧部材22が戻しバネ18の反発力に
よって急激に押し戻されようとする。しかしながら、第
2シリンダ21内には高圧油源から連通路25を通って
導入された油が満たされており、この油が押圧部材22
に設けられた小径の連通孔23内を通過して、第2シリ
ンダの操作部側流体室21bからスプール側流体室21
aへ流動しないと押圧部材22は移動できない。このと
き、流動する油量が小径の連通孔23を通過する流量に
制限されているため、第2シリンダ21内に満たされた
油が抵抗となって、押圧部材22が戻しバネ18の反発
力によって摺動する動作を緩慢にする。また、ペダル等
への押圧力を急激に負荷した場合にも、同様に、第2シ
リンダ21内に満たされた油が抵抗となって、ペダル等
の動作は緩慢になる。
【0022】このため、ペダル等を急激に操作しても、
スプリングガイド20を介して押圧部材22に連動する
スプール14が緩慢に作動し、出力される圧油の圧力も
漸次変化する。すなわち、このパイロットバルブの減圧
弁によれば、カム40に連結するペダルまたはレバーを
急激に操作しても、戻しバネ18が減衰運動をしたり、
急激に作動することはなく、パイロットバルブの不整な
出力を防止することができる。
【0023】また、図2には、押圧部材22に、小径の
連通孔23の他に第2シリンダ21のスプール側流体室
21aと操作部側流体室21bとを連通する連通路50
を設け、スプール側流体室21aから操作部側流体室2
1bへの流体の流れを阻止し、操作部側流体室21bか
らスプール側流体室21aへの流体の流れを許容する逆
止弁52が設けられたパイロットバルブが示されてい
る。上記の如く、連通路50に設けられた逆止弁52に
よって操作部側流体室21bからスプール側流体室21
aへの流体の流れを許容することができるため、押圧部
材22は、その押圧部材22にかかる押圧力が解除する
方向へ、急激に移動することが可能であり、これによっ
てパイロットバルブから発生する出力を急激に停止する
ことができる。そして、このとき、押圧部材22は押圧
方向へ容易には移動できない。すなわち、この連通路5
0に設けられた逆止弁52はスプール側流体室21aか
ら操作部側流体室21bへの油の流れを阻止し、スプー
ル側流体室21aと操作部側流体室21bとの通路は小
径の連通孔23のみになるから、押圧部材22は押圧方
向へ容易には移動できず、これによって、押圧部材22
の振動を防止することができる。このため、第2シリン
ダ21に満たされた油、ピストン22aを有する押圧部
材22およびその押圧部材22に設けられた小径の連通
孔23の作用によって、ペダルまたはレバーの振動等を
防止して、不整な出力の発生を防止でき、かつ、パイロ
ットバルブのペダルまたレバーによって押圧部材を押圧
している押圧力を素早く解除することができ、パイロッ
トバルブの応答性および操作性を向上できるという著効
を有する。なお、高圧ポートと第2シリンダ21内とが
連通しているため、押圧部材22が急激に移動した際に
も第2シリンダ21内の圧力は大気圧より低下すること
はなく、第2シリンダ21内に空気を引き込んだり、気
泡を発生することはない。このため、シリンダ内に発生
する空気によるパイロットバルブの不整な出力を未然に
防止することができる。
【0024】また、図2の押圧部材22に小径の連通孔
23および逆止弁が配設された連通路50の他に連通路
を設け、その連通路に、操作部によって押圧部材22に
所定値以上の押圧力が負荷された際、スプール側流体室
21aから操作部側流体室21bへの油の流れを許容す
るリリーフ弁を設けても良い。これによって、パイロッ
トバルブの不整な出力を防止することができると共に、
出力ポート34の圧力を急激に上昇させる操作が必要な
場合にも対応することができる。以上の実施例では油圧
を利用する場合について説明してきたが、他の流体とし
て水等の液体あるいは空気等の気体を利用しても、同等
の効果を得ることができる。以上、本発明につき好適な
実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明のこの実施
例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない
範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0025】
【発明の効果】本発明のパイロットバルブによれば、第
2シリンダに、該第2シリンダをスプール側流体室と操
作部側流体室とに区画するピストンを有し、スプール側
流体室と操作部側流体室とを連通する小径の連通孔を有
する押圧部材が摺合されているため、操作部材によって
押圧部材に急激な押圧力を負荷しても、押圧部材が急激
に動作することが阻止され、出力される流体の圧力を調
整するスプールの動きを緩慢にすることができる。この
ため、本発明のパイロットバルブによれば、急激な操作
によって生じる振動等の不整な出力を防止することがで
きると共に、第2シリンダ内にピストン部と小径の連通
孔を有する押圧部材を配設したのみのため、装置を小型
化でき、かつ、製造コストも低く抑えることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分断面図
【図2】本発明の他の実施例を示す部分断面図
【図3】従来の技術を示す部分断面図
【図4】従来の技術を示す正面図
【符号の説明】
10 パイロットバルブの基体 12 第1シリンダ 13 連通部 14 スプール 15 通路 18 戻しバネ 19 減圧スプリング 20 スプリングガイド 21 第2シリンダ 21a スプール側流体室 21b 操作部材側流体室 22 押圧部材 22a ピストン 23 小径の連通孔 25 連通路 30 低圧ポート 32 高圧ポート 34 出力ポート 40 カム 41 軸 50 連通路 52 逆止弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ポート、低圧ポートおよび出力ポー
    トを有する第1シリンダと、 一端側が出力ポートに臨んで、高圧ポートと低圧ポート
    に跨がって移動自在に設けられたスプールと、 該スプールの他端側に所定の減圧スプリングを介して連
    繋された押圧部材と、 該押圧部材を押圧してスプールを減圧スプリングを介し
    て出力ポート側に移動可能な操作部材と、 前記スプールが出力ポート側に移動した際、高圧ポート
    と出力ポートを連通させる連通部と、 スプールに加わる出力ポート側の圧力が減圧スプリング
    の付勢力等の背圧側の圧力よりも高くなってスプールが
    所定距離押し戻された際、出力ポート側と低圧ポート側
    とを連通させて流体を逃がす通路とを具備するパイロッ
    トバルブにおいて、 前記押圧部材が摺合する第2シリンダと、 第2シリンダ内と前記高圧ポートとを連通する連通路
    と、 押圧部材に設けられ、第2シリンダをスプール側のスプ
    ール側流体室と操作部側の操作部側流体室とに区画する
    ピストンと、 第2シリンダのスプール側のスプール側流体室と操作部
    側の操作部側流体室とを連通する小径の連通孔を具備す
    ることを特徴とするパイロットバルブ。
  2. 【請求項2】 押圧部材に、小径の連通孔の他に第2シ
    リンダのスプール側流体室と操作部側流体室とを連通す
    る連通路を設け、該連通路にスプール側流体室から操作
    部側流体室への流体の流れを阻止し、操作部側流体室か
    らスプール側流体室への流体の流れを許容する逆止弁を
    設けた請求項1記載のパイロットバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055282A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 日立建機株式会社 パイロットバルブ装置
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