JPH05219890A - 可溶性粉末インスタントコーヒーの製造方法 - Google Patents
可溶性粉末インスタントコーヒーの製造方法Info
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- JPH05219890A JPH05219890A JP4285954A JP28595492A JPH05219890A JP H05219890 A JPH05219890 A JP H05219890A JP 4285954 A JP4285954 A JP 4285954A JP 28595492 A JP28595492 A JP 28595492A JP H05219890 A JPH05219890 A JP H05219890A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾燥前の最終抽出物の乾物含量を４０％以上
にする可溶性インスタントコーヒー粉末の製造方法を目
的とする。 【構成】 浸出セル中の粉砕ローストコーヒーを分割抽
出して大気圧工程（１）からの第１抽出液および圧力工
程（２）からの第２抽出液を製造し、次に第１抽出液は
３５重量％以上の乾物濃度に蒸発し、第２抽出液は２５
重量％以下の乾物濃度に蒸発し、次に２つの抽出液を混
合し、第１抽出液の蒸発蒸気は凝縮および濃縮し、次い
で得た濃縮物は方法に再導入して混合物を可溶性コーヒ
ー粉末にする、可溶性インスタントコーヒー粉末の製造
方法。
にする可溶性インスタントコーヒー粉末の製造方法を目
的とする。 【構成】 浸出セル中の粉砕ローストコーヒーを分割抽
出して大気圧工程（１）からの第１抽出液および圧力工
程（２）からの第２抽出液を製造し、次に第１抽出液は
３５重量％以上の乾物濃度に蒸発し、第２抽出液は２５
重量％以下の乾物濃度に蒸発し、次に２つの抽出液を混
合し、第１抽出液の蒸発蒸気は凝縮および濃縮し、次い
で得た濃縮物は方法に再導入して混合物を可溶性コーヒ
ー粉末にする、可溶性インスタントコーヒー粉末の製造
方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は可溶性粉末インスタント
コーヒーの製造方法に関する。
コーヒーの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】可溶
性粉末コーヒーは通例粉砕ローストコーヒーを満たした
セルに抽出用液を浸出し、得たコーヒー抽出物の蒸発
後、凍結乾燥または噴霧乾燥により製造される（Ｓｉｖ
ｅｔｚ，Ｃｏｆｆｅｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｔｅｃ
ｈｎｏｌｏｇｙ，第１巻、第２６２，２６３頁、ＡＶ
Ｉ、１９６３）。
性粉末コーヒーは通例粉砕ローストコーヒーを満たした
セルに抽出用液を浸出し、得たコーヒー抽出物の蒸発
後、凍結乾燥または噴霧乾燥により製造される（Ｓｉｖ
ｅｔｚ，Ｃｏｆｆｅｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｔｅｃ
ｈｎｏｌｏｇｙ，第１巻、第２６２，２６３頁、ＡＶ
Ｉ、１９６３）。
【０００３】抽出は向流で行なう。すなわち１５０〜１
８０℃の温度で加圧下の水を粉砕ローストコーヒーのバ
ッチを含有するセル中に導入し、コーヒーはそのセルの
底部でもっとも強く抽出される（Ｎ回の抽出を行な
う）。その場合この抽出セルの抽出液は（Ｎ−１）回抽
出したコーヒーのバッチを含有する抽出セルに通し、最
後に新しい粉砕ローストコーヒーを丁度満たしたセルに
抽出液を通す。
８０℃の温度で加圧下の水を粉砕ローストコーヒーのバ
ッチを含有するセル中に導入し、コーヒーはそのセルの
底部でもっとも強く抽出される（Ｎ回の抽出を行な
う）。その場合この抽出セルの抽出液は（Ｎ−１）回抽
出したコーヒーのバッチを含有する抽出セルに通し、最
後に新しい粉砕ローストコーヒーを丁度満たしたセルに
抽出液を通す。
【０００４】最終抽出物は１００℃のオーダの温度でこ
の最後のセルから出る。もっとも強く抽出されたコーヒ
ーは従って最高温度で処理され、一方新しいコーヒーは
最低温度で処理される。
の最後のセルから出る。もっとも強く抽出されたコーヒ
ーは従って最高温度で処理され、一方新しいコーヒーは
最低温度で処理される。
【０００５】オートクレーブ部分としても既知であり、
もっとも強く抽出されるコーヒーを含有するセルから成
る圧力工程と、最少の強さで抽出されるコーヒーを含有
するセルから成る大気圧工程間に通常区分される。
もっとも強く抽出されるコーヒーを含有するセルから成
る圧力工程と、最少の強さで抽出されるコーヒーを含有
するセルから成る大気圧工程間に通常区分される。
【０００６】各抽出サイクル後、もっとも強く抽出され
たコーヒーを有するセルは空にし、新しいコーヒーを満
たし、セルは適当に相互に連結後、別の抽出サイクルを
始める。従って、唯１つの抽出用液がこの通例の抽出方
法で使用される。
たコーヒーを有するセルは空にし、新しいコーヒーを満
たし、セルは適当に相互に連結後、別の抽出サイクルを
始める。従って、唯１つの抽出用液がこの通例の抽出方
法で使用される。
【０００７】分割抽出として既知の別の方法では、２つ
の抽出用液が使用され、抽出セルは圧力工程と大気圧工
程に分ける。各工程ではそれぞれの抽出用液で抽出す
る。
の抽出用液が使用され、抽出セルは圧力工程と大気圧工
程に分ける。各工程ではそれぞれの抽出用液で抽出す
る。
【０００８】大気圧工程のコーヒーは適度な温度および
圧力條件下で第１抽出用液により抽出され、一方圧力工
程のコーヒーははるかに高い温度および圧力條件下で第
２抽出用液により抽出される。
圧力條件下で第１抽出用液により抽出され、一方圧力工
程のコーヒーははるかに高い温度および圧力條件下で第
２抽出用液により抽出される。
【０００９】これらの１つの方法は、例えばＰｉｎｔａ
ｕｒｏ，Ｃｏｆｆｅｅ Ｓｏｌｕｂｉｌｉｚａｔｉｏ
ｎ，第４１，４２頁、Ｎｏｙｅｓ Ｄａｔａ Ｃｏｒｐ
ｏｒａｔｉｏｎ，１９７５およびＵＳ−ＰＳ ３，７９
０，６８９号明細書に記載される。
ｕｒｏ，Ｃｏｆｆｅｅ Ｓｏｌｕｂｉｌｉｚａｔｉｏ
ｎ，第４１，４２頁、Ｎｏｙｅｓ Ｄａｔａ Ｃｏｒｐ
ｏｒａｔｉｏｎ，１９７５およびＵＳ−ＰＳ ３，７９
０，６８９号明細書に記載される。
【００１０】こうして２つの異る抽出液が製造され、加
圧工程からの抽出物の部分蒸発後、相互に合せ、次に通
例方法、例えば噴霧乾燥または凍結乾燥により粉末にす
ることができる。
圧工程からの抽出物の部分蒸発後、相互に合せ、次に通
例方法、例えば噴霧乾燥または凍結乾燥により粉末にす
ることができる。
【００１１】この方法により特に、大気圧工程の抽出液
が加圧工程で抽出される化合物を含まないことから、明
らかに改良された官能性を有するコーヒーを得ることが
できる。
が加圧工程で抽出される化合物を含まないことから、明
らかに改良された官能性を有するコーヒーを得ることが
できる。
【００１２】ＵＳ−ＰＳ ３，７９０，６８９号明細書
による方法では、大気圧工程からの抽出物は分割蒸発処
理を行なわないが、一方圧力工程からの抽出物は蒸発処
理して乾物含量をおよそ５０％にする。次に２つの抽出
物は混合しておよそ２５％の乾物含量を有する最終抽出
物を製造する。次に得た抽出物は蒸発して濃縮後粉末に
する。この蒸発工程中、大気圧工程および圧力工程の抽
出物から発する揮発性化合物が失われる。これは最終生
成物の不快な官能特徴の原因であるとされる圧力工程か
らの揮発性化合物の場合有利である。対照的に、このロ
スは快い官能特徴の原因となる大気圧工程からの抽出物
の揮発性化合物の場合不利となる。
による方法では、大気圧工程からの抽出物は分割蒸発処
理を行なわないが、一方圧力工程からの抽出物は蒸発処
理して乾物含量をおよそ５０％にする。次に２つの抽出
物は混合しておよそ２５％の乾物含量を有する最終抽出
物を製造する。次に得た抽出物は蒸発して濃縮後粉末に
する。この蒸発工程中、大気圧工程および圧力工程の抽
出物から発する揮発性化合物が失われる。これは最終生
成物の不快な官能特徴の原因であるとされる圧力工程か
らの揮発性化合物の場合有利である。対照的に、このロ
スは快い官能特徴の原因となる大気圧工程からの抽出物
の揮発性化合物の場合不利となる。
【００１３】特に最終蒸発工程に対し必要なエネルギー
量を低減する目的で、混合後３０％または３０％を超え
る乾物含量を有し、凍結乾燥または噴霧乾燥前に抽出物
をおよそ４０重量％またはそれ以上の乾物含量を有する
最終生成物を製造するため各種試験が行なわれた。
量を低減する目的で、混合後３０％または３０％を超え
る乾物含量を有し、凍結乾燥または噴霧乾燥前に抽出物
をおよそ４０重量％またはそれ以上の乾物含量を有する
最終生成物を製造するため各種試験が行なわれた。
【００１４】不幸なことに、これらすべての試験は実際
にＵＳ−ＰＳ ３，７９０，６８９号明細書に記載の方
法に既に含まれる問題にぶつかった。
にＵＳ−ＰＳ ３，７９０，６８９号明細書に記載の方
法に既に含まれる問題にぶつかった。
【００１５】最高可能濃度を有する最終混合物を取得で
きるために、製造された各２つの抽出物を蒸発処理する
ことは必要であることが明らかである。
きるために、製造された各２つの抽出物を蒸発処理する
ことは必要であることが明らかである。
【００１６】不幸なことに、これは２つの相いれない要
求を含む。第一に、圧力工程の抽出物を過度に蒸発させ
ると、抽出物の特別の組成によって蒸発機の閉塞を生ず
る。これは、この抽出物を２５重量％以上の濃度にした
い場合、不溶性化合物が大量に出現し（濃度が急速に増
加し）、その結果蒸発機は閉塞し、操作は工業規模で作
動しなくなるからである。
求を含む。第一に、圧力工程の抽出物を過度に蒸発させ
ると、抽出物の特別の組成によって蒸発機の閉塞を生ず
る。これは、この抽出物を２５重量％以上の濃度にした
い場合、不溶性化合物が大量に出現し（濃度が急速に増
加し）、その結果蒸発機は閉塞し、操作は工業規模で作
動しなくなるからである。
【００１７】第二に、圧力工程の抽出物を蒸発させる場
合のこの限定は、大気圧工程の抽出物の蒸発を増加させ
ることにより補なうことはできない。この理由は、大気
圧工程の抽出物はアロマの損失を生ずるため過度の蒸発
を行なってはならないからである。圧力工程からの抽出
物のアロマとは異り、大気圧工程抽出物のアロマはぜひ
とも保全しなければならない。
合のこの限定は、大気圧工程の抽出物の蒸発を増加させ
ることにより補なうことはできない。この理由は、大気
圧工程の抽出物はアロマの損失を生ずるため過度の蒸発
を行なってはならないからである。圧力工程からの抽出
物のアロマとは異り、大気圧工程抽出物のアロマはぜひ
とも保全しなければならない。
【００１８】分割抽出方法が少しも現実の工業上の発展
の原因とならなかったのはこのためである。したがっ
て、本発明の目的はこの問題を解決することであった。
の原因とならなかったのはこのためである。したがっ
て、本発明の目的はこの問題を解決することであった。
【００１９】
【課題を解決するための手段】ある條件下で、４０重量
％の乾物濃度に大気圧工程の抽出物を蒸発し、そしてお
よそ２０重量％の乾物濃度に圧力工程の抽出物を蒸発
し、こうして３０重量％を越える乾物濃度を有する混合
物を得、次に蒸発濃縮し、任意の公知方法により粉末に
することができることが分った。
％の乾物濃度に大気圧工程の抽出物を蒸発し、そしてお
よそ２０重量％の乾物濃度に圧力工程の抽出物を蒸発
し、こうして３０重量％を越える乾物濃度を有する混合
物を得、次に蒸発濃縮し、任意の公知方法により粉末に
することができることが分った。
【００２０】これは大気圧工程の抽出物を蒸発させて生
成したアロマ含有蒸気を回収し、凝縮でき、凝縮物は任
意の公知方法、例えば凍結濃縮または逆浸透により濃縮
できるからである。
成したアロマ含有蒸気を回収し、凝縮でき、凝縮物は任
意の公知方法、例えば凍結濃縮または逆浸透により濃縮
できるからである。
【００２１】次に得た濃縮物は、例えば粉末にする直前
に抽出液に再導入できる。またアロマを固定し、次に既
知方法によりコーヒー粉末上に噴霧する油と接触させる
こともできる。
に抽出液に再導入できる。またアロマを固定し、次に既
知方法によりコーヒー粉末上に噴霧する油と接触させる
こともできる。
【００２２】本発明は浸出セル中の粉砕ローストコーヒ
ーを分割抽出し、大気圧工程から第１抽出液および圧力
工程から第２抽出液を製造することによる可溶性粉末イ
ンスタントコーヒーの製造方法に関し、第１抽出液は次
に３５重量％以上の乾物濃度に蒸発し、第２抽出液は２
５重量％以下の乾物濃度に濃縮し、次に２つの抽出液を
混合し、第１抽出液の蒸発蒸気は凝縮および濃縮し、次
いで得た濃縮物は方法中に再導入して混合物を可溶性粉
末コーヒーにする。
ーを分割抽出し、大気圧工程から第１抽出液および圧力
工程から第２抽出液を製造することによる可溶性粉末イ
ンスタントコーヒーの製造方法に関し、第１抽出液は次
に３５重量％以上の乾物濃度に蒸発し、第２抽出液は２
５重量％以下の乾物濃度に濃縮し、次に２つの抽出液を
混合し、第１抽出液の蒸発蒸気は凝縮および濃縮し、次
いで得た濃縮物は方法中に再導入して混合物を可溶性粉
末コーヒーにする。
【００２３】他の特徴および利点は純粋に例として供さ
れ、本発明方法を行なう装置を説明する図１と関連して
次の記載から明らかになろう。
れ、本発明方法を行なう装置を説明する図１と関連して
次の記載から明らかになろう。
【００２４】図１に示すように、抽出装置は粉砕ロース
トコーヒーを入れ、適当なパイプシステムにより相互に
連結した数個、好ましくは６個の浸出セルから成る。抽
出装置は大気圧工程１を形成する第１群のセルおよび圧
力工程２を形成する第２群のセルに分割され、大気圧工
程１はパイプ１１を通して抽出用液が供給され、調製し
た抽出液はパイプ１２を経て取り出される。同様に、圧
力工程２は供給パイプ２１および排出パイプ２２を有す
る。
トコーヒーを入れ、適当なパイプシステムにより相互に
連結した数個、好ましくは６個の浸出セルから成る。抽
出装置は大気圧工程１を形成する第１群のセルおよび圧
力工程２を形成する第２群のセルに分割され、大気圧工
程１はパイプ１１を通して抽出用液が供給され、調製し
た抽出液はパイプ１２を経て取り出される。同様に、圧
力工程２は供給パイプ２１および排出パイプ２２を有す
る。
【００２５】加熱器３は大気圧工程１の出口に供され、
抽出液を９５〜９８℃の温度に加熱することができる。
次に加熱抽出液はカラム４、例えばプレートカラムで蒸
気によりストリッピング処理できる。
抽出液を９５〜９８℃の温度に加熱することができる。
次に加熱抽出液はカラム４、例えばプレートカラムで蒸
気によりストリッピング処理できる。
【００２６】このストリッピング相では、抽出液は蒸気
上昇流と逆流で下降する。揮発性化合物は蒸気により連
行され、次の蒸発処理により生成する熱の害作用を受け
ずに蒸気を凝縮して回収する。
上昇流と逆流で下降する。揮発性化合物は蒸気により連
行され、次の蒸発処理により生成する熱の害作用を受け
ずに蒸気を凝縮して回収する。
【００２７】次に抽出液は生成蒸気を凝縮し、例えば凍
結濃縮または逆浸透により濃縮し、要素６を備えた蒸発
機５中に通す。
結濃縮または逆浸透により濃縮し、要素６を備えた蒸発
機５中に通す。
【００２８】この蒸発工程中、抽出物の乾物含量は３５
重量％以上に増加する。実際上蒸発によるこの濃縮に対
し事実上の制限はない。しかし、乾物含量が５０重量％
に達する場合、抽出物は粘稠になり過ぎその後圧力工程
２からの抽出物と容易に混合できないことが分った。
重量％以上に増加する。実際上蒸発によるこの濃縮に対
し事実上の制限はない。しかし、乾物含量が５０重量％
に達する場合、抽出物は粘稠になり過ぎその後圧力工程
２からの抽出物と容易に混合できないことが分った。
【００２９】同様に、圧力工程２の出口で、抽出液は蒸
発機７に入る。
発機７に入る。
【００３０】この操作中、圧力工程２からの抽出物の乾
物含量は１５〜２５重量％、好ましくはおよそ２０重量
％になる。
物含量は１５〜２５重量％、好ましくはおよそ２０重量
％になる。
【００３１】次に蒸発機５および７からの抽出液はミキ
サー８で混合し、得た混合物は蒸発機９で再蒸発してそ
の乾物含量をおよそ４０〜４５重量％にする。実際上こ
の蒸発に対し事実上の制限はなく、抽出物を粉末にする
装置の操作パラメータにより決定される。
サー８で混合し、得た混合物は蒸発機９で再蒸発してそ
の乾物含量をおよそ４０〜４５重量％にする。実際上こ
の蒸発に対し事実上の制限はなく、抽出物を粉末にする
装置の操作パラメータにより決定される。
【００３２】大気圧工程からの抽出物の乾物含量はおよ
そ４０重量％にすることが好ましい。実際上大気圧工程
からの抽出液を蒸発処理する必要はない。蒸発処理はこ
の混合物を粉末化するのに必要な最終混合物の乾物含量
近辺にその乾物含量をする。特に、大気圧工程１からの
濃縮抽出液は圧力工程２からの濃縮抽出液中に稀釈され
るので、大気圧工程からのこの抽出液を４０重量％を超
える乾物含量にする２回の蒸発処理を行なうことは好ま
しくない。
そ４０重量％にすることが好ましい。実際上大気圧工程
からの抽出液を蒸発処理する必要はない。蒸発処理はこ
の混合物を粉末化するのに必要な最終混合物の乾物含量
近辺にその乾物含量をする。特に、大気圧工程１からの
濃縮抽出液は圧力工程２からの濃縮抽出液中に稀釈され
るので、大気圧工程からのこの抽出液を４０重量％を超
える乾物含量にする２回の蒸発処理を行なうことは好ま
しくない。
【００３３】上記説明の理由により圧力工程２からの抽
出物を２５重量％以上の乾物含量に蒸発濃縮することは
できないが、大気圧および圧力工程からの抽出物混合物
を４０％以上に濃縮することは容易にできる。決定的な
説明ではないが、これは大気圧工程からの抽出物に存在
する特別な化合物によるものと思われ、これは圧力工程
からの抽出物に存在する化合物から不溶性成分の形成を
抑止する。
出物を２５重量％以上の乾物含量に蒸発濃縮することは
できないが、大気圧および圧力工程からの抽出物混合物
を４０％以上に濃縮することは容易にできる。決定的な
説明ではないが、これは大気圧工程からの抽出物に存在
する特別な化合物によるものと思われ、これは圧力工程
からの抽出物に存在する化合物から不溶性成分の形成を
抑止する。
【００３４】要素６により生成した濃縮蒸発凝縮物およ
びカラム４で得た蒸気ストリッピング生成物は最終抽出
液中に導入し、その後この抽出物はユニット１０、例え
ば凍結乾燥装置または噴霧乾燥塔で粉末にする。
びカラム４で得た蒸気ストリッピング生成物は最終抽出
液中に導入し、その後この抽出物はユニット１０、例え
ば凍結乾燥装置または噴霧乾燥塔で粉末にする。
【００３５】次表は本発明方法の適用を説明する。
【００３６】これらの試験中、抽出率としても既知の比
Ｒ（サイクル当りの抽出物重量／セル当りのコーヒー重
量）の影響を大気圧工程および圧力工程により製造した
各抽出物に対し試験した。同様に蒸発前後の抽出物の乾
物含量Ｔｃを、蒸発前および粉末にする前の蒸発後最終
混合物の乾物含量として測定した。
Ｒ（サイクル当りの抽出物重量／セル当りのコーヒー重
量）の影響を大気圧工程および圧力工程により製造した
各抽出物に対し試験した。同様に蒸発前後の抽出物の乾
物含量Ｔｃを、蒸発前および粉末にする前の蒸発後最終
混合物の乾物含量として測定した。
【００３７】この表で、大気圧工程からの抽出物はＥＦ
として、圧力工程からの抽出物はＥＣとして示す。
として、圧力工程からの抽出物はＥＣとして示す。
【表１】 Ｒ Ｔｃ 蒸発後のＴｃ 混合物のＴｃ 蒸発後の混合物のＴｃ (%) (%) (%) (%) ＥＦ 5.0 5.6 41.3 31.0 43.3 ＥＣ 3.0 4.9 21.0 ＥＦ 5.0 5.5 41.0 29.5 44.3 ＥＣ 3.7 4.4 21.0 ＥＦ 5.0 5.6 41.0 26.2 43.2 ＥＣ 5.0 3.2 16.0 ＥＦ 3.2 8.4 40.0 29.6 45.7 ＥＣ 4.5 3.8 21.0 ＥＦ 1.0 16.4 40.0 25.5 45.3 ＥＣ 4.5 6.1 21.0 ＥＦ 1.0 17.1 40.0 25.5 37.7 ＥＣ 6.0 4.8 19.5 ＥＦ 2.0 9.6 40.0 25.5 45.6 ＥＣ 6.0 3.2 18.5 ＥＦ 2.5 10.2 40.0 33.1 47.6 ＥＣ 4.0 4.0 18.5 ＥＦ 3.5 7.7 40.0 25.5 47.2 ＥＣ 6.0 3.3 17.0
【００３８】圧力工程からの抽出物はおよそ２０重量％
の乾物含量に、一方大気圧工程からの抽出物は大気圧工
程抽出物を何ら変性させずにおよそ４０重量％の乾物含
量に濃縮する分割抽出により得た４０重量％以上の乾物
含量を有する最終抽出物を得ることが本発明方法により
できることは明らかに分かる。大気圧工程抽出物の揮発
性化合物は蒸発処理前回収し、その後再導入し、一方圧
力工程からの抽出物の揮発性化合物は除去する。
の乾物含量に、一方大気圧工程からの抽出物は大気圧工
程抽出物を何ら変性させずにおよそ４０重量％の乾物含
量に濃縮する分割抽出により得た４０重量％以上の乾物
含量を有する最終抽出物を得ることが本発明方法により
できることは明らかに分かる。大気圧工程抽出物の揮発
性化合物は蒸発処理前回収し、その後再導入し、一方圧
力工程からの抽出物の揮発性化合物は除去する。
【図１】本発明によるコーヒー抽出工程を示した説明図
である。
である。
１ 大気圧工程抽出区 ２ 圧力工程抽出区 ３ 加熱器 ４ カラム ５ 蒸発機 ６ 濃縮要素 ７ 蒸発機 ８ ミキサー ９ 蒸発機 １０ 乾燥ユニット １１ 供給パイプ １２ 抽出物排出パイプ ２１ 供給パイプ ２２ 抽出物排出パイプ
Claims (5)
- 【請求項１】 浸出セル中の粉砕ローストコーヒーを分
割抽出して大気圧工程の第１抽出液および圧力工程の第
２抽出液を調製し、次に第１抽出液は３５重量％以上の
乾物濃度に蒸発し、第２抽出液は２５重量％未満の乾物
濃度に蒸発し、次に２つの抽出液を混合し、第１抽出液
の蒸発蒸気は凝縮および濃縮し、得た濃縮物は方法に再
導入して混合物を可溶性コーヒー粉末にすることを特徴
とする、可溶性粉末インスタントコーヒーの製造方法。 - 【請求項２】 ２つの抽出液の混合物は蒸発濃縮してそ
の乾物含量を４０重量％以上にする、請求項１記載の方
法。 - 【請求項３】 第１抽出液は４０重量％の乾物含量に濃
縮する、請求項１記載の方法。 - 【請求項４】 大気圧工程を終えた、蒸発濃縮前の第１
抽出液は蒸気ストリッピング処理し、得た蒸気は凝縮
し、２つの抽出液の混合物中にこの混合物の蒸発後再導
入する、請求項２記載の方法。 - 【請求項５】 第１抽出液の蒸発で得た凝縮および濃縮
蒸発蒸気は２つの抽出液の混合物中にその蒸発後再導入
する、請求項１または３記載の方法。
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