JPH05222701A - 省力型枠型軌道構造物 - Google Patents
省力型枠型軌道構造物Info
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- JPH05222701A JPH05222701A JP2407292A JP2407292A JPH05222701A JP H05222701 A JPH05222701 A JP H05222701A JP 2407292 A JP2407292 A JP 2407292A JP 2407292 A JP2407292 A JP 2407292A JP H05222701 A JPH05222701 A JP H05222701A
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Abstract
精度よくでき、また、破損時等に部材を分解して容易に
取り外し/取り付けができるような、製作・組立・敷
設、そして将来の更新が容易な枠型軌道構造物を提供す
る。 【構成】 一対の長尺部材1,3を各レール9の下に各
々向かい合って配置させる。その長尺部材の両端部に
は、向かい合う長尺部材に対して各々突出し、互いに係
合する係合部材1a,1b,3a,3bが設けられてお
り、一対の長尺部材1,3は、これによって係合され
る。そして、PC鋼棒7によって、互いに係合した係合
部材1a,1b,3a,3bを貫いて係合部材1a,1
b,3a,3b同士を固定させる。また、一対の長尺部
材1,3の水平方向に対する移動を阻止させるために、
高架橋11に定着突起5またはストッパー19を設け、
一対の長尺部材1,3を固定させる。
Description
ールを支持するための枠型軌道構造物に関する。
するとともに鉄道走行・停車時の騒音・振動の緩和、軌
道沈下の防止を改善するために、さまざまな枠型軌道構
造物が鉄道軌道上に設けられているが、その製作・組立
・敷設、およびその将来の更新を容易ならしめる構造が
研究されている。例えば、特公昭57ー4761におい
ては、図5(イ)に示すように、その長手方向をレール
100に沿って、各レール100の下に各々向かい合っ
て一対の長手方向部材102を配置させ、その互いに向
かい合う両長手方向部材102の両端の間にそれぞれ間
隔材104を当接させて設け、これら長手方向部材10
2と間隔材104とをPC鋼棒106で貫くことにより
これらを結合させ、長手方向部材102の水平方向に対
する移動を阻止するために定着突起108を間隔材10
4に当接して基礎上に設けた枠型軌道構造物が、開示さ
れている。この枠型軌道構造物は、組立式であるため、
破損等が生じた場合に、容易に分解して部材を交換する
ことができる。このため、レール100を切断して敷設
する必要もない。また、各部材が小型で、かつ、軽量化
されているために、部材製作および取扱も容易で、施工
性・製作精度が向上されている。
がら、この枠型軌道構造物は、組立式であるがゆえに、
それら部材をうまくずれ合わずに勾配を同一にして組み
立てることが困難であった。長手方向部材102と間隙
材104との間に弾性パッキン110を挿入させて予圧
をかけて製作誤差を吸収させているが、充分ではなく、
また、大きな振動や荷重が加わる軌道の条件下において
は、列車の通過によりずれが生じる可能性もある。特公
昭61ー47241においては、図5(ロ)に示すよう
に、予め長手方向部材を一部材の枠型プレキャスト部材
112に成形させた枠型軌道構造物が開示されている。
この枠型プレキャスト部材112は、組み立てる必要が
ないため、予め勾配が同一にそろえられており、安定し
て設置することができる。しかし、部材を分解して取り
外し/取り付けすることができないため、破損等を生じ
た場合に煩わしい作業が伴い、また、レール100を切
断して敷設しなくてはならず、これは、例えば新幹線の
営業線上でしかも施工時間が限られた条件下では、敷設
が困難であった。
が迅速にかつ精度よくでき、また、破損時等に部材を分
解して容易に取り外し/取り付けができるような、製作
・組立・敷設、そして将来の更新が容易な枠型軌道構造
物を提供することを目的とする。
軌道構造物は、鉄道軌道の基礎上にレールを支持するた
めの枠型軌道構造物において、その長尺方向をレールに
沿って、各レールの下に各々向かい合って配置され、該
レールを固定する一対の長尺部材と、該長尺部材の両端
部に備えられ、向かい合う前記長尺部材に対して各々突
設され、互いに係合する係合部材と、前記互いに係合し
た係合部材を貫くことにより係合部材同士を固定する棒
材と、前記基礎に設けられ、前記係合部材に当接するこ
とにより前記長尺部材の水平方向に対する移動を阻止す
る定着突起と、を備えたことを特徴とする。
道軌道の基礎上にレールを支持するための枠型軌道構造
物において、その長尺方向をレールに沿って、各レール
の下に各々向かい合って配置され、該レールを固定する
一対の長尺部材と、該長尺部材の両端部に備えられ、向
かい合う前記長尺部材に対して各々突設され、互いに係
合する係合部材と、前記互いに係合した係合部材を貫く
ことにより係合部材同士を固定する棒材と、前記長尺部
材の両端部に設けられた、外側に向かう突起と、前記基
礎上に固定され、軌道方向に相隣接する前記長尺部材の
2ヶ所の突起と係合して前記長尺部材の水平方向に対す
る移動を防止するストッパーと、を備えたことを特徴と
する。
構造物は、長尺部材が向かい合う一対から構成されてい
る。その両端には、互いに向かいあう方向に突出した係
合部材がそれぞれ備えられており、向かい合う長尺部材
は、その係合部材によって互いに係合されている。その
係合部分は、互いにぴったりはまり合う形状であり、ま
た、係合させる部材が2部材のみであるため、勾配を同
一にして両長尺部材を組み合わせることが容易である。
このため、迅速にかつ精度よく設置することができる。
さらに、両係合部材は棒材によって貫かれて固定されて
いる。このため、上部のレールから大きな荷重や振動が
加えられる条件下でも、ずれ合わずに固定された状態で
いることができる。また、係合部材に当接した状態で基
礎に定着突起が設けられている。このため、水平方向に
対して荷重が加えられ、長尺部材が移動させられようと
しても、この定着突起の摩擦力によって抵抗され、阻止
される。この定着突起は、既存の基礎等を傷つけずに固
定することができる。
が、2部材から構成されているため、部材の交換を分解
して行うことができ、レールを切断して敷設する必要が
ない。また、部材が軽量化・簡易化されたことにより施
工性・精度が向上され、限られた時間内に施工作業を正
確にすることが可能となる。部材自体の製作誤差も防が
れ、製作精度も向上する。
軌道構造物は、定着突起が設けられていない。その代わ
りに、長尺部材の両端部に、外側に向かう突起が設けら
れており、かつ、軌道方向に相隣接する長尺部材のこの
2つの突起と係合するストッパーが、基礎上に固定され
て設けられている。このストッパーに長尺部材の突起が
係合されることにより、この構造物の水平方向に対する
移動が阻止される。このストッパーは、既存の基礎に締
め付けて固定させるため、固定が強力かつ確実である。
この省力型枠型軌道構造物も第1発明と同様な作用が得
られる。
かにするために、以下本発明の省力型枠型軌道構造物の
好適な実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本第
1発明の一実施例としての省力型枠型軌道構造物を表す
斜視図である。図2は、その省力型枠型軌道構造物を高
架橋に設置させ、レールをその上部に設置させた場合の
A−A断面図である。
に向かい合う一対の長尺部材1,3とその水平方向の移
動を阻止する定着突起5から構成されている。一対の長
尺部材1,3は、同一の形状であり、一方に対して他方
が水平方向に180°回転された状態で配置されてい
る。一対の長尺部材1,3には、それぞれ一端部に凸状
の係合部材1a,3a、他端部に凹状の係合部材1b,
3bが、向かい合う長尺部材に対して突出して備えられ
ている。一対の長尺部材1,3は、係合部材1a,3
b,1b,3aの凸と凹とが互いに向かい合い、はまり
合うことによって係合される。これらは、互いにぴった
りはまり合う形状であり、また、接合させる部材が2部
材のみであるため、勾配を同一にして一対の長尺部材
1,3を組み合わせることが容易である。さらに、両端
とも両係合部材1a,3b,1b,3aをぴったりと係
合させた状態でPC鋼棒7を挿入させ、係合部材1a,
3b,1b,3aを固定させている。このため、上部の
レール9からおおきな荷重や振動が加えられた場合で
も、ずれ合わずに固定された状態でいることができる。
全体を埋めるように、それぞれ係合部材1a,3b,1
b,3aと一対の長尺部材1,3の内側面とに当接した
状態で高架橋11に設けられている。この定着突起5と
一対の長尺部材1,3との隙間には、密着性を図るため
に、弾性パッキン、例えば発泡スチロール等を挿入させ
ることもできる。この定着突起5が高架橋11に設けら
れているため、水平方向に対して荷重が加えられ、長尺
部材が移動させられようとしても、この定着突起によっ
て阻止される。この定着突起は、既存の基礎等を傷つけ
ずに設けることができるため、好ましい。
隅に、衝撃を和らげ、騒音・振動を低減させるために、
弾性材13が、配置されている。この省力型枠型軌道構
造物は、4点のみで固定され、断面中央部に空間が確保
されている。このため、両長尺部材1,3の自由度が増
し、振動が吸収されるため、さらに騒音・振動または高
架橋のはね出し部14の振動の低減に効果がある。
置されている。この台座15によって、高架橋11によ
らず、その上部の長尺部材1,3の位置が傾くことなく
決定され、上部のレール9からの振動が直接高架橋11
に伝導されることが防がれる。
には、レール9を支持するための締結部材17が設けら
れており、この締結部材17によって、レール9が固定
される。この省力型枠型軌道構造物は、一対の長尺部材
1,3が、2部材から構成されているため、部材の交換
を分解して行うことができ、レール9を切断して敷設す
る必要もない。また、部材が軽量化され、かつ簡易化さ
れたことにより、施工性が向上され、限られた時間内に
施工作業することが可能となり、部材自体の製作精度も
高まる。さらに、一対の長尺部材1,3を、それに備え
させた係合部材1a,3b,1b,3aによって係合さ
せているため、勾配を同一にして設置することを迅速か
つ正確に行うことができる。
いられるストッパー19を表す斜視図である。図4は、
その省力型枠型軌道構造物を高架橋11に設置させ、レ
ール9をその上部に設置させた場合のA−A断面図であ
る。上記構成を有する本第2発明の一実施例としての省
力型枠型軌道構造物は、定着突起5が設けられていな
い。その代わりに、長尺部材の両端部に、外側に向かう
突起21が必須に設けられている。この突起21は、本
第1発明においてはなくてもよい。かつ、軌道方向に相
隣接する長尺部材のこの2つの突起と係合するストッパ
ー19を、高架橋11上に固定して設けている。この底
面には、一対の長尺部材1,3と同様に、弾性材13a
と台座15aとが配置されている。このストッパー19
に、相隣接する2つの長尺部材の突起21が両方とも係
合されることにより、長尺部材1,3がその位置に固定
され、この構造物の水平方向に対する移動が阻止され
る。このストッパー19は、既存の高架橋11に直接ア
ンカーボルト23で、ストッパー19と高架橋11とを
貫いて締め付けて固定させるため、固定が強力かつ確実
であり、軌道方向に相隣接する長尺部材2つを1つのス
トッパー19で合わせて固定するため、誤差が小さくな
り、全体的に安定する。この省力型枠型軌道構造物も第
1発明と同様な作用が得られる。
1,3に係合部材1a,3b,1b,3aを設け、それ
らをうまく係合させて固定させることによって、容易に
精度よく勾配を同一にして設置することができる。ま
た、組立式であり、長尺部材1,3を2ピースに分解す
ることができるため、レール9を切断して敷設する必要
がなくなる。さらに、部材が軽量化され、かつ簡易化さ
れたことにより、施工性が向上され、迅速かつ精度よく
作業することが可能となり、部材の製作も容易で精度を
向上させることができる。
の長尺部材1,3、定着突起5、および台座15は、P
CあるいはRC構造によるコンクリート部材を用いて形
成させた強度の高いものが好ましい。弾性材13は、厚
い硬い板状の耐久性の高いゴム体、または発泡スチロー
ル等であって強度の高いものが好ましく、例えば、特公
昭57ー4761に記載されたものが挙げられる。ま
た、上記各実施例では、棒材としてPC鋼棒を用いた
が、これに限定されず、種々の強度の高い棒材を用いる
ことができる。
起5を一対の長尺部材1,3の間に設けているが、これ
を点線で示すように、軌道方向に相隣接する長尺部材と
の間にもその係合突起とそれぞれ当接させて設け、その
固定力を強化することもできる。
は、必要に応じて、砕石等を配置し、吸音効果や固定効
果を上げることもできる。以上本発明の実施例について
説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
型軌道構造物によれば、勾配を同一にして精度よく配置
することが容易になり、かつ、部材を分解して取り外し
/取り付けできるようになり、その製作・組立・敷設、
そして将来の更新が容易になり、限られた時間内に迅速
に敷設・修理を行うことができるという優れた効果を奏
する。
道構造物を表す斜視図である。
ある。
ーを表す斜視図である。
道構造物を高架橋に設置させた場合の横断面図である。
(イ)は、組立式、(ロ)は、1部材からなる枠型軌道
構造物である。
部材、5……定着突起、7……PC鋼棒、9……レー
ル、11……高架橋、19……ストッパー、21……突
起。
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄道軌道の基礎上にレールを支持するた
めの枠型軌道構造物において、 その長尺方向をレールに沿って、各レールの下に各々向
かい合って配置され、該レールを固定する一対の長尺部
材と、 該長尺部材の両端部に備えられ、向かい合う前記長尺部
材に対して各々突設され、互いに係合する係合部材と、 前記互いに係合した係合部材を貫くことにより係合部材
同士を固定する棒材と、 前記基礎に設けられ、前記係合部材に当接することによ
り前記長尺部材の水平方向に対する移動を阻止する定着
突起と、 を備えたことを特徴とする省力型枠型軌道構造物。 - 【請求項2】 鉄道軌道の基礎上にレールを支持するた
めの枠型軌道構造物において、 その長尺方向をレールに沿って、各レールの下に各々向
かい合って配置され、該レールを固定する一対の長尺部
材と、 該長尺部材の両端部に備えられ、向かい合う前記長尺部
材に対して各々突設され、互いに係合する係合部材と、 前記互いに係合した係合部材を貫くことにより係合部材
同士を固定する棒材と、 前記長尺部材の両端部に設けられた、外側に向かう突起
と、 前記基礎上に固定され、軌道方向に相隣接する前記長尺
部材の2ヶ所の突起と係合して前記長尺部材の水平方向
に対する移動を防止するストッパーと、 を備えたことを特徴とする省力型枠型軌道構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407292A JP2957342B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 省力型枠型軌道構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2407292A JP2957342B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 省力型枠型軌道構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222701A true JPH05222701A (ja) | 1993-08-31 |
JP2957342B2 JP2957342B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=12128227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2407292A Expired - Fee Related JP2957342B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 省力型枠型軌道構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2957342B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6084123A (en) * | 1995-09-26 | 2000-07-04 | Hokko Chemical Industry Co., Ltd. | Process for the preparation of optically active 1-aminophosphonic acid derivatives and novel phosphonate compounds |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP2407292A patent/JP2957342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6084123A (en) * | 1995-09-26 | 2000-07-04 | Hokko Chemical Industry Co., Ltd. | Process for the preparation of optically active 1-aminophosphonic acid derivatives and novel phosphonate compounds |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2957342B2 (ja) | 1999-10-04 |
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