JPH05220299A - 衣類乾燥機の糸屑捕集装置 - Google Patents

衣類乾燥機の糸屑捕集装置

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JPH05220299A
JPH05220299A JP3023123A JP2312391A JPH05220299A JP H05220299 A JPH05220299 A JP H05220299A JP 3023123 A JP3023123 A JP 3023123A JP 2312391 A JP2312391 A JP 2312391A JP H05220299 A JPH05220299 A JP H05220299A
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伸 中村
Tsunetoshi Komatsu
常利 小松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】衣類乾燥機において糸屑捕集装置の操作性,捕
集性能の向上を計り使い勝手を良好,簡便にする。 【構成】パックフィルター8−2,フィルターネット8
−3,バックフィルター8−4とこれらを覆うフィルタ
ーガード8−1により糸屑捕集装置8を構成する。パッ
クフィルター8−2は形状保持部材を一体に有した厚紙
等の台紙に通気パックを接着等により接合させ構成し、
使用時は形状保持部材を折曲げ部で通気パック側へ折曲
げ適正なる容積に形状保持して使用する。 【効果】糸屑がたまった際のメンテナンスをパックフィ
ルター8−2の交換のみとし、掃除等の煩わしい作業を
廃止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣類乾燥機の構造に係
り、特に糸屑捕集装置の構成に係り取扱い性を主とした
操作性の向上,糸屑捕集性能,安全性の向上に寄与でき
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来における衣類乾燥機の糸屑捕集装置
8′の構成は(図6)に示す如く、ポリエステルネット
等のフィルターネット8′−3とバックフィルター8′
−4を重ね合わせ、それをフィルターガード8′−1で
覆った状態で構成していた。このように構成した従来の
糸屑捕集装置8′の場合、使用回数に応じてフィルター
ネット8′−3とバックフィルター8′−4を掃除する
必要があったが、洗剤成分とか柔軟仕上げ剤成分等が衣
類に残っている場合、あるいはのり付けした衣類を乾燥
した場合は、目詰りがひどくなかなか容易に掃除できる
ものではなく操作性に大きな欠点を有していた。
【0003】また、糸屑捕集装置を掃除しないまま衣類
乾燥機の使用を継続すると、風の通りが悪くなり衣類乾
燥機の十分な性能を発揮できないばかりか、ドラムの軸
受部等の隙間から糸屑が本体内へ漏れモータ部等へ堆積
し温度上昇の原因となるとか、更には思わぬ重大事故の
発生につながり、糸屑捕集装置の掃除は衣類乾燥機の使
用に際して重要な問題の一つであり、掃除メンテナンス
の簡素化は衣類乾燥機における重要課題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述した如く
の従来におけるこの種の衣類乾燥機の糸屑捕集装置の欠
点を一挙に解決し、操作性良好なる、更に安全性につい
ても考慮された性能良好なる衣類乾燥機の糸屑捕集装置
を提供することをその目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、糸屑捕集装置の構成を厚紙等の台紙に通気性を有
する紙、不織布等の通気シートを接合したものをフィル
ターとし、このフィルターに衣類が直接に接触しないよ
うフィルターを覆うフィルターガードにて構成し、使用
回数に応じてフィルターに糸屑が一杯になったらフィル
タを取外してそのまま捨ててしまう構成にする。フィル
ターは使用回数に応じた使い捨ての使用形態を採ること
にしたものである。
【0006】また万一、前記フィルターの交換が行なわ
れない場合を考え、前記フィルターがない状態でも従来
同様の糸屑捕集性能を維持できるよう、フィルターの風
下側に従来と同様のフィルター構成を採ることにしたも
のである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図に従って
説明する。
【0008】図1に本発明一実施例による糸屑捕集装置
を採用した衣類乾燥機の構造を示す。
【0009】外枠体1の内部には衣類を収納し回転する
ドラム2が設置されている。ドラム2は外枠体1に取付
けられたモータ4によりドラム駆動プーリ4−1,ドラ
ムベルト5を介して回転せしめられる。ドラム2の後方
にはドラム2内の空気を循環し、反対側では裏蓋1−1
の開口部により本体の外気の吸排気を行ないその表裏に
て熱交換を行なう、いわゆる熱交換タイプのファン6が
ファンケーシング9とケーシングカバー9−1の内部に
収められている。ここでファン6はモータ4からファン
ベルト11を介して回転せしめられるよう、ファン・ド
ラム支持板10に取付けられたファン軸10−1に回転
自在に支持されている。ドラム2も同様にファン・ドラ
ム支持板10に取付けられたドラム軸10−2と外枠体
1に取付けられたドラム支持体1−2に回転自在に支持
されている。3はドラム2内へ衣類の出し入れを行なう
際に開閉するドアであり、外枠体1に開閉自在に取付け
られている。
【0010】ドラム2のドラム支持体1−2側には温風
を供給するための発熱体7が設置されており、前記ファ
ンケーシング9とは中間ダクト12および前ダクト13
によって連結されている。15は前記モータ4および発
熱体7等の運転制御を司る制御装置であり、外枠体1に
取付けられたパネルベース14に取付けられている。ド
ラム2のファン6側にはドラム2内に収められる衣類よ
り発生する糸屑の捕集を行なう糸屑捕集装置8がドラム
2に固定され取付台フィルターネット2−1−1を有す
る取付台2−1に取付け、取外し自在に設置されてい
る。ここで糸屑捕集装置8はその詳細を図2から図4に
示す如くパックフィルター8−2,フィルターネット8
−3,バックフィルター8−4およびこれらに衣類が直
接に接触しないように覆い前記パックフィルター8−
2,フィルターネット8−3,バックフィルター8−4
が取付けられるフィルターガード8−1より構成されて
いる。前記パックフィルター8−2は図4に示す如く厚
紙等の材質の台紙8−2−1に通気性を有する紙等の通
気パック8−2−3を接着等により接合された構成にな
っており使用時にフィルターガード8−1に設置する場
合は台紙8−2−1に一体の形状保持部材8−2−2を
折曲げ部Aで通気パック8−2−3側へ折り曲げ通気パ
ック8−2−3の形状を適正に保持するよう構成されて
いる。
【0011】
【発明の効果】このように構成された本発明の一実施例
による衣類乾燥機の糸屑捕集装置8を採用した衣類乾燥
機が運転を始めると、ドラム2内の空気はファン6によ
り吸引され、ドラム2から糸屑捕集装置8を通過し、フ
ァンケーシング9,中間ダクト12,前ダクト13を通
り発熱体7で温められ再びドラム2内へと循環する。こ
の循環空気はファン6の表裏で本体外の外気と熱交換し
循環風に含まれる湿気を凝縮し水に換え本体機外へ排出
する。この乾燥運転中に衣類より発生する糸屑は糸屑捕
集装置8のパックフィルター8−2に効率よく捕集する
ことができる。運転終了後、使用回数に応じて糸屑捕集
装置8の掃除を行なう際は糸屑捕集装置8からパックフ
ィルター8−2を取外し、そのまま捨てるだけで掃除は
終了する。これはパックフィルター8−2を紙等のコス
トの安いもので構成できるから使い捨てが可能となる。
また、パックフィルター8−2の風下側に設置されたフ
ィルターネット8−3,バックフィルター8−4は掃除
の必要はない。使用者がパックフィルター8−2の手持
ちを切らした場合等にはフィルターネット8−3,バッ
クフィルター8−4およびフィルターガード8−1の構
成で従来となんら変りなく糸屑捕集装置8の機能を果す
ことができるものである。更に従来において衣類へ洗濯
時の洗剤成分が残っていた場合、のり付けをした衣類を
乾燥してしまった場合でも使い捨てのパックフィルター
8−2であれば何んら心配することはないわけである。
【0012】パックフィルター8−2において台紙8−
2−1に一体の形状保持部材8−2−2で通気パック8
−2−3の形状を適正に保持することによりその容積を
最大にし使用可能回数を増加させることができるわけで
ある。
【0013】このように本発明によれば、前述した如く
の極めて簡単なる構成で操作性の良好な、性能のよい衣
類乾燥機の糸屑捕集装置を提供することができるもので
あり、効果の大きいものである。
【0014】また糸屑捕集装置8の構成を図5に示す如
くパックフィルター8−2とフィルターガード8−1だ
けの構成でも十分に捕集性能を確保し操作性も同一に良
好である。但しパックフィルター8−2を使用者が切ら
したりした場合のことを考慮すると前述した如くのフィ
ルターネット8−3,バックフィルター8−4を組合わ
せた構成とすることが良策であることはいうまでもな
い。本体構成のコスト等の絡みで構成選択すればよいも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による糸屑捕集装置を採用し
た衣類乾燥機の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例による糸屑捕集装置の縦断面
図である。
【図3】図2の分解縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例の糸屑捕集装置の主要部品の
詳細図である。
【図5】本発明の他の実施例による糸屑捕集装置の縦断
面図である。
【図6】従来の糸屑捕集装置の縦断面図である。
【符号の説明】
8…糸屑捕集装置、8−1…フィルターガード、8−2
…パックフィルター、8−2−1…台紙、8−2−2…
形状保持部材、8−2−3…通気パック、8−3…フィ
ルターネット、8−4…バックフィルター。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類が収納され回転するドラムに温風を供
    給して、衣類の乾燥を行なう衣類乾燥機において、衣類
    より発生する糸屑を捕集する糸屑捕集装置を芯となる台
    座に通気性を有する紙,不織布等の通気シートを接合さ
    せたものをフィルターとし、このフィルターに衣類が直
    接に接触しないようフィルターを覆うフィルターガード
    にて構成したことを特徴とする衣類乾燥機の糸屑捕集装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて台座に通気シ
    ートを適正なる形状に形造るための形状保持部材を一体
    に構成したことを特徴とする衣類乾燥機の糸屑捕集装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、台座には厚
    紙を用い、通気シートには通気性を有した紙を用いてフ
    ィルターはその使用毎の清掃を不要とした使い捨てのも
    のとしたことを特徴とする衣類乾燥機の糸屑捕集装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のものにおいて、台座に通気
    シートを接合させたフィルターを第1のフィルターと
    し、更にその風下側をポリエステルネット等で覆い、第
    2のフィルターとして構成したことを特徴とする衣類乾
    燥機の糸屑捕集装置。
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