JP3196539B2 - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ

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JP3196539B2
JP3196539B2 JP30110594A JP30110594A JP3196539B2 JP 3196539 B2 JP3196539 B2 JP 3196539B2 JP 30110594 A JP30110594 A JP 30110594A JP 30110594 A JP30110594 A JP 30110594A JP 3196539 B2 JP3196539 B2 JP 3196539B2
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充英 加藤
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/74Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of diodes
    • H03K17/76Switching arrangements with several input- or output-terminals, e.g. multiplexers, distributors

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯電話器など
の高周波回路において信号経路を切り換えるための高周
波スイッチに関し、特に、4つのポートを有し、かつダ
イオードを利用した高周波スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話器においては、2本のアンテナ
と、あるいは1本のアンテナ及び1つの外部端子を、送
信部及び受信部で共用することがある。このような構成
では、例えば図7に示すスイッチ回路が従来より用いら
れている。
【0003】スイッチ回路151は、3ポートのスイッ
チ152,153を接続した構成を有する。スイッチ1
52は、第1のポートP21、第2のポートP22及び第3
のポートP23を有する。同様に、スイッチ153は第1
〜第3のポートP31,P32及びP33を有する。スイッチ
152の第2のポートP22には、アンテナANTが接続
され、第3のポートP23は、外部接続端子EXTとされ
ている。なお、第3のポートP23には、第 2のアンテナ
が接続されることもある。すなわち、車載用携帯電話器
などにおいては、第2のアンテナとして車両に装備され
たアンテナを接続して使用することも可能である。ま
た、外部端子として使用する例としては、スイッチ回路
151が内蔵された携帯電話器の受信部の電気的特性を
測定する際に、外部端子から所定の信号を入力する場合
などが挙げられる。
【0004】スイッチ152においては、第1のポート
21が、上記第2のポートP22または第3のポートP23
に対して切り換えられるように構成されている。第1の
ポートP21は、スイッチ153の第1のポートP31に接
続されている。
【0005】スイッチ153の第1のポートP31は、第
2のポートP32と、第3のポートP 33との間で接続が切
り換えられるように構成されている。第2のポートP32
は、送信部Txに接続され、第3のポートP33は、受信
部Rxに接続される。
【0006】上記スイッチ回路151を用いることによ
り、アンテナANT及び外部端子EXTの何れかを、送
信部Txまたは受信部Rxに接続した状態を実現するこ
とができる。
【0007】ところで、上記3ポート型のスイッチ15
2,153を構成するための部品としては、図8に示す
ダイオードを用いた高周波スイッチが知られている。高
周波スイッチ161は、上記第1〜第3のポートP21
23,P31〜P33に相当する第1〜第3のポートP61
63を有する。ポートP61は、コンデンサ164を介し
てダイオード165aのカソードに接続されている。ダ
イオード165aのアノードは、コンデンサ166aを
介して第2のポートP62に接続されている。また、ダイ
オード165aのアノードとコンデンサ166aとの間
の接続点Aには、分布定数線路167aの一端が電気的
に接続されている。分布定数線路167aは、このスイ
ッチ161に流れる高周波信号の波長をλとしたとき
に、λ/4以下の長さを有する伝送線路で構成されてい
る。分布定数線路167aの他端は、コンデンサ168
aを介して接地電位に接続されている。また、分布定数
線路167aと、コンデンサ168aとの間の接続点に
抵抗169aの一端が接続されており、抵抗169aの
他端が制御電圧端子Vc1に接続されている。 また、第
1のポートP61は、コンデンサ164を介して、分布定
数線路167aと同様に構成された分布定数線路171
に接続されている。分布定数線路171の他端は接地電
位に接続されている。
【0008】さらに、第1のポートP61には、コンデン
サ164を介してダイオード165bのカソードが接続
されている。ダイオード165bのアノードは、コンデ
ンサ166bを介して第3のポートP63に接続されてい
る。また、ダイオード165a側と同様に、ダイオード
165bのアノードにも、分布定数線路167b及びコ
ンデンサ168bからなる直列回路が接地電位との間に
接続されている。また、分布定数線路167bと、コン
デンサ168bとの間の接続点に抵抗169bの一端が
接続されており、抵抗169bの他端が制御電圧端子V
c2に接続されている。
【0009】高周波スイッチ161では、制御電圧端子
c1と、第2の制御電圧端子Vc2とに、異なる制御電圧
を印加することにより、ポートP61を、第2のポートP
62に接続した状態あるいは第3のポートP63に接続した
状態を実現することができる。例えば、制御電圧端子V
c1に正の制御電圧が印加され、他方、制御電圧端子V c2
に負の制御電圧が印加されると、ダイオード165aに
対しては順方向のバイアス電圧が印加され、ダイオード
165bに対しては逆方向のバイアス電圧が印加される
ことになる。すなわち、コンデンサ166a,168
a,164,166b,168bが直流の流れる部分を
制限するため、制御電圧端子Vc1から与えられる制御電
流は、カットされ、分布定数線路167a、ダイオード
165a及び分布定数線路171を含む回路部分に流
れ、ダイオード165aがオン状態とされる。他方、ダ
イオード165b側においては、ダイオード165bに
逆方向のバイアス電圧が印加されることになり、ダイオ
ード165bがオフ状態とされる。
【0010】また、第2のポートP62から供給される高
周波信号については、分布定数線路167aが上記のよ
うに構成されているため、コンデンサ168aの容量を
大きく設定することで、分布定数線路167aの一端を
高周波的に接地電位にすることができ、λ/4のインピ
ーダンス反転により、接続点Aから見た分布定数線路1
67a及びコンデンサ168aからなる直列回路のイン
ピーダンスが高周波的に無限大となる。そのため、第2
のポートP62から供給された高周波信号は、第1のポー
トP61に流れる。
【0011】他方、第1の制御電圧端子Vc1に負の制御
電圧が印加され、第2の制御電圧端子Vc2に正の制御電
圧が印加された場合には、上記とは逆にダイオード16
5aに逆方向のバイアス電圧が印加され、ダイオード1
65bに順方向のバイアス電圧が印加されることにな
る。従って、ダイオード165aがオフ状態とされ、ダ
イオード165bがオン状態とされる。従って、第2の
ポートP62と、第1のポートP61との間には信号が流れ
ず、第1のポートP61と第3のポートP63との間に信号
が流れることになる。この場合においても、接続点Bか
らみた分布定数線路167b及びコンデンサ168bか
らなる直列回路のインピーダンスが高周波的に無限大と
なるため、高周波信号は分布定数線路167b側には流
れない。
【0012】分布定数線路167a,167bは、制御
電流をダイオード165a,165bに流すための電流
経路を構成するとともに、高周波信号に対しては、接続
点A,Bから見た分布定数線路167a,167b側の
インピーダンスを高め、挿入損失及び反射損失を低減す
る機能を果たす。
【0013】上記のように、高周波スイッチ161で
は、制御電圧端子Vc1,Vc2に、正及び負の制御電圧を
印加することにより、第1のポートP61を、第2のポー
トP62または第3のポートP63に切り換えた状態を実現
することができる。
【0014】また、図7に示したスイッチ回路151
は、上記高周波スイッチ161を、スイッチ152,1
53として使用することにより構成されている。すなわ
ち、3ポート高周波スイッチを2個使用し、互いの第1
のポートを相互に接続することにより構成されていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】スイッチ回路151
は、上記のように、2個の高周波スイッチ152,15
3を接続することにより構成されていたため、高周波信
号が2つのスイッチを通過することになる。例えば、送
信部Txから与えられた送信出力は、アンテナANTに
与えられるまでに、2個のスイッチ153,152を通
過する。同様に、アンテナANTから入力された高周波
信号は、スイッチ152,153を通過して受信部Rx
に与えられる。そのため、挿入損失が大きくならざるを
得ず、その低減が強く求められていた。また、挿入損失
が大きくならざるを得ないため、送信に際しては、送信
出力を増大させる必要があり、かつ受信に際しては利得
の低下を招くという問題があった。
【0016】また、上記スイッチ回路151では、高周
波スイッチ161を用いてスイッチ152,153が構
成されているため、各スイッチ152,153において
第1,第2の制御電圧端子に制御電圧を印加しなければ
ならず、従って、各スイッチ152,153において2
つの制御電圧供給用電源を必要としていた。その結果、
電源用の複雑な配線パターンを回路基板上に形成しなけ
ればならなかった。
【0017】本発明の目的は、挿入損失が小さく、構成
部品点数を低減でき、かつ制御電圧供給用の配線パター
ンの簡略化を図り得る高周波スイッチを提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、第1
〜第3のポートを有し、第1のポートを、第2または第
3のポートに接続した状態間で切り換えることを可能と
する高周波スイッチであって、前記第1のポートと第2
のポートとの間に接続された第1のダイオードと、前記
第1のポートと第3のポートとの間に接続された第2の
ダイオードとを備え、前記第1,第2のダイオードは、
第1のポートに対して同じ向きに接続されており、前記
第1のポートと、第1,第2のダイオードとの間、前記
第2のポートと前記第1のダイオードとの間、前記第3
のポートと第2のダイオードとの間に、それぞれ、接続
されたカップリングコンデンサと、前記第2及び第3の
ポートに接続された各カップリングコンデンサと基準電
位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続され
た分布定数線路及びコンデンサと、前記分布定数線路と
コンデンサとの間の各接続点に接続された制御電圧端子
、前記第1のポートに接続されたカップリングコンデ
ンサと基準電位との間に接続されており、かつ互いに直
列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、前記第
1のポートに接続された分布定数線路とコンデンサとの
間の接続点に接続されており、かつ前記制御電圧端子の
いずれかと同じ制御電圧となる一定の値の制御電圧が与
えられる固定電圧端子とをさらに備える、高周波スイッ
チである。
【0019】また、本願の第2発明に掛かる高周波スイ
ッチは、第1〜第4のポートを有し、第1,第2のポー
トを、それぞれ、第3または第4のポートに切り換える
高周波スイッチであって、前記第1のポートと第3のポ
ート間、第1,第4のポート間、第2,第3のポート
間、第2,第4のポート間に接続された第1〜第4のダ
イオードを備え、前記第1,第2のダイオードは、前記
第1のポートに対して同じ向きに接続されており、前記
第3,第4のダイオードが前記第2のポートに同じ向き
に接続されており、前記第1〜第4のダイオードの第
3,第4のポート側端と基準電位との間に接続されてお
り、かつ互いに直列に接続された分布定数線路及びコン
デンサと、前記分布定数線路とコンデンサとの間の接続
点に接続された制御電圧端子と、前記第1,第2のポー
トと基準電位との間に、それぞれ接続された一対の第3
の分布定数線路と、前記一対の第3の分布定数線路間と
基準電位との間に接続されたコンデンサと、前記第3の
分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に接続されて
おり、かつ一定の値の制御電圧が与えられる固定電圧端
子とをさらに備える、高周波スイッチである。
【0020】さらに、本願の第3発明は、第1〜第4の
ポートを有し、第1,第2のポートを、それぞれ、第3
または第4のポートに切り換える高周波スイッチであっ
て、前記第1,第3のポート間、第1,第4のポート
間、第2,第3のポート間及び第2,第4のポート間に
接続された第1〜第4のダイオードを備え、前記第1,
第3のダイオードが第3のポートに対して逆向きに、第
2,第4のダイオードが第4のポートに対して逆向きに
接続されており、前記第1〜第4のポートと基準電位と
の間にそれぞれ接続されており、かつ互いに直列に接続
された分布定数線路及びコンデンサと、前記第1,第2
のポートに接続された分布定数線路及びコンデンサの直
列回路における分布定数線路とコンデンサとの間の接続
点に対して接続されており、かつ該接続点に一定の電圧
を与える固定電圧端子と、前記第3,第4のポートに接
続された上記分布定数線路及びコンデンサからなる直列
回路において前記分布定数線路とコンデンサとの間の接
続点に接続された制御電圧端子とを備える、高周波スイ
ッチである。
【0021】上記第1〜第3発明の高周波スイッチで
は、好ましくは、少なくとも1つの上記ダイオードに並
列に接続されており、かつ互いに直列に接続された分布
定数線路及びコンデンサがさらに備えられる。
【0022】また、第1〜第3発明の他の好ましい例で
は、少なくとも1つの上記ダイオードの両端と、基準電
位との間にコンデンサが接続される。さらに、上記第1
〜第3発明のさらに好ましい他の局面によれば、少なく
とも1つの上記ダイオードに並列に抵抗が接続される。
【0023】
【発明の作用及び効果】第1発明では、例えば第2のポ
ートに接続された分布定数線路及びコンデンサの間の接
続点に接続された制御電圧端子から、電源電圧Vccを
印加し、第3のポートに接続された分布定数線路及びコ
ンデンサの間の接続点に接続された制御電圧端子を接地
し、上記第1のポートに接続された分布定数線路及びコ
ンデンサ間の接続点に接続された制御電圧端子を接地す
ることにより、第1のダイオードをオン状態とし、第2
のダイオードをオフ状態とすることができる。すなわ
ち、上記のように一種類の電源電圧Vccのみを用い
て、第1のポートと、第2のポート間に信号を流すこと
ができる。
【0024】逆に、例えば第3のポートに接続された分
布定数線路及びコンデンサの間の接続点に接続された制
御電圧端子に、正の電源電圧Vccを印加し、残りの制
御電圧端子を接地することにより、第1のダイオードを
オフ状態とし、第2のダイオードをオン状態とし、第1
のポートと第3のポートとの間に信号を流すことができ
る。
【0025】第1のポート−第2のポート間あるいは第
1のポート−第3のポート間に信号を流す場合、上記分
布定数線路とコンデンサとの直列回路の基準電位とは反
対側の端部から見たインピーダンスは高周波的に無限大
となるため、高周波信号は基準電位側には流れず、上記
のように第1のポートと第2のポートとの間、あるいは
第1のポートと第3のポートとの間で流れることにな
る。
【0026】なお、後述の実施例から明らかなように、
第1のポートに接続された分布定数線路及びコンデンサ
間の接続点に接続された制御電圧端子に加えられる一定
の値の電圧は、正の電源電圧Vccでなくともよく、負
の制御電圧─Vccであってもよく、接地されていても
よい。この一定の値の電圧は、残りの2個の制御電圧端
子の一方に印加される制御電圧と等しくされ、これを第
2の電圧とし、残りの1個の制御電圧端子に印加される
制御電圧を第1の電圧とする。この場合、第1の電圧及
び第2の電圧の一方を接地電位とすることができるた
め、第1発明では、一種類の制御電圧Vccまたは─V
ccのみを用いて、第1,第2のポート間あるいは第
1,第3のポート間を接続した状態を実現することがで
きる。
【0027】従って、高周波スイッチに必要な電源供給
用の配線パターンを簡略化することができ、高周波スイ
ッチを実装するプリント回路基板の設計が容易となる。
よって、高周波スイッチが組み込まれた携帯電話機など
の電子機器の小型化を促進することができる。
【0028】また、第2発明では、第1のダイオードを
オン状態とすることにより、第1,第3のポート間に信
号が流れ、その場合残りの第2〜第4のダイオードがオ
フ状態とされる。同様に、第2のダイオードをオン状態
とすることにより、第1,第4のポート間に信号が流
れ、その場合残りのダイオードはオフ状態とされる。ま
た、第3のダイオードをオン状態とすることにより第
2,第3のポート間に信号が流れ、その場合残りのダイ
オードはオフ状態とされる。同様に、第4のダイオード
をオン状態とすることにより、第2,第4のポート間に
信号が流れ、残りのダイオードがオフ状態とされる。
【0029】すなわち、上記のような第1〜第4のダイ
オードの何れか1つのダイオードをオン状態とするよう
に、各制御電圧端子から制御電圧を印加することによ
り、第1または第2のポートを、第3または第4のポー
トに接続した状態を実現することができる。この場合、
制御電圧としては、第1発明と同様に、オン状態とすべ
きダイオードに接続された分布定数線路及びコンデンサ
からなる直列回路の接続点に接続された制御電圧端子に
該ダイオードをオン状態とするように第1の電圧を印加
する。残りの制御電圧端子及び固定電圧端子には、第1
の制御電圧とは異なる第2の電圧を印加すればよい。し
かも、第1,第2の電圧の一方を接地電位にし得るた
め、必要とする制御電圧は第1の発明と同様に1種でよ
い。従って、電源供給用配線パターンを簡略化すること
ができ、第1発明と同様に、プリント回路基板などにお
ける電源電圧供給用の配線パターンの設計を容易に行う
ことができ、電子機器の小型化に対応することができ
る。
【0030】加えて、従来の3ポート高周波スイッチ1
52,153を用いてスイッチ回路151を構成した場
合、高周波信号が2個のダイオードを通過していたのに
対し、第2発明では高周波信号が1個のダイオードのみ
を通過することになる。従って、挿入損失を従来のスイ
ッチ回路151を用いた場合に比べて半減することがで
き、かつ高周波スイッチを構成する素子の寿命も長くな
る。よって、例えば携帯電話機に使用される場合、電池
の消耗をおさえ、長時間通話を可能とするといった効果
を得ることができる。
【0031】第3発明においては、第1〜第4のダイオ
ードの内、何れか2つのダイオードをオン状態とし、残
りのダイオードをオフ状態とすることにより、第1,第
3のポート間及び第1,第4のポート間の一方と、第
2,第3のポート間及び第2,第4のポート間の一方が
接続された状態が実現される。第3発明では、使用に際
しては、第1,第2のポートに接続された一対の固定電
圧端子の内一方に第1の電圧が、他方に第2の電圧が印
加される。また、第3,第4のポートに接続された制御
電圧端子には、上記第1の電圧または第2の電圧が印加
される。そして、第1,第2の電圧の内一方については
接地電位でよい。従って、単一の制御電圧のみを用い
て、上記各接続状態を実現することができる。よって、
第1,第2発明と同様に、電源電圧供給用配線パターン
を簡略化することができるので、高周波スイッチが実装
されるプリント回路基板上における配線パターンの簡略
化を果たすことができ、ひいては携帯電話機などの高周
波スイッチが組み込まれる電子機器の小型化を促進する
ことができる。
【0032】また、オン状態においては、第2発明と同
様に、高周波信号が1個のダイオードのみを通過する。
よって、従来の3ポート高周波スイッチ152,153
を用いたスイッチ回路151に比べ、挿入損失を半減す
ることができる。のみならず、従来のスイッチ回路15
1では、伝送線路が6本必要であったのに対し、第3発
明では伝送線路の数は4本で済む。よって、この点から
も、携帯電話機などの高周波スイッチが組み込まれる電
子機器の小型化を図り得る。
【0033】また、少なくとも1つのダイオードに、互
いに直列に接続された分布定数線路とコンデンサとを並
列に接続した構成では、ダイオードのオフ状態の静電容
量と、分布定数線路のインピーダンスとにより並列共振
回路が構成される。従って、この並列共振回路の共振周
波数を、スイッチに流れる高周波信号の周波数と一致す
るように構成することにより、ダイオードのオフ状態の
インピーダンスを高めることができ、それによってアイ
ソレーション特性を高めることができる。なお、この場
合、コンデンサは、上記ダイオードに並列に接続された
分布定数線路を含む回路部分への直流のバイパスを防止
するように機能する。
【0034】また、少なくとも1つのダイオードの両端
と、上記基準電位との間にコンデンサを接続した場合に
は、該コンデンサにより特性インピーダンスを調整する
ことができ、それによって挿入損失や反射損失の低減を
図ることができる。また、上記第1の分布定数線路の長
さを短縮することができ、高周波スイッチの小型化に寄
与することができる。
【0035】さらに、少なくとも1つのダイオードに並
列に第2の抵抗を接続した構成では、ダイオードのオフ
状態にあるときの静電容量に蓄積された電荷が、オン状
態となると同時に該抵抗に放電される。そのため、ダイ
オードのオフ状態からオン状態へのスイッチング動作を
円滑化することができる。
【0036】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ実施例を説明
することにより、本発明を明らかにする。
【0037】第1の実施例 図1は、本願の第1発明の一実施例にかかる高周波スイ
ッチの回路図である。高周波スイッチ1は、第1〜第3
のポートP1 〜P3 を有する3ポート高周波スイッチで
ある。高周波スイッチ1では、第1のポートP1 が、第
2のポートP 2 に接続された状態と、第3のポートP3
に接続された状態とが切り換えられる。すなわち、高周
波スイッチ1は、図8に示した従来の高周波スイッチ1
61と同様の切り換え状態を実現する。
【0038】従って、高周波スイッチ1を2個用いるこ
とにより、図7に示したスイッチ回路151を実現する
ことができる。高周波スイッチ1では、第1のポートP
1 に、コンデンサ2を介して第1,第2のダイオード3
a,3bのカソードが接続されている。
【0039】第1のダイオード3aのアノードは、コン
デンサ4aを介して第2のポートP 2 に接続されてい
る。また、ダイオード3aのアノードとコンデンサ4a
との間の接続点Aには、分布定数線路5aの一端が接続
されている。分布定数線路5aは、スイッチ1に流れる
高周波信号の波長λとした時に、λ/4以下の長さのス
トリップライン、マイクロストッリプライン、コプレー
ナガイドライン等で構成されている。分布定数線路5a
の他端は、コンデンサ6aを介して接地電位に接続され
ている。また、分布定数線路5aと、コンデンサ6aと
の間の接続点Bに制御電圧端子VC1が接続されている。
【0040】なお、上記分布定数線路5aは、いわゆる
λ/4線路であるが、実際には、ラインのインダクタン
ス分や浮遊容量の影響があるため、上記のようにλ/4
以下の長さを有するように構成される。
【0041】また、制御電圧端子VC1は、接続点Bに対
し適宜の値の抵抗を介して接続されていてもよく、それ
によって接続点Bに供給される制御電圧を調整すること
ができる。
【0042】第1のポートP1 は、コンデンサ2を介し
て、分布定数線路7の一端に接続されている。分布定数
線路7の他端は、コンデンサ8を介して接地電位に接続
されている。なお、分布定数線路7は、分布定数線路5
aと同様に、λ/4以下の長さを有するように形成され
ている。
【0043】分布定数線路7とコンデンサ8との間の接
続点Cに、抵抗9を介して一定の値の電圧が印加される
ように構成された固定電圧端子としての制御電圧端子V
f が接続されている。
【0044】さらに、第2のダイオード3b側において
は、該第2のダイオード3bのアノードが、コンデンサ
4bを介して第3のポートP3 に接続されている。ま
た、第2のダイオード3bのアノードとコンデンサ4b
との間の接続点Dに分布定数線路5bの一端が接続され
ている。分布定数線路5bの他端はコンデンサ6bを介
して接地電位に接続されている。分布定数線路5bは、
分布定数線路5aと同様に構成されており、かつ分布定
数線路5bとコンデンサ6bとの間の接続点Eに制御電
圧端子VC2が接続されている。制御電圧端子VC2は、抵
抗を介して接続点Eに接続されていてもよい。
【0045】高周波スイッチ1では、制御電圧端子VC1
に制御電圧として正の電源電圧+V CC(第1の電圧)を
印加し、制御電圧端子VC2,Vf を接地電位に接続する
ことにより(第2の電圧=0V)、第1のポートP1
第2のポートP2 に接続した状態を実現することができ
る。
【0046】上記のように制御電圧を印加した場合、第
1のダイオード3aには順方向のバイアス電圧が印加さ
れ、第2のダイオード3bには逆方向のバイアス電圧が
印加されることになる。すなわち、コンデンサ2,4
a,6a,8,4b,6bが直流の流れる部分を制御す
るため、制御電圧端子VC1から与えられる制御電流がカ
ットされ、分布定数線路5a、ダイオード3a、分布定
数線路7及び抵抗9を含む回路部分に流れ、ダイオード
3aがオン状態とされる。また、上記制御電流による抵
抗9における電圧降下により、接続点Fの電位はVcc
らダイオード3aの電圧降下分を差し引いた値となり、
ダイオード3bに逆方向のバイアス電圧が印加されるこ
とになり、ダイオード3bがオフ状態とされる。
【0047】他方、コンデンサ6aの容量を大きく設定
することで、分布定数線路5aの一端を高周波的に接地
電位にすることができ、このとき、λ/4のインピーダ
ンス反転により、接続点Aからみた分布定数線路5a及
びコンデンサ6aからなる直列回路のインピーダンスは
高周波的に無限大となっている。同様に、接続点Fから
みた分布定数線路7側も、そのインピーダンスは高周波
的に無限大となる。従って、高周波信号は、第1のポー
トP1 と第2のポートP2 との間を流れることになる。
【0048】上記とは逆に、第1のポートP1 と第3の
ポートP3 との間を接続した状態とするには、第2の制
御電圧端子VC2に正の電源電圧+VCC(第1の電圧)を
印加し、制御電圧端子VC1及び制御電圧端子Vf を接地
すればよい。すなわち第2の電圧として、0Vの電圧を
印加すればよい。この場合には、第2のダイオード3b
がオン状態とされ、第1,第3のポート間が接続され、
第1のダイオード3aがオフ状態とされる。また、接続
点D,F側からみた分布定数線路5b,7側のインピー
ダンスは高周波的に無限大とされているため、高周波信
号は、接続点D,Fから分布定数線路5b,7側には流
れない。よって、高周波信号は、第1,第3のポートP
1 ,P3 間を流れることになる。
【0049】以上のように、分布定数線路5a,5b,
7は、制御電流をダイオード3a,3bに流すための電
流経路を構成するとともに高周波信号に対しては、接続
点A,D,Fからみた分布定数線路側のインピーダンス
を高め、挿入損失及び反射損失を低減する機能を果た
す。
【0050】なお、上記説明では、第1,第2のポート
1 ,P2 間を接続した状態を実現するのに、第1の制
御電圧端子VC1に第1の電圧として電源電圧+VCCを印
加し、残りの制御電圧端子Vf ,VC2に0Vの電圧を与
え、第1,第3のポートP1,P3 間を接続した状態を
実現するのに、第2の制御電圧端子VC2に電源電圧+V
CCを印加し、残りの制御電圧端子VC1,Vf に0Vの電
圧を印加したが、制御電圧印加方法はこれに限られな
い。
【0051】例えば、第1の制御電圧端子VC1に第1の
電圧として0Vの電圧を印加するように第1の制御電圧
端子VC1を接地し、残りの制御電圧端子Vf ,VC2に負
の電源電圧−VCC(第2の電圧)を印加することによ
り、第1,第2のポートP1 ,P2 間を接続してもよ
い。同様に第1,第3のポートP1 ,P3 間を接続した
状態を実現するには、第2の制御電圧端子VC2に0Vの
電圧(第1の電圧)を印加するように該制御電圧端子V
C2を接地し、他方、残りの制御電圧端子VC1,Vfに負
の電源電圧−VCC(第2の電圧)を印加すればよい。要
するに、ダイオード3aをオン状態もしくはオフ状態及
びダイオード3bをオン状態もしくはオフ状態とするよ
うに、第1,第2の制御電圧端子VC1,VC2に印加する
電圧を適宜定め得る。また、制御電圧端子Vf について
は、第1のポートP1 と第2のポートP2 とが接続され
た状態と、第1,第3のポートP1 ,P3 間が接続され
た状態のいずれにおいても、一定の電圧が印加されるこ
とになる。
【0052】また、図1では、ダイオード3a,3b
は、カソード側が第1のポートP1 に接続されていた
が、ダイオード3a,3bはアノード側が第1のポート
1 側となるように接続されていてもよい。この場合に
は、下記の表1に示すように各制御電圧端子に制御電圧
を印加することにより、第1,第2のポートP1 ,P2
間が接続された状態及び第1,第3のポートP1 ,P3
が接続された状態を実現することができる。
【0053】
【表1】
【0054】さらに、上記実施例では、図1に破線で示
すように、第1〜第3のポートP1〜P3 と基準電位と
の間にコンデンサC1 〜C3 をそれぞれ接続してもよ
い。この場合には、コンデンサC1 〜C3 の静電容量を
選択することにより、特性インピーダンスを補正するこ
とができ、それによって高周波スイッチ1の挿入損失や
反射損失を効果的に低減することができる。加えて、分
布定数線路5a,5b,7の長さを短くすることがで
き、それによって高周波スイッチ1の小型化を図ること
も可能である。
【0055】なお、図1では、破線でコンデンサC1
3 を示したが、これらのコンデンサC1 〜C3 は全て
用いられる必要は必ずしもなく、何れかのみが接続され
ていてもよい。
【0056】上記のように、本実施例の高周波スイッチ
1では、第1,第2のポートP1 ,P2 間及び第1,第
3のポートP1 ,P3 間を接続した状態を実現するの
に、1種類の制御電圧VCCまたは−VCCと、接地電位と
を用いることができる。従って、高周波スイッチ1に接
続すべき電源電圧が1種類だけでよいため、電源電圧供
給用配線パターンを簡略化し得ることがわかる。
【0057】第2の実施例 図2は、本願の第2発明の実施例の高周波スイッチの回
路図である。高周波スイッチ21は、第1〜第4のポー
トP21〜P24を有する4ポート高周波スイッチである。
高周波スイッチ21では、後述のようにして、第1のポ
ートP21−第3のポートP23間が接続された状態、第1
のポートP21−第4のポートP24間が接続された状態、
第2のポートP22−第3のポートP23間が接続された状
態、及び第2のポートP22−第4のポートP24間が接続
された状態の何れかをとり得るように構成されている。
言い換えれば、第1のポートP21または第2のポートP
22は、残りの2つの第3のポートP23及び第4のポート
24の何れかに接続した状態をとり得るように構成され
ている。
【0058】上記高周波スイッチ21を用いることによ
り、それだけで、例えば、図7に示した従来のスイッチ
回路151を構成することができる。スイッチ回路15
1では、実際の使用に際しては、アンテナANTと、送
信部Txまたは受信部Rxとが接続される。あるいは、
外部端子EXTが、送信部Txまたは受信部Rxに接続
される。
【0059】すなわち、使用にあたっては、アンテナA
NT−送信部Txが接続された状態(送信時)、アンテ
ナANT−受信部Rxが接続された状態(受信時)、外
部端子EXT−送信部Txが接続された状態(外部アン
テナを利用して送信する場合や送信部の特性を測定する
場合)、外部端子EXT−受信部Rxが接続された状態
(外部アンテナを利用した受信時あるいは受信部の受信
性能を測定する場合など)の何れかが採用される。よっ
て、本実施例の高周波スイッチ21の第1のポートP21
及び第2のポートP22を、アンテナANTまたは外部端
子EXTに接続し、第3のポートP23及び第4のポート
24を、それぞれ、送信部Txまたは受信部Rxに接続
することにより、スイッチ回路151と同様に機能させ
ることができる。
【0060】以下、高周波スイッチ21の構成及び動作
につき説明する。高周波スイッチ21では、第1のポー
トP21にコンデンサ22を介して第1,第2のダイオー
ド23,24のカソードが接続されている。第1のダイ
オード23のアノードは、コンデンサ25を介して第3
のポートP23に接続されている。また、第1のダイオー
ド23のアノードとコンデンサ25との間の接続点A
と、接地電位との間に分布定数線路26及びコンデンサ
27が接続されている。分布定数線路26は、ストリッ
プライン、マイクロストリップライン、コプレーナガイ
ドライン等により構成されており、高周波スイッチ21
に流れる高周波信号の波長λの1/4以下の長さを有す
る90°位相シフターまたはハイインピーダンス線路で
ある。この分布定数線路26は、いわゆるλ/4線路で
あるが、その長さは、ラインのインダクタンス分や浮遊
容量を考慮して、λ/4よりも短く形成されている。ま
た、分布定数線路26とコンデンサ27との間の接続点
Bには抵抗28の一端が接続されており、抵抗28の他
端が第1の制御電圧端子V1 に接続されている。
【0061】なお、抵抗28は、制御電圧端子V1 から
与えられる制御電圧を調整するために設けられているも
のであり、本発明においては、抵抗28は必ずしも設け
られずともよい。
【0062】同様に、第1,第4のポートP21,P24
では、第2のダイオード24のアノードと第4のポート
24とがコンデンサ29を介して接続されている。さら
に、ダイオード24のアノードとコンデンサ29との間
の接続点Cと、接地電位との間に分布定数線路26と同
様に構成された分布定数線路30と、コンデンサ31と
が接続されている。分布定数線路30とコンデンサ31
との間の接続点Dには抵抗32を介して第2の制御電圧
端子V2 が接続されている。この抵抗32は、抵抗28
と同様に、必ずしも設けられずともよい。
【0063】他方、第2のポートP22には、コンデンサ
42を介して第3,第4のダイオード43,44のカソ
ードが接続されている。第2のポートP22−第3のポー
トP 23間の回路構成、並びに第2のポートP22−第4の
ポートP24間の回路構成は、上記第1のポートP21−第
3のポートP23間及び第1のポートP21−第4のポート
24間と同様に構成されている。従って、相当の部分に
ついては、相当の参照番号を付することにより、詳細な
説明は省略する。
【0064】すなわち、第3のダイオード43のアノー
ドには、コンデンサ45及び分布定数線路46が接続さ
れている。また、ダイオード43のアノードとコンデン
サ45との間の接続点Eと基準電位との間には上記分布
定数線路46及びコンデンサ47が接続されている。分
布定数線路46とコンデンサ47との間の接続点Fが第
3の制御電圧端子V3 に抵抗48を介して接続されてい
る。
【0065】同様に、第4のダイオード44のアノード
は、コンデンサ49を介して第4のポートP24に接続さ
れている。第4のダイオード44のアノードとコンデン
サ49との間の接続点Gが、分布定数線路50及びコン
デンサ51を介して接地電位に接続されており、他方、
分布定数線路50とコンデンサ51との間の接続点H
が、抵抗52を介して、第4の制御電圧端子V4 に接続
されている。
【0066】また、第1のポートP21と、第2のポート
22とは、コンデンサ22,42を間に介して、分布定
数線路61,62により接続されている。分布定数線路
61,62は、分布定数線路26と同様に構成されてお
り、かつ両者の間の接続点Iがコンデンサ63を介して
接地電位に接続されている。さらに、接続点Iは、抵抗
64を介して固定電圧端子Vf に接続されている。
【0067】高周波スイッチ21は、第1の実施例の高
周波スイッチ1を2つ用意し、接続した構造に相当す
る。すなわち、高周波スイッチ21は2個の高周波スイ
ッチ1の第1のポートP1 を、それぞれ、図2の第1,
第2のポートP21,P22とし、高周波スイッチ1の第
2,第3のポートP2 ,P3 を、2個の高周波スイッチ
で共用し、図2の第3,第4のポートP23,P24とし、
さらに両者の制御電圧端子Vf を図2の固定電圧端子V
f のように共用した構成に相当する。
【0068】次に、高周波スイッチ21の動作を説明す
る。まず、第1のポートP21と、第3のポートP23との
間に高周波信号を流す場合につき説明する。
【0069】この場合、下記の表2に示すように、第1
の制御電圧端子V1 に第1の電圧として正の電源電圧+
CCを印加する。他方、第2〜第4の制御電圧端子V2
〜V 4 及び固定電圧端子Vf を接地する。すなわち、第
2の電圧として0Vの電圧を採用する。この結果、制御
電圧端子V1 から与えられる制御電流は、コンデンサ2
2,25,27,29,31,42,45,47,4
9,51,63でカットされる。すなわち、これらのコ
ンデンサは、制御電流が流れる回路部分を制限するよう
に機能する。
【0070】その結果、第1のダイオード23に順方向
のバイアス電圧が印加され、第1のダイオード23がオ
ン状態とされる。なお、第2〜第4のダイオード24,
44,43には逆方向のバイアス電圧が印加され、オフ
状態とされる。従って、第1のポートP21と第3のポー
トP23との間に高周波信号が流れる。この場合、接続点
Aから分布定数線路26側を見た場合、分布定数線路2
6とコンデンサ27とで構成される直列回路のインピー
ダンスが高周波的に無限大となるため、接続点Aから分
布定数線路26側には高周波信号は流れない。
【0071】なお、第1,第2のポートP21,P22間に
も高周波信号は流れない。これは、第1のポートP21
ら分布定数線路61側を見た場合、分布定数線路61及
びコンデンサ63により構成される直列回路のインピー
ダンスが高周波的に無限大となるためである。
【0072】上記のように、第1の制御電圧端子V1
正の電源電圧+VCCを印加し、残りの第2〜第4の制御
電圧端子V2 〜V4 及び固定電圧端子Vf を接地するこ
とにより、第1の接続状態を実現でき、第1のポートP
1 と第3のポートP3 との間に高周波信号を流すことが
可能となる。
【0073】同様に、下記の表2に示すように、第2〜
第4の制御電圧端子V2 〜V4 の何れかに第1の電圧と
して正の電源電圧+VCCを印加し、残りの制御電圧端子
及び固定電圧端子Vf に第2の電圧として0Vを印加す
るようにこれらを接地することにより、第2〜第4のダ
イオードの何れかをオン状態とし、第1,第4のポート
間、第2,第3のポート間、あるいは第2,第4のポー
ト間を接続した状態を実現することができる。
【0074】
【表2】
【0075】さらに、第1の実施例の場合と同様に、上
記第1の制御電圧として、+VCCではなく0Vを採用
し、第2の電圧として、−VCCを採用してもよい。加え
て、図2において、第1〜第4のダイオードの全てを、
図示の方向とは逆向きに接続して高周波スイッチ21を
構成してもよい。その場合には、表3に示すように制御
電圧を印加することにより上記と同様に各接続状態を実
現し得る。この場合にも第1の制御電圧として0Vを採
用し、第2の電圧として−VCCを採用してもよい。
【0076】
【表3】
【0077】以上のように、第2の実施例の高周波スイ
ッチ21においても、接続すべきポート間に配置された
ダイオードをオン状態とするように、かつ残りのダイオ
ードをオフ状態とするように、制御電圧端子V1 〜V4
の何れか1つに第1の電圧を、残りの制御電圧端子と固
定電圧端子とに第2の電圧を印加することにより、上記
各接続状態を実施することができる。しかも、高周波ス
イッチ21を動作させた状態において、オン状態にある
ダイオードは1個だけであるため、従来の高周波スイッ
チ152,153を用いたスイッチ回路151に比べ
て、高周波信号が通過するダイオードの数が半減するこ
とになる。よって、挿入損失を半減することができる。
【0078】しかも、第2の実施例の高周波スイッチ2
1においても、第1,第2の電圧の何れかを接地電位と
することにより、単一の電源電圧のみを用いて接続状態
を切り換えることができる。よって、電源電圧供給用配
線パターンを簡略化することができる。
【0079】さらに高周波スイッチ21では、動作状態
において、オン状態とされるダイオードが1個であり、
バイアス回路も1つである。従って、高周波スイッチ2
1を構成する素子の寿命を長くすることが可能となる。
またこの部品を実装した携帯電話機の電池の消耗をおさ
え、長時間通話を可能にすることができる。
【0080】なお、第2の実施例においても、各ポート
21〜P24に破線で示すように基準電位との間にコンデ
ンサC1 〜C4 を接続することにより、特性インピーダ
ンスを調整し、それによって高周波スイッチ21の挿入
損失や反射損失の低減を図ることができる。加えて、分
布定数線路26,30,46,50,61,62の長さ
を短くすることも可能である。
【0081】第3の実施例 図3は、本願の第3の発明の実施例に掛かる高周波スイ
ッチの回路図である。高周波スイッチ71は、第1〜第
4のポートP71〜P74を有する4ポート高周波スイッチ
である。スイッチ71では、第1,第3のポートP71
73間及び第2,第4のポートP72,P74間が接続され
た状態と、第2,第3のポートP72,P73間及び第1,
第4のポートP71,P74間が接続された状態の何れかを
とり得るように構成されている。
【0082】高周波スイッチ71では、第1のポートP
71にコンデンサ72aを介して第1,第2のダイオード
73,74のカソードが接続されている。また、第2の
ポートP72に対してコンデンサ72bを介して第3,第
4のダイオード76,77のアノードが接続されてい
る。すなわち、ダイオード73,74は第1のポートP
71に対して同じ向きに接続されており、ダイオード7
6,77は、第2のポートP72に対して同じ向きに接続
されている。また、ダイオード73,76は第3のポー
トP73に対して逆向きに接続されており、ダイオード7
4,77の第4のポートP74に対して逆向きに接続され
ている。
【0083】第1のポートP71には、上記コンデンサ7
2aを介して基準電位との間に分布定数線路78a及び
コンデンサ79aが接続されている。分布定数線路78
aは、ストリップライン、マイクロストリップライン、
コプレーナガイドライン等により構成されており、高周
波スイッチ71に流れる高周波信号の波長λの1/4以
下の長さを有する90°位相シフターまたはハイインピ
ーダンス線路である。ここで高周波信号の波長の1/4
以下の長さを有するように構成しているのは、λ/4線
路を構成するものであるが、ラインのインピーダンスや
浮遊容量を考慮して、λ/4よりも短い長さに形成する
ことが普通だからである。また、分布定数線路78aと
コンデンサ79aとの間の接続点Bには、抵抗80aを
介して第1の固定電圧端子Vf1が接続されている。
【0084】同様に、第2〜第4のポートP72〜P74
も、基準電位との間に分布定数線路78b,78c,7
8d,、及びコンデンサ79b,79c,79dが接続
されている。分布定数線路78bとコンデンサ79bと
の間の接続点Dに、抵抗80bを介して第2の固定電圧
端子Vf2が接続されている。また、分布定数線路78
c,78dとコンデンサ79c,79dとの間の接続点
E,Fに、それぞれ、抵抗80c,80dを介して、第
1,第2の制御電圧端子V1 ,V2 が接続されている。
【0085】なお、抵抗80a〜80dは、必ずしも設
けられずともよい。次に、高周波スイッチ71の動作を
説明する。まず、第1,第3のポートP71,P73間、及
び第2,第4のポートP72,P74間に高周波信号を流す
場合につき説明する。この場合には、下記の表4に示す
ように、第1の固定電圧端子Vf1を接地し、第2の固定
電圧端子Vf2に正の電源電圧+VCCを印加し、第1の制
御電圧端子V1 に正の電源電圧+VCCを印加し、第2の
制御電圧端子V2 を接地すればよい。
【0086】その結果、コンデンサ72a〜72d,7
9a〜79dが制御電流をカットするため、上記コンデ
ンサ72a〜72d,コンデンサ79a〜79dで囲ま
れた回路部分に制御電流が流れることになる。従って、
第1のダイオード73に順方向のバイアス電圧が印加さ
れることになり、第1のダイオード73がオン状態とさ
れる。同様に、第4のダイオード77についても順方向
のバイアス電圧が印加され、第4のダイオード77がオ
ン状態とされる。他方、第2,第3のダイオード74,
76には逆方向のバイアス電圧が印加され、オフ状態と
される。
【0087】その結果、第1,第3のポートP71,P73
間及び第2,第4のポートP72,P 74間に高周波信号が
流れる。この場合、例えば接続点Aから分布定数線路7
8a側には高周波信号は流れない。なぜならば、分布定
数線路78a及びコンデンサ79aで構成される直列回
路が接地電位との間に接続されることになり、そのイン
ピーダンスが接続点A側から見た場合高周波的に無限大
となるためである。同様に、接続点C,G,Hから各接
続点に接続されている分布定数線路78b〜78d側に
も高周波信号は流れない。
【0088】よって、上記のように、第1の電圧とし
て、第1,第4のダイオード73,77をオン状態と
し、残りのダイオードをオフ状態とするように、第1の
制御電圧端子V1 及び第2の固定電圧端子Vf2に正の電
源電圧+VCC(第1の電圧)を印加し、残りの第2の制
御電圧端子V2 及び第1の固定電圧端子Vf1を接地する
ことにより(第2の電圧=0V)、上記接続状態を実現
し得る。
【0089】逆に、第1,第4のポートP71,P74間及
び第2,第3のポートP72,P73間を接続した状態を実
現するには、下記の表4に示す制御電圧を印加すればよ
い。従って、1種類の電源電圧+VCCのみを用いて、上
記接続状態を実現することができる。なお、上記説明で
は、正の電源電圧+VCCを用いた場合、負の電源電圧−
CCを用いてもよく、その場合には、下記の表4に示す
ように電圧を印加すればよい。
【0090】
【表4】
【0091】上記のように、本実施例の高周波スイッチ
71では、流れる高周波信号は単一のダイオードのみを
通過する。例えば、第1のポートP71と第3のポートP
73の間を流れる高周波信号はダイオード73のみを通過
する。よって、従来の高周波スイッチ152,153を
用いた場合には、高周波信号は2個のダイオードを通過
せざるを得なかったのに対し、本実施例では、1個のダ
イオードのみを通過すればよいため、挿入損失を半減す
ることができる。
【0092】加えて、従来のスイッチ回路151では、
伝送線路が6本必要であったが、本実施例では、伝送線
路は4つのポートP71〜P74に接続される4本だけでよ
いため、高周波スイッチを含む高周波回路の小型化を図
り得る。
【0093】加えて、単一の電源を用いるだけでよいた
め、電源電圧供給用配線パターンの設計を簡略化するこ
とができ、高周波スイッチ71が実装されるプリント回
路基板を小型化し得る。
【0094】また、従来の2個の高周波スイッチ15
2,153を用いた構成に比べて、抵抗素子の使用数も
低減することができるため、例えば多層基板により高周
波スイッチ71を構成した場合には、小型化及びコスト
ダウンを図り得る。
【0095】なお、第3の実施例においても、各ポート
71〜P74に、基準電位との間に破線で示すようにコン
デンサC1 〜C4 を接続してもよく、それによって特性
インピーダンスの調整を図ることができ、挿入損失や反
射損失を低減することができ、さらに使用する分布定数
線路78a〜78dの線路の長さを短くすることができ
る。
【0096】また、第1,第2のダイオード73,74
を図3に示した状態と逆向きに、第3,第4のダイオー
ド76,77を図3に示した状態と逆向きに接続しても
よく、その場合においても、上記と同様に第1,第2の
ポートP71,P72を第3,第4のポートP73,P74に接
続した状態を実現し得る。
【0097】第1〜第3の実施例の変形例 次に、第1〜第3の実施例に適用し得る好ましい変形例
を、図4〜図6を参照して説明する。図4〜図6に示す
変形例では、上述した第1〜第3の実施例で用いた任意
のダイオードに後述の各回路素子が接続される。
【0098】図4に示すように、第1の変形例では、ダ
イオード91に並列に、放電抵抗92が接続されてい
る。ダイオード91は、オフ状態にある時には、直流的
にはコンデンサとして機能する。従って、オフ状態にあ
るときに蓄積された電荷が、ダイオード91がオン状態
になると同時に流れることになるが、図4に示す構成で
は、放電抵抗92に蓄積電荷が放電され、従って、ダイ
オード91のオフ状態からオン状態へのスイッチング動
作が円滑化される また、図5に示す変形例では、ダイオード91に並列
に、互いに直列に接続された分布定数線路93及びコン
デンサ94が接続される。この構成では、ダイオード9
1のオフ状態における静電容量と、分布定数線路93の
インダクタンス分とにより、並列共振回路が構成され
る。従って、この並列共振回路の共振周波数が、伝送さ
れる高周波信号の周波数と一致するように上記分布定数
線路93のインダクタンス分を調整することにより、ダ
イオード91のオフ状態のインピーダンスを高め得る。
その結果、オフ状態にある時のダイオード91を挟んだ
次のポート間のアイソレーション特性を高め得ることが
できる。なお、コンデンサ94は、分布定数線路93に
より、直流がバイパスすることを防止するために設けら
れている。
【0099】また、上記分布定数線路93は、ストリッ
プライン、マイクロストリップライン、コプレーナガイ
ドライン等により構成され得るが、その長さ及びインピ
ーダンスは、上記のように、並列共振回路の共振周波数
を高周波信号の周波数と一致させるように選ばれる。
【0100】図6に示す変形例では、ダイオード91に
並列に並列共振回路を構成するための分布定数線路93
が接続されている。また、分布定数線路93に直列にコ
ンデンサ94が接続されている。さらに、コンデンサ9
5がダイオード91に並列に、かつ分布定数線路93及
びコンデンサ94からなる回路部分に並列に接続されて
いる。このようにコンデンサ95を追加することによ
り、図5に示す構成においてダイオード93のオフ状態
の静電容量が小さい場合に、ダイオード91のオフ状態
の静電容量とコンデンサ95の静電容量との合成静電容
量と、分布定数線路93のインダクタンス分とにより並
列共振回路を構成することができ、それによって、並列
共振回路の共振周波数を容易に高周波信号の周波数と一
致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる高周波スイッチ
の回路図。
【図2】本発明の第2の実施例にかかる高周波スイッチ
の回路図。
【図3】本発明の第3の実施例にかかる高周波スイッチ
の回路図。
【図4】高周波スイッチの第1の変形例を説明するため
の回路図。
【図5】高周波スイッチの第2の変形例を説明するため
の回路図。
【図6】高周波スイッチの第3の変形例を説明するため
の回路図。
【図7】従来の高周波スイッチ回路図を説明するための
略図的構成図。
【図8】従来の3ポート型高周波スイッチの1例を示す
回路図。
【符号の説明】
1…高周波スイッチ 3a,3b…第1,第2のダイオード 4a,4b,6a,6b,8…コンデンサ 5a,5b,7…分布定数線路 C1 〜C3 …コンデンサ P1 ,P2 ,P3 …第1〜第3のポート VC1,VC2…第1,第2の制御電圧端子 Vf …固定電圧端子 23,24…第1,第2のダイオード 26,30…分布定数線路 25,27,29,31…コンデンサ 43,44…第3,第4のダイオード 46,50…分布定数線路 45,47,49,51…コンデンサ 61,62…分布定数線路 63…コンデンサ 64…抵抗 C1 〜C4 …コンデンサ P21〜P24…第1〜第4のポート V1 ,V2 ,V3 ,V4 …第1〜第4の制御電圧端子 Vf …固定電圧端子 71…高周波スイッチ 73,74,76,77…第1〜第4のダイオード 78a〜78d…分布定数線路 79a〜79d…コンデンサ 80a〜80d…抵抗 C1 〜C4 …コンデンサ V1 ,V2 ,…第1,第2の制御電圧端子 Vf1,Vf2…第1,第2の固定電圧端子 P71〜P74…第1〜第4のポート 91…ダイオード 92…放電抵抗 93…分布定数線路 94…コンデンサ 95…コンデンサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−197041(JP,A) 特開 平8−32303(JP,A) 特開 昭63−13418(JP,A) 特開 平6−196724(JP,A) 特開 昭54−77507(JP,A) 特開 平8−162801(JP,A) 特開 平7−7449(JP,A) 特開 平2−60236(JP,A) 特開 平2−142217(JP,A) 特開 平6−6197(JP,A) 特開 平8−32301(JP,A) 特開 平8−154002(JP,A) 実開 昭59−63539(JP,U) 実開 昭60−114402(JP,U) 実開 昭59−169151(JP,U) 実開 昭60−129701(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/15 H04B 1/44

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第3のポートを有し、第1のポー
    トを、第2または第3のポートに接続した状態間で切り
    換えることを可能とする高周波スイッチであって、 前記第1のポートと第2のポートとの間に接続された第
    1のダイオードと、 前記第1のポートと第3のポートとの間に接続された第
    2のダイオードとを備え、 前記第1,第2のダイオードは、第1のポートに対して
    同じ向きに接続されており、 前記第1のポートと、第1,第2のダイオードとの間、
    前記第2のポートと前記第1のダイオードとの間、前記
    第3のポートと第2のダイオードとの間に、それぞれ、
    接続されたカップリングコンデンサと、 前記第2及び第3のポートに接続された各カップリング
    コンデンサと基準電位との間に接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と各コンデンサとの間の各接続点に
    接続された制御電圧端子と 前記第1のポートに接続されたカップリングコンデンサ
    と基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に
    接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記第1のポートに接続された分布定数線路とコンデン
    サとの間の接続点に接続されており、かつ前記制御電圧
    端子のいずれかと同じ制御電圧となる一定の値の制御電
    圧が与えられる固定電圧端子と をさらに備える、高周波
    スイッチ。
  2. 【請求項2】 第1〜第4のポートを有し、第1,第2
    のポートを、それぞれ、第3または第4のポートに切り
    換える高周波スイッチであって、 前記第1のポートと第3のポート間、第1,第4のポー
    ト間、第2,第3のポート間、第2,第4のポート間に
    接続された第1〜第4のダイオードを備え、 前記第1,第2のダイオードは、前記第1のポートに対
    して同じ向きに接続されており、前記第3,第4のダイ
    オードが前記第2のポートに同じ向きに接続されてお
    り、 前記第1〜第4のダイオードの第3,第4のポート側端
    と基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に
    接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた制御電圧端子と、 前記第1,第2のポートと基準電位との間に、それぞれ
    接続された一対の第3の分布定数線路と、 前記一対の第3の分布定数線路間と基準電位との間に接
    続されたコンデンサと、 前記第3の分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に
    接続されており、かつ一定の値の制御電圧が与えられる
    固定電圧端子とをさらに備える、高周波スイッチ。
  3. 【請求項3】 第1〜第4のポートを有し、第1,第2
    のポートを、それぞれ、第3または第4のポートに切り
    換える高周波スイッチであって、 前記第1,第3のポート間、第1,第4のポート間、第
    2,第3のポート間及び第2,第4のポート間に接続さ
    れた第1〜第4のダイオードを備え、 前記第1,第3のダイオードが第3のポートに対して逆
    向きに、第2,第4のダイオードが第4のポートに対し
    て逆向きに接続されており、 前記第1〜第4のポートと基準電位との間にそれぞれ接
    続されており、かつ互いに直列に接続された分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第1,第2のポートに接続された分布定数線路及び
    コンデンサからなる各直列回路における分布定数線路と
    コンデンサとの間の接続点に対して接続されており、か
    つ該接続点に一定の電圧を与える固定電圧端子と、 前記第3,第4のポートに接続された上記分布定数線路
    及びコンデンサからなる各直列回路において前記分布定
    数線路とコンデンサとの間の接続点に接続された制御電
    圧端子とを備える、高周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの前記ダイオードに並列
    に接続されており、かつ互いに直列に接続された分布定
    数線路とコンデンサとをさらに備えることを特徴とす
    る、請求項1〜3の何れかに記載の高周波スイッチ。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの前記ダイオードの両端
    と、前記基準電位との間に接続されたコンデンサをさら
    に備えることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記
    載の高周波スイッチ。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの前記ダイオードに並列
    に接続された抵抗をさらに備えることを特徴とする、請
    求項1〜3の何れかに記載の高周波スイッチ。
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