JPH05221544A - 自動給紙装置 - Google Patents

自動給紙装置

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JPH05221544A
JPH05221544A JP4229744A JP22974492A JPH05221544A JP H05221544 A JPH05221544 A JP H05221544A JP 4229744 A JP4229744 A JP 4229744A JP 22974492 A JP22974492 A JP 22974492A JP H05221544 A JPH05221544 A JP H05221544A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙がセットされることで、該セットされた
側の給紙手段を自動選択するようにする。 【構成】 上下2段に夫々異種サイズの用紙を収容する
カセットを装置可能な給紙部を備えた複写機に実施した
場合、上段の給紙部に例えばA4の用紙のカセットを装
着すると、検知スイッチ11−1がONし、インバータ
51を介し微分回路53より微分信号が出力される。こ
れによりFF55がセットされ、そのセット出力Qによ
りスイッチング回路62を介してランプ37aが点灯さ
れる。また出力Qによりアンドゲート63を介して上段
の給紙ローラを選択駆動するためのソレノイド67が動
作可能となる。この状態でプリントスイッチをONする
と、複写制御回路65の出力によりソレノイド67が駆
動され、給紙が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセットされた複数種の用
紙の中から、所望する用紙を選択給紙するための自動給
紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等における給紙装置は、多
数の用紙を収容したカセットを給紙部に装着し、カセッ
ト内の用紙を給紙するカセット方式、あるいは多数の用
紙を給紙台上に載置し、載置された用紙を分離手段等に
より1枚づつ給紙するトレー式等の自動給紙が広く使用
されている。この様な方式の給紙装置を、複写機の給紙
部に2段以上装備し、2種以上のサイズの用紙を選択的
に給紙する構成とすれば、使用頻度の高い用紙を複数装
着しておけば、一々所望する用紙のカセット等の交換を
行う面倒な操作を省略できる。
【0003】つまりカセット式の給紙装置をとってみれ
ば、複写機の給紙部にA4及びB4サイズの用紙を収容し
たカセットをセットしておけば、その内から所望するサ
イズの用紙を選択することで、自動的に給紙される。こ
の様に数種のサイズの用紙をセットできる給紙機構を備
えた複写機等においては、一々カセット等を交換するこ
となくセットされた所望サイズの用紙を選択することで
自動的に用紙が給紙され非常に便利である。
【0004】しかしながら、いくら使用頻度の高いサイ
ズの用紙をセットしているからといって、セットされて
いる用紙だけでなく、他のサイズの用紙をも使用したい
場合がよくある。この様な時は、例えば上又は下段に装
着されている1つのカセットを引き出し、この部分に使
用したい用紙を収容したカセットをセットするといった
カセットの交換操作が必要となる。この交換時、前回選
択されていたカセット側を交換していれば、そのままプ
リントスイッチを操作しても、交換された所望の用紙が
自動給紙され、複写サイズミス等は生じない。しかし、
カセットの交換時に前回選択されているカセットを交換
するとは限らず、使用者は交換すれば交換側のカセット
が選択されたものであると勘違いしたり、又はカセット
の交換後に交換側のカセットを選択する操作を忘れるこ
とがよくある。そのため、交換されたサイズの用紙が給
紙されず、以前より装着されているカセット内より所望
しない用紙が自動給紙され、複写ミスがよく生じてい
た。
【0005】所望する用紙よりもサイズの大きな用紙が
給紙されるのであれば、必要な画像を全て複写でき、用
紙の無駄とはなるものの、そのままその複写物を使用で
きる。しかし、交換したサイズの用紙より小さい用紙が
もう一方のカセットに収容されておれば、必要な画像の
一部が複写できるだけで、複写ミスとなる。そのため、
再度カセットの選択操作後にプリントスイッチを操作し
複写作業をやりなおすといったことになり、時間及び用
紙の非常な無駄であった。
【0006】そこで、上述の面倒な手間を省略できるよ
うに特開昭56−75665号公報「記録装置の給紙方
式」にて自動による選択が提案された。その実例は、上
下段のカセット装着部にカセットの装着及びカセット内
の用紙の有無を検知する検知手段を設け、該検知手段の
検知動作に応答してカセットを自動選択するものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
56−75665号公報の実現手段としては、装着され
ているカセットが引き抜かれたことを検知、つまりカセ
ットを検知している状態で“H”の信号を出力している
時に、“L”つまりカセットなし検知により、引き抜か
れた側の給紙手段を自動選択する。引き抜かれること
で、引き抜いた側の給紙部にカセットが装着されるもの
として、カセットが装着装着される前に事前にカセット
が引き抜かれた側を自動選択している。つまり特開昭5
6−75665号公報にて提案されているものは、カセ
ットが引き抜かれることは、別のカセットがその位置に
装着されることを前提として事前にカセット選択、つま
り給紙部の自動選択を行うことになる。
【0008】従って、カセットが装着されなければ、カ
セットのない給紙部が選択されており、この状態でコピ
スイッチを操作すれば、用紙が給紙されないため用紙ジ
ャムとしてトラブル処理等が実行される。そのため、使
用者は複写機の故障として不信を抱くことにもなる。ま
た用紙ジャムとして処理されなくても、複写動作が開始
かれず複写機が故障しているとして誤認することも考え
られる。
【0009】本発明は上述の点に鑑み、複数用紙給紙部
の一つに用紙がセットされることに応答させて給紙部の
自動選択を確実にしてなる自動給紙装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自動給紙装置は
上述の目的を達成するために、用紙を給紙する給紙手段
を備えた複数の給紙部分に用紙のセット及び取り去りが
可能であって、上記給紙手段を用紙選択キーにて選択
し、選択された側の給紙部分に対応する給紙手段を装置
本体からの給紙指令に従って駆動して用紙を自動給紙し
てなる自動給紙装置において、上記給紙部分に用紙がセ
ットされているセット状態であるか、又は取り去られて
いる非セット状態であるかを検出する検出手段と、該検
出手段が非セット状態からセット状態への変化を検出し
たことに応答して、セットされた側の用紙に対応する給
紙手段を優先して選択してなる優先選択手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】上述した本発明の構成による自動給紙装置は、
複数の給紙部分内の所望の1つの給紙部分にセットされ
た用紙を取り去れば、この取り去り状態であることが検
出手段にて検知される。つまり検出手段は、給紙部分に
セットされている用紙が取り去られると、その給紙部分
の用紙が非セット状態であると検出する。この非セット
状態の検知においては、各給紙部分の給紙手段側を選択
することはない。用紙の取り去り後、所望するサイズの
用紙を、取り去られている給紙部分にセットすると、検
出手段はセット状態であることを検出する。そのため検
出手段による非セット状態検出からセット状態へと変化
したことに応答して、セットされた側の用紙に対応する
給紙手段を優先選択手段にて優先選択することになる。
【0012】よって、上述の用紙のセット後に、コピー
スタートスイッチを操作することで優先選択された給紙
部分の給紙手段が動作し、セットされた所望サイズの用
紙が自動給紙される。
【0013】
【実施例】図1は本発明における自動給紙装置を備えて
なる複写機の外観を示す斜視図である。図において、1
は電源スイッチ、2は複写機本体上に設けられた原稿を
載せる透明ガラス板からなる原稿台を覆う原稿カバー、
3は複写機の操作部、4はプリントスイッチ、5は上段
の給紙部に装着された用紙収容カセット、6は下段の給
紙部分に装着された用紙収容カセット、7は複写終了後
の用紙を受ける排紙トレイである。
【0014】操作部3は図2にその詳細を示す通り、複
写枚数を設定する数値キー31、複写枚数等の内容を消
去する消去キー32、連続複写の途中で別の複写を行う
ための割り込みキー33、装着されている各カセット
5,6を選択するための用紙選択キー34等の各キーを
有している。また符号35は設定された複写枚数を表示
する表示装置、36は割り込みキー33の操作を示す表
示ランプ、37は用紙選択キー34と連動し、上又は下
段に装着されているカセット5,6の選択中のものを示
す表示ランプ、38は選択された側のカセット内の用紙
サイズを表示するサイズ表示部である。つまり、用紙選
択キー34を一度押すと、今まで下段のカセット6を選
択していたものが、図3(A)に示す如く上段のカセッ
ト5が選択されたことを示す。この時上段の給紙部にA
4サイズの用紙がカセット5に収容されるものであれば
サイズ表示部38は、A4のランプが点灯する。この状
態で用紙選択キー34を再度押圧すれば、下段の給紙部
が選択され下段を示す表示ランプ37bが図3(B)に
示す如く点灯する。そして、下段のカセット6に収容さ
れる用紙がA3サイズのものであればサイズ表示部38
のA3のランプが点灯する。上述の様にして装着されて
いるカセットの選択が行われる。
【0015】また、図2において符号39は各種のチェ
ックを行うための表示ランプであり、用紙が搬送経路中
で紙詰まりした時、カセット内の用紙がなくなった時及
びメンテナンスを必要とした時等にランプが駆動され、
それを知らせる。
【0016】図4は本発明にかかる上下段の給紙部の構
造を示す斜視図である。上下段の給紙部にはカセット
5.6の装着位置に対向して給紙ローラ9,10が夫々
設けられており、図には示していないが1回転機構を介
して給紙ローラ9,10は1回転され、カセット内の用
紙を複写機本体内の搬送ローラまで1枚給紙する。1回
転機構はソレノイド等の選択付勢により、選択駆動され
対応する給紙ローラ9または10を1回転させる。
【0017】また、カセットの装着部前面には装着され
たカセットのサイズを検知する4個の検知スイッチ1
1,12が夫々設けられている。検知スイッチ11,1
2はカセット側に設けられているサイズに対応する突起
により押圧され、これらの突起状態によりカセットサイ
ズ、つまり用紙サイズを検知している。ここで検知スイ
ッチ11-1,12-1は、カセットの装着有無を検知する
ものに使用すれば、残り3個のスイッチの組合せにより
8種類のカセットサイズ(用紙サイズ)を検知できる。
更に、装着されているカセット5又は6内の用紙の有無
を検出するために、カセットの装着に対しカセットを挟
んで発光ランプ13,14に対向して受光素子113,
114が設けられている。そして、カセット5,6側に
おいては、カセット内の用紙がない状態で発光ランプ1
3,14の光が受光素子113,114に達する検知用
の窓が設けられている。上記受光素子113,114が
光を受光する、即ち用紙“なし”を検知すればチェック
表示ランプ39の用紙を示すランプを点灯させ、用紙が
ないことを使用者に知らせる。この時、選択されている
側のカセット内の用紙がなくなっておればランプが点灯
する。しかし選択されている側のカセット内に用紙が収
容されていれば選択されていない側のカセット内の用紙
がなくなっていてもランプは点灯しない。
【0018】上述の如き構成の給紙装置によれば、上下
段にA4,A3サイズの用紙を収容したカセット5,6が
夫々装着されていれば、使用者は用紙選択キー34を操
作し所望するサイズの用紙のランプが点灯することを確
認しプリントスイッチ4を押圧する。これにより、選択
サイズ側の給紙ローラ9又は10が1回転駆動され、所
望するサイズの用紙に複写を行うことができる。例え
ば、A4サイズの用紙に複写を行う場合、用紙選択キー
34を操作しサイズ表示部38を見、A4サイズのラン
プが点灯するのを確認して、プリントスイッチ4を操作
すれば、複写ミスは生じない。この場合、上段にA4
イズのカセット5を装着しているのを知っておれば、用
紙選択キー34を操作して上段を示す選択ランプ37a
が点灯するのを確認し、プリントスイッチ4を操作して
もよい。この様にしてプリントスイッチ4を操作し、複
写を行うことでカセット内の用紙がなくなれば、用紙
“なし”のランプが点灯し、用紙を補充する必要がある
ことを知らせる。
【0019】本発明は以上の様な選択操作による所望す
るサイズの用紙を自動給紙するだけでなく、使用したい
カセット(用紙)の交換を行った場合において、選択操
作することなく交換側のカセット内の用紙を自動給紙す
る構成をも同時に備えている。つまり、B4サイズの用
紙を使用したい場合、上段のカセット5を引き出し、B
4サイズの用紙を収容したカセットを上段に装着すれ
ば、たとえ前回まで下段が選択されていたとしても、自
動的に上段の給紙ローラ9が選択される。また、上段が
選択されていても、そのまま上段が選択される訳であ
る。このカセットの交換により、図3(C)に示す様に
上段が選択されたことを示すランプ37aが点灯し、サ
イズ表示部38のB4サイズを示すランプが点灯する。
【0020】また、本発明は、いずれか一方のカセット
を引き抜けば、その引き抜いた側とは別のカセット側が
選択表示される。これは、図1に示すように上下段の給
紙部にA4,A3サイズの用紙を収容したカセット5,6
が装着された状態で、今上段カセットが選択されている
時に、上段のA4サイズのカセットを抜けば、図3
(B)に示す通り下段のカセットを示す表示ランプ37
bが点灯される、同時にA3といったサイズが表示され
る。
【0021】以上のようにカセットが自動的に選択され
る場合において、複写動作中に選択給紙されている側と
全く異なるカセットが優先選択されることになるため、
所望でないサイズの用紙が給紙されることになる。これ
を防止するために本発明は、複写動作中であれば用紙選
択を禁止し、常に選択されているカセット側を維持させ
るものである。
【0022】上述の様な動作を実現するための回路構成
を図5に示している。図中11−1及び12−1は上下段
に装着されるカセット5,6を検知する図4で説明した
検知スイッチである。検知スイッチ11−1,12−1
は夫々抵抗を介して接地され、他方に電源+VDが供給
されている。各抵抗の出力(抵抗に生じる電圧)は、ア
ンドゲート48,49の一方の入力端子に供給されてい
る。このアンドゲート48,49の出力は、インバータ
51,52及び微分回路53,54を介して2個のナン
ドゲートで構成されたフリップフロップ55のセット端
子S及びリセット端子Rに夫々接続されている。また上
記各接続部は、微分回路56,57を介してノアゲート
58,59の一方の入力端子に接続されている。上記ノ
アゲート58,59の他の入力端子は、インバータ5
1,52からの出力信号が供給されている。ノアゲート
58,59の出力は、インバータ60,61を介して上
記フリップフロップ55のリセット端子R及びセット端
子Sに供給される。
【0023】上記フリップフロップ55のセット及びリ
セット出力Q,バーQは、アンドゲート62,63の各
入力端子に加えられている。該アンドゲート62,63
の今一方の入力端子は上段又は下段のカセットの装着を
検知する検知スイッチ11−1,12−1にかかる検出
信号U,Dが夫々加えられている。このゲート62,6
3の出力は、スイッチング回路64を介して操作部3に
おける上下段の表示ランプ37a,37bを駆動する。
【0024】また、フリップフロップ55のセット及び
リセット出力Q,バーQは、アンドゲート62,63を
介してアンドゲート65,66の入力端子に供給されて
いる。このアンドゲート65,66の他の入力端子に
は、用紙を給紙するために、複写機本体の複写制御回路
67より給紙信号が供給されている。従って、アンドゲ
ート65,66を介して給紙信号が次段のスイッチング
回路68に供給され、スイッチング回路68にて給紙ロ
ーラ11又は12を1回転駆動するために供するソレノ
イド110,120を駆動する。ここで、ソレノイド1
10,120は上段、下段の給紙ローラ11,12を回
転駆動し、アンドゲート65より給紙信号が出力されれ
ば、ソレノイド110がスイッチング回路68を介して
駆動される。
【0025】上記の様な回路構成において、フリップフ
ロップ55がセットされれば、上段の給紙部(の給紙ロ
ーラ9)が選出され、リセットされれば下段の給紙部
(の給紙ローラ10)が選択される。また、検知スイッ
チ11−1がカセットを検知しONすれば、これにより
装着された側のカセットを選択するために微分回路53
よりフリップフロップ55をセットするためのトリガ信
号(微分信号)が出力される。そして、検知スイッチ1
2−1がONすれば、微分回路54より微分出力が導出
され、フリップフロップ55をリセットする。以上の構
成において、上下段の給紙部分に配置された検知スイッ
チ11−1,12−1が給紙部分に用紙がセットされて
いるセット状態であるか、又は取りさられている非セッ
ト状態であるかを検出する検出手段であり、該検出手段
による出力信号に応答してセットされた側の用紙に対応
する給紙手段を優先して選択するための優先選択手段
は、インバータ51,52及び微分回路53,54を含
めたフリップフロップ55にて構成される。
【0026】更に、ノアゲート58,59はカセット5
又は6が引き抜かれたことを検出するもので、引き抜か
れない方のカセット側を自動選択する。
【0027】上述の様な場合、カセット5又は6が引き
抜かれると他の装着カセット側を選択しているが、これ
は、アンドゲート48,49が開いた時のみ実行され
る。このアンドゲート48,49の他の入力端子には複
写動作中を示す信号46がインバータ47を介して供給
されている。従って、複写動作中であれば、ゲート4
8,49が開くことなく、カセットの抜き差しに全く関
係なく、所望したカセット側のみ選択しこの状態を変え
ることはない。例えば、選択された上段のカセットと別
の下段のカセットを引き抜き、再度挿入しても装着カセ
ット側を選択することはない。
【0028】以上が本発明におけるカセット交換により
自動的にカセット選択を行うための回路構成である。そ
して、用紙選択キー34の操作により、装着されている
カセットを選択するための回路は、上記用紙選択キー3
4の一方が接地され他方が電源VDが供給され、アンド
ゲート50及び微分回路69を介してノアゲート71,
72の夫々の入力端子に接続されている。上記アンドゲ
ート50の他の入力端子には複写動作中の信号46が供
給されており、該アンドゲート50及び上述したアンド
ゲート48,49は、複写動作中に出力される信号46
をインバータ47を介して入力することで、セットされ
る用紙の優先選択及び用紙選択キー34による選択動作
を禁止すると共に、複写装置の非動作中に上述の優先選
択及び選択キーによる動作を有効とする制御手段を構成
している。更に、ノアゲート71,72の他の入力端子
には、フリップフロップのリセット出力バーQ、セット
出力Qが夫々供給されている。そして、ノアゲート7
1,72の出力は、インバータ73及び74を介して、
フリップフロップ55のリセット端子R及びセット端子
Sに夫々入力されている。つまり、複写機の非動作時に
用紙選択キー34を押圧(ON)すれば、今まで上段の
カセットが選択されているとノアゲート71よりリセッ
ト信号が出力され、フリップフロップ55をリセットす
ることで、下段のカセットが選択される。
【0029】尚、インバータ60,61及び73,74
は、オープンコレクタ付インバータであり、“L”信号
のみフリップフロップ55のセット及びリセット端子に
供給し、“H”信号をカットする。また、図5の回路で
は示していないが、選択された側に装着されているカセ
ットサイズを表示させる構成は、図4で示したカセット
サイズ検知スイッチ11,12からの検知信号を基に、
サイズ表示部38の対応するランプを点灯させればよ
い。例えば、上段が選択されておれば、下段の検知スイ
ッチ12の検知信号を無視し、上段の検知スイッチ11
からのサイズ信号により対応するサイズランプを駆動さ
せる。
【0030】以上の様な回路構成のものにおいて、次に
本発明を理解するためにも、その作用を順を追って説明
する。
【0031】今、複写機の非動作中の給紙部に、カセッ
トが装着されていない状態において、上段の給紙部に例
えば使用したいA4サイズの用紙を収容したカセット5
を装着する。この装着により、検知スイッチ11−1が
ONしインバータ51の出力が“H”から“L”に反転
し、微分回路53より微分信号が出力される。これによ
り、フリップフロップ55のセット端子Sに微分信号が
供給され、フリップフロップ55がセットされ、その出
力Qが“H”となる。このセット出力Qは、アンドゲー
ト62に加えられている。アンドゲート62の他の入力
端子には、検知スイッチ11−1がONすることで、信
号U(“H”)が入力されており、アンドゲート62は
動作状態にある。そのため、セット出力Q(“H”)に
よりスイッチング回路64を介して、上段が選択された
ことを示すランプ37aが駆動される。また、この時、
上段が選択されたことで、サイズ検知スイッチ11の検
知信号が有効になり、図3(A)に示す如くA4サイズ
を示すランプが点灯する。更に、この状態で、フリップ
フロップ55のセット出力Qは、アンドゲート62を介
してアンドゲート65を動作状態としており、上段の給
紙ローラ9を選択駆動するためのソレノイド110が動
作可能になる。そして、使用者がプリントスイッチ4を
操作すれば、複写動作が開始され、複写制御回路67に
より感光体等の回転と同期を採って給紙信号が出力され
る。この給紙信号によりアンドゲート65が開き、ソレ
ノイド110が駆動されることで、給紙ローラ9が1回
転駆動され、上段に装着されたカセット5内よりA4
イズの用紙が給紙される。この動作は、給紙信号が出力
される毎に繰り返えされる。
【0032】次に、複写機の非動作中に、上段にA4
イズのカセット5を装着した状態で、下段にA3サイズ
のカセット6を装着し、このA3サイズの用紙に複写を
行う場合について説明する。カセット6が装着される
と、下段の検知スイッチ12−1がONし、インバータ
52の出力が“H”から“L”に反転する。そのため、
微分回路54を介して微分信号がフリップフロップ55
のリセット端子Rに入力され、フリップフロップ55は
リセットされる。従ってフリップフロップ55のリセッ
ト出力Qの“H”により、アンドゲート62が閉じアン
ドゲート63が開き下段が選択されたのを示すランプ3
7bが点灯し、下段のサイズ検知スイッチ12のサイズ
信号により図3(B)に示す通りA3サイズを示すラン
プが点灯する。この時、下段の給紙ローラ10を選択す
るためのアンドゲート66が動作状態となり、プリント
スイッチ4の操作後、複写制御回路67より給紙信号が
出力されれば、この信号がスイッチング回路68を介し
てソレノイド120が駆動される。
【0033】上述の様に上下段にA4,A3サイズの用紙
を収容した各カセット5,6が夫々装着されている状態
において、今下段がカセット6が選択されておれば図3
(B)に示す表示がなされており、給紙信号の出力によ
り下段の給紙ローラ10が1回転駆動される。そして、
使用者がA4サイズの用紙の複写を望む場合、用紙選択
キー34を一度操作することで、A4サイズの用紙を収
容した上段のカセット5側が選択される。つまり、用紙
選択キー34の接点がONすれば、微分回路69より微
分信号(“L”)が各ノアゲート71,72に供給され
る。ノアゲート72の他方は、下段のカセットが選択さ
れていることからフリップフロップ55がリセットされ
ており、セット出力Qの“L”信号が入力されているこ
とから、ノアゲート72は“H”信号を出力する。その
ため、オープンコレクタ付のインバータ74の出力
“L”となりフリップフロップ55をセットし、図3
(A)に示す如き表示して切換わり、上段のカセット5
が選択される。この用紙選択キー34をもう一度操作す
れば、上段を選択していたものが下段のカセットを選択
する。
【0034】続いて本発明によるカセットの交換を行う
場合について説明する。ここで、上述の説明通り上段に
4サイズのカセット5及び下段にA3サイズのカセット
6を夫々セットしている状態で説明する。また、今下段
のカセット側が選択されているものとする。そこで、B
4サイズの複写を所望する場合、該用紙を収容したカセ
ットを上又は下段の給紙部に差し換える必要が生じる。
この時、上段のA4サイズのカセットを引き抜くと、微
分回路56の入力側が“H”から“L”に立ち下がる
と、微分回路56はその時の微分信号(“L”)をノア
ゲート58の一方の入力端子に供給する。そして、ノア
ゲート58のもう一方の入力端子は、インバータ52の
“L”信号が供給されることから両入力端子が“L”と
なり、ノアゲート58の出力は“H”となる。そのた
め、インバータ60の出力が“L”となり、フリップフ
ロップ55をリセットする。しかし、この場合フリップ
フロップ55はリセットされた状態であって、その状態
が維持されるだけである。
【0035】上述の様に上段のカセットを引き抜いた状
態で、上段に所望するB4サイズのカセットをセットす
れば、検知スイッチ11−1がONする。これによりイ
ンバータ51の出力が“L”に反転し、その時の微分回
路53からの微分信号がフリップフロップ55のセット
端子に加えられ、フリップフロップ55がセットされ
る。従って、上段の交換されたカセットが自動的に選択
され、用紙選択キー34を操作する必要がなくなる。
【0036】一方、交換しようとする下段側が選択され
ている場合、つまりフリップフロップ55がリセットさ
れている状態で、下段のA3サイズのカセットをB4サイ
ズのカセットに交換する場合、A3サイズのカセットを
抜くと、微分回路57の入力側が“H”から“L”に立
ち下がる。この時、微分信号“L”がノアゲート59に
加えられ、且つノアゲート59の他の入力端子は上段の
インバータ51からの“L”信号が供給されていること
から、ノアゲート59の出力が“H”となる。これによ
りインバータ61の出力が“L”となりフリップフロッ
プ55がセットされ、上段のカセットが選択される。こ
の場合、表示も上段に切り換わる。
【0037】そして、B4サイズのカセットを下段に装
着すればインバータ52の出力が“H”から“L”に反
転し、微分回路54を介してフリップフロップ55がリ
セットされ、下段の交換されたカセットが自動的に選択
される。以上の様にカセットを所望のサイズの用紙を収
容したものに交換すれば、上段又は下段の選択がどのよ
うな状態にあっても、交換された側のカセットが常に選
択されることになる。以上の様に上下段の給紙部に装着
されているカセット5,6の何れかを引き抜くと、他の
給紙部側に装着されているカセットが表示される。そし
て、今上下段のカセットを順に引き抜けば、検知スイッ
チ11−1,12−1がOFFとなり、アンドゲート6
2,63が閉じ、表示ランプ37a又は37bは点灯さ
れない。つまり、カセットを引き抜き、他の給紙部にカ
セットが装着されていなければ上段の選択表示を行うラ
ンプ37は駆動されず、装着カセットがないことを示
す。
【0038】以上は複写機の非動作中時でのカセットの
抜き差しに基く選択作用を説明したものであるが、次に
複写機の動作中における作用を説明する。つまり、複写
機の動作時には、その信号46がインバータ47を介し
て各アンドゲート48,49,50に供給されているた
め、このアンドゲート48,49,50は閉じたままで
あり、その出力は“L”の状態で変化しない。そのた
め、カセットが抜き差しされても、フリップフロップ5
5のセット又はリセット状態が変化せず、複写動作開始
時に選択された側の給紙部が選択されたままで維持され
ている。ただし、選択側カセットが抜かれれば選択表示
しているランプ37a又は37bが消灯する。ここで、
選択側のランプ37a又は37bをカセットが抜かれて
も点灯させたい場合は、アンドゲート62,63を設け
ることなく、フリップフロップ55の出力をそのままス
イッチング回路64に入力すればよい。また、複写動作
中を示す信号としては、複写機内の駆動源であるメイン
モータの駆動信号等を用いればよい。このメインモータ
等はプリントスイッチをONしてから、最終の用紙への
コピーが終了するまで回転駆動されており、都合がよ
い。しかし本発明はメインモータ等の駆動信号を複写動
作中の信号として使用することに限定されるものでな
く、複写機が動作中に出力する信号等を用いればよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の自動給紙装置によれば、用紙を
数種類セットし、この内から所望のサイズ用紙を選択し
給紙するもにおいて、所望するサイズの用紙をセットす
ることで、セット側の給紙手段を自動的に選択する構成
としたことから、面倒な用紙の選択操作をすることな
く、セットされた所望のサイズの用紙が優先して自動給
紙される。
【0040】従って所望するサイズの用紙がセットされ
たことに応答して、その用紙に対応する給紙部が動作可
能となるため、コピー動作により確実に所望サイズの用
紙を自動給紙でき、面倒な操作、無駄な用紙給紙をなく
し、給紙不能としてミス給紙もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動給紙装置を備えてなる複写
機の外観を示す斜視図
【図2】本発明にかかる操作部の詳細を示す平面図
【図3】本発明の操作部にかかる表示部の表示状態例を
示す図
【図4】本発明にかかる各種カセットを装着する給紙部
の構造を示す一部破断斜視図
【図5】本発明の自動給紙装置を実現するための制御回
路構成の一具体例を示す回路図
【符号の説明】
3 操作部 34 用紙選択キー 37 上下段選択表示ランプ 38 サイズ表示部 4 プリントスイッチ 5,6 用紙収容カセット 9,10 上下段の給紙ローラ 11,12 カセットサイズ検知スイッチ 11−1,12−1 カセット検知スイッチ 13,113,14,114 用紙有無検知器 46 複写動作信号 47 インバータ 48,49,50 アンドゲート 55 上下段選択用フリップフロップ 62,63 アンドゲート 64 上下段選択ランプ駆動用スイッチング回路 67 複写制御回路 68 給紙ローラ選択駆動用スイッチング回路 110,120 給紙ローラ駆動用ソレノイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を給紙する給紙手段を備えた複数の
    給紙部分に用紙のセット及び取り去りが可能であって、
    上記給紙手段を用紙選択キーにて選択し、選択された側
    の給紙部分に対応する給紙手段を装置本体からの給紙指
    令に従って駆動して用紙を自動給紙してなる自動給紙装
    置において、 上記給紙部分に用紙がセットされているセット状態であ
    るか、又は取り去られている非セット状態であるかを検
    出する検出手段と、 該検出手段が非セット状態からセット状態への変化を検
    出したことに応答して、セットされた側の用紙に対応す
    る給紙手段を優先して選択してなる優先選択手段と、 を備えたことを特徴とする自動給紙装置。
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