JP3125973B2 - 携帯無線機 - Google Patents
携帯無線機Info
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- JP3125973B2 JP3125973B2 JP07110725A JP11072595A JP3125973B2 JP 3125973 B2 JP3125973 B2 JP 3125973B2 JP 07110725 A JP07110725 A JP 07110725A JP 11072595 A JP11072595 A JP 11072595A JP 3125973 B2 JP3125973 B2 JP 3125973B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば携帯電話機等と
して利用することができる携帯無線機に関する。
して利用することができる携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】図11Aに従来の携帯無線機の構成を、
図11Bにこの携帯無線機に用いた受信アンテナの一例
を示す。図11Aに示す携帯無線機は例として800M
Hz帯と1.5GHz帯で共用されるディジタル携帯電
話機の例を示す(詳しくは:鷹見他:1.5GHzディ
ジタル移動通信方式用携帯電話の開発、1994年電子
情報通信学会春季大会、No.B−443参照)。ここ
で101は受信アンテナ、102は受信フィルタ、10
3A及び103Bは受信機、104は復調器、105は
TDMA処理部、106は制御部、107はコーディッ
ク、108はマイクロフォン、109はスピーカ、11
0は表示操作部、111は送受信アンテナ、112は送
受信フィルタ、113は送信機、114は高速切替シン
セサイザ、115は直交変調器、116は波形生成回路
をそれぞれ示す。
図11Bにこの携帯無線機に用いた受信アンテナの一例
を示す。図11Aに示す携帯無線機は例として800M
Hz帯と1.5GHz帯で共用されるディジタル携帯電
話機の例を示す(詳しくは:鷹見他:1.5GHzディ
ジタル移動通信方式用携帯電話の開発、1994年電子
情報通信学会春季大会、No.B−443参照)。ここ
で101は受信アンテナ、102は受信フィルタ、10
3A及び103Bは受信機、104は復調器、105は
TDMA処理部、106は制御部、107はコーディッ
ク、108はマイクロフォン、109はスピーカ、11
0は表示操作部、111は送受信アンテナ、112は送
受信フィルタ、113は送信機、114は高速切替シン
セサイザ、115は直交変調器、116は波形生成回路
をそれぞれ示す。
【0003】この例では受信アンテナ101と、送受信
アンテナ111及び2台の受信機103A,103Bと
を具備してダイバーシチ受信を行なう構成とした場合を
示す。受信アンテナ101は図11Bに示すようにグラ
ンド導体板121と、このグランド導体板121と平行
に配置された放射導体板122と、放射導体板122の
一側端をグランド導体板121に短絡する短絡板123
と、によって構成した平板アンテナを用いた場合を示
す。尚、放射導体板122とグランド導体板121との
間は空気又は適当な誘電率を持つ誘電体を挿入する場合
がある。
アンテナ111及び2台の受信機103A,103Bと
を具備してダイバーシチ受信を行なう構成とした場合を
示す。受信アンテナ101は図11Bに示すようにグラ
ンド導体板121と、このグランド導体板121と平行
に配置された放射導体板122と、放射導体板122の
一側端をグランド導体板121に短絡する短絡板123
と、によって構成した平板アンテナを用いた場合を示
す。尚、放射導体板122とグランド導体板121との
間は空気又は適当な誘電率を持つ誘電体を挿入する場合
がある。
【0004】この構造のアンテナはλ/4マイクロスト
リップアンテナとも呼ばれ給電腺(同軸ケーブル)12
4の外部導体がグランド導体板121に接続され、給電
線124の内部導体がグランド導体板121に接触する
ことなくグランド導体板121を貫通して放射導体板1
22に接続される。グランド導体板121は一般に無線
機を収納する金属筐体が利用される。送受信アンテナ1
11は一般にホイップアンテナが用いられ、送受信フィ
ルタ112を介して送信機113と受信機103Bとに
接続される。
リップアンテナとも呼ばれ給電腺(同軸ケーブル)12
4の外部導体がグランド導体板121に接続され、給電
線124の内部導体がグランド導体板121に接触する
ことなくグランド導体板121を貫通して放射導体板1
22に接続される。グランド導体板121は一般に無線
機を収納する金属筐体が利用される。送受信アンテナ1
11は一般にホイップアンテナが用いられ、送受信フィ
ルタ112を介して送信機113と受信機103Bとに
接続される。
【0005】従来の携帯無線機は受信アンテナ101及
び送受信アンテナ111、更には受信フィルタ102及
び送受信フィルタ112の特性は800MHz帯と1.
5GHzを含む広帯域特性に固定されているので、使用
する移動通信システムの800MHz帯と1.5GHz
帯の何れの帯域も全て満足するアンテナとフィルタを用
いなければならない。
び送受信アンテナ111、更には受信フィルタ102及
び送受信フィルタ112の特性は800MHz帯と1.
5GHzを含む広帯域特性に固定されているので、使用
する移動通信システムの800MHz帯と1.5GHz
帯の何れの帯域も全て満足するアンテナとフィルタを用
いなければならない。
【0006】更に、無線機の回路構成についても、制御
部106で受信すべき周波数を決定するが、その設定は
受信機103A及び103Bの受信周波数を決めるだけ
で、受信アンテナ101及び送受信アンテナ111や、
受信フィルタ102及び送受信フィルタ112の共振周
波数については全く制御していない。
部106で受信すべき周波数を決定するが、その設定は
受信機103A及び103Bの受信周波数を決めるだけ
で、受信アンテナ101及び送受信アンテナ111や、
受信フィルタ102及び送受信フィルタ112の共振周
波数については全く制御していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の携帯無
線機は、受信アンテナ101及び送受信アンテナ11
1、受信フィルタ102、送受信フィルタ112が移動
通信システムが要求する帯域の全ての帯域を満足してい
なくてはならないため、アンテナ利得を犠牲にして広い
帯域を得るようにしている。従って例えば800MHz
帯と1.5GHz帯の2つの移動通信システムで共用し
ようとする場合には受信アンテナ101、送受信アンテ
ナ111に整合回路等によって2共振特性を持たせた
り、フィルタを並列に接続して800MHz帯と1.5
GHz帯の信号を送信及び受信ができるように構成しな
ければならない。このために、受信アンテナ101及び
送受信アンテナ111の構造が複雑になったり、或は受
信フィルタ102及び送受信フィルタ112をそれぞれ
並列接続する構造にしなければならないため大型化する
欠点がある。
線機は、受信アンテナ101及び送受信アンテナ11
1、受信フィルタ102、送受信フィルタ112が移動
通信システムが要求する帯域の全ての帯域を満足してい
なくてはならないため、アンテナ利得を犠牲にして広い
帯域を得るようにしている。従って例えば800MHz
帯と1.5GHz帯の2つの移動通信システムで共用し
ようとする場合には受信アンテナ101、送受信アンテ
ナ111に整合回路等によって2共振特性を持たせた
り、フィルタを並列に接続して800MHz帯と1.5
GHz帯の信号を送信及び受信ができるように構成しな
ければならない。このために、受信アンテナ101及び
送受信アンテナ111の構造が複雑になったり、或は受
信フィルタ102及び送受信フィルタ112をそれぞれ
並列接続する構造にしなければならないため大型化する
欠点がある。
【0008】更に、システム帯域内において、アンテナ
の共振周波数はシステム帯域のほぼ中心に設定するた
め、帯域の端においては利得が不足になる欠点もある。
この発明の目的は、どのような周波数で使用されても、
常に高いアンテナ利得を有し、またフィルタを小型に構
成することができ、高性能な携帯無線機を提供しようと
するものである。
の共振周波数はシステム帯域のほぼ中心に設定するた
め、帯域の端においては利得が不足になる欠点もある。
この発明の目的は、どのような周波数で使用されても、
常に高いアンテナ利得を有し、またフィルタを小型に構
成することができ、高性能な携帯無線機を提供しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明では、2つの無線周波数帯域を受信する受信アンテナ
と、第1の受信機と、上記受信アンテナと第1の受信機
との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の受信フィ
ルタと、2つの無線周波数帯域を送受信する送受信アン
テナと、第2の受信機と、上記送受信アンテナと第2の
受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の送
受信フィルタと、上記受信機の受信周波数を制御する制
御部とを具備して構成される携帯無線機において、受信
アンテナにアンテナの共振周波数を可変する共振周波数
可変手段を設け、この共振周波数可変手段に制御部から
制御信号を与えることにより、受信アンテナの共振周波
数を受信すべき周波数帯域内の周波数に設定する構成を
具備した携帯無線機を提案したものである。
明では、2つの無線周波数帯域を受信する受信アンテナ
と、第1の受信機と、上記受信アンテナと第1の受信機
との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の受信フィ
ルタと、2つの無線周波数帯域を送受信する送受信アン
テナと、第2の受信機と、上記送受信アンテナと第2の
受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の送
受信フィルタと、上記受信機の受信周波数を制御する制
御部とを具備して構成される携帯無線機において、受信
アンテナにアンテナの共振周波数を可変する共振周波数
可変手段を設け、この共振周波数可変手段に制御部から
制御信号を与えることにより、受信アンテナの共振周波
数を受信すべき周波数帯域内の周波数に設定する構成を
具備した携帯無線機を提案したものである。
【0010】この出願の請求項2の発明では、2つの無
線周波数帯域を受信する受信アンテナと、第1の受信機
と、上記受信アンテナと第1の受信機との間に介挿され
た2つの無線周波数帯域用の受信フィルタと、2つの無
線周波数帯域を送受信する送受信アンテナと、第2の受
信機と、上記送受信アンテナと第2の受信機との間に介
挿された2つの無線周波数帯域用の送受信フィルタと、
上記受信機の受信周波数を制御する制御部とを具備して
構成される携帯無線機において、受信フィルタに共振周
波数を可変する共振周波数可変手段を設け、この共振周
波数可変手段に制御部から制御信号を与えることによ
り、受信アンテナの共振周波数を受信すべき周波数帯域
内の周波数に設定する構成を具備した携帯無線機を提案
したものである。
線周波数帯域を受信する受信アンテナと、第1の受信機
と、上記受信アンテナと第1の受信機との間に介挿され
た2つの無線周波数帯域用の受信フィルタと、2つの無
線周波数帯域を送受信する送受信アンテナと、第2の受
信機と、上記送受信アンテナと第2の受信機との間に介
挿された2つの無線周波数帯域用の送受信フィルタと、
上記受信機の受信周波数を制御する制御部とを具備して
構成される携帯無線機において、受信フィルタに共振周
波数を可変する共振周波数可変手段を設け、この共振周
波数可変手段に制御部から制御信号を与えることによ
り、受信アンテナの共振周波数を受信すべき周波数帯域
内の周波数に設定する構成を具備した携帯無線機を提案
したものである。
【0011】この出願の請求項3では受信アンテナと受
信フィルタの双方に共振周波数可変手段を設け、それぞ
れの共振周波数可変手段に制御部から制御信号を与える
ことにより、受信アンテナ及び受信フィルタの双方の共
振周波数を受信すべき周波数帯域内の周波数に合致させ
るように構成した携帯無線機を提案したものである。こ
の出願の請求項4では請求項1乃至3で提案した携帯無
線機の何れかにおいて、制御部から出力される制御信号
がディジタル信号とされ、このディジタル信号が与えら
れて共振周波数可変手段の状態を制御するディジタル−
アナログ変換器によって構成した信号変換回路を設けた
携帯無線機を提案したものである。
信フィルタの双方に共振周波数可変手段を設け、それぞ
れの共振周波数可変手段に制御部から制御信号を与える
ことにより、受信アンテナ及び受信フィルタの双方の共
振周波数を受信すべき周波数帯域内の周波数に合致させ
るように構成した携帯無線機を提案したものである。こ
の出願の請求項4では請求項1乃至3で提案した携帯無
線機の何れかにおいて、制御部から出力される制御信号
がディジタル信号とされ、このディジタル信号が与えら
れて共振周波数可変手段の状態を制御するディジタル−
アナログ変換器によって構成した信号変換回路を設けた
携帯無線機を提案したものである。
【0012】この出願の請求項5では請求項1乃至4記
載の携帯無線機の何れかにおいて、携帯無線機が受信状
態の場合にのみ、受信アンテナまたは受信フィルタに設
けた共振周波数可変手段、或は、これらの双方に設けた
共振周波数可変手段に制御信号を与える構成とした携帯
無線機を提案したものである。この出願の請求項6では
請求項1乃至5記載の携帯無線機の何れかにおいて、送
受信アンテナと、送信機及び送受信アンテナと送信機の
間に介挿した送受信フィルタとを設けると共に、送受信
アンテナ及び送受信フィルタの何れか一方又は双方に共
振周波数可変手段を設け、送信時において、上記送受信
アンテナの共振周波数または送受信フィルタの共振周波
数、或は、これら双方の共振周波数を送信すべき周波数
に可及的に近い周波数に制御する構成とした携帯無線機
を提案したものである。
載の携帯無線機の何れかにおいて、携帯無線機が受信状
態の場合にのみ、受信アンテナまたは受信フィルタに設
けた共振周波数可変手段、或は、これらの双方に設けた
共振周波数可変手段に制御信号を与える構成とした携帯
無線機を提案したものである。この出願の請求項6では
請求項1乃至5記載の携帯無線機の何れかにおいて、送
受信アンテナと、送信機及び送受信アンテナと送信機の
間に介挿した送受信フィルタとを設けると共に、送受信
アンテナ及び送受信フィルタの何れか一方又は双方に共
振周波数可変手段を設け、送信時において、上記送受信
アンテナの共振周波数または送受信フィルタの共振周波
数、或は、これら双方の共振周波数を送信すべき周波数
に可及的に近い周波数に制御する構成とした携帯無線機
を提案したものである。
【0013】この出願の請求項1乃至5で提案した携帯
無線機によれば、受信アンテナ及び受信フィルタを狭帯
域で高利得のものを用いても受信アンテナ及び受信フィ
ルタの共振周波数を受信すべき周波数帯域内の周波数に
制御するから、どの周波数帯域が使われても常に最良の
受信状態を維持することができる。よって受信感度の高
い携帯無線機を提供することができる。
無線機によれば、受信アンテナ及び受信フィルタを狭帯
域で高利得のものを用いても受信アンテナ及び受信フィ
ルタの共振周波数を受信すべき周波数帯域内の周波数に
制御するから、どの周波数帯域が使われても常に最良の
受信状態を維持することができる。よって受信感度の高
い携帯無線機を提供することができる。
【0014】また請求項6で提案した携帯無線機によれ
ば、狭帯域特性で利得の高いアンテナ及びフィルタを用
いても、共振周波数可変手段により送受信アンテナ及び
送受信フィルタの何れか一方又は双方の共振周波数を送
信すべき周波数に合致させることができるから、どの周
波数が使われても送信パワーの低下を阻止することがで
きる。
ば、狭帯域特性で利得の高いアンテナ及びフィルタを用
いても、共振周波数可変手段により送受信アンテナ及び
送受信フィルタの何れか一方又は双方の共振周波数を送
信すべき周波数に合致させることができるから、どの周
波数が使われても送信パワーの低下を阻止することがで
きる。
【0015】従って、この発明によれば高感度で効率の
よい携帯無線機を提供することができる。
よい携帯無線機を提供することができる。
【0016】
【実施例】図1にこの出願の請求項1で提案する携帯無
線機の実施例を示す。図11と対応する部分には同一符
号を付して示す。図1の実施例でもダイバーシチ受信方
式を採る場合を示す。従って受信アンテナ101に対し
て送受信アンテナ111が設けられ、受信モードでは受
信アンテナ101と送受信アンテナ111で与えた受信
信号のレベルの高い方を選択して復調器104に入力
し、フェージングのない良好な受信状態が得られるよう
に構成した場合を示す。
線機の実施例を示す。図11と対応する部分には同一符
号を付して示す。図1の実施例でもダイバーシチ受信方
式を採る場合を示す。従って受信アンテナ101に対し
て送受信アンテナ111が設けられ、受信モードでは受
信アンテナ101と送受信アンテナ111で与えた受信
信号のレベルの高い方を選択して復調器104に入力
し、フェージングのない良好な受信状態が得られるよう
に構成した場合を示す。
【0017】この発明では受信アンテナ101に共振周
波数可変手段を設け、受信アンテナ101の共振周波数
を高利得特性を維持したまま800MHz帯と1.5G
Hz帯に切替ることができるように構成した場合を示
す。ここで受信フィルタ102と送受信フィルタ112
は、従来の技術と同様に800MHz帯と1.5GHz
帯の信号を通過させる2つのフィルタを並列接続して構
成してあるものとする。また送受信アンテナ111は図
11の説明と同様にホイップアンテナを使用するものと
し、このホイップアンテナの給電点近くに整合回路を設
け、この整合回路によって2共振特性を持たせ、800
MHz帯と1.5GHz帯の2つの移動通信システムに
対応できる構成とした場合を示す。
波数可変手段を設け、受信アンテナ101の共振周波数
を高利得特性を維持したまま800MHz帯と1.5G
Hz帯に切替ることができるように構成した場合を示
す。ここで受信フィルタ102と送受信フィルタ112
は、従来の技術と同様に800MHz帯と1.5GHz
帯の信号を通過させる2つのフィルタを並列接続して構
成してあるものとする。また送受信アンテナ111は図
11の説明と同様にホイップアンテナを使用するものと
し、このホイップアンテナの給電点近くに整合回路を設
け、この整合回路によって2共振特性を持たせ、800
MHz帯と1.5GHz帯の2つの移動通信システムに
対応できる構成とした場合を示す。
【0018】受信アンテナ101は図2Aに示すよう
に、図11Bに示した平板アンテナと同等の構造のアン
テナを用いた場合を示す。つまり、携帯受信機を収納す
る金属筐体を流用したグランド導体板121と、このグ
ランド導体板121と平行な姿勢に支持した放射導体板
122と、放射導体板122の一側端をグランド導体板
121に短絡する短絡板123とによって構成する。こ
の構造の平板アンテナは放射導体板122の長さL1
(図2参照)を実用周波数のλ/4に選定することによ
り、1/λの周波数で共振し、λ/4波長のマイクロス
トリップアンテナとして動作する。
に、図11Bに示した平板アンテナと同等の構造のアン
テナを用いた場合を示す。つまり、携帯受信機を収納す
る金属筐体を流用したグランド導体板121と、このグ
ランド導体板121と平行な姿勢に支持した放射導体板
122と、放射導体板122の一側端をグランド導体板
121に短絡する短絡板123とによって構成する。こ
の構造の平板アンテナは放射導体板122の長さL1
(図2参照)を実用周波数のλ/4に選定することによ
り、1/λの周波数で共振し、λ/4波長のマイクロス
トリップアンテナとして動作する。
【0019】ここで、この出願の請求項1で提案する発
明ではこの受信アンテナ101に共振周波数可変手段1
25を設ける。共振周波数可変手段125としては、図
2Bに示すようにチップ状に形成することができる。こ
の例では絶縁チップ120上にコンデンサ126と、こ
のコンデンサ126を放射導体板122の先端部とその
直下のグランド導体板121との間に接続した状態と、
切離した状態に制御するスイッチ素子127と、絶縁チ
ップ120の上下端に形成した接続用端子120Aと1
20Bを形成して構成することができる。スイッチ素子
127は例えば半導体素子を用いた電子スイッチ或はリ
レー接点のような機械スイッチの何れでもよい。128
はこのスイッチ127をオン、オフ制御する制御入力端
子、129は制御信号を制御入力端子128に与える制
御線を示す。制御線129は図1に示す例では信号変換
回路117を通じて制御部106に接続した場合を示
す。
明ではこの受信アンテナ101に共振周波数可変手段1
25を設ける。共振周波数可変手段125としては、図
2Bに示すようにチップ状に形成することができる。こ
の例では絶縁チップ120上にコンデンサ126と、こ
のコンデンサ126を放射導体板122の先端部とその
直下のグランド導体板121との間に接続した状態と、
切離した状態に制御するスイッチ素子127と、絶縁チ
ップ120の上下端に形成した接続用端子120Aと1
20Bを形成して構成することができる。スイッチ素子
127は例えば半導体素子を用いた電子スイッチ或はリ
レー接点のような機械スイッチの何れでもよい。128
はこのスイッチ127をオン、オフ制御する制御入力端
子、129は制御信号を制御入力端子128に与える制
御線を示す。制御線129は図1に示す例では信号変換
回路117を通じて制御部106に接続した場合を示
す。
【0020】受信アンテナ101はこの例では共振周波
数可変手段125を構成するスイッチ素子127をオフ
の状態にすると1.5GHz帯で共振し、スイッチ素子
127をオンの状態に制御すると800MHz帯に共振
周波数が移動する。その様子を実験により確かめた。図
3はスイッチ素子127をオフとオンの状態に切換えた
場合の受信アンテナ101の共振特性(リターンロス)
を示す。この実験では放射導体板122の寸法L1×L
2×L3(図2A参照)を25×28×4.8mmと
し、放射導体板122とグランド導体板121の間に比
誘電率が約2.6の誘電体を介挿し、コンデンサ126
を約2PFとし、実験を行った。この構造によればスイ
ッチ素子127をオフの状態にすると図3Aに示すよう
に1.490GHz付近で共振することが解る。
数可変手段125を構成するスイッチ素子127をオフ
の状態にすると1.5GHz帯で共振し、スイッチ素子
127をオンの状態に制御すると800MHz帯に共振
周波数が移動する。その様子を実験により確かめた。図
3はスイッチ素子127をオフとオンの状態に切換えた
場合の受信アンテナ101の共振特性(リターンロス)
を示す。この実験では放射導体板122の寸法L1×L
2×L3(図2A参照)を25×28×4.8mmと
し、放射導体板122とグランド導体板121の間に比
誘電率が約2.6の誘電体を介挿し、コンデンサ126
を約2PFとし、実験を行った。この構造によればスイ
ッチ素子127をオフの状態にすると図3Aに示すよう
に1.490GHz付近で共振することが解る。
【0021】またスイッチ素子127をオンの状態に制
御した場合は図3Bに示すように820MHzで共振す
ることが解る。従ってスイッチ素子127の切換によっ
て800MHz帯と1.5GHz帯のシステム共用が可
能となる。また両周波数帯ともに、アンテナ効率は−
1.1dB以上の高い値となり、アンテナに整合回路を
用いて2共振特性を持たせる場合と比較して非常に効率
が高い。
御した場合は図3Bに示すように820MHzで共振す
ることが解る。従ってスイッチ素子127の切換によっ
て800MHz帯と1.5GHz帯のシステム共用が可
能となる。また両周波数帯ともに、アンテナ効率は−
1.1dB以上の高い値となり、アンテナに整合回路を
用いて2共振特性を持たせる場合と比較して非常に効率
が高い。
【0022】図4Aは共振周波数可変手段125の制御
方法を、図4Bは共振周波数の切換の様子を示す。制御
部106は受信すべき周波数(移動通信の場合は基地局
から通信に利用する周波数が指定される)を検知し、そ
の受信すべき周波数に対応するディジタル信号を出力端
子106Aから出力する。このディジタル信号を信号変
換回路117に与え、受信すべき周波数に応じて「0」
論理と「1」論理の制御信号Pを出力する。
方法を、図4Bは共振周波数の切換の様子を示す。制御
部106は受信すべき周波数(移動通信の場合は基地局
から通信に利用する周波数が指定される)を検知し、そ
の受信すべき周波数に対応するディジタル信号を出力端
子106Aから出力する。このディジタル信号を信号変
換回路117に与え、受信すべき周波数に応じて「0」
論理と「1」論理の制御信号Pを出力する。
【0023】つまり、受信すべき周波数が1.5GHz
帯の周波数であれば「0」論理の制御信号P=0を出力
し、この制御信号Pをスイッチ素子127に与える。ス
イッチ素子127は「0」論理の制御信号Pに対しては
オフの状態を維持する。一方受信すべき周波数が800
MHz帯の周波数である場合は、信号変換回路117は
「1」論理の制御信号P=1を出力し、この制御信号P
をスイッチ素子127に与える。スイッチ素子127は
「1」論理の制御信号Pが与えられるとオンの状態に切
替られ、放射導体板122の先端部とグランド導体板1
21の間にコンデンサ126を接続する。このコンデン
サ126の接続により受信アンテナ101の共振周波数
は820MHzに切換られる。図4Bに制御信号PがP
=1の場合と、P=0の場合のアンテナの共振特性を示
す。
帯の周波数であれば「0」論理の制御信号P=0を出力
し、この制御信号Pをスイッチ素子127に与える。ス
イッチ素子127は「0」論理の制御信号Pに対しては
オフの状態を維持する。一方受信すべき周波数が800
MHz帯の周波数である場合は、信号変換回路117は
「1」論理の制御信号P=1を出力し、この制御信号P
をスイッチ素子127に与える。スイッチ素子127は
「1」論理の制御信号Pが与えられるとオンの状態に切
替られ、放射導体板122の先端部とグランド導体板1
21の間にコンデンサ126を接続する。このコンデン
サ126の接続により受信アンテナ101の共振周波数
は820MHzに切換られる。図4Bに制御信号PがP
=1の場合と、P=0の場合のアンテナの共振特性を示
す。
【0024】このように図1に示した実施例によれば受
信アンテナ101の共振周波数を狭帯域特性で高利得特
性を維持したまま、1.5GHz帯と800MHz帯に
切換ることができるから高利得特性のまま、2つの移動
通信システムに共用することができる。従って何れの帯
域で使用されても高い利得で受信することができる。図
5Aはこの出願の請求項2で提案した携帯無線機の実施
例を示す。この実施例では受信アンテナ101と、送受
信アンテナ111及び送受信フィルタ112は従来の技
術により800MHz帯と1.5GHz帯の何れの周波
数の信号も受信し、また送信できる構成とし、送受信フ
ィルタ112も800MHz用と、1.5GHz用の2
つのフィルタを並列接続して構成しているものとする。
信アンテナ101の共振周波数を狭帯域特性で高利得特
性を維持したまま、1.5GHz帯と800MHz帯に
切換ることができるから高利得特性のまま、2つの移動
通信システムに共用することができる。従って何れの帯
域で使用されても高い利得で受信することができる。図
5Aはこの出願の請求項2で提案した携帯無線機の実施
例を示す。この実施例では受信アンテナ101と、送受
信アンテナ111及び送受信フィルタ112は従来の技
術により800MHz帯と1.5GHz帯の何れの周波
数の信号も受信し、また送信できる構成とし、送受信フ
ィルタ112も800MHz用と、1.5GHz用の2
つのフィルタを並列接続して構成しているものとする。
【0025】この実施例では受信フィルタ102にだけ
共振周波数可変素子を設け、この共振周波数可変素子に
よって受信フィルタ102の共振周波数(通過周波数帯
域)を800MHz帯と1.5GHz帯に切換ることが
できるように構成した場合を示す。受信フィルタ102
(送受信フィルタ112も同じ)は図5Bに示すように
既存の高周波フィルタが用いられる。図5Bに示したフ
ィルタはコムラインフィルタと呼ばれる高周波フィルタ
を用いた場合を示す。コムラインフィルタはシールドケ
ース131の内側に誘導体132を充填し、誘電体13
2の内にインダクタとして動作する細条導体133を並
設する。細条導体133の一端はシールドケース131
の内壁に接続され、細条導体133の端側とシールドケ
ース131の内壁との間にコンデンサ134を接続し、
等価的に電気長が1/4波長となる容量負荷の共振器を
同じ向きに平行に並べて構成される。135は受信アン
テナ101への給電腺、136は受信フィルタ102を
受信機103Bに接続するための給電線を示す。
共振周波数可変素子を設け、この共振周波数可変素子に
よって受信フィルタ102の共振周波数(通過周波数帯
域)を800MHz帯と1.5GHz帯に切換ることが
できるように構成した場合を示す。受信フィルタ102
(送受信フィルタ112も同じ)は図5Bに示すように
既存の高周波フィルタが用いられる。図5Bに示したフ
ィルタはコムラインフィルタと呼ばれる高周波フィルタ
を用いた場合を示す。コムラインフィルタはシールドケ
ース131の内側に誘導体132を充填し、誘電体13
2の内にインダクタとして動作する細条導体133を並
設する。細条導体133の一端はシールドケース131
の内壁に接続され、細条導体133の端側とシールドケ
ース131の内壁との間にコンデンサ134を接続し、
等価的に電気長が1/4波長となる容量負荷の共振器を
同じ向きに平行に並べて構成される。135は受信アン
テナ101への給電腺、136は受信フィルタ102を
受信機103Bに接続するための給電線を示す。
【0026】ここで、この発明ではコンデンサ134の
一部に例えばバリキャップ、或は電界効果トランジスタ
のような可変容量素子134Aを接続し、この可変容量
素子134Aと制御線129とによって共振周波数可変
手段125を構成した場合を示す。つまり、制御線12
9から「0」論理に対応する電圧信号と「1」論理に対
応する電圧信号を与えることにより、可変容量素子13
4Aの容量を変化させ、この容量の変化によって受信フ
ィルタ102の共振周波数を可変する構成としたもので
ある。
一部に例えばバリキャップ、或は電界効果トランジスタ
のような可変容量素子134Aを接続し、この可変容量
素子134Aと制御線129とによって共振周波数可変
手段125を構成した場合を示す。つまり、制御線12
9から「0」論理に対応する電圧信号と「1」論理に対
応する電圧信号を与えることにより、可変容量素子13
4Aの容量を変化させ、この容量の変化によって受信フ
ィルタ102の共振周波数を可変する構成としたもので
ある。
【0027】この構成により可変容量素子134Aに
「0」論理信号を与えた場合、その容量が最小値となり
受信フィルタ102は1.5GHzで共振させることが
でき、可変容量素子134Aに「1」論理に対応する電
圧信号を与えることにより受信フィルタ102は800
MHz帯で共振させることができる。従って受信すべき
周波数が1.5GHz帯の場合は信号変換回路117に
「0」論理の制御信号を出力させ、受信すべき周波数が
800MHz帯の場合は信号変換回路117は「1」論
理の制御信号を出力させればよい。
「0」論理信号を与えた場合、その容量が最小値となり
受信フィルタ102は1.5GHzで共振させることが
でき、可変容量素子134Aに「1」論理に対応する電
圧信号を与えることにより受信フィルタ102は800
MHz帯で共振させることができる。従って受信すべき
周波数が1.5GHz帯の場合は信号変換回路117に
「0」論理の制御信号を出力させ、受信すべき周波数が
800MHz帯の場合は信号変換回路117は「1」論
理の制御信号を出力させればよい。
【0028】従って、この実施例によれば受信フィルタ
102の共振周波数を受信すべき周波数帯域に応じて可
変するから、従来のように通過帯域が異なる2つのフィ
ルタを並列に設けなくても1個のフィルタで2つの移動
通信システムに対応することができる。図6はこの出願
の請求項3で提案する携帯無線機の実施例を示す。この
実施例では受信アンテナ101と、受信フィルタ102
に制御信号を与えその共振周波数を変化させるように構
成した場合を示す。この実施例によれば、受信アンテナ
101の高利得化効果と、受信フィルタ102の小型化
効果の双方が得られる。
102の共振周波数を受信すべき周波数帯域に応じて可
変するから、従来のように通過帯域が異なる2つのフィ
ルタを並列に設けなくても1個のフィルタで2つの移動
通信システムに対応することができる。図6はこの出願
の請求項3で提案する携帯無線機の実施例を示す。この
実施例では受信アンテナ101と、受信フィルタ102
に制御信号を与えその共振周波数を変化させるように構
成した場合を示す。この実施例によれば、受信アンテナ
101の高利得化効果と、受信フィルタ102の小型化
効果の双方が得られる。
【0029】図7Aはこの出願の請求項6で提案する携
帯無線機の実施例を示す。つまり受信アンテナ101と
受信フィルタ102及び送受信アンテナ111と送受信
アンテナ112の全てに共振周波数可変手段を設け、こ
れら受信アンテナ101と受信フィルタ102及び送受
信アンテナ111と送受信アンテナ112の全ての共振
周波数を切替る構成とした場合を示す。図7Bに送受信
アンテナ111の共振周波数可変手段の実施例を示す。
送受信アンテナ111はホイップアンテナが用いられる
から、その給電点111Aに近接して共振回路118が
設けられる。この共振回路118を構成するコンデンサ
をバリキャップ或は電解効果トランジスタのような可変
容量素子118Aに置き換え、この可変容量素子118
Aに信号変換回路117から制御線129を通じて
「0」論理に対応する電圧信号と、「1」論理に対応す
る電圧信号を与え、共振回路118の共振周波数を切替
え、この共振周波数の切替によって送受信アンテナの共
振周波数を可変するように構成することができる。
帯無線機の実施例を示す。つまり受信アンテナ101と
受信フィルタ102及び送受信アンテナ111と送受信
アンテナ112の全てに共振周波数可変手段を設け、こ
れら受信アンテナ101と受信フィルタ102及び送受
信アンテナ111と送受信アンテナ112の全ての共振
周波数を切替る構成とした場合を示す。図7Bに送受信
アンテナ111の共振周波数可変手段の実施例を示す。
送受信アンテナ111はホイップアンテナが用いられる
から、その給電点111Aに近接して共振回路118が
設けられる。この共振回路118を構成するコンデンサ
をバリキャップ或は電解効果トランジスタのような可変
容量素子118Aに置き換え、この可変容量素子118
Aに信号変換回路117から制御線129を通じて
「0」論理に対応する電圧信号と、「1」論理に対応す
る電圧信号を与え、共振回路118の共振周波数を切替
え、この共振周波数の切替によって送受信アンテナの共
振周波数を可変するように構成することができる。
【0030】図8はこの出願の請求項4で提案する携帯
無線機の実施例を示す。この実施例では図1及び図2の
実施例で用いた平板アンテナの共振周波数を可変容量素
子によって可変する構成とした場合を示す。つまり、図
9Bに示すように共振周波数可変手段125を、例えば
バリキャブ或は電界効果トランジスタのような可変容量
素子126Aによって構成し、この可変容量素子126
Aの容量を信号変換回路117から出力される「0」論
理に対応する電圧信号と、「1」論理に対応する電圧信
号によって変化させ受信アンテナ101の共振周波数を
1.5GHz帯と800MHz帯に変化させるように構
成することができる。
無線機の実施例を示す。この実施例では図1及び図2の
実施例で用いた平板アンテナの共振周波数を可変容量素
子によって可変する構成とした場合を示す。つまり、図
9Bに示すように共振周波数可変手段125を、例えば
バリキャブ或は電界効果トランジスタのような可変容量
素子126Aによって構成し、この可変容量素子126
Aの容量を信号変換回路117から出力される「0」論
理に対応する電圧信号と、「1」論理に対応する電圧信
号によって変化させ受信アンテナ101の共振周波数を
1.5GHz帯と800MHz帯に変化させるように構
成することができる。
【0031】上述したように、共振周波数可変手段12
5を2値の制御信号によって共振周波数を制御する構成
とする場合には、制御部106から出力されるディジタ
ル信号の1ビットの信号を利用すれば信号変換回路11
7を必ずしも必要としないことは容易に理解できよう。
また上述では共振周波数可変手段125を2値の制御信
号によって受信アンテナ101及び受信フィルタ、送受
信アンテナ111、送受信フィルタ112の各共振周波
数を800MHz帯と、1.5GHz帯に切替制御する
構成とした場合を説明したが、信号変換回路117を多
ビットのディジタル−アナログ変換器によって構成し、
受信すべき周波数に対応した電圧信号を発生させるよう
に構成することにより受信すべき周波数(帯域内のチャ
ネル)に応じて、信号変換回路117から出力される制
御信号の電圧を、微細に変化させることができるから受
信すべき周波数に共振周波数を合致させる制御を行わせ
ることができる。例えば、制御器106がアンテナのリ
ターンロス特性を監視し、常に最適な共振になるように
細かく制御信号を調整すれば、例えば携帯無線機が人体
や金属の机などに近接してアンテナの共振周波数がずれ
た場合でも、共振周波数が元に戻るように制御されるの
で、あらゆる場合において最大の受信レベルを得ること
ができる。
5を2値の制御信号によって共振周波数を制御する構成
とする場合には、制御部106から出力されるディジタ
ル信号の1ビットの信号を利用すれば信号変換回路11
7を必ずしも必要としないことは容易に理解できよう。
また上述では共振周波数可変手段125を2値の制御信
号によって受信アンテナ101及び受信フィルタ、送受
信アンテナ111、送受信フィルタ112の各共振周波
数を800MHz帯と、1.5GHz帯に切替制御する
構成とした場合を説明したが、信号変換回路117を多
ビットのディジタル−アナログ変換器によって構成し、
受信すべき周波数に対応した電圧信号を発生させるよう
に構成することにより受信すべき周波数(帯域内のチャ
ネル)に応じて、信号変換回路117から出力される制
御信号の電圧を、微細に変化させることができるから受
信すべき周波数に共振周波数を合致させる制御を行わせ
ることができる。例えば、制御器106がアンテナのリ
ターンロス特性を監視し、常に最適な共振になるように
細かく制御信号を調整すれば、例えば携帯無線機が人体
や金属の机などに近接してアンテナの共振周波数がずれ
た場合でも、共振周波数が元に戻るように制御されるの
で、あらゆる場合において最大の受信レベルを得ること
ができる。
【0032】この結果、共振周波数可変手段125とし
て可変容量素子126Aをまた信号変換回路117を多
ビットのDA変換器を用いることにより、受信アンテナ
101の共振周波数を受信すべき周波数に可及的に近づ
けることができる。よって受信感度を常に最大限に高め
ることができる。図10はこの出願の請求項5で提案し
た携帯受信機の実施例を示す。図10は基地局と携帯無
線機M1の信号の授受を行なっている様子を示す。図1
0Aは基地局から携帯無線機(一般に移動局と呼ぶ)に
信号を発信している様子を示す。図の例では携帯無線機
がM1の他にM2とM3が存在し、これら各携帯無線機
M1〜M3に信号TB-M3,TB-M1,TB-M2を時分割で発
信している。基地局が信号TB-M1を発信するタイミング
で携帯無線機M1は受信モードとされる。その受信信号
は図10Cに示すようにRB-M1で表示されている。受信
モードに入る前に約1ms程度の時間基地局から発信さ
れる信号TB-M3を受信し、その受信レベルを測定して受
信アンテナ101で受信するか、送受信アンテナ111
で受信するかを決定し、ダイバーシチの切替を行なう。
て可変容量素子126Aをまた信号変換回路117を多
ビットのDA変換器を用いることにより、受信アンテナ
101の共振周波数を受信すべき周波数に可及的に近づ
けることができる。よって受信感度を常に最大限に高め
ることができる。図10はこの出願の請求項5で提案し
た携帯受信機の実施例を示す。図10は基地局と携帯無
線機M1の信号の授受を行なっている様子を示す。図1
0Aは基地局から携帯無線機(一般に移動局と呼ぶ)に
信号を発信している様子を示す。図の例では携帯無線機
がM1の他にM2とM3が存在し、これら各携帯無線機
M1〜M3に信号TB-M3,TB-M1,TB-M2を時分割で発
信している。基地局が信号TB-M1を発信するタイミング
で携帯無線機M1は受信モードとされる。その受信信号
は図10Cに示すようにRB-M1で表示されている。受信
モードに入る前に約1ms程度の時間基地局から発信さ
れる信号TB-M3を受信し、その受信レベルを測定して受
信アンテナ101で受信するか、送受信アンテナ111
で受信するかを決定し、ダイバーシチの切替を行なう。
【0033】ここで、この実施例ではダイバーシチ切替
のための受信モードを含めて受信モードの時間だけ信号
変換回路117から制御信号Pを出力するように構成す
る。このためには例えば制御部106に受信モード検出
手段を設け、この受信モード検出手段が携帯無線機M1
の受信モードを検出する毎に信号変換回路117にディ
ジタルの制御信号を出力させ、その信号変換出力を信号
変換回路117から出力させるように構成すればよい。
このように受信モード時だけ、制御信号Pを出力させる
ことにより電力消費量を抑えることができ、電池の消費
量を少なくすることができる利点が得られる。
のための受信モードを含めて受信モードの時間だけ信号
変換回路117から制御信号Pを出力するように構成す
る。このためには例えば制御部106に受信モード検出
手段を設け、この受信モード検出手段が携帯無線機M1
の受信モードを検出する毎に信号変換回路117にディ
ジタルの制御信号を出力させ、その信号変換出力を信号
変換回路117から出力させるように構成すればよい。
このように受信モード時だけ、制御信号Pを出力させる
ことにより電力消費量を抑えることができ、電池の消費
量を少なくすることができる利点が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
受信アンテナ101或いは受信フィルタ102の双方又
は何れか一方の共振周波数を受信すべき周波数に応じ
て、その周波数帯域の周波数に合致させるように制御す
ることができるから、受信アンテナ101として狭帯域
特性のアンテナを用いても、各帯域の信号を受信するこ
とができる。狭帯域特性のアンテナはよく知られている
ように高利得であるため、この結果として受信高感度の
高い携帯無線機を提供することができる。また、受信フ
ィルタ102、或いは送受信フィルタ112の共振周波
数を制御する構成とした場合には、2つの移動通信シス
テムを受信できる携帯無線機を構成する場合に、受信フ
ィルタ及び送受信フィルタを1個で済ませることができ
る。よって携帯無線機の小型化を達することができる。
受信アンテナ101或いは受信フィルタ102の双方又
は何れか一方の共振周波数を受信すべき周波数に応じ
て、その周波数帯域の周波数に合致させるように制御す
ることができるから、受信アンテナ101として狭帯域
特性のアンテナを用いても、各帯域の信号を受信するこ
とができる。狭帯域特性のアンテナはよく知られている
ように高利得であるため、この結果として受信高感度の
高い携帯無線機を提供することができる。また、受信フ
ィルタ102、或いは送受信フィルタ112の共振周波
数を制御する構成とした場合には、2つの移動通信シス
テムを受信できる携帯無線機を構成する場合に、受信フ
ィルタ及び送受信フィルタを1個で済ませることができ
る。よって携帯無線機の小型化を達することができる。
【図1】この出願の請求項1で提案する携帯無線機の一
実施例を示すブロック図。
実施例を示すブロック図。
【図2】図1に示した実施例の要部の構成を説明するた
めのAは斜視図、Bは共振周波数可変素子を説明するた
めの図。
めのAは斜視図、Bは共振周波数可変素子を説明するた
めの図。
【図3】図1に示した実施例の動作を説明するための特
性曲線図。
性曲線図。
【図4】図1に示した実施例の動作を説明するためのA
は接続図、Bは特性曲線図。
は接続図、Bは特性曲線図。
【図5】この出願の請求項2で提案する携帯無線機の実
施例を示すAはブロック図、Bは要部の構成を説明する
ための断面図。
施例を示すAはブロック図、Bは要部の構成を説明する
ための断面図。
【図6】この出願の請求項3で提案する携帯無線機の実
施例を示すブロック図。
施例を示すブロック図。
【図7】この出願の請求項6で提案する携帯無線機の実
施例を示すAはブロック図、Bはその要部の構成を説明
するための図。
施例を示すAはブロック図、Bはその要部の構成を説明
するための図。
【図8】この出願の請求項4で提案した携帯無線機の実
施例を示すブロック図。
施例を示すブロック図。
【図9】図8に示した実施例の要部の構成を説明するた
めのAは斜視図、Bは共振周波数可変素子の構成を説明
するための図。
めのAは斜視図、Bは共振周波数可変素子の構成を説明
するための図。
【図10】この出願の請求項5で提案した携帯無線機を
説明するためのタイミングチャート。
説明するためのタイミングチャート。
【図11】従来の技術を説明するためのAはブロック
図、Bは要部となるアンテナの一例を説明するための斜
視図。
図、Bは要部となるアンテナの一例を説明するための斜
視図。
101 受信アンテナ 102 受信フィルタ 103A,103B 受信機 106 制御部 111 送受信アンテナ 112 送受信フィルタ 117 信号変換回路 125 共振周波数可変手段 126 コンデンサ 126A 可変容量素子 127 スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−136706(JP,A) 特開 平2−124605(JP,A) 特開 平8−288726(JP,A) 実開 平2−64204(JP,U) 実開 昭57−131046(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/02 - 1/06 H04B 1/16 H04B 1/38 - 1/58
Claims (6)
- 【請求項1】 2つの無線周波数帯域を受信する受信ア
ンテナと、第1の受信機と、上記受信アンテナと第1の
受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の受
信フィルタと、2つの無線周波数帯域を送受信する送受
信アンテナと、第2の受信機と、上記送受信アンテナと
第2の受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域
用の送受信フィルタと、上記受信機の受信周波数を制御
する制御部とを具備して構成される携帯無線機におい
て、 上記受信アンテナに受信アンテナの共振周波数を可変す
る共振周波数可変手段を設け、この共振周波数可変手段
に上記制御部から制御信号を与えることにより、上記受
信アンテナの共振周波数を受信すべき上記一方の周波数
帯域内の周波数に設定する構成としたことを特徴とする
携帯無線機。 - 【請求項2】 2つの無線周波数帯域を受信する受信ア
ンテナと、第1の受信機と、上記受信アンテナと第1の
受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の受
信フィルタと、2つの無線周波数帯域を送受信する送受
信アンテナと、第2の受信機と、上記送受信アンテナと
第2の受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域
用の送受信フィルタと、上記受信機の受信周波数を制御
する制御部とを具備して構成される携帯無線機におい
て、 上記受信フィルタにこの受信フィルタの共振周波数を可
変する共振周波数可変手段を設け、この共振周波数可変
手段に上記制御部から制御信号を与えることにより、上
記受信フィルタの共振周波数を受信すべき上記一方の周
波数帯域内の周波数に設定する構成としたことを特徴と
する携帯無線機。 - 【請求項3】 2つの無線周波数帯域を受信する受信ア
ンテナと、第1の受信機と、上記受信アンテナと第1の
受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域用の受
信フィルタと、2つの無線周波数帯域を送受信する送受
信アンテナと、第2の受信機と、上記送受信アンテナと
第2の受信機との間に介挿された2つの無線周波数帯域
用の送受信フィルタと、上記受信機の受信周波数を制御
する制御部とを具備して構成される携帯無線機におい
て、 上記受信アンテナ及び受信フィルタにそれぞれ共振周波
数を可変する共振周波数可変手段を設け、この共振周波
数可変手段に上記制御部から制御信号を与える ことによ
り、上記受信アンテナ及び受信フィルタのそれぞれの共
振周波数を受信すべき上記一方の周波数帯域内の周波数
に設定する 構成としたことを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載の携帯無線機の何れ
かにおいて、制御部から出力される制御信号がディジタ
ル信号とされ、このディジタル信号が与えられて上記共
振周波数可変手段の状態を制御するディジタル−アナロ
グ変換器によって構成した信号変換回路を設けたことを
特徴とする携帯無線機。 - 【請求項5】 請求項1乃至4記載の携帯無線機の何れ
かにおいて、携帯無線機が受信状態の場合にのみ、上記
受信アンテナまたは受信フィルタに設けた共振周波数可
変手段、或は、これらの双方に設けた共振周波数可変手
段に制御信号を与えることを特徴とする携帯無線機。 - 【請求項6】 請求項1乃至5記載の携帯無線機の何れ
かにおいて、上記送受信アンテナ及び送受信フィルタの
何れか一方又は双方に共振周波数可変手段を設け、送信
時において上記送受信アンテナの共振周波数または送受
信フィルタの共振周波数或はこれらの双方の共振周波数
を送信すべき周波数に可及的に近い周波数に制御する構
成としたことを特徴とする携帯無線機。
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