JPH05217669A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JPH05217669A JPH05217669A JP1714692A JP1714692A JPH05217669A JP H05217669 A JPH05217669 A JP H05217669A JP 1714692 A JP1714692 A JP 1714692A JP 1714692 A JP1714692 A JP 1714692A JP H05217669 A JPH05217669 A JP H05217669A
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- high frequency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 食品量を推定することができ、最適な解凍を
行える高周波加熱装置を得る。 【構成】 加熱室1内のそれぞれ異なる複数の位置に配
置された高周波検出素子21により高周波を検出し、高
周波検出素子21の検出信号に基づき加熱室1内に置か
れた食品3の負荷量を検出回路23により検出する。検
出結果に基づき食品量に応じた最適な解凍を行う。ま
た、高周波検出素子21と熱検出素子22は同一構造で
あり、両者の出力の差を用いることにより、オーブン加
熱直後等でも正確な食品量検出を行える。
行える高周波加熱装置を得る。 【構成】 加熱室1内のそれぞれ異なる複数の位置に配
置された高周波検出素子21により高周波を検出し、高
周波検出素子21の検出信号に基づき加熱室1内に置か
れた食品3の負荷量を検出回路23により検出する。検
出結果に基づき食品量に応じた最適な解凍を行う。ま
た、高周波検出素子21と熱検出素子22は同一構造で
あり、両者の出力の差を用いることにより、オーブン加
熱直後等でも正確な食品量検出を行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の解凍及び加熱調
理を自動化する高周波加熱装置に関する。
理を自動化する高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の解凍を自動化する高周波加
熱装置並びにオーブン機能を有する高周波加熱装置が知
られている(特開平3−219587号公報参照)。図
7に示すように、この高周波加熱装置は食品が出し入れ
される加熱室1を有しており、加熱室1には加熱室1内
へ高周波電力を供給する高周波放射手段としてのマグネ
トロン2が付設されている。更に、加熱室1内には、食
品3を載置して回転するターンテーブル4が設けられて
おり、このターンテーブル4により高周波電力が食品3
を均一加熱する。さらに、この高周波加熱装置は、食品
3に吸収されない高周波を受信するアンテナ5を有して
いる。
熱装置並びにオーブン機能を有する高周波加熱装置が知
られている(特開平3−219587号公報参照)。図
7に示すように、この高周波加熱装置は食品が出し入れ
される加熱室1を有しており、加熱室1には加熱室1内
へ高周波電力を供給する高周波放射手段としてのマグネ
トロン2が付設されている。更に、加熱室1内には、食
品3を載置して回転するターンテーブル4が設けられて
おり、このターンテーブル4により高周波電力が食品3
を均一加熱する。さらに、この高周波加熱装置は、食品
3に吸収されない高周波を受信するアンテナ5を有して
いる。
【0003】アンテナ5には、アッテネータ6を介して
検波手段7が接続されている。アッテネータ6はアンテ
ナ5の受信出力を減衰させ、検波手段7は減衰した信号
を検波する。検波手段7には、A/D変換器8を介し制
御手段9が接続されている。A/D変換器8は検波手段
7のアナログ出力をディジタル変換し、マイクロコンピ
ュータ等で構成され各部を制御する制御手段9に出力す
る。制御手段9は、この出力に基づき各部を制御する。
検波手段7が接続されている。アッテネータ6はアンテ
ナ5の受信出力を減衰させ、検波手段7は減衰した信号
を検波する。検波手段7には、A/D変換器8を介し制
御手段9が接続されている。A/D変換器8は検波手段
7のアナログ出力をディジタル変換し、マイクロコンピ
ュータ等で構成され各部を制御する制御手段9に出力す
る。制御手段9は、この出力に基づき各部を制御する。
【0004】制御手段9には、ターンテーブル4を駆動
するモータ10、マグネトロン2を冷却するファン1
1、マグネトロン2への出力を可変する出力可変駆動手
段12が接続されている。なお、出力可変駆動手段12
は高圧トランス13を介してマグネトロン2と接続され
ている。
するモータ10、マグネトロン2を冷却するファン1
1、マグネトロン2への出力を可変する出力可変駆動手
段12が接続されている。なお、出力可変駆動手段12
は高圧トランス13を介してマグネトロン2と接続され
ている。
【0005】また、検波手段7は、図8に詳示するよう
に、抵抗14、16、17と、検波ダイオード(例えば
ショットキーバリアダイオード)15、およびコンデン
サ18から構成されている。
に、抵抗14、16、17と、検波ダイオード(例えば
ショットキーバリアダイオード)15、およびコンデン
サ18から構成されている。
【0006】次にこの従来例の動作について説明する。
【0007】冷凍食品を解凍する場合、ターンテーブル
4上に食品3を載置し、図示しない操作部により解凍モ
ードを選択する。さらにスタートスイッチが押される
と、制御手段9は、モータ10によりターンテーブル4
を駆動すると共に、出力可変駆動手段12により高圧ト
ランス13を介してマグネトロン2へ電力を供給し、更
にマグネトロン2を冷却するファン11を駆動する。そ
して、マグネトロン2は、加熱室1内へ高周波電力を供
給し、この高周波電力により食品3を加熱する。
4上に食品3を載置し、図示しない操作部により解凍モ
ードを選択する。さらにスタートスイッチが押される
と、制御手段9は、モータ10によりターンテーブル4
を駆動すると共に、出力可変駆動手段12により高圧ト
ランス13を介してマグネトロン2へ電力を供給し、更
にマグネトロン2を冷却するファン11を駆動する。そ
して、マグネトロン2は、加熱室1内へ高周波電力を供
給し、この高周波電力により食品3を加熱する。
【0008】この際、アンテナ5は、食品3に吸収され
なかった高周波を受信し、受信した高周波信号100は
アッテネータ6により減衰される。減衰した信号101
は検波手段7により検波され、検波手段7の出力102
はA/D変換器8によりディジタルに変換される。変換
された信号103は制御手段9に入力され、制御手段9
はこの信号103をターンテーブル4の1周期ごとに積
分する。すなわち、加熱室1内に設けたアンテナ5を用
いて検波手段7の出力を得て、食品3の誘電体損失の温
度依存性と検波手段7の出力との関係を用い、食品3の
解凍状態を間接的に把握する。制御手段9は、積分値に
基づきターンテーブル4、ファン11および出力可変駆
動手段12を制御する。
なかった高周波を受信し、受信した高周波信号100は
アッテネータ6により減衰される。減衰した信号101
は検波手段7により検波され、検波手段7の出力102
はA/D変換器8によりディジタルに変換される。変換
された信号103は制御手段9に入力され、制御手段9
はこの信号103をターンテーブル4の1周期ごとに積
分する。すなわち、加熱室1内に設けたアンテナ5を用
いて検波手段7の出力を得て、食品3の誘電体損失の温
度依存性と検波手段7の出力との関係を用い、食品3の
解凍状態を間接的に把握する。制御手段9は、積分値に
基づきターンテーブル4、ファン11および出力可変駆
動手段12を制御する。
【0009】例えば、冷凍された食品3の温度が徐々に
上昇し−2°C付近になると、検波手段7の検波電圧が
急激に低下し、積分電圧も低下する。これは、食品3の
一部が氷点付近になったため誘電体損失が増加し、その
部分に高周波電力が吸収され始める結果、検波手段7に
より検波される高周波電力が相対的に減少するからであ
る。
上昇し−2°C付近になると、検波手段7の検波電圧が
急激に低下し、積分電圧も低下する。これは、食品3の
一部が氷点付近になったため誘電体損失が増加し、その
部分に高周波電力が吸収され始める結果、検波手段7に
より検波される高周波電力が相対的に減少するからであ
る。
【0010】そして、制御手段9は、積分電圧の変化が
徐々に減少しほぼ変化が無くなった時点で解凍が終了し
たと判断し、モータ10、ファン11、および出力可変
駆動手段12を制御する。このように、従来の装置は、
冷凍食品3の解凍を自動的に行う。
徐々に減少しほぼ変化が無くなった時点で解凍が終了し
たと判断し、モータ10、ファン11、および出力可変
駆動手段12を制御する。このように、従来の装置は、
冷凍食品3の解凍を自動的に行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の装
置によれば、検波手段の出力から食品の解凍状態を相対
的に推定できる。しかし、食品の量に関しては、食品の
形状、大きさ、載置位置による検波手段の出力変化が大
きいため推定困難であった。
置によれば、検波手段の出力から食品の解凍状態を相対
的に推定できる。しかし、食品の量に関しては、食品の
形状、大きさ、載置位置による検波手段の出力変化が大
きいため推定困難であった。
【0012】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、食品の形状、大きさ、載置位置
にかかわらず食品量を推定でき、最適な加熱を行うこと
が可能な高周波加熱装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、食品の形状、大きさ、載置位置
にかかわらず食品量を推定でき、最適な加熱を行うこと
が可能な高周波加熱装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1は、食品が出し入れされる
加熱室と、加熱室内へ高周波電力を放射する高周波放射
手段と、加熱室内の異なる位置に配置され高周波電力を
検出する複数の高周波検出素子と、高周波検出素子から
の検出信号に基づき加熱室内に置かれた食品量を検出す
る検出手段と、検出手段の検出結果に基づき高周波放射
手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
るために、本発明の請求項1は、食品が出し入れされる
加熱室と、加熱室内へ高周波電力を放射する高周波放射
手段と、加熱室内の異なる位置に配置され高周波電力を
検出する複数の高周波検出素子と、高周波検出素子から
の検出信号に基づき加熱室内に置かれた食品量を検出す
る検出手段と、検出手段の検出結果に基づき高周波放射
手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の請求項2は、高周波検出素
子が、加熱室内に設けられ高周波電力を吸収することに
より自己発熱する発熱体と、発熱体の温度を検出する温
度検出体と、を含み、高周波電力を発熱体の温度上昇と
して検出することを特徴とする。
子が、加熱室内に設けられ高周波電力を吸収することに
より自己発熱する発熱体と、発熱体の温度を検出する温
度検出体と、を含み、高周波電力を発熱体の温度上昇と
して検出することを特徴とする。
【0015】そして、本発明の請求項3は、高周波検出
素子が、加熱室内に設けられ高周波電力を吸収すること
により自己発熱する発熱体と、発熱体の温度を検出する
温度検出体と、を含み、高周波からシールドされた状態
で高周波検出素子の近傍に配置され、高周波検出素子の
近傍の温度を高周波検出素子とほぼ同様の特性で検出す
る熱検出素子と、高周波検出素子からの検出信号と熱検
出素子からの検出信号の差を求め、高周波電力による温
度上昇を示す信号を出力する作動増幅器と、を備え、検
出手段が、食品量を作動増幅器の出力に基づき検出する
ことを特徴とする。
素子が、加熱室内に設けられ高周波電力を吸収すること
により自己発熱する発熱体と、発熱体の温度を検出する
温度検出体と、を含み、高周波からシールドされた状態
で高周波検出素子の近傍に配置され、高周波検出素子の
近傍の温度を高周波検出素子とほぼ同様の特性で検出す
る熱検出素子と、高周波検出素子からの検出信号と熱検
出素子からの検出信号の差を求め、高周波電力による温
度上昇を示す信号を出力する作動増幅器と、を備え、検
出手段が、食品量を作動増幅器の出力に基づき検出する
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明の請求項1に係る高周波加熱装置にお
いては、高周波放射手段により加熱室内へ放射された高
周波電力が、それぞれ加熱室内の異なる位置に配置され
た複数の高周波検出素子により検出される。さらに、検
出手段により、高周波検出素子からの検出信号に基づき
加熱室内に置かれた食品量が検出される。そして、検出
結果に基づき高周波放射手段が制御され、食品量を考慮
にいれた最適な解凍・加熱調理が実施される。なお、こ
のとき、高周波放射手段の制御を駆動手段の制御として
行ってもよい。駆動手段は、高周波放射手段の高周波出
力を変化させる。
いては、高周波放射手段により加熱室内へ放射された高
周波電力が、それぞれ加熱室内の異なる位置に配置され
た複数の高周波検出素子により検出される。さらに、検
出手段により、高周波検出素子からの検出信号に基づき
加熱室内に置かれた食品量が検出される。そして、検出
結果に基づき高周波放射手段が制御され、食品量を考慮
にいれた最適な解凍・加熱調理が実施される。なお、こ
のとき、高周波放射手段の制御を駆動手段の制御として
行ってもよい。駆動手段は、高周波放射手段の高周波出
力を変化させる。
【0017】また、請求項2においては、高周波電力が
発熱体の温度上昇として検出される。従って、ターンテ
ーブルの回転による高周波電力の検出結果の変動が少な
くなり、積分処理が不要となり、高周波回路が小規模と
なる。
発熱体の温度上昇として検出される。従って、ターンテ
ーブルの回転による高周波電力の検出結果の変動が少な
くなり、積分処理が不要となり、高周波回路が小規模と
なる。
【0018】そして、請求項3においては、高周波検出
素子と熱検出素子とがほぼ同様の温度特性を有する。す
なわち両者はほぼ同一の構成を有しており、例えばヒー
タの加熱による温度上昇は両者の出力に同様に現れ、高
周波電力による温度上昇は高周波検出素子の出力のみに
現れる。従って、両者の出力の差を示す差動増幅器の出
力に基づき食品量の検出を行うことにより、例えばヒー
タによる加熱(オーブン)機能を使用した直後に高周波
加熱を行った場合でも、高周波による温度上昇を正確に
知ることができ、良好な食品量検出が可能である。
素子と熱検出素子とがほぼ同様の温度特性を有する。す
なわち両者はほぼ同一の構成を有しており、例えばヒー
タの加熱による温度上昇は両者の出力に同様に現れ、高
周波電力による温度上昇は高周波検出素子の出力のみに
現れる。従って、両者の出力の差を示す差動増幅器の出
力に基づき食品量の検出を行うことにより、例えばヒー
タによる加熱(オーブン)機能を使用した直後に高周波
加熱を行った場合でも、高周波による温度上昇を正確に
知ることができ、良好な食品量検出が可能である。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
する。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係りオーブン
機能を有する高周波加熱装置を示す概略構成図である。
機能を有する高周波加熱装置を示す概略構成図である。
【0021】この実施例は、図1に示すように食品が出
し入れされる金属で囲われた加熱室1を有している。加
熱室1内には、加熱室1へ高周波電力を供給するマグネ
トロン2が付設されており、熱を供給するヒータ20が
加熱室1内の上部および下部に配置されている。更に、
加熱室1内には、食品3が載置されこの食品3が高周波
電力により均一加熱されるように回転するターンテーブ
ル4が設けられており、かつ加熱室1内のドアー部分を
除く垂直壁1a、1b、1c(図2参照)には、食品3
に吸収されない高周波電力を受信する高周波検出素子2
1が配設されている。さらにこの高周波検出素子21の
近傍には、加熱室1内の熱を検出する熱検出素子22が
配設されている。
し入れされる金属で囲われた加熱室1を有している。加
熱室1内には、加熱室1へ高周波電力を供給するマグネ
トロン2が付設されており、熱を供給するヒータ20が
加熱室1内の上部および下部に配置されている。更に、
加熱室1内には、食品3が載置されこの食品3が高周波
電力により均一加熱されるように回転するターンテーブ
ル4が設けられており、かつ加熱室1内のドアー部分を
除く垂直壁1a、1b、1c(図2参照)には、食品3
に吸収されない高周波電力を受信する高周波検出素子2
1が配設されている。さらにこの高周波検出素子21の
近傍には、加熱室1内の熱を検出する熱検出素子22が
配設されている。
【0022】そして、高周波検出素子21および熱検出
素子22には、高周波検出素子21の検出信号および熱
検出素子22の検出信号に基づき加熱室1内に置かれた
食品3の量を検出する検出回路23が接続されている。
検出回路23には、検出回路23の出力により各部を制
御する制御手段9が接続されており、制御手段9には、
ターンテーブル4を駆動するモータ10と、マグネトロ
ン2を冷却するファン11と、マグネトロン2への出力
を可変する出力可変駆動手段12と、ヒータ駆動回路3
0を介してヒータ20とが接続されている。制御手段9
はマイクロコンピュータとして構成され、検出手段23
のアナログ出力を入力した後ディジタル変換し、適当な
加熱時間とマグネトロン2から出力する高周波電力を算
出する。なお、出力可変駆動手段12は高圧トランス1
3を介してマグネトロン2と接続されており、高圧トラ
ンス13に印加する電圧のオン時間及びオフ時間を制御
してマグネトロン2から出力する高周波電力の平均電力
を変化させる。
素子22には、高周波検出素子21の検出信号および熱
検出素子22の検出信号に基づき加熱室1内に置かれた
食品3の量を検出する検出回路23が接続されている。
検出回路23には、検出回路23の出力により各部を制
御する制御手段9が接続されており、制御手段9には、
ターンテーブル4を駆動するモータ10と、マグネトロ
ン2を冷却するファン11と、マグネトロン2への出力
を可変する出力可変駆動手段12と、ヒータ駆動回路3
0を介してヒータ20とが接続されている。制御手段9
はマイクロコンピュータとして構成され、検出手段23
のアナログ出力を入力した後ディジタル変換し、適当な
加熱時間とマグネトロン2から出力する高周波電力を算
出する。なお、出力可変駆動手段12は高圧トランス1
3を介してマグネトロン2と接続されており、高圧トラ
ンス13に印加する電圧のオン時間及びオフ時間を制御
してマグネトロン2から出力する高周波電力の平均電力
を変化させる。
【0023】また、高周波検出素子21は、図3に詳示
するように、リニア温度係数抵抗32と、リニア温度係
数抵抗32を覆うフェライトの微粉末と接着剤の混合物
24とから構成されている。フェライトの微粉末と接着
剤の混合物24は、高周波を吸収して自己発熱し、リニ
ア温度係数抵抗32の抵抗値は温度の上昇に伴いリニア
に増加する。更に、熱検出素子22は、リニア温度係数
抵抗32と、リニア温度係数抵抗32を覆うフェライト
の微粉末を接着剤により混合して形成した発熱体24と
から構成されており、高周波検出素子21と同一構造で
ある。また、その表面にはマイクロ波を反射するシール
ド25が形成されており、各素子21、22のリニア温
度係数抵抗32には同一のものを使用する。加熱室1内
の垂直壁1a、1b、1cには、それぞれ互いに近接し
た位置に2個の穴26、27が穿設されている。高周波
検出素子21および熱検出素子22の検出面は穴26、
27に嵌入しており、また、穴26、27と高周波検出
素子21および熱検出素子22の外縁部分とが食い違う
ことにより高周波の漏洩を完全に遮断している。さら
に、高周波検出素子21と熱検出素子22の間及び各素
子21、22と垂直壁1a,1b,1cの間には、熱が
伝導しにくいようにそれぞれ熱絶縁を施す。
するように、リニア温度係数抵抗32と、リニア温度係
数抵抗32を覆うフェライトの微粉末と接着剤の混合物
24とから構成されている。フェライトの微粉末と接着
剤の混合物24は、高周波を吸収して自己発熱し、リニ
ア温度係数抵抗32の抵抗値は温度の上昇に伴いリニア
に増加する。更に、熱検出素子22は、リニア温度係数
抵抗32と、リニア温度係数抵抗32を覆うフェライト
の微粉末を接着剤により混合して形成した発熱体24と
から構成されており、高周波検出素子21と同一構造で
ある。また、その表面にはマイクロ波を反射するシール
ド25が形成されており、各素子21、22のリニア温
度係数抵抗32には同一のものを使用する。加熱室1内
の垂直壁1a、1b、1cには、それぞれ互いに近接し
た位置に2個の穴26、27が穿設されている。高周波
検出素子21および熱検出素子22の検出面は穴26、
27に嵌入しており、また、穴26、27と高周波検出
素子21および熱検出素子22の外縁部分とが食い違う
ことにより高周波の漏洩を完全に遮断している。さら
に、高周波検出素子21と熱検出素子22の間及び各素
子21、22と垂直壁1a,1b,1cの間には、熱が
伝導しにくいようにそれぞれ熱絶縁を施す。
【0024】検出回路23は、図4に詳示するように、
差動アンプ28を備えている。差動アンプ28のマイナ
ス入力には、熱検出素子22とプルアップ抵抗R10の接
続点が抵抗R1 を介して接続されており、差動アンプ2
8のプラス入力には高周波検出素子21とプルアップ抵
抗R11の接続点が抵抗R3 を介して接続されている。各
接続点の電圧をそれぞれV1 、V2 とし、R1 =R3 、
R2 =R4 、R10=R11とすると、差動アンプ28の出
力V0 、すなわち高周波による発熱体24の発熱温度は
相対的に次式で求められる。
差動アンプ28を備えている。差動アンプ28のマイナ
ス入力には、熱検出素子22とプルアップ抵抗R10の接
続点が抵抗R1 を介して接続されており、差動アンプ2
8のプラス入力には高周波検出素子21とプルアップ抵
抗R11の接続点が抵抗R3 を介して接続されている。各
接続点の電圧をそれぞれV1 、V2 とし、R1 =R3 、
R2 =R4 、R10=R11とすると、差動アンプ28の出
力V0 、すなわち高周波による発熱体24の発熱温度は
相対的に次式で求められる。
【0025】V0 =(R2 /R1 )(V2 −V1 ) 異なる位置に設けた高周波検出素子21の出力を検出す
る差動アンプ28(3個)の出力は、それぞれ平均化処
理手段29に入力される。平均化処理手段29では入力
された電圧V0a、V0b、V0cの相互の差を算出し、差が
最も少ない2つの出力電圧の平均値を求めるものであ
る。温度差検出手段31は3つの熱検出素子22の出力
電圧V2 の差から加熱室1内の温度分布を検出する。
る差動アンプ28(3個)の出力は、それぞれ平均化処
理手段29に入力される。平均化処理手段29では入力
された電圧V0a、V0b、V0cの相互の差を算出し、差が
最も少ない2つの出力電圧の平均値を求めるものであ
る。温度差検出手段31は3つの熱検出素子22の出力
電圧V2 の差から加熱室1内の温度分布を検出する。
【0026】ここに、出願人は、図5に示すように、食
品3として例えば水を用いた実験により、食品量と出力
電圧との関係を求めている。この図では、加熱室1内の
垂直壁1a、1b、1cのそれぞれの高周波検出素子2
1に係る出力電圧V0 をV0a、V0b、V0cと表してい
る。実験の結果、食品量(負荷量)が増大するとともに
この電圧V0 が低下すること、すなわち差動アンプ28
の出力電圧V0a、V0b、V0cがそれぞれ低下することが
判明している。高周波検出素子21に係る出力電圧V0
(V0a、V0b、V0c)は食品の大きさ、形によってばら
つきが大きく出る。したがって、このように、3個の差
動アンプ28の出力のうち値の近い2個の平均値を求め
ると図5に示すようになり、食品量と出力電圧V0 の間
に簡単な相関関係があることがわかる。
品3として例えば水を用いた実験により、食品量と出力
電圧との関係を求めている。この図では、加熱室1内の
垂直壁1a、1b、1cのそれぞれの高周波検出素子2
1に係る出力電圧V0 をV0a、V0b、V0cと表してい
る。実験の結果、食品量(負荷量)が増大するとともに
この電圧V0 が低下すること、すなわち差動アンプ28
の出力電圧V0a、V0b、V0cがそれぞれ低下することが
判明している。高周波検出素子21に係る出力電圧V0
(V0a、V0b、V0c)は食品の大きさ、形によってばら
つきが大きく出る。したがって、このように、3個の差
動アンプ28の出力のうち値の近い2個の平均値を求め
ると図5に示すようになり、食品量と出力電圧V0 の間
に簡単な相関関係があることがわかる。
【0027】図6は、本実施例の高周波加熱装置を用い
て冷凍食品(冷凍したサシミ)を解凍加熱したときの検
出回路23の出力電圧時間変化を示している。食品3が
氷点以下の状態(冷凍状態)では誘電率が低いため高周
波電力は食品3に吸収されず、この結果出力電圧V0 が
大きくなる。また、氷点に近くなると水分の部分が増加
し高周波電力を吸収するようになり、この結果出力電圧
が低下する。この後、食品3がほぼ水分状態となると、
高周波電力の吸収状態に大差がなくなり、出力電圧低下
は緩やかになる。従って、出力変化に基づいて解凍状態
及び解凍の完了を検出できる。
て冷凍食品(冷凍したサシミ)を解凍加熱したときの検
出回路23の出力電圧時間変化を示している。食品3が
氷点以下の状態(冷凍状態)では誘電率が低いため高周
波電力は食品3に吸収されず、この結果出力電圧V0 が
大きくなる。また、氷点に近くなると水分の部分が増加
し高周波電力を吸収するようになり、この結果出力電圧
が低下する。この後、食品3がほぼ水分状態となると、
高周波電力の吸収状態に大差がなくなり、出力電圧低下
は緩やかになる。従って、出力変化に基づいて解凍状態
及び解凍の完了を検出できる。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
【0029】食品を高周波電力により加熱する場合、す
なわち電子レンジとして機能させる場合には、まずター
ンテーブル4上に食品3を載置し図示しない操作部によ
り加熱モードを選択する。この後スタートスイッチが押
されると、制御手段9は、モータ10によりターンテー
ブル4を駆動すると共に、出力可変駆動手段12により
マグネトロン2へ高圧トランス13を介して出力を供給
し、更にマグネトロン2を冷却するファン11を駆動す
る。そして、マグネトロン2は、加熱室1内へ高周波を
供給し、この高周波により食品3を加熱する。この際、
制御手段9は、加熱初期に食品量を正確に検出するため
一定量の高周波電力(例えば500W)を出力するよう
に出力可変手段12を制御する。
なわち電子レンジとして機能させる場合には、まずター
ンテーブル4上に食品3を載置し図示しない操作部によ
り加熱モードを選択する。この後スタートスイッチが押
されると、制御手段9は、モータ10によりターンテー
ブル4を駆動すると共に、出力可変駆動手段12により
マグネトロン2へ高圧トランス13を介して出力を供給
し、更にマグネトロン2を冷却するファン11を駆動す
る。そして、マグネトロン2は、加熱室1内へ高周波を
供給し、この高周波により食品3を加熱する。この際、
制御手段9は、加熱初期に食品量を正確に検出するため
一定量の高周波電力(例えば500W)を出力するよう
に出力可変手段12を制御する。
【0030】この際、高周波検出素子21の発熱体24
は、食品3に吸収されなかった高周波電力を吸収して自
己発熱し、この熱により高周波検出素子21のリニア温
度係数抵抗32の抵抗値が増加する。これに対し、シー
ルド25により高周波電力が反射されるため熱検出素子
22は高周波電力を吸収せず、熱検出素子22の発熱体
24が自己発熱することはない。差動アンプ28は、高
周波検出素子21及び熱検出素子22の出力を入力して
差動増幅し、検出回路23は、差動アンプ28の出力電
圧V0a、V0b、V0cを平均値処理し、その結果に基づき
加熱室1内に置かれた食品3の量を検出する。更に、検
出回路23は、検出した食品量を制御手段9へ出力し、
制御手段9は、この食品量に基づきターンテーブル4、
ファン11および出力可変駆動手段12を制御し、食品
3の自動加熱を行う。
は、食品3に吸収されなかった高周波電力を吸収して自
己発熱し、この熱により高周波検出素子21のリニア温
度係数抵抗32の抵抗値が増加する。これに対し、シー
ルド25により高周波電力が反射されるため熱検出素子
22は高周波電力を吸収せず、熱検出素子22の発熱体
24が自己発熱することはない。差動アンプ28は、高
周波検出素子21及び熱検出素子22の出力を入力して
差動増幅し、検出回路23は、差動アンプ28の出力電
圧V0a、V0b、V0cを平均値処理し、その結果に基づき
加熱室1内に置かれた食品3の量を検出する。更に、検
出回路23は、検出した食品量を制御手段9へ出力し、
制御手段9は、この食品量に基づきターンテーブル4、
ファン11および出力可変駆動手段12を制御し、食品
3の自動加熱を行う。
【0031】このように、加熱初期に食品量が検出でき
るため、出力可変駆動手段12を制御し加熱時間や加熱
時の高周波出力を制御することにより、最適加熱を得る
ことができる。
るため、出力可変駆動手段12を制御し加熱時間や加熱
時の高周波出力を制御することにより、最適加熱を得る
ことができる。
【0032】また、図示しない操作部によりオーブンモ
ードが選択され使用された直後や、周囲温度の変化が生
じたとき、高周波検出素子21の出力電圧V2 がこれに
伴い変化する。本実施例では、高周波検出素子21が同
一構造の熱検出素子22と並置されているため、このよ
うな熱に因る高周波検出素子21及び熱検出素子22の
出力変化は同一となる。従って、差動アンプ28の出力
は、高周波電力によって高周波検出素子21が発熱した
場合にのみ得られ、オーブンモードの際等のように高周
波検出素子21と熱検出素子22が同時に温度上昇する
場合には得られない。したがって、熱検出素子22の出
力V1 を計測することでオーブンの温度を検出すること
ができ、複数の設置場所の熱検出素子22の出力のバラ
ツキから加熱室1内の温度分布を検出できる。この分布
に従って、ヒータ駆動回路30を介してヒータ20を制
御して食品に応じた最適加熱になるよう制御手段9が動
作する。
ードが選択され使用された直後や、周囲温度の変化が生
じたとき、高周波検出素子21の出力電圧V2 がこれに
伴い変化する。本実施例では、高周波検出素子21が同
一構造の熱検出素子22と並置されているため、このよ
うな熱に因る高周波検出素子21及び熱検出素子22の
出力変化は同一となる。従って、差動アンプ28の出力
は、高周波電力によって高周波検出素子21が発熱した
場合にのみ得られ、オーブンモードの際等のように高周
波検出素子21と熱検出素子22が同時に温度上昇する
場合には得られない。したがって、熱検出素子22の出
力V1 を計測することでオーブンの温度を検出すること
ができ、複数の設置場所の熱検出素子22の出力のバラ
ツキから加熱室1内の温度分布を検出できる。この分布
に従って、ヒータ駆動回路30を介してヒータ20を制
御して食品に応じた最適加熱になるよう制御手段9が動
作する。
【0033】また、冷凍食品を解凍する場合、図示しな
い操作部により解凍モードを選択し、スタートキーを押
す。これに応じ、制御手段9は、出力可変手段12から
高圧トランス13を介してマグネトロン2へ電力を供給
し、マグネトロン2は、加熱室1内に高周波電力を供給
する。解凍時は食品3が均一に解凍されるように高周波
電力を小さく(例えば200W)し、高周波で食品3に
部分的発生した熱が食品3全体に拡散(熱伝導)するよ
うにする。このとき、検出手段23の食品量出力は徐々
に低下し、変曲点が現れるt0 付近で解凍が終了する。
また解凍時間を短くするために図6に示すように高周波
電力を制御する。すなわち、食品3が氷点以下の場合は
出力を大きくして速く氷点に至るようにし、氷点に近付
いたら出力を低下させ、食品3を、熱伝導により均一に
解凍させる。この後、出力電圧に変曲点が現れるt0 付
近で解凍が終了する。
い操作部により解凍モードを選択し、スタートキーを押
す。これに応じ、制御手段9は、出力可変手段12から
高圧トランス13を介してマグネトロン2へ電力を供給
し、マグネトロン2は、加熱室1内に高周波電力を供給
する。解凍時は食品3が均一に解凍されるように高周波
電力を小さく(例えば200W)し、高周波で食品3に
部分的発生した熱が食品3全体に拡散(熱伝導)するよ
うにする。このとき、検出手段23の食品量出力は徐々
に低下し、変曲点が現れるt0 付近で解凍が終了する。
また解凍時間を短くするために図6に示すように高周波
電力を制御する。すなわち、食品3が氷点以下の場合は
出力を大きくして速く氷点に至るようにし、氷点に近付
いたら出力を低下させ、食品3を、熱伝導により均一に
解凍させる。この後、出力電圧に変曲点が現れるt0 付
近で解凍が終了する。
【0034】なお、上述実施例においては、熱検出素子
22にリニア温度係数抵抗32を用いたが、これに限ら
ず、サーミスタ等、温度上昇を検出可能なものを用いれ
ばよい。また、高周波検出素子21および熱検出素子2
2を3個ずつ設けたが、本発明は高周波検出素子21お
よび熱検出素子22の数に限定されるものではない。な
お、高周波検出素子21および熱検出素子22を3個ず
つ以上設けた場合に差動アンプ28の出力電圧V0 の最
大と最小とを除いたものの平均をとるようにすること
や、各出力電圧からファジイ推論を用いて食品量を推論
したり、ニューラルネットワークを用いて検出すること
も有効である。更に、高周波検出素子21と熱検出素子
22とは熱絶縁して相互干渉を低減することが望まし
い。又、各素子21、22の設置位置は加熱室1の大き
さ、形状、マグネトロン2からの高周波出力位置等によ
り選択し、最適な検出出力が得られるようにする。従っ
て、垂直壁1a,1b,1cに限られない。さらに、高
圧トランス13に代え、インバータ等を用いて出力可変
手段12を構成しても良い。
22にリニア温度係数抵抗32を用いたが、これに限ら
ず、サーミスタ等、温度上昇を検出可能なものを用いれ
ばよい。また、高周波検出素子21および熱検出素子2
2を3個ずつ設けたが、本発明は高周波検出素子21お
よび熱検出素子22の数に限定されるものではない。な
お、高周波検出素子21および熱検出素子22を3個ず
つ以上設けた場合に差動アンプ28の出力電圧V0 の最
大と最小とを除いたものの平均をとるようにすること
や、各出力電圧からファジイ推論を用いて食品量を推論
したり、ニューラルネットワークを用いて検出すること
も有効である。更に、高周波検出素子21と熱検出素子
22とは熱絶縁して相互干渉を低減することが望まし
い。又、各素子21、22の設置位置は加熱室1の大き
さ、形状、マグネトロン2からの高周波出力位置等によ
り選択し、最適な検出出力が得られるようにする。従っ
て、垂直壁1a,1b,1cに限られない。さらに、高
圧トランス13に代え、インバータ等を用いて出力可変
手段12を構成しても良い。
【0035】さらに、高周波検出素子21の発熱体24
として、フェライト微粉体と接着剤の混合物を用いたが
これに限定されるものではなく、フェライトを所定の形
状に焼成し、そこにリニア温度係数抵抗32など温度を
検出する素子を密着させるものでもよい。また発熱体2
4のフェライトに限定されず高周波電力を吸収して発熱
するものであればよい。
として、フェライト微粉体と接着剤の混合物を用いたが
これに限定されるものではなく、フェライトを所定の形
状に焼成し、そこにリニア温度係数抵抗32など温度を
検出する素子を密着させるものでもよい。また発熱体2
4のフェライトに限定されず高周波電力を吸収して発熱
するものであればよい。
【0036】熱検出素子22は、高周波による加熱のみ
に使用する場合は必ずしも必要ないがくり返して、加熱
調理したり、周囲温度が変化する状態でも正確に食品量
を検出するためには有効である。
に使用する場合は必ずしも必要ないがくり返して、加熱
調理したり、周囲温度が変化する状態でも正確に食品量
を検出するためには有効である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱室内の異なる位置に配置された複数の高周波検出素
子により高周波電力を検出し、高周波検出素子からの検
出信号に基づき加熱室内に置かれた食品量を検出して高
周波放射手段の制御を行うようにしたため、食品量を考
慮にいれた最適な解凍・加熱調理が可能になる。なお、
高周波放射手段の制御を駆動手段の制御として行っても
よい。
加熱室内の異なる位置に配置された複数の高周波検出素
子により高周波電力を検出し、高周波検出素子からの検
出信号に基づき加熱室内に置かれた食品量を検出して高
周波放射手段の制御を行うようにしたため、食品量を考
慮にいれた最適な解凍・加熱調理が可能になる。なお、
高周波放射手段の制御を駆動手段の制御として行っても
よい。
【0038】また、請求項2によれば、高周波電力を発
熱体の温度上昇として検出するようにしたため、ターン
テーブルの回転による高周波電力の検出結果の変動が少
なくなり、積分処理が不要となり、高周波回路が小規模
となる。
熱体の温度上昇として検出するようにしたため、ターン
テーブルの回転による高周波電力の検出結果の変動が少
なくなり、積分処理が不要となり、高周波回路が小規模
となる。
【0039】そして、請求項3によれば、ほぼ同一の構
成、ほぼ同様の温度特性の高周波検出素子及び熱検出素
子を用い、熱検出素子を高周波検出素子の近傍に配置し
高周波からシールドしたため、両者の出力の差を示す作
動増幅器の出力に基づき食品量の検出を行うことによ
り、例えばヒータによる加熱(オーブン)機能を使用し
た直後に高周波加熱を行った場合でも、高周波による温
度上昇を知ることができ、良好な食品量検出が可能であ
る。
成、ほぼ同様の温度特性の高周波検出素子及び熱検出素
子を用い、熱検出素子を高周波検出素子の近傍に配置し
高周波からシールドしたため、両者の出力の差を示す作
動増幅器の出力に基づき食品量の検出を行うことによ
り、例えばヒータによる加熱(オーブン)機能を使用し
た直後に高周波加熱を行った場合でも、高周波による温
度上昇を知ることができ、良好な食品量検出が可能であ
る。
【図1】本発明の一実施例に係るオーブン機能を有する
高周波加熱装置を示す概略構成図である。
高周波加熱装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るオーブン機能を有する
高周波加熱装置を示す斜視図である。
高周波加熱装置を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る高周波検出素子および
熱検出素子を示す斜視図である。
熱検出素子を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る検出回路を示す回路図
である。
である。
【図5】本発明の一実施例に係る検出回路の出力電圧と
負荷量との関係を示す図である。
負荷量との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係る検出回路の出力電圧の
時間に対する変化を示す図である。
時間に対する変化を示す図である。
【図7】従来の高周波加熱装置を示す概略構成図であ
る。
る。
【図8】従来の検出回路を示す回路図である。
1 加熱室 2 マグネトロン 3 食品 4 ターンテーブル 9 制御手段 12 出力可変駆動手段 20 ヒータ 21 高周波検出素子 22 熱検出素子 23 検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 正史 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱 電機株式会社生活システム研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 食品が出し入れされる加熱室と、 加熱室内へ高周波電力を放射する高周波放射手段と、 加熱室内の異なる位置に配置され高周波電力を検出する
複数の高周波検出素子と、 高周波検出素子からの検出信号に基づき加熱室内に置か
れた食品量を検出する検出手段と、 検出手段の検出結果に基づき高周波放射手段を制御する
制御手段と、 を備えることを特徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
て、 高周波検出素子が、 加熱室内に設けられ高周波電力を吸収することにより自
己発熱する発熱体と、発熱体の温度を検出する温度検出
体と、 を含み、 高周波電力を発熱体の温度上昇として検出することを特
徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の高周波加熱装置におい
て、 高周波検出素子が、 加熱室内に設けられ高周波電力を吸収することにより自
己発熱する発熱体と、 発熱体の温度を検出する温度検出体と、 を含み、 高周波からシールドされた状態で高周波検出素子の近傍
に配置され、高周波検出素子の近傍の温度を高周波検出
素子とほぼ同様の特性で検出する熱検出素子と、 高周波検出素子からの検出信号と熱検出素子からの検出
信号の差を求め、高周波電力による温度上昇を示す信号
を出力する作動増幅器と、 を備え、 検出手段が、食品量を作動増幅器の出力に基づき検出す
ることを特徴とする高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4017146A JP2996799B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4017146A JP2996799B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217669A true JPH05217669A (ja) | 1993-08-27 |
JP2996799B2 JP2996799B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=11935859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4017146A Expired - Fee Related JP2996799B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996799B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010092751A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | マイクロ波加熱装置 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4017146A patent/JP2996799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010092751A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | マイクロ波加熱装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2996799B2 (ja) | 2000-01-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |