JPH0521849U - 流し台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流し台に備えたスライド式まな板の衛生的で
かつ作業効率の良い収納手段を得る。 【構成】 流し台１にカウンター５面より一段低い段差
部７を設け、この段差部７の内側にシンク３，４を形成
し、さらに段差部７にまな板８を間口方向へスライド可
能に備える。そしてシンク３側端部から外側にかけて段
差部７を延長して段差延長部９を形成し、段差延長部９
を覆うかたちに天板１０を形成してまな板収納部１１を
設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キッチン用の流し台、特にスライド式のまな板を取り付けた流し台 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

キッチン用の流し台は、キャビネットの上面に調理作業用のカウンターを一体 化し、このカウンターにガスレンジやシンク等を組み込んだ構造が一般的である 。そして、調理作業が便利かつ効率的に行えるように、これらのガスレンジやシ ンク等の配置を工夫したり機能を充実させることがシステムキッチンでは重要な 課題となっている。

【０００３】 このような工夫の一つとして、たとえば特開平１−９７７３号公報に記載され ているように、調理に使用するまな板を移動可能に組み込み、調理作業の効率化 を図ったものが提案されている。この流し台は、図５に示すように、カウンター ２０面より一段低い段差部２１を形成し、この段差部２１の内側に深いシンク２ ２と浅いシンク２３とを形成し、段差部２１を利用してまな板２４を間口方向へ スライドできるようにしたものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような従来の流し台においては、まな板が常時シンクの上に あるため、埃が付いたり、またその上に物を置いたりして汚れることが多く、衛 生面で絶えず注意を払う必要がある。また、シンクを使っての作業時には、まな 板が作業の邪魔になるという問題もある。

【０００５】 本考案において解決すべき課題は、流し台に備えたスライド式まな板の衛生的 でかつ作業効率の良い収納手段を得ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の流し台は、カウンターの上面にカウンター面より一段低い段差部を設 け、この段差部の内側にシンクを形成し、さらに前記段差部にまな板を間口方向 へスライド可能に備えた流し台において、シンク側端部から外側にかけて段差部 を延長して段差延長部を形成し、同段差延長部を覆うかたちに天板を形成してま な板収納部を設けたものである。

【０００７】 まな板収納部には、まな板殺菌用の殺菌灯や乾燥用ヒータを取り付けることが できる。

【０００８】

【作用】

本考案の流し台においては、まな板を使用しないときは、スライドさせながら シンク側端から収納部にそのまま押し込んで収納する。まな板を使用するときは 収納部から引き出して使用する。また、収納部に殺菌灯や乾燥用ヒータを取り付 けておけば、収納中にまな板の殺菌や乾燥が行われる。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の実施例に係る流し台を示す斜視図、図２は要部の斜視図、図３ 及び図４は、図２におけるＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ線の断面図である。

【００１０】 図１に示すように、流し台１は、左側にガスレンジ２を備え、右側には深いシ ンク３と浅いシンク４を形成したカウンター５を、キャビネット６上に載置した システムキッチンである。深いシンク３と浅いシンク４の周囲には、カウンター 面より一段低い段差部７を設け、この段差部７にまな板８を差し渡して間口方向 にスライド可能としている。

【００１１】 流し台１の深いシンク３の右側端部から外側にかけ、図４の断面図に示すよう に、段差部７を延長して段差延長部９を形成している。さらに、この段差延長部 ９を覆うかたちに天板１０を形成してまな板を収納するまな板収納部１１を設け ている。

【００１２】 まな板収納部１１内には、収納されたまな板を受ける水切り用のワイヤシェル フ１３が組み込まれ、更にこのワイヤシェルフ１３の下には、水受け用トレー１ ４が着脱自在に取付けられている。１６はまな板収納部１１の開口部に開閉自在 に設けられた埃進入防止用の蓋である。

【００１３】 １５はまな板取り出し用のレバーで、一端をまな板収納部１１の奥部に支持さ れ、他端はまな板収納部１１の前面に形成したスライド溝１０ａ内をシンク３方 向に摺動可能である。このレバー１５は、まな板８が収納されているときには、 図２において溝１０ａの右端に位置しており、まな板８を使用するときには、レ バー１５をシンク３側にスライドさせてまな板８を押し出すようにして取り出せ ばよい。

【００１４】 まな板収納部１１内の上面には、まな板８の表面に付着した雑菌を殺菌し衛生 的に保つ殺菌灯１２を取り付けている。殺菌灯１２は、たとえば紫外線蛍光灯等 を用いることができる。また、殺菌灯に代え乾燥用のヒータを設けてもよく、或 いは殺菌灯とヒータの両者を設けてもよい。

【００１５】 以上の構成において、まな板８を使用しないときは、まな板収納部１１に押し 込んで収納する。その際、まな板収納部１１は、段差延長部９を段差部７と同じ 高さに連続し形成しているため、蓋１６を開け、まな板８をスライドしながら、 そのままの状態でまな板収納部１１内に押し込むことができる。そして、殺菌灯 １２或いはヒータのスイッチを入れ、殺菌・乾燥を行う。また、まな板８の底面 部には、水切り用のワイヤシェルフ１３が組み込まれているため、洗浄され濡れ た状態のまな板８でも効率良く殺菌・乾燥作業を行うことができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の流し台は次のような効果を奏する。

【００１７】 まな板を使用しないときは、まな板をそのままスライドするだけで、まな板 収納部に簡単に収納することができる。

【００１８】 シンクを使用するときに、まな板が邪魔にならず、シンクの使い勝手がよく なる。

【００１９】 使用しない間のまな板の汚れを防ぐことができる。

【００２０】 収納部に殺菌灯や乾燥ヒータを取り付けておけば、収納中にまな板の殺菌， 乾燥が行われ、まな板を常時清潔で衛生的に保つことができる。

【００２１】 デッドスペースになりがちな、カウンターの裏面を有効に利用することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る流し台を示す斜視図であ
る。

【図２】図１に示す流し台の要部の斜視図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】従来の流し台を示す部分斜視図である。

【符号の説明】

１ 流し台 ２ 調理器具 ３ 深いシンク ４ 浅いシンク ５ カウンター ６ キャビネット ７ 段差部 ８ まな板 ９ 段差延長部 １０ 天板 １１ まな板収納部 １２ 殺菌灯 １３ ワイヤシェルフ １４ トレー １５ レバー １６ 蓋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カウンターの上面にカウンター面より一
   段低い段差部を設け、この段差部の内側にシンクを形成
   し、さらに前記段差部にまな板を間口方向へスライド可
   能に備えた流し台において、シンク側端部から外側にか
   けて段差部を延長して段差延長部を形成し、同段差延長
   部を覆うかたちに天板を形成してまな板収納部を設けた
   流し台。
2. 【請求項２】 前記まな板収納部に殺菌灯を取り付けた
   請求項１記載の流し台。
3. 【請求項３】 前記まな板収納部に乾燥用ヒータを取り
   付けた請求項１又は請求項２記載の流し台。