JPH05222658A - 高ロフト、再嵩高化可能な不織材料の製法 - Google Patents
高ロフト、再嵩高化可能な不織材料の製法Info
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- JPH05222658A JPH05222658A JP27978392A JP27978392A JPH05222658A JP H05222658 A JPH05222658 A JP H05222658A JP 27978392 A JP27978392 A JP 27978392A JP 27978392 A JP27978392 A JP 27978392A JP H05222658 A JPH05222658 A JP H05222658A
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- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04H—MAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
- D04H1/00—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
- D04H1/40—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
- D04H1/54—Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving
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- Nonwoven Fabrics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 貯蔵または輸送等の目的で合成繊維含有高ロ
フト不織材料用の圧縮性ウエブを薄い厚みの高密度シー
トに転化することを含む、該圧縮性ウエブの製法を提供
する。 【構成】 不織材料の繊維を十分に高い結合温度に暴露
して、２成分繊維の低軟化点成分を軟化しかつ繊維間接
触点を介して高−ロフト不織材料を形成する工程を含む
方法において、繊維を低密度結合を与えるのに十分に高
い結合温度に暴露する前に、ウエブの全ての他の成分よ
りも低い軟化点を有する熱可塑性粘着性繊維をウエブ内
に配合し、圧縮下で高−ロフト不織材料を低軟化点成分
の軟化点以下の温度であって、かつ粘着性繊維の軟化点
以上の温度にて加熱して、低軟化点成分を溶融すること
なしに粘着性繊維を軟化させることにより再嵩高化する
ことの可能な、より高密度に結合された暫定的なシート
製品を形成する。
フト不織材料用の圧縮性ウエブを薄い厚みの高密度シー
トに転化することを含む、該圧縮性ウエブの製法を提供
する。 【構成】 不織材料の繊維を十分に高い結合温度に暴露
して、２成分繊維の低軟化点成分を軟化しかつ繊維間接
触点を介して高−ロフト不織材料を形成する工程を含む
方法において、繊維を低密度結合を与えるのに十分に高
い結合温度に暴露する前に、ウエブの全ての他の成分よ
りも低い軟化点を有する熱可塑性粘着性繊維をウエブ内
に配合し、圧縮下で高−ロフト不織材料を低軟化点成分
の軟化点以下の温度であって、かつ粘着性繊維の軟化点
以上の温度にて加熱して、低軟化点成分を溶融すること
なしに粘着性繊維を軟化させることにより再嵩高化する
ことの可能な、より高密度に結合された暫定的なシート
製品を形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば貯蔵または輸送
のために、合成繊維を含む高ロフト不織材料の圧縮性ウ
エブを薄い厚みの高密度シートに転化することによる、
該圧縮性ウエブの製法に関するものである。
のために、合成繊維を含む高ロフト不織材料の圧縮性ウ
エブを薄い厚みの高密度シートに転化することによる、
該圧縮性ウエブの製法に関するものである。
【０００２】
【技術的背景】例えば、使い捨てオムツ、衛生ナプキン
および失禁パッド等の吸収性身体保護物品用のカバース
トック(coverstock)における如き、合成繊維を含む不織
材料の多くの用途に対して、実質的な使用上の利点は、
着用者の皮膚と流体保持コアとの間の十分な間隔の維持
のために該不織材料の厚みを増大することにより得るこ
とができる。しかしながら、バルキーな不織カバースト
ックは貯蔵並びに輸送のために大きな空間を占有する。
バルキーなカバーストックを製造するための多くの方法
が当分野で提案されている。例えば、米国特許第4.391,
869 号は水性樹脂バインダで結合し、過剰の含浸バイン
ダを吸引により除去した合成ステープルファイバ製の、
高密度および高ロフト(loft)を有する不織エアー−レイ
ド(air-laid)織物を開示している。米国特許第4,883,70
7 号は、１平方ヤード当たり15〜40ｇという坪量をもつ
高−ロフト織物を得るための、フラット−クリンプ(fla
t-crimped)熱可塑性２成分繊維のカード層のスルー−エ
アー(through-air) 結合を開示し、該繊維は、シースを
溶融することにより結合して該層を結合したシース・コ
ア２成分繊維を含んでいる。この２成分繊維はポリオレ
フィンおよびポリエステルおよびポリエチレン／ポリプ
ロピレンの組み合わせを含むことができる。この開示は
単成分繊維を30％まで添加することを含む。
および失禁パッド等の吸収性身体保護物品用のカバース
トック(coverstock)における如き、合成繊維を含む不織
材料の多くの用途に対して、実質的な使用上の利点は、
着用者の皮膚と流体保持コアとの間の十分な間隔の維持
のために該不織材料の厚みを増大することにより得るこ
とができる。しかしながら、バルキーな不織カバースト
ックは貯蔵並びに輸送のために大きな空間を占有する。
バルキーなカバーストックを製造するための多くの方法
が当分野で提案されている。例えば、米国特許第4.391,
869 号は水性樹脂バインダで結合し、過剰の含浸バイン
ダを吸引により除去した合成ステープルファイバ製の、
高密度および高ロフト(loft)を有する不織エアー−レイ
ド(air-laid)織物を開示している。米国特許第4,883,70
7 号は、１平方ヤード当たり15〜40ｇという坪量をもつ
高−ロフト織物を得るための、フラット−クリンプ(fla
t-crimped)熱可塑性２成分繊維のカード層のスルー−エ
アー(through-air) 結合を開示し、該繊維は、シースを
溶融することにより結合して該層を結合したシース・コ
ア２成分繊維を含んでいる。この２成分繊維はポリオレ
フィンおよびポリエステルおよびポリエチレン／ポリプ
ロピレンの組み合わせを含むことができる。この開示は
単成分繊維を30％まで添加することを含む。
【０００３】しかしながら、一旦公知の方法により所定
の高−ロフトの織物が得られると、貯蔵並びに輸送に有
利とは言えない広い空間を占有し、例えば巻き取った形
状での貯蔵などといった後の取り扱いにより、不注意に
も圧縮されてしまう恐れがある。この問題は1987年11月
発行の「ノンウォーブンズワールド(Nonwovens World)
」におけるJ.ピルカネン(Pirkkanen) の「カバースト
ック、医療および他の最終用途用の多層不織布(Multi-l
ayer Nonwovens for Coverstock, Medical, andOther E
nd Uses) 」と題する文献中に述べられており、また該
織物を再嵩高化するために後に解除される荷重を印加し
て該織物を圧縮することにより解決される。上記先行技
術の何れも、合成繊維を含む高ロフト不織材料の圧縮性
ウエブであって、該ウエブが物理的な負荷の印加を維持
することなしに、例えば貯蔵または輸送の目的で薄い厚
みの安定な高密度シートに転化し、次いで該シートを所
定の用途に対して再嵩高化(rebulking) し得る圧縮性の
ウエブの製法を示唆していない。このような方法に対す
る需要があることは明らかである。
の高−ロフトの織物が得られると、貯蔵並びに輸送に有
利とは言えない広い空間を占有し、例えば巻き取った形
状での貯蔵などといった後の取り扱いにより、不注意に
も圧縮されてしまう恐れがある。この問題は1987年11月
発行の「ノンウォーブンズワールド(Nonwovens World)
」におけるJ.ピルカネン(Pirkkanen) の「カバースト
ック、医療および他の最終用途用の多層不織布(Multi-l
ayer Nonwovens for Coverstock, Medical, andOther E
nd Uses) 」と題する文献中に述べられており、また該
織物を再嵩高化するために後に解除される荷重を印加し
て該織物を圧縮することにより解決される。上記先行技
術の何れも、合成繊維を含む高ロフト不織材料の圧縮性
ウエブであって、該ウエブが物理的な負荷の印加を維持
することなしに、例えば貯蔵または輸送の目的で薄い厚
みの安定な高密度シートに転化し、次いで該シートを所
定の用途に対して再嵩高化(rebulking) し得る圧縮性の
ウエブの製法を示唆していない。このような方法に対す
る需要があることは明らかである。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、貯
蔵または輸送等の目的で、合成繊維含有高ロフト不織材
料用の圧縮性ウエブを薄い厚みの高密度シートに転化す
ることを含む、該圧縮性ウエブの製法を提供することに
ある。
蔵または輸送等の目的で、合成繊維含有高ロフト不織材
料用の圧縮性ウエブを薄い厚みの高密度シートに転化す
ることを含む、該圧縮性ウエブの製法を提供することに
ある。
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、低軟
化点成分と熱可塑性成分とを有する２成分合成繊維、例
えばシース・コア２成分繊維を含有する一以上の圧縮性
ウエブを含む高ロフトの不織布材料を製造し、該ウエブ
を薄い厚みの高密度シートに転化する方法であって、該
不織布材料の繊維を十分に高い結合温度に暴露して、該
２成分繊維の低軟化点成分を軟化し、かつ繊維間接触点
を介して高−ロフト不織材料を形成する工程を含む前記
方法において、低密度結合を与えるのに十分に高い該結
合温度に該繊維を暴露する前に、該ウエブの全ての他の
成分よりも低い軟化点を有する熱可塑性粘着性繊維を該
ウエブ内に配合し、次いで圧縮下で該高−ロフト不織材
料を該低軟化点成分の軟化点以下の温度であって、かつ
該粘着性繊維の軟化点またはそれ以上の温度にて加熱し
て、貯蔵および／または輸送に適しており、かつ該低軟
化点成分を溶融することなしに該粘着性繊維を軟化させ
ることにより再嵩高化することの可能な、より高密度の
暫定的に結合されたシート製品を形成することを特徴と
する高ロフト不織布材料の製法が提供される。
化点成分と熱可塑性成分とを有する２成分合成繊維、例
えばシース・コア２成分繊維を含有する一以上の圧縮性
ウエブを含む高ロフトの不織布材料を製造し、該ウエブ
を薄い厚みの高密度シートに転化する方法であって、該
不織布材料の繊維を十分に高い結合温度に暴露して、該
２成分繊維の低軟化点成分を軟化し、かつ繊維間接触点
を介して高−ロフト不織材料を形成する工程を含む前記
方法において、低密度結合を与えるのに十分に高い該結
合温度に該繊維を暴露する前に、該ウエブの全ての他の
成分よりも低い軟化点を有する熱可塑性粘着性繊維を該
ウエブ内に配合し、次いで圧縮下で該高−ロフト不織材
料を該低軟化点成分の軟化点以下の温度であって、かつ
該粘着性繊維の軟化点またはそれ以上の温度にて加熱し
て、貯蔵および／または輸送に適しており、かつ該低軟
化点成分を溶融することなしに該粘着性繊維を軟化させ
ることにより再嵩高化することの可能な、より高密度の
暫定的に結合されたシート製品を形成することを特徴と
する高ロフト不織布材料の製法が提供される。
【０００５】ここで使用する「低密度結合(low density
bonding) 」なる用語は、好ましくは上記の米国特許第
4,883,707 号において望ましいものとして示されている
ように、１平方ヤード当たり15〜40ｇの坪量を有する高
−ロフト織物を与える水準の結合を意味するものとす
る。この結合工程を実施するのに使用するエアージェッ
トまたはマンドレルの温度は、該繊維の相対的な軟化点
に依存して、好ましくは50〜180 °C 、より好ましくは
100 〜180 °C の範囲内であり、該範囲の下限は該粘着
性繊維の軟化点またはそれ以上の温度であり、かつ既に
述べたように該低軟化点成分の軟化点よりも低く、また
該範囲の上限は該２成分繊維の該高軟化点成分の軟化点
よりも低い温度である。このより高密度で結合され圧縮
された暫定的に結合された製品を形成するためには、温
度は該粘着性繊維の軟化点と該２成分繊維の低軟化点成
分の軟化点との間の値とされる。好ましくは、該２成分
繊維はクリンプ処理され、かつ該低軟化点成分はシース
・コア２成分繊維のシース成分である。この高−ロフト
不織材料は、好ましくはステープルファイバーのカーデ
ィングにより得られる２〜６層の集積ウエブを含み、そ
の少なくとも半分、好ましくは全体が各ウエブの重量基
準で、約10〜40重量％、好ましくは18〜20重量％の低融
点の単成分熱可塑性粘着性繊維との混合物として、約10
〜80重量％のシース・コア型の２成分ステープルファイ
バと、場合により残部の好ましくは機械方向または交叉
方向に配列されたクリンプされたまたはクリンプされて
いない単成分ステープルファイバーおよび／またはフィ
ブリル化フィルムとを含む。各場合において、かかるウ
エブ成分の残部は、好ましくは該織物の30重量％を越え
るべきではなく、かつ該粘着性繊維成分の軟化点よりも
高く、かつ該２成分ステープルファイバの高軟化点成分
の軟化点に少なくとも等しいか、もしくはこれよりも高
い最低軟化点を有するべきである。
bonding) 」なる用語は、好ましくは上記の米国特許第
4,883,707 号において望ましいものとして示されている
ように、１平方ヤード当たり15〜40ｇの坪量を有する高
−ロフト織物を与える水準の結合を意味するものとす
る。この結合工程を実施するのに使用するエアージェッ
トまたはマンドレルの温度は、該繊維の相対的な軟化点
に依存して、好ましくは50〜180 °C 、より好ましくは
100 〜180 °C の範囲内であり、該範囲の下限は該粘着
性繊維の軟化点またはそれ以上の温度であり、かつ既に
述べたように該低軟化点成分の軟化点よりも低く、また
該範囲の上限は該２成分繊維の該高軟化点成分の軟化点
よりも低い温度である。このより高密度で結合され圧縮
された暫定的に結合された製品を形成するためには、温
度は該粘着性繊維の軟化点と該２成分繊維の低軟化点成
分の軟化点との間の値とされる。好ましくは、該２成分
繊維はクリンプ処理され、かつ該低軟化点成分はシース
・コア２成分繊維のシース成分である。この高−ロフト
不織材料は、好ましくはステープルファイバーのカーデ
ィングにより得られる２〜６層の集積ウエブを含み、そ
の少なくとも半分、好ましくは全体が各ウエブの重量基
準で、約10〜40重量％、好ましくは18〜20重量％の低融
点の単成分熱可塑性粘着性繊維との混合物として、約10
〜80重量％のシース・コア型の２成分ステープルファイ
バと、場合により残部の好ましくは機械方向または交叉
方向に配列されたクリンプされたまたはクリンプされて
いない単成分ステープルファイバーおよび／またはフィ
ブリル化フィルムとを含む。各場合において、かかるウ
エブ成分の残部は、好ましくは該織物の30重量％を越え
るべきではなく、かつ該粘着性繊維成分の軟化点よりも
高く、かつ該２成分ステープルファイバの高軟化点成分
の軟化点に少なくとも等しいか、もしくはこれよりも高
い最低軟化点を有するべきである。
【０００６】シース・コア成分の適当な例は、例えばポ
リエステル（好ましくはポリエチレンテレフタレート）
コアをもつポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピ
レンおよびそのコポリマーを含む）、ポリプロピレンコ
アをもつ線状低密度または高密度ポリエチレン、ポリエ
ステルコアをもつポリプロピレン、ポリエステルコアを
もつ脂肪族ポリエステルまたはそのコポリマー、および
ナイロンコアをもつポリオレフィンである。該粘着性繊
維成分は、好ましくは低密度ポリオレフィン繊維または
フィラメント、例えばポリエチレン、または低融点ポリ
エステルを含む同様な低融点熱可塑性ポリマーまたはコ
ポリマーを包含し、即ち該２成分繊維の少なくとも１種
の成分を湿潤し得るものであって、好ましいシース・コ
ア構造においては、勿論シースを構成する。上記の加熱
並びに圧縮工程から通常貯蔵工程に進み、この工程は通
常この圧縮された暫定的に結合したシート製品を巻き取
ることにより行われ、更に他の加工場所に移される。従
って、本発明の方法は、また該製品の意図された用途に
対して該暫定的に結合したシート製品を再度嵩高化する
工程をも含み、該工程は該２成分繊維の該低軟化点成分
の融点以下、好ましくはその軟化点以下で、かつ該粘着
性繊維の軟化点以上の温度にて加熱して、該加熱並びに
圧縮工程で生成された結合点を弱化もしくは崩壊し、そ
れによって該ウエブを膨張させて高ロフトの不織材料に
戻すことを特徴とする。
リエステル（好ましくはポリエチレンテレフタレート）
コアをもつポリオレフィン（ポリエチレン、ポリプロピ
レンおよびそのコポリマーを含む）、ポリプロピレンコ
アをもつ線状低密度または高密度ポリエチレン、ポリエ
ステルコアをもつポリプロピレン、ポリエステルコアを
もつ脂肪族ポリエステルまたはそのコポリマー、および
ナイロンコアをもつポリオレフィンである。該粘着性繊
維成分は、好ましくは低密度ポリオレフィン繊維または
フィラメント、例えばポリエチレン、または低融点ポリ
エステルを含む同様な低融点熱可塑性ポリマーまたはコ
ポリマーを包含し、即ち該２成分繊維の少なくとも１種
の成分を湿潤し得るものであって、好ましいシース・コ
ア構造においては、勿論シースを構成する。上記の加熱
並びに圧縮工程から通常貯蔵工程に進み、この工程は通
常この圧縮された暫定的に結合したシート製品を巻き取
ることにより行われ、更に他の加工場所に移される。従
って、本発明の方法は、また該製品の意図された用途に
対して該暫定的に結合したシート製品を再度嵩高化する
工程をも含み、該工程は該２成分繊維の該低軟化点成分
の融点以下、好ましくはその軟化点以下で、かつ該粘着
性繊維の軟化点以上の温度にて加熱して、該加熱並びに
圧縮工程で生成された結合点を弱化もしくは崩壊し、そ
れによって該ウエブを膨張させて高ロフトの不織材料に
戻すことを特徴とする。
【０００７】好ましくは、該圧縮された材料に高温空気
を通過させることにより該暫定的に結合した製品を加熱
する。他の加熱法、例えば赤外線の照射またはスチーム
加熱も利用できる。好ましくは、該２成分ステープルフ
ァイバは長さ0.75〜３インチおよびフィラメント当たり
のデニール(dpf) 1.5 〜30を有し、該粘着性繊維はほぼ
同一のまたはそれ以下の長さ(0.2〜３インチ）および１
〜30dpf を有し、また該クリンプ処理されたまたはクリ
ンプ処理されていない単成分ステープルファイバまたは
フィブリル化フィルムは２〜30dpf を有する。本発明で
使用する該繊維およびフィラメントは種々の公知の断面
形状、例えば丸形、ダイヤモンド形、三角形、およびド
ッグボーン形もしくはその組み合わせ等をもつことがで
きる。
を通過させることにより該暫定的に結合した製品を加熱
する。他の加熱法、例えば赤外線の照射またはスチーム
加熱も利用できる。好ましくは、該２成分ステープルフ
ァイバは長さ0.75〜３インチおよびフィラメント当たり
のデニール(dpf) 1.5 〜30を有し、該粘着性繊維はほぼ
同一のまたはそれ以下の長さ(0.2〜３インチ）および１
〜30dpf を有し、また該クリンプ処理されたまたはクリ
ンプ処理されていない単成分ステープルファイバまたは
フィブリル化フィルムは２〜30dpf を有する。本発明で
使用する該繊維およびフィラメントは種々の公知の断面
形状、例えば丸形、ダイヤモンド形、三角形、およびド
ッグボーン形もしくはその組み合わせ等をもつことがで
きる。
【０００８】
実施例１ Ａ．BASF社から入手した27.0lbの高密度ポリエチレン／
ポリエチレンテレフタレートシース・コア２成分材料
(3.0 d×1.5 インチ）と、6.0 lbのクリンプ処理されて
いない線状低密度ポリエチレン繊維(MI = 25 dg/分、密
度= 0.917 g/cc; 3.5d×1.5 インチ）とを含むクリンプ
処理したステープルファイバのブレンドをカーディング
（２カード）することにより得た２層集積繊維ウエブを
エアー結合することによりテスト用不織材料を調製し
た。結合後、この不織材料を、0.3 psiの荷重をかけた
厚みゲージで測定した平均の嵩高状態での厚み33ミルを
有する寸法５インチ×５インチのテスト片に裁断した。
1S-A、2S-A、3S-A、4S-Aおよび5S-Aで示す各２枚のテス
ト片を120 °C/300 psi/0.5 秒、カルバー(Carver)プレ
ス上で圧縮して、圧縮後の平均の厚みをそれぞれ8.0 、
7.3 、7.5 、8.5 および6.5 ミルとした。再嵩高化特性
は、該圧縮サンプルを１インチのストリップに裁断し、
複数のエアージェット(110°C)を、通過速度(pull thro
ugh speed)１秒にて該ストリップに通すことにより測定
した。再嵩高化の高さ（ミル）をもとの嵩高さと比較
し、テスト結果を以下の表１にまとめた。
ポリエチレンテレフタレートシース・コア２成分材料
(3.0 d×1.5 インチ）と、6.0 lbのクリンプ処理されて
いない線状低密度ポリエチレン繊維(MI = 25 dg/分、密
度= 0.917 g/cc; 3.5d×1.5 インチ）とを含むクリンプ
処理したステープルファイバのブレンドをカーディング
（２カード）することにより得た２層集積繊維ウエブを
エアー結合することによりテスト用不織材料を調製し
た。結合後、この不織材料を、0.3 psiの荷重をかけた
厚みゲージで測定した平均の嵩高状態での厚み33ミルを
有する寸法５インチ×５インチのテスト片に裁断した。
1S-A、2S-A、3S-A、4S-Aおよび5S-Aで示す各２枚のテス
ト片を120 °C/300 psi/0.5 秒、カルバー(Carver)プレ
ス上で圧縮して、圧縮後の平均の厚みをそれぞれ8.0 、
7.3 、7.5 、8.5 および6.5 ミルとした。再嵩高化特性
は、該圧縮サンプルを１インチのストリップに裁断し、
複数のエアージェット(110°C)を、通過速度(pull thro
ugh speed)１秒にて該ストリップに通すことにより測定
した。再嵩高化の高さ（ミル）をもとの嵩高さと比較
し、テスト結果を以下の表１にまとめた。
【０００９】Ｂ．同一の繊維ブレンドを使用して実施例
1Aと同様にして、追加のテスト片を調製し、1S-B、2S-
B、3S-B、4S-Bおよび5S-Bとした。これらのテスト片を
前と同様にしてカルバー(Carver)プレスで圧縮し、再嵩
高化工程「(d) 」を、１インチストリップを用い、２秒
間エアージェット(115°C)を通過させて実施した。テス
ト結果を以下の表１にまとめた。
1Aと同様にして、追加のテスト片を調製し、1S-B、2S-
B、3S-B、4S-Bおよび5S-Bとした。これらのテスト片を
前と同様にしてカルバー(Carver)プレスで圧縮し、再嵩
高化工程「(d) 」を、１インチストリップを用い、２秒
間エアージェット(115°C)を通過させて実施した。テス
ト結果を以下の表１にまとめた。
【００１０】Ｃ．同一の繊維ブレンドを使用して、実施
例1Aと同様にして、テスト片を調製した。6S-Aおよび6S
-Bで示すテスト片を前と同様に圧縮し、この圧縮したテ
スト片を１インチのストリップに裁断し、それぞれ110
および115 °C のエアージェットで再嵩高化を、それぞ
れ１および２秒間実施した。テスト結果を以下の表１に
まとめた。
例1Aと同様にして、テスト片を調製した。6S-Aおよび6S
-Bで示すテスト片を前と同様に圧縮し、この圧縮したテ
スト片を１インチのストリップに裁断し、それぞれ110
および115 °C のエアージェットで再嵩高化を、それぞ
れ１および２秒間実施した。テスト結果を以下の表１に
まとめた。
【００１１】
【表１】 表１ テスト片 元の嵩高時1 貯蔵時の圧縮 重量％高粘着 再嵩高化 の厚み 後の厚み2 繊維（±0.5%) 後の厚み2 1S-A 33ミル 8ミル 18 14 ミル 1S-B 33 8 18 20 2S-A 33 7.3 18 12 2S-B 33 7.3 18 12 3S-A 33 7.5 18 11 3S-B 33 7.5 18 15 4S-A 33 8.5 18 15 4S-B 33 8.5 18 21 5S-A 33 6.5 18 17.5 5S-B 33 6.5 18 17.5 6S-A 33 7.8 18 23.5 6S-B4 34 10 18 33
【００１２】
【表２】 表１（続き） テスト片 高温空気再嵩高化 見積もり再嵩高化 ％3 回復率 加熱（秒） 温度（°C) （平均） 1S-A 1 110 42.4 1S-B 2 115 60.6 2S-A 1 110 36.4 2S-B 2 115 36.4 3S-A 1 110 33.3 3S-B 2 115 45.5 4S-A 1 110 45.5 4S-B 2 115 63.6 5S-A 1 110 53.0 5S-B 2 115 53.0 6S-A 2 110 71.2 6S-B4 2 115 97.1 1: 厚みゲージ上の荷重0.3 psi 。 2: テスト片につき４回の読みの平均。 3:（10秒後の）％回復率＝回復嵩（ミル）／元の嵩（ミ
ル）×100(%)。 4: 厚みゲージ上の荷重零。
ル）×100(%)。 4: 厚みゲージ上の荷重零。
Claims (8)
- 【請求項１】 低軟化点成分と熱可塑性成分とを有する
２成分合成繊維、例えばシース・コア２成分繊維を含有
する一以上の圧縮性ウエブを含む高ロフト不織材料を製
造し、該ウエブを薄い厚みの高密度シートに転化する方
法であって、該不織材料の繊維を十分に高い結合温度に
暴露して、該２成分繊維の低軟化点成分を軟化しかつ繊
維間接触点を介して高−ロフト不織材料を形成する工程
を含む方法において、該繊維を低密度結合を与えるのに
十分に高い前記結合温度に暴露する前に、該ウエブの全
ての他の成分よりも低い軟化点を有する熱可塑性粘着性
繊維を該ウエブ内に配合し、次いで圧縮下で該高−ロフ
ト不織材料を該低軟化点成分の軟化点以下の温度であっ
て、かつ該粘着性繊維の軟化点またはそれ以上の温度に
て加熱して、貯蔵および／または輸送に適しており、か
つ該低軟化点成分を溶融することなしに該粘着性繊維を
軟化させることにより再嵩高化することの可能な、より
高密度に結合された暫定的なシート製品を形成すること
を特徴とする上記高ロフト不織材料の製法。 - 【請求項２】 該低密度結合が、１平方ヤード当たり15
〜40ｇの坪量を有する高−ロフト織物を与える水準の結
合である請求項１記載の高ロフト不織材料の製法。 - 【請求項３】 該結合工程を実施するのに使用する温度
が100 〜180 °Ｃの範囲内にある請求項１または２に記
載の高ロフト不織布材料の製法。 - 【請求項４】 該２成分ステープルファイバーがシース
／コア２成分繊維であり、該シースが該低軟化点成分で
ある請求項１、２または３項の何れか１項に記載の高ロ
フト不織材料の製法。 - 【請求項５】 該粘着性繊維が1.0 〜30の範囲内のdpf
を有するステープルファイバーである上記請求項の何れ
か１項記載の高ロフト不織材料の製法。 - 【請求項６】 該製法が、更に該暫定的なシート製品を
該２成分繊維の低軟化点成分の融点以下であって、かつ
該粘着性繊維の軟化点以上の温度にて加熱して、上記の
加熱かつ圧縮工程で形成された該結合点を弱化または崩
壊させ、かつ該ウエブを高ロフト不織材料にまで膨張さ
せることにより、該暫定的なシート製品を、その意図す
る用途のために再度嵩高化する工程をも含む上記請求項
の何れか１項記載の高ロフト不織材料の製法。 - 【請求項７】 該暫定的なシート製品を該２成分繊維の
該低軟化点成分の軟化点以下の温度に加熱する請求項６
記載の高ロフト不織材料の製法。 - 【請求項８】 該暫定的なシート製品を高温度ガスに暴
露することにより該シート製品を加熱する請求項６また
は７に記載の高ロフト不織材料の製法。
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| JP2007038211A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-02-15 | Japan Vilene Co Ltd | フィルタエレメント、その製造方法及び使用方法 |
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