JPH05220210A - 眼用レンズ材料 - Google Patents
眼用レンズ材料Info
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- JPH05220210A JPH05220210A JP4030678A JP3067892A JPH05220210A JP H05220210 A JPH05220210 A JP H05220210A JP 4030678 A JP4030678 A JP 4030678A JP 3067892 A JP3067892 A JP 3067892A JP H05220210 A JPH05220210 A JP H05220210A
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- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G73/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
- C08G73/06—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
- C08G73/10—Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
- C08G73/1057—Polyimides containing other atoms than carbon, hydrogen, nitrogen or oxygen in the main chain
- C08G73/1064—Polyimides containing other atoms than carbon, hydrogen, nitrogen or oxygen in the main chain containing sulfur
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08G73/1046—Polyimides containing oxygen in the form of ether bonds in the main chain
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-
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/04—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
- G02B1/041—Lenses
- G02B1/043—Contact lenses
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明性を有し、酸素透過性および耐熱性にす
ぐれた眼用レンズ材料を提供すること。 【構成】 芳香族四カルボン酸二無水物と、一般式(I)
: 【化8】 (式中、nは0〜10の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有ジアミンとの重合体からなる。
ぐれた眼用レンズ材料を提供すること。 【構成】 芳香族四カルボン酸二無水物と、一般式(I)
: 【化8】 (式中、nは0〜10の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有ジアミンとの重合体からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼用レンズ材料に関す
る。さらに詳しくは、酸素透過性および耐熱性にすぐ
れ、たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズなどに有用
な眼用レンズ材料に関する。
る。さらに詳しくは、酸素透過性および耐熱性にすぐ
れ、たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズなどに有用
な眼用レンズ材料に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは、角膜組織の新陳代
謝機能が阻害されないようにするために充分な量の酸素
をレンズを通して角膜に供給する必要があることから、
酸素透過性にすぐれていることが重要な要件の1つとし
て要求されている。
謝機能が阻害されないようにするために充分な量の酸素
をレンズを通して角膜に供給する必要があることから、
酸素透過性にすぐれていることが重要な要件の1つとし
て要求されている。
【0003】また眼内レンズでは、眼内に挿入する前に
施される高圧蒸気滅菌の際の加熱に耐えうるだけの耐熱
性を有することが重要な要件の1つとして要求されてい
る。したがって、従来、透明性を具備しつつ、酸素透過
性および耐熱性がより一層向上した眼用レンズの開発が
望まれている。
施される高圧蒸気滅菌の際の加熱に耐えうるだけの耐熱
性を有することが重要な要件の1つとして要求されてい
る。したがって、従来、透明性を具備しつつ、酸素透過
性および耐熱性がより一層向上した眼用レンズの開発が
望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、前
記従来技術に鑑みて透明性を具備しつつ、主として酸素
透過性および耐熱性にすぐれた眼内レンズ材料を開発す
るべく鋭意研究を重ねた結果、透明性にすぐれることは
勿論のこと、コンタクトレンズに要求されるすぐれた酸
素透過性および眼内レンズに要求されるすぐれた耐熱性
をいずれもバランスよく同時に兼備した眼用レンズ材料
を見出し、本発明を完成するにいたった。
記従来技術に鑑みて透明性を具備しつつ、主として酸素
透過性および耐熱性にすぐれた眼内レンズ材料を開発す
るべく鋭意研究を重ねた結果、透明性にすぐれることは
勿論のこと、コンタクトレンズに要求されるすぐれた酸
素透過性および眼内レンズに要求されるすぐれた耐熱性
をいずれもバランスよく同時に兼備した眼用レンズ材料
を見出し、本発明を完成するにいたった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は芳香族四カルボ
ン酸二無水物と、一般式(I) :
ン酸二無水物と、一般式(I) :
【0006】
【化2】
【0007】(式中、nは0〜10の整数を示す)で表わ
されるシリコン含有ジアミンとの重合体からなる眼用レ
ンズ材料に関する。
されるシリコン含有ジアミンとの重合体からなる眼用レ
ンズ材料に関する。
【0008】
【作用および実施例】本発明の眼用レンズ材料は、前記
したように、芳香族四カルボン酸二無水物と、一般式
(I) :
したように、芳香族四カルボン酸二無水物と、一般式
(I) :
【0009】
【化3】
【0010】(式中、nは0〜10の整数を示す)で表わ
されるシリコン含有ジアミンとの重合体から構成され
る。
されるシリコン含有ジアミンとの重合体から構成され
る。
【0011】前記芳香族四カルボン酸二無水物の具体例
としては、たとえば
としては、たとえば
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 は−O−、−CO−、−SO
2 −、−CH2 −、−C(CH3 )2−または−C(C
F3 )2 −を示す)で表わされる化合物、一般式:
2 −、−CH2 −、−C(CH3 )2−または−C(C
F3 )2 −を示す)で表わされる化合物、一般式:
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R2 は−C(CH3 )2 −または
−C(CF3 )2 −を示す)で表わされる化合物などが
あげられ、これらの化合物は単独でまたは2種以上を混
合して用いられる。
−C(CF3 )2 −を示す)で表わされる化合物などが
あげられ、これらの化合物は単独でまたは2種以上を混
合して用いられる。
【0016】前記シリコン含有ジアミンとしては、前記
したように、一般式(I) で表わされるものが用いられ
る。なお、一般式(I) において、nは0〜10の整数であ
り、nが11以上の整数であるばあいには、レンズとして
の形状保持性に劣る傾向があるので好ましくない。
したように、一般式(I) で表わされるものが用いられ
る。なお、一般式(I) において、nは0〜10の整数であ
り、nが11以上の整数であるばあいには、レンズとして
の形状保持性に劣る傾向があるので好ましくない。
【0017】前記シリコン含有ジアミンの具体例として
は、たとえばビス(4−アミノフェニル)メチルトリメ
チルシラン、ビス(4−アミノフェニル)メチルペンタ
メチルジシロキサン、1−〔ビス(4−アミノフェニ
ル)メチル〕ヘプタメチルトリシロキサン、1−〔ビス
(4−アミノフェニル)メチル〕ノナメチルテトラシロ
キサンなどがあげられ、これらシリコン含有ジアミン
は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
は、たとえばビス(4−アミノフェニル)メチルトリメ
チルシラン、ビス(4−アミノフェニル)メチルペンタ
メチルジシロキサン、1−〔ビス(4−アミノフェニ
ル)メチル〕ヘプタメチルトリシロキサン、1−〔ビス
(4−アミノフェニル)メチル〕ノナメチルテトラシロ
キサンなどがあげられ、これらシリコン含有ジアミン
は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0018】前記芳香族四カルボン酸二無水物と前記シ
リコン含有ジアミンの配合割合(モル比)は、30/70〜
70/30、好ましくは40/60〜60/40であることが望まし
い。かかる配合割合が前記範囲から外れるばあいには、
えられる重合体の分子量が小さくなってしまう傾向があ
る。なお、本発明においては、前記配合割合は、ほぼ等
モルであることがとくに好ましい。
リコン含有ジアミンの配合割合(モル比)は、30/70〜
70/30、好ましくは40/60〜60/40であることが望まし
い。かかる配合割合が前記範囲から外れるばあいには、
えられる重合体の分子量が小さくなってしまう傾向があ
る。なお、本発明においては、前記配合割合は、ほぼ等
モルであることがとくに好ましい。
【0019】前記芳香族四カルボン酸二無水物と前記シ
リコン含有ジアミンから本発明の眼用レンズ材料(以
下、ポリイミドという)を製造する方法としては、たと
えば前記四カルボン酸二無水物と前記シリコン含有ジア
ミンを有機極性溶媒中で室温〜80℃で重合させることに
よりポリアミド酸を合成し、該ポリアミド酸の有機極性
溶媒溶液を用いて所望の形状を有する眼用レンズを成形
し、この成形物を空気中または不活性ガス中で50〜350
℃の温度で常圧または減圧下で前記有機極性溶媒を蒸発
除去すると同時にポリアミド酸を脱水閉環してポリイミ
ドを調製する方法、前記ポリアミド酸をピリジンと無水
酢酸のベンゼン溶液などを用い、溶媒の除去とイミド化
を行なってポリイミドにする方法などがあげられる。
リコン含有ジアミンから本発明の眼用レンズ材料(以
下、ポリイミドという)を製造する方法としては、たと
えば前記四カルボン酸二無水物と前記シリコン含有ジア
ミンを有機極性溶媒中で室温〜80℃で重合させることに
よりポリアミド酸を合成し、該ポリアミド酸の有機極性
溶媒溶液を用いて所望の形状を有する眼用レンズを成形
し、この成形物を空気中または不活性ガス中で50〜350
℃の温度で常圧または減圧下で前記有機極性溶媒を蒸発
除去すると同時にポリアミド酸を脱水閉環してポリイミ
ドを調製する方法、前記ポリアミド酸をピリジンと無水
酢酸のベンゼン溶液などを用い、溶媒の除去とイミド化
を行なってポリイミドにする方法などがあげられる。
【0020】なお、前記方法においては、ポリアミド酸
を再沈により単離し、そののち加熱するかまたは化学的
にイミド化剤を用いて脱水閉環することによりポリイミ
ドとしたり、ポリアミド酸の合成後の溶液をそのまま10
0 ℃以上に加熱してイミド化し、溶液中から沈澱物を
え、これを濾別洗浄することによりポリイミドをうるこ
ともできる。
を再沈により単離し、そののち加熱するかまたは化学的
にイミド化剤を用いて脱水閉環することによりポリイミ
ドとしたり、ポリアミド酸の合成後の溶液をそのまま10
0 ℃以上に加熱してイミド化し、溶液中から沈澱物を
え、これを濾別洗浄することによりポリイミドをうるこ
ともできる。
【0021】前記有機極性溶媒としては、たとえばN,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド系有機極性溶媒などが好適なものとし
て例示され、かかる有機極性溶媒は、通常単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。なお、かかる有機極性
溶媒なかでは、たとえばN,N−ジメチルアセトアミド
のような沸点が170 ℃以下のものが好ましい。
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド系有機極性溶媒などが好適なものとし
て例示され、かかる有機極性溶媒は、通常単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。なお、かかる有機極性
溶媒なかでは、たとえばN,N−ジメチルアセトアミド
のような沸点が170 ℃以下のものが好ましい。
【0022】なお、前記N,N−ジメチルアセトアミド
などのアミド系有機極性溶媒は、沸点が低いため、ポリ
アミド酸溶液の形成物を加熱し、脱水閉環してポリイミ
ド化する際の加熱により、分解する前に揮散し、N−メ
チル−2−ピロリドンのようなポリイミドに対する着色
を生じるようなことがないので、本発明においては好適
に用いられるものである。
などのアミド系有機極性溶媒は、沸点が低いため、ポリ
アミド酸溶液の形成物を加熱し、脱水閉環してポリイミ
ド化する際の加熱により、分解する前に揮散し、N−メ
チル−2−ピロリドンのようなポリイミドに対する着色
を生じるようなことがないので、本発明においては好適
に用いられるものである。
【0023】ただし、前記有機極性溶媒としてN−メチ
ル−2−ピロリドンを用いることは避けることが好まし
い。N−メチル−2−ピロリドンは、ポリアミド酸溶液
の成形物を加熱し、脱水閉環してポリイミド化する際の
加熱によって一部分解し、その分解物が残存して黒褐色
を呈するようになり、これが生成したポリイミドを黄褐
色に着色することがあるからである。しかしながら、重
合溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用い、ポリ
アミド酸を合成したのち、たとえば水などのポリアミド
酸の貧溶媒中にえられたポリアミド酸溶液を投入してポ
リアミド酸を再沈させ、重合溶媒の非存在でイミド化す
るばあい、または他の好ましい溶媒にポリアミド酸を再
溶解後、イミド化するばあいには、N−メチル−2−ピ
ロリドンの前記着色という弊害を排除することができ
る。
ル−2−ピロリドンを用いることは避けることが好まし
い。N−メチル−2−ピロリドンは、ポリアミド酸溶液
の成形物を加熱し、脱水閉環してポリイミド化する際の
加熱によって一部分解し、その分解物が残存して黒褐色
を呈するようになり、これが生成したポリイミドを黄褐
色に着色することがあるからである。しかしながら、重
合溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用い、ポリ
アミド酸を合成したのち、たとえば水などのポリアミド
酸の貧溶媒中にえられたポリアミド酸溶液を投入してポ
リアミド酸を再沈させ、重合溶媒の非存在でイミド化す
るばあい、または他の好ましい溶媒にポリアミド酸を再
溶解後、イミド化するばあいには、N−メチル−2−ピ
ロリドンの前記着色という弊害を排除することができ
る。
【0024】なお、前記有機極性溶媒を用いる際には、
該有機極性溶媒に、たとえばエタノール、トルエン、ベ
ンゼン、キシレン、ジオキサン、テトラヒドロフラン
(以下、THFという)、ニトロベンゼンなどの透明性
を損なわない貧溶媒または良溶媒を、溶解性を損なわな
い範囲内で単独でまたは2種以上を混合して用いてもよ
い。ただし、これらの溶媒を多量に用いたばあいには、
生成したポリアミド酸の溶解性に悪影響を及ぼすように
なるため、その使用量は、溶媒全体の50重量%未満とす
ることが望ましく、より好ましくは30重量%以下であ
る。
該有機極性溶媒に、たとえばエタノール、トルエン、ベ
ンゼン、キシレン、ジオキサン、テトラヒドロフラン
(以下、THFという)、ニトロベンゼンなどの透明性
を損なわない貧溶媒または良溶媒を、溶解性を損なわな
い範囲内で単独でまたは2種以上を混合して用いてもよ
い。ただし、これらの溶媒を多量に用いたばあいには、
生成したポリアミド酸の溶解性に悪影響を及ぼすように
なるため、その使用量は、溶媒全体の50重量%未満とす
ることが望ましく、より好ましくは30重量%以下であ
る。
【0025】前記ポリイミドを用いて眼用レンズを作製
する方法としては、たとえば以下の3種類の方法などが
あげられる。
する方法としては、たとえば以下の3種類の方法などが
あげられる。
【0026】第1の方法は、前記ポリアミド酸溶液を鏡
面仕上げをしたガラス板、ステンレス板などの上に所定
の厚さとなるように流延し、100 〜350 ℃の温度に徐々
に加熱して脱水閉環させ、ポリアミド酸をイミド化する
ことによりポリイミドフィルムをつくり、これを一定の
厚さの板状成形体となるように必要枚数だけ重ね合わ
せ、温度200 〜400 ℃、圧力0.5 〜10t/cm2 で0.1 〜
10時間程度加熱圧縮成形を行なうことにより透明性のあ
るポリイミドの成形体をつくり、つぎにこれを切削装
置、研磨装置などを用いて眼用レンズ形状に機械加工す
る方法である。
面仕上げをしたガラス板、ステンレス板などの上に所定
の厚さとなるように流延し、100 〜350 ℃の温度に徐々
に加熱して脱水閉環させ、ポリアミド酸をイミド化する
ことによりポリイミドフィルムをつくり、これを一定の
厚さの板状成形体となるように必要枚数だけ重ね合わ
せ、温度200 〜400 ℃、圧力0.5 〜10t/cm2 で0.1 〜
10時間程度加熱圧縮成形を行なうことにより透明性のあ
るポリイミドの成形体をつくり、つぎにこれを切削装
置、研磨装置などを用いて眼用レンズ形状に機械加工す
る方法である。
【0027】前記ポリアミド酸溶液を加熱して脱水閉環
させてポリアミド酸をイミド化する際の加熱および有機
極性溶媒の除去は、連続して行なってもよく、またこれ
らの操作を減圧下または不活性ガス雰囲気中で行なって
もよい。
させてポリアミド酸をイミド化する際の加熱および有機
極性溶媒の除去は、連続して行なってもよく、またこれ
らの操作を減圧下または不活性ガス雰囲気中で行なって
もよい。
【0028】また、前記ポリイミドフィルムを形成する
他の方法として、たとえば前記ポリアミド酸溶液をガラ
ス板上に流延して100 〜150 ℃で30〜120 分間程度加熱
して皮膜を形成し、この皮膜をピリジンと無水酢酸のベ
ンゼン溶液などに浸漬して脱溶剤とイミド化反応を行な
い、前記皮膜をポリイミドフィルムとする方法などがあ
げられる。
他の方法として、たとえば前記ポリアミド酸溶液をガラ
ス板上に流延して100 〜150 ℃で30〜120 分間程度加熱
して皮膜を形成し、この皮膜をピリジンと無水酢酸のベ
ンゼン溶液などに浸漬して脱溶剤とイミド化反応を行な
い、前記皮膜をポリイミドフィルムとする方法などがあ
げられる。
【0029】第2の方法は、ポリアミド酸溶液を水、メ
タノールなどの貧溶媒中に投入してポリアミド酸を再沈
させて回収したのち、100 〜350 ℃で加熱することによ
り脱水閉環してイミド化し、ついで粉砕して粉末状のポ
リイミドをつくり、該粉末状のポリイミドを用いて前記
第1の方法と同様にして温度200 〜400 ℃で圧力0.5〜1
0t/cm2 の条件で0.1 〜10時間程度加熱圧縮成形する
ことにより、透明性を有するポリイミド成形体をつく
り、これを前記第1の方法と同様にして眼用レンズに機
械加工する方法である。
タノールなどの貧溶媒中に投入してポリアミド酸を再沈
させて回収したのち、100 〜350 ℃で加熱することによ
り脱水閉環してイミド化し、ついで粉砕して粉末状のポ
リイミドをつくり、該粉末状のポリイミドを用いて前記
第1の方法と同様にして温度200 〜400 ℃で圧力0.5〜1
0t/cm2 の条件で0.1 〜10時間程度加熱圧縮成形する
ことにより、透明性を有するポリイミド成形体をつく
り、これを前記第1の方法と同様にして眼用レンズに機
械加工する方法である。
【0030】前記第2の方法において、粉末状のポリイ
ミドをつくる他の方法として、たとえばポリアミド酸溶
液を撹拌しながら100 〜200 ℃に加熱してポリアミド酸
をポリイミドに転化させ、さらに沈澱物として系外に析
出させる方法などがある。この方法のばあいには、洗浄
および乾燥のみでポリイミドを加熱圧縮成形に供するこ
とができるという利点がある。
ミドをつくる他の方法として、たとえばポリアミド酸溶
液を撹拌しながら100 〜200 ℃に加熱してポリアミド酸
をポリイミドに転化させ、さらに沈澱物として系外に析
出させる方法などがある。この方法のばあいには、洗浄
および乾燥のみでポリイミドを加熱圧縮成形に供するこ
とができるという利点がある。
【0031】また、第3の方法としては、前記第1の方
法および前記第2の方法のように加熱圧縮成形による方
法ではなく、ポリアミド酸から直接ポリイミドの成形体
をつくり、これを前記第1の方法と同様にして眼用レン
ズに機械加工する方法である。
法および前記第2の方法のように加熱圧縮成形による方
法ではなく、ポリアミド酸から直接ポリイミドの成形体
をつくり、これを前記第1の方法と同様にして眼用レン
ズに機械加工する方法である。
【0032】従来の乾燥方法では、乾燥時の発泡を抑え
ることができず、厚さが 150μm以上の均質なポリイミ
ドの成形体をうることが困難である。しかしながら、前
記第3の方法によれば、ポリアミド酸溶液を長時間減圧
下に放置し、かつ遠赤外線やマイクロ波などを用いてそ
の溶液の内部から加熱することにより、発泡がなく、厚
さが 500μm以上のポリイミド成形体をつくることがで
きる。すなわち、遠赤外線やマイクロ波などを用いるこ
とによってポリアミド酸から直接均質なポリイミド成形
体をつくることができる。
ることができず、厚さが 150μm以上の均質なポリイミ
ドの成形体をうることが困難である。しかしながら、前
記第3の方法によれば、ポリアミド酸溶液を長時間減圧
下に放置し、かつ遠赤外線やマイクロ波などを用いてそ
の溶液の内部から加熱することにより、発泡がなく、厚
さが 500μm以上のポリイミド成形体をつくることがで
きる。すなわち、遠赤外線やマイクロ波などを用いるこ
とによってポリアミド酸から直接均質なポリイミド成形
体をつくることができる。
【0033】前記第1〜3の方法において、ポリイミド
の成形体から眼用レンズを機械加工によりつくる方法と
しては、たとえばレンズのパワーにあわせて曲面研磨を
行なって眼用レンズを作製する方法などがあげられる。
また、ポリイミドフィルムを作製したばあいには、該ポ
リイミドフィルムから機械加工により眼用レンズを作製
するのではなく、たとえばコンタクトレンズや眼内レン
ズなどの形状を与える成形型を用意し、この型を用いて
直接イミド化と同時に成形を行なって眼用レンズを作製
することができる。このばあい、えられた眼用レンズに
は、必要に応じて機械的に仕上げ加工を施してもよい。
の成形体から眼用レンズを機械加工によりつくる方法と
しては、たとえばレンズのパワーにあわせて曲面研磨を
行なって眼用レンズを作製する方法などがあげられる。
また、ポリイミドフィルムを作製したばあいには、該ポ
リイミドフィルムから機械加工により眼用レンズを作製
するのではなく、たとえばコンタクトレンズや眼内レン
ズなどの形状を与える成形型を用意し、この型を用いて
直接イミド化と同時に成形を行なって眼用レンズを作製
することができる。このばあい、えられた眼用レンズに
は、必要に応じて機械的に仕上げ加工を施してもよい。
【0034】前記眼用レンズの一例として、たとえば眼
内レンズを作製するばあいには、眼内レンズに固定部を
取付けるホールを加工し、このホールに固定部をスポッ
ト加熱により溶着させてもよい。
内レンズを作製するばあいには、眼内レンズに固定部を
取付けるホールを加工し、このホールに固定部をスポッ
ト加熱により溶着させてもよい。
【0035】眼内レンズの固定部の形状にはとくに限定
がなく、目的などに応じて適宜調整すればよい。該固定
部の材質としては、たとえばポリプロピレン、ポリフッ
化ビニリテン、ポリメチルルメタクリレートなどがあげ
られるが、本発明はかかる例示のみに限定されるもので
はない。なお、本発明において、前記固定部の材質は、
前記眼内レンズのレンズ部の材料と同一であってもよ
い。
がなく、目的などに応じて適宜調整すればよい。該固定
部の材質としては、たとえばポリプロピレン、ポリフッ
化ビニリテン、ポリメチルルメタクリレートなどがあげ
られるが、本発明はかかる例示のみに限定されるもので
はない。なお、本発明において、前記固定部の材質は、
前記眼内レンズのレンズ部の材料と同一であってもよ
い。
【0036】また、本発明においては、前記のように、
レンズ部と固定部を別体として作製し、これらを結合す
るという方法ではなく、レンズ部と固定部とを一体成形
する方法によって眼内レンズを作製してもよい。このよ
うなレンズ部と固定部とが一体成形された眼内レンズ
は、両者の接合部がないため、固定部がレンズ部から離
脱するという事態の発生を回避することができる。
レンズ部と固定部を別体として作製し、これらを結合す
るという方法ではなく、レンズ部と固定部とを一体成形
する方法によって眼内レンズを作製してもよい。このよ
うなレンズ部と固定部とが一体成形された眼内レンズ
は、両者の接合部がないため、固定部がレンズ部から離
脱するという事態の発生を回避することができる。
【0037】つぎに本発明の眼用レンズ材料を実施例に
もとづいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。
もとづいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。
【0038】製造例1(ビス(4−アミノフェニル)メ
チルトリメチルシランの合成) チッ素置換した300ml 容のフラスコ内に、ビス[{4−
ビス(トリメチルシリル)アミノ}フェニル]メタン4
7.5g(0.10モル)、n−ブチルリチウムの15%ヘキサ
ン溶液69ml(0.11モル)およびテトラメチルエチレンジ
アミン12.9g(0.11モル)を順次室温下で入れた。室温
下で3時間放置したのち、該フラスコ内にTHF145ml
に溶解したトリメチルクロロシラン24.7ml(0.19モル)
を0℃で30分間かけて滴下漏斗を用いて添加し、その後
一晩反応させた。揮発性物質を除去したのち、ヘキサン
を添加し、析出塩を濾過して除去した。ヘキサン溶液を
オイル状になるまで濃縮し、エーテル200ml と氷酢酸2
4.0g(0.40モル)を添加し、その溶液を室温下で一晩
撹拌した。該フラスコ内に水100ml を添加し、エーテル
溶液を水により3回抽出し、氷酢酸を除去した。エーテ
ル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固し、粗生
成物をえた。生成物はシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィーにより分離した。溶離度Rf値は0.4 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は68%であった。
チルトリメチルシランの合成) チッ素置換した300ml 容のフラスコ内に、ビス[{4−
ビス(トリメチルシリル)アミノ}フェニル]メタン4
7.5g(0.10モル)、n−ブチルリチウムの15%ヘキサ
ン溶液69ml(0.11モル)およびテトラメチルエチレンジ
アミン12.9g(0.11モル)を順次室温下で入れた。室温
下で3時間放置したのち、該フラスコ内にTHF145ml
に溶解したトリメチルクロロシラン24.7ml(0.19モル)
を0℃で30分間かけて滴下漏斗を用いて添加し、その後
一晩反応させた。揮発性物質を除去したのち、ヘキサン
を添加し、析出塩を濾過して除去した。ヘキサン溶液を
オイル状になるまで濃縮し、エーテル200ml と氷酢酸2
4.0g(0.40モル)を添加し、その溶液を室温下で一晩
撹拌した。該フラスコ内に水100ml を添加し、エーテル
溶液を水により3回抽出し、氷酢酸を除去した。エーテ
ル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固し、粗生
成物をえた。生成物はシリカゲルを用いたカラムクロマ
トグラフィーにより分離した。溶離度Rf値は0.4 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は68%であった。
【0039】NMRスペクトロメーター(バリアン社
製、モデル:ジェミニ200 )を用いてCDCl3 中でプ
ロトンNMRスペクトルを測定したところ、その化学シ
フトはつぎのとおりであった。
製、モデル:ジェミニ200 )を用いてCDCl3 中でプ
ロトンNMRスペクトルを測定したところ、その化学シ
フトはつぎのとおりであった。
【0040】-0.02(s,9H,SiCH3 ) 3.25(s,1H,CH) 3.46(ブロード s,4H,NH2 ) 6.63(d,4H,J=6.4Hz,
【0041】
【化6】
【0042】6.97(d,4H,J=6.4Hz,
【0043】
【化7】
【0044】製造例2(ビス(4−アミノフェニル)メ
チルペンタメチルジシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりにペンタメチルクロロ
ジシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様にして反
応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.4 (溶出液エ
ーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であった。また
収率は63%であった。
チルペンタメチルジシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりにペンタメチルクロロ
ジシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様にして反
応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.4 (溶出液エ
ーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であった。また
収率は63%であった。
【0045】また、製造例1と同様にしてプロトンNM
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
【0046】-0.03(s,9H,Si(CH3 )3 ) 0.00(s,6H,CHSi(CH3 )2 ) 3.20(s,1H,CH) 3.48(ブロード s,4H,NH2 ) 芳香族はプロトンは、ビス(4−アミノフェニル)メチ
ルトリメチルシランと同じ位置に現れた。
ルトリメチルシランと同じ位置に現れた。
【0047】製造例3(1−[ビス(4−アミノフェニ
ル)メチル]ヘプタメチルトリシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりに1−クロロヘプタメ
チルトリシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様に
して反応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.3 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は59%であった。
ル)メチル]ヘプタメチルトリシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりに1−クロロヘプタメ
チルトリシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様に
して反応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.3 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は59%であった。
【0048】また、製造例1と同様にしてプロトンNM
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
【0049】-0.08(s,9H,Si(CH3 )3 ) 0.02(s,6H,OSi(CH3 )2 O) 0.05(s,6H,CHSi(CH3 )2 ) メチン、アミノおよび芳香族プロトンは、ビス(4−ア
ミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサンと同じ
位置に現れた。
ミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサンと同じ
位置に現れた。
【0050】製造例4(1−[ビス(4−アミノフェニ
ル)メチル]ノナメチルテトラシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりに1−クロロノナメチ
ルテトラシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様に
して反応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.3 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は58%であった。
ル)メチル]ノナメチルテトラシロキサンの合成) トリメチルクロロシランのかわりに1−クロロノナメチ
ルテトラシロキサンを用いたほかは、製造例1と同様に
して反応生成物をつくり、分離した。Rf値は0.3 (溶
出液エーテル:ヘキサン=5:2(容量比))であっ
た。また収率は58%であった。
【0051】また、製造例1と同様にしてプロトンNM
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
Rスペクトルを測定したところ、その化学シフトはつぎ
のとおりであった。
【0052】-0.07(s,9H,Si(CH3 )3 ) 0.01,0.03(2s,12H,OSi(CH3 )2 O) 0.06(s,6H,CHSi(CH3 )2 ) メチン、アミノおよび芳香族プロトンは、ビス(4−ア
ミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサンと同じ
位置に現れた。
ミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサンと同じ
位置に現れた。
【0053】実施例1 チッ素置換したフラスコ内にピロメリット酸二無水物
0.655g(3.00ミリモル)を入れ、これにジメチルアセ
トアミド10ml中に溶解した製造例2でえられたビス(4
−アミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサン1.
034 g(3.00ミリモル)を添加し、フラスコ内を12時間
60℃で反応させた。溶液を濃縮し、ポリアミド酸の15%
溶液をえた。
0.655g(3.00ミリモル)を入れ、これにジメチルアセ
トアミド10ml中に溶解した製造例2でえられたビス(4
−アミノフェニル)メチルペンタメチルジシロキサン1.
034 g(3.00ミリモル)を添加し、フラスコ内を12時間
60℃で反応させた。溶液を濃縮し、ポリアミド酸の15%
溶液をえた。
【0054】えられたジメチルアセトアミド中のポリア
ミド酸の15%溶液を清潔なガラス板の上に広げ、オーブ
ン中で80℃に保った。オーブンの温度を徐々に240 ℃ま
で5時間かけて昇温した。その加熱後に2時間真空下に
置き、えられたフィルムをガラス板から脱離した。
ミド酸の15%溶液を清潔なガラス板の上に広げ、オーブ
ン中で80℃に保った。オーブンの温度を徐々に240 ℃ま
で5時間かけて昇温した。その加熱後に2時間真空下に
置き、えられたフィルムをガラス板から脱離した。
【0055】えられたフィルムの酸素透過係数(以下、
PO2 という)を以下の測定方法にしたがって測定した
ところ、7.8 ×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・
cmHg)であった。
PO2 という)を以下の測定方法にしたがって測定した
ところ、7.8 ×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・
cmHg)であった。
【0056】また、えられたフィルムはレンズとして充
分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
【0057】[PO2 の測定方法]ヤナコ気体透過性測
定システム((株)柳本製作所製、モデル:GTR−2
0)を用い、25℃で異圧法にしたがって上流側の圧力が
1気圧で下流側の圧力が0気圧とし、ガスクロマトグラ
フィーによって気体透過量を測定し、PO2 を調べた。
定システム((株)柳本製作所製、モデル:GTR−2
0)を用い、25℃で異圧法にしたがって上流側の圧力が
1気圧で下流側の圧力が0気圧とし、ガスクロマトグラ
フィーによって気体透過量を測定し、PO2 を調べた。
【0058】実施例2 製造例2でえられたビス(4−アミノフェニル)メチル
ペンタメチルジシロキサンのかわりに製造例1でえられ
たビス(4−アミノフェニル)メチルトリメチルシラン
(3.00ミリモル)を用いたほかは、実施例1と同様にし
てフィルムをえた。えられたフィルムについて実施例1
と同様にしてPO2 を測定したところ、3.3 ×10-10 cm
3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)であった。
ペンタメチルジシロキサンのかわりに製造例1でえられ
たビス(4−アミノフェニル)メチルトリメチルシラン
(3.00ミリモル)を用いたほかは、実施例1と同様にし
てフィルムをえた。えられたフィルムについて実施例1
と同様にしてPO2 を測定したところ、3.3 ×10-10 cm
3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)であった。
【0059】また、えられたフィルムは、レンズとして
充分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
充分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
【0060】実施例3 製造例2でえられたビス(4−アミノフェニル)メチル
ペンタメチルジシロキサンのかわりに製造例3でえられ
た1−[ビス(4−アミノフェニル)メチル]ヘプタメ
チルトリシロキサン(3.00ミリモル)を用いたほかは、
実施例1と同様にしてフィルムをえた。えられたフィル
ムについて実施例1と同様にしてPO2を測定したとこ
ろ、12×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)
であった。
ペンタメチルジシロキサンのかわりに製造例3でえられ
た1−[ビス(4−アミノフェニル)メチル]ヘプタメ
チルトリシロキサン(3.00ミリモル)を用いたほかは、
実施例1と同様にしてフィルムをえた。えられたフィル
ムについて実施例1と同様にしてPO2を測定したとこ
ろ、12×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)
であった。
【0061】また、えられたフィルムは、レンズとして
充分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
充分な透明性を有し、高圧蒸気滅菌(温度121 ℃で20分
間)に供したが、何らの変化も認められず、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかった。
【0062】比較例1 製造例2でえられたビス(4−アミノフェニル)メチル
ペンタメチルジシロキサンのかわりにビス(4−アミノ
フェニル)メタンを用いたほかは、実施例1と同様にし
てフィルムをえた。えられたフィルムについて実施例1
と同様にしてPO2 を測定したところ、PO2 は、0.39
×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)であ
り、実施例1〜3のいずれの材料よりも格段に低かっ
た。
ペンタメチルジシロキサンのかわりにビス(4−アミノ
フェニル)メタンを用いたほかは、実施例1と同様にし
てフィルムをえた。えられたフィルムについて実施例1
と同様にしてPO2 を測定したところ、PO2 は、0.39
×10-10 cm3 (STP) ・cm/(cm2 ・sec ・cmHg)であ
り、実施例1〜3のいずれの材料よりも格段に低かっ
た。
【0063】
【発明の効果】本発明の眼用レンズ材料は、透明性を具
備しつつ、主として酸素透過性および耐熱性にすぐれた
ものであるため、たとえば眼内レンズをはじめ、コンタ
クトレンズなどに好適に使用しうるものである。
備しつつ、主として酸素透過性および耐熱性にすぐれた
ものであるため、たとえば眼内レンズをはじめ、コンタ
クトレンズなどに好適に使用しうるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 芳香族四カルボン酸二無水物と、一般式
(I) : 【化1】 (式中、nは0〜10の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有ジアミンとの重合体からなる眼用レンズ材料。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4030678A JP2983744B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 眼用レンズ材料 |
US08/012,993 US5260352A (en) | 1992-02-18 | 1993-02-03 | Ocular lens material |
AU32811/93A AU650839B2 (en) | 1992-02-18 | 1993-02-04 | Ocular lens material |
CA002089062A CA2089062A1 (en) | 1992-02-18 | 1993-02-08 | Ocular lens material |
DE69307740T DE69307740T2 (de) | 1992-02-18 | 1993-02-18 | Zusammensetzung für Okularlinsen |
EP93102564A EP0556828B1 (en) | 1992-02-18 | 1993-02-18 | Ocular lens material |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220210A true JPH05220210A (ja) | 1993-08-31 |
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ID=12310365
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---|---|---|---|
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EP (1) | EP0556828B1 (ja) |
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AU (1) | AU650839B2 (ja) |
CA (1) | CA2089062A1 (ja) |
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US5605942A (en) * | 1993-07-13 | 1997-02-25 | Menicon Co., Ltd. | Contact lens material |
EP0634673B1 (en) * | 1993-07-13 | 1999-10-20 | Menicon Co., Ltd. | Ocular lens material |
DE69415899T2 (de) * | 1993-08-25 | 1999-06-24 | Dow Corning Asia, Ltd., Tokio/Tokyo | Zusammensetzungen von Diorganopolysiloxan und steifem aromatischen Polymer und deren Herstellung |
AU2001258785A1 (en) * | 2000-05-25 | 2001-12-03 | Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited | Sterilization of silicone preparations |
GB0302978D0 (en) * | 2003-02-11 | 2003-03-12 | Dow Corning | Siloxane compounds |
US7828432B2 (en) | 2007-05-25 | 2010-11-09 | Synergeyes, Inc. | Hybrid contact lenses prepared with expansion controlled polymeric materials |
CN105017534A (zh) * | 2015-08-13 | 2015-11-04 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种可溶性无色透明低热膨胀系数聚酰胺酰亚胺薄膜制备方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US5093453A (en) * | 1989-12-12 | 1992-03-03 | Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration | Aromatic polyimides containing a dimethylsilane-linked dianhydride |
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- 1992-02-18 JP JP4030678A patent/JP2983744B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1993
- 1993-02-03 US US08/012,993 patent/US5260352A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-02-04 AU AU32811/93A patent/AU650839B2/en not_active Ceased
- 1993-02-08 CA CA002089062A patent/CA2089062A1/en not_active Abandoned
- 1993-02-18 EP EP93102564A patent/EP0556828B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-02-18 DE DE69307740T patent/DE69307740T2/de not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
US5260352A (en) | 1993-11-09 |
DE69307740D1 (de) | 1997-03-13 |
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DE69307740T2 (de) | 1997-06-26 |
EP0556828A3 (ja) | 1994-02-16 |
CA2089062A1 (en) | 1993-08-19 |
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EP0556828A2 (en) | 1993-08-25 |
AU650839B2 (en) | 1994-06-30 |
AU3281193A (en) | 1993-08-19 |
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