JPH0147132B2 - - Google Patents

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JPH0147132B2
JPH0147132B2 JP56084241A JP8424181A JPH0147132B2 JP H0147132 B2 JPH0147132 B2 JP H0147132B2 JP 56084241 A JP56084241 A JP 56084241A JP 8424181 A JP8424181 A JP 8424181A JP H0147132 B2 JPH0147132 B2 JP H0147132B2
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JP
Japan
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extract
coffee
gas
aromatic
condenser
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JP56084241A
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JPS5712953A (en
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Teiennsuzu Riu Richaado
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Nestle SA
Original Assignee
Nestle SA
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Publication date
Application filed by Nestle SA filed Critical Nestle SA
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Publication of JPH0147132B2 publication Critical patent/JPH0147132B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/24Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
    • A23F5/26Extraction of water-soluble constituents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/46Coffee flavour; Coffee oil; Flavouring of coffee or coffee extract
    • A23F5/48Isolation or recuperation of coffee flavour or coffee oil
    • A23F5/50Isolation or recuperation of coffee flavour or coffee oil from coffee extract
    • A23F5/505Isolation or recuperation of coffee flavour or coffee oil from coffee extract by distillation, e.g. stripping the extract; Recovering volatile gases, e.g. during concentration

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、粉砕焙煎コーヒー中に存在し、かつ
揮発性芳香成分のストリツピング媒質及び/又は
担体として作用するガスを使つて、焙煎粉砕コー
ヒーから放出される揮発性の芳香成分を回収する
方法および回収した揮発性芳香成分を、改良され
た官能的特性を有するインスタントコーヒー製品
をつくるのに使用する方法に関する。 新鮮な焙煎コーヒー豆中に最初から含有されて
いる多くの芳香物質を含有するインスタントコー
ヒー製品を調製して、新鮮焙煎コーヒーに匹敵す
るアロマとフレーバを有するインスタントコーヒ
ーを供給することが、長い間望まれていた。 公表された資料(クリフオード(Clifford),
M.N.,「生及び焙煎コーヒー豆の組成」Process
Biochenistry第13−19頁,1975年5月)によれ
ば、新鮮な焙煎コーヒー豆に100%の揮発分があ
ると見なせば、インスタントコーヒーの調製の準
備に焙煎した豆を粉砕する間に、約14%の揮発分
の損失を受ける。更にその資料によれば、次の工
程即ち抽出、濃縮、乾燥の間に、揮発分の損失を
防止する方法が無く、更に72%の揮発分を損失す
る。すなわち最終インスタントコーヒーには、最
初の焙煎コーヒー揮発分の14%が保有されるに過
ぎない。 種々の手段が、揮発性の芳香成分の損失を防止
する試みとして先行技術において提案された。例
えば焙煎コーヒー豆の粉砕の間に放出される揮発
分の回収に関する技術が開発された。次の処理工
程中の揮発分の損失を防止する別の技術が提案さ
れた。例えば、コーヒー抽出液中に含有される芳
香成分を、例えば抽出液のストリツピングのよう
に、抽出液の濃縮前に除去して回収することがで
き、ついで回収した揮発分を濃縮後に抽出液にも
どすことが出来る。 又、通常抽出工程で失われる揮発性芳香成分を
回収する種々の提案がなされ、本発明は主として
上記提案に関する。米国特許第2432759号明細書
に記載されている1つのそのような提案には、例
えば抽出媒質と接触していない焙煎粉砕コーヒー
の新鮮な抽出セルから、揮発性芳香成分を蒸気ス
トリツピングする方法を含む。蒸気を抽出セルに
通した後、揮発分含有蒸気は、多数の凝縮器を通
過させる。次に凝縮した揮発性芳香成分を、濃縮
した抽出液にもどすことが出来る。 そのような技術には、多くの欠点がある。余分
の時間と費用を必要とし、経済的に好ましくな
い。加うるに、未抽出焙煎粉砕コーヒーの蒸気ス
トリツピングにより、粉砕コーヒーは高温にさら
され、一般にコーヒー成分の好ましくない熱劣化
を生ずる。 カナダ特許第1001476号明細書(Bolt)に記載
の抽出工程中の揮発性芳香成分の回収を含む他の
技術では、最初にコーヒー抽出液を1組のパーコ
レーターによりつくる。ボルト法の条件では、蒸
気が最終パーコレーターより出るコーヒー抽出液
内で、内的に発生する。比の時点の抽出液は、約
100℃から127℃の温度範囲にある。次に抽出液を
分離チヤンバーに通し、水と揮発芳香成分のフラ
ツシユ蒸発が起り、そして芳香成分含有気体をコ
ーヒー抽出液から分離される。次に揮発性芳香成
分は凝縮され、そして抽出液が濃縮される前又は
後にコーヒー抽出液に戻すことができる。 蒸気の外部発生源がストリツピング用に供給さ
れる上記処理方法と対照的に、ボルト式処理法で
は、蒸気がコーヒー抽出液内で内的に発生する
が、それにもかかわらずボルト法には上文で論じ
た多くの欠点が尚存在する。此のように、普通の
蒸気ストリツピング処理法における様に、コーヒ
ー抽出液内の蒸気の内部発生のために高温度を使
用することにより、その成分の好ましくない熱劣
化を生ずる。 更に抽出又は浸出工程(此等の語句は習慣的に
当該技術では同意語として使用されている)での
揮発性芳香成分の回収を含む他の技術には、新鮮
な焙煎粉砕コーヒーの、抽出媒質による湿潤工程
で放出される気体と同伴される揮発性芳香成分の
回収も含む。 特に生コーヒー豆の焙煎の結果、二酸化炭素が
生成され、その二酸化炭素の実質的な量が、コー
ヒー豆の粉砕後でも、コーヒーの細胞内に吸収さ
れる。更に空気も又、粉砕コーヒー粒子間の空げ
きに満たされる。 抽出における最初の工程は、乾燥した新鮮な焙
煎粉砕コーヒーを、熱い抽出媒質で湿潤すること
である。抽出媒質を、通常粉砕したコーヒーの含
まれるパーコレーターの底部に入れ、パーコレー
ターを満たし初めた時に、徐々に焙煎粉砕コーヒ
ーを湿潤する。その操作の間に、抽出媒質は、ピ
ストン様の作用で、二酸化炭素、空気および此等
の気体で運ばれた揮発性芳香成分を同時に排出す
る。便宜上および明瞭にする為に、此の明細書で
は、術語「芳香成分含有気体」とは、二酸化炭
素、空気および此等の気体で運ばれる揮発性芳香
成分の混合物を示すのに使用する。 湿潤工程で、芳香成分含有気体を大気中に簡単
に放出することは、それがコーヒー抽出液中の望
ましくない泡立の可能性の防止を生起するので、
一般に行われている。 然しSivetz等による「Coffee Processing
Technology」、第1巻第297−300頁(AVI,
1963)に、気体に運ばれる可成りの量の揮発性芳
香成分が、パーコレーターの湿潤工程で生成さ
れ、そして此等の揮発性芳香成分を凝縮により回
収することが可能であることを教えている。 Sivetz等は、湿潤工程で生成された芳香成分含
有気体を導き、そして液体−気体サイクロン分離
器を通過させて、抽出装置から芳香成分含有気体
と共に運ばれた抽出液を分離することを明示して
いる。次に分離された抽出液を、粉砕焙煎コーヒ
ーの次の抽出中に生産される未処理の抽出液と混
合する。分離された芳香成分含有気体は、凍らせ
た冷却水で0℃の温度に保持した氷水冷却装置を
通過させて、そこで大部分の水、酢酸および最小
量の揮発性芳香成分を凝縮させ、ついで別の液体
−気体サイクロン分離器を続いて通過させて、残
留する芳香成分含有気体から分離する。Sivetz等
は、此の最初の凝縮物を、未処理のコーヒー抽出
液と混合すべきであると教示している。最後に残
余の芳香成分含有気体を、フレオン−11およびド
ライアイスで−73.33℃に冷却された冷トラツプ
を通過させて、芳香成分含有気体を−45.56℃に
冷却させる。Sivetz等によれば、此の第2の凝縮
物も又未処理のコーヒー抽出液と混合する。 Sivetzの処理方法も又多くの欠点を有する。
Sivetz法では、抽出工程の湿潤段階で放出される
芳香成分含有気体を処理するだけであり、此の部
分の芳香成分含有気体と同伴する揮発性芳香成分
のみが得られるだけである。後で更に充分論ずる
が、本発明者は、付加的な芳香成分含有気体がコ
ーヒー抽出液自身の中に存在し、その抽出液は抽
出工程の湿潤段階で放出される芳香成分含有気体
に含有されるものより更に好ましい揮発性芳香成
分のフラクシヨンさえも含有していることを見出
した。Sivetzは、このことをなんら認識していな
い。Sivetzは、湿潤段階で放出される芳香成分含
有気体のみを処理することによつて、コーヒー抽
出液内に既に含まれている付加的な更に好ましい
揮発性芳香成分を回収することに失敗した。 更にSivetzは、最初の凝縮物を未処理の抽出液
と混合することにより、後で除去するだけに過ぎ
ない水を抽出液に不経済にも再添加している。更
に、最初の全凝縮物を抽出液と一緒にすることに
より、Sivetzは又最も少ない揮発性成分を、好ま
しくない不快な特徴を有する抽出液中に添加して
いる。又此の最初の凝縮物内に比較的高い揮発性
を有する芳香性のフラクシヨンが含まれる。
Sivetzが示した教示によれば、此等のフラクシヨ
ンも又未処理のコーヒー抽出液に混合され、それ
等のフラクシヨンは多分次の処理工程で大部分失
われるであろう。 最後に、第2の凝縮物が−73.33℃の温度に保
持した冷トラツプを使用して得られると云う
Sivetzの必要条件は、工業的規模においてしばし
ば実施不可能である。必要とする冷凍装置は、一
般に不経済であり、氷の形成により運転が困難と
なる。此の第2の凝縮物は好ましくない芳香性フ
ラクシヨンも含み、特に−34.44℃のフラクシヨ
ンは、独得な然も不快な硫黄質の特徴を有する。
然しそれにもかゝわらずSivetzは、不快な−
34.44℃のフラクシヨンも含む第2の全フラクシ
ヨンを、未処理の抽出液と混合すべきであると指
示している。 本発明者は、焙煎粉砕コーヒーの抽出中に揮発
性芳香成分を回収する方法を見出した。その方法
では此等の回収された揮発性芳香成分を使用し
て、改良されたカツプ内のフレーバとジヤー内の
アロマを有するインスタントコーヒー製品を得、
上記の従来技術による方法に関する実質的に全て
の欠点を避けるものである。 本発明方法は、新鮮な焙煎粉砕コーヒー中にあ
り、粉砕コーヒー内に含まれる揮発性芳香成分の
ストリツピング媒質および担体として作用する気
体を、経済的に且つ好ましく利用する。 特に本発明は、抽出工程の湿潤段階で放出され
る芳香成分含有気体と同伴する揮発性芳香成分を
処理し、分離し、その上に全体のコーヒー抽出液
を処理して、その中に含まれる更に好ましい揮発
性芳香成分を分離する。本発明者は又、湿潤工程
で放出された芳香成分含有気体を処理する以外
に、出液内に含有される付加的な芳香成分含有気
体を除去するために全抽出液を処理し、此等の除
去された付加的芳香成分含有気体から非常に好ま
しい揮発性芳香成分を回収することが非常に望ま
しく、更に調和のとれた好ましいインスタントコ
ーヒー製品を供給することを見出した。 本発明によれば、焙煎粉砕コーヒーから揮発性
芳香成分を分離する方法において、 a 焙煎粉砕コーヒー豆を、水性抽出媒質で湿潤
して抽出し、100゜未満の温度で抽出液を取り出
し、 b 湿潤工程で放出される芳香成分含有気体と抽
出液を、分離チヤンバーに通過させ、そこで抽
出液内で運ばれた芳香成分含有気体を抽出液か
ら分離し、 c 分離された芳香成分含有気体を、少くとも2
つの凝縮器を通過させ、最初の凝縮器で水を凝
縮して芳香成分含有気体から除去し、そして最
後の凝縮器を約0℃から5℃の温度に保持して
芳香成分含有気体で運ばれた揮発性芳香成分を
凝縮し、 ついで、 d 凝縮された揮発性芳香成分を回収することを
特徴とする上記方法を供する。 次に分離された抽出液は、乾燥インスタントコ
ーヒー粉末を供給する為に処理され、そして凝縮
された揮発性芳香成分は、抽出液が濃縮又は乾燥
された後に、その抽出物に添加することが出来
る。 本発明は、蒸気ストリツピングなしに、焙煎粉
砕コーヒーから揮発性芳香成分を回収することを
可能にする。乾燥焙煎粉砕コーヒーの蒸気ストリ
ツピングを除くことにより、抽出工程は可成り短
縮され単純化される。通常の抽出操作の繁雑さが
もはやなくなるからである。 本発明の処理法より一層揮発性芳香成分が得ら
れると思われる蒸気ストリツピング法を本発明に
用いないと云う事実にもかゝわらず、全く予期せ
ずに、本発明の方法で得られる揮発性芳香成分の
全量が、蒸気ストリツピングで得られる量に実質
的に等しいことが見出された。従つて本発明によ
り、水を加えて元に戻した時に、強いそして自然
のコーヒー様のジヤー内のアロマとまろやかな調
和のとれたカツプ内のコーヒーフレーバを有する
インスタントコーヒー製品が生産される。 又本発明の方法により、上記したSivetzの処理
法に関連する欠点の全てが実質的に避けられる。
Sivetz法では湿潤工程で放出される芳香成分含有
気体のみ処理するが、本発明は此等の芳香成分含
有気体ならびに全コーヒー抽出液も処理し、付加
的な一層好ましい揮発性芳香成分を得る。更に、
Sivetz法では、最初の凝縮物の全部を未処理のコ
ーヒー抽出液と混合するが、本発明ではSivetz法
の氷水冷却装置より優れた少くとも1基の追加の
凝縮器を供し、水および好ましくない不快な高温
沸騰のフラクシヨンを凝縮除去し、Sivetzの方法
のように未処理の抽出液と混合しない。最後に、
Sivetz法では、芳香成分含有気体を−73.33℃に
保持した冷トラツプを通過さすことが必要である
が、本発明では、約0℃から5℃の温度に保持し
た最後の凝縮器で凝縮されない芳香成分含有気体
を放出し、その中に含有される好ましくないフラ
クシヨンを凝縮し、そして未処理のコーヒー抽出
液と混合しないようにする。 本発明方法の望ましい実施態様では、新鮮な焙
煎粉砕コーヒーを抽出媒質で湿潤すると同時に、
前に湿潤した未抽出コーヒーと同時に抽出する。
新鮮な焙煎粉砕コーヒーの湿潤工程で放出される
芳香成分含有気体と、予備湿潤したコーヒーの抽
出で得られた抽出液を、同時に分離チヤンバーに
通し、ついで上記の如く処理する。本発明の全方
法は、分離チヤンバーからの芳香成分含有気体お
よび抽出液を、次の処理工程に実質的に均一かつ
一定の流速で同時に供給することにより、此のよ
うに更に効率的で経済的にする。此は芳香成分含
有気体を、好ましい揮発性芳香成分の一層よいス
トリツピング媒質及び担体媒質として作用しう
る。 添付図面を参照しながら、本発明を更に説明す
る。 図1は本発明の方法の図式である。 図2は、セルサイクル回数%(横軸)に対し、
次の(1)項から(4)項迄の物質の累積量(縦軸)に関
する全ての点を結んだ一連のグラフである。 (1) 全抽出サイクルで放出される芳香成分含有気
体(「□」で示す); (2) 全抽出サイクルで生成されるコーヒー抽出液
(「△」で示す);そして (3) 約55℃から70℃迄の温度に保持された凝縮器
を通過する芳香成分含有気体(「×」で示す);
ついで比較として (4) 約0℃から5℃迄の温度に保持された凝縮器
を通過する非凝縮芳香成分含有気体(「○」で
示す)。 図3はセルサイクル回数%の同一座標(横軸)
に対し、次の芳香成分含有気体の気体流速m3/時
間(縦軸)に関する一連のグラフである。 (1) 新鮮な焙煎粉砕コーヒーを予備湿潤させない
本発明の実施態様において、全抽出サイクル中
に分離チヤンバーを出る芳香成分含有気体
(「△」で示す) (2) 新鮮な焙煎粉砕コーヒーを予備湿潤させる本
発明の実施態様において、全抽出サイクル中に
分離チヤンバーから出る芳香成分含有気体
(「□」で示す); 図4は、予め充てんされたセルを使用する本発
明の方法の望ましい実施態様の図式である。 添付図、特に図1に言及して、本発明の方法は
次の如く実施される。 抽出媒質を、最初に新鮮な焙煎粉砕コーヒーを
含有するパーコレーター12にライン10を通つ
て供給する。使用する抽出媒質は、単にコーヒー
可溶物を含む湯又は水でよい。出来れば、抽出媒
質は、一連の普通のパーコレーターセル(示さな
い)で調製したコーヒー抽出液であり、そのパー
コレーターは、連続して接続されており、そして
熱湯が逆流で通過してコーヒー抽出液を供給す
る。そのようなコーヒー抽出液の調製は、当業者
には公知の方法である。 抽出媒質は、パーコレーター12の底部に、ポ
ンプ(示さない)により供給される。ポンプによ
る圧力は、抽出媒質がパーコレーター12を通過
して、分離チヤンバー16に強制するのに丁度十
分であり、分離チヤンバーについては、以下で更
に十分記述する。一般に抽出装置内の圧力はせい
ぜい大気圧以上約0.34バールである。 抽出媒質で乾燥焙煎粉砕コーヒーを湿潤する時
に、揮発性芳香成分含有気体が放出され、そして
抽出媒質がパーコレーター12内を上昇してそれ
を満たした時に、上の方に追い出される。此等芳
香成分含有気体は、 芳香成分含有気体で運ばれる任意のコーヒー抽
出液及び先の抽出でラインの中に保持された任意
の抽出液と共にこれらの芳香成分含有気体はライ
ン14を通つて分離チヤンバー16に導入され
る。 分離チヤンバー16は一般に液体−気体サイク
ロン分離器である。本発明で使用される特殊な分
離器は、それが芳香成分含有気体を抽出液から効
果的に分離し得る限りは、重要でない。若し此の
規準を満足するならば、市販の分離器を使用して
よい。 分離チヤンバー16では、芳香成分含有気体は
抽出液から分離されそしてライン18を通過す
る。同じように、分離された抽出液はライン20
を通過する。抽出工程の湿潤操作が完了に近づい
た時、粉砕焙煎コーヒーからのコーヒー溶出物の
抽出は、コーヒー抽出液(時々引き取り(draw
−off)抽出液と称す)が、パーコレーター12
を出てライン14に入り始める時に始まる。 パーコレーター12から出る引き取り抽出液の
全重量対抽出前にパーコレーター内に含まれるコ
ーヒーの重量比率を、一般に引き取り率と称す。
引き取り率が大きければ大きい程、多くの芳香成
分がパーコレーター12に含まれる焙煎粉砕コー
ヒーから抽出される。然し実質的に全ての水が、
最終的に除去される次の処理工程は、実用的、物
理的、経済的に限界があり、そして濃縮及び乾燥
等の工程中のフレーバの損失が、通常除去される
水の重量に比例するので、通常約2.0から4.0:1
の引き取り率が使用される。 入つて来る抽出媒質の温度は、引き取り抽出液
が、沸点以下の温度になるよう制御される。最初
の引き取り抽出液の温度は、一般に約60℃から70
℃であり、そして抽出が最高温度迄続けられるよ
うに徐々に上げる。抽出媒質が一般に水性であ
り、圧力が上記の如く本質的に大気圧であるか
ら、引き取り抽出液の最高温度を、100℃より低
くする。出来れば温度は約80℃から98℃の範囲に
する。抽出液の温度を沸点未満に保持すれば、粉
砕コーヒーおよび抽出液自身に含まれる熱感受性
成分の熱劣化が避けられる。 ライン14への原料の流入の妨害もなく、引き
取り抽出液を、全抽出液がチヤンバーを通過する
迄連続的に分離チヤンバー16に流入させて、好
ましい揮発性芳香成分を順次含有する抽出液内に
運ばれる付加的芳香成分含有気体を、除去する。 別の実施態様として、ストリツプ作用を補助す
るために補助手段(図に示さない)を使用するこ
とは不能である。然しその補助手段は、本発明の
方法では必須ではない点留意すべきである。若し
望むならば、二酸化炭素、窒素等の不活性ガス
を、外部の発生源から、ライン10又は14に供
給することが出来る。別法として、若し望むなら
ば、100℃に近いかそれより低い温度に最初の引
き取り抽出液を加熱する加熱手段をライン14で
使用出来、一般に抽出サイクルの後部で回収され
る抽出液より低い温度であり、その結果分離チヤ
ンバーに入る本質的に全ての抽出液が全抽出サイ
クルを通じて一定温度となる。 次にライン20の分離抽出液は当該技術であり
ふれた方法で乾燥粉末処理することができる。然
し分離抽出液の処理中に、芳香成分含有気体から
得られる揮発性芳香成分は、以下で更に十分記述
するが、その処理の各種工程で抽出液に添加し得
る。 特にライン20の分離抽出液を、通常冷却器2
2を通過させて、まだ抽出器内に含有されている
揮発分の損失を防止し、そして一般に抽出液が比
較的高い抽出温度にさらされるのを少くする。一
般に、分離抽出液は、約50℃から65℃の温度に冷
却される。冷却器22は一般的な型式の熱交換器
でよい。 抽出液は、冷却後乾燥する前に、常法で濃縮し
得る。濃縮工程中抽出液中に含まれる芳香成分の
損失をさける為、一般に此等の芳香成分を最初に
抽出液から除去することが望ましい。それ故に、
冷却された抽出液が冷却器22を出た後に、出来
ればライン24で芳香成分の除去処理をする。芳
香成分除去法は、図1に芳香成分除去要素26と
して図示する。芳香成分は、当該技術にありふれ
た任意の要素により除去し得る。代表的には、芳
香成分は抽出液の蒸気ストリツピングによつて除
去される。 芳香成分をストリツプした抽出液は次に目的の
程度に濃縮し得る。濃縮方法は、図1に濃縮要素
30として図示する。当業者に公知のように、抽
出液は凍結濃縮、真空蒸発等により濃縮し得る。
特殊な濃縮法を使用することは、本発明によつて
全く重要なことでない。ストリツプされた抽出液
が芳香成分除去要素26から離れてライン28に
進んだ後、芳香成分除去要素26で除去された芳
香成分はライン34を通過して、ライン32で濃
縮抽出液に戻される。芳香成分を添加された濃縮
抽出液は普通の方法で乾燥できる。図1に、此を
乾燥要素36として図示する。当業界で周知のよ
うに、濃縮抽出液の乾燥は代表的に噴霧乾燥又は
凍結乾燥で実施し得る。濃縮抽出液の乾燥に使用
する特殊な装置は、本発明では重要でない。次に
乾燥したコーヒー粉末はライン38を通つて乾燥
要素を離れる。 ライン18の分離芳香成分含有気体は少くとも
2つの凝縮器を通過する。しばらく図1を考慮せ
ず、芳香成分含有気体が通過する最初の凝縮器
を、凝縮させる水、酢酸および高沸点留分の適当
な温度に保持する。既述した如く、此の最初の凝
縮物は主として水を含む故に、通常廃棄する。最
後の凝縮器は約0℃から5℃の範囲の温度に保持
される。最後の凝縮器で濃縮されない芳香成分含
有気体を大気中に放出する。既述した如く、さら
に低い凝縮温度による操作は不経済であり、全く
不必要である。というのは、最後の凝縮器で凝縮
した揮発性芳香成分だけで製造したインスタント
コーヒー製品は非常に好ましい製品である。その
上、実質的に一層低い凝縮温度で得られた揮発性
芳香成分のあるフラクシヨンは、独得の硫黄のお
よび/又は不快な特徴を有するので好ましくな
い。 若し望むならば、追加の凝縮器を本発明で必要
とする最低2台の凝縮器の間に使用し、更に特殊
な揮発性芳香成分のフラクシヨンを凝縮しそして
回収することが出来る。 芳香成分含有気体が、主に水を凝縮しそして成
るべく約75℃から90℃の範囲の温度に保持された
必要とする第1の凝縮器を通過した後に、かつ残
余の芳香成分含有気体が最後の必要な凝縮器を通
過する前に、その芳香成分含有気体を、最初と最
後の凝縮器の間に位置し、芳香成分含有気体が最
初の凝縮器から最後の凝縮器迄通過するにつれて
逐次より低い温度で操作する、1基又はそれ以上
の追加の凝縮器に通過させ得る。 さて図に戻り、図1は、芳香成分含有気体が、
それぞれ凝縮器40,42および44として示す
全部で3基の凝縮器を通過する望ましい実施態様
を示す。凝縮器40は本発明で必要とする2基の
凝縮器の1基で、水、酢酸および高沸点の揮発性
芳香物質を凝縮する。凝縮器44は、本発明で必
要とする2基の凝縮器の他の1基で、好ましい揮
発性芳香成分を芳香成分含有気体から除去して回
収する。凝縮器42は、任意の凝縮器である。此
の望ましい実施態様において、凝縮器42は、凝
縮器44で凝縮された更に多い揮発性芳香成分よ
り比較的高い沸点の揮発分を含有する揮発性芳香
成分のフラクシヨンを除去する。 使用される凝縮器の型式は、当業界では普通の
ものである。コイルおよびプレート型式の凝縮器
を使用出来るが、多管凝縮器が望ましい。その
上、どのような型式の凝縮器を使用しても問題は
ないが、芳香成分含有気体のみがそこを一方通行
して、凝縮器内における凝縮物のありうる停滞
(hold−up)を避けるように構成されていること
が望ましい。 更に特に、ライン18の分離芳香成分含有気体
は、最初に約75℃から90℃の温度に保持された凝
縮器40を通過するが、芳香成分含有気体から実
質的に全部の水を凝縮する他の温度も使用出来
る。最初の凝縮器の温度は、引き取り抽出液の温
度により変化する。すなわち、最初の凝縮器の温
度は、一般に最高抽出液温度より低い温度に保持
される。最初の凝縮器から得られる凝縮物は、ラ
イン46を通過そして通常排棄される。 次に残余の芳香成分含有気体はライン48を通
つて、連続して凝縮器40に接続している凝縮器
42に流入する。此の望ましい実施態様におい
て、凝縮器42は約55℃から70℃迄の温度範囲の
水で冷却される。凝縮器42にて生成した第2の
揮発性芳香凝縮物は、凝縮器44で生じた凝縮物
より低い揮発度の為に、ライン50を経てライン
32の濃縮抽出液に添加するのに適する。別法と
して、図示しないが、此の第2の凝縮物を公知の
技術によりカプセル化し、カプセルの形でライン
38の乾燥コーヒー粉末に添加し得る。此等の揮
発性芳香成分をカプセル化する1つの特定な技術
は、ヨーロツパ特許出願第008015号明細書に記載
されている。 まだ凝縮していない芳香成分含有気体はライン
52を通つて、凝縮器42と連続的に接続された
凝縮器44に導入される。凝縮器44は、約0℃
から5℃の温度範囲の氷水で冷却される。凝縮器
44で凝縮しない気体は、ライン54を通つて大
気中に排出させる。濃縮された比較的高い揮発性
成分を含有する第3の揮発性芳香成分の凝縮物
は、非常に不安定であり、出来れば直ちにオリー
ブ油、コーン油のような液状の食用油、好ましい
コーヒー油と混合してエマルジヨンを形成し、そ
れによつて此の凝縮物を安定させる。一般に凝縮
した揮発性芳香成分と液状食用油との混合比率は
約2:1から1:3迄である。此のエマルジヨン
は、ライン56の第3凝縮物を混合チヤンバー58
に導入することにより調製される。液状食用油
は、ライン62により食用油源60から混合チヤ
ンバー58に導入される。次にエマルジヨンを、
出来れば上記のヨーロツパ特許出願明細書に記述
された方法によりカプセル化出来る(図示せず)。
別法では、凝縮器42および44から得られた凝
縮物を混合しついでカプセル化出来る。次に、若
し希望するならば、そのカプセルを乾燥したコー
ヒー抽出物に混合出来る。 出来れば、図式に示す如く、そのエマルジヨン
をポンプ(図示せず)によつてライン64に送り
込み、そこから被覆要素66に導入される。ここ
で、エマルジヨンは乾燥したコーヒー粉に被覆し
て、インスタントコーヒー製品のジヤー内のアロ
マを増す。そのような被覆技術は、エマルジヨン
の調製工程を含めて、米国特許第3148070号明細
書に明示されている。若し望むならば、第2の揮
発性芳香成分の凝縮物も乾燥コーヒー粉末を被覆
するのに使用される。 任意の被覆工程後に、インスタントコーヒー製
品は、包装要素68により図1に示す普通の方法
で包装される。 本発明で必要とする2基の凝縮器のみ、即ち図
1における凝縮器40および44のみを使用する
実施態様において、最後の凝縮器44で得られる
凝縮物は、図1に示した所望の実施態様を使用す
る時には、凝縮器42と44から得られた凝縮器
の混合物である。此の混合された凝縮物を乾燥コ
ーヒー粉に被覆させるか又は若し望むならば、上
記方法に従つてカプセル化し、そしてコーヒー粉
と混合することが出来る。 図2に言及して、グラフは、本発明の方法から
得られた実際のデーターに基き、焙煎粉砕コーヒ
ー中に存在する非常に多くの揮発性芳香成分が引
き取り抽出物から得られることを示している。本
発明の方法により湿潤工程で放出された全部の引
き取り抽出液および芳香成分含有気体を処理する
ことにより、本発明は全抽出工程で放出される本
質的にすべての芳香成分含有気体を処理すること
が出来、したがつて、此等の芳香成分含有気体と
同伴する本質的にすべての揮発性芳香成分を回収
することが出来る。 図2において、サイクル回数%は、横軸に示さ
れそして累積量%は縦軸に示される。三角は
(△)によつて描かれた曲線は、引き取り抽出液
の累積量%をセルサイクル回数%の関数として表
わす。セルサイクル回数の約60%を過ぎた後に、
約18%未満の全引き取り抽出液が累積される。湿
潤操作中に得られた此の抽出液は、一般に前に抽
出からラインに保持された抽出液である。60%サ
イクル回数の後、曲線は、引き取り抽出液がパー
コレーターから出始める抽出工程のほゞ初期を示
す上方に急に曲る。抽出液の繰り返し量等を補正
し、湿潤工程が完了するサイクル回数%は、通常
パーコレーターが抽出媒質で満たされるに必要な
回数である。此の回数は、一般に抽出サイクルの
半分すなわちセルサイクル回数の50%である。 湿潤操作が完了する(即ち移された芳香成分含
有気体が全部パーコレーターから排出される)50
%セルサイクル点に対応して、四角(□)で描か
れる芳香成分含有気体の累積量%を示す曲線に言
及すると、排出される芳香成分含有気体の量は全
量の約80%のみであるのが分る。全芳香成分含有
気体の約20%は、その全引き取り抽出液に、本発
明方法を更に受けさすことにより得られる。此は
揮発性芳香成分の追加の20%を得ることに相当
し、若し湿潤工程中に排出される芳香成分含有気
体のみを処理した場合には得られない。 此は、X型(×)および円(○)で描かれた曲
線にはつきりと示されており、それ等の曲線は、
それぞれ凝縮器42および44から得られたサイ
クル回数%に対する揮発性芳香成分凝縮物の蓄績
量%を、図1で示した実施態様を考慮して、示し
た。セルサイクルの50%においては、全てのそれ
ぞれの凝縮物の約80%のみが得られた。全てのそ
れぞれの凝縮物の残りの20%は、全部の引き取り
抽出液が処理される迄は得られない。 本発明方法の望ましい実施態様において、引き
取り抽出液と芳香成分含有気体の両方を、同時に
分離チヤンバーに導入する設備をつくることによ
り、上記方法は修正される。分離抽出液と分離芳
香成分含有気体の全セルサイクルを通じて、次の
処理工程への流速が、実質的に一定になる為放率
が改善される。此の別法の実施態様は、本発明の
方法を更に経済的に好ましいものにするだけでな
く、論じた如く、好ましい揮発性芳香成分の回収
に、一層大きな効果を与える。 図1で示す本発明の実施態様に関して前記した
如く、それは抽出サイクルの約半分すなわちパー
コレーター12の湿潤工程の約50%のセルサイク
ル回数を完全にすると見なされる。此の期間中
に、前の抽出操作からライン中に保持されている
抽出物を除いては、本質的にパーコレーター12
から放出された芳香成分含有気体を、抽出サイク
ルの前半に分離チヤンバー16に入れ、そして濃
縮およびその中に含有される揮発性芳香成分を回
収する次の芳香成分含有気体処理工程に入る。然
しその同じ抽出サイクルの最初の半分では、それ
故にその抽出処理法を、最も効率のよい計画能力
で操作出来ない。 此は、例えば蒸気ストリツピングカラムが主に
使用される芳香成分回収方法にあてはまる。セル
サイクル前半の比較的低い流量により、カラム内
の液体と気体の接触は、カラムがそれを通過する
抽出液の最高流量で設計されている為に、最も効
率的であり得ない。 その上、芳香成分含有気体が湿潤工程で放出さ
れる時に、パーコレーターから急激に放出される
波状の気体が、急速に一定の流れになる。此は、
図3に示される。三角形(△)で描かれた曲線
は、図1で示す本発明の実施態様を使用した時、
全セルサイクル中に分離チヤンバー16から出る
芳香成分含有気体の流量を示す。図に見られる如
く気体の流量は、殆んど直ちに47.5立方メートル
の最高流量に達し、ついで時間当り約5.0立方メ
ートルの流量にしだいに減ずる。例えば、芳香成
分含有気体を処理する凝縮器40,42および4
4は、その気体を、此の処理装置の中への最高流
速で処理することが出来るよう設計されねばなら
ない。それ故に、芳香成分含有気体が、最高流量
で凝縮器に入る時に、凝縮器は最も最高の計画放
率で作動出来ない。 それ故此の望ましい実施態様において、本発明
者は、芳香成分含有気体と同様に引き取り抽出液
の両方を、実質的に一定の流量で、実質的に全セ
ルサイクル期間に対するそれぞれ処理帯に供給す
る方法を見出した。本発明では、此等の好ましい
目的物を、乾燥新鮮焙煎コーヒーで湿潤すること
により成し遂げた。本発明では、乾燥した焙煎粉
砕したてのコーヒーを、抽出媒質と同時に前に湿
潤した抽出コーヒーで湿潤することにより、此の
望ましい目的を達成した。新鮮な粉砕焙煎コーヒ
ーの湿潤工程中に放出される芳香成分含有気体お
よび既に湿潤したコーヒーの抽出から生じた引き
取り抽出物は、ついで同時に分離チヤンバーに導
入して前記の実施態様のように処理する。予備充
てんしたセルの使用は、米国特許第3995067号明
細書に発表されている。 特に、図4に関して(図1と同じような構成要
素を示す同じような参考数字を使用する)、此の
望ましい実施態様の方法は、最初に抽出媒質をラ
イン10を通じてパーコレーター12に供給する
ことより実施する。図1に示す実施態様と同様
に、使用される抽出媒質は、単に湯、コーヒー可
溶物を含む水又は一組の普通のパーコレーター
(図示せず)から得られたコーヒー抽出液でよい。 パーコレーター12は(一般に引き取りセルと
呼ぶ)、既に前の抽出サイクルで予備湿潤された
未抽出粉砕焙煎コーヒーを含む。新鮮粉砕焙煎コ
ーヒーの湿潤工程中に放出される、実質的に全て
の芳香成分含有気体は、既に放出され、前の抽出
サイクルで回収されている。パーコレーター12
中のコーヒーは、今のところはまだ抽出されてい
ないが、それにもかゝわらず予備湿潤工程の結
果、完全に抽出媒質で満たされている。それ故に
抽出媒質をポンプで(図示せず)ライン10によ
りパーコレーター12に注入するや否や、直ちに
引き取り抽出液をパーコレーターから一定の割合
で流出し初め、そしてライン14および14Aに
それぞれ分ける。 ライン14に入つた引き取り抽出液の部分を、
直ちに分離チヤンバー16に通し、その中で抽出
液で選ばれた芳香成分含有気体を除去する。分離
抽出液と芳香成分含有気体は、ついで前述と同様
な方法で処理される。ライン14Aに入つた引き
取り抽出液の残分は、同時にパーコレーター8に
導入され、それは此の実施態様では、予備充てん
セルとして作用し、その中で新鮮焙煎コーヒー
は、此の抽出サイクルの湿潤工程を受けるのみで
ある。 ライン14Aからの引き取り抽出液が、パーコ
レーター8に入りそして乾燥焙煎粉砕コーヒーを
湿潤する時、揮発性芳香成分を含有する気体が放
出され、そして引き取り抽出液がパーコレーター
を充たす時に排出される。此等の芳香成分含有気
体は、芳香成分含有気体で運び出されるコーヒー
抽出液と共にライン14Bを通つて分離チヤンバ
ー16に注入され、同時に引き取り抽出液も又ラ
イン14から分離チヤンバー16中に入る。芳香
成分含有気体は、チヤンバー16内で抽出液から
分離され、そして分離気体および分離抽出液は、
次に前記の方法で処理される。 抽出サイクルが完了する時に、パーコレーター
8で予備湿潤されたコーヒーは、次の抽出サイク
ルで、パーコレーター12で予備湿潤したコーヒ
ーについて記述したのと同様な方法で抽出する準
備をし、関連して新しい新鮮粉砕焙煎コーヒーを
他のパーコレーター(図示せず)に供給して、パ
ーコレーター8で丁度記載した方法で予備湿潤す
る。その方法は、此のようにして連続的に実施さ
れる。 此の望ましい実施態様において、パーコレータ
ー12に含まれる未抽出コーヒーは、増加期(即
ち抽出が、全セルサイクルで発生する)に抽出さ
れる。抽出の効率は、此のようにして、揮発性芳
香成分と他のコーヒー成分が、より多くの時間、
抽出媒質に溶解するようにすれば増加する。 加うるに、パーコレーター12からの引き取り
抽出液は、2つの流れに分割される(流れの1つ
は14Aラインで、予備充てんパーコレーターセ
ル8を湿潤しそして充たすのに使用される)故
に、パーコレーター12に入る抽出媒質の量は、
そのために、更に望ましいより高い引き取り率を
生じて増加する。それ故に、パーコレーター12
を出る引き取り抽出液の全重量を基準とし、パー
コレーターの中に最初から含有されるコーヒーの
重量に対する引き取り率は、4.0から6.5:1の範
囲とすることが出来、最も望ましくは、5.0から
6.0:1の範囲にし得る。パーコレーター12か
ら出た引き取り抽出液は分離され、約2.0から
4.5:1そして成るべく3.0:1の引き取り率の部
分を、直接に分離チヤンバーに通し、引き取り率
2.0:1の残分は、パーコレーター8を通して分
離チヤンバーに送られる。 同様に、此の望ましい実施態様において、パー
コレーター8に含まれる新鮮粉砕焙煎コーヒーの
湿潤は、又成るべく全セルサイクル中で行われ
る。此の方法で、湿潤工程で放出された芳香成分
含有気体は、可成りゆつくりした流速でパーコレ
ーター8を離れる。加うるに、引き取り抽出液を
分離チヤンバー16中で処理することによりその
中に運ばれた芳香成分含有気体を除去し、同時に
パーコレーター8から放出された芳香成分含有気
体を、分離チヤンバー16に導入し、チヤンバー
16から出る気体の流量は、実質的に一定であ
る。図3に戻り、此は、四角(□)で描かれた曲
線で示され、それは、余備充てんセルを使用する
場合の全セルサイクル中にチヤンバー16を出る
芳香成分含有気体の流量を示す。図に見られる如
く、放出される気体の最初の波形で示されるピー
クは可成り平たんでありそして更に徐々に流速を
減少し、その流速は、三角形(△)で描かれた曲
線に示される実施態様に関連する流速より実質的
により高く一定である。 芳香成分含有気体の気体処理帯への実質的に一
定の流速を与える能力は、揮発性芳香成分により
大きな回収を得させることにより、本発明の効果
を増加する。例えば、芳香成分含有気体を処理す
る為に使用される凝縮器は、波形ピークを有する
流速よりもむしろ実質的に一定である気体流量の
為設計され、それによつて此等の凝縮器の効率が
増加する。従つて又、他の処理工程で使用される
他の装置の効率も関連して増加する。 更に、芳香成分含有気体のより一定した流量を
与えることにより、ストリツピング媒質と担体と
しての作用に対する気体の能力も又増加し、その
結果芳香成分含有気体は、更に効果的に、好まし
い揮発性芳香気体を、パーコレーター8中のコー
ヒーから、分離チヤンバー16中の抽出液から、
そして凝縮器40中の凝縮物から(その中に好ま
しい低沸点留分を運び得る)、更に効果的に除去
されて、最終的に此等の揮発性芳香成分が凝縮器
42と44で回収されそして最終のインスタント
コーヒー製品に混合される。 別法の実施態様として(図4に示さない)、予
備充てんセルとして作用するパーコレーター8
を、パーコレーター18から得られた引き取り抽
出液よりほかの発生源により予備湿潤し得る。そ
れ故例えば、若し望むならば、ライン10に入る
抽出媒質は、パーコレーター8と12の両方にそ
れぞれ同時に入るよう分離することが出来、そし
てパーコレーター12から出る引き取り抽出液と
パーコレーター8から出る芳香成分含有気体は、
直接分離チヤンバー16に続いて入る。 さらに別法において、ライン20により分離チ
ヤンバー16を出る分離抽出液、又はライン28
により芳香成分除去装置26を出るストリツプさ
れた抽出液の1部は、此等のラインから分離する
ことが出来、そしてパーコレーター8内の新鮮な
粉砕焙煎コーヒーを湿潤する媒質として使用さ
れ、取り出しライン、ライン14Bで直接分離チ
ヤンバー16に接続される。同時に抽出媒質の外
部の発生源は、パーコレーター12に含まれる予
備湿潤コーヒーを抽出する為に供給され、パーコ
レーター12は又ライン14により分離チヤンバ
ー16に直接接続される。此の別法においては、
ライン14Aは、勿論使用されない。此等の別法
の実施態様のおのおのにおいて、引き取り率は、
濃縮装置30に入る抽出液の量が、各場合に約
2.0−4.5:1そして成るべく約3.0:1であり、そ
してパーコレーター8に入る抽出液の量は、約
2.0:1である。 上記した差以外に、図4で示した実施態様で使
用した残りの処理工程およびパラメーターは、感
度および圧力を含むが限定されず、前文で論じた
図1に示す本発明の方法に記述されたものと同じ
である。 次例は、本発明を例証する目的の為にのみ記述
する。 例 1 新鮮な粉砕焙煎コーヒー450Kgをパーコレーシ
ヨンセルに入れる。一組のパーコレーシヨンセル
から得られた約2250Kgのコーヒー抽出液を、新鮮
な焙煎粉砕コーヒーを含むパーコレータ中に連続
的に導入する。セル内に含まれる粉砕コーヒー
が、コーヒー抽出液により湿潤される時、抽出液
の約900Kgは、粉砕コーヒーに吸収される。湿潤
工程中に、芳香成分含有気体の約3.25m3が、入つ
てくるコーヒー抽出液により放出されそして排出
される。比等の芳香成分含有気体は少しのコーヒ
ー抽出液と共に繰越されそして前の抽出でパイプ
の中に保持されているコーヒー抽出液は、それ等
が放出されそして排出された時に、液体−気体サ
イクロン分離器に導入される。約7.5分即ちセル
サイクル時間の50%の後、引き取り抽出液は、パ
ーコレーターの最上部から出始める。 最初の引き取り抽出液は約65℃の温度であり、
徐々に約96℃の温度迄抽出を継続しながら上昇す
る。引き取り抽出液の圧力は、約0.34バール未満
である。引き取り抽出液の約1350Kgがセルから得
られ、そして連続的に液体−気体サイクロン分離
器を通過し、その中で、追加の芳香成分含有気体
の約0.8m3が分離される。 分離抽出液は、それが生産されるのにつれて、
連続的に当業界で普通の方法で処理されて乾燥コ
ーヒー粉末を供給する。以下に更に詳述するが、
抽出処理の各種工程中で、回収された揮発性芳香
成分は抽出液に添加される。こうして、抽出液は
冷却され、蒸気ストリツプされ、真空蒸発で濃縮
され、芳香成分を戻し、ついで凍結乾燥される。 分離抽出液が連続的に処理されている間に、全
部の分離芳香成分含有気体は、又次のように連続
的に処理される。それ等は、最初に約90℃の温度
に保持された凝縮器に導入され、その中に全体で
約2.81Kgの凝縮物が得られる。約99%の水を含む
最初の凝縮物は排棄される。 最初の凝縮器で凝縮されない芳香成分含有気体
を、次に約64℃の温度に保持された第2の凝縮器
に通し、そこで、全体で約2.5Kgの凝縮物が得ら
れる。比の第2の凝縮物を、濃縮されたばかりの
抽出液に添加する。 第2の凝縮器で凝縮されない芳香成分含有気体
を、ついで約2.2℃の温度に保持された第3の凝
縮器に通し、そこで全体で約0.82Kgの凝縮物が得
られる。比の第3の凝縮物は、直ちに1.1Kgのコ
ーヒー油で乳化され、そして米国特許第3148070
号明細書に記載の方法に従つて、乾燥コーヒー粉
末を被覆する。比の第3の凝縮器で凝縮されない
気体は、大気中に放出される。 比の方法でつくられたコーヒー製品は、水でも
どした時に、強いそして自然なコーヒー様のジヤ
ー内のアロマと口当りのよい調和のとれたカツプ
内のコーヒーフレーバを有する。 例 2 (比較例) 各凝縮器から得られた凝縮物(例1で排棄した
最初の凝縮物を含む)を、或処理を受ける前の抽
出液、即ち濃縮される前の抽出液に添加すること
以外は例1の方法を繰返えす。凝縮物のいずれも
油で乳化しない。 比の例で生成されたコーヒー製品は、本発明の
方法によらないが、評価し得るジヤー内のアロマ
を有せず、そしてそのアロマは、コーヒー様では
ない。更に、比の製品のカツプ内のフレーバは、
単調で一般に量がとぼしい。 例 3 2基の凝縮器を3基の代りに使用する以外は、
例1の方法を繰返えす。それ故、芳香成分含有気
体は、液体−気体分離器を出た後、約85℃の温度
に保持された最初の凝縮器に導入され、そこで約
4.99Kgの最初の濃縮物が得られそして排棄され
る。 ついで残りの芳香成分含有気体は、約0℃の温
度に保持された第2の凝縮器に通し、そこで約
1.22Kgの第2凝縮物が得られる。例1における如
く、比の第2の凝縮物は直ちに油で乳化し、そし
てコーヒー粉末を被覆する。 例1で調整されたコーヒー製品に比較して、比
の例で調製されたコーヒーの製品は、ジヤー内の
アロマがいくぶんまろやかであるが、匹敵するカ
ツプ内のフレーバを有する。 例 4 乳化された第2の濃縮物でコーヒー粉末を被覆
する代りに、その乳化物をカプセル化しそしてそ
のカプセルを乾燥コーヒー粉末と混合する以外
は、例3を繰り返えす。 本例で調製されたコーヒー製品は、例3の製品
より、ジヤー内のアロマが一層まろやかである
が、熱水と接触した時、自然なコーヒー様のカツ
プ内のアロマがほとばしり出る。比の製品のカツ
プ内のフレーバは、例3で得られたものより更に
コーヒー様である。 例 5 外部の発生源からの二酸化炭素が、連続的に注
入されて約785c.c./sの率で分離器に入ること以
外は、例1の方法を繰返えす。最初の凝縮器の温
度は約90℃の温度に保持されており、約2.68Kgの
最初の凝縮物が生成されそして排棄される。第2
の凝縮器は約62℃の温度に保持され、そして約
4.13Kgの第2の凝縮物が得られ、そして濃縮抽出
液に添加される。第3のそして最後の凝縮器は約
3℃の温度に保持され、約1.5Kgの第3の凝縮物
が生成し、それは直ちに油で乳化して、乾燥コー
ヒー粉末を被覆する。 比の例で生成されたコーヒー製品は、例1で生
成された製品より、僅かに強いジヤー内のコーヒ
ー様アロマを有しそして例1のものより僅かに劣
ることが判つた。 例 6 外部の発生源からの二酸化炭素を、連続的にラ
インに注入し、約785c.c./sの率でパーコレータ
ーに入れる以外は、例1の方法を繰返えす。最初
の凝縮器の温度は、約90℃に保持され、そして約
4.99Kgの最初の凝縮物を得そして排棄する。第2
の凝縮器は約63℃の温度に保持され、そして約
3.5Kgの第2の凝縮物を得そして濃縮抽出液に添
加される。第3のそして最後の凝縮器は、約0℃
の温度に保持され、約1Kgの第3の凝縮物を生成
し、それは直ちに、油で乳化して、乾燥コーヒー
粉末を被覆する。 比の例で生成されたコーヒー製品は例1で生成
された製品より可成り強いジヤー内のコーヒー様
アロマを有しそして例1のものに匹敵するカツプ
内のフレーバを有する。 例 7 引き取り抽出液が分離チヤンバーに入る前に96
℃に加熱する為、外部の熱源が供給される以外
は、例1の方法を繰返えす。従つて、例1では、
最初の引き取り抽出液は約65℃の温度であり、
徐々に約96℃の温度迄連続的に抽出しながら上昇
する。然し本例で、最初の引き取り抽出液も加熱
されて、その結果それも又約96℃の温度で分離チ
ヤンバー内に入る。比の外部加熱は、パーコレー
タを出る引き取り抽出液の温度が、それ自身約96
℃になる迄保持される。 使用される3つの凝縮器の温度は例1のものと
同じである。然し本例では、4.9Kgの最初の凝縮
物が得られる。5Kgの第2の凝縮物が得られる。
0.59Kgの第3の凝縮物が得られる。それぞれの凝
縮物の全てが例1と同じような方法で処理され
る。第1の凝縮物は排棄され、第2の凝縮物は濃
縮抽出液に添加され、そして第3の凝縮物は、乳
化物として乾燥コーヒー粉末を被覆する。 比の例で生成されたコーヒー製品は僅かに硫黄
のような香りのする非常に強いジヤー内のアロマ
を有する。もどされたコーヒーのカツプ内のフレ
ーバは、例1のものと比較した時幾分軽い。 例 8 (比較例) 本発明の方法に従わない比の比較例では、新鮮
な粉砕焙煎コーヒーを含むパーコレーターセルに
導入されるコーヒー抽出液の温度が、セルから出
て来る引き取り抽出液が、約101.7℃の温度であ
りそして沸騰を防止する背圧下におかれるような
温度であること以外は、例1の方法を繰返えす。
比の引き取り抽出液が分離チヤンバーに入る時、
フラツシユさせる。ついで芳香成分含有気体は3
基の連続して接続する例1で述べたと同じ温度に
保持された凝縮器を通過する。第1の凝縮器は約
13.5Kgの凝縮物を生じ、第2は約1.8Kg;そして
第3は約0.59Kgの凝縮物を生ずる。得られた凝縮
物は全部例1に記載したと全く同じ方法で使用さ
れる。 本比較例でつくられたインスタントコーヒー製
品は、不快な僅かに硫黄臭のジヤー内のアロマを
有し、そして例1で調製されたコーヒー製品と比
較した時に、劣つたカツプ内フレーバを有する。 例 9 (比較例) 比の比較例は、引き取り抽出液自身から得られ
る揮発性芳香成分の量とそして更に抽出工程の湿
潤操作のみで得られる揮発性芳香成分の量を示す
ことを含む。 湿潤操作中に、放出し排出される芳香成分含有
気体の全部を、大気中に放出しそして飛散させる
こと以外は、例1の方法を繰返えす。芳香成分含
有気体が湿潤操作の結果排出されるのをやめる時
の抽出サイクルの丁度よい点は、引き取り抽出液
が最初にパーコレーターセルの出口から出る時を
注意して決定する。次に全引き取り抽出液を、本
発明の方法に従つて処理する。従つて、液体−気
体分離器を通過した後に、単に引き取り抽出液自
身から放出した分離芳香成分含有気体は、例1の
ように、全く同じ温度に保持された3基のコンデ
ンサーを通過する。0.95Kgの凝縮物が最初の凝縮
器から得られ、1.04Kgが第2の、そして0.27Kgが
第3の凝縮器から得られる。 比等の凝縮物の重量を、例1で得たそれぞれの
凝縮器の重量と比較する時に(例1では湿潤工程
中に排出される芳香成分含有気体と引き取り抽出
液内に同伴される芳香成分含有気体の両者を処理
する)、次表が得られる。
【表】 表に示す通り、引き取り抽出液から得た徐分の
凝縮物%は、上記した図2に示す曲線を基準とし
て期待される約20%の数値より可成り高い。これ
は一部は湿潤操作が実際に完了する時に決定する
技術における実験的な誤りによるかも知れない。
最初の微量の抽出液がパーコレーターの出口から
出る時に、全ての焙煎粉砕コーヒーが完全に抽出
媒質によつてまだ完全湿潤されていない。したが
つて、若干の芳香成分含有気体がさらに排出され
るが、それ等は引き取り抽出液で運ばれたものと
見なされる。比の実験上の誤りを考慮に入れて
も、表2はなおはつきりと、揮発性芳香成分の実
質量は引き取り抽出液自身から得られることを示
している。 例 10 比の例で、予備充てんセルを使用する、本発明
の望ましい実施態様を例証する。 例1と同様に450Kgの新鮮な粉砕焙煎コーヒー
を予備充てんパーコレーシヨンセルに入れる。一
組のパーコレーシヨンセルから得られた約2250Kg
のコーヒー抽出液を、先の抽出サイクルで予備湿
潤した非抽出粉砕焙煎コーヒーを含むパーコレー
シヨンセルの中に導入する。比のパーコレーター
から出る約1350Kgの引き取り抽出液を連続的に液
体−気体サイクロン分離器に導入する。残りの
900Kgの引き取り抽出液を、同時に引き取り抽出
ラインから分離して、乾燥新鮮粉砕焙煎コーヒー
を含む予備充てんパーコレーシヨンセル内に導入
する。予備充てんパーコレーシヨンセルからの出
口は又、直接液体−気体サイクロン分離器に接続
される。予備充てんセル内に含まれる新鮮粉砕焙
煎コーヒーは、入つて来る引き取り抽出液により
湿潤され、実質的に全部で900Kgの抽出液が粉砕
コーヒー中に吸収される。セルサイクルが完了す
るのに、約15分必要であり、そして新鮮粉砕焙煎
コーヒーの湿潤は、全セルサイクルの終り迄完了
しない。新鮮粉砕焙煎コーヒーの湿潤中に、約
3.25m3の芳香成分含有気体が放出されそして入つ
て来る引き取り抽出液によつて排出されそして分
離チヤンバーに導入される。 芳香成分含有気体が放出され、そして予備充て
んセルから分離チヤンバーに導入されると同時
に、他のセルからの引き取り抽出液が又同時に同
じ液体−気体サイクロン分離器内に導入される。
比のセルは、既に予備湿潤されているから、コー
ヒー抽出液がセルに入つた瞬間、引き取り抽出液
が直ちに得られ、そして分離器に流入される。約
0.8m3の追加の芳香成分含有気体が、比の引き取
り抽出液から分離される。 例1におけると同様に、最初の引き取り抽出液
は、約65℃の温度であり、そして抽出が続くにつ
れて約96℃の温度迄除々に上昇する。引き取り抽
出液の圧力は、約0.34バール未満である。 液体−気体サイクロン分離器から出る分離抽出
液は、それがつくられるにつれて、技術的に普通
の方法で処理して、例1に記載したような乾燥コ
ーヒー粉末を供給する。 分離抽出液が連続的に処理されている間に、全
ての分離芳香物含有気体は、又連続的に例1で記
述したと同じ方法で処理される。このように、芳
香成分含有気体は、液体−気体分離器から出た
後、例1で前に指定したと同じ温度に保持された
3基の凝縮器に導入され、そしてそれぞれの凝縮
物は同じように処理される。 第1の凝縮器では、2.5Kgの凝縮物が得られそ
して排棄される。第2の凝縮器で、2.35Kgの凝縮
物が得られ、そして濃縮されたばかりの抽出液に
添加される。第3凝縮器で、1.25Kgの凝縮物が得
られ、そして直ちに1.25Kgのコーヒー油で乳化さ
れてそして乾燥コーヒー粉末を被覆する。比の望
ましい実施態様で調製されたコーヒー製品は、例
1で調製されたコーヒー製品と比較して、水でも
どした時に、さらに強いジヤー内のアロマを有し
そして口当りのよい調和のとれたカツプ内のフレ
ーバを有する。 例 11 2基の凝縮器が3基の代りに使用され、1組の
連続して接続されたパーコレーシヨンセルから得
られたコーヒー抽出液が、予備充てんセル内の新
鮮粉砕焙煎コーヒーを湿潤するのに使用され、そ
して引き取りパーコレーシヨンセル中に含まれる
未抽出の予備湿潤されたコーヒーを同時に抽出す
るのに使用されること以外は、例10の方法を繰返
えす。予備充てんセルから放出された芳香成分含
有気体と引き取りセルから出た引き取り抽出液
は、同時に液体−気体サイクロン分離器に導入さ
れる。 1組のパーコレーシヨンセルからの全部で1350
Kgのコーヒー抽出液は、未抽出予備湿潤コーヒー
に含まれる引き取りセルに導入される。同時に、
約900Kgのコーヒー抽出液が分離されそして同時
に新鮮焙煎粉砕コーヒーを含む予備充てんセルに
導入される。分離抽出液は、液体−気体分離器を
出た後に、例1で記した同じ方法で処理され、そ
して芳香成分含有気体は約85℃の温度に保持され
た最初の凝縮器に導入され、そこで約4.8Kgの最
初の凝縮物が得られそして排棄される。 残りの芳香成分含有気体は、次に約0℃の温度
に保持された第2の凝縮器中に通され、そこで、
約1.39Kgの第2の凝縮物が得られる。例1と同様
に、比の第2の凝縮物は直ちに油で乳化され、コ
ーヒー粉末を被覆する。 比の例で調製されたコーヒー製品のジヤー内の
アロマは、2基の凝縮器が使用される例3で調製
された製品中で見られた物より多少強く、然し例
10の製品中で得られた物より僅か軽い。本例で調
製されたコーヒー製品のカツプ内のフレーバは、
例10で得られた物に匹敵する。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の方法を示す。 図中、12はパーコレータを示し、16は分離
チヤンバーを示し、22は冷却要素を示し、26
は芳香成分除去要素を示し、30は濃縮要素を示
し、36は乾燥要素を示し、40,42,44は
凝縮器を示し、58は混合チヤンバーを示し、6
6は被覆要素を示し、8は予備充てんパーコレー
ターを示し、60は食用油を示し、10,14,
18,20,24,28,32,38,48,5
2,56,62,64,34,50は各要素間の
ラインであり、68は、包装要素を示し、46,
54は排出ラインを示す。 図2は、横軸はセルサイクル回数%、縦軸は次
の(i)より(ii)迄の物質の累積量を示すグラフであ
る。 (i)全抽出サイクルで放出される芳香成分含有気
体(「□」で示す)、(ii)全抽出サイクルで生産され
るコーヒー抽出液(「△」で示す)、(iii)約55℃から
70℃迄の温度の凝縮器を通過する芳香成分含有気
体(「×」で示す)、(iv)約0℃から5℃迄の温度の
凝縮器を通過する非凝縮芳香成分含有気体(「○」
で示す) 図3は横軸セルサイクル回数%、縦軸次の芳香
成分含有気体の流量(時間当り立方メートル)を
示す。 (i)新鮮な焙煎粉砕コーヒーを予備湿潤しない場
合、全抽出サイクル中に分離チヤンバーを出る芳
香成分含有気体(「△」で示す)、(ii)新鮮な焙煎粉
砕コーヒーを予備湿潤する場合、全抽出サイクル
中に分離チヤンバーを出る芳香成分含有気体
(「□」で示す) 図4は、予め充てんされたセルを使用する本発
明の方法の図式である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 焙煎し、粉砕したコーヒー豆から揮発性の芳
    香成分を分離する方法において、 a 焙煎して粉砕したコーヒー豆を、水性抽出媒
    質で湿潤し抽出しそして100℃未満の温度で抽
    出液を回収し、 b 湿潤工程で放出された芳香成分含有気体と抽
    出液を、分離チヤンバーに通過させ、抽出液中
    に同伴された芳香成分含有気体を抽出液から分
    離し、 c 分離された芳香成分含有気体を、少くとも2
    つの凝縮器を通過させ、最初の凝縮器で凝縮さ
    れた水を芳香成分含有気体から除去し、そして
    最後の凝縮器を約0℃から5℃の温度に保持し
    て芳香成分含有気体で運ばれた揮発性の芳香成
    分を凝縮し、次いで d 凝縮した揮発性芳香成分を回収することを特
    徴とする、上記方法。 2 回収した抽出液の温度が、約80℃から98℃の
    範囲にある特許請求範囲第1項記載の方法。 3 抽出媒質を粉砕、焙煎コーヒーと接触させる
    前に、不活性ガスを抽出媒質中に導入する特許請
    求範囲第1項又は第2項に記載の方法。 4 抽出液を分離チヤンバーに通過させる前に、
    不活性ガスを抽出液に導入する特許請求範囲第1
    項から第3項迄の何れか1項に記載の方法。 5 不活性ガスが二酸化炭素である特許請求範囲
    第3項又は特許請求範囲第4項に記載の方法。 6 分離チヤンバーに通過させる前に、抽出液を
    加熱する特許請求範囲第1項記載の方法。 7 最初の凝縮器を、約75℃から90℃の温度範囲
    に保持する特許請求範囲第1項から第6項迄の何
    れか1項に記載の方法。 8 芳香成分含有気体を最初の凝縮器に通過させ
    た後、そして残余の芳香成分含有気体を、約0℃
    から5℃の温度範囲に保持した最後の凝縮器に供
    する前に、その芳香成分含有気体を約55℃から70
    ℃の温度範囲に保持した凝縮器を通過させて、更
    に別の揮発性芳香成分の凝縮物を得る、特許請求
    範囲第7項に記載の方法。 9 抽出媒質が、一連に接続したパーコレーター
    から得られたコーヒー抽出液である特許請求範囲
    第1項から第8項迄の何れか1項に記載の方法。 10 工程a)において、乾燥、焙煎、粉砕コー
    ヒー豆を水性抽出媒質で湿潤させて芳香成分含有
    気体を放出させ、同時に未抽出の湿潤、焙煎、粉
    砕コーヒー豆を水性抽出媒質で抽出し、100℃未
    満の温度で抽出液を得ることを特徴とする特許請
    求範囲第1項から第9項迄の何れか1項に記載の
    方法。 11 工程d)で凝縮した揮発性芳香成分を、水
    性の又は乾燥したコーヒー抽出物と混合する、特
    許請求範囲第1項から第10項の何れか1項に記
    載の方法。
JP8424181A 1980-06-03 1981-06-01 Separation of coffee aroma Granted JPS5712953A (en)

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