JPH07694A - 衣類乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 除湿形のものにおいて、フィルタの掃除が簡
単にでき、且つ、フィルタの掃除の時期等の判断も容易
且つ誤りなく行ない得るようにする。 【構成】 外箱１の前面部から循環装置２６の内部に通
ずる開口部４，２８を形成し、それを通し循環装置２６
の内部にフィルタ２９を挿入して設けることにより、フ
ィルタ２９を外箱１の前面部で取出し得るようにした。
又、そのフィルタ２９は、少なくとも前面部を透明と
し、糸屑の捕獲状況が機外から透視できるようにした。
更に、フィルタネットにはその奥部にウェイトを設け
て、フィルタ取出し後、先端の開口部を下にすることに
より、フィルタネットが自然に引き出されて、糸屑が払
い落とされるようにした。このほか、フィルタ２９に
は、ブラシタイプのフィルタ掃除具を設け、これがフィ
ルタ装着状態では循環装置２６内部でずれないようにし
たり、フィルタ２９の取出し後あるいは取出し時に糸屑
のこすり落としをするようにしたりした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はいわゆる除湿形の衣類乾
燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、いわゆる除湿形の衣類乾燥機
は、乾燥室内の空気を除湿装置を通して乾燥室内に戻す
循環を行なわしめることにより被乾燥衣類を乾燥させる
もので、被乾燥衣類から出た湿気を機外に出さず、機外
の乾燥機設置室内の湿度を高めない点で、排気形の衣類
乾燥機より良いとされている。

【０００３】しかして、このものにおいては、乾燥室の
排気口が該乾燥室の奥部に設けられ、この排気口にフィ
ルタが装着されて、被乾燥衣類から散出する糸屑を捕獲
するようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものの場合、フィルタの掃除をするときに、乾燥室の奥
部まで手を入れてフィルタを取外す必要があり、面倒で
あった。又、フィルタの掃除の時期の判断も、フィルタ
が乾燥室の奥部に設けられているため、しにくく、その
判断を誤りやすかった。そして、このように、フィルタ
の掃除の時期の判断を誤ったり、掃除を怠ったりするこ
とにより、フィルタが目詰まりして、通風性が低下し、
その結果、乾燥時間が長延化したり、故障を起こしたり
することがあった。

【０００５】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、フィルタの掃除が簡単にで
き、フィルタの掃除の時期の判断も簡単且つ誤りなく行
なうことのできる衣類乾燥機を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の衣類乾燥機においては、外箱の内部に乾燥
室を具えると共に、この乾燥室内の空気を乾燥室外に出
して乾燥室内に戻す循環を行なわしめる循環装置、並び
にその循環空気から除湿する除湿装置を具えた除湿形の
ものにあって、上記外箱の前面部から循環装置の内部に
通ずる開口部を形成すると共に、この開口部を通し循環
装置の内部に挿入されて該循環装置内部を通る循環空気
から糸屑を捕獲するフィルタを設けたことを特徴とす
る。

【０００７】この場合、フィルタは、循環装置内部にお
いて通気性を有するフィルタケースと、このフィルタケ
ースに設けられたフィルタネットとにより構成し、その
フィルタケースの少なくとも前面部を透明に形成したも
のであると良い。

【０００８】又、フィルタは、循環装置内部において通
気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、このフ
ィルタケースに前記開口部に口を合わせて設けられた袋
状のフィルタネットとにより構成し、そのフィルタネッ
トの奥部にウェイトを設けたものであっても良い。

【０００９】更に、フィルタは、循環装置内部において
通気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、この
フィルタケースに張設されたフィルタネットとにより構
成し、このフィルタに対して、その内部に挿入されて出
し入れ方向に往復動されることにより上記フィルタネッ
トをこするブラシ部と、これを動かすための取手部とを
有するフィルタ掃除具を具えると良い。

【００１０】そして、循環装置の内部には、上記フィル
タ掃除具をフィルタケース内部に留めるストッパを設け
ると良い。

【００１１】一方、フィルタは、循環装置内部において
通気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、この
フィルタケースに張設されたフィルタネットとにより構
成し、このフィルタに対して、循環装置内部に固定され
その循環装置内部に挿入されたフィルタが被合されて該
フィルタの取出しにより上記フィルタネットを相対的に
こするブラシ部を有するフィルタ掃除具を具えると良
い。

【００１２】又、この場合のフィルタケースの先端部に
は糸屑溜部を有するようにすると良い。

【００１３】更に、それに代え、外箱の前面部から循環
装置の内部に通ずる開口部の下方部に糸屑溜部を有する
ようにしても良い。

【００１４】加えて、その糸屑溜部は少なくとも前面部
を透明に形成すると良い。

【００１５】

【作用】上記手段によれば、フィルタの掃除をするとき
に、乾燥室の奥部まで手を入れるまでもなく、外箱の前
面部でフィルタを取外すことができる。又、フィルタの
掃除の時期も、乾燥室の奥部を覗くまでもなく、外箱の
前面部でフィルタを見ることにより、判断することがで
きる。

【００１６】この場合、フィルタを、循環装置内部にお
いて通気性を有するフィルタケースと、このフィルタケ
ースに設けられたフィルタネットとにより構成し、その
フィルタケースの少なくとも前面部を透明に形成したも
のでは、フィルタを外箱の前方から透視して、その掃除
の時期の判断ができる。

【００１７】又、フィルタを、循環装置内部において通
気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、このフ
ィルタケースに前記開口部に口を合わせて設けられた袋
状のフィルタネットとにより構成し、そのフィルタネッ
トの奥部にウェイトを設けたものでは、フィルタ取出し
後、フィルタケースの開口部を下にすることにより、フ
ィルタネットがウェイトの重みによってフィルタケース
内から引き出され、同時に裏返し状態にされて、その内
表面に付着した糸屑が払い落とされる。

【００１８】更に、フィルタを、循環装置内部において
通気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、この
フィルタケースに張設されたフィルタネットとにより構
成し、このフィルタに対して、その内部に挿入されて出
し入れ方向に往復動されることにより上記フィルタネッ
トをこするブラシ部と、これを動かすための取手部とを
有するフィルタ掃除具を具えたものでは、フィルタ取出
し後、フィルタ掃除具をフィルタケースに対して出し入
れ方向に往復動させることにより、フィルタネット内表
面に付着した糸屑がフィルタ掃除具のブラシ部によって
こすり落とされる。

【００１９】そして、循環装置の内部に、上記フィルタ
掃除具をフィルタケース内部に留めるストッパを設けた
ものでは、循環装置内部でフィルタ掃除具がずれて通風
性を損なうようになることを回避できる。

【００２０】一方、フィルタを、循環装置内部において
通気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、この
フィルタケースに張設されたフィルタネットとにより構
成し、このフィルタに対して、循環装置内部に固定され
その循環装置内部に挿入されたフィルタが被合されて該
フィルタの取出しにより上記フィルタネットを相対的に
こするブラシ部を有するフィルタ掃除具を具えたもので
は、フィルタの取出しによって、フィルタネット内表面
に付着した糸屑がフィルタ掃除具のブラシ部により自動
的にこすり落とされる。

【００２１】又、この場合のフィルタケースの先端部に
糸屑溜部を有するようにしたものでは、フィルタの取出
しによってフィルタ掃除具のブラシ部によりこすり落と
された糸屑を、その糸屑溜部に溜めてそれごと取出すこ
とができる。

【００２２】更に、それに代え、外箱の前面部から循環
装置の内部に通ずる開口部の下方部に糸屑溜部を有する
ようにしたものでは、フィルタの取出しによってフィル
タ掃除具のブラシ部によりこすり落とされた糸屑を、そ
の糸屑溜部に残し溜めることができる。

【００２３】加えて、上記糸屑溜部の少なくとも前面部
を透明に形成したものでは、糸屑溜部を外箱の前方から
透視して、溜めた糸屑の棄却時期の判断ができる。

【００２４】

【実施例】以下、本発明の第１実施例につき、図１ない
し図５を参照して説明する。まず図１には衣類乾燥機全
体の外箱１を示しており、前面部の中央部に衣類出入口
２を形成すると共に、該出入口２を開閉する扉３を枢設
し、下部にフィルタ挿入口４を形成している。

【００２５】外箱１の内部には、乾燥室を構成するドラ
ム５を配設して、その前部を開口部６により、外箱１内
の衣類出入口２周囲の部分に固定して設けたドラム前支
え７に回転可能に支承させ、後部を中心シャフト８によ
り、外箱１の後部中間部に架設したドラム後支え９に同
じく回転可能に支承させている。又、このドラム５とド
ラム後支え９との間には、ケーシング１０を配設してお
り、このケーシング１０内には、ファン１１をドラム５
の上記中心シャフト８に回転可能に取付けて配設してい
る。

【００２６】ここで、ファン１１は、前翼部１１ａと後
翼部１１とを有する両翼形で、熱交換材（伝熱材）から
成ることにより後述のごとく除湿装置としても機能する
ようになっており、ドラム５外の外箱１内上部に配設し
たモータ１２によりベルト１３を介して回転駆動される
ようになっている。又、ドラム５は同モータ１２により
ベルト１４を介して回転駆動されるようになっている。

【００２７】ケーシング１０内の後半部は、中央部が、
ドラム後支え９に形成した外気通し口１５と、外箱背板
１６の中央部に形成した外気取入口１７とにより機外と
連通し、下部が、外箱背板１６の下部に形成した外気戻
し口１８により同じく機外と連通している。

【００２８】他方、ケーシング１０内の前半部は、中央
部が、ケーシング１０に形成した吸気口１９と、ドラム
５の後部中央部に形成した排気口２０とにより、カバー
２１を隔ててドラム５内と連通し、下部が、ケーシング
１０に形成した吐気口２２と、これに接続した連結ダク
ト２３、この連結ダクト２３に接続したヒータダクト２
４、及びドラム５の前部下部に形成した熱風吹出口２５
により、ドラム５内と連通しており、これらと前記ファ
ン１１とによって、後述のごとく、ドラム５（乾燥室）
内の空気をドラム５外に出してドラム５内に戻す循環を
行なわしめる循環装置２６を形成している。なお、この
循環装置２６中のヒータダクト２４内にはヒータ特には
ＰＴＣヒータ２７を配設している。

【００２９】そして、ヒータダクト２４の下部にはフィ
ルタ通し口２８を形成しており、このフィルタ通し口２
８と前記外箱１前面部のフィルタ挿入口４とが位置を合
わせて外箱１の前面部から循環装置２６の内部に通ずる
開口部として機能するようになっている。

【００３０】しかして、それらの開口部２８，４から
は、ヒータダクト２４内にフィルタ２９を挿入してい
る。このフィルタ２９は、詳細には図２及び図３に示す
ように、主体部３０ａがかご形で先端部を開口し、前面
部３０ｂが矩形の板状で取手３１を有するフィルタケー
ス３０と、このフィルタケース３０の上記先端部の開口
部に口を合わせて該開口部から内部に設けられた袋状の
フィルタネット３２とにより構成しており、そのフィル
タネット３２の奥部にはウェイト３３を一体化して設け
ている。又、この場合、フィルタケース３０の少なくと
も前面部３０ｂは透明材により構成しており、フィルタ
ケース３０を前記外箱１前面部のフィルタ挿入口４から
ヒータダクト２４のフィルタ通し口２８を通しヒータダ
クト２４内に挿入した状態で、該前面部３０ｂは図４に
示すように外箱１の前面に位置するようになっている。

【００３１】次に、上記構成のものの作用を述べる。運
転が開始されると、ヒータ２７が通電されると共に、モ
ータ１２が通電される。よって、ベルト１４を介してド
ラム５が回転されると共に、ベルト１３を介してファン
１１が回転され、このファン１１の回転により、ドラム
５内の空気がドラム５の排気口２０からケーシング１０
の吸気口１９，ケーシング１０内前半部，吐気口２２，
連結ダクト２３，フィルタ２９，ヒータダクト２４、す
なわち、循環装置２６を通してドラム５内に戻される。
又、外箱１外の後方からは、機外の空気が外箱背板１５
の外気取入口１７から外気通し口１５，ケーシング１０
内後半部，外気戻し口１８を通して外箱１外に戻される
もので、これらにより、ケーシング１０内ではドラム５
内の空気と外箱１外の空気とがファン１１を境に接して
熱交換され、ドラム５内の空気の除湿が行なわれる。よ
って、ヒータ２７部分にはその除湿された空気が通り、
それが熱風と化してドラム５内に供給され、被乾燥衣類
（図示せず）を乾燥させる。

【００３２】又、ドラム５内の空気は、フィルタ２９部
分では、フィルタケース３０の先端部の開口部（フィル
タネット３２の口）からフィルタネット３２内に入っ
て、該フィルタネット３２を通り、更にフィルタケース
３０を通ってヒータダクト２４内に至るもので、その途
中、フィルタネット３２を通る過程で、被乾燥衣類から
散出した糸屑が該フィルタネット３２の内表面に付着し
て捕獲される。

【００３３】しかして、フィルタ２９の掃除をする折り
には、外箱１の前面部でフィルタケース３０の取手３１
に手を懸け、該フィルタケース３０を引き出すことによ
って行ない得るもので、従来の乾燥室（ドラム５内）の
奥部まで手を入れてフィルタを取外すような煩わしさは
なく、容易にフィルタ２９の掃除ができる。

【００３４】又、フィルタ２９の掃除の時期も、乾燥室
（ドラム５内）の奥部を覗くまでもなく、外箱１の前面
部でフィルタ２９を見ることにより、容易に、従って
又、より正確に判断することができるもので、これらの
ことから、フィルタ２９の掃除を適切に行なうことがで
き、フィルタ２９を目詰まりさせずに、通風性を良好に
確保し得、乾燥時間の長延化や、故障の発生をなくすこ
とができる。

【００３５】特に、この場合、フィルタ２９を、フィル
タケース３０とフィルタネット３２とにより構成して、
そのフィルタケース３０の少なくとも前面部３０ｂを透
明に形成したことにより、糸屑の捕獲状況を、フィルタ
２９を引き出すまでもなく、外箱１の前方から透視して
知ることができるもので、掃除の時期の判断が一段と容
易にできる。

【００３６】又、フィルタネット３２を袋状として、そ
の奥部にウェイト３３を設けたことにより、フィルタ２
９取出し後、図５に示すように、フィルタケース３０の
開口部を下にすることにより、フィルタネット３２がウ
ェイト３３の重みによってフィルタケース３０内から自
然に引き出され、同時に裏返し状態にされて、その内表
面に付着した糸屑が払い落とされるから、このようにし
て、フィルタ２９の掃除も一段と容易に行なうことがで
きる。

【００３７】以上に対して、図６及び図７は本発明の第
２実施例を示すもので、上記第１実施例との相違点のみ
を述べれば、それは、上述の袋状のフィルタネット３２
に代わり、平網状のフィルタネット３４を使用して、こ
れをフィルタケース３０の内周囲部に張設したところに
ある。

【００３８】又、このものの場合、フィルタ２９に対し
て、一端面部３５ａが透明のフレーム３５と、このフレ
ーム３５の一端面部３５ａ周囲の部分に植毛して設けた
ブラシ部３６と、フレーム３５の他端中央部に設けた取
手部３７とから成るフィルタ掃除具３８を具えており、
このフィルタ掃除具３８を、取手部３７を持ってフィル
タ２９のフィルタケース３０内に挿入し、この状態で、
フィルタ２９をそのフィルタ掃除具３８と共にヒータダ
クト２４内に挿入するようにしている。

【００３９】従って、このものでは、ドラム５内の空気
は、フィルタ２９部分では、フィルタ掃除具３８のフレ
ーム３５を通った後にフィルタネット３２を通るように
なっており、それによってそのフィルタネット３２の内
表面に付着して捕獲された糸屑は、その後、フィルタ２
９をフィルタ掃除具３８と共に取出して、該フィルタ掃
除具３８を取手部３７を持ってフィルタ２９に対する出
し入れ方向に往復動させることにより、ブラシ部３６に
よりこすって落とすことができるもので、これらによ
り、フィルタ２９の掃除が容易にできる。

【００４０】更に、このものの場合、ヒータダクト２４
の連結ダクト２３側端部の内周部には、上記フィルタ掃
除具３８のフレーム３５を係止するストッパ３９を設け
ており、これによって、フィルタ２９の挿入状態で、フ
ィルタ掃除具３８をフィルタケース３０内部に留め、ヒ
ータダクト２４内部でのフィルタ掃除具３８のずれを阻
止し得て、循環装置２６の通風性が該フィルタ掃除具３
８特にこれのフレーム３５の一端面部３５ａによって損
なわれるようになることを避けることができ、もって、
乾燥性能をフィルタ掃除具３８に妨げられず良好に維持
することができる。

【００４１】なお、フィルタ掃除具３８のフレーム３５
は、図８に示すように、その一端部を十字状等の桟４０
により透視可能に構成しても良い。

【００４２】図９及び図１０は本発明の第３実施例を示
すもので、これについては上記第２実施例との相違点を
述べる。すなわち、このものの場合、フィルタ掃除具４
１がフィルタ掃除具３８と同様であるものの、全体にそ
れより一回り径小に形成しており、又、該フィルタ掃除
具４１のフレーム４２の他端部にはその外周部にフラン
ジ４３を形成して、これをヒータダクト２４の連結ダク
ト２３側端部の内周部に形成した内フランジ４４に複数
個のねじ４５により固着し、もって、フィルタ掃除具４
１をヒータダクト２４内部に固定している。

【００４３】更に、このものの場合、フィルタ４６もフ
ィルタ２９と同様であるものの、フィルタケース４７の
両端部間の部分４７ａをフィルタケース３０のそれより
一回り径小に形成し、この部分４７ａにフィルタネット
３４を張設している。そして、このフィルタ４６をヒー
タダクト２４内部に挿入した状態では、上記フィルタケ
ース４７のフィルタネット３４を張設した部分を上記フ
ィルタ掃除具４１に被合させており、よって、このもの
では、フィルタ４６を取出すことによって、フィルタネ
ット３４をフィルタ掃除具４１のブラシ部４８により相
対的にこすることができるもので、それにより、フィル
タネット３４の内表面に付着した糸屑を自動的にこすり
落とすことができ、フィルタ４６の掃除が一層容易にで
きる。

【００４４】加えて、このものの場合、フィルタ４６の
フィルタケース４７先端部には、その径大に残された部
分でもって環溝状の糸屑溜部４９を形成しており、それ
によって、上述のフィルタ４６の取出しに伴いフィルタ
掃除具４１のブラシ部４８によりこすり落とされた糸屑
を、その糸屑溜部４９に溜めて散乱させず、しかも、そ
れごと取出すことができるもので、糸屑の棄却処理も簡
単にできる。

【００４５】図１１及び図１２は本発明の第４実施例を
示すもので、これについては上記第３実施例との相違点
を述べる。すなわち、このものの場合、フィルタ掃除具
５０がフィルタ掃除具４１と同様であるものの、そのフ
レーム５１の直径はフィルタ掃除具３８のフレーム３５
のそれとほゞ同等で、該フレーム５１の他端部の外周部
に形成したフランジ５２を、ヒータダクト２４の連結ダ
クト２３側端部の内周部に形成した内フランジ５３に複
数個のねじ４５により固着し、もって、フィルタ掃除具
５０をフィルタ掃除具４１と同様にヒータダクト２４内
部に固定している。

【００４６】又、このものの場合、フィルタ５４はフィ
ルタケース５５の下半部のみをかご形にして、該部分に
フィルタネット３４を張設しており、そして、それに対
し、外箱１のフィルタ挿入口４及びヒータダクト２４の
フィルタ通し口２８部分の下方に、糸屑溜部として機能
する屑溜ケース５６を引出し可能に設けている。

【００４７】このものでは、フィルタ５４の取出しに伴
いフィルタ掃除具５０のブラシ部５７によりこすり落と
された糸屑を、屑溜ケース５６に残し溜めることができ
るもので、上述同様散乱させず、しかも、屑溜ケース５
６を取手５８を持って引出せば、該ケース５６ごと糸屑
を取出すことができるから、上述同様糸屑の棄却処理も
簡単にできる。

【００４８】そして更に、このものの場合、上記屑溜ケ
ース５６はその少なくとも前面部５６ａを透明に形成し
ており、それによって、糸屑の溜まり状況を、屑溜ケー
ス５６を引き出すまでもなく、外箱１の前方から透視し
て知ることができるもので、溜まった糸屑の棄却時期の
判断が一段と容易にできる。

【００４９】なお、除湿装置は循環装置２６の一部（フ
ァン１１）と兼ねず、別個に具えるようにしても良い。
更に、乾燥室は回転するドラム５ではなく、静止状のキ
ャビネットにより構成されていても良い。そのほか、本
発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定される
ものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して
実施し得る。

【００５０】

【発明の効果】本発明の衣類乾燥機は以上説明したとお
りのもので、下記の効果を奏する。第１に、外箱の内部
に乾燥室を具えると共に、この乾燥室内の空気を乾燥室
外に出して乾燥室内に戻す循環を行なわしめる循環装
置、並びにその循環空気から除湿する除湿装置を具えた
除湿形のものにおいて、上記外箱の前面部から循環装置
の内部に通ずる開口部を形成すると共に、この開口部を
通し循環装置の内部に挿入されて該循環装置内部を通る
循環空気から糸屑を捕獲するフィルタを設けたことによ
り、乾燥室の奥部まで手を入れるまでもなく、外箱の前
面部でフィルタを取外すことができ、又、乾燥室の奥部
を覗くまでもなく、外箱の前面部でフィルタを見ること
により、フィルタの掃除の時期の判断ができるから、フ
ィルタの掃除が簡単にでき、且つ、フィルタの掃除の時
期の判断も容易且つ誤りなく行なうことができる。

【００５１】第２に、上記フィルタを、循環装置内部に
おいて通気性を有するフィルタケースと、このフィルタ
ケースに設けられたフィルタネットとにより構成し、そ
のフィルタケースの少なくとも前面部を透明に形成した
ことにより、フィルタを取出すまでもなく外箱の前方か
ら透視して、その掃除の時期の判断ができ、よって、フ
ィルタの掃除の時期の判断が一段と容易にできる。

【００５２】第３に、上記フィルタを、循環装置内部に
おいて通気性を有し先端部が開口したフィルタケース
と、このフィルタケースに前記開口部に口を合わせて設
けられた袋状のフィルタネットとにより構成し、そのフ
ィルタネットの奥部にウェイトを設けたことにより、フ
ィルタ取出し後、フィルタケースの開口部を下にするこ
とにより、フィルタネットがウェイトの重みによってフ
ィルタケース内から引き出され、同時に裏返し状態にさ
れて、その内表面に付着した糸屑が払い落とされるか
ら、フィルタの掃除を一段と容易に行なうことができ
る。

【００５３】第４に、上記フィルタを、循環装置内部に
おいて通気性を有し先端部が開口したフィルタケース
と、このフィルタケースに張設されたフィルタネットと
により構成し、このフィルタに対して、循環装置内部に
固定されその循環装置内部に挿入されたフィルタが被合
されて該フィルタの取出しにより上記フィルタネットを
相対的にこするブラシ部を有するフィルタ掃除具を具え
たことにより、フィルタ取出し後、フィルタ掃除具をフ
ィルタケースに対して出し入れ方向に往復動させること
により、フィルタネット内表面に付着した糸屑がブラシ
部によってこすり落とされるから、これによっても、フ
ィルタの掃除を一段と容易に行なうことができる。

【００５４】第５に、循環装置内部に、上記フィルタ掃
除具をフィルタケース内部に留めるストッパを設けたこ
とにより、循環装置内部でフィルタ掃除具がずれて通風
性を損なうようになることを回避できるから、乾燥性能
をフィルタ掃除具に妨げられず良好に維持することがで
きる。

【００５５】第６に、フィルタを、循環装置内部におい
て通気性を有し先端部が開口したフィルタケースと、こ
のフィルタケースに張設されたフィルタネットとにより
構成し、このフィルタに対して、循環装置内部に固定さ
れその循環装置内部に挿入されたフィルタが被合されて
該フィルタの取出しにより上記フィルタネットを相対的
にこするブラシ部を有するフィルタ掃除具を具えたこと
により、フィルタの取出しによって、フィルタネット内
表面に付着した糸屑がフィルタ掃除具のブラシ部により
自動的にこすり落とされるから、フィルタ４６の掃除が
一層容易にできる。

【００５６】第７に、上記フィルタケースの先端部に糸
屑溜部を有するようにしたことにより、フィルタの取出
しによってフィルタ掃除具のブラシ部によりこすり落と
された糸屑を、その糸屑溜部に溜めてそれごと取出すこ
とができるから、糸屑を散乱させず、その棄却処理も簡
単にできる。

【００５７】第８に、上記構成に代え、外箱の前面部か
ら循環装置の内部に通ずる開口部の下方部に糸屑溜部を
有するようにしたことにより、フィルタの取出しによっ
てフィルタ掃除具のブラシ部によりこすり落とされた糸
屑を、その糸屑溜部に残し溜めることができるから、上
述同様、糸屑を散乱させず、その棄却処理も簡単にでき
る。

【００５８】第９に、上記糸屑溜部の少なくとも前面部
を透明に形成したことにより、糸屑溜部を外箱の前方か
ら透視して、溜めた糸屑の棄却時期の判断ができるか
ら、溜まった糸屑の棄却時期の判断が一段と容易にでき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す全体の縦断側面図

【図２】主要部分の拡大縦断側面図

【図３】フィルタ単体の斜視図

【図４】全体の斜視図

【図５】フィルタの掃除状態での縦断面図

【図６】本発明の第２実施例を示す図２相当図

【図７】フィルタとフィルタ掃除具の斜視図

【図８】フィルタ掃除具の異なる例を示した斜視図

【図９】本発明の第３実施例を示す図２相当図

【図１０】図７相当図

【図１１】本発明の第４実施例を示す図２相当図

【図１２】図７相当図

【符号の説明】

１は外箱、４はフィルタ挿入口（開口部）、５はドラム
（乾燥室）、１０はケーシング、１１はファン（除湿装
置）、２３は連結ダクト、２４はヒータダクト、２６は
循環装置、２８はフィルタ通し口（開口部）、２９はフ
ィルタ、３０はフィルタケース、３０ｂはフィルタケー
スの前面部、３２はフィルタネット、３３はウェイト、
３４はフィルタネット、３６はブラシ部、３７は取手
部、３８はフィルタ掃除具、３９はストッパ、４１はフ
ィルタ掃除具、４５はねじ、４６はフィルタ、４７はフ
ィルタケース、４８はブラシ部、４９は糸屑溜部、５０
はフィルタ掃除具、５４はフィルタ、５５はフィルタケ
ース、５６は屑溜ケース（糸屑溜部）、５６ａは屑溜ケ
ースの前面部、５７はブラシ部を示す。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外箱の内部に乾燥室を具えると共に、こ
   の乾燥室内の空気を乾燥室外に出して乾燥室内に戻す循
   環を行なわしめる循環装置、並びにその循環空気から除
   湿する除湿装置を具えたものにおいて、前記外箱の前面
   部から循環装置の内部に通ずる開口部を形成すると共
   に、この開口部を通し循環装置の内部に挿入されて該循
   環装置内部を通る循環空気から糸屑を捕獲するフィルタ
   を設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
2. 【請求項２】 フィルタを、循環装置内部において通気
   性を有するフィルタケースと、このフィルタケースに設
   けられたフィルタネットとにより構成し、そのフィルタ
   ケースの少なくとも前面部を透明に形成したことを特徴
   とする請求項１記載の衣類乾燥機。
3. 【請求項３】 フィルタを、循環装置内部において通気
   性を有し先端部が開口したフィルタケースと、このフィ
   ルタケースに前記開口部に口を合わせて設けられた袋状
   のフィルタネットとにより構成し、そのフィルタネット
   の奥部にウェイトを設けたことを特徴とする請求項１記
   載の衣類乾燥機。
4. 【請求項４】 フィルタを、循環装置内部において通気
   性を有し先端部が開口したフィルタケースと、このフィ
   ルタケースに張設されたフィルタネットとにより構成
   し、このフィルタに対して、その内部に挿入されて出し
   入れ方向に往復動されることにより前記フィルタネット
   をこするブラシ部と、これを動かすための取手部とを有
   するフィルタ掃除具を具えたことを特徴とする請求項１
   記載の衣類乾燥機。
5. 【請求項５】 循環装置内部に、フィルタ掃除具をフィ
   ルタケース内部に留めるストッパを設けたことを特徴と
   する請求項４記載の衣類乾燥機。
6. 【請求項６】 フィルタを、循環装置内部において通気
   性を有し先端部が開口したフィルタケースと、このフィ
   ルタケースに張設されたフィルタネットとにより構成
   し、このフィルタに対して、循環装置内部に固定されそ
   の循環装置内部に挿入されたフィルタが被合されて該フ
   ィルタの取出しにより前記フィルタネットを相対的にこ
   するブラシ部を有するフィルタ掃除具を具えたことを特
   徴とする請求項１記載の衣類乾燥機。
7. 【請求項７】 フィルタケースの先端部に糸屑溜部を有
   することを特徴とする請求項６記載の衣類乾燥機。
8. 【請求項８】 外箱の前面部から循環装置の内部に通ず
   る開口部の下方部に糸屑溜部を有することを特徴とする
   請求項６記載の衣類乾燥機。
9. 【請求項９】 糸屑溜部の少なくとも前面部を透明に形
   成したことを特徴とする請求項８記載の衣類乾燥機。