JPH08204622A - 高周波複合スイッチ - Google Patents

高周波複合スイッチ

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JPH08204622A
JPH08204622A JP7012693A JP1269395A JPH08204622A JP H08204622 A JPH08204622 A JP H08204622A JP 7012693 A JP7012693 A JP 7012693A JP 1269395 A JP1269395 A JP 1269395A JP H08204622 A JPH08204622 A JP H08204622A
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謙 利根川
Norio Nakajima
規巨 中島
Mitsuhide Katou
充英 加藤
Koji Tanaka
浩二 田中
Tatsuya Ueda
達也 上田
Kouji Furuya
孝治 降谷
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/74Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of diodes
    • H03K17/76Switching arrangements with several input- or output-terminals, e.g. multiplexers, distributors

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  • Transceivers (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で部品点数の少ないアンテナダイバシテ
ィ方式及び検波後ダイバシティ方式のアンテナ切換に好
適な高周波複合スイッチを提供する。 【構成】 第1アンテナ用ポートANT1と送信回路用
ポートTxとの間に第1高周波スイッチ回路SW10を
配置し、第1アンテナ用ポートANT1、第2アンテナ
用ポートANT2及び受信回路用ポートRxとの間に第
2高周波スイッチ回路SW20を配置する。第1高周波
スイッチ回路SW10は、ANT1〜Txポート間に接
続された第1のダイオードD1と、接続点A,Bと接地
電位との間に各々直列に接続された分布定数線路S
1 , SL2 及びコンデンサC3,C4とを有する。第
2高周波スイッチ回路SW20は、ANT1〜Rxポー
ト間に接続された第2のダイオードD2と、ANT2〜
Rxポート間に接続された第3のダイオードD3と、各
ポートと各ダイオード間の接続点F,E,Iと基準電位
との間にそれぞれ接続され、かつ互いに直列に接続され
た分布定数線路SL3〜SL5 及びコンデンサC6〜C
8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯電話器など
複数のアンテナを切り換えて受信し、あるいは送信する
ための信号経路の切換を行う高周波複合スイッチに関
し、特に、ダイオードと分布定数線路を利用した高周波
複合スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話器などでは、フェージン
グによる受信波の品質劣化の影響を軽減するために、ア
ンテナダイバシティ方式を用いるものがある。アンテナ
ダイバシティ方式は、複数のアンテナを切り換えて受信
回路により受信する方法であり、一方のアンテナからの
受信波のフェージングの影響が大きくなると、他方のア
ンテナに切り換えて受信を行う。これによってフェージ
ングの影響をアンテナの切り換えによって軽減するもの
である。このようなアンテナダイバシティ方式のアンテ
ナ切換スイッチとして図16あるいは図17に示すもの
がある。
【0003】図16に示すアンテナ切換スイッチは、フ
ィルタBEF及びスイッチSWを有しており、これらに
よって2つのアンテナANT1,ANT2と受信回路R
xとの間の受信回路の切り換え及びアンテナANT1と
送信回路Txの接続の開閉を行うことにより2つのアン
テナの選択を行っていた。
【0004】また、図17に示すアンテナダイバシティ
方式のアンテナ切換スイッチは、ダイプレクサDPXと
スイッチSWと有しており、第1のアンテナANT1と
受信回路Rx及び第2のアンテナANT2と受信回路R
xとの接続並びに第1のアンテナANT1と送信回路T
xとの接続を切り換えることによりアンテナの選択を行
わせている。
【0005】これらのアンテナ切換スイッチに用いられ
るスイッチSWとしては、従来図18に示すような高周
波スイッチがある。高周波スイッチ161は、上記2つ
のアンテナ及び受信回路に接続される第1〜第3のポー
トP61〜P63を有する。ポートP61は、コンデンサ16
4を介してダイオード165aのカソードに接続されて
いる。ダイオード165aのアノードは、コンデンサ1
66aを介して第2のポートP62に接続されている。ま
た、ダイオード165aのアノードとコンデンサ166
aとの間の接続点Aには、分布定数線路167aの一端
が電気的に接続されている。分布定数線路167aは、
このスイッチ161に流れる高周波信号の波長をλとし
たときに、λ/4以下の長さを有するストリップライ
ン、マイクロストリップライン、コプレーナガイドライ
ン等で構成されている。分布定数線路167aの他端
は、コンデンサ168aを介して接地電位に接続されて
いる。また、分布定数線路167aと、コンデンサ16
8aとの間の接続点に抵抗169aの一端が接続されて
おり、抵抗169aの他端が制御電圧端子Vc1に接続さ
れている。
【0006】また、第1のポートP61は、コンデンサ1
64を介して、分布定数線路167aと同様に構成され
た分布定数線路171に接続されている。分布定数線路
171の他端は接地電位に接続されている。
【0007】さらに、第1のポートP61には、コンデン
サ164を介してダイオード165bのカソードが接続
されている。ダイオード165bのアノードは、コンデ
ンサ166bを介して第3のポートP63に接続されてい
る。また、ダイオード165a側と同様に、ダイオード
165bのアノードにも、分布定数線路167b及びコ
ンデンサ168bからなる直列回路が接地電位との間に
接続されている。また、分布定数線路167bと、コン
デンサ168bとの間の接続点に抵抗169bの一端が
接続されており、抵抗169bの他端が制御電圧端子V
c2に接続されている。
【0008】高周波スイッチ161では、制御電圧端子
c1と、第2の制御電圧端子Vc2とに、異なる制御電圧
を印加することにより、ポートP61を、第2のポートP
62に接続した状態あるいは第3のポートP63に接続した
状態を実現することができる。例えば、制御電圧端子V
c1に正の制御電圧が印加され、他方、制御電圧端子V c2
に負の制御電圧が印加されると、ダイオード165aに
対しては順方向のバイアス電圧が印加され、ダイオード
165bに対しては逆方向のバイアス電圧が印加される
ことになる。すなわち、コンデンサ166a,168
a,164,166b,168bが直流の流れる部分を
制限するため、制御電圧端子Vc1から与えられる制御電
流は、カットされ、分布定数線路167a、ダイオード
165a及び分布定数線路171を含む回路部分に流
れ、ダイオード165aがオン状態とされる。他方、ダ
イオード165b側においては、ダイオード165bに
逆方向のバイアス電圧が印加されることになり、ダイオ
ード165bがオフ状態とされる。
【0009】また、第2のポートP62から供給される高
周波信号については、分布定数線路167aが上記のよ
うに構成されているため、分布定数線路167a一端を
高周波的に接地電位にすることができ、λ/4のインピ
ーダンス反転により接続点Aから見た分布定数線路16
7a及びコンデンサ168aからなる直列回路のインピ
ーダンスが無限大となる。そのため、第2のポートP62
から供給された高周波信号は、第1のポートP61に流れ
る。
【0010】他方、第1の制御電圧端子Vc1に負の制御
電圧が印加され、第2の制御電圧端子Vc2に正の制御電
圧が印加された場合には、上記とは逆にダイオード16
5aに逆方向のバイアス電圧が印加され、ダイオード1
65bに順方向のバイアス電圧が印加されることにな
る。従って、ダイオード165aがオフ状態とされ、ダ
イオード165bがオン状態とされる。従って、第2の
ポートP62と、第1のポートP61との間には信号が流れ
ず、第1のポートP61と第3のポートP63との間に信号
が流れることになる。この場合においても、接続点Bか
らみた分布定数線路167b及びコンデンサ168bか
らなる直列回路のインピーダンスが無限大となるため、
高周波信号は分布定数線路167b側には流れない。
【0011】分布定数線路167a,167bは、制御
電流をダイオード165a,165bに流すための電流
経路を構成するとともに、高周波信号に対しては、接続
点A,Bから見た分布定数線路167a,167b側の
インピーダンスを高め、挿入損失及び反射損失を低減す
る機能を果たす。
【0012】上記のように、高周波スイッチ161で
は、制御電圧端子Vc1,Vc2に、正及び負の制御電圧を
印加することにより、第1のポートP61を、第2のポー
トP62または第3のポートP63に切り換えた状態を実現
することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
16及び図17に示すアンテナ切換スイッチでは、ディ
スクリート部品を多く使用するため小型化が困難であ
り、また2本のアンテナANT1,ANT2のそれぞれ
の受信感度を等しくするために部品点数が増える傾向に
あり、この面からも小型化が困難であった。さらに、携
帯電話器などで採用されるデジタル方式のTDD(時分
割デジタル)方式においては、送信波及び受信波の周波
数が近接または一致している場合に、上記のフィルタや
ダイプレクサでは送信及び受信回路の切り換えを行うこ
とは困難であるという問題があった。
【0014】本発明の目的は、アンテナダイバシティ方
式の携帯電話器などに用いることが可能な高周波複合ス
イッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による高周波複合
スイッチは、第1〜第4のポートを有し、第1のポート
と第3のポート間の接続を開閉する第1高周波スイッチ
回路と、第1のポートと第4のポートとの間と、第2の
ポートと第4のポートとの間との接続を切り換える第2
高周波スイッチ回路とを備えている。そして、この第1
高周波スイッチ回路及び第2高周波スイッチ回路は、以
下に示す種々の回路構成が適用される。
【0016】まず、第1の発明による高周波複合スイッ
チにおいて、第1高周波スイッチ回路は、第1のポート
と第3のポートとの間に接続された第1のダイオード
と、第1のポートと第1のダイオードとの間、第3のポ
ートと第1のダイオードとの間にそれぞれ接続されたコ
ンデンサと、コンデンサと第1のダイオードとの間の各
接続点と基準電位との間に各々接続されており、かつ互
いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、
各分布定数線路と各コンデンサとの間の各接続点に各々
接続された第1,第2制御電圧端子とを備えている。
【0017】また、第2高周波スイッチは、第1のポー
トと第4のポートとの間に接続された第2のダイオード
と、第2のポートと第4のポートとの間に接続された第
3のダイオードとを備え、第2及び第3のダイオード
は、第4のポートに対して互いに逆向きに接続されてお
り、第4のポートと第2,第3のダイオードとの間、第
1のポートと第2のダイオードとの間、第2のポートと
第3のダイオードとの間に、それぞれ接続されたコンデ
ンサと、各コンデンサと第2,第3のダイオードとの間
の各接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、
各分布定数線路と各コンデンサとの間の各接続点に接続
された第3〜第5制御電圧端子とを備えている。
【0018】第2の発明による高周波複合スイッチは、
上記第1の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチ回路に代え、以下の第2高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第1のポートと第4のポートとの間
に接続された第2のダイオードと、第2のポートと第4
のポートとの間に接続された第3のダイオードとを備
え、第2及び第3のダイオードは、第4のポートに対し
て同じ向きに接続されており、第4のポートと第2,第
3のダイオードとの間、第1のポートと第2のダイオー
ドとの間、第2のポートと第3のダイオードとの間に、
それぞれ接続されたコンデンサと、各コンデンサと第
2,第3のダイオードとの間の各接続点と基準電位との
間に接続されており、かつ互いに直列に接続された分布
定数線路及びコンデンサと、各分布定数線路と各コンデ
ンサとの間の各接続点に接続された第3〜第5制御電圧
端子とを備えている。
【0019】第3の発明による高周波複合スイッチは、
上記第1の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチに代え、以下の第2高周波スイッチ回路を備え
る。すなわち、第1のポートと第4のポートとの間に接
続された第1の分布定数線路と、第2のポートと第4の
ポートとの間に接続された第2の分布定数線路と、第4
のポートと第1,第2の分布定数線路との間、第1のポ
ートと第1の分布定数線路との間、第2のポートと第2
の分布定数線路との間に、それぞれ接続されたコンデン
サと、第4のポートに接続されたコンデンサと基準電位
との間に接続されており、かつ互いに直列に接続された
分布定数線路及びコンデンサと、分布定数線路とコンデ
ンサとの間の接続点に接続された第3制御電圧端子と、
第1及び第2のポートに接続された各コンデンサと第
1,第2の分布定数線路との間の各接続点と基準電位と
の間に接続されており、かつ互いに直列に接続された第
2,第3のダイオード及びコンデンサとを有し、第1の
ポートに対する第2のダイオードの接続方向が、第2の
ポートに対する第3のダイオードの接続方向と異なる向
きに設定されており、第2のダイオードと第2のダイオ
ードに直列に接続されたコンデンサとの間の接続点及び
第3のダイオードとコンデンサとの間の接続点に各々接
続された第4及び第5制御電圧端子とを備えており、さ
らに、第1のポートに接続された第2の高周波スイッチ
回路のコンデンサと第1のポートとの間に接続されたア
イソレーションのための第3の分布定数線路を備えてい
る。
【0020】第4の発明による高周波複合スイッチは、
上記第1の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチ回路に代え、以下の第2高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第1のポートと第4のポートとの間
に接続された第1の分布定数線路と、第2のポートと第
4のポートとの間に接続された第2の分布定数線路と、
第4のポートと第1,第2の分布定数線路との間、第1
のポートと第1の分布定数線路との間、第2のポートと
第2の分布定数線路との間に、それぞれ接続されたコン
デンサと、第4のポートに接続されたコンデンサと基準
電位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続さ
れた分布定数線路及びコンデンサと、分布定数線路とコ
ンデンサとの間の接続点に接続された第3制御電圧端子
と、第1及び第2のポートに接続された各コンデンサと
第1,第2の分布定数線路との間の各接続点と基準電位
との間に接続されており、かつ互いに直列に接続された
第2,第3のダイオード及びコンデンサとを有し、第1
のポートに対する第2のダイオードの接続方向が、第2
のポートに対する第3のダイオードの接続方向と同じ向
きに設定されており、第2のダイオードと第2のダイオ
ードに直列に接続されたコンデンサとの間の接続点及び
第3のダイオードとコンデンサとの間の接続点に各々接
続された第4及び第5制御電圧端子とを備えており、さ
らに、第1のポートに接続された第2の高周波スイッチ
回路のコンデンサと第1のポートとの間に接続されたア
イソレーションのための第3の分布定数線路を備えてい
る。
【0021】第5の発明による高周波複合スイッチは、
上記第1の発明による高周波複合スイッチの第1高周波
スイッチ回路に代え、以下の第1高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第1高周波スイッチ回路は、第1の
ポートと第3のポートとの間に接続された第1の分布定
数線路と、第1のポートと第1の分布定数線路との間、
第3のポートと第1の分布定数線路との間に各々接続さ
れたコンデンサと、第3のポート側のコンデンサと第1
の分布定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接
続されており、かつ互いに直列に接続された第1のダイ
オード及びコンデンサと、第1のダイオードとコンデン
サとの間の接続点に接続された第1制御電圧端子と、第
1のポート側のコンデンサと第1の分布定数線路との間
から分岐し、基準電位に接続された分岐路中に互いに直
列に接続された第2の分布定数線路及びコンデンサと、
第2の分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に接続
された第2制御電圧端子とを備えている。
【0022】第6の発明による高周波複合スイッチは、
上記第5の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチ回路に代え、以下の第2高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第2高周波スイッチ回路は、第1の
ポートと第4のポートとの間に接続された第2のダイオ
ードと、第2のポートと第4のポートとの間に接続され
た第3のダイオードとを備え、第2及び第3のダイオー
ドは、第1のポートに対して同じ向きに接続されてお
り、第4のポートと第2,第3のダイオードとの間、第
1のポートと第2のダイオードとの間、第2のポートと
第3のダイオードとの間に、それぞれ接続されたコンデ
ンサと、各コンデンサと第2,第3のダイオードとの間
の各接続点と、基準電位との間に接続されており、かつ
互いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサ
と、各分布定数線路と各コンデンサとの間の各接続点に
接続された第3〜第5制御電圧端子とを備えている。
【0023】第7の発明による高周波複合スイッチは、
上記第5の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチ回路に代え、以下の第2高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第2高周波スイッチ回路は、第1の
ポートと第4のポートとの間に接続された第3の分布定
数線路と、第2のポートと第4のポートとの間に接続さ
れた第4の分布定数線路と、第4のポートと第3,第4
の分布定数線路との間、第1のポートと第3の分布定数
線路との間、第2のポートと第4の分布定数線路との間
に、それぞれ接続されたコンデンサと、第4のポートに
接続されたコンデンサと基準電位との間に接続されてお
り、かつ互いに直列に接続された分布定数線路及びコン
デンサと、分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に
接続された第3制御電圧端子と、第1及び第2のポート
に接続された各コンデンサと第3,第4の分布定数線路
との間の各接続点と基準電位との間に接続されており、
かつ互いに直列に接続された第2,第3のダイオード及
びコンデンサとを有し、第1のポートに対する第2のダ
イオードの接続方向が、第2のポートに対する第3のダ
イオードの接続方向と異なる向きに接続されており、第
2のダイオードと第2のダイオードに直列に接続された
コンデンサとの間の接続点及び第3のダイオードと第3
のダイオードに直列に接続されたコンデンサとの間の接
続点に各々接続された第4及び第5制御電圧端子とを備
えている。さらに、第1のポートに接続された第2の高
周波スイッチ回路のコンデンサと第1のポートとの間に
接続されたアイソレーションのための第5の分布定数線
路を備えている。
【0024】第8の発明による高周波複合スイッチは、
上記第5の発明による高周波複合スイッチの第2高周波
スイッチ回路に代え、以下の第2高周波スイッチ回路を
備える。すなわち、第2高周波スイッチ回路は、第1の
ポートと第4のポートとの間に接続された第3の分布定
数線路と、第2のポートと第4のポートとの間に接続さ
れた第4の分布定数線路と、第4のポートと第3,第4
の分布定数線路との間、第1のポートと第3の分布定数
線路との間、第2のポートと第4の分布定数線路との間
に、それぞれ接続されたコンデンサと、第4のポートに
接続されたコンデンサと基準電位との間に接続されてお
り、かつ互いに直列に接続された分布定数線路及びコン
デンサと、分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に
接続された第3制御電圧端子と、第1及び第2のポート
に接続された各コンデンサと第3,第4の分布定数線路
との間の各接続点と基準電位との間に接続されており、
かつ互いに直列に接続された第2,第3のダイオード及
びコンデンサとを有し、第1のポートに対する第2のダ
イオードの接続方向が、第2のポートに対する第3のダ
イオードの接続方向と同じ向きに接続されており、第2
のダイオードと第2のダイオードに直列に接続されたコ
ンデンサとの間の接続点及び第3のダイオードと第3の
ダイオードに直列に接続されたコンデンサとの間の接続
点に各々接続された第4及び第5制御電圧端子とを備え
ており、さらに、第1のポートに接続された第2の高周
波スイッチ回路のコンデンサと第1のポートとの間に接
続されたアイソレーションのための第5の分布定数線路
を備えている。
【0025】第9の発明による高周波複合スイッチは、
第1〜第5のポートを有し、第1のポートと第3のポー
トの間の接続を開閉する第1高周波スイッチ回路と、第
2のポートと第4のポートとの間の接続を開閉する第2
高周波スイッチ回路と、第1のポートと第5のポートと
の間と、第2のポートと第5のポートとの間との接続を
切り換える第3高周波スイッチ回路を備える。そして、
第1高周波スイッチ回路は、第1のポートと第3のポー
トとの間に接続された第1の分布定数線路と、第1のポ
ートと第1の分布定数線路との間、第3のポートと第1
の分布定数線路との間に各々接続されたコンデンサと、
第3のポート側のコンデンサと第1の分布定数線路との
間の接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
いに直列に接続された第1のダイオードと、第1のダイ
オードとコンデンサとの間の接続点に接続された第1制
御電圧端子と、第1のポート側のコンデンサと第1の分
布定数線路との間の接続点と基準電位との間に接続され
ており、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線
路及びコンデンサと、第2の分布定数線路とコンデンサ
との間の接続点に接続された第2制御電圧端子とを備え
ている。
【0026】また、第2高周波スイッチ回路は、第2の
ポートと第4のポートとの間に接続された第3の分布定
数線路と、第2のポートと第3の分布定数線路との間、
第4のポートと第3の分布定数線路との間に各々接続さ
れたコンデンサと、第4のポート側のコンデンサと第3
の分布定数線路との間の接続点と基準電位との間に接続
されており、かつ互いに直列に接続された第2のダイオ
ード及びコンデンサと、第2のダイオードとコンデンサ
との間の接続点に接続された第3制御電圧端子と、第2
のポート側のコンデンサと第3の分布定数線路との間の
接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互いに
直列に接続された第4の分布定数線路及びコンデンサ
と、第4の分布定数線路とコンデンサとの間の接続点に
接続された第4制御電圧端子とを備えている。
【0027】さらに、第3高周波スイッチ回路は、第5
のポートと第1のポートとの間に接続された第3のダイ
オードと、第5のポートと第2のポートとの間に接続さ
れた第4のダイオードとを備え、第3及び第4のダイオ
ードは、第5のポートに対して互いに逆向きに接続され
ており、第5のポートと、第3,第4のダイオードとの
間、第1のポートと第3のダイオードとの間、第2のポ
ートと第4のダイオードとの間に、それぞれ接続された
コンデンサと、各コンデンサと第3,第4のダイオード
との間の接続点と基準電位との間に接続されており、か
つ互いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサ
と、各分布定数線路と各コンデンサとの間の各接続点に
接続された第3〜第5制御電圧端子とを備えている。
【0028】さらに、上記第1〜第9の発明の好ましい
局面によれば、高周波複合スイッチ回路は、少なくとも
1つのダイオードに並列に接続された抵抗をさらに備え
ている。
【0029】さらに、上記発明の好ましい例では、高周
波複合スイッチ回路は、少なくとも1つのダイオードに
並列に接続されており、かつ互いに直列に接続された分
布定数線路及びコンデンサとをさらに備えている。
【0030】また、上記の発明による高周波複合スイッ
チ回路では、少なくとも1つのダイオードに並列に接続
されたコンデンサをさらに備えている。
【0031】
【発明の作用及び効果】第1〜第4の発明による高周波
複合スイッチの第1高周波スイッチ回路は、第1のポー
トと第3のポートとの間に第1のダイオードを接続して
いる。そして、第1及び第2制御電圧端子から所定の電
圧、例えば接地電位と正の電源電圧とを印加することに
より、この第1のダイオードのオン/オフ動作を制御し
ている。すなわち、第1のポートと第3のポートとの間
を接続する場合には、第1のダイオードをオン状態に
し、第1のポートと第3のポートとの間に高周波伝送路
を形成し、また両ポート間の接続を遮断する場合には、
第1のダイオードをオフ状態にし、高周波伝送路を遮断
する。また、第1のダイオードの両端から分岐した分岐
路中には各々分布定数線路とコンデンサとの直列回路が
構成されている。この分布定数線路とコンデンサとの直
列回路は、その一端が基準電位に接続されており、第1
のダイオードの分岐点側から見たインピーダンスが無限
大となるように設定している。これにより、第1のダイ
オードがオン状態にある場合に、第1のポートと第3の
ポートとの間を伝送される高周波信号が分岐点から基準
電位側に洩れるのを防止する。
【0032】また、第5〜第8の発明による高周波複合
スイッチの第1高周波スイッチ回路は、第1のポートと
第3のポートとの間に第1の分布定数線路を接続してい
る。さらに、第3のポートと第1の分布定数線路との間
の分岐路中に第1のダイオードとコンデンサとを直列に
接続し、その他端を基準電位に接続している。そして、
第1及び第2の制御電圧端子から所定の電圧、例えば正
の電源電圧と接地電位とを印加することにより、第1の
ダイオードをオン/オフ状態となるように制御する。第
1のダイオードがオン状態に制御されれば、第1のポー
トと第3のポートとの間に高周波伝送路が形成され、オ
フ状態となるように制御されれば、両ポート間の伝送路
が遮断される。
【0033】第1,第2,第5,第6の発明による高周
波複合スイッチの第2高周波スイッチ回路は、第1のポ
ートと第4のポートとの間に第2のダイオードを接続
し、また第2のポートと第4のポートとの間に第3のダ
イオードを接続している。そして、第3,第4,第5の
制御電圧端子より第2及び第3のダイオードの各々に所
定の制御電圧、例えば正の電源電圧と接地電位の制御電
圧を印加することにより、オン/オフ状態を制御してい
る。第2のダイオードがオン状態に制御された場合に
は、第1のポートと第4のポートとの間に高周波伝送路
が形成され、また第3のダイオードがオン状態に制御さ
れた場合には、第4のポートと第2のポートとの間に高
周波伝送路が形成される。このようなダイオードのオン
/オフ制御により各ポート間の切り換え動作を行ってい
る。さらに、第2及び第3のダイオードの両端の接続点
と基準電位との間に分布定数線路とコンデンサの直列回
路を接続し、各分岐点側から見た直列回路のインピーダ
ンスが無限大となるように設定している。それにより、
各ポート間の高周波伝送路から基準電位側に高周波信号
が洩れるのを防止している。
【0034】さらに、上記発明の第1高周波スイッチ回
路及び第2高周波スイッチ回路は、例えば1つのチップ
内に組み込まれて構成される。このために、従来のフィ
ルタなどを用いた切換スイッチに比べ、部品点数は低減
し、かつ小型化を図ることが可能である。
【0035】また、第9の発明による高周波複合スイッ
チは、上記の第1高周波スイッチ回路と第2高周波スイ
ッチ回路とを5つのポート間に適宜接続して構成されて
いる。そして、第1高周波スイッチ回路及び第2高周波
スイッチ回路は、各々上記の場合と同様に動作する。そ
して、例えば、この高周波複合スイッチを、2つのアン
テナと2つの受信回路並びに1つの送信回路との間の切
換用スイッチとして適用する場合には、第1,第2のポ
ートを各アンテナ、第3のポートを送信回路に、また第
4,第5のポートを各受信回路に接続することによっ
て、検波後ダイバシティ方式の切換スイッチなどに好適
に利用することができる。
【0036】また、上記の高周波複合スイッチにおい
て、少なくとも1つのダイオードに、互いに直列に接続
された分布定数線路とコンデンサとを並列に接続した構
成では、ダイオードのオフ状態の静電容量と、分布定数
線路のインピーダンスとにより並列共振回路が構成され
る。従って、この並列共振回路の共振周波数を、スイッ
チに流れる高周波信号の周波数と一致させるように構成
することにより、ダイオードのオフ状態のインピーダン
スを高めることができ、それによってアイソレーション
特性を高めることができる。なお、この場合、コンデン
サは、上記ダイオードに並列に接続された分布定数線路
を含む回路部分への直流のバイパスを防止するように機
能する。
【0037】さらに、上記のダイオードに並列にコンデ
ンサを接続した構成では、ダイオードのオフ状態の静電
容量が小さい場合に、ダイオードのオフ状態の静電容量
とこのコンデンサの静電容量との合成静電容量と、直列
に接続された分布定数線路のインダクタンス分とにより
並列共振回路を構成することができる。これによって並
列共振回路の共振周波数を容易に高周波信号の周波数と
一致させることができる。
【0038】さらに、少なくとも1つのダイオードに並
列に抵抗を接続した構成では、ダイオードのオフ状態に
あるときの静電容量に蓄積された電荷が、オン状態とな
ると同時に抵抗に放電される。そのため、ダイオードの
オフ状態からオン状態へのスイッチング動作を円滑にす
ることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図を参照しつつ
説明することにより、本発明を明らかにする。
【0040】以下に示す実施例は、アンテナダイバシテ
ィ方式及び検波後ダイバシティ方式を用いる携帯電話の
アンテナ切換回路などに好適に用いられる高周波複合ス
イッチである。各実施例における高周波複合スイッチ
は、2つのアンテナに接続される2つのポートANT
1,ANT2と、受信回路に接続されるポートRx並び
に送信回路に接続されるポートTxの4ポートを有し、
2つのアンテナ用ポートANT1,ANT2と送受信用
ポートRx,Txとの間の接続を切り換えるものであ
る。以下、各実施例につき説明する。
【0041】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例による高周波複合スイッ
チの回路図である。この高周波複合スイッチは、4つの
ポートANT1,ANT2,Rx,Txを有し、さらに
第1のアンテナ用ポートANT1と送信回路用ポートT
xとの間の接続を開閉するための第一の高周波スイッチ
回路SW10と、第1アンテナ用ポートANT1,第2
アンテナ用ポートANT2と受信回路用ポートRxとの
間の接続を切り換えるための第2の高周波スイッチ回路
SW20とを有する複合スイッチである。そして、この
複合スイッチは、例えば1つのチップ上に構成される。
【0042】第1の高周波スイッチ回路SW10は、第
1アンテナ用ポートANT1と送信回路用ポートTxと
の間に第1のダイオードD1が接続されている。第1の
ダイオードD1のアノードは、コンデンサC1を介して
送信回路用ポートTxに接続され、また第1のダイオー
ドD1のカソードはコンデンサC2を介して第1アンテ
ナ用ポートANT1に接続されている。また、第1のダ
イオードD1とコンデンサC1との間の接続点Aには、
分布定数線路SL1 の一端が接続されている。分布定数
線路SL1 は、この第1高周波スイッチ回路SW10に
流れる高周波信号の波長をλとしたときに、λ/4以下
の長さのストリップライン、マイクロストリップライ
ン、コプレーナガイドライン等で構成されている。分布
定数線路SL1 の他端は、コンデンサC3を介して接地
電位に接続されている。また、分布定数線路SL1 とコ
ンデンサC3との間の接続点Cに制御電圧端子Vcc1
が抵抗R1を介して接続されている。
【0043】なお、上記の分布定数線路SL1 は、いわ
ゆるλ/4線路であるが、実際にはストリップラインの
インダクタンス分や浮遊容量の影響があるため、上記の
ようにλ/4以下の長さを有するように構成される。
【0044】また、制御電圧端子Vcc1 は、接続点C
との間に介在させた抵抗R1によって接続点Cに供給さ
れる制御電圧を適当な値に制御しており、この抵抗R1
は必ずしも必要ではない。
【0045】さらに、第1のダイオードD1とコンデン
サC2との間の接続点Bには、分布定数線路SL2 の一
端が接続されている。この分布定数線路SL2 は、上記
の分布定数線路SL1 と同様にλ/4以下の長さのスト
リップライン、マイクロストリップライン、コプレーナ
ガイドライン等で構成されている。そして、この分布定
数線路SL2 の他端はコンデンサC4を介して接地電位
に接続されている。また、分布定数線路SL2 のコンデ
ンサC4との間の接続点Dに制御電圧端子Vcc2 が接
続されている。接続点Dと制御電圧端子Vcc2 との間
に介在する抵抗R2は、接続点Dに供給される制御電圧
を調整するために設けられており、必ずしも必要ではな
い。
【0046】また、第2高周波スイッチ回路SW20で
は、受信回路用ポートRxに、コンデンサC9を介して
第2,第3のダイオードD2,D3が接続されている。
第2のダイオードD2は、カソードが接続点Eを介して
コンデンサC9に接続され、アノードがコンデンサC5
を介して第1アンテナ用ポートANT1に接続されてい
る。また、第2のダイオードD2のアノードとコンデン
サC5との間の接続点Fには、分布定数線路SL3 の一
端が接続されている。分布定数線路SL3 は、高周波ス
イッチ回路SW20に流れる高周波信号の波長をλとし
たときに、λ/4以下の長さのストリップライン、マイ
クロストリップライン、コプレーナガイドライン等で構
成されている。なお、この分布定数線路SL3 は、いわ
ゆるλ/4線路であるが、実際にはストリップラインの
インダクタンス分や浮遊容量の影響があるため、λ/4
以下の長さ有するように構成されている。分布定数線路
SL3 の他端は、コンデンサC6を介して接地電位に接
続されている。また、分布定数線路SL3 とコンデンサ
C6との間の接続点Gには制御電圧端子Vcc3 が接続
されている。この制御電圧端子Vcc3 は、接続点Gに
対し適宜の値の抵抗R3を介して接続されていてもよ
く、これによって接続点Gに供給される制御電圧を調整
することができる。
【0047】受信回路用ポートRxは、コンデンサC9
を介して分布定数線路SL4 の一端に接続されている。
分布定数線路SL4 の他端は、コンデンサC7を介して
接地電位に接続されている。なお、分布定数線路SL4
は分布定数線路SL3 と同様に、λ/4以下の長さを有
するストリップライン、マイクロストリップライン、コ
プレーナガイドライン等で形成されている。
【0048】分布定数線路SL4 とコンデンサC7との
間の接続点Hに、抵抗R5を介して制御電圧端子Vcc
4 が接続されている。さらに、第3のダイオードD3
は、アノードがコンデンサC9を介して受信用ポートR
xに接続され、カソードがコンデンサC10を介して第
2アンテナ用ポートANT2に接続されている。また、
第3のダイオードD3のカソードとコンデンサC10と
の間の接続点Iに分布定数線路SL5 の一端が接続され
ている。分布定数線路SL5 の他端はコンデンサC8を
介して接地電位に接続されている。分布定数線路SL5
は、分布定数線路SL3 と同様に構成されており、かつ
分布定数線路SL5 とコンデンサC8との間の接続点J
に制御電圧端子Vcc3 が接続されている。なお、制御
電圧端子Vcc3 と接続点Jとの間に抵抗R4を介在さ
せてもよい。また、この第2高周波スイッチ回路SW2
0の接続点Gと接続点Jには、共通の制御電圧端子Vc
3 から共通の制御電圧が供給されるように構成されて
いる。
【0049】さらに、図1に示す例では、図中に破線で
示すように、各接続点A,B,F,E,Iと基準電位と
の間にコンデンサC101 〜C105 をそれぞれ接続しても
よい。この場合には、コンデンサC101 〜C105 静電容
量を選択することにより、特性インピーダンスを補正す
ることができ、それによって高周波スイッチの挿入損失
や反射損失を効果的に低減することができる。加えて、
分布定数線路SL1 〜SL5 の長さを短くすることがで
き、それによって高周波スイッチ回路SW10,SW2
0の小型化を図ることが可能である。
【0050】なお、図中破線で示したコンデンサC101
〜C105 は全て用いられる必要性は必ずしもなく、何れ
かのみが接続されていてもよい。以上のように構成され
た高周波複合スイッチの動作について図2に示す制御動
作説明図を参照して説明する。図2において、「Vc
c」は、各制御電圧端子Vcc1 〜Vcc4 に供給され
る制御電圧(+は正電圧、0は接地電位)を示し、「T
x」は、第1アンテナ用ポートANT1と送信回路用ポ
ートTxとの間の開閉状態(○は接続状態、×は開放状
態)を示し、さらに「ANT1−Rx」、「ANT2−
Rx」は各々のポート間の接続状態(○は接続、×は開
放)を示している。
【0051】(1)第1アンテナからの受信動作(OP
1) まず、第1高周波スイッチ回路SW10において、制御
電圧端子Vcc1 に制御電圧として接地電位(0=V)
を印加し、制御電圧端子Vcc2 に正の電源電圧(+V
cc)を印加する。この場合、第1のダイオードD1に
は逆方向のバイアス電圧が印加されることになり、第1
のダイオードD1がオフ状態とされる。これにより、第
1の高周波スイッチ回路SW10はオフ状態となり、第
1アンテナ用ポートANT1と送信回路用ポートTxと
の間が遮断される。
【0052】また、第2高周波スイッチ回路SW20に
おいては、制御電圧端子Vcc3 に制御電圧として電源
電圧(+Vcc)を印加し、制御電圧端子Vcc4 を接
地電位に接続する。この場合、第2のダイオードD2に
は順方向のバイアス電圧が印加され、第3のダイオード
D3には逆方向のバイアス電圧が印加されることにな
る。また、コンデンサC5〜C10が直流の流れる部分
を制御するために、制御電圧端子Vcc3 から与えられ
る制御電流がカットされ、分布定数線路SL3 、第2の
ダイオードD2、分布定数線路SL4 及び抵抗R5を含
む回路部分に流れ、第2のダイオードD2がオン状態と
される。なお、第3のダイオードD3には制御電圧端子
Vcc3 ,Vcc4 からの制御電圧によって逆方向のバ
イアス電圧が印加されることになり、ダイオードD3が
オフ状態とされる。
【0053】また、分布定数線路SL3 とコンデンサC
6からなる直列回路は、分布定数線路SL3 の一端を高
周波的に接地電位とすることができ、λ/4のインピー
ダンス反転により、接続点Fから見たこの直列回路のイ
ンピーダンスは無限大となっている。同様に、接続点E
から見た分布定数線路SL4 とコンデンサC7からなる
直列回路も、そのインピーダンスは無限大となる。従っ
て、第1のアンテナによって受信された高周波信号は、
第1アンテナ用ポートANT1と受信回路用ポートRx
との間を流れ、接続点Fから接地側へ、あるいは接続点
Eから接地側へ流れることが防止されている。また、第
2のアンテナによって受信された高周波信号は、第3の
ダイオードD3がオフ状態にあるため、受信回路用ポー
トRx側へは流れない。
【0054】(2)第1アンテナ用ポートANT1から
の送信状態並びに第2アンテナ用ポートANT2からの
受信状態(OP2) 第1高周波スイッチ回路SW10において、上記(1)
とは逆に、制御電圧端子Vcc1 に正電圧の制御電圧が
印加され、Vcc2 に接地電位が与えられる。この結
果、第1のダイオードD1には順方向のバイアス電圧が
印加され、ダイオードD1がオンする。そして、制御電
圧端子Vcc1 から供給される制御電流は、コンデンサ
C1〜C4によって制御される回路内、すなわち分布定
数線路SL1 、第1のダイオードD1、分布定数線路S
2 を通り、制御電圧端子Vcc2の回路内を流れる。
【0055】また、接続点Aから接地電位に接続される
分布定数線路SL1 とコンデンサC3からなる直列回路
は、分布定数線路SL1 の一端を高周波的に接地電位と
することができ、λ/4のインピーダンス反転により、
接続点Aから見たこの直列回路のインピーダンスは無限
大となっている。また、同様に接続点Bから見た分布定
数線路SL2 側も、そのインピーダンスは無限大となっ
ている。従って、高周波信号は、送信回路用ポートTx
と第1アンテナ用ポートANT1との間を流れることに
なる。
【0056】一方、第2高周波スイッチ回路SW20に
おいては、上記(1)の場合と逆に、制御電圧端子Vc
3 に接地電位が与えられ、制御電圧端子Vcc4 に正
の電源電圧Vccが制御電圧として与えられる。この結
果、第2のダイオードD2には逆方向のバイアス電圧が
印加され、第3のダイオードD3には順方向のバイアス
電圧が印加されることになり、第2のダイオードD2は
オフ状態となり、第3のダイオードD3はオン状態とな
る。従って、制御電圧端子Vcc4 から供給された制御
電流は、分布定数線路SL4 、第3のダイオードD3、
分布定数線路SL5 を通り制御電圧端子Vcc3 に流れ
る。そして、コンデンサC7〜C10並びにオフ状態の
第2のダイオードD2によって制御される回路領域以外
には流れない。また、接続点I側から接地電位に接続さ
れる分布定数線路SL5 とコンデンサC8との直列回路
は、上記の、例えば分布定数線路SL1 とコンデンサC
3との直列回路と同様に、接続点Iから見た直列回路の
インピーダンスが無限大となっている。同様に、接続点
Eから見た分布定数線路SL4 側も、そのインピーダン
スは無限大となる。従って、第2のアンテナ用ポートA
NT2側から受信された高周波信号は、接続点Iあるい
は接続点Eから接地電位側に流れることなく受信回路用
ポートRxに流れる。
【0057】また、第1アンテナにより受信され、第1
アンテナ用ポートANT1から伝送される高周波信号
は、第2のダイオードD2がオフ状態にあるため、受信
回路用ポートRx側へは流れない。この動作により、第
2アンテナ用ポートANT2と受信回路用ポートRxと
の間に高周波信号が流れる状態となる。
【0058】(3)第1アンテナと送信回路との接続状
態並びに第1アンテナと受信回路との接続状態(OP
3) まず、第1高周波スイッチ回路SW10においては、上
記(2)の前と同様に、制御電圧端子Vcc1 に正の制
御電圧、制御電圧端子Vcc2 に接地電位の制御電圧が
印加され、第1のダイオードD1に順方向のバイアス電
圧が印加されることによりオン状態となる。これによ
り、第1アンテナ用ポートANT1と送信回路用ポート
Txとの間の回路を接続する。
【0059】また、第2高周波スイッチSW20におい
ては、上記(1)の場合と同様に、制御電圧端子Vcc
3 に正の電源電圧Vccを制御電圧として印加し、制御
電圧端子Vcc4 に接地電位を印加し、第2のダイオー
ドD2に順方向のバイアス電圧を印加してオン状態と
し、第3のダイオードD3に逆方向のバイアス電圧を印
加してオフ状態とする。これにより、第1アンテナ用ポ
ートANT1と受信回路用ポートRxとの間を接続し、
第2アンテナ用ポートANT2と受信回路用ポートRx
との間の接続を遮断する。
【0060】以上のように、この第1の実施例による高
周波複合スイッチは、ダイオードと、分布定数線路とを
用いて高周波信号の入出力経路の切り換えを行ってい
る。分布定数線路SL1 〜SL5 は、制御電流を第1〜
第3のダイオードD1〜D3に流すための電流経路を構
成するとともに、高周波信号に対しては、接続点A、
B、F、E、Iから見た分布定数線路側のインピーダン
スを高め、挿入損失及び反射損失を低減する機能を果た
している。
【0061】なお、上記の例では、各ポート間の接続を
開閉し、あるいは切り換えるために各制御電圧端子Vc
1 〜Vcc4 に印加する制御電圧として、正の電源電
圧Vccと接地電位(=0V)とを用いたが、制御電圧
としてはこれらの組合せに限定されるものではない。
【0062】例えば、接地電位(0V)と負の電源電位
(−Vcc)の組合せを用いてもよい。例えば、動作O
P2において第1高周波スイッチ回路SW10の第1の
ダイオードD1をオンさせるために、制御電圧端子Vc
1 に正の電源電圧Vccを印加し、制御電圧端子Vc
2 に接地電位を与える代わりに、制御電圧端子Vcc
1 に接地電位(0V)を印加し、制御電圧端子Vcc2
に負の電源電圧(−Vcc)を印加するようにしても、
第1のダイオードD1には順方向のバイアス電圧が印加
されることになり、オン状態とすることができる。
【0063】第2の実施例 図1に示す高周波複合スイッチの第1高周波スイッチ回
路SW10及び第2高周波スイッチ回路SW20には、
これ以降に説明するような種々の変形例の適用が可能で
ある。この第2の実施例では、第1の実施例における第
1高周波スイッチ回路SW10の変形例について説明す
る。図3は、第1高周波スイッチ回路SW10の変形例
を示す回路図である。図3を参照して、第1高周波スイ
ッチ回路SW10は、第1アンテナ用ポートANT1と
送信回路用ポートTxとの間に、コンデンサC24、分
布定数線路SL21及びコンデンサC23が接続されてい
る。分布定数線路SL21は、送信用高周波信号の波長λ
に対してλ/4以下の長さのストリップライン、マイク
ロストリップライン、コプレーナガイドライン等で構成
されている。分布定数線路SL21とコンデンサC23と
の間の接続点Aには、第1のダイオードD21とコンデ
ンサC21とが接地電位との間に直列に接続されてい
る。第1のダイオードD21のアノードは接続点Aに接
続され、カソードはコンデンサC21に接続されてい
る。また、第1のダイオードD21とコンデンサC21
との間の接続点Cには抵抗R21を介して制御電圧端子
Vcc21が接続されている。なお、抵抗R21は、制御
電圧端子Vcc21から供給される制御電圧の電圧値を調
節するためのものであり、必要に応じて適宜設けられ
る。
【0064】また、分布定数線路SL21と第1アンテナ
用ポートANT1との間の接続点Bには、分布定数線路
SL22の一端が接続されている。分布定数線路SL
22は、分布定数線路SL21と同様に、λ/4以下の長さ
を有するストリップライン、マイクロストリップライ
ン、コプレーナガイドライン等で構成されている。さら
に、分布定数線路SL22の他端は、コンデンサC22を
介して接地電位に接続されている。分布定数線路SL22
とコンデンサC22との間の接続点Dは、抵抗R22を
介して制御電圧端子Vcc22に接続されている。
【0065】なお、図示していないが、図1の場合と同
様に、接続点A,Bと基準電位との間にコンデンサをそ
れぞれ接続してもよい。しかも、このコンデンサは全て
用いられる必要性はなく、何れかのみを接続してもよ
い。
【0066】上記のような回路構成を有する第1高周波
スイッチ回路SW10の動作について図4を参照して説
明する。図4は、図2に示す高周波複合スイッチの動作
時の制御電圧及びポート間の接続状態のうち、第1高周
波スイッチ回路SW10に関する制御電圧及びポート間
の接続状態を示す制御動作説明図である。
【0067】まず、第1アンテナ用ポートANT1と送
信回路用ポートTxとの間の接続を開放する場合(OP
1)、制御電圧端子Vcc21に接地電位(0V)にし、
制御電圧端子のVcc22に正の電源電圧(Vcc)を印
加する。この場合、第1のダイオードD21に順方向の
バイアス電圧が印加され、その結果、第1のダイオード
D21がオン状態となる。従って、接続点Aはダイオー
ドにより接地され、第1アンテナ用ポートANT1と送
信回路用ポートTxの間が遮断される。
【0068】また、送信状態、すなわち第1アンテナ用
ポートANT1と送信回路用ポートTxとの間が接続さ
れた状態(OP2,3)では、制御電圧端子Vcc21
正の電圧が、また制御電圧端子Vcc22には接地電位が
印加される。この結果、第1のダイオードD21には逆
方向のバイアス電圧が印加されことにより、オフ状態と
なる。従って、接続点Aはダイオードのオフ時の微小な
容量で接地されるのみとなり、接地電位から開放され
る。従って、第1アンテナ用ポートANT1と送信回路
用ポートTxとの間が接続され、送信用の高周波信号が
このポートの間を伝送される。
【0069】第3の実施例 図5は、第3の実施例による高周波複合スイッチの第2
高周波スイッチ回路SW20の回路図である。図5に示
す第2高周波スイッチ回路SW20は、図1に示す第2
高周波スイッチ回路SW20に対し、受信回路用ポート
Rxに対する第3のダイオードD32の接続方向が異な
る構成を有している。すなわち、第3のダイオードD3
2は、そのカソードが受信回路用ポートRxに接続さ
れ、アノードがコンデンサC36を介して第2アンテナ
用ポートANT2側に接続されている。また、第2及び
第3のダイオードD31,32に対して各々が交互にオ
ン/オフ状態となるようなバイアス電圧を印加するため
に、制御電圧端子Vcc33とVcc35には各々異なる電
位の制御電圧が印加されるように構成されている。これ
以外の構成については、第1の実施例と同様である。
【0070】なお、図示していないが、図1の場合と同
様に、接続点F,E,Iと基準電位との間にコンデンサ
をそれぞれ接続してもよい。しかも、これらのコンデン
サは、全て用いられる必要性はなく、何れかのみを接続
してもよい。
【0071】以下、図6に示す制御動作説明図を参照し
て、第3の実施例の高周波スイッチ回路SW20の動作
について説明する。まず、第1アンテナANT1からの
受信状態を選択する場合(OP1,3)、制御電圧端子
Vcc33に正の制御電圧を印加し、制御電圧端子Vcc
34,Vcc 35には接地電位(0V)の制御電圧を印加す
る。これにより、第2のダイオードD31がオン状態と
なり、第3のダイオードD32がオフ状態となる。この
結果、第1アンテナ用ポートANT1と受信回路用ポー
トRxとの間に高周波信号の伝送路が形成され、第2ア
ンテナ用ポートANT2と受信回路用ポートRxとの間
の伝送路が遮断される。この場合、接続点F,Eから見
た分布定数線路SL31,SL32側のインピーダンスはほ
ぼ無限大となっていることから、第1アンテナ用ポート
ANT1から受信した高周波信号は接地側に伝送される
ことが妨げられている。
【0072】なお、OP3の場合では、第1高周波スイ
ッチ回路SW10もオン状態となるため、第1高周波ス
イッチ回路SW10側を伝送される送信用高周波信号と
のアイソレーションを取る必要がある。この場合には、
受信回路側で送信用高周波信号を遮断している。
【0073】また、第2アンテナからの受信状態の場合
(OP2)、制御電圧端子Vcc35に正の制御電圧が印
加され、一方制御電圧端子Vcc33,Vcc34には接地
電位(0V)の制御電圧が印加される。その結果、上記
の場合と逆に、第2のダイオードD31はオフ状態とな
り、第3のダイオードD32がオン状態となる。その結
果、第2アンテナ用ポートANT2と受信回路用ポート
Rxとの間に高周波信号の伝送路が形成され、第1アン
テナ用ポートANT1と受信回路用ポートRxとの間の
高周波用の伝送路が遮断される。なお、この場合におい
ても、上記の場合と同様に、分布定数線路SL32,SL
33側は、接続点E,Iから見た場合のインピーダンスが
無限大となり、第2アンテナポートANT2からの高周
波信号の接地側への伝送を遮断するはたらきをなす。
【0074】また、第1高周波スイッチ回路SW10が
オン状態の場合、第2のダイオードD31がオフ状態に
あることにより、第1高周波スイッチ回路SW10側と
の間のアイソレーションが確保される。
【0075】第4の実施例 図7は、本発明の第4の実施例による高周波複合スイッ
チの回路図である。図7において、第1高周波スイッチ
回路SW10の回路構成は、図1に示す第1の実施例の
場合と同様であり、第2高周波スイッチ回路SW20の
構成が第1の実施例と異なる。以下では、この第2高周
波スイッチ回路SW20の構成について説明する。
【0076】受信回路用ポートRxには分布定数線路S
41,SL42の一端がコンデンサC44を介して接続さ
れている。分布定数線路SL41の他端は、コンデンサC
41、アイソレーション用の分布定数線路SL44及びコ
ンデンサC47を介して第1アンテナ用ポートANT1
に接続さている。アイソレーション用の分布定数線路S
44は、送信用の高周波信号の波長をλとしたときに、
λ/4以下の長さのストリップライン、マイクロストリ
ップライン、コプレーナガイドライン等で構成されてい
る。
【0077】また、分布定数線路SL41とコンデンサC
41との間の接続点Fには、第2のダイオードD41の
アノードが接続されており、第2のダイオードD41の
カソードはコンデンサC42を介して接地電位に接続さ
れている。さらに、第2のダイオードD41とコンデン
サC42との間の接続点Gには、抵抗R41を介して制
御電圧端子Vcc43が接続されている。
【0078】一方、分布定数線路SL42の他端は、コン
デンサC45を介して第2アンテナ用ポートANT2に
接続されている。分布定数線路SL42とコンデンサC4
5との間の接続点Iには、第3のダイオードD42のカ
ソードが接続されており、第3のダイオードD42のア
ノードは、コンデンサC46を介して接地電位に接続さ
れている。さらに、第3のダイオードD42とコンデン
サC46との間の接続点Jには抵抗R42を介して制御
電圧端子Vcc43が接続されている。なお、こ制御電圧
端子Vcc43は、接続点Gと接続点Jとに共通接続され
ている。
【0079】また、分布定数線路SL41, SL42と受信
回路用ポートRxの接続点Eには、分布定数線路SL43
の一端が接続されており、その他端はコンデンサC43
を介して接地電位に接続されている。さらに、分布定数
線路SL43とコンデンサC43との間の接続点Hには抵
抗R43を介して制御電圧端子Vcc44が接続されてい
る。
【0080】なお、図示していないが、図1の場合と同
様に、接続点F,E,Iと基準電位との間にコンデンサ
をそれぞれ接続してもよい。しかも、これらのコンデン
サは全て用いられる必要性はなく、何れかのみを接続し
てもよい。
【0081】次に、上記高周波複合スイッチの第2高周
波スイッチ回路SW20の動作につき、図8に示す制御
動作説明図を参照して説明する。 (1)第2アンテナ(ANT2)からの受信状態(OP
2) まず、制御電圧端子Vcc43に接地電位を印加するとと
もに、制御電圧端子Vcc44に正の電源電圧(Vcc)
の制御電圧を印加する。この結果、第2のダイオードD
41に順方向のバイアス電圧が印加され、第2のダイオ
ードD41がオン状態となり、一方第3のダイオードD
42には逆方向のバイアス電圧が印加され、第3のダイ
オードD42がオフ状態となる。従って、制御電流は、
制御電圧端子Vcc44から分布定数線路SL43、分布定
数線路SL41、第2のダイオードD41、抵抗R41を
通り制御電圧端子Vcc43に至る回路に流れる。この状
態で、第2アンテナより受信された高周波信号は、第2
アンテナ用ポートANT2から分布定数線路SL42を介
して受信用ポートRxに至る伝送路に伝送される。この
際、接続点Eから見ると、分布定数線路SL43側は、イ
ンピーダンスがほぼ無限大となっているため、高周波信
号が接地側に伝送されるのを防止することができる。
【0082】なお、第2アンテナ(ANT2)からの受
信状態の場合には、送信処理は行わない。但し、受信状
態であっても、接続点Kから見た第2高周波スイッチ回
路SW20側のインピーダンスは、分布定数線路SL44
により無限大となり、第2の高周波スイッチ回路SW2
0側に送信用高周波信号が流れることを遮断するため、
第1アンテナ(ANT1)からの送信が可能である。
【0083】(2)第1アンテナ(ANT1)からの受
信状態(OP3/OP1) この場合は、上記の場合と逆に、制御電圧端子Vcc43
に正の電源電圧を、また制御電圧端子Vcc44に接地電
位を印加し、第2のダイオードD41をオフ状態、第3
のダイオードD42をオン状態に設定する。これによ
り、第1アンテナ用ポートANT1側から伝送される受
信波信号が受信回路用ポートRxに伝送される。
【0084】第5の実施例 図9は、本発明の第5の実施例による高周波複合スイッ
チの第2高周波スイッチ回路SW20の回路図である。
この実施例は、上記第4の実施例の第2高周波スイッチ
回路SW20の変形例となるものであり、第2のダイオ
ードD51の接続方向並びに制御電圧端子Vcc53,V
cc55への印加電圧が異なる構成を有しており、それ以
外の構成は第4の実施例と同様である。
【0085】すなわち、図9に示すように、第2のダイ
オードD51は、そのカソードが分布定数線路SL51
コンデンサC51との間の接続点Fに接続され、またア
ノードがコンデンサC52を介して接地電位に接続され
ている。また、第3のダイオードD52は、第4の実施
例おける第3のダイオードD52と同様に接続されてい
る。そして、第2のダイオードD51とコンデンサC5
2との間の接続点Gには抵抗R51を介して制御電圧端
子Vcc53が接続され、また第3のダイオードD52と
コンデンサC55との間の接続点Jには抵抗R53を介
して制御電圧端子Vcc55が接続されており、この制御
電圧端子Vcc53とVcc55とは個別に設けられてい
る。
【0086】ここで、図10を参照して、この第5の実
施例による第2高周波スイッチ回路SW20の動作につ
いて説明する。 (1)第1アンテナ(ANT1)による受信状態(OP
1,3) 制御電圧端子Vcc55に正の電源電圧を印加し、また制
御電圧端子Vcc53,Vcc54に接地電位を印加する。
この結果、第3のダイオードD52には順方向のバイア
ス電圧が印加され、このダイオードはオン状態となり、
一方第2のダイオードD51には逆方向のバイアス電圧
が印加され、オフ状態となる。従って、第1アンテナ用
ポートANT1と受信回路用ポートRxとの間に高周波
信号の伝送路が形成され、第2アンテナ用ポートANT
2と受信回路用ポートRxとの間の伝送路が遮断され
る。
【0087】(2)第2アンテナ(ANT2)による受
信状態(OP2) 上記(1)の場合と逆に、制御電圧端子Vcc54,Vc
55に接地電位を印加し、さらに制御電圧端子Vcc53
に正の電源電圧を印加する。この結果、第2のダイオー
ドD51はオン状態となり、第3のダイオードD52は
オフ状態となる。従って、第2アンテナ用ポートANT
2と受信回路用ポートRxとの間に高周波信号の伝送路
が形成される。
【0088】第6の実施例 図11は、本発明の第6の実施例による高周波複合スイ
ッチの回路図である。この実施例による高周波複合スイ
ッチは、2つのアンテナと、2つの受信回路と1つの送
信回路との間の接続を切り換えるための5つのポートを
有する5ポート用高周波複合スイッチである。
【0089】図11に示す高周波複合スイッチは、第1
アンテナ用ポートANT1と第1受信回路用Rx1との
間に第1高周波スイッチ回路SW10aを配置し、第1
アンテナ用ポートANT1と第2アンテナ用ポートAN
T2と送信回路用ポートTx1との間に第2高周波スイ
ッチ回路SW20を配置し、さらに、第2アンテナ用ポ
ートANT2と第2受信回路用ポートRx2との間に第
1高周波スイッチ回路SW10bを配置した回路構成を
有している。ここで、2つの第1高周波スイッチ回路S
W10a,SW10bは同様の構成を有しており、図示
の例では、図3に示す上記第2の実施例の第1高周波ス
イッチ回路SW10でダイオードが逆に接続された構成
のものが用いられている。
【0090】また、第2高周波スイッチ回路SW20
は、図1に示す上記第1の実施例における第2高周波ス
イッチ回路SW20と同様の構成を有している。従っ
て、この第6の実施例における第1高周波スイッチ回路
SW10a,SW10b及び第2高周波スイッチ回路S
W20の構成については上記第1及び第2の実施例の説
明を参照することとして、ここでの説明を省略する。な
お、第1高周波スイッチ回路SW10a,SW10bに
ついては、さらに図1に示す第1の実施例の回路構成を
適用することも可能であり、また第2高周波スイッチ回
路SW20についても上記第3ないし第5実施例の回路
構成を適用することができる。
【0091】さらに、図示していないが、図1の場合と
同様に、接続点A,B,F,E,I,L,Mの各々と基
準電位との間にコンデンサを接続してもよい。しかも、
これらのコンデンサは全て用いられる必要性はなく、何
れかのみを接続してもよい。
【0092】図12に示すように、この5ポート用の高
周波複合スイッチは、4つの送受信状態(OP1〜OP
4)の何れかを切り換えて使用することが可能であり、
以下その動作につき説明する。
【0093】(1)第1アンテナからの送信状態のみの
場合(OP1) まず、第2の高周波スイッチ回路SW20において、制
御電圧端子Vcc63に正の電源電圧を印加し、さらに制
御電圧端子Vcc64に接地電位を印加する。この結果、
第2のダイオードD62に順方向のバイアス電圧が印加
され、オン状態となり、一方第3のダイオードD63に
は逆方向のバイアス電圧が印加され、オフ状態となる。
従って、第1アンテナ用ポートANT1と送信回路用ポ
ートTxとの間に高周波信号用の伝送路が形成され、一
方第2アンテナ用ポートANT2と受信回路用ポートT
xとの間には高周波信号用の伝送路が形成されない。ま
た、接続点E,Fから分布定数線路SL64,SL63側を
見ると、そのインピーダンスが無限大となっているた
め、送信用の高周波信号は接続点E,Fから接地側へ伝
送されることはない。
【0094】さらに、このモードでは、第1及び第2の
アンテナと第1及び第2の受信回路との接続を行わな
い。このため、第1高周波スイッチ回路SW10a,S
W10bは何れも高周波信号の伝送路を閉じた状態に設
定される。すなわち、第1高周波スイッチ回路SW10
aでは、制御電圧端子Vcc61に正の電源電圧を印加
し、さらに制御電圧端子Vcc62に接地電位を印加し、
第1のダイオードD61をオン状態に設定している。ま
た、第1高周波スイッチ回路SW10bでは、制御電圧
端子Vcc65に接地電位、また制御電圧端子Vcc66
正の電源電圧を印加し、第4のダイオードD64をオン
状態に設定している。
【0095】(2)第2のアンテナ(ANT2)からの
送信状態のみの場合(OP2) この場合、2つの第1高周波スイッチ回路SW10a,
SW10bの動作は上記(1)の場合と同様であるた
め、第2高周波スイッチ回路SW20の動作につき説明
する。
【0096】すなわち、制御電圧端子Vcc63に接地電
位を印加するとともに、他方の制御電圧端子Vcc64
正の電源電圧を印加する。その結果、第2のダイオード
D62に逆方向のバイアス電圧が印加され、オフ状態に
設定される。また第3のダイオードD63には順方向の
バイアス電圧が印加され、オン状態となる。従って、送
信回路用ポートTxと第2アンテナ用ポートANT2と
の間に送信用高周波信号の伝送路が形成される。
【0097】(3)第1アンテナによる受信状態の場合
(OP3) 第1高周波スイッチ回路SW10aにおいて、制御電圧
端子Vcc61には接地電位、また制御電圧端子Vcc62
には正の電源電圧が印加される。この結果、第1のダイ
オードD61がオフ状態となり、第1アンテナ用ポート
ANT1と第1受信回路用ポートRx1との間に受信波
の伝送路が形成される。
【0098】一方、第1高周波スイッチ回路SW10b
においては、制御電圧端子Vcc65には接地電位が印加
され、制御電圧端子Vcc66には正の電源電圧が印加さ
れる。この結果、第4のダイオードD64はオン状態と
なる。従って、第2のアンテナ用ポートANT2と第2
の受信回路用ポートRx2との間には高周波伝送路が形
成されない。
【0099】なお、第1アンテナによる受信状態の場合
には、第2高周波スイッチ回路SW20によって第2ア
ンテナ用ポートANT2と送信回路用ポートTxとの間
が接続されているものの、第2アンテナからの送信は行
わないように構成されている。
【0100】(4)第2アンテナからの受信状態の場合
(OP4) 第1高周波スイッチ回路SW10aにおいては、制御電
圧端子Vcc61に正の電源電圧印加され、制御電圧端子
Vcc62には接地電位が印加される。この結果、第1の
ダイオードD61がオン状態となり、第1アンテナ用ポ
ートANT1と第1の受信回路用ポートRx1との間に
は高周波の伝送路が形成されない。
【0101】さらに、第1高周波スイッチ回路SW10
bにおいては、制御電圧端子Vcc 65に正の電源電圧が
印加され、制御電圧端子Vcc66には接地電位が印加さ
れる。この結果、第4のダイオードD64がオフ状態と
なる。従って、第2アンテナ用ポートANT2と第2受
信回路用ポートRx2との間に高周波信号の受信用の伝
送路が形成される。
【0102】なお、第2アンテナによる受信状態の場合
には、第2高周波スイッチ回路SW20によって第1ア
ンテナ用ポートANT1と送信回路用ポートTxとの間
が接続されているものの、第1アンテナからの送信は行
わないように構成されている。
【0103】次に、上記の第1ないし第6実施例による
高周波複合スイッチの好ましい変形例につき説明する。
上記第1〜第6の実施例の高周波複合スイッチの第2高
周波スイッチ回路SW20としては、図18に示す高周
波スイッチを適用することも可能である。
【0104】また、図13に示す変形例では、ダイオー
ドD1に並列に放電抵抗92が接続されている。ダイオ
ードD1は、オフ状態にあるときは、直流的にはコンデ
ンサとして機能する。従って、オフ状態にあるときに蓄
積された電荷が、ダイオードD1がオン状態になると同
時に流れることになるが、図13に示す構成では、放電
抵抗92に蓄積電荷が放電され、従ってダイオードD1
のオフ状態からオン状態へのスイッチング動作が円滑化
される。
【0105】また、図14に示す変形例では、ダイオー
ドD1に並列に、互いに直列に接続された分布定数線路
93及びコンデンサ94が接続される。この構成では、
ダイオードD1のオフ状態における静電容量と、分布定
数線路93のインダクタンスとにより並列共振回路が構
成される。従って、この並列共振回路の共振周波数が、
伝送される高周波信号の周波数と一致するように上記分
布定数線路93のインダクタンス分を調整することによ
り、ダイオードD1のオフ状態のインピーダンスを高め
る。その結果、オフ状態にあるときのダイオードD1を
挟んだ次のポート間のアイソレーション特性を高め得る
ことができる。なお、コンデンサ94は、分布定数線路
93により直流がバイパスすることを防止するために設
けられている。また、上記分布定数線路93は、ストリ
ップライン、マイクロストリップライン、コプレーナガ
イドライン等により構成されるが、その長さ及びインピ
ーダンスは、上記のように並列共振回路の共振周波数を
高周波信号の周波数と一致させるように選ばれる。
【0106】図15に示す変形例では、ダイオードD1
に並列に並列共振回路を構成するための分布定数線路9
3が接続されている。また、分布定数線路93に直列に
コンデンサ94が接続されている。さらに、コンデンサ
95がダイオードD1に並列に、かつ分布定数線路93
及びコンデンサ94からなる回路部分に並列に接続され
ている。このようなコンデンサ95を追加することによ
り、図14に示す構成においてダイオードD1のオフ状
態の静電容量が小さい場合に、ダイオードD1のオフ状
態の静電容量とコンデンサ94の静電容量との合成静電
容量と、分布定数線路93のインダクタンス分とにより
並列共振回路を構成することができ、それによって並列
共振回路の共振周波数を容易に高周波信号の周波数と一
致させることができる。
【0107】なお、図15に示す変形例に対し、図13
に示す放電抵抗92をさらにダイオードD1に対して並
列に付加するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による高周波複合スイッ
チの回路図。
【図2】図1に示す高周波複合スイッチの制御信号等を
示す制御動作説明図。
【図3】本発明の第2の実施例による高周波複合スイッ
チの第1高周波スイッチ回路の回路図。
【図4】図3に示す第1高周波スイッチ回路の制御動作
説明図。
【図5】本発明の第3の実施例よる高周波複合スイッチ
の第2高周波スイッチ回路の回路図。
【図6】図5に示す第2高周波スイッチ回路の制御動作
説明図。
【図7】本発明の第4の実施例による高周波複合スイッ
チの回路図。
【図8】図7に示す高周波複合スイッチの制御動作説明
図。
【図9】本発明の第4の実施例による高周波複合スイッ
チの第2高周波スイッチ回路の回路図。
【図10】図9に示す第2高周波スイッチ回路の制御動
作説明図。
【図11】本発明の第6の実施例による5ポートの高周
波複合スイッチの回路図。
【図12】図11に示す高周波複合スイッチの制御動作
説明図。
【図13】本発明による高周波スイッチ回路の好ましい
変形例を説明するための回路図。
【図14】本発明による高周波スイッチ回路の好ましい
変形例の他の例を説明するための回路図。
【図15】本発明の高周波スイッチ回路の好ましいさら
に他の変形例を説明するための回路図。
【図16】従来のアンテナダイバシティ方式による切換
スイッチの概略構成図。
【図17】従来のアンテナダイバシティ方式の切換スイ
ッチの他の例を示す概略構成図。
【図18】従来のアンテナダイバシティ方式の切換スイ
ッチに用いられる3ポート高周波スイッチの回路図。
【符号の説明】
SW10,SW10a,SW10b…第1高周波スイッ
チ回路 SW20…第2高周波スイッチ回路 SL1 〜SL5 ,SL21〜SL22,SL31〜SL33,S
41〜SL44,SL51〜SL54,SL61〜SL67…分布
定数線路 D1〜D3,D21〜D22,D31〜D32,D41
〜D42,D51〜D52,D61〜D64…ダイオー
ド Vcc1 〜Vcc3 ,Vcc21〜Vcc22,Vcc33
Vcc35,Vcc43〜Vcc44,Vcc53〜Vcc55
Vcc61〜Vcc66…制御電圧端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 浩二 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 上田 達也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 降谷 孝治 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポート間の接続を開閉する第1高周波スイッ
    チ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2の
    ポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2高
    周波スイッチ回路とを備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1のダイオードと、 前記第1のポートと前記第1のダイオードとの間、前記
    第3のポートと前記第1のダイオードとの間にそれぞれ
    接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第1のダイオードとの間の各接
    続点と基準電位との間に各々接続されており、かつ互い
    に直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に各々接続さ
    れた第1,第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2のダイオードと、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3のダイオードとを備え、 前記第2及び第3のダイオードは、第4のポートに対し
    て互いに逆向きに接続されており、 前記第4のポートと前記第2,第3のダイオードとの
    間、前記第1のポートと前記第2のダイオードとの間、
    前記第2のポートと第3のダイオードとの間に、それぞ
    れ接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第2,第3のダイオードとの間
    の各接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に接続された
    第3〜第5制御電圧端子とを備えたことを特徴とする、
    高周波複合スイッチ。
  2. 【請求項2】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポート間の接続を開閉する第1高周波スイッ
    チ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2の
    ポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2高
    周波スイッチ回路とを備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1のダイオードと、 前記第1のポートと前記第1のダイオードとの間、前記
    第3のポートと前記第1のダイオードとの間にそれぞれ
    接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第1のダイオードとの間の各接
    続点と、基準電位との間に各々接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に各々接続さ
    れた第1,第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2のダイオードと、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3のダイオードとを備え、 前記第2及び第3のダイオードは、第4のポートに対し
    て同じ向きに接続されており、 前記第4のポートと前記第2,第3のダイオードとの
    間、前記第1のポートと前記第2のダイオードとの間、
    前記第2のポートと第3のダイオードとの間に、それぞ
    れ接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第2,第3のダイオードとの間
    の各接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に接続された
    第3〜第5制御電圧端子とを備えたことを特徴とする、
    高周波複合スイッチ。
  3. 【請求項3】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2
    のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2
    高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1のダイオードと、 前記第1のポートと前記第1のダイオードとの間、前記
    第3のポートと前記第1のダイオードとの間に各々接続
    されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第1のダイオードの間の各接続
    点と、基準電位との間に各々接続されており、かつ互い
    に直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に各々接続さ
    れた第1,第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2の分布定数線路と、 前記第4のポートと前記第1,第2の分布定数線路との
    間、前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との
    間、前記第2のポートと前記第2の分布定数線路との間
    に、それぞれ接続されたコンデンサと、 前記第4のポートに接続された前記コンデンサと基準電
    位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続され
    た分布定数線路及びコンデンサと、 前記分布定数線路と前記分布定数線路に直列に接続され
    た前記コンデンサとの間の接続点に接続された第3制御
    電圧端子と、 前記第1及び第2のポートに接続された前記各コンデン
    サと前記第1,第2の分布定数線路との間の各接続点と
    基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に接
    続された第2,第3のダイオード及びコンデンサとを有
    し、 前記第1のポートに対する前記第2のダイオードの接続
    方向が、前記第2のポートに対する前記第3のダイオー
    ドの接続方向と異なる向きに設定されており、 前記第2のダイオードと、前記第2のダイオードに直列
    に接続された前記コンデンサとの間の接続点及び前記第
    3のダイオードと、前記第3のダイオードに直列に接続
    された前記コンデンサとの間の接続点に各々接続された
    第4及び第5制御電圧端子とを備えており、 さらに、前記第1のポートに接続された前記第2の高周
    波スイッチ回路の前記コンデンサと前記第1のポートと
    の間に接続されたアイソレーションのための第3の分布
    定数線路を備えたことを特徴とする、高周波複合スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2
    のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2
    高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1のダイオードと、 前記第1のポートと前記第1のダイオードとの間、前記
    第3のポートと前記第1のダイオードとの間に各々接続
    されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第1のダイオードの間の各接続
    点と、基準電位との間に各々接続されており、かつ互い
    に直列に接続された第1,第2分布定数線路及びコンデ
    ンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に各々接続さ
    れた第1,第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2の分布定数線路と、 前記第4のポートと前記第1,第2の分布定数線路との
    間、前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との
    間、前記第2のポートと前記第2の分布定数線路との間
    に、それぞれ接続されたコンデンサと、 前記第4のポートに接続された前記コンデンサと基準電
    位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続され
    た分布定数線路及びコンデンサと、 前記分布定数線路と前記分布定数線路に直列に接続され
    た前記コンデンサとの間の接続点に接続された第3制御
    電圧端子と、 前記第1及び第2のポートに接続された前記各コンデン
    サと前記第1,第2の分布定数線路との間の各接続点と
    基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に接
    続された第2,第3のダイオード及びコンデンサとを有
    し、 前記第1のポートに対する前記第2のダイオードの接続
    方向が、前記第2のポートに対する前記第3のダイオー
    ドの接続方向と同じ向きに設定されており、 前記第2のダイオードと、前記第2のダイオードに直列
    に接続された前記コンデンサとの間の接続点及び前記第
    3のダイオードと前記第3のダイオードに直列に接続さ
    れた前記コンデンサとの間の接続点に各々接続された第
    4及び第5制御電圧端子とを備えており、 さらに、前記第1のポートに接続された前記第2の高周
    波スイッチ回路の前記コンデンサと前記第1のポートと
    の間に接続されたアイソレーションのための第3の分布
    定数線路を備えたことを特徴とする、高周波複合スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2
    のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2
    高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との間、前
    記第3のポートと前記第1の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第3のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第1のダイオード
    及びコンデンサと、 前記第1のダイオードと前記第1のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続された
    第1制御電圧端子と、 前記第1のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との接続点と、基準電位との間に接続されてお
    り、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線路及
    びコンデンサと、 前記第2の分布定数線路と前記第2の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2のダイオードと、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3のダイオードとを備え、 前記第2及び第3のダイオードは、第1のポートに対し
    て互いに逆向きに接続されており、 前記第4のポートと前記第2,第3のダイオードとの
    間、前記第1のポートと前記第2のダイオードとの間、
    前記第2のポートと第3のダイオードとの間に、それぞ
    れ接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第2,第3のダイオードとの間
    の各接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に接続された
    第3〜第5制御電圧端子とを備えたことを特徴とする、
    高周波複合スイッチ。
  6. 【請求項6】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2
    のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2
    高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との間、前
    記第3のポートと前記第1の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第3のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第1のダイオード
    及びコンデンサと、 前記第1のダイオードと前記第1のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続された
    第1制御電圧端子と、 前記第1のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第2の分布定数線路と前記第2の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第2のダイオードと、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3のダイオードとを備え、 前記第2及び第3のダイオードは、第1のポートに対し
    て同じ向きに接続されており、 前記第4のポートと前記第2,第3のダイオードとの
    間、前記第1のポートと前記第2のダイオードとの間、
    前記第2のポートと第3のダイオードとの間に、それぞ
    れ接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第2,第3のダイオードとの間
    の各接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互
    いに直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に接続された
    第3〜第5制御電圧端子とを備えたことを特徴とする、
    高周波複合スイッチ。
  7. 【請求項7】 第1〜第4のポートを有し、第1のポ
    ートと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波ス
    イッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第
    2のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第
    2高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであ
    って、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との間、前
    記第3のポートと前記第1の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第3のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第1のダイオード
    及びコンデンサと、 前記第1のダイオードと前記第1のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続された
    第1制御電圧端子と、 前記第1のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第2の分布定数線路と前記第2の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3の分布定数線路と、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第4の分布定数線路と、 前記第4のポートと前記第3,第4の分布定数線路との
    間、前記第1のポートと前記第3の分布定数線路との
    間、前記第2のポートと前記第4の分布定数線路との間
    に、それぞれ接続されたコンデンサと、 前記第4のポートに接続された前記コンデンサと基準電
    位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続され
    た分布定数線路及びコンデンサと、 前記分布定数線路と前記分布定数線路に直列に接続され
    た前記コンデンサとの間の接続点に接続された第3制御
    電圧端子と、 前記第1及び第2のポートに接続された前記各コンデン
    サと前記第3,第4の分布定数線路との間の各接続点と
    基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に接
    続された第2,第3のダイオード及びコンデンサとを有
    し、 前記第1のポートに対する前記第2のダイオードの接続
    方向が、前記第2のポートに対する前記第3のダイオー
    ドの接続方向と異なる向きに接続されており、 前記第2のダイオードと、前記第2のダイオードに直列
    に接続された前記コンデンサとの間の接続点及び前記第
    3のダイオードと、前記第3のダイオードに直列に接続
    された前記コンデンサとの間の接続点に各々接続された
    第4及び第5制御電圧端子とを備えており、 さらに、前記第1のポートに接続された前記第2の高周
    波スイッチ回路の前記コンデンサと前記第1のポートと
    の間に接続されたアイソレーションのための第5の分布
    定数線路を備えたことを特徴とする、高周波複合スイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 第1〜第4のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第1のポートと第4のポートの間と、第2
    のポートと第4のポートの間との接続を切り換える第2
    高周波スイッチ回路を備えた高周波複合スイッチであっ
    て、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との間、前
    記第3のポートと前記第1の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第3のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第1のダイオード
    と、 前記第1のダイオードと前記第1のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続された
    第1制御電圧端子と、 前記第1のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第2の分布定数線路と前記第2の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3の分布定数線路と、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第4の分布定数線路と、 前記第4のポートと前記第3,第4の分布定数線路との
    間、前記第1のポートと前記第3の分布定数線路との
    間、前記第2のポートと前記第4の分布定数線路との間
    に、それぞれ接続されたコンデンサと、 前記第4のポートに接続された前記コンデンサと基準電
    位との間に接続されており、かつ互いに直列に接続され
    た分布定数線路及びコンデンサと、 前記分布定数線路と前記分布定数線路に直列に接続され
    た前記コンデンサとの間の接続点に接続された第3制御
    電圧端子と、 前記第1及び第2のポートに接続された前記各コンデン
    サと前記第3,第4の分布定数線路との間の各接続点と
    基準電位との間に接続されており、かつ互いに直列に接
    続された第2,第3のダイオード及びコンデンサとを有
    し、 前記第1のポートに対する前記第2のダイオードの接続
    方向が、前記第2のポートに対する前記第3のダイオー
    ドの接続方向と同じ向きに接続されており、 前記第2のダイオードと前記第2のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点及び前記第3
    のダイオードと、前記第3のダイオードに直列に接続さ
    れた前記コンデンサとの間の接続点に各々接続された第
    4及び第5制御電圧端子とを備えており、 さらに、前記第1のポートに接続された前記第2の高周
    波スイッチ回路の前記コンデンサと前記第1のポートと
    の間に接続されたアイソレーションのための第5の分布
    定数線路を備えたことを特徴とする、高周波複合スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 第1〜第5のポートを有し、第1のポー
    トと第3のポートの間の接続を開閉する第1高周波スイ
    ッチ回路と、第2のポートと第4のポートとの間の接続
    を開閉する第2高周波スイッチ回路と、第1のポートと
    第5のポートとの間と、第2のポートと第5のポートと
    の間との接続を切り換える第3高周波スイッチ回路を備
    えた高周波複合スイッチであって、 前記第1高周波スイッチ回路は、 前記第1のポートと前記第3のポートとの間に接続され
    た第1の分布定数線路と、 前記第1のポートと前記第1の分布定数線路との間、前
    記第3のポートと前記第1の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第3のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第1のダイオード
    及びコンデンサと、 前記第1のダイオードと前記第1のダイオードに直列に
    接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続された
    第1制御電圧端子と、 前記第1のポート側の前記コンデンサと前記第1の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第2の分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第2の分布定数線路と前記第2の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第2制御電圧端子とを備えており、 前記第2高周波スイッチ回路は、 前記第2のポートと前記第4のポートとの間に接続され
    た第3の分布定数線路と、 前記第2のポートと前記第3の分布定数線路との間、前
    記第4のポートと前記第3の分布定数線路との間に各々
    接続されたコンデンサと、 前記第4のポート側の前記コンデンサと前記第3の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第2のダイオード
    及びコンデンサと、 前記第2のダイオードと前記第2の分布定数線路に直列
    に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続され
    た第3制御電圧端子と、 前記第2のポート側の前記コンデンサと前記第3の分布
    定数線路との間の接続点と、基準電位との間に接続され
    ており、かつ互いに直列に接続された第4の分布定数線
    路及びコンデンサと、 前記第4の分布定数線路と前記第4の分布定数線路に直
    列に接続された前記コンデンサとの間の接続点に接続さ
    れた第4制御電圧端子とを備えており、 前記第3高周波スイッチ回路は、 前記第5のポートと前記第1のポートとの間に接続され
    た第3のダイオードと、 前記第5のポートと前記第2のポートとの間に接続され
    た第4のダイオードとを備え、 前記第3及び第4のダイオードは、第5のポートに対し
    て互いに逆向きに接続されており、 前記第5のポートと、前記第3,第4のダイオードとの
    間、前記第1のポートと前記第3のダイオードとの間、
    前記第2のポートと第4のダイオードとの間に、それぞ
    れ接続されたコンデンサと、 前記各コンデンサと前記第3,第4のダイオードとの間
    の接続点と基準電位との間に接続されており、かつ互い
    に直列に接続された分布定数線路及びコンデンサと、 前記各分布定数線路と前記各分布定数線路に直列に接続
    された前記各コンデンサとの間の各接続点に接続された
    第3〜第5制御電圧端子とを備えたことを特徴とする、
    高周波複合スイッチ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの前記ダイオードに並
    列に接続されており、かつ互いに直列に接続された分布
    定数線路及びコンデンサとをさらに備えることを特徴と
    する、請求項1〜9の何れかに記載の高周波複合スイッ
    チ。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの前記ダイオードに接
    続されたコンデンサをさらに備えることを特徴とする、
    請求項1〜10の何れかに記載の高周波複合スイッチ。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの前記ダイオードに並
    列に接続された抵抗をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1〜11の何れかに記載の高周波複合スイッチ。
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