JPH05218701A - 高周波線路の回路切換装置 - Google Patents
高周波線路の回路切換装置Info
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- JPH05218701A JPH05218701A JP1874192A JP1874192A JPH05218701A JP H05218701 A JPH05218701 A JP H05218701A JP 1874192 A JP1874192 A JP 1874192A JP 1874192 A JP1874192 A JP 1874192A JP H05218701 A JPH05218701 A JP H05218701A
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- branch point
- impedance
- strip line
- microwave device
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- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マイクロ波帯および準マイクロ波帯における
小型かつ簡易な切換装置を提供する。 【構成】 無線機本体1と内部アンテナ2の間には(2
n+1)λ/4(n=0,1,2,…)離れて第1の分
岐点51と第2の分岐点52が設けられている。第1の
分岐点51から高周波コネクタ30までは合計長さがλ
/2のストリップライン13および14で接続されてい
る。第2の分岐点52からはλ/2の長さのストリップ
ライン15が分岐されている。外部アンテナ3が接続さ
れているとき第1の分岐点51から内部アンテナ2を見
たインピーダンスがハイインピーダンスとなり、外部ア
ンテナ3が接続されていないときは第1の分岐点51か
らストリップライン13を見たインピーダンス及び第2
の分岐点52からストリップライン15を見たインピー
ダンスがハイインピーダンスとなる。
小型かつ簡易な切換装置を提供する。 【構成】 無線機本体1と内部アンテナ2の間には(2
n+1)λ/4(n=0,1,2,…)離れて第1の分
岐点51と第2の分岐点52が設けられている。第1の
分岐点51から高周波コネクタ30までは合計長さがλ
/2のストリップライン13および14で接続されてい
る。第2の分岐点52からはλ/2の長さのストリップ
ライン15が分岐されている。外部アンテナ3が接続さ
れているとき第1の分岐点51から内部アンテナ2を見
たインピーダンスがハイインピーダンスとなり、外部ア
ンテナ3が接続されていないときは第1の分岐点51か
らストリップライン13を見たインピーダンス及び第2
の分岐点52からストリップライン15を見たインピー
ダンスがハイインピーダンスとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波回路の切換
装置に関し、特に、複数の高周波回路を選択切換えする
ために使用されるものである。
装置に関し、特に、複数の高周波回路を選択切換えする
ために使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、準マイクロ波帯・マイクロ帯を用
いた移動体通信システムの開発が盛んである。これに伴
い、パーソナルユースを対象とした携帯型移動通信機器
の開発も進んでいる。これらの携帯型移動通信機器を車
載用として兼用する場合、別途、外部アンテナを接続す
る必要がある。ただし、内部アンテナと外部アンテナを
パラレルに接続する場合、インピーダンスの不整合によ
るアンテナ特性の劣化や、内部アンテナからの洩れ電波
を外部アンテナが受信することにより発振(外部アンテ
ナに低雑音増幅器が装荷されている場合)等の問題点が
あるため、2つのアンテナを切換えて使用する必要があ
る。
いた移動体通信システムの開発が盛んである。これに伴
い、パーソナルユースを対象とした携帯型移動通信機器
の開発も進んでいる。これらの携帯型移動通信機器を車
載用として兼用する場合、別途、外部アンテナを接続す
る必要がある。ただし、内部アンテナと外部アンテナを
パラレルに接続する場合、インピーダンスの不整合によ
るアンテナ特性の劣化や、内部アンテナからの洩れ電波
を外部アンテナが受信することにより発振(外部アンテ
ナに低雑音増幅器が装荷されている場合)等の問題点が
あるため、2つのアンテナを切換えて使用する必要があ
る。
【0003】従来、マイクロ波回路における切換えに
は、主に、PINダイオードスイッチが用いられてき
た。図4はその一例の回路図である(オーム社発行 電
子通信学会編 アンテナ工学ハンドブック p256
図3・62参照)。
は、主に、PINダイオードスイッチが用いられてき
た。図4はその一例の回路図である(オーム社発行 電
子通信学会編 アンテナ工学ハンドブック p256
図3・62参照)。
【0004】図4において、入力端子61はコンデンサ
74およびインダクタ81を介して接地されている。第
1の出力端子62は、コンデンサ75およびPINダイ
オード70を介して、コンデンサ74とインダクタ81
の接続部に接続されている。コンデンサ75とPINダ
イオード70の接続部は、PINダイオード71とイン
ダクタ77およびコンデンサ78との並列回路により接
地されている。これらと左右対称に、第2の出力端子6
3と入力端子61および接地との間に、PINダイオー
ド72および73、インダクタ79、コンデンサ76お
よび80が接続されている。ドライバ64は、コンデン
サ78および80の両端に正負のバイアス電圧を印加す
るように接続されている。
74およびインダクタ81を介して接地されている。第
1の出力端子62は、コンデンサ75およびPINダイ
オード70を介して、コンデンサ74とインダクタ81
の接続部に接続されている。コンデンサ75とPINダ
イオード70の接続部は、PINダイオード71とイン
ダクタ77およびコンデンサ78との並列回路により接
地されている。これらと左右対称に、第2の出力端子6
3と入力端子61および接地との間に、PINダイオー
ド72および73、インダクタ79、コンデンサ76お
よび80が接続されている。ドライバ64は、コンデン
サ78および80の両端に正負のバイアス電圧を印加す
るように接続されている。
【0005】図4において、ドライバ64により、コン
デンサ78の両端に負電圧、コンデンサ80の両端に正
電圧がかけられた場合は、PINダイオード70および
72は、順電流が流れON状態に、PINダイオード7
1および73は、逆電圧のためOFF状態となる。ま
た、インダクタ77,81,79は、マイクロ波周波数
では、ハイインピーダンスとなっているので、入力端子
61から入った信号は、第1の出力端子62へのみ伝送
され、第2の出力端子63へは伝送されない。逆に、ド
ライバ64によりコンデンサ78の両端に正電圧、コン
デンサ80の両端に負電圧がかけられた場合は、同様の
原理により、入力端子61から入力された信号は、第2
の出力端子63へのみ伝送され第1の出力端子62へは
伝送されない。
デンサ78の両端に負電圧、コンデンサ80の両端に正
電圧がかけられた場合は、PINダイオード70および
72は、順電流が流れON状態に、PINダイオード7
1および73は、逆電圧のためOFF状態となる。ま
た、インダクタ77,81,79は、マイクロ波周波数
では、ハイインピーダンスとなっているので、入力端子
61から入った信号は、第1の出力端子62へのみ伝送
され、第2の出力端子63へは伝送されない。逆に、ド
ライバ64によりコンデンサ78の両端に正電圧、コン
デンサ80の両端に負電圧がかけられた場合は、同様の
原理により、入力端子61から入力された信号は、第2
の出力端子63へのみ伝送され第1の出力端子62へは
伝送されない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示されるような
従来のPINダイオードスイッチは、複数のPINダイ
オードをドライバによって制御する構造となっているた
め、回路構成が複雑でかつ高価になる傾向があり、ま
た、各マイクロ波回路の駆動用とは別に、ドライバによ
る制御のために電力を消費するため、パーソナル無線機
等に組込むには不適当であった。
従来のPINダイオードスイッチは、複数のPINダイ
オードをドライバによって制御する構造となっているた
め、回路構成が複雑でかつ高価になる傾向があり、ま
た、各マイクロ波回路の駆動用とは別に、ドライバによ
る制御のために電力を消費するため、パーソナル無線機
等に組込むには不適当であった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ドライバ等の制御機器が不要で、かつ、安価,低消
費電力である切換装置を提供することを目的とする。
で、ドライバ等の制御機器が不要で、かつ、安価,低消
費電力である切換装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、主マイクロ
波装置と第1の副マイクロ波装置及び第2の副マイクロ
波装置を接続する高周波線路の回路切換装置において、
主マイクロ波装置と第1の副マイクロ波装置とを接続す
る高周波線路に、主マイクロ波装置側に第1の分岐点を
設け、第1の分岐点から1/4波長の奇数倍離れた距離
に第2の分岐点を設け、第1の分岐点から、第2の副マ
イクロ波装置を接続するための第1の高周波回路を分岐
させ、第2の分岐点から、第2の高周波回路を分岐さ
せ、第2の高周波回路は、第2の副マイクロ波装置が接
続されているときは、第1の分岐点から第1の副マイク
ロ波装置側を見たインピーダンスがハイインピーダンス
となり、第2の副マイクロ波装置が接続されていないと
きは、第1の分岐点から第1の高周波回路側を見たイン
ピーダンス及び第2の分岐点から第2の高周波回路側を
見たインピーダンスがともにハイインピーダンスとなる
ようにした。
波装置と第1の副マイクロ波装置及び第2の副マイクロ
波装置を接続する高周波線路の回路切換装置において、
主マイクロ波装置と第1の副マイクロ波装置とを接続す
る高周波線路に、主マイクロ波装置側に第1の分岐点を
設け、第1の分岐点から1/4波長の奇数倍離れた距離
に第2の分岐点を設け、第1の分岐点から、第2の副マ
イクロ波装置を接続するための第1の高周波回路を分岐
させ、第2の分岐点から、第2の高周波回路を分岐さ
せ、第2の高周波回路は、第2の副マイクロ波装置が接
続されているときは、第1の分岐点から第1の副マイク
ロ波装置側を見たインピーダンスがハイインピーダンス
となり、第2の副マイクロ波装置が接続されていないと
きは、第1の分岐点から第1の高周波回路側を見たイン
ピーダンス及び第2の分岐点から第2の高周波回路側を
見たインピーダンスがともにハイインピーダンスとなる
ようにした。
【0009】
【作用】本発明は以上のような構成であるから、第2の
副マイクロ波装置が接続されていない場合、第1の分岐
点から第1の高周波回路を見たときのインピーダンスお
よび第2の分岐点から第2の高周波回路を見たときのイ
ンピーダンスは、各々ハイインピーダンスとすることが
できるため、所望の周波数においては2つの分岐回路は
無視でき、したがって、第1の副マイクロ波装置からの
信号は、不要の損失なく主マイクロ波装置に伝送され
る。
副マイクロ波装置が接続されていない場合、第1の分岐
点から第1の高周波回路を見たときのインピーダンスお
よび第2の分岐点から第2の高周波回路を見たときのイ
ンピーダンスは、各々ハイインピーダンスとすることが
できるため、所望の周波数においては2つの分岐回路は
無視でき、したがって、第1の副マイクロ波装置からの
信号は、不要の損失なく主マイクロ波装置に伝送され
る。
【0010】第2の副マイクロ波装置が接続されたとき
は、第1の高周波回路は、主マイクロ波装置と第2の副
マイクロ波装置とを接続する主伝送線路となる。また第
2の高周波回路は、第2の分岐点でショートとなるため
に、第1の副マイクロ波装置から送られてきた信号は反
射され、主マイクロ波装置には伝送されない。さらに、
このショート点より(2n+1)/4波長(n=0,
1,2,…)離れた第1の高周波回路との第1の分岐点
から第2の分岐点を見たときの高周波線路のインピーダ
ンスは、ハイインピーダンスとなり、第1の高周波回路
より第1の副マイクロ波装置側の回路は、所望の周波数
においては電気的に無視できる。したがって、第2の副
マイクロ波装置が接続されているときには、電気的に
は、第2の副マイクロ波装置のみが接続されているのと
等しくなり、第2の副マイクロ波装置で受信された信号
のみが不要な損失なく主マイクロ波装置に伝送される。
は、第1の高周波回路は、主マイクロ波装置と第2の副
マイクロ波装置とを接続する主伝送線路となる。また第
2の高周波回路は、第2の分岐点でショートとなるため
に、第1の副マイクロ波装置から送られてきた信号は反
射され、主マイクロ波装置には伝送されない。さらに、
このショート点より(2n+1)/4波長(n=0,
1,2,…)離れた第1の高周波回路との第1の分岐点
から第2の分岐点を見たときの高周波線路のインピーダ
ンスは、ハイインピーダンスとなり、第1の高周波回路
より第1の副マイクロ波装置側の回路は、所望の周波数
においては電気的に無視できる。したがって、第2の副
マイクロ波装置が接続されているときには、電気的に
は、第2の副マイクロ波装置のみが接続されているのと
等しくなり、第2の副マイクロ波装置で受信された信号
のみが不要な損失なく主マイクロ波装置に伝送される。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。無線機の内部アンテナと外部アンテナの切換えの実
施例を基に説明する。
る。無線機の内部アンテナと外部アンテナの切換えの実
施例を基に説明する。
【0012】図1において、無線機箱体100の内部に
は、無線機本体1と内部アンテナ2とが収容され、ま
た、外部アンテナ3は外部アンテナ本体301と低雑音
増幅器(LNA)302より構成されている。外部アン
テナ3は、同軸ケーブル32を介して、高周波コネクタ
30及び31により無線機箱体100内部の回路と接続
できる。LNA302は、ケーブルロス及びそれに伴う
NFの劣化を補償するためである。無線機本体1から適
宜の手段により電力を供給されている。
は、無線機本体1と内部アンテナ2とが収容され、ま
た、外部アンテナ3は外部アンテナ本体301と低雑音
増幅器(LNA)302より構成されている。外部アン
テナ3は、同軸ケーブル32を介して、高周波コネクタ
30及び31により無線機箱体100内部の回路と接続
できる。LNA302は、ケーブルロス及びそれに伴う
NFの劣化を補償するためである。無線機本体1から適
宜の手段により電力を供給されている。
【0013】無線機本体1は、ストリップライン10に
より第1の分岐点51に至り、所望の周波数の波長をλ
とすると、一方は約λ/4のストリップライン11によ
り第2の分岐点52に至り、他方はストリップライン1
3を介しDCカットのためのコンデンサ17の一方の端
子に接続される。第2の分岐点52の一方は、DCカッ
トのためのコンデンサ18を介しストリップライン12
により内部アンテナ2に接続され、他方は約λ/2のス
トリップライン15を介しPINダイオード19の正極
側の端子に接続される。PINダイオードの負極側の端
子は分岐され、一方はλ/4のストリップライン16で
終端開放され、他方はλ/4のバイアスライン20を介
してストリップライン14に接続され、さらにストリッ
プライン14は高周波コネクタ30に接続されている。
ストリップライン10〜16はたとえば特性インピーダ
ンス50オームのものを使用する。このとき、第1の分
岐点51から高周波コネクタ30の端面までの電気長が
略λ/2となる様に設定する。
より第1の分岐点51に至り、所望の周波数の波長をλ
とすると、一方は約λ/4のストリップライン11によ
り第2の分岐点52に至り、他方はストリップライン1
3を介しDCカットのためのコンデンサ17の一方の端
子に接続される。第2の分岐点52の一方は、DCカッ
トのためのコンデンサ18を介しストリップライン12
により内部アンテナ2に接続され、他方は約λ/2のス
トリップライン15を介しPINダイオード19の正極
側の端子に接続される。PINダイオードの負極側の端
子は分岐され、一方はλ/4のストリップライン16で
終端開放され、他方はλ/4のバイアスライン20を介
してストリップライン14に接続され、さらにストリッ
プライン14は高周波コネクタ30に接続されている。
ストリップライン10〜16はたとえば特性インピーダ
ンス50オームのものを使用する。このとき、第1の分
岐点51から高周波コネクタ30の端面までの電気長が
略λ/2となる様に設定する。
【0014】図1において、外部アンテナ3が接続され
ていないとき、すなわち高周波コネクタ30が開放状態
にあるときは、PINダイオード19は、高周波的には
非常にハイインピーダンスとなり、かつ、ストリップラ
イン15は約λ/2と設定されているので、第2の分岐
点52からストリップライン15を見たときのインピー
ダンスはハイインピーダンスとなり、所望の周波数にお
いては無視できる。また、ストリップライン13および
ストリップライン14はそれぞれ約λ/4の長さで高周
波コネクタ30が開放状態のとき、第1の分岐点51か
らストリップライン13をみたインピーダンスがハイイ
ンピーダンスとなるように調整してある。したがって、
所望の周波数においては、無線機本体1にストリップラ
イン10、ストリップライン11、ストリップライン1
2を介して内部アンテナ2のみが接続されているのと同
じ状態となり、内部アンテナ2で受信された信号は無線
機本体1へ低損失で伝送される。
ていないとき、すなわち高周波コネクタ30が開放状態
にあるときは、PINダイオード19は、高周波的には
非常にハイインピーダンスとなり、かつ、ストリップラ
イン15は約λ/2と設定されているので、第2の分岐
点52からストリップライン15を見たときのインピー
ダンスはハイインピーダンスとなり、所望の周波数にお
いては無視できる。また、ストリップライン13および
ストリップライン14はそれぞれ約λ/4の長さで高周
波コネクタ30が開放状態のとき、第1の分岐点51か
らストリップライン13をみたインピーダンスがハイイ
ンピーダンスとなるように調整してある。したがって、
所望の周波数においては、無線機本体1にストリップラ
イン10、ストリップライン11、ストリップライン1
2を介して内部アンテナ2のみが接続されているのと同
じ状態となり、内部アンテナ2で受信された信号は無線
機本体1へ低損失で伝送される。
【0015】外部アンテナ3が接続されたとき、つま
り、高周波コネクタ30と高周波コネクタ31が接続さ
れたとき、PINダイオード19はON状態となり、ロ
ーインピーダンスとなる。ストリップライン16の長さ
は約λ/4、ストリップライン15の長さは約λ/2に
してあるため、第2の分岐点52はショートとなる。実
際には、PINダイオードにおける位相変化を補償する
ため、ストリップライン16の長さを実験的に調整する
必要がある。よって、内部アンテナ2で受信された信号
は、第2の分岐点52で反射されるため、無線機本体1
へは伝送されない。また、ストリップライン11は約λ
/4の長さとなっているため、第1の分岐点51からス
トリップライン11を見たインピーダンスはハイインピ
ーダンスとなり無視できる。以上より、所望の周波数に
おいては、無線機本体1にストリップライン10、スト
リップライン13、コンデンサ17、ストリップライン
14、高周波コネクタ30および31、同軸ケーブル3
2を介して外部アンテナ3のみが接続されているのと等
しくなる。したがって、外部アンテナ3を接続したとき
は、内部アンテナ2で受信された信号は、無線機本体1
には伝送されず、外部アンテナ本体301で受信された
信号のみが無線機本体1に伝送される。
り、高周波コネクタ30と高周波コネクタ31が接続さ
れたとき、PINダイオード19はON状態となり、ロ
ーインピーダンスとなる。ストリップライン16の長さ
は約λ/4、ストリップライン15の長さは約λ/2に
してあるため、第2の分岐点52はショートとなる。実
際には、PINダイオードにおける位相変化を補償する
ため、ストリップライン16の長さを実験的に調整する
必要がある。よって、内部アンテナ2で受信された信号
は、第2の分岐点52で反射されるため、無線機本体1
へは伝送されない。また、ストリップライン11は約λ
/4の長さとなっているため、第1の分岐点51からス
トリップライン11を見たインピーダンスはハイインピ
ーダンスとなり無視できる。以上より、所望の周波数に
おいては、無線機本体1にストリップライン10、スト
リップライン13、コンデンサ17、ストリップライン
14、高周波コネクタ30および31、同軸ケーブル3
2を介して外部アンテナ3のみが接続されているのと等
しくなる。したがって、外部アンテナ3を接続したとき
は、内部アンテナ2で受信された信号は、無線機本体1
には伝送されず、外部アンテナ本体301で受信された
信号のみが無線機本体1に伝送される。
【0016】図2は、本発明の第2の実施例のブロック
図である。この例においては、第1の分岐点51と高周
波コネクタ30を約λ/2の長さのストリップライン2
1で接続し、ストリップライン11とはDCカットのた
めのコンデンサ23を介して接続されている。第2の分
岐点52と内部アンテナ2とは直接ストリップライン1
2により接続され、無線機箱体に設けた高周波コネクタ
33と第2の分岐点52とは、約λ/2のストリップラ
イン22により接続されている。高周波コネクタ33は
ショート端子34によりショートすることができる。
図である。この例においては、第1の分岐点51と高周
波コネクタ30を約λ/2の長さのストリップライン2
1で接続し、ストリップライン11とはDCカットのた
めのコンデンサ23を介して接続されている。第2の分
岐点52と内部アンテナ2とは直接ストリップライン1
2により接続され、無線機箱体に設けた高周波コネクタ
33と第2の分岐点52とは、約λ/2のストリップラ
イン22により接続されている。高周波コネクタ33は
ショート端子34によりショートすることができる。
【0017】図2において、外部アンテナ3およびショ
ート端子34が接続されていないとき、つまり高周波コ
ネクタ30および33が開放されているとき、ストリッ
プライン21は、第1の分岐点51から、ストリップラ
イン21と高周波コネクタ30により構成されている高
周波回路を見たときのインピーダンスがハイインピーダ
ンスとなるように調整している(約λ/2)ため、所望
の周波数においては影響を与えない。ストリップライン
22も同様に調整してあり(約λ/2)無視できる。し
たがって、無線機本体1にストリップライン10、スト
リップライン11、ストリップライン12を介して内部
アンテナ2のみが接続されているのと等しくなり、内部
アンテナ2で受信された信号は、不要な損失なく無線機
本体1へと伝送される。
ート端子34が接続されていないとき、つまり高周波コ
ネクタ30および33が開放されているとき、ストリッ
プライン21は、第1の分岐点51から、ストリップラ
イン21と高周波コネクタ30により構成されている高
周波回路を見たときのインピーダンスがハイインピーダ
ンスとなるように調整している(約λ/2)ため、所望
の周波数においては影響を与えない。ストリップライン
22も同様に調整してあり(約λ/2)無視できる。し
たがって、無線機本体1にストリップライン10、スト
リップライン11、ストリップライン12を介して内部
アンテナ2のみが接続されているのと等しくなり、内部
アンテナ2で受信された信号は、不要な損失なく無線機
本体1へと伝送される。
【0018】外部アンテナ3およびショート端子34が
接続されたときは、ストリップライン21は外部アンテ
ナ3と無線機本体1とを接続する主伝送ラインとなる。
また、ストリップライン22は約λ/2であり、ショー
ト端子34で終端されているので、第2の分岐点52で
のインピーダンスはショートとなり、内部アンテナ2で
受信された信号は、第2の分岐点52で反射され、無線
機本体1には伝送されない。また、ストリップライン1
1は約λ/4であり、第2の分岐点52がショート状態
であるため、第1の分岐点51から、ストリップライン
11を見たインピーダンスはハイインピーダンスとな
る。したがって、所望の周波数においては、無線機本体
1にストリップライン10、ストリップライン21、高
周波コネクタ30および31、同軸ケーブル32を介し
て外部アンテナ3のみが接続されているのと等しくな
り、外部アンテナ3で受信された信号は、不要な損失な
く無線機本体1に伝送される。本実施例によれば、外部
アンテナにDC電圧を供給しない場合でも適用でき、ま
た、切換えにダイオード等のアクティブ素子を使用しな
いため、省電力化が図れる。
接続されたときは、ストリップライン21は外部アンテ
ナ3と無線機本体1とを接続する主伝送ラインとなる。
また、ストリップライン22は約λ/2であり、ショー
ト端子34で終端されているので、第2の分岐点52で
のインピーダンスはショートとなり、内部アンテナ2で
受信された信号は、第2の分岐点52で反射され、無線
機本体1には伝送されない。また、ストリップライン1
1は約λ/4であり、第2の分岐点52がショート状態
であるため、第1の分岐点51から、ストリップライン
11を見たインピーダンスはハイインピーダンスとな
る。したがって、所望の周波数においては、無線機本体
1にストリップライン10、ストリップライン21、高
周波コネクタ30および31、同軸ケーブル32を介し
て外部アンテナ3のみが接続されているのと等しくな
り、外部アンテナ3で受信された信号は、不要な損失な
く無線機本体1に伝送される。本実施例によれば、外部
アンテナにDC電圧を供給しない場合でも適用でき、ま
た、切換えにダイオード等のアクティブ素子を使用しな
いため、省電力化が図れる。
【0019】図3は本発明の第3の実施例のブロック図
である。図2の実施例と異なるところは、ショート端子
34の代わりに高周波コネクタ31に接続された金属導
体35を用いてストリップライン22の端部53をショ
ートすることである。本実施例では、外部アンテナ3を
接続していないとき、つまり、高周波コネクタ30およ
び31を接続していないとき、第1の分岐点51からス
トリップライン21側を見たインピーダンスは、第2の
実施例で示したようにハイインピーダンスとなり無視で
きる。また、ストリップライン22は、約λ/2のオー
プンスタブであるから、第2の分岐点52から見たと
き、ハイインピーダンスとなり無視できる。
である。図2の実施例と異なるところは、ショート端子
34の代わりに高周波コネクタ31に接続された金属導
体35を用いてストリップライン22の端部53をショ
ートすることである。本実施例では、外部アンテナ3を
接続していないとき、つまり、高周波コネクタ30およ
び31を接続していないとき、第1の分岐点51からス
トリップライン21側を見たインピーダンスは、第2の
実施例で示したようにハイインピーダンスとなり無視で
きる。また、ストリップライン22は、約λ/2のオー
プンスタブであるから、第2の分岐点52から見たと
き、ハイインピーダンスとなり無視できる。
【0020】外部アンテナ3が接続されたとき、つま
り、高周波コネクタ30および31が接続されたとき、
ストリップライン21は外部アンテナ3と無線機本体1
を接続する主伝送ラインとなり、また、ストリップライ
ン22は約λ/2であり、その端部53は、金属導体3
5によってショートされるため、第2の分岐点52はシ
ョートとなる。したがって、第2の実施例と同様に、外
部アンテナ3で受信された信号のみが無線機本体1に伝
送される。このように、第3の実施例ではショート端子
の取付けが必要なくなるために、第2の実施例に比べて
操作の単純化が図れる。
り、高周波コネクタ30および31が接続されたとき、
ストリップライン21は外部アンテナ3と無線機本体1
を接続する主伝送ラインとなり、また、ストリップライ
ン22は約λ/2であり、その端部53は、金属導体3
5によってショートされるため、第2の分岐点52はシ
ョートとなる。したがって、第2の実施例と同様に、外
部アンテナ3で受信された信号のみが無線機本体1に伝
送される。このように、第3の実施例ではショート端子
の取付けが必要なくなるために、第2の実施例に比べて
操作の単純化が図れる。
【0021】以上、3つの実施例を示したが、ストリッ
プラインの特性インピーダンスは50オームである必要
がなく、整合のためのスタブ等を付加してもよい。ま
た、接続される副マイクロ波装置は、アンテナ以外の、
たとえば、発振回路等であってもよい。
プラインの特性インピーダンスは50オームである必要
がなく、整合のためのスタブ等を付加してもよい。ま
た、接続される副マイクロ波装置は、アンテナ以外の、
たとえば、発振回路等であってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のように、ドライバを含ま
ない回路構成としているため、安価で小型の回路構成と
なり、かつ、切換えのためのアクティブ素子を減らす
か、または省略することによって省電力化が可能とな
る。さらには、コネクタの着脱のみにより切換えが行な
えるので、操作の単純化が図れる。
ない回路構成としているため、安価で小型の回路構成と
なり、かつ、切換えのためのアクティブ素子を減らす
か、または省略することによって省電力化が可能とな
る。さらには、コネクタの着脱のみにより切換えが行な
えるので、操作の単純化が図れる。
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例のブロック図である。
【図4】従来の回路の一例のブロック図である。
1 無線機本体 2 内部アンテナ 3 外部アンテナ 10〜16,21,22 ストリップライン 17,18,23 コンデンサ 19 PINダイオード 20 バイアスライン 30,31,33 高周波コネクタ 32 同軸ケーブル 34 ショート端子 35 金属導体
フロントページの続き (72)発明者 太田 智三 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 主マイクロ波装置と第1の副マイクロ波
装置及び第2の副マイクロ波装置を接続する高周波線路
の回路切換装置において、 主マイクロ波装置と第1の副マイクロ波装置とを接続す
る高周波線路に、主マイクロ波装置側に第1の分岐点を
設け、第1の分岐点から1/4波長の奇数倍離れた距離
に第2の分岐点を設け、 第1の分岐点から、第2の副マイクロ波装置を接続する
ための第1の高周波回路を分岐させ、 第2の分岐点から、第2の高周波回路を分岐させ、 第2の高周波回路は、第2の副マイクロ波装置が接続さ
れているときは、第1の分岐点から第1の副マイクロ波
装置側を見たインピーダンスがハイインピーダンスとな
り、第2の副マイクロ波装置が接続されていないとき
は、第1の分岐点から第1の高周波回路側を見たインピ
ーダンス及び第2の分岐点から第2の高周波回路側を見
たインピーダンスがともにハイインピーダンスとなるよ
うにされている、ことを特徴とする高周波線路の回路切
換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1874192A JPH05218701A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 高周波線路の回路切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1874192A JPH05218701A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 高周波線路の回路切換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05218701A true JPH05218701A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11980087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1874192A Withdrawn JPH05218701A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 高周波線路の回路切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05218701A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006129232A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Tdk Corp | 高周波回路基板 |
JP2011010137A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Soshin Electric Co Ltd | 高周波スイッチ |
JP2011010139A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Soshin Electric Co Ltd | 高周波スイッチ |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1874192A patent/JPH05218701A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006129232A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Tdk Corp | 高周波回路基板 |
JP2011010137A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Soshin Electric Co Ltd | 高周波スイッチ |
JP2011010139A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Soshin Electric Co Ltd | 高周波スイッチ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |