JPH0545455U - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

Info

Publication number
JPH0545455U
JPH0545455U JP8726791U JP8726791U JPH0545455U JP H0545455 U JPH0545455 U JP H0545455U JP 8726791 U JP8726791 U JP 8726791U JP 8726791 U JP8726791 U JP 8726791U JP H0545455 U JPH0545455 U JP H0545455U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
cooling
cylinder
inner cylinder
outer cylinders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8726791U
Other languages
English (en)
Inventor
達夫 小原
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP8726791U priority Critical patent/JPH0545455U/ja
Publication of JPH0545455U publication Critical patent/JPH0545455U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隙間腐食をなくす。 【構成】 内筒20と外筒22とを二重構造にし、これ
ら内・外筒20・22を保有容器19内に設置してい
る。この内筒20の外周面に螺旋状バッフル21を固定
している。これら内・外筒20・22の両端部に、内・
外筒20・22を密封する蓋部23・24を取り付けて
いる。下端部の蓋部23には、内・外筒20・22の間
に冷却流体が入る流体入口35を設けている。上端部の
蓋部24には、冷却流体が出る流体出口36を設けてい
る。 【効果】 バッフルが内筒に固定されているために、冷
却管が不要になり、隙間腐食をなくすことができる。内
・外筒間に冷却流体が流され、内筒の外周面全面と外筒
の内周面全面に冷却流体が流れ、内部流体の冷却効率を
高めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、熱交換器に係わり、特に、石油・化学施設、原子燃料サイクル関連 施設等で生成される腐食性の流体等を保有する容器を冷却するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4は、放射性物質や、高濃度硝酸等の腐食性の流体を保有する容器 本体を冷却する熱交換器の例を示すものである。図3において、符号1は容器本 体(保有容器)であり、符号2は容器本体1内の流体を攪拌するパルセーターで あり、符号4は容器本体1内に螺旋状に設置される冷却管であり、符号5は例え ば水等の冷却流体が冷却管4に入る流体入口(流体流入路)であり、符号6は流 体出口(流体排出路)である。
【0003】 この図においては、冷却管4はそれぞれ二重に形成され、冷却流体が上方から 下方の螺旋状冷却管4内に入り、上方の螺旋状冷却管4から冷却流体が出るよう にされている。一方、容器本体1に保有される内部流体を容器本体1の底部に流 し込む流体入口10と、内部流体が出る流体出口11とが、容器本体1の上部に 設けられている。この容器本体1の側壁に、内部流体の液面を一定範囲に抑える 液面調整パイプ12が取り付けられている。
【0004】 このような構造の熱交換器にあっては、冷却流体を流体入口5に送り込むこと によって、冷却流体が冷却管4内を通過する際、冷却流体が容器本体1内に充填 された内部流体から螺旋状冷却管4の側壁を介して熱を奪う。この熱を奪った冷 却流体が流体出口6から流れ出る。以下同様に、冷却流体を冷却管4内に通過さ せることにより、内部流体が冷却されるものである。 ここで、冷却管4付近の内部流体は急速に冷却されるが、容器本体1内に設置 されたパルセーター3により、内部流体を変動させ、内部流体全体を均一な温度 にし、内部流体全体を効率良く冷却していく。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、螺旋状に設置された冷却管4は、自重、圧力荷重、容器、内部流体 の流動により受ける外荷重および熱膨張による伸縮などに対して適切な支持をす る必要がある。
【0006】 このような冷却管4の支持方法としては、図4に示すように、螺旋状に配置さ れる冷却管4の位置に凹部12を設けた位置固定板14で、冷却管4を両側から 挾持する方法が提案されている。この冷却管4を位置固定板14で固定する方法 によれば、位置固定板14の凹部12と冷却管4との間に隙間が生じ、この隙間 が腐食するという問題があった。特に、内部流体に腐食性の強い流体を用いた場 合には、隙間腐食されやすかった。このため、これら隙間を全て全周溶接すると いう方法が行われている。このように、螺旋状に設置された冷却管4の支持構造 は、形状が複雑で、かつ、組立、溶接の作業性が悪く、多大な手間を必要として いる。
【0007】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、隙間腐食を防止し得る熱交換 器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案に係る熱交換器にあっては、外筒と内筒と の二重構造からなり、前記内筒には、該内筒の外周面に沿って流体を螺旋状に移 動させるバッフルが固定されるとともに、前記内・外筒を密封する蓋部がこれら 内・外筒の両端部にそれぞれ取り付けられ、前記内・外筒間の蓋部に流体を出入 りさせる流体入口と流体出口とが設けられており、容器内に設置する構成を採用 している。
【0009】
【作用】
本考案に係る熱交換器にあっては、外筒と内筒との二重構造にされているため 、伝熱部の表面形状が単純化されており、支持部構造についても単純化が可能と なる。 そして、これら内・外筒を密封する蓋部が内・外筒の両端部にそれぞれ取り付 けられ、内・外筒間の蓋部に流体を出入りさせる流体入口と流体出口とが設けら れているため、冷却流体を容易に流される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案に係る熱交換器の一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。 図1において、符号19は放射性製物質や高濃度硝酸等の腐食性流体(内部流体 )を保有する保有容器であり、符号22は保有容器19内に設置される外筒であ り、符号20は外筒22の内側に設置された内筒であり、符号21は内筒20の 外周面に沿って螺旋状に例えば溶接等により固定された板状のバッフルを示すも のである。このバッフル21の外側端と外筒22の内周面とは、ほとんど隙間の ない状態に置かれている。一方、これら内・外筒20・22の両端部には、内・ 外筒20・22を密封するリング状蓋部23・24がそれぞれ取り付けられてい る。前記保有容器19には、内部流体を出入りさせる出入り口(図示略)が取り 付けられている。
【0011】 内・外筒20・22間の蓋部23・24には、冷却流体が送り込まれる流体入 口35が下端部の蓋部23に設けられ、この冷却流体が出る流体出口36が上端 部の蓋部24に設けられている。 ここで、内筒20内には、下方から発せられる気泡が上方に移動することによ り内部流体を攪拌するパルセータ32が設置されている。 なお、図2に示すように、保有容器19と外筒22との間に、例えば、弾性体 等の支持部材40を充填することにより、内部流体の流動より受ける外荷重およ び熱膨張による伸縮などに対する対応力を高めることができる。
【0012】 この熱交換器は、以下のように製造される。まず、予め工場等でバッフル21 を内筒20に溶接等により固定し、この内筒20を外筒22に入れる。これら内 ・外筒20・22の下端部に、冷却流体が入る流体入口35が形成された蓋部2 3を取り付ける。この蓋部23が取り付けられた内筒20内に、パルセータ32 を設置する。そして、内・外筒20・22の上端部に、流体出口36を形成した 蓋部24を取り付け、これらを保有容器19内に設置して、熱交換器が製造され る。
【0013】 このような構造の熱交換器の作用について説明する。まず、保有容器19内に 内部流体をいれる。そして、内・外筒20・22間の蓋部23に設けられた流体 入口35から冷却流体を送り込むと、内筒20と外筒22との間がほぼ遮断され ているため、冷却流体が内筒20の外周面に形成された螺旋状バッフル21に沿 って上昇する。ここで、冷却流体が内筒20及び外筒22の熱を奪い、これら内 筒20と外筒22とが内部流体の熱を奪う。この冷却流体が流体出口36から流 れ出る。このように、内筒20及び外筒22付近の内部流体は急速に冷却される が、内筒20内に設置されたパルセーター23により、内部流体を変動させ、内 部流体全体を均一な温度にし、内部流体全体を効率良く冷却していく。以下同様 に、冷却流体を流し、パルセーター23を作動させることにより、内筒20と外 筒22との熱が奪われ、内筒20と外筒22とが冷却され、この冷却された内筒 20と外筒22とに内部流体の熱が伝導され、内部流体が冷却される。
【0014】 このような熱交換器によれば、内・外筒20・22間の蓋部23に設けられた 流体入口35から冷却流体を送り込むことによって、冷却流体が内筒20の外周 面に形成された螺旋状バッフル21に沿って上昇する。このバッフル21により 冷却流体が流れ易くされるとともに、内・外筒20・22間に冷却流体が多量に 流され、冷却流体と内部流体との熱交換率を高め、内部流体を効率よく冷却する ことができる。このバッフル21が内筒20に固定されているために、冷却管を 用いる必要性をなくし、この冷却管を固定する位置固定板が不要になることから 、隙間の存在がなくなり、隙間腐食をなくすことができ、内部流体の流動より受 ける外荷重および熱膨張による伸縮などに対して適切に対応することができる。
【0015】 また、内筒20と外筒22との二重構造にされ、これら内・外筒20・22間 に冷却流体が流され、内筒20の外周面全面と外筒22の内周面全面とに冷却流 体が接触されるために、冷却流体と内・外筒20・22との伝熱面積が大きくさ れ、さらに、内部流体の冷却効率を高めることができる。 そして、内筒20と外筒22との二重構造にされ、螺旋状バッフル21が内筒 20に固定され、これら内・外筒20・22を密封する蓋部23・24が取り付 けられた構成にされているため、熱交換器が簡易な構成にされ、熱交換器の組み 立て作業性を高めることができる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る熱交換器においては、内・外筒間の蓋部に 設けられた流体入口から冷却流体を送り込むことによって、冷却流体がバッフル に沿って螺旋状に上昇される。このバッフルにより冷却流体が流れ易くされると ともに、内外筒間に冷却流体が多量に流され、冷却流体と内部流体との熱交換率 を高め、内部流体を効率よく冷却することができる。このバッフルが内筒に固定 されているために、冷却管を用いる必要性をなくし、この冷却管を固定する位置 固定板が不要になることから、隙間の存在がなくなり、隙間腐食をなくすことが でき、内部流体の流動より受ける外荷重および熱膨張による伸縮などに対して適 切に対応することができる。 また、内筒と外筒との二重構造にされ、これら内・外筒間に冷却流体が流され 、内筒の外周面全面と外筒の内周面全面に冷却流体が接触されるために、冷却流 体と内・外筒との伝熱面積が大きくされ、さらに、内部流体の冷却効率を高める ことができる。 そして、内筒と外筒との二重構造にされ、螺旋状バッフルが内筒に固定され、 これら内・外筒を密封する蓋部が取り付けられた構成にされているため、熱交換 器が簡易な構成にされ、熱交換器の組み立て作業性を高めることができるという 効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱交換器の一実施例を示す正断面
図である。
【図2】図1の変形例を示す正断面図である。
【図3】熱交換器の従来例を示す正断面図である。
【図4】図3の変形例を示す正断面図である。
【符号の説明】
19 保有容器 20 内筒 21 バッフル 22 外筒 23・24 蓋部 35 流体入口(外部流体流入路) 36 流体出口(外部流体排出路)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒と内筒との二重構造からなり、前記
    内筒には、該内筒の外周面に沿って流体を螺旋状に移動
    させるバッフルが固定されるとともに、前記内・外筒を
    密封する蓋部がこれら内・外筒の両端部にそれぞれ取り
    付けられ、前記内・外筒間の蓋部に流体を出入りさせる
    流体入口と流体出口とが設けられており、容器内に設置
    することを特徴とする熱交換器。
JP8726791U 1991-10-24 1991-10-24 熱交換器 Withdrawn JPH0545455U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8726791U JPH0545455U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8726791U JPH0545455U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0545455U true JPH0545455U (ja) 1993-06-18

Family

ID=13909993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8726791U Withdrawn JPH0545455U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0545455U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2008114672A (ru) Ядерный реактор, в частности ядерный реактор с жидкометаллическим охлаждением
JPH0545455U (ja) 熱交換器
RU2262380C2 (ru) Каталитический реактор для экзотермических процессов, протекающих в газ-твердой фазе с невысокой разностью температур
US3930537A (en) Heat exchanger
JPS6226708Y2 (ja)
US1757136A (en) Heat exchanger
CN213335688U (zh) 一种管式换热器
JP2024139650A (ja) 熱交換器
RU2107240C1 (ru) Холодильник технической серной кислоты
JP2002350090A (ja) 熱交換器および熱交換器の管板への合成樹脂製チューブの固定方法
JP5829770B1 (ja) シェルアンドチューブ型熱交換器
CN215766624U (zh) 一种简易冷却换热器
RU46841U1 (ru) Теплообменник
JPH05451B2 (ja)
SU1058596A1 (ru) Реактор
CN210426201U (zh) 一种浮头式换热器
CN217449735U (zh) 一种铸造加工中的输蜡装置
CN213179560U (zh) 一种高效的衬氟热交换器
CN205387963U (zh) 带有散热片的油冷装置
JPS5852560Y2 (ja) 密閉形洗浄装置
CN205373452U (zh) 一种新型的水轮机轴承座冷却器
CN209706606U (zh) 一种新型废水余热回收设备
RU2028570C1 (ru) Теплообменник
RU1773473C (ru) Вертикальный трубчатый реактор
JP5829772B1 (ja) 高効率シェルアンドチューブ型熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208