JPH05223597A - アブソリュ−ト・エンコ−ダ - Google Patents

アブソリュ−ト・エンコ−ダ

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JPH05223597A
JPH05223597A JP3061054A JP6105491A JPH05223597A JP H05223597 A JPH05223597 A JP H05223597A JP 3061054 A JP3061054 A JP 3061054A JP 6105491 A JP6105491 A JP 6105491A JP H05223597 A JPH05223597 A JP H05223597A
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circuit
speed
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JP3061054A
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Yasushi Ono
康 大野
Takeshi Matsumoto
豪 松本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンから
得た番地をインクリメンタル・パタ−ンから得た二値信
号を用いて分割する形式のアブソリュ−ト・エンコ−ダ
において、符号板に対する検出部の相対速度が高くても
信頼性高く追従できるようにする。 【構成】 符号板と検出部の相対速度を判別し、該速度
が小さいときには細分化した番地をそのまま出力する
が、速度が大きくなると二値信号を遮断して出力に反映
されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンの最小読取り単位をインクリメンタル
・パタ−ンから作成した二値信号を用いて分割し、高い
分解能で絶対位置信号を得るようにしたアブソリュ−ト
・エンコ−ダ、詳しくは該形式のアブソリュ−ト・エン
コ−ダの応答速度を高める電気回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】アブソリュ−ト・エンコ−ダは、符号板
に対する検出部の各相対位置がそれぞれ異なる番地(絶
対位置信号)で出力されるようにした計測器であって、
符号板には該番地の数字を光学的性質や磁気的性質等の
物理情報に置換えて連続的に配置したアブソリュ−ト・
パタ−ンが形成されるとともに、検出部には該パタ−ン
の物理情報を判別するセンサが配置され、該物理情報を
用いて符号板に記録された固有の番地を検出部のセンサ
が直接に読取る。アブソリュ−ト・エンコ−ダは外観
上、帯状の符号板に沿って検出部が直線的に移動するリ
ニア型のものと、円盤または円筒状の符号板に対して検
出部が角移動するロ−タリ−型のものに大別される。
【0003】アブソリュ−ト・エンコ−ダとしては、従
来、多トラック型のものが一般的であった。これは、複
数本の並列なインクリメンタル(繰返し)・パタ−ンか
らなるアブソリュ−ト・パタ−ンを符号板に形成し、検
出部にはそれぞれのパタ−ンに対応させて複数個のセン
サを配置したもので、該センサがパタ−ンからバイナリ
−コ−ドやグレイコ−ドの「規則(順序)正しい番地」
を読取る。例えば、4桁のバイナリ−コ−ドを読取る4
トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダでは、符号板に
それぞれピッチの異る4本のインクリメンタル・パタ−
ン、 23 パタ−ン …0000000011111111 22 パタ−ン …0000111100001111 21 パタ−ン …0011001100110011 0 パタ−ン …0101010101010101 絶対位置 abcdefghijklmnop が形成され、4本のパタ−ンの同一位相位置を並列に読
取って、a=0000、b=0001、…からo=11
10、p=1111までの順序正しい二進数の16個の
番地a〜pを次々に得る。
【0004】一方、近年、全周期系列やM系列等の特殊
な二値数列を最小読取り単位に置換えて配列した1トラ
ック型アブソリュ−ト・パタ−ンを用いる1トラック型
アブソリュ−ト・エンコ−ダが盛んに研究されている。
1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダは、符号板に
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを形成し、検出
部に該パタ−ンに沿ってセンサを配列したもので、符号
板と検出部の各相対位置において検出部のセンサがパタ
−ンから「それぞれ異なるが順序はでたらめな二進数の
番地」を読取る。1トラック型アブソリュ−ト・エンコ
−ダは、アブソリュ−ト・パタ−ンが1本で済み、
センサが等間隔で1列に配置され、多トラック型の場
合のようなパタ−ン相互間でのセンサの位相調整が不要
である等の理由により、符号板を含むアブソリュ−ト・
エンコ−ダ全体の小型化、および配線を含む全体構造の
簡略化に極めて有利である。
【0005】例えば、+で排他的論理和を表わした原始
多項式、g(x) =X4 +X3 +1から得られるM系列
は、初期値0001(abcd)から、e=b+a、f
=c+b、g=d+c、h=e+d、i=f+e、j=
g+f、k=h+f、…という具合に次々と演算して、
a=m+l、b=n+m、c=o+n、d=a+oに至
って閉じる、 000100110101111 abcdefghijklmno という15個の符号a〜oからなる周期系列(oの次は
aに戻る)であって、この数列上、任意の連続4個の符
号で構成される4桁の二進数は0001、0010、0
100、…0111、1111、…1000と15個す
べて異なる。従って、符号板上に該数列を最小読取り単
位に置換えた1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを
形成し、検出部に該パタ−ン上の連続4個の最小読取り
単位を検出するようにセンサを配置して1トラック型ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダが構成され、符号板と検出部
の相対移動に伴ってa=0001、b=0010、…か
らn=1100、o=1000まで、それぞれ異なるが
順序はでたらめな二進数の番地が読取られる。このでた
らめな二進数の番地で実用上問題がある場合は、センサ
で読取った番地をそのまま出力しないで、近年にコスト
ダウンの著しい半導体メモリ素子(対照表)を用いて、
バイナリ−コ−ドのような「順序正しい番地」に1対1
変換してから出力すればよい。
【0006】ところで、1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダにおいてセンサが1個でもパタ−ンを読み誤
ると実際の番地とは異なる番地が出力されるが、これに
より1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダを組込ん
だ機器が一瞬にして制御不能になる、または暴走して重
大な事故を引き起す可能性がある。このセンサ読み誤り
は最小読取り単位長さλが小さいほど、また、符号板と
検出部の相対速度が大きいほど起こり易いため、1トラ
ック型アブソリュ−ト・エンコ−ダは、上述の利点にも
かかわらず、最小読取り単位長さλを縮小して符号板の
分解能を向上させたり、符号板および全体を小型化する
ことが比較的に困難である。
【0007】一方、例えば、上述のバイナリ−コ−ドを
読取る4トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダの場合
には、インクリメンタル・パタ−ンの周期性を利用した
信頼性の高い読取り方法を採用できるため、同様な感度
のセンサを用いても相当に高い分解能を実現できる。例
えば、本願出願人が、先に、特願平2−201313号
で紹介したように、ピッチが小さく読み誤る可能性の高
い20 桁、21 桁のインクリメンタル・パタ−ンを読取
るセンサについて、インクリメンタル・パタ−ンと同一
なピッチのマスクを重ね、該マスク越しに複数ピッチを
一括検出する方法を採用すれば、センサ出力が安定し
て、最小読取り単位長さλの1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンの場合よりも1桁以上高い分解能(λ/1
0以下のピッチのインクリメンタル・パタ−ンを読取る
こと)が可能である。
【0008】このように1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダでは多トラック型アブソリュ−ト・エンコ−
ダと比較して符号板の分解能を容易に向上できないとい
う問題を鑑みて、本願出願人は、先に、特願平1−32
4066号および特願平2−187988号において、
インクリメンタル・パタ−ンを用いて1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンの最小読取り単位長さλを分割し
て符号板の分解能を高める技術を提案した。
【0009】前者においては、符号板に、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンと並列に該パタ−ンの最小読
取り単位を分割する多トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンが配置され、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンから読取った番地の後尾に多トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンから読取ったバイナリ−コ−ドの番地を連
結させている。これにより、1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンの最小読取り単位長さλを維持したまま符
号板の分解能が向上する。
【0010】また、後者は、前者の多トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンを電気回路的な手段に置換えたもの
で、符号板には、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンと並列に該パタ−ンの最小読取り単位長さλに等しい
ピッチのインクリメンタル・パタ−ンが配置され、該パ
タ−ンを検出して得た三角波(疑似正弦波)を位相分割
して高分解能のバイナリ−コ−ドの番地を作成し、該番
地を1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンから読取っ
た番地の後尾に連結させている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような形式のアブ
ソリュ−ト・エンコ−ダは、インクリメンタル・パタ−
ンに対してパタ−ンの規則性を利用した読取り方法を採
用することにより、1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンを読取ってそのまま出力する従来の形式のものに比
べて符号板の分解能を格段に高めることが可能である
が、インクリメンタル・パタ−ンから二値信号を作成し
て連結する電気回路を余分に含むために応答速度が低
く、符号板に対する検出部の相対速度が高くなると二値
信号の出力が間に合わなくなる。また、符号板の分解能
が高いために出力周波数レベルが高くなって、アブソリ
ュ−ト・エンコ−ダの出力部分や組込み装置側の入力部
分が複雑化する傾向にあった。従って、実際の設計上、
アブソリュ−ト・エンコ−ダの組込みに際しては、符号
板に対する検出部の相対速度の許容範囲を相当に狭くと
る必要があった。
【0012】特に、後者の場合には、疑似正弦波を位相
分割して高分解能の二値信号を作成する回路構成を含む
ため、この応答速度の問題はさらに深刻である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクリメン
タル・パタ−ンから得た二値信号を用いて、1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読取り単位長さλを
分割する形式のアブソリュ−ト・エンコ−ダにおいて、
符号板に対する検出部の相対速度の許容範囲を拡大す
る、換言すれば1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
を読取ってそのまま出力する従来の形式のものに匹敵す
る高い相対速度と低い出力周波数を実現できる、高速度
に対応可能かつ実用的なアブソリュ−ト・エンコ−ダを
提供することを目的としている。
【0014】本発明の請求項1のアブソリュ−ト・エン
コ−ダは、最小読取り単位長さλの1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンに並列にインクリメンタル・パタ−
ンを配置した符号板と、符号板に対して相対移動可能な
両パタ−ンの検出部と、1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンから得た前記λごとの絶対位置信号にインクリ
メンタル・パタ−ンから得た二値信号を合成して出力す
る出力手段と、からなるアブソリュ−ト・エンコ−ダに
おいて、符号板と検出部の相対速度が大きいときには前
記二値信号を遮断する制限手段を設けたものである。
【0015】本発明の請求項2のアブソリュ−ト・エン
コ−ダは、請求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダにお
いて、インクリメンタル・パタ−ンの検出信号を分割し
て、該パタ−ンよりもさらに小さなピッチの二値信号を
作成する分割手段を設けたものである。
【0016】
【作用】例えば、工作機械やロボット・ア−ムの一般的
な制御プログラムが粗い精度の高速移動とこれに続く低
速度での精密位置決め動作とで構成されることからも明
らかなように、アブソリュ−ト・エンコ−ダに高分解能
が求められるのは、実際上は符号板に対する検出部の相
対速度が相当に低いときに限定される。また、高い相対
速度の段階においては、符号板に対する検出部の相対移
動を誤りなく追従できることが分解能よりも重要である
から、組込側の装置における入力周波数が低くくて済む
低分解能がむしろ望ましいと言える。
【0017】本発明の請求項1のアブソリュ−ト・エン
コ−ダは、従って、符号板に対する検出部の相対速度が
低いときには高分解能な出力を行うが、相対速度が高く
なると低分解能な出力に自動的に切り替わる。詳しく説
明すれば、制限手段が常に符号板と検出部の相対速度を
判別しており、該相対速度が低いときにはインクリメン
タル・パタ−ンから得た二値信号を用いて細かいピッチ
の絶対位置信号を出力するが、該相対速度が一定の限度
を越えて高くなると、制限手段がこの二値信号を遮断し
てアブソリュ−ト・エンコ−ダの出力に関与できないよ
うにする。このとき、アブソリュ−ト・エンコ−ダの出
力は、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンの最小読
取り単位長さλごとに変化する、該パタ−ンから読取っ
た絶対位置信号のみとなり、該出力の周波数レベルも1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを読取ってそのま
ま出力する1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ並
みに低くなる。ここで、細かいピッチの絶対位置信号を
出力する方法としては、例えば、従来の技術で紹介した
アブソリュ−ト・エンコ−ダの手法、すなわち1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ンから読取った番地(絶対
位置信号)の後尾にインクリメンタル・パタ−ンから直
接的または間接的に得たバイナリ−コ−ドを連結する手
法が採用される。
【0018】本発明の請求項2のアブソリュ−ト・エン
コ−ダは、二値信号を用いて1トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンから読取った絶対位置信号を細分化する手
法を限定するものである。すなわち、該絶対位置信号を
細分化するためのバイナリ−コ−ド等の補助信号の発生
を、多トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンによらず電
気回路的に行おうとするもので、1本のインクリメンタ
ル・パタ−ンを検出して得た疑似正弦波を分割手段が位
相分割して小さなピッチの二値信号を作成する。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0020】図1は、第1実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダの模式図である。ここでは1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンから得たλごとの絶対位置信号の後
尾に1本のインクリメンタル・パタ−ンから作成した8
ビットのバイナリ−コ−ドを連結することにより「細分
化」を行っている。また、分割回路が応答できなくなる
190kHz を切換の設定速度としている。
【0021】図1において、符号板Aには、原始多項
式:g(x)=x4+x3+1 により発生させたM系列:0001
00110101111を最小読取り単位長さλの2種
類の最小読取り単位(0:透明部、1:遮光部)に置換
えた1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンCと、ピッ
チをλとしたインクリメンタル・パタ−ンDとが並列に
配置されている。符号板Aに対してパタ−ンC、Dに沿
って相対移動可能な検出部Bには、間隔λ/2でパタ−
ンC検出用のセンサS1〜S8が、間隔λ/4でパタ−
ンD検出用のセンサS9、S10が配置されている。セ
ンサS9、S10は、インクリメンタル・パタ−ンDの
規則性を利用した読取り手段を含み、疑似正弦波を出力
する。
【0022】分割回路Eは、センサS9、S10がイン
クリメンタル・パタ−ンDを読取って発生する2本の疑
似正弦波をそれぞれ位相分割してピッチがλ、λ/2、
λ/4、λ/8、λ/16、λ/32λ、λ/64、λ
/128である8種類の矩形波を発生し、それぞれを2
7、26、25、24、23、22、21、20 端子に出力する。矩形
波変換回路Eは、センサS9、S10が発生する2本の
疑似正弦波から位相がλ/4ずれた2本の矩形波を作成
し、速度検出回路Iは、該矩形波の波長を計測して予め
蓄えた設定時間(190kHz に相当)と比較し、設定時
間以下、すなわち符号板Aに対する検出部の相対速度が
大きいときには切換回路Kへの出力を1に、設定時間以
上、すなわち符号板Aに対する検出部の相対速度が小さ
いときには同出力を0にする。デコ−ダNは、分割回路
Eの出力状態を判別して切換回路Kへのタイミング出力
を発生する。切換回路Jは、切換回路Kの出力に応じて
パタ−ンC読取り用のセンサを選択する。すなわち、切
換回路Kの出力が0のときには偶数番のセンサS2、S
4、S6、S8を、同出力が1のときには奇数番のセン
サS1、S2、S3、S4の出力をROM回路Mに出力
させる。ROM回路Mは、パタ−ンCから読取ったでた
らめな順序の絶対位置信号を順序正しい4ビットのバイ
ナリ−コ−ドに1対1変換して、それぞれ23、22、21
0 端子に出力する。ラッチ回路Fは、分割回路Eから
出力される一定周期のストロ−ブ信号のタイミングでR
OM回路Mおよび分割回路Eの出力を読み込み、ROM
回路Mの出力を上4桁、分割回路Eの出力を下8桁とす
るλ/256ごとに細分化された絶対位置信号を組立て
て次のストロ−ブ信号まで保持する。
【0023】制御回路Gは、速度検出回路Iの出力が0
(相対速度が小さい)であれば分割回路Eの出力をその
ままラッチ回路Fに入力させるが、同出力が1(相対速
度が大きい)であれば分割回路Eの出力を遮断して相当
するラッチ回路Fの入力を全0とする。
【0024】このように構成されたアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダにおいて、符号板に対して検出部が相対移動を
行うと、移動速度が小さい間は、λ/256の移動ごと
に変化する、パタ−ンCから読取った4ビットの絶対位
置信号に分割回路Eが作成した8ビットの補助信号を加
えた合計12ビットの細分化された絶対位置信号が出力
されるが、移動速度が設定値を越えると、分割回路Eが
作成した8ビットの補助信号が制御回路Gにより遮断さ
れて、λの移動ごとに変化する下8桁が全0の絶対位置
信号が出力される。
【0025】また、移動速度が小さい間はデコ−ダNが
作成したタイミング信号、一方、移動速度が設定値を越
えると矩形波変換回路Eが作成したタイミング信号を用
いて切換回路Jにより偶数番または奇数番のセンサが選
択され、これにより最小読取り単位の境界を避けたパタ
−ンCの読取りが遂行される。このようにして12ビッ
トの絶対位置信号を構成すれば、絶対位置信号の先頭桁
の信頼性が保証され、誤りが発生しても符号板上でさほ
ど遠くない位置が出力されるだけである。
【0026】図2は、第2実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダの模式図である。ここでは1トラック型アブソ
リュ−ト・パタ−ンから得たλごとの絶対位置信号をシ
リアル信号に変換して出力するようにしているが、基本
的な構成は第1実施例と同様であって、第1実施例の場
合と同様な機能および構成を有する部材については同一
符号を付して説明を省略する。
【0027】図2において、2相矩形波発振回路Vは、
位相がλ/4周期ずれた一定周波数の矩形波の組を発生
する。カウンタ回路Uは、該矩形波を計数する。比較回
路Tは、ROM回路Mの4ビットの出力とカウンタUの
計数値とを比較し、一致するとリセット信号を出力して
フリップフロップXを反転する。フリップフロップX
は、要求信号REQが入力されると出力Qを反転し、次
に比較回路Tからリセット信号が入力されるまで維持す
る。切換回路Wは、シリアル信号を送出した後の相対移
動に追従するためのもので、出力されたシリアル信号に
引続いて矩形波変換回路が出力する矩形波がシリアル出
力される。
【0028】このように構成されたアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダにおいて、要求信号REQが入力されると、カ
ウンタUがリセットされた後、2相矩形波発振回路Vの
出力パルスがラッチ回路Lからそのまま出力されるが、
カウンタUの計数値がROM回路の出力値に一致して、
初期値転送が終了すると、相対移動に伴う矩形波変換回
路Hの出力パルスに切換わる。
【0029】また、移動速度が小さい間は、λ/256
の移動ごとに変化する、分割回路Eが作成した8ビット
の補助信号がラッチ回路Lから出力されるが、移動速度
が設定値を越えると、分割回路Eが作成した8ビットの
補助信号が制御回路Gにより遮断されて、ラッチ回路L
の相当する出力は全0となり、矩形波変換回路Hから出
力されるシリアル信号のみがλの移動ごとに変化するだ
けとなる。
【0030】これにより第1実施例よりも信号線を少な
くできる。
【0031】図3は、第3実施例のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダの模式図である。ここでは相対速度のレベルを
3段階とし、高速時には1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンから得たλごとの絶対位置信号部分のみが変化
するが、中速時には第1のインクリメンタル・パタ−ン
から作成した3ビットのバイナリ−コ−ドを連結し、低
速時には第2のインクリメンタル・パタ−ンから作成し
た5ビットのバイナリ−コ−ドをさらに連結することに
より、速度に対するきめ細かい対応を図る。
【0032】図3において、符号板Aには、一周16パ
ルス、最小読取り単位長さλの1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンCと、ピッチをλとした第1のインクリ
メンタル・パタ−ンD1と、ピッチをλ/8とした第2
のインクリメンタル・パタ−ンD2とが並列に配置され
ている。符号板Aに対して回転移動可能な検出部Bに
は、間隔λ/2でパタ−ンC検出用のセンサS1〜S8
が、間隔λ/4でパタ−ンD1検出用のセンサS9、S
10が、間隔λ/32でパタ−ンD2検出用のセンサS
11、S12が配置されている。センサS9、S10、
S11、S12はインクリメンタル・パタ−ンDの規則
性を利用した読取り手段を含み、それぞれ疑似正弦波を
出力する。
【0033】分割回路E1は、センサS9、S10がイ
ンクリメンタル・パタ−ンD1を読取って発生する2本
の疑似正弦波を位相分割して、ピッチがλ、λ/2、λ
/4である3種類の矩形波を発生し、22、21、20 端子
に出力する。矩形波変換回路H1は、センサS10が発
生する疑似正弦波から矩形波を作成し、速度検出回路I
は、センサS9、S10が発生する疑似正弦波の波長を
計測して予め蓄えた2つの設定時間(それぞれ高速度限
界、中速度限界に相当)と比較し、符号板Aに対する検
出部の相対速度が高速度限界を越えるときには切換回路
K1への出力を1に、越えないときには同出力を0にす
る。また、中速度限界を越えるときには切換回路K2へ
の出力も1に、越えないときには同出力を0にする。デ
コ−ダN1は、分割回路E1の出力状態を判別して切換
回路K1へのタイミング出力を発生する。選択回路J
は、切換回路K1の出力に応じてパタ−ンC読取り用の
センサを選択する。すなわち、切換回路K1の出力が0
のときには偶数番のセンサS2、S4、S6、S8を、
同出力が1のときには奇数番のセンサS1、S2、S
3、S4の出力をROM回路Mに出力させる。ROM回
路Mは、パタ−ンCから読取ったでたらめな順序の絶対
位置信号を順序正しい4ビットのバイナリ−コ−ドに1
対1変換して、それぞれ23、22、21、20 端子に出力す
る。
【0034】分割回路E2は、センサS10、S11が
インクリメンタル・パタ−ンD2を読取って発生する2
本の疑似正弦波を位相分割して、ピッチがλ/8、λ/
16、λ/32、λ/64、λ/128である5種類の
矩形波を発生し、24、23、22、21、20 端子に出力す
る。矩形波変換回路H2は、センサS12が発生する疑
似正弦波から矩形波を作成し、位相調整回路は、該矩形
波を用いて分割回路EIで発生された3種類の矩形波の
位相を調整する。デコ−ダN2は、分割回路E2の出力
状態を判別して切換回路K2へのタイミング出力を発生
する。
【0035】制御回路G1は、速度検出回路Iの出力を
判別して高速度限界以下であれば分割回路E1の出力を
そのまま25、26、27 出力として出力させるが、高速度
限界を越えていれば分割回路E1の出力を遮断して全0
を出力させる。
【0036】制御回路G2は、速度検出回路Iの出力を
判別して中速度限界以下であれば分割回路E2の出力を
そのまま20、21、22、23、24 出力として出力させる
が、中速度限界を越えていれば分割回路E2の出力を遮
断して全0を出力させる。
【0037】このように構成されたアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダにおいて、符号板に対して検出部が相対移動を
行うと、移動速度が中速度限界以下である間は、λ/2
56の移動ごとに変化する、パタ−ンCから読取った4
ビットの絶対位置信号に分割回路E1、E2が作成した
8ビットの補助信号を加えた合計12ビットの細分化さ
れた絶対位置信号が出力されるが、移動速度が中速度限
界を越えると、まず分割回路E2が作成した5ビットの
補助信号が制御回路G2により遮断されて、λ/8の移
動ごとに変化する下5桁が全0の絶対位置信号が出力さ
れる。また、移動速度が高速度限界を越えると、分割回
路E1が作成した3ビットの補助信号も制御回路G1に
より遮断されて、λの移動ごとに変化する下8桁が全0
の絶対位置信号が出力される。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1のアブソリュ−ト・エ
ンコ−ダでは、実用上精度をあまり必要とされない高速
移動時には低分解能な出力を、また精度を要求される低
速移動時には高分解能な出力を行うから、従来の技術で
紹介したアブソリュ−ト・エンコ−ダ並みの高分解能を
有するにもかかわらず、1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンを読取ってそのまま出力する従来の1トラック
型アブソリュ−ト・エンコ−ダ並みの高速追従性が実現
される。また、高速移動時にも出力の周波数レベルが低
くて済むので、アブソリュ−ト・エンコ−ダの出力部分
や組込み側装置の入力部分が簡略化され、アブソリュ−
ト・エンコ−ダを含むシステム全体の小型化、高信頼性
化に有利である。
【0039】本発明の請求項2のアブソリュ−ト・エン
コ−ダでは、1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンか
ら読取った絶対位置信号に合成するバイナリ−コ−ド等
の補助信号を多トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンで
はなくて、基本的には1本のインクリメンタル・パタ−
ンと疑似正弦波の分割手段とで行うから、パタ−ン数が
少なくて済みセンサ配置や配線も簡単でよく、符号板を
含むアブソリュ−ト・エンコ−ダ全体の小型化、信頼性
向上に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダの模
式図である。
【図2】第2実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダの模
式図である。
【図3】第3実施例のアブソリュ−ト・エンコ−ダの模
式図である。
【符号の説明】
A 符号板 B 検出部 C 1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン D インクリメンタル・パタ−ン E 分割回路 F ラッチ回路 G 制御回路 H 矩形波変換回路 I 速度検出回路 J 切換回路 K 切換回路 M ROM回路 N デコ−ダ S1 センサ S2 センサ S3 センサ S4 センサ S5 センサ S6 センサ S7 センサ S8 センサ S9 センサ S10 センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最小読取り単位長さλの1トラック型ア
    ブソリュ−ト・パタ−ンに並列にインクリメンタル・パ
    タ−ンを配置した符号板と、符号板に対して相対移動可
    能な両パタ−ンの検出部と、1トラック型アブソリュ−
    ト・パタ−ンから得た前記λごとの絶対位置信号にイン
    クリメンタル・パタ−ンから得た二値信号を合成して出
    力する出力手段と、からなるアブソリュ−ト・エンコ−
    ダにおいて、符号板と検出部の相対速度が大きいときに
    は前記二値信号を遮断する制限手段を設けたことを特徴
    とするアブソリュ−ト・エンコ−ダ。
  2. 【請求項2】 請求項1のアブソリュ−ト・エンコ−ダ
    において、インクリメンタル・パタ−ンの検出信号を分
    割して、該パタ−ンよりもさらに小さなピッチの二値信
    号を作成する分割手段を設けたことを特徴とするアブソ
    リュ−ト・エンコ−ダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07286861A (ja) * 1994-02-25 1995-10-31 Baumer Electric Ag 光学変換器および方法
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