JPH0522395U - 容器内部のコイル支持構造 - Google Patents

容器内部のコイル支持構造

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JPH0522395U
JPH0522395U JP3683191U JP3683191U JPH0522395U JP H0522395 U JPH0522395 U JP H0522395U JP 3683191 U JP3683191 U JP 3683191U JP 3683191 U JP3683191 U JP 3683191U JP H0522395 U JPH0522395 U JP H0522395U
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container
coil
support plate
plate
side wall
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JP3683191U
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Inventor
達夫 小原
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 円筒状の容器1内の物体を冷却または加熱す
るためのコイル2を容器1と略同軸をなすように容器1
内部に支持する構造であって、コイル2の側部にコイル
2の軸方向に延在するサポートプレート4を溶接し、サ
ポートプレート4と容器1との間に、サポートプレート
4を容器1の側壁内面11から離間させつつ該容器1内
部に支持する弾性変形可能なエキスパンションプレート
9、10を設けている。 【効果】 サポートプレート4とコイル2とをガタを設
けることなく直接溶接することができるため、コイル2
とサポートプレート4とに摩耗を生じること等がなく腐
食を生じにくい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原子力燃料再処理施設、化学プラント等に使用される容器・タンク 類の内部に設けられ該容器・タンク類内の物体を冷却または加熱するためのコイ ルの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原子力燃料再処理施設、化学プラント等に使用される容器・タンク類内 にある物体を冷却または加熱するためのコイルを容器・タンク類内部に支持する 構造としては図4に示すもの等があげられる。これは容器51の側壁内面52に 設けられた支持プレート53にU字型の支持部材54をコイル55の巻数に応じ てボルト止めし該支持部材54でコイル55を支持する構造のものである。この コイル55内には冷却または加熱のための熱媒体が循環しており、このためコイ ル55は容器51の側壁内面52との間に生じる温度差等によって軸方向、径方 向等に熱変形を生じる場合がある。したがって、コイル55の管径より大きめの 支持部材54を用いてコイル55と支持部材54との間にガタを設け、このガタ により前記コイル55の熱変形を逃げる構造としていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記原子力燃料再処理施設、化学プラント等では腐食性の高い 流体等を取扱う場合があり、上記のようなコイルの支持構造では、コイル55が 熱変形する際に支持部材54のガタ部分付近に摩耗を生じ、またその隙間の部分 に腐食性の液体等がたまり易い等の理由でこの部分に腐食を生じやすい。このた め、腐食を生じた支持部材54およびコイル55を交換する等のメンテナンスを 行なう必要があるが、このとき施設を停止しなければならないという問題がある 。また、特に原子力燃料再処理施設等のように放射性物質を取扱う施設の場合、 容易にメンテナンスができないという問題がある。
【0004】 したがって、本考案の目的は、支持部材とコイルとの間にガタを設けることな くともコイルの熱変形を吸収でき、腐食を生じにくい容器内部のコイル支持構造 を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の容器内部のコイル支持構造は、円筒状の 容器内の物体を冷却または加熱するためのコイルを前記容器と略同軸をなすよう に該容器内部に支持するもので、前記コイルの側部に該コイルの軸方向に延在す るサポートプレートを溶接し、該サポートプレートと前記容器との間に、前記サ ポートプレートを前記容器の側壁内面から離間させつつ該容器内部に支持する弾 性変形可能なエキスパンションプレートを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案の容器内部のコイル支持構造によれば、容器内部のコイル支持部分であ るサポートプレートとコイルとをコイルの変形等吸収用のガタを設けることなく 直接溶接することができる。したがって、ガタがなければコイルとサポートプレ ートとに摩耗を生じたり、また隙間の部分に腐食性の液体がたまる等がないため 、腐食を生じにくい。 また、コイルが容器の側壁内面との間に生じる温度差等によって軸方向、径方 向等に熱変形を生じ、これにより該コイルの側部に溶接されたサポートプレート がコイルの軸方向、径方向に沿って移動したりしても、サポートプレートを容器 の側壁内面から離間させつつ支持するエキスパンションプレートが弾性変形して 前記サポートプレートの移動を吸収することになる。
【0007】
【実施例】
本考案の一実施例による容器内部のコイル支持構造について図面を参照して以 下に説明する。
【0008】 図中符号1は円筒状の容器、符号2は容器1と略同軸をなすように容器1内部 に設けられ容器1内の物体を冷却するための冷媒または加熱するための熱媒を内 部に循環させるコイル、符号3は本実施例の容器内部のコイル支持構造をそれぞ れ示している。なお、本実施例においては容器内部のコイル支持構造3を、図3 に示すように容器1の内周を4等分するように4ケ所有するものを例にとり説明 するが、各コイル支持構造3は略同様であるためそのうちの一つについて図1に 示し説明する。
【0009】 コイル2の外周側部には該コイル2の軸方向に延在する形状のサポートプレー ト4が設けられている。このサポートプレート4には、コイル取付側端面5から 略円弧状に凹んだ形状の溝部6がコイル2の巻数等に応じて設けられており、各 溝部6とコイル2とを嵌合させた後、溝部6とコイル2との間にガタが生じない ように隙間無く溶接する。また、サポートプレート4の上下両端部には、コイル 2取付側の端面5から一段凹んだ形状の切欠部8がそれぞれ設けられており(図 2参照)、両切欠部8において後述するエキスパンションプレート9、10に、 容器1の側壁内面11から所定量離間させた状態で溶接されることになる。
【0010】 容器1の側壁内面11には、上記コイル2の取付位置に応じた位置にサポート プレート4を支持するための上側エキスパンションプレート9と下側エキスパン ションプレート10とが設けられている。ここで、上側エキスパンションプレー ト9は、側壁内面11から容器1中央に向って所定量延在する平板部9aと、該 平板部9aの先端に連続するとともに下方に向けて所定量延在する側板部9bと からなり、該側板部9bには、上側エキスパンションプレート9を良好に弾性変 形させるために主たる変形部分となる半円状の円弧部9cが中間部分に設けられ ている。そして側板部9bはその先端部9dでサポートプレート4の上側の切欠 部8に溶接されるようになっている。また、下側エキスパンションプレート10 も上述と同様に、容器1の側壁内面11から容器1中央に向って所定量延在する 平板部10aと、該平板部10aの先端に連続するとともに上方に向けて所定量 延在する側板部10bとからなり、該側板部10bには、下側エキスパンション プレート10を良好に弾性変形させるための半円状の円弧部10cが中間部分に 設けられている。そして側板部10bはそのの下側の切欠部8に溶接されるよう になっている。
【0011】 このような構造の本実施例において、コイル2が溶接されたサポートプレート 4を両エキスパンションプレート9、10に溶接して容器1内部に支持すると、 コイル2が容器1の側壁内面11との間に生じる温度差等で軸方向(図1におけ る上下方向)、径方向(図2における左右方向)等に熱変形を生じること等によ り該コイル2の側部に溶接されたサポートプレート4がコイル2の軸方向、径方 向に移動したりしても、サポートプレート4を支持する両エキスパンションプレ ート9、10が弾性変形してこの変形、移動を吸収することになる。例えば、コ イル2の変形に伴いサポートプレート4がコイル2の軸方向に沿って移動した場 合、両エキスパンションプレート9、10の主に円弧部9c、10cが軸方向に 沿って弾性変形してこれを吸収する。また、コイル2の変形に伴いサポートプレ ート4がコイル2の径方向に移動した場合も、両エキスパンションプレート9、 10の主に円弧部9c、10cが弾性変形して先端部9d、10dを移動に応じ た位置に配置することになる。なお、サポートプレート4が容器1の側壁内面1 1方向に移動しても上述のようにサポートプレート4は側壁内面11に対し離間 して支持されているため両者が当接することはない。
【0012】 なお、両エキスパンションプレート9、10は容器1の側壁内面11に溶接等 により接合されることになるが、腐食性の液体等から離れた位置で容器1内部に 溶接する場合等においては側壁内面11に対し着脱式にすることも勿論可能であ る。また、サポートプレート4にコイル2を溶接し、サポートプレート4をエキ スパンションプレート9、10に溶接した状態でエキスパンションプレート9、 10を容器1の側壁内面11に溶接することにより組立作業を簡単にすることが できる。さらに、サポートプレート4自体も若干弾性変形可能であるのでコイル の管径方向の熱変形をも吸収することができる。
【0013】
【考案の効果】 以上詳述したように、本考案の容器内部のコイル支持構造によれば、容器内部 のコイル支持部分であるサポートプレートとコイルとをコイルの変形等吸収用の ガタを設けることなく直接溶接することができる。したがって、ガタがなければ コイルとサポートプレートとに摩耗を生じること等がないため腐食を生じにくい 。よって、腐食を生じた支持部材を交換する等のメンテナンスを行なう必要性が 激減するため、原子力燃料再処理施設等のように放射性物質を取扱い容易にメン テナンスができない施設にも適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による容器内部のコイル支持
構造を示す斜視図である。
【図2】本考案の一実施例による容器内部のコイル支持
構造を適用した容器を示す断面図である。
【図3】本考案の一実施例による容器内部のコイル支持
構造を適用した容器を示す平面図である。
【図4】従来の容器内部のコイル支持構造を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
1 容器 2 コイル 3 容器内部のコイル支持構造 4 サポートプレート 9、10 エキスパンションプレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の容器内の物体を冷却または加熱
    するためのコイルを前記容器と略同軸をなすように該容
    器内部に支持する構造であって、 前記コイルの側部に該コイルの軸方向に延在するサポー
    トプレートを溶接し、 該サポートプレートと前記容器との間に、前記サポート
    プレートを前記容器の側壁内面から離間させつつ該容器
    内部に支持する弾性変形可能なエキスパンションプレー
    トを設けたことを特徴とする容器内部のコイル支持構
    造。
JP3683191U 1991-05-23 1991-05-23 容器内部のコイル支持構造 Withdrawn JPH0522395U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024994A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Babcock & Wilcox Canada Ltd 突起付きのu字管支持体
JP2010136670A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Metawater Co Ltd メタン発酵槽
JP2016070636A (ja) * 2014-10-01 2016-05-09 ホシザキ電機株式会社 飲料冷却装置

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