JP2005117099A - 携帯無線通信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2種類の異なったシステムを使用でき、しかも、アンテナの指向性を変化させることができる携帯無線通信機を提供する。
【解決手段】 携帯無線通信機1は、PDC2とD−TV3とを備える。PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、基板の非グランド領域の両面にそれぞれ分配されている。PDC2使用時には、アンテナ4と送受信部20とを接続して、アンテナ5と受信部30とを切断状態にする。同時に、制御部9は、V0ボルトの電圧Vをアンテナ5の共振回路6に印加し、アンテナ5の電気長をアンテナ4の電気長よりも短くして、アンテナ5を導波器として使用する。また、D−TV3使用時には、アンテナ4と送受信部20とを切断して、アンテナ5と受信部30とを接続状態にする。同時に、制御部9は、Viボルトの電圧Vを共振回路6に印加し、アンテナ5の電気長をアンテナ4の電気長よりも長くして、アンテナ4を導波器として使用する。
【選択図】図1
【解決手段】 携帯無線通信機1は、PDC2とD−TV3とを備える。PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、基板の非グランド領域の両面にそれぞれ分配されている。PDC2使用時には、アンテナ4と送受信部20とを接続して、アンテナ5と受信部30とを切断状態にする。同時に、制御部9は、V0ボルトの電圧Vをアンテナ5の共振回路6に印加し、アンテナ5の電気長をアンテナ4の電気長よりも短くして、アンテナ5を導波器として使用する。また、D−TV3使用時には、アンテナ4と送受信部20とを切断して、アンテナ5と受信部30とを接続状態にする。同時に、制御部9は、Viボルトの電圧Vを共振回路6に印加し、アンテナ5の電気長をアンテナ4の電気長よりも長くして、アンテナ4を導波器として使用する。
【選択図】図1
Description
この発明は、携帯無線通信機に関し、特に、アンテナの構成に特徴を有する携帯無線通信機に関するものである。
従来、この種の携帯無線通信機としては、例えば特許文献1〜3に開示されたものがある。
特許文献1に記載の携帯無線通信機は、上筐体に一のアンテナを内蔵すると共に、このアンテナと対向する下筐体の所定位置に、アンテナとして利用する導電体部を内蔵した構成をとっている。これにより、上及び下筐体の折り畳み時に、これら一対のアンテナがアレイアンテナとして機能し、待ち受け時のアンテナ指向性が変化して、受信感度が向上するようになっている。
また、特許文献2に記載の携帯無線通信機は、一対の2素子八木アンテナの無給電アンテナの電気長を可変としてアンテナの指向性を変えるアンテナ装置を備えている。具体的には、第1のアンテナの受信電界強度に応じた受信信号を出力すると、制御回路が受信信号の検出結果に応じて制御信号を可変インピーダンス回路に出力する。そして、可変インピーダンス回路のインピーダンスを制御信号に応じて変化させて、第1のアンテナと離間して平行設置された第2のアンテナの電気長を変えることにより、第2のアンテナを導波器又は反射器として動作させて、アンテナの指向性を可変とするものである。
一方、特許文献3に記載の携帯無線通信機は、給電部に連結した切換えノブを上下に切り換えることによって、1本のアンテナを伸縮させることなく、異なる周波数の無線通信システムと送受信することができる構成となっている。
特許文献1に記載の携帯無線通信機は、上筐体に一のアンテナを内蔵すると共に、このアンテナと対向する下筐体の所定位置に、アンテナとして利用する導電体部を内蔵した構成をとっている。これにより、上及び下筐体の折り畳み時に、これら一対のアンテナがアレイアンテナとして機能し、待ち受け時のアンテナ指向性が変化して、受信感度が向上するようになっている。
また、特許文献2に記載の携帯無線通信機は、一対の2素子八木アンテナの無給電アンテナの電気長を可変としてアンテナの指向性を変えるアンテナ装置を備えている。具体的には、第1のアンテナの受信電界強度に応じた受信信号を出力すると、制御回路が受信信号の検出結果に応じて制御信号を可変インピーダンス回路に出力する。そして、可変インピーダンス回路のインピーダンスを制御信号に応じて変化させて、第1のアンテナと離間して平行設置された第2のアンテナの電気長を変えることにより、第2のアンテナを導波器又は反射器として動作させて、アンテナの指向性を可変とするものである。
一方、特許文献3に記載の携帯無線通信機は、給電部に連結した切換えノブを上下に切り換えることによって、1本のアンテナを伸縮させることなく、異なる周波数の無線通信システムと送受信することができる構成となっている。
特許文献1及び2に記載の携帯無線通信機は、一対のアンテナを利用することで、アンテナの指向性を変え、送受信時の感度などを高める点で優れている。しかし、これらの携帯無線通信機は、一対のアンテナで1種類のシステムの送受信を行う構成となっており、2種類の異なったシステムを使用できる構成となっていない。携帯無線通信機で使用可能なシステムは、PHS,携帯電話,ディジタルテレビなど、多種多様である。したがって、これらのシステムを1台に搭載した携帯無線通信機が登場すれば、非常に便利である。しかしながら、上記した如く、特許文献1及び2に記載の携帯無線通信機では、これらの要請に応えることができない。また、特許文献1の携帯無線通信機では、開いた状態で通話する際に、上筐体のアンテナの特性が頭部によって劣化されると共に、下筐体のアンテナの特性も、アンテナが手で覆われていることによって劣化される可能性がある。
これに対して、特許文献3の携帯無線通信機は、2種類の異なったシステムを使用することができ、ユーザの要請に応える構成となっている。しかしながら、1本のアンテナを異なったシステムで兼用する構成となっているため、アンテナの指向性を変化させることができず、送受信時の感度が悪くなる場合がある。
これに対して、特許文献3の携帯無線通信機は、2種類の異なったシステムを使用することができ、ユーザの要請に応える構成となっている。しかしながら、1本のアンテナを異なったシステムで兼用する構成となっているため、アンテナの指向性を変化させることができず、送受信時の感度が悪くなる場合がある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、2種類の異なったシステムを使用でき、しかも、アンテナの指向性を変化させることができる携帯無線通信機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る携帯無線通信機は、異なる第1及び第2の無線通信システムを搭載した携帯無線通信機であって、第1の無線通信システムに用いる第1のアンテナを所定の基板の一方面に配設すると共に、第2の無線通信システムに用いる第2のアンテナを当該所定の基板の他方の面に配設した構成としてある。
かかる構成により、第1の無線通信システムの使用的には、第1のアンテナを介して無線通信を行うことができ、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムの使用的には、第2のアンテナを介して無線通信を行うことができる。さらに、第1及び第2のアンテナを基板の両面に分配したので、これらのアンテナを基板の各面の端部に配置することで、基板のデッドスペースを少なくすることができる。
かかる構成により、第1の無線通信システムの使用的には、第1のアンテナを介して無線通信を行うことができ、第1の無線通信システムと異なる第2の無線通信システムの使用的には、第2のアンテナを介して無線通信を行うことができる。さらに、第1及び第2のアンテナを基板の両面に分配したので、これらのアンテナを基板の各面の端部に配置することで、基板のデッドスペースを少なくすることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯無線通信機において、第1のアンテナと第2のアンテナとは、基板に設けられたグランド領域によって仕切られている構成とした。
かかる構成により、一方のアンテナから他方のアンテナに向かう電波は、グランド領域で遮断されるので、第1及び第2のアンテナ間のアイソレーションをとることができ、第1及び第2の無線通信システムに適したアンテナの指向性を得ることができる。
かかる構成により、一方のアンテナから他方のアンテナに向かう電波は、グランド領域で遮断されるので、第1及び第2のアンテナ間のアイソレーションをとることができ、第1及び第2の無線通信システムに適したアンテナの指向性を得ることができる。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の携帯無線通信機において、第1のアンテナと第2のアンテナとを、基板の非グランド領域にほぼ対向するように配設し、第1のアンテナと第2のアンテナとの少なくとも一方のアンテナの電気長を変化させることにより周波数を変えることができる電気長可変手段を設けた構成としてある。
かかる構成により、電気長可変手段によって、第1及び第2のアンテナの一方の電気長を短く又は長くすることで、当該アンテナを導波器又は反射器として利用し、他方のアンテナを放射器として利用することができる。
かかる構成により、電気長可変手段によって、第1及び第2のアンテナの一方の電気長を短く又は長くすることで、当該アンテナを導波器又は反射器として利用し、他方のアンテナを放射器として利用することができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯無線通信機において、第1及び第2のアンテナは、互いに平行なモノポール状のアンテナである構成とした。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯無線通信機において、第1及び第2のアンテナのそれぞれは、誘電体基体上に放射電極を形成してなる表面実装型アンテナである構成とした。
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯無線通信機において、第1の無線通信システム,第2の無線通信システムは、それぞれ携帯電話,ディジタルテレビジョンであり、電気長可変手段は、第2のアンテナの電気長を変化させることにより周波数を変える構成としてある。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載の携帯無線通信機において、携帯電話の送受話部を基板に対して第1のアンテナ側に配し、第2のアンテナは、電気長可変手段でその電気長を第1のアンテナよりも短くすることにより導波器として用いる構成とした。
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の携帯無線通信機において、第2のアンテナは、電気長可変手段でその電気長を第1のアンテナよりも長くすることにより反射器として用いる構成とした。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、一台の携帯無線通信機で異なった第1及び第2の無線通信システムを使用することができるという優れた効果がある。さらに、第1及び第2のアンテナを基板の両面にそれぞれ配設する機能としたので、基板のデッドスペースを少なくすることができ、この結果、基板を狭小化して携帯無線通信機自体の小型化を図ることができる。
また、請求項2の発明によれば、携帯無線通信機の小型化だけでなく、第1及び第2のアンテナ間のアイソレーションをとって、第1及び第2の無線通信システムに適した指向性を得ることができるという効果がある。
また、請求項3〜請求項8の発明によれば、動作無線通信システムのアンテナを放射器とし、非動作無線通信システムのアンテナを導波器又は反射器として用いることができるので、動作無線通信システムのアンテナの指向性を自由に変えることができるという優れた効果がある。
また、請求項4の発明によれば、第1及び第2のアンテナを2素子八木アンテナとして用いることができる。
さらに、請求項5の発明によれば、誘電体による波長短縮効果によって、第1及び第2のアンテナを短くすることができ、携帯無線通信機のさらなる小型化とアンテナ実装作業の容易化とを図ることができる。
さらに、請求項5の発明によれば、誘電体による波長短縮効果によって、第1及び第2のアンテナを短くすることができ、携帯無線通信機のさらなる小型化とアンテナ実装作業の容易化とを図ることができる。
また、請求項6及び請求項7の発明によれば、第1のアンテナを放射器として用い、第2のアンテナを導波器として用いる構成としたので、電波を、基板に対して携帯電話の送受話部と反対側に指向させることができる。
また、請求項8の発明によれば、第2のアンテナを反射器として用いる構成としたので、携帯電話の待ち受け時に最適な指向性を得ることができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る携帯無線通信機の要部を示すブロック図であり、図2は、アンテナの配線状態を示す概略斜視図であり、図3は、携帯無線通信機を一部破断して示す概略斜視図である。
図1に示すように、この実施例の携帯無線通信機1は、第1の無線通信システムとしての携帯電話であるパーソナルディジタルセルラー(以下「PDC」と記す)2と、第2の無線通信システムとしてのディジタルテレビジョン(以下「D−TV」と記す)3とを備えている。つまり、一台の携帯無線通信機1が2種類の異なった無線通信システムを内蔵している。
図1に示すように、この実施例の携帯無線通信機1は、第1の無線通信システムとしての携帯電話であるパーソナルディジタルセルラー(以下「PDC」と記す)2と、第2の無線通信システムとしてのディジタルテレビジョン(以下「D−TV」と記す)3とを備えている。つまり、一台の携帯無線通信機1が2種類の異なった無線通信システムを内蔵している。
図1において、符号4がPDC2に用いられる第1のアンテナとしてのPDC用アンテナであり、符号5がD−TV3に用いられる第2のアンテナとしてのD−TV用アンテナである。
PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、図2に示すように、モノポール状のアンテナであり、PDC用アンテナ4が基板100の一方面である表面100aに配設され、D−TV用アンテナ5が他方面である裏面100bに配設されている。
PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、図2に示すように、モノポール状のアンテナであり、PDC用アンテナ4が基板100の一方面である表面100aに配設され、D−TV用アンテナ5が他方面である裏面100bに配設されている。
具体的には、グランド導体101が基板100の内側に設けられて、グランド領域101′が基板100に形成されている。しかし、基板100の上端部においてはグランド導体101が設けられておらず、当該上端部には非グランド領域100′が形成されている。
PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、この非グランド領域100′に取り付けられている。
即ち、PDC用アンテナ4が非グランド領域100′の表面100a側に位置され、PDC用アンテナ4の基部40が非グランド領域100′に取り付けられている。そして、D−TV用アンテナ5が非グランド領域100′の裏面100b側に位置され、PDC用アンテナ4と平行且つ対向した状態で、非グランド領域100′に取り付けられている。
PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5は、この非グランド領域100′に取り付けられている。
即ち、PDC用アンテナ4が非グランド領域100′の表面100a側に位置され、PDC用アンテナ4の基部40が非グランド領域100′に取り付けられている。そして、D−TV用アンテナ5が非グランド領域100′の裏面100b側に位置され、PDC用アンテナ4と平行且つ対向した状態で、非グランド領域100′に取り付けられている。
かかるD−TV用アンテナ5には、電気長可変手段としての共振回路6が設けられている。
図4は、共振回路6を示す回路図である。
D−TV用アンテナ5は、図2に示すように、基部50が非グランド領域100′に取り付けられた後部51と中間部52が非グランド領域100′に取り付けられた前部53とで構成されており、共振回路6は、D−TV用アンテナ5の後部51と前部53との間に介設されている。
共振回路6は、図4に示すように、直列接続されたコイル61及びコンデンサ62と、これらと並列に接続された可変容量ダイオード63とで構成される公知の回路であり、可変容量ダイオード63に印加する電圧Vに対応してD−TV用アンテナ5の電気長を変化させる機能を有している。
D−TV用アンテナ5は、D−TV3のチャンネル毎の周波数に対応してその電気長を変化させる必要があり、この場合の電気長を変化させる電圧VをVi(i=1,2,…,n)ボルトとする。
この実施例では、D−TV用アンテナ5をPDC2の導波器として用いることができるようにしている。このため、可変容量ダイオード63には、上記Viボルトよりも大きなV0ボルトの電圧Vを可変容量ダイオード63に印加して、D−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも短くすることができるようになっている。
このような電圧Vの制御は後述する制御部9によって行われる。
なお、基部50に電気的に接続されたチョークコイル54及び前部53の中間部52に接続されたチョークコイル64は、D−TV用アンテナ5に流れる高周波電流の洩れを防止するためのものである。
図4は、共振回路6を示す回路図である。
D−TV用アンテナ5は、図2に示すように、基部50が非グランド領域100′に取り付けられた後部51と中間部52が非グランド領域100′に取り付けられた前部53とで構成されており、共振回路6は、D−TV用アンテナ5の後部51と前部53との間に介設されている。
共振回路6は、図4に示すように、直列接続されたコイル61及びコンデンサ62と、これらと並列に接続された可変容量ダイオード63とで構成される公知の回路であり、可変容量ダイオード63に印加する電圧Vに対応してD−TV用アンテナ5の電気長を変化させる機能を有している。
D−TV用アンテナ5は、D−TV3のチャンネル毎の周波数に対応してその電気長を変化させる必要があり、この場合の電気長を変化させる電圧VをVi(i=1,2,…,n)ボルトとする。
この実施例では、D−TV用アンテナ5をPDC2の導波器として用いることができるようにしている。このため、可変容量ダイオード63には、上記Viボルトよりも大きなV0ボルトの電圧Vを可変容量ダイオード63に印加して、D−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも短くすることができるようになっている。
このような電圧Vの制御は後述する制御部9によって行われる。
なお、基部50に電気的に接続されたチョークコイル54及び前部53の中間部52に接続されたチョークコイル64は、D−TV用アンテナ5に流れる高周波電流の洩れを防止するためのものである。
図1に示すように、上記の如きPDC用アンテナ4が用いられるPDC2は、音声やデータ等の変復調を行う送受信部20と送受話部21とを有している。
送受話部21は、マイク21aとスピーカ21bとで構成され、これらマイク21a,スピーカ21bは、基板100に対してPDC用アンテナ4側に配されている。具体的には、図3に示すように、基板100がPDC用アンテナ4を前方に向けた状態で筐体10に収納され、マイク21a,スピーカ21bが筐体10の前面の下位,上位にそれぞれ配置されている。なお、符号11は、後述する送受信部20や受信部30からの電話番号や映像などを表示するための液晶画面である。
送受話部21は、マイク21aとスピーカ21bとで構成され、これらマイク21a,スピーカ21bは、基板100に対してPDC用アンテナ4側に配されている。具体的には、図3に示すように、基板100がPDC用アンテナ4を前方に向けた状態で筐体10に収納され、マイク21a,スピーカ21bが筐体10の前面の下位,上位にそれぞれ配置されている。なお、符号11は、後述する送受信部20や受信部30からの電話番号や映像などを表示するための液晶画面である。
また、図1に示すように、PDC2には、PDC2とPDC用アンテナ4とを電気的に接続又は切断するためのスイッチ7−1が設けられている。具体的には、スイッチ7−1は、実線で示すように、可動端子部7aを送受信部20の入出力端に接続することで、PDC用アンテナ4と送受信部20とを電気的に接続させ、破線で示すように、可動端子部7aを可変終端インピーダンス回路70の端子部に接続することで、PDC用アンテナ4と送受信部20とを電気的に切断すると共に、PDC用アンテナ4を可変終端インピーダンス回路70に接続する。
一方、D−TV用アンテナ5を用いるD−TV3は、音声や映像等を復調するための受信部30を有しており、送受話部21のスピーカ21bはこの受信部30にも接続されている。
そして、このD−TV3にも、D−TV3とD−TV用アンテナ5とを電気的に接続又は切断するためのスイッチ7−2が設けられている。即ち、実線で示すように、スイッチ7−2の可動端子部7bを受信部30の入力端に接続することで、D−TV用アンテナ5と受信部30とを電気的に接続させ、破線で示すように、可動端子部7bを可変終端インピーダンス回路71の端子部に接続することで、D−TV用アンテナ5と受信部30とを電気的に切断すると共に、D−TV用アンテナ5を第2の可変終端インピーダンス回路71に接続する。
そして、このD−TV3にも、D−TV3とD−TV用アンテナ5とを電気的に接続又は切断するためのスイッチ7−2が設けられている。即ち、実線で示すように、スイッチ7−2の可動端子部7bを受信部30の入力端に接続することで、D−TV用アンテナ5と受信部30とを電気的に接続させ、破線で示すように、可動端子部7bを可変終端インピーダンス回路71の端子部に接続することで、D−TV用アンテナ5と受信部30とを電気的に切断すると共に、D−TV用アンテナ5を第2の可変終端インピーダンス回路71に接続する。
上記PDC2及びD−TV3の送受信操作は操作部8で行うことができ、この操作部8の指示によって、制御手段としての制御部9がPDC2及びD−TV3の動作切換制御などを行うようになっている。
操作部8は、携帯無線通信機1の電源投入、送受信部20及び受信部30の各種操作、PDC2とD−TV3との切換指示などを行う部分であり、図3に示すように、操作部8による各種操作は筐体10の前面に配置されたボタンで行う。
また、図1に示す制御部9は、PDC用アンテナ4とPDC2の接続時にD−TV用アンテナ5とD−TV3とが切断状態になるように、スイッチ7−1,7−2を制御する部分である。また、逆に、制御部9は、PDC用アンテナ4とPDC2との切断時にD−TV用アンテナ5とD−TV3とが接続状態になるように、スイッチ7−1,7−2を制御する。
図5は、この制御部9が行う制御フロー図である。
ここで、図5に基づいて、制御部9が示す制御機能を具体的に述べておく。
図5に示すように、電源投入され、操作部8からの指示信号Sを入力すると、制御部9は、スイッチ7−1を図1に示す実線状態にして、PDC用アンテナ4と送受信部20とを接続し、そして、スイッチ7−2も図1に示す実線状態にして、D−TV用アンテナ5と受信部30とを切断状態にする(図5のステップS1,S2)。制御部9は、この動作とほぼ同時に、V0ボルトの電圧VをD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加する。これにより、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4の電気長よりも短くなり、D−TV用アンテナ5をPDC用アンテナ4の導波器として使用できる状態になる(同図のステップS3)。かかる状態は、システム切換指示を示す指示信号Sを操作部8から入力しない限り、維持される(同図のステップS4のNO)。
そして、操作部8からのD−TV3への切換指示を示す指示信号Sを入力すると(同図のステップS4のYES)、制御部9は、スイッチ7−1を図1に示す破線状態にして、PDC用アンテナ4と送受信部20とを切断し、そして、スイッチ7−2も図1に示す破線状態にして、D−TV用アンテナ5と受信部30とを接続状態にする(同図のステップS5,S6)。制御部9は、この動作とほぼ同時に、チャンネルの周波数に応じたViボルトの電圧VをD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加する。これにより、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4の電気長よりも長くなり、PDC用アンテナ4をD−TV用アンテナ5の導波器として使用できる状態になる(同図のステップS7)。かかる状態で、操作部8でチャンネルを変える毎に、チャンネルの周波数に応じたViボルトの電圧VがD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加され、D−TV用アンテナ5の電気長がチャンネルに対応した適切な長さに変化する。
かかる状態は、システム切換指示を示す指示信号Sを操作部8から入力しない限り、維持される(同図のステップS8のNO)。
そして、操作部8からのPDC2への切換指示を示す指示信号Sを入力すると、制御部9は、上記と同様の動作を繰り返す(同図のステップS8のYES,S1〜S3)。
図5は、この制御部9が行う制御フロー図である。
ここで、図5に基づいて、制御部9が示す制御機能を具体的に述べておく。
図5に示すように、電源投入され、操作部8からの指示信号Sを入力すると、制御部9は、スイッチ7−1を図1に示す実線状態にして、PDC用アンテナ4と送受信部20とを接続し、そして、スイッチ7−2も図1に示す実線状態にして、D−TV用アンテナ5と受信部30とを切断状態にする(図5のステップS1,S2)。制御部9は、この動作とほぼ同時に、V0ボルトの電圧VをD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加する。これにより、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4の電気長よりも短くなり、D−TV用アンテナ5をPDC用アンテナ4の導波器として使用できる状態になる(同図のステップS3)。かかる状態は、システム切換指示を示す指示信号Sを操作部8から入力しない限り、維持される(同図のステップS4のNO)。
そして、操作部8からのD−TV3への切換指示を示す指示信号Sを入力すると(同図のステップS4のYES)、制御部9は、スイッチ7−1を図1に示す破線状態にして、PDC用アンテナ4と送受信部20とを切断し、そして、スイッチ7−2も図1に示す破線状態にして、D−TV用アンテナ5と受信部30とを接続状態にする(同図のステップS5,S6)。制御部9は、この動作とほぼ同時に、チャンネルの周波数に応じたViボルトの電圧VをD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加する。これにより、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4の電気長よりも長くなり、PDC用アンテナ4をD−TV用アンテナ5の導波器として使用できる状態になる(同図のステップS7)。かかる状態で、操作部8でチャンネルを変える毎に、チャンネルの周波数に応じたViボルトの電圧VがD−TV用アンテナ5の共振回路6に印加され、D−TV用アンテナ5の電気長がチャンネルに対応した適切な長さに変化する。
かかる状態は、システム切換指示を示す指示信号Sを操作部8から入力しない限り、維持される(同図のステップS8のNO)。
そして、操作部8からのPDC2への切換指示を示す指示信号Sを入力すると、制御部9は、上記と同様の動作を繰り返す(同図のステップS8のYES,S1〜S3)。
次に、この実施例の携帯無線通信機1が示す動作について説明する。
図6は、PDC2の使用時におけるアンテナ指向性を示す概略図であり、図7は、D−TV3の使用時におけるアンテナ指向性を示す概略図である。
図1に示す携帯無線通信機1の操作部8を用いて、電源を投入すると、制御部9の制御によって、PDC用アンテナ4と送受信部20とが接続すると共に、D−TV用アンテナ5と受信部30とが切断状態になり、PDC2の使用可能状態になる。
この状態で、図6に示すように、ユーザMは、携帯無線通信機1の筐体10の前面をを自分の耳の方に向け、送受話部21のマイク21a,スピーカ21bを用いてPDC2による送受話を行うことができる。
かかる状態では、PDC用アンテナ4がユーザM側に位置し、D−TV用アンテナ5が基板100に対して反対側に位置することとなり、PDC用アンテナ4が放射器として機能する。また、PDC2の使用可能状態においては、上記したように、制御部9がD−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも短くし、D−TV用アンテナ5を導波器として使用できる状態にしている。
したがって、PDC2の送受信動作時においては、PDC用アンテナ4が放射器として機能し、D−TV用アンテナ5が導波器として機能するので、携帯無線通信機1は、PDC用アンテナ4から放射された高周波の電波Eが、図6の二点鎖線で示すように、ユーザMと逆側方向に放射パターンを描くアンテナ指向性を示すこととなる。
また、制御部9から共振回路6への電圧Vのみでは、D−TV用アンテナ5の電気長を所望の長さに変化させることができない場合には、可変終端インピーダンス回路71によって、D−TV用アンテナ5の入力インピーダンスを予め変えておくことで、D−TV用アンテナ5の電気長を微調整することができる。
図6は、PDC2の使用時におけるアンテナ指向性を示す概略図であり、図7は、D−TV3の使用時におけるアンテナ指向性を示す概略図である。
図1に示す携帯無線通信機1の操作部8を用いて、電源を投入すると、制御部9の制御によって、PDC用アンテナ4と送受信部20とが接続すると共に、D−TV用アンテナ5と受信部30とが切断状態になり、PDC2の使用可能状態になる。
この状態で、図6に示すように、ユーザMは、携帯無線通信機1の筐体10の前面をを自分の耳の方に向け、送受話部21のマイク21a,スピーカ21bを用いてPDC2による送受話を行うことができる。
かかる状態では、PDC用アンテナ4がユーザM側に位置し、D−TV用アンテナ5が基板100に対して反対側に位置することとなり、PDC用アンテナ4が放射器として機能する。また、PDC2の使用可能状態においては、上記したように、制御部9がD−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも短くし、D−TV用アンテナ5を導波器として使用できる状態にしている。
したがって、PDC2の送受信動作時においては、PDC用アンテナ4が放射器として機能し、D−TV用アンテナ5が導波器として機能するので、携帯無線通信機1は、PDC用アンテナ4から放射された高周波の電波Eが、図6の二点鎖線で示すように、ユーザMと逆側方向に放射パターンを描くアンテナ指向性を示すこととなる。
また、制御部9から共振回路6への電圧Vのみでは、D−TV用アンテナ5の電気長を所望の長さに変化させることができない場合には、可変終端インピーダンス回路71によって、D−TV用アンテナ5の入力インピーダンスを予め変えておくことで、D−TV用アンテナ5の電気長を微調整することができる。
そして、操作部8を用いて、D−TV3使用への切換指示を行うと、制御部9が、PDC用アンテナ4と送受信部20とを切断すると共に、D−TV用アンテナ5と受信部30とを接続状態にして、受信部30の使用可能状態に切り換わる。
この状態で、図7に示すように、ユーザMは、筐体10の前面の液晶画面11を用いてD−TV3の映像を鑑賞することができる。
かかる状態においても、PDC用アンテナ4がユーザM側に位置し、D−TV用アンテナ5が基板100に対して反対側に位置することとなるが、D−TV用アンテナ5が放射器として機能する。また、D−TV3の使用可能状態においては、上記したように、制御部9がD−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも長くし、PDC用アンテナ4を導波器として使用できる状態にしている。すなわち、低周波数を使用するD−TV用アンテナ5の電気長と高周波を使用するPDC用アンテナ4の電気長とが通常の長さになり、PDC用アンテナ4が導波器として機能する。
したがって、D−TV3の受信動作時においては、D−TV用アンテナ5が放射器として機能し、PDC用アンテナ4が導波器として機能するので、携帯無線通信機1は、D−TV用アンテナ5から放射された低周波の電波Eが、図7の二点鎖線で示すように、ユーザMの方向に放射パターンを描くアンテナ指向性を示すこととなる。
また、PDC用アンテナ4の固定の電気長では、D−TV3の導波器として十分機能しない場合には、可変終端インピーダンス回路70によって、PDC用アンテナ4の入力インピーダンスを予め変えておくことで、PDC用アンテナ4の電気長を微調整することができる。
この状態で、図7に示すように、ユーザMは、筐体10の前面の液晶画面11を用いてD−TV3の映像を鑑賞することができる。
かかる状態においても、PDC用アンテナ4がユーザM側に位置し、D−TV用アンテナ5が基板100に対して反対側に位置することとなるが、D−TV用アンテナ5が放射器として機能する。また、D−TV3の使用可能状態においては、上記したように、制御部9がD−TV用アンテナ5の電気長をPDC用アンテナ4の電気長よりも長くし、PDC用アンテナ4を導波器として使用できる状態にしている。すなわち、低周波数を使用するD−TV用アンテナ5の電気長と高周波を使用するPDC用アンテナ4の電気長とが通常の長さになり、PDC用アンテナ4が導波器として機能する。
したがって、D−TV3の受信動作時においては、D−TV用アンテナ5が放射器として機能し、PDC用アンテナ4が導波器として機能するので、携帯無線通信機1は、D−TV用アンテナ5から放射された低周波の電波Eが、図7の二点鎖線で示すように、ユーザMの方向に放射パターンを描くアンテナ指向性を示すこととなる。
また、PDC用アンテナ4の固定の電気長では、D−TV3の導波器として十分機能しない場合には、可変終端インピーダンス回路70によって、PDC用アンテナ4の入力インピーダンスを予め変えておくことで、PDC用アンテナ4の電気長を微調整することができる。
このように、この実施例の携帯無線通信機1によれば、一台の携帯無線通信機1で、PDC2及びD−TV3という異なった無線通信システムを使用することができる。また、PDC用アンテナ4及びD−TV用アンテナ5を基板100の両面100a,100bにそれぞれ配設したので、基板100のデッドスペースを少なくすることができ、この結果、基板100を狭小化して携帯無線通信機1自体の小型化を図ることができる。さらに、PDC2のPDC用アンテナ4を放射器とし、非動作のD−TV3のD−TV用アンテナ5を導波器として用いることができ、また、D−TV3のD−TV用アンテナ5を放射器とし、非動作のPDC2のPDC用アンテナ4を導波器として用いることができるので、動作無線通信システムに対応させて、アンテナの指向性を変えることができる。また、PDC2の動作中には、D−TV用アンテナ5とD−TV3の受信部30とを切断し、D−TV3の動作中には、PDC用アンテナ4とPDC2の送受信部20とを切断する構成としたので、動作中のPDC2(D−TV3)のPDC用アンテナ4(D−TV用アンテナ5)からD−TV用アンテナ5(PDC用アンテナ4)に励起された電力が、非動作のD−TV3(PDC2)で消費されることはないので、無駄な電力損失を回避することができる。また、可変終端インピーダンス回路70(可変終端インピーダンス回路71)を用いて切断状態のPDC用アンテナ4(D−TV用アンテナ5)のインピーダンスを変えることができるので、当該PDC用アンテナ4(D−TV用アンテナ5)の電気長可変範囲をさらに広くすることができる。
次に、この発明の第2実施例に係る携帯無線通信機について説明する。
図8は、この発明の第2実施例に適用されたPDC用の表面実装型アンテナを基板の表面に取り付けた状態を示す概略斜視図であり、図9は、D−TV用の表面実装型アンテナを基板の裏面に取り付けた状態を示す概略斜視図である。
この実施例は、PDC用アンテナ及びD−TV用アンテナを表面実装型アンテナにした点が上記第1実施例と異なる。
具体的には、PDC用アンテナとして、図8に示す表面実装型アンテナ4′を採用し、D−TV用アンテナとして、図9に示す表面実装型アンテナ5′を採用した。
表面実装型アンテナ4′は、図8に示すように、長い矩形状の誘電体基体41の一側面から一主面に連続して放射電極42を形成した構造になっており、その端部42aをチョークコイル43と電気的に接続させた状態で、基板100の表面100aの非グランド領域100′に実装されている。なお、符号44はスルーホールであり、表面実装型アンテナ4′の放射電極42がこのスルーホール44を介して基板100裏面のPDC2と電気的に接続している。
これにより、表面実装型アンテナ4′は第1実施例のPDC用アンテナ4と同様の機能を発揮する。
一方、表面実装型アンテナ5′は、2つのブロック5′−1,5′−2で構成されている。
ブロック5′−1は、短い矩形状の誘電体基体55の一側面から一主面に連続して放射電極56を形成した構造になっており、ブロック5′−2は、長めの誘電体基体57にの一側面から一主面に連続して放射電極58を形成した構造になっている。そして、ブロック5′−1が、放射電極56の一方端部56aをチョークコイル54に接続させ、他方端部56bを共振回路6に接続させた状態で、基板100の裏面100bの非グランド領域100′に実装されている。また、ブロック5′−2は、ブロック5′−1と横並びに配置され、放射電極58の端部58aを共振回路6に接続させた状態で実装されている。
これにより、表面実装型アンテナ5′は第1実施例のD−TV用アンテナ5と同様の機能を発揮する。
図8は、この発明の第2実施例に適用されたPDC用の表面実装型アンテナを基板の表面に取り付けた状態を示す概略斜視図であり、図9は、D−TV用の表面実装型アンテナを基板の裏面に取り付けた状態を示す概略斜視図である。
この実施例は、PDC用アンテナ及びD−TV用アンテナを表面実装型アンテナにした点が上記第1実施例と異なる。
具体的には、PDC用アンテナとして、図8に示す表面実装型アンテナ4′を採用し、D−TV用アンテナとして、図9に示す表面実装型アンテナ5′を採用した。
表面実装型アンテナ4′は、図8に示すように、長い矩形状の誘電体基体41の一側面から一主面に連続して放射電極42を形成した構造になっており、その端部42aをチョークコイル43と電気的に接続させた状態で、基板100の表面100aの非グランド領域100′に実装されている。なお、符号44はスルーホールであり、表面実装型アンテナ4′の放射電極42がこのスルーホール44を介して基板100裏面のPDC2と電気的に接続している。
これにより、表面実装型アンテナ4′は第1実施例のPDC用アンテナ4と同様の機能を発揮する。
一方、表面実装型アンテナ5′は、2つのブロック5′−1,5′−2で構成されている。
ブロック5′−1は、短い矩形状の誘電体基体55の一側面から一主面に連続して放射電極56を形成した構造になっており、ブロック5′−2は、長めの誘電体基体57にの一側面から一主面に連続して放射電極58を形成した構造になっている。そして、ブロック5′−1が、放射電極56の一方端部56aをチョークコイル54に接続させ、他方端部56bを共振回路6に接続させた状態で、基板100の裏面100bの非グランド領域100′に実装されている。また、ブロック5′−2は、ブロック5′−1と横並びに配置され、放射電極58の端部58aを共振回路6に接続させた状態で実装されている。
これにより、表面実装型アンテナ5′は第1実施例のD−TV用アンテナ5と同様の機能を発揮する。
かかる構成により、誘電体基体41,55,57の波長短縮効果によって、放射電極42,56,58の長さを第1実施例のPDC用アンテナ4,D−TV用アンテナ5の長さよりも短くすることができ、携帯無線通信機のさらなる小型化を図ることができる。さらに、表面実装型アンテナ4′,5′はチップ状部品であるので、基板100への実装が容易である。
なお、表面実装型アンテナ5′を共振回路6を内蔵した1つのブロックで構成することもできることは勿論である。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、表面実装型アンテナ5′を共振回路6を内蔵した1つのブロックで構成することもできることは勿論である。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例に係る携帯無線通信機について説明する。
図10は、この発明の第3実施例に係る携帯無線通信機の概略側面図である。
この実施例の携帯無線通信機は、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とをグランド領域で仕切った点が上記第1及び第2実施例と異なる。
具体的には、図10に示すように、グランド導体101をPDC用アンテナ4及びD−TV用アンテナ5の取付領域まで延出させ、基板100のほぼ全領域をグランド領域101′とする。したがって、この実施例の携帯無線通信機では、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とが電磁気的に互いに独立であるので、PDC2の動作時に、制御部9からV0ボルトの電圧Vを共振回路6に印加する機能は必要としない。
かかる構成により、PDC2の使用時には、PDC用アンテナ4から電波E1が放射されるが、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とがグランド領域101′で仕切られているので、D−TV用アンテナ5側への電波E1はグランド導体101によって遮蔽され、PDC用アンテナ4からの電波E1の放射パターンは、携帯無線通信機の前方を向く。一方、D−TV3の使用時には、D−TV用アンテナ5から電波E2がグランド導体101によって遮蔽され、D−TV用アンテナ5からの電波E2の放射パターンは、携帯無線通信機1の後方を向く。
このように、この実施例の携帯無線通信機によれば、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5間のアイソレーションをとって、PDC2とD−TV3に適した指向性を得ることができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
図10は、この発明の第3実施例に係る携帯無線通信機の概略側面図である。
この実施例の携帯無線通信機は、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とをグランド領域で仕切った点が上記第1及び第2実施例と異なる。
具体的には、図10に示すように、グランド導体101をPDC用アンテナ4及びD−TV用アンテナ5の取付領域まで延出させ、基板100のほぼ全領域をグランド領域101′とする。したがって、この実施例の携帯無線通信機では、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とが電磁気的に互いに独立であるので、PDC2の動作時に、制御部9からV0ボルトの電圧Vを共振回路6に印加する機能は必要としない。
かかる構成により、PDC2の使用時には、PDC用アンテナ4から電波E1が放射されるが、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5とがグランド領域101′で仕切られているので、D−TV用アンテナ5側への電波E1はグランド導体101によって遮蔽され、PDC用アンテナ4からの電波E1の放射パターンは、携帯無線通信機の前方を向く。一方、D−TV3の使用時には、D−TV用アンテナ5から電波E2がグランド導体101によって遮蔽され、D−TV用アンテナ5からの電波E2の放射パターンは、携帯無線通信機1の後方を向く。
このように、この実施例の携帯無線通信機によれば、PDC用アンテナ4とD−TV用アンテナ5間のアイソレーションをとって、PDC2とD−TV3に適した指向性を得ることができる。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その発明の要旨の範囲内において、種々の変更及び変形が可能である。
例えば、上記第1及び第2実施例では、PDC2の送受話部21を基板100の表面側、即ちPDC用アンテナ4側に配置して、D−TV用アンテナ5を導波器として使用したが、PDC2使用時に、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4より長くなるように制御部9にて制御することにより、D−TV用アンテナ5を反射器として用いる構成とすることもできる。
かかる構成により、PDC2の待ち受け時に最適な指向性を得ることができる。
例えば、上記第1及び第2実施例では、PDC2の送受話部21を基板100の表面側、即ちPDC用アンテナ4側に配置して、D−TV用アンテナ5を導波器として使用したが、PDC2使用時に、D−TV用アンテナ5の電気長がPDC用アンテナ4より長くなるように制御部9にて制御することにより、D−TV用アンテナ5を反射器として用いる構成とすることもできる。
かかる構成により、PDC2の待ち受け時に最適な指向性を得ることができる。
また、上記実施形態では、電気長可変手段としての共振回路6をD−TV用アンテナ5にのみ設けて、D−TV用アンテナ5の電気長のみを変化させる構成としたが、共振回路6は、PDC用アンテナ4及びD−TV用アンテナ5のいずれかに設ければ良い。したがって、共振回路6をPDC用アンテナ4にのみ設けて、PDC用アンテナ4の電気長を変化させる構成とすることもでき、また、共振回路6をPDC用アンテナ4及びD−TV用アンテナ5の双方に設けて、双方のアンテナの電気長を適宜変化させる構成とすることもできる。
さらに、上記実施形態では、PDC2を第1のシステムとして適用し、D−TV3を第2のシステムとして適用したが、このシステムに限定されるものでなく、携帯電話など各種のシステムを第1及び第2のシステムとして適用することができることは勿論である。
1…携帯無線通信機、 2…PDC、 3…D−TV、 4…PDC用アンテナ、 4′,5′…表面実装型アンテナ、 5…D−TV用アンテナ、 5′−1,5′−2…ブロック、 6…共振回路、 7−1,7−2…スイッチ、 8…操作部、 9…制御部9、 10…筐体、 11…液晶画面、 20…送受信部、 21…送受話部、 21a…マイク、 21b…スピーカ、 30…受信部、 40,50…基部、 41,55,57…誘電体基体、 42,56,58…放射電極、 51…後部、 52…中間部、 53…前部、 54,64チョークコイル、 61…コイル、 62…コンデンサ、 63…可変容量ダイオード、 70,71…可変終端インピーダンス回路、 100…基板、 100a…表面、 100b…裏面、 100′…非グランド領域、 101…グランド導体、 101′…グランド領域、 M…ユーザ、 E,E1,E2…電波。
Claims (8)
- 異なる第1及び第2の無線通信システムを搭載した携帯無線通信機であって、
上記第1の無線通信システムに用いる第1のアンテナを所定の基板の一方面に配設すると共に、第2の無線通信システムに用いる第2のアンテナを当該所定の基板の他方の面に配設した、
ことを特徴とする携帯無線通信機。 - 上記第1のアンテナと第2のアンテナとは、上記基板に設けられたグランド領域によって仕切られていることを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信機。
- 上記第1のアンテナと第2のアンテナとを、上記基板の非グランド領域にほぼ対向するように配設し、
上記第1のアンテナと第2のアンテナとの少なくとも一方のアンテナの電気長を変化させることにより周波数を変えることができる電気長可変手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信機。 - 上記第1及び第2のアンテナは、互いに平行なモノポール状のアンテナであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯無線通信機。
- 上記第1及び第2のアンテナのそれぞれは、誘電体基体上に放射電極を形成してなる表面実装型アンテナであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の携帯無線通信機。
- 上記第1の無線通信システム,第2の無線通信システムは、それぞれ携帯電話,ディジタルテレビジョンであり、
上記電気長可変手段は、第2のアンテナの電気長を変化させて周波数を変えるものであることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の携帯無線通信機。 - 上記携帯電話の送受話部を上記基板に対して上記第1のアンテナ側に配し、
上記第2のアンテナは、上記電気長可変手段でその電気長を上記第1のアンテナよりも短くすることにより導波器として用いることを特徴とする請求項6に記載の携帯無線通信機。 - 上記第2のアンテナは、上記電気長可変手段でその電気長を上記第1のアンテナよりも長くすることにより反射器として用いることを特徴とする請求項7に記載の携帯無線通信機。
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