JPH05224547A - 転写紙搬送装置 - Google Patents

転写紙搬送装置

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Publication number
JPH05224547A
JPH05224547A JP4028449A JP2844992A JPH05224547A JP H05224547 A JPH05224547 A JP H05224547A JP 4028449 A JP4028449 A JP 4028449A JP 2844992 A JP2844992 A JP 2844992A JP H05224547 A JPH05224547 A JP H05224547A
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JP
Japan
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transfer paper
transfer
guide member
fixing device
bowing
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Application number
JP4028449A
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English (en)
Inventor
Naoto Yamanaka
尚登 山中
Hiroshi Yamamoto
博 山本
Masahiro Ishino
正浩 石野
Makoto Tanaka
田中  誠
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05224547A publication Critical patent/JPH05224547A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙に良好なボウイング部を形成し、しわ
の発生を防止するとともに、このボウイング部の転写部
への影響を防止し、画像抜けの発生を防止する。 【構成】長尺の転写紙(トレーシングペーパー)25は
真空搬送装置12により、加熱ローラ14と加圧ローラ
15からなる定着装置11へ搬送される。真空搬送装置
12と、定着装置11との間には、転写紙ガイド部材3
0が設けられている。転写紙ガイド部材30には、ボウ
イング部25aを形成するための山型部が設けられてい
る。転写紙2がローラ3、4にニップされた後は、真空
搬送装置12の駆動が停止する。これにより転写紙25
には張力が生じ、この張力により転写紙ガイド部材30
は下方に押される。その結果山型部39は真空搬送装置
12の転写紙走行面の延長線aよりも下の位置へ退避す
る。これによりニップ前に形成されたボウイング部25
aが抑えられ、転写紙25は直線状になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視像が感光体から転
写された後の転写紙を定着装置へ案内する転写紙搬送装
置に係り、特に幅の広い大サイズの転写紙を搬送する転
写紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子複写機や画像記録装置のよ
うに、乾式トナーを用いる画像形成装置においては、感
光体ドラム等の画像担持体に形成されたトナー画像を転
写紙に転写し、その転写紙を、定着装置に向けて転写紙
搬送装置により搬送し、この定着装置において、熱や圧
力を加えることによりトナーを溶融させて定着が行われ
る。
【0003】定着装置としては、一般に加圧ローラと加
熱ローラとの間に転写紙をニップ(挟持)させて熱と圧
力により定着を行う加熱ローラ方式のものが採用されて
いる。
【0004】転写紙搬送装置としては、転写紙の未定着
トナー画像担持側に影響を与えることがないように、そ
の裏面から吸引してベルト等により搬送を行う真空(バ
キューム)搬送装置が用いられる。そして、このように
して搬送された転写紙を、転写紙ガイド部材(バッフ
ル)により加熱ローラと加圧ローラとの間のニップ点に
導くようになっている。
【0005】ところで、従来、この種の転写紙搬送措置
では、定着装置のニップ部分で、加圧ローラの表面形状
を変形させるとともに、ローラの外形の形状をその長さ
方向に適切なものとすることにより、両ローラ間のニッ
プ部分で、転写紙の中央部に対する搬送速度が、両端部
での速度に対して若干遅くなるような状態で搬送してい
る。すなわち、転写紙を幅方向に引っ張って伸ばすこと
により、転写紙の突入姿勢の相違や、転写紙の吸湿、あ
るいは定着部の熱による水分の放出等による転写紙のた
るみやしわの発生を防止するものである。
【0006】しかし、このように転写紙の幅方向の搬送
速度差を調整するだけでは、転写紙が高湿度に吸湿して
いる場合には不十分であり、なお転写紙にしわが発生す
ることがあった。
【0007】このようなことから、従来、実開平2-1362
72号公報に記載の用紙案内装置では、転写紙ガイド部材
の転写搬送方向の両側の部分を下方に折り曲げて山型に
し、中央部を高く、両側を低くしている。この山型部に
より吸湿した転写紙のボウイング部の乱れを防止し、こ
れによりしわの発生を防止するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな山型の転写紙ガイド部材を用いた場合には、転写紙
がトレーシングペーパーのような薄紙の場合には次のよ
うな問題があった。
【0009】すなわち、図13に示すように、転写紙ガ
イド部材の山型部により転写紙1にボウイング部1aが
形成されるが、先端部が加圧ローラ2と加熱ローラ3と
の間にニップされた後、この転写紙1は山型部によって
しごかれる状態となる。そのため、このボウイング部1
aが、一点鎖線の矢印Aで示すように上流側の転写部ま
で影響し、画像抜け等の不良が発生するという問題があ
った。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、定着装置の直前で転写紙に良好なボ
ウイング部を形成し、しわの発生を防止できるととも
に、このボウイング部の転写部への影響を防止すること
ができる転写紙搬送装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による転写紙搬送
装置は、可視像が感光体から転写された転写紙を、加熱
ローラと加圧ローラとからなる定着装置方向へ案内する
転写紙搬送手段と、この転写紙搬送手段と前記定着装置
との間に配置されるとともに、前記定着装置側の端部
に、前記転写紙の幅方向の中央部にボウイング部を形成
するボウイング部形成手段を有し、このボウイング部形
成手段が前記転写紙搬送手段の転写紙走行面の延長線よ
りも上の第1の位置と、前記延長線よりも下の第2の位
置との間で変位可能に設けられた転写紙ガイド部材と、
前記転写紙が前記定着装置にニップされる前において前
記転写紙ガイド部材を前記第1の位置に位置決めする第
1の位置設定手段と、前記転写紙が前記定着装置にニッ
プされた後に、前記転写紙ガイド部材を前記第1の位置
から第2の位置へ退避させる第2の位置設定手段とを備
えている。
【0012】この転写紙搬送装置では、転写紙が定着装
置にニップされる前においては、転写紙ガイド部材のボ
ウイング部形成手段は、第1の位置設定手段により、転
写紙走行面の延長線よりも上の第1の位置に設定され
る。この状態で転写紙搬送手段により転写部から搬送さ
れてきた転写紙は、ボウイング部形成手段により良好な
ボウイング部が形成され、その状態で加熱ローラと加圧
ローラとの間にニップされる。転写紙がニップされる
と、転写紙ガイド部材のボウイング部形成手段は第2の
位置設定手段により、転写紙走行面の延長線よりも下の
第2の位置に設定される。同時に、転写紙に発生した張
力により転写紙は直線状になり、発生していたボウイン
グ部が抑えられる。これによりボウイング部の転写部へ
の影響を防止でき、しわの発生を防止できる。
【0013】また、本発明による転写紙搬送装置は、よ
り具体的には、可視像が感光体から転写された転写紙
を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置方向へ
案内する転写紙搬送手段と、この転写紙搬送手段と前記
定着装置との間に配置されるとともに、前記定着装置側
の端部に、前記転写紙の幅方向の中央部にボウイング部
を形成するボウイング部形成手段を有し、このボウイン
グ部形成手段が前記転写紙搬送手段の転写紙走行面の延
長線よりも上の第1の位置にあって前記転写紙の先端を
前記加熱ローラと加圧ローラとの間に導き、かつ前記転
写紙に張力が発生した後は、その張力による付勢力によ
って前記第1の位置から前記延長線の下の第2の位置へ
と退避可能に設けられた薄板状の転写紙ガイド部材と、
前記転写紙ガイド部材を前記第1の位置へ弾性的に付勢
する弾性部材と、前記転写紙の先端部が前記ローラ間に
ニップされたタイミングを検出するニップ状態検出手段
と、このニップ状態検出手段の検出結果を受けて前記転
写紙搬送手段の駆動を停止させ、前記転写紙に張力を発
生させる張力発生手段とを備えている。
【0014】この転写紙搬送装置では、転写紙が前記定
着装置にニップされる前においては、転写紙ガイド部材
のボウイング部形成手段は弾性部材の弾性力により転写
紙走行面の延長線よりも上の第1の位置に設定される。
この状態で転写紙搬送手段により転写部から搬送されて
きた転写紙は、ボウイング部形成手段により良好なボウ
イング部が形成され、その状態で加熱ローラと加圧ロー
ラとの間にニップされる。このニップ状態がニップ状態
検出手段により検出されると、転写紙搬送手段の駆動が
停止される。その結果転写紙に張力が発生し、この張力
に基づく付勢力により転写紙ガイド部材のボウイング部
形成手段は、第1の位置から第2の位置へ退避する。こ
のため転写紙は直線状になり、発生していたボウイング
部が抑えられる。これによりボウイング部の転写部への
影響を防止し、しわの発生を防止できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る転写紙搬送
装置の具体的構成を表すものである。
【0017】この転写紙搬送装置は、感光体ドラム10
と定着装置11との間に配設された真空搬送装置12
と、転写紙ガイド装置13とを有している。定着装置1
1は、加圧ローラ14と加熱ローラ15との間に転写紙
25をニップさせて熱と圧力によりトナー画像の定着を
行うものである。転写紙25としてはトレーシングペー
パー等の薄紙が用いられる。
【0018】真空搬送装置12はバキュームファン16
を備え、このファン16により転写紙25を転写走行面
に吸着させながら、搬送させるようになっている。転写
紙走行面は、搬送ローラ17、18、19により形成さ
れている。搬送ローラ17にはベルト21、およびクラ
ッチ20を介して図示しないモータの回転力が伝達され
るようになっている。搬送ローラ17の回転力はさら
に、ベルト22を介して搬送ローラ18、19に順次伝
達されるようになっている。
【0019】感光体ドラム10の転写部には、転写コロ
トロン23、および分離コロトロン24がそれぞれ感光
体ドラム10に対向して配設されている。図示しない給
紙部より送り出された転写紙25は、感光体ドラム10
と接触するとともに転写コロトロン23によりトナー像
が転写される。トナー像が転写された転写紙25は分離
コロトロン24により感光体ドラム10面から剥離され
る。感光体ドラム10から剥離された転写紙25は、真
空搬送装置12により矢印に示すように搬送される。真
空搬送装置12を通過した転写紙25は、転写紙ガイド
装置13によりその先端が、加圧ローラ14と加熱ロー
ラ15との間のニップ点に導かれるようになっている。
加圧ローラ14および加熱ローラ15の下流側には転写
紙検出センサ26が配設されており、ニップ点を通過し
た転写紙25の先端の到達を検出するようになってい
る。
【0020】転写紙検出センサ26により転写紙25の
先端が検出され、転写紙25の先端が加圧ローラ14と
加熱ローラ15との間にニップされたことが確認された
場合には、転写紙検出センサ26の検出信号は図示しな
い制御部に送られ、この制御部の制御により真空搬送装
置12のクラッチ20がオフするようになっている。こ
れにより搬送ローラ17、18、19の駆動が停止し、
その結果転写紙25に摩擦力が発生する。そのため転写
紙25には定着装置11のニップ点と真空搬送装置12
と間の部分に一定の張力が生じるようになっている。
【0021】図2は、転写紙ガイド装置13の分解斜視
図、図3はその組み立て後の状態を表している。
【0022】転写紙ガイド装置13は、転写紙ガイド部
材(バッフル)30を備えている。この転写紙ガイド部
材30はたとえばアルミニウム(Al)により形成され
た平板状の薄板からなる。この転写紙ガイド部材30
は、図4に部分的に取り出して取り付け後の状態を示す
ように、保持部材31の上面に固定される。図2に戻っ
て、転写紙ガイド部材30の長手方向の一端部には円形
状の孔32aが形成されている。一方、転写紙ガイド部
材30の他方の端部には長手方向に長い長孔32bが形
成されている。この転写紙ガイド部材30の孔32aお
よび長孔32bに対応して保持部材31にはねじ孔33
aおよび長ねじ孔33bが形成されている。
【0023】保持部材31には、ねじ孔33aと長ねじ
孔33bとの間に、それぞれ円形のばね挿通孔34a〜
34cが形成されている。保持部材31の裏面にはばね
挿通孔34a〜34cそれぞれに対応して図4および図
5に示すようなブラケット35a〜35cが固定されて
いる。これらブラケット35a〜35cにはばね挿通孔
34a〜34cそれぞれに対向してピン36a〜36c
が植立されており、これらピン36a〜36cにそれぞ
れ圧縮スプリング37a〜37cが挿通されている。圧
縮スプリング37a〜37cそれぞれの上端部は保持部
材31の上面から突出している。この状態で転写紙ガイ
ド部材30が、ショルダー付きスクリュウねじ38a、
38bにより保持部材31上に取り付けられる。
【0024】なお、転写紙ガイド部材30は、加熱ロー
ラ15が発生する熱により膨張して長手方向に伸びる
が、これはショルダー付きスクリュウねじ38a、38
bにより吸収されるようになっている。図6はその状態
を表すものである。
【0025】図4に示したように、保持部材31上に取
り付けられた状態では、転写紙ガイド部材30の両端部
はそれぞれ保持部材31の上面に接触している。これに
対して中央部分は圧縮スプリング37a〜37cにより
上方に弾性的に付勢され、その結果転写紙ガイド部材3
0の裏面と保持部材31の上面との間には一定の間隔D
が設けられている。すなわち、この転写紙ガイド部材3
0には転写紙搬送方向に対して直交する方向、つまり転
写紙25の幅方向の中央部が高く、かつ両端部がそれぞ
れ低い山型部39が形成されており、これにより転写紙
25に対してボウイング部25aを形成するようになっ
ている。
【0026】転写紙ガイド部材30は、図1に示したよ
うに先端(定着装置11側)側の山型部39が真空搬送
装置12の転写紙走行面の延長線aよりも上の位置(第
1の位置)に、かつ後端部側が延長線aよりも若干下の
位置になるように斜めに配置される。
【0027】なお、圧縮スプリング37a〜37cそれ
ぞれの弾性力は、前述の転写紙25にニップ後に生じる
張力よりも弱く設定されており、この張力が発生したと
きには転写紙ガイド部材30は、圧縮スプリング37a
〜37cの弾性力に抗して斜め下方に押され転写紙走行
面の延長線aよりも下の位置(第2の位置)へ退避する
ようになっている。
【0028】転写紙25は定着装置11にニップされる
直前において、この転写紙ガイド部材30の山型部39
によりニップ部分へ案内される。すなわち、転写紙25
の中央部は山型部39の上面に沿って案内され、一方転
写紙25の両端部はそれぞれ山形部39の両側を案内さ
れることになり、その結果転写紙25の両端部がそれぞ
れニップ点に早く導かれ、一方中央部は遅くニップ点に
食い込まれるようになる。これによりボウイング部25
aを形成し、転写紙25の吸湿に起因するしわの発生を
防止するものである。
【0029】図2および図3に戻って、説明を続ける
と、保持部材31に取り付けられた転写紙ガイド部材3
0の上にはさらに前ガイド部材40が取り付けられてい
る。前ガイド部材40は断面形状がL字状になるように
折り曲げ形成されている。前ガイド部材40の垂直片4
0aの中央部には孔41が形成されている。この孔41
に対応して保持部材31の側面中央部にはねじ孔42が
形成されている。これら孔41およびねじ孔42にねじ
43を通して締め付けることにより前ガイド部材40が
保持部材31に固定されるようになっている。
【0030】前ガイド部材40の水平片40bは転写紙
ガイド部材30の圧縮スプリング34a〜34cによる
上方への移動を押さえ、これにより転写紙ガイド部材3
0と保持部材31との間の間隔Dを一定量(2〜5m
m)に設定するようになっている。水平片40bには、
両端部が前方(定着器11方向)に長く、かつ中央部が
短い湾曲面44が形成されており、転写紙ガイド部材3
0の山形部39の形状をくずさないようになっている。
【0031】これは、真空搬送装置12により搬送され
てきた転写紙25が転写紙ガイド部材30に移るとき
に、山型部39の中央部は、転写紙ガイド部材30と真
空搬送装置12の転写紙走行面との間に高さの落差はな
いが、両端部はそれぞれその落差が大きくなっているた
め、この部分での転写紙25のつまづきを防止するため
である。なお、孔41は上下に長い長孔であり、前ガイ
ド部材40は上下にスライド可能となっており、これに
より転写紙ガイド部材30の山型部39の高さを調整で
きるようになっている。
【0032】保持部材31の下部には除電ブラシ45が
取り付けられており、加圧ローラ14に生じた静電気を
取り除くようになっている。さらに、この保持部材31
には除電ブラシ45の下部にクリーニングブレード46
が取り付けられている。
【0033】保持部材31の両側面にはそれぞれピン挿
通孔47およびピン係合溝48が形成されている。これ
らピン挿通孔47およびピン係合溝48に対応して定着
装置11側のフレーム49a、49bにはそれぞれピン
50、51が設けられている。
【0034】すなわち、転写紙ガイド装置13は図3に
表したように組み立てた後、ピン挿通孔47およびピン
係合溝48に、定着装置11側のピン50、51を挿入
し、係合させた後、止め輪52で固定され、これにより
定着装置11に取り付けられる。
【0035】次に、このように構成された本実施例の転
写紙搬送装置の動作を図1、図7および図8を参照して
説明する。
【0036】まず、転写紙ガイド部材30における山型
部39の中央部は、圧縮スプリング37a〜37cの弾
性力により図7に示したように、真空搬送装置12の転
写紙走行面の延長線aより上の位置にある。この状態
で、図示しない給紙部から搬送されてきた転写紙25
は、転写コロトロン23により感光体ドラム10から可
視像が転写された後、真空搬送装置12の搬送ローラ1
7〜19により定着装置11方向へ搬送される。なお、
定着装置11における転写紙25の搬送速度は、感光体
ドラム10の転写部における速度よりも若干(画像に影
響を与えない程度)速く設定されており、転写紙25が
定着装置11にニップされた場合にたるみが発生しない
程度の張力を与えるようになっている。
【0037】真空搬送装置12を通過した転写紙25の
先端は、転写紙ガイド部材30により加圧ローラ14と
加熱ローラ15との間のニップ点に導かれる。このとき
転写紙25の中央部は山型部39の稜線に沿って案内さ
れ、加熱ローラ15に突き当たった後、ニップ点に導か
れる。一方、転写紙25の両端部はそれぞれ山形部39
の両側を走行し、中央部よりも早くニップ点へ導かれ、
これにより転写紙25にはボウイング部25aが形成さ
れる。
【0038】図8に示すように、転写紙25の先端部が
ニップ点を通過し、転写紙検出センサ26に到達する
と、この転写紙検出センサ26がオンする。これにより
真空搬送装置12のクラッチ20がオフし、搬送ローラ
17〜19の駆動が停止する。その結果、転写紙25の
ニップ点と真空搬送装置12との間の部分に一定の張力
が発生する。この転写紙25の張力により転写紙ガイド
部材30を下方に押すような押下力が発生する。この押
下力により転写紙ガイド部材30の山型部39は、圧縮
スプリング37a〜37cの弾性力に抗して転写紙走行
面の延長線aよりも下側の第2の位置に退避する。
【0039】このときの押下力は転写紙25のサイズお
よび厚さにより異なるが、約20〜60g程度で転写紙
ガイド部材30を押し下げることができる。転写ガイド
部材30の山型部39が退避する結果、転写紙25は、
定着装置11と感光体ドラム10の転写部との間でほぼ
直線状に張られる。このためニップ直前に山型部39に
より形成された転写紙25のボウイング部25aが抑え
られ、転写部まで影響することがなくなり、転写不良の
発生を防止することができる。
【0040】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要
旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0041】たとえば、上記実施例においては、転写紙
ガイド部材30の押上力を圧縮スプリング37a〜37
cの弾性力により得るようにしたが、これは図9に表す
ように転写紙ガイド部材30の裏面と、保持部材31の
上面にそれぞれ同極同士が対向するようにマグネット6
0a〜60c、61a〜61cを固定し、その反発力を
利用して転写紙ガイド部材30の押上力を得るようにし
てもよい。
【0042】また、上記実施例においては、転写紙ガイ
ド部材30の押下力を、転写紙25の張力により得るよ
うにしたが、これは図10に表すように、転写紙ガイド
部材30を軸部62を中心にソレノイド63により揺動
可能な構成とし、転写紙25がニップされた後にソレノ
イド63をオンさせて転写ガイド部材30を下降させる
ようにしてもよい。要は、転写紙25の先端部が加圧ロ
ーラ14と加熱ローラ15との間にニップされた後に、
転写紙ガイド部材30の山型部39が退避できる構造で
あればよい。
【0043】さらに、上記実施例においては、用紙ガイ
ド部材30に山形部39を形成し、この山型部39の中
央部と両端部との間の高低差により転写紙25の中央部
と両端部とのニップ点への進入タイミングに差をつける
ように構成したが、これは図11に表すように用紙ガイ
ド部材70を平板状にするとともに、その定着装置11
側の端部に、中央部が定着装置11に最も近く、かつ両
端部側になるにつれて遠くなるような湾曲部71を形成
するようにしてもよい。
【0044】この転写紙ガイド部材70の両端部にはそ
れぞれ係合孔72a、72bが形成され、これら係合孔
72a、72bには引張スプリング73a、73bの一
端部が係合されている。引張スプリング73a、73b
の各他端部はそれぞれ図示しないフレームに固定されて
おり、転写紙ガイド部材70を定着装置11側に付勢し
ている。転写紙ガイド部材70は、図12に表すように
その先端部がニップ点より上で加熱ローラ15近傍の位
置になるように傾斜して配設される。
【0045】このような構成であれば、転写紙25の中
央部のニップ点への到達が両端部のそれに比べて遅くな
り、結果として上記実施例のように山型部39を通過し
たと同様にボウイング部25aを形成した状態で、加圧
ローラ14と加熱ローラ15との間に導かれる。
【0046】転写紙25の先端部がニップ点を通過した
後は、上記実施例と同様に、転写紙検出センサ26がオ
ンし、図1に示した真空搬送装置12のクラッチ20が
オフし、搬送ローラ17〜19の駆動が停止する。その
結果、転写紙25のニップ点と真空搬送装置12との間
の部分に張力が発生する。この転写紙25の張力により
転写紙ガイド部材70と転写紙25との間に摩擦力が働
き、転写紙ガイド部材70は、引張スプリング73a〜
73cの弾性力に抗して図12に矢印Bで示すように斜
め下方に移動し、上記実施例と同様に、転写紙走行面の
延長線よりも下に退避する。このためニップ前により生
じた転写紙25のボウイング部25aが抑えられ、転写
部まで影響することがなくなり、転写不良の発生を防止
することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る転写紙
搬送装置によれば、転写紙ガイド部材の定着装置側の端
部に、山型部等のボウイング部形成手段を設けるととも
に、このボウイング部形成手段が転写紙搬送手段におけ
る転写紙走行面の延長線よりも上の第1の位置と、前記
延長線よりも下の第2の位置との間で変位可能に設け、
転写紙が定着装置にニップされる前においては、ボウイ
ング部形成手段が第1の位置において転写紙にボウイン
グ部を形成し、転写紙が定着装置にニップされた後にお
いては、ボウイング形成手段が第1の位置から第2の位
置へ退避するようにしたので、ニップ後は転写紙が直線
状になりボウイング部が抑えられる。したがって、特に
トレーシングペーパー等の薄い転写紙を用いた場合に、
ボウイング部の転写部への影響を防止でき、転写不良の
発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る転写紙搬送装置の構
成を表す断面図である。
【図2】 図1の転写紙搬送装置の中の転写紙ガイド装
置の分解斜視図である。
【図3】 図2の転写紙ガイド装置の組立後の斜視図で
ある。
【図4】 転写紙ガイド部材の側面形状を説明するため
の断面図である。
【図5】 図4の転写紙ガイド部材のブラケット部の構
造を表す斜視図である。
【図6】 図4の転写紙ガイド部材の膨張時の状態を説
明するための断面図である。
【図7】 転写紙ガイド装置の転写紙が定着装置にニッ
プされる前の動作を説明するための断面図である。
【図8】 転写紙ガイド装置の転写紙が定着装置にニッ
プされた後の動作を説明するための断面図である。
【図9】 図4の転写紙ガイド部材の変形例を表す断面
図である。
【図10】 本発明の他の実施例に係る転写紙ガイド部
材の構成を表す断面図である。
【図11】 本発明のさらに他の実施例に係る転写紙ガ
イド部材の構成を表す断面図である。
【図12】 図11の転写紙ガイド部材の動作を説明す
るための図である。
【図13】 従来の転写紙に形成したボウンイング部の
転写部への影響を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
10…感光体ドラム、11…定着装置、12…転写紙搬
送装置、13…転写紙ガイド装置、14…加圧ローラ、
15…加熱ローラ、25…転写紙、25a…ボウイング
部、26…転写紙検出センサ、30、70…転写紙ガイ
ド部材、31…保持部材、37a〜37c…圧縮スプリ
ング、39…山型部(ボウイング部形成手段)、71…
湾曲部(ボウイング部形成手段)
フロントページの続き (72)発明者 田中 誠 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視像が感光体から転写された転写紙
    を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置方向へ
    案内する転写紙搬送手段と、 この転写紙搬送手段と前記定着装置との間に配置される
    とともに、前記定着装置側の端部に、前記転写紙の幅方
    向の中央部にボウイング部を形成するボウイング部形成
    手段を有し、このボウイング部形成手段が前記転写紙搬
    送手段の転写紙走行面の延長線よりも上の第1の位置
    と、前記延長線よりも下の第2の位置との間で変位可能
    に設けられた転写紙ガイド部材と、 前記転写紙が前記定着装置にニップされる前において前
    記転写紙ガイド部材を前記第1の位置に位置決めする第
    1の位置設定手段と、 前記転写紙が前記定着装置にニップされた後に、前記転
    写紙ガイド部材を前記第1の位置から第2の位置へ退避
    させる第2の位置設定手段とを具備したことを特徴とす
    る転写紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 可視像が感光体から転写された転写紙
    を、加熱ローラと加圧ローラとからなる定着装置方向へ
    案内する転写紙搬送手段と、 この転写紙搬送手段と前記定着装置との間に配置される
    とともに、前記定着装置側の端部に、前記転写紙の幅方
    向の中央部にボウイング部を形成するボウイング部形成
    手段を有し、このボウイング部形成手段が前記転写紙搬
    送手段の転写紙走行面の延長線よりも上の第1の位置に
    あって前記転写紙の先端を前記加熱ローラと加圧ローラ
    との間に導き、かつ前記転写紙に張力が発生した後は、
    その張力による付勢力によって前記第1の位置から前記
    延長線の下の第2の位置へと退避可能に設けられた薄板
    状の転写紙ガイド部材と、 前記転写紙ガイド部材を前記第1の位置へ弾性的に付勢
    する弾性部材と、 前記転写紙の先端部が前記ローラ間にニップされたタイ
    ミングを検出するニップ状態検出手段と、 このニップ状態検出手段の検出結果を受けて前記転写紙
    搬送手段の駆動を停止させ、前記転写紙に張力を発生さ
    せる張力発生手段とを具備したことを特徴とする転写紙
    搬送装置。
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