JPH05216226A - 光重合性組成物 - Google Patents
光重合性組成物Info
- Publication number
- JPH05216226A JPH05216226A JP2031892A JP2031892A JPH05216226A JP H05216226 A JPH05216226 A JP H05216226A JP 2031892 A JP2031892 A JP 2031892A JP 2031892 A JP2031892 A JP 2031892A JP H05216226 A JPH05216226 A JP H05216226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitizer
- photopolymerizable composition
- light
- present
- examples
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも付加重合可能な化合物および光重
合開始系を含む光重合性組成物において、該付加重合可
能な化合物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個有しており、該光重合開始系が、特定のテトラヒドロ
キノリン骨格と置換基を有する1−インダノン骨格を有
する増感剤および該増感剤との共存下で光照射時に活性
ラジカルを発生し得る活性剤を少なくとも1種含有する
ことを特徴とする。 【効果】 本発明の光重合性組成物は、可視光線、特に
長波長光線において極めて高感度である。
合開始系を含む光重合性組成物において、該付加重合可
能な化合物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個有しており、該光重合開始系が、特定のテトラヒドロ
キノリン骨格と置換基を有する1−インダノン骨格を有
する増感剤および該増感剤との共存下で光照射時に活性
ラジカルを発生し得る活性剤を少なくとも1種含有する
ことを特徴とする。 【効果】 本発明の光重合性組成物は、可視光線、特に
長波長光線において極めて高感度である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合性組成物に関する
ものである。特に可視領域の光線に対して極めて高感度
を示す光重合性組成物に関するものである。
ものである。特に可視領域の光線に対して極めて高感度
を示す光重合性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合系を利用した画像形成法は
多数知られている。例えば、付加重合可能なエチレン性
二重結合を含む化合物と光重合開始剤、さらに所望によ
り用いられる有機高分子結合剤等からなる光重合性組成
物を調製し、この光重合性組成物を支持体上に塗布して
光重合性組成物の層を設けた感光材料を作成し、所望画
像を像露光して露光部分を重合硬化させ、未露光部分を
溶解除去することにより硬化レリーフ画像を形成する方
法、上述感光材料の少くとも一方が透明である2枚の支
持体間に光重合性組成物の層を設けたものであり、透明
支持体側より像露光し光による接着強度の変化を惹起さ
せた後、支持体を剥離することにより画像を形成する方
法、その他光重合性組成物層の光によるトナー付着性の
変化を利用した画像作成方法等がある。これらの方法に
応用される光重合性組成物の光重合開始剤としては従
来、ベンゾイル、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルケタール、ベンゾフェノン、アントラキノン、ベンジ
ル、あるいはミヒラーケトンなどが用いられてきた。し
かしながら、これらの光重合開始剤は400nm以下の
紫外線領域の光線に対する光重合開始能力に比較し、4
00nm以上の可視光線領域の光線に対するそれは顕著
に低く、従ってそれらを含む光重合性組成物の応用範囲
を限定してきた。
多数知られている。例えば、付加重合可能なエチレン性
二重結合を含む化合物と光重合開始剤、さらに所望によ
り用いられる有機高分子結合剤等からなる光重合性組成
物を調製し、この光重合性組成物を支持体上に塗布して
光重合性組成物の層を設けた感光材料を作成し、所望画
像を像露光して露光部分を重合硬化させ、未露光部分を
溶解除去することにより硬化レリーフ画像を形成する方
法、上述感光材料の少くとも一方が透明である2枚の支
持体間に光重合性組成物の層を設けたものであり、透明
支持体側より像露光し光による接着強度の変化を惹起さ
せた後、支持体を剥離することにより画像を形成する方
法、その他光重合性組成物層の光によるトナー付着性の
変化を利用した画像作成方法等がある。これらの方法に
応用される光重合性組成物の光重合開始剤としては従
来、ベンゾイル、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルケタール、ベンゾフェノン、アントラキノン、ベンジ
ル、あるいはミヒラーケトンなどが用いられてきた。し
かしながら、これらの光重合開始剤は400nm以下の
紫外線領域の光線に対する光重合開始能力に比較し、4
00nm以上の可視光線領域の光線に対するそれは顕著
に低く、従ってそれらを含む光重合性組成物の応用範囲
を限定してきた。
【0003】近年、画像形成技術の発展に伴ない可視領
域の光線に対し高度な感応性を有するフォトポリマーが
強く要請される様になってきた。それは、例えば、非接
触型の投影露光製版や可視光レーザーによるレーザー製
版等に適合した感光材料である。これら技術の中で、特
にアルゴンイオンレーザー、例えば空冷アルゴンレーザ
ーの488nmの発振ビームを用いた製版方式は最も将
来有望視された技法の一つと考えられている。
域の光線に対し高度な感応性を有するフォトポリマーが
強く要請される様になってきた。それは、例えば、非接
触型の投影露光製版や可視光レーザーによるレーザー製
版等に適合した感光材料である。これら技術の中で、特
にアルゴンイオンレーザー、例えば空冷アルゴンレーザ
ーの488nmの発振ビームを用いた製版方式は最も将
来有望視された技法の一つと考えられている。
【0004】可視光領域の光線に感応し得る光重合開始
系を含有する光重合感材に関しては、従来、いくつかの
提案がなされてきた。例えば、ヘキサアリールビイミダ
ゾールとラジカル発生剤および染料の系(特公昭45−
37377号公報)、ヘキサアリールビイミダゾールと
(p−ジアルキルアミノベンジリデン)ケトンの系(特
開昭47−2528号公報、特開昭54−155292
号公報)、環状シス−α−ジカルボニル化合物と染料の
系(特開昭48−84183号公報)、置換トリアジン
とメロシアニン色素の系(特開昭54−151024号
公報)、ケトクマリンと活性剤の系(特開昭52−11
2681号公報、特開昭58−15503号公報、特開
昭60−88005号公報)、置換トリアジンと増感剤
の系(特開昭58−29803号公報、同40302号
公報)、ビイミダゾール、スチレン誘導体、チオールの
系(特開昭59−56403号公報)、有機過酸化物と
色素の系(特開昭59−140203号公報、同189
340号公報)等が挙げられる。
系を含有する光重合感材に関しては、従来、いくつかの
提案がなされてきた。例えば、ヘキサアリールビイミダ
ゾールとラジカル発生剤および染料の系(特公昭45−
37377号公報)、ヘキサアリールビイミダゾールと
(p−ジアルキルアミノベンジリデン)ケトンの系(特
開昭47−2528号公報、特開昭54−155292
号公報)、環状シス−α−ジカルボニル化合物と染料の
系(特開昭48−84183号公報)、置換トリアジン
とメロシアニン色素の系(特開昭54−151024号
公報)、ケトクマリンと活性剤の系(特開昭52−11
2681号公報、特開昭58−15503号公報、特開
昭60−88005号公報)、置換トリアジンと増感剤
の系(特開昭58−29803号公報、同40302号
公報)、ビイミダゾール、スチレン誘導体、チオールの
系(特開昭59−56403号公報)、有機過酸化物と
色素の系(特開昭59−140203号公報、同189
340号公報)等が挙げられる。
【0005】またテトラヒドロキノリン構造を有する増
感色素としては、特開昭54−155292号公報17
ページに、ジュロリジン構造を有する無置換の1−イン
ダノン系色素及び、その感度の記載がある。
感色素としては、特開昭54−155292号公報17
ページに、ジュロリジン構造を有する無置換の1−イン
ダノン系色素及び、その感度の記載がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ジ
ュロリジン構造を有する無置換の1−インダノン系色素
もその感度は、空冷アルゴンイオンレーザーへの適用等
の実用的見地からはなお感度が不十分であるという難点
があった。更に、上記色素は、アルコール等の有機溶剤
に対する溶解性がなお不十分で、そのため、塗布溶剤が
限定され、さらに、長期経時における色素の析出等の問
題が懸念されるものであった。
ュロリジン構造を有する無置換の1−インダノン系色素
もその感度は、空冷アルゴンイオンレーザーへの適用等
の実用的見地からはなお感度が不十分であるという難点
があった。更に、上記色素は、アルコール等の有機溶剤
に対する溶解性がなお不十分で、そのため、塗布溶剤が
限定され、さらに、長期経時における色素の析出等の問
題が懸念されるものであった。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、かかる難
点を克服して優れた光重合性組成物を得るべく鋭意検討
の結果、少なくとも付加重合可能なエチレン性二重結合
を少なくとも一個有する化合物および光重合開始系を含
む光重合性組成物において、該光重合開始系が特定の骨
格を有するテトラヒドロキノリン骨格と置換基を有する
1−インダノン骨格を有する増感剤および該増感剤との
共存下で光照射時に活性ラジカルを発生し得る活性剤を
少なくとも一種含有することにより、高感度で実用性が
高くなることを見出し、本発明に到達した。
点を克服して優れた光重合性組成物を得るべく鋭意検討
の結果、少なくとも付加重合可能なエチレン性二重結合
を少なくとも一個有する化合物および光重合開始系を含
む光重合性組成物において、該光重合開始系が特定の骨
格を有するテトラヒドロキノリン骨格と置換基を有する
1−インダノン骨格を有する増感剤および該増感剤との
共存下で光照射時に活性ラジカルを発生し得る活性剤を
少なくとも一種含有することにより、高感度で実用性が
高くなることを見出し、本発明に到達した。
【0008】則ち、本発明の目的は可視光線、とりわけ
488nmのような長波長光線に対し、より高感度な光
重合性組成物を提供することにある。本発明の他の目的
は、例えばアルゴンイオンレーザーによるレーザー製版
の場合、より低出力なレーザー、例えば空冷アルゴンレ
ーザーを用いて、より高速度な製版作業を可能にする光
重合性組成物を提供することにある。
488nmのような長波長光線に対し、より高感度な光
重合性組成物を提供することにある。本発明の他の目的
は、例えばアルゴンイオンレーザーによるレーザー製版
の場合、より低出力なレーザー、例えば空冷アルゴンレ
ーザーを用いて、より高速度な製版作業を可能にする光
重合性組成物を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、アルコール等
の有機溶剤に対する溶解性の高い光重合性組成物を提供
することにある。本発明の別の目的は、コスト的、時間
的に極めて有利な製版作業を可能にする光重合性組成物
を提供することにある。しかして、かかる本発明の目的
は少なくともエチレン性不飽和二重結合を少なくとも一
個有する付加重合可能な化合物および光重合開始系を含
む光重合性組成物において、該光重合開始系が、 (a)一般式〔I〕で表わされる増感剤
の有機溶剤に対する溶解性の高い光重合性組成物を提供
することにある。本発明の別の目的は、コスト的、時間
的に極めて有利な製版作業を可能にする光重合性組成物
を提供することにある。しかして、かかる本発明の目的
は少なくともエチレン性不飽和二重結合を少なくとも一
個有する付加重合可能な化合物および光重合開始系を含
む光重合性組成物において、該光重合開始系が、 (a)一般式〔I〕で表わされる増感剤
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 は水素原子またはアルキル基
を表わし、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基を表わすか、
R1 とR2 がそれぞれ相互に結合して環構造を形成して
いてもよく、R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わ
し、R5 およびR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、
lは0または1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種を含有することを特徴と
する光重合性組成物によって容易に達成される。
を表わし、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基を表わすか、
R1 とR2 がそれぞれ相互に結合して環構造を形成して
いてもよく、R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わ
し、R5 およびR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、
lは0または1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種を含有することを特徴と
する光重合性組成物によって容易に達成される。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の光重合性組成物において第一の必須成分として含
まれるエチレン性不飽和二重結合を少くとも1個有する
付加重合可能な化合物(以下、「エチレン性化合物」と
略す)とは、光重合性組成物が活性光線の照射を受けた
場合、第二の必須成分である光重合開始系の作用により
付加重合し、硬化するようなエチレン性不飽和二重結合
を有する化合物であって、例えば前記の二重結合を有す
る単量体、または、側鎖もしくは主鎖にエチレン性不飽
和二重結合を有する重合体である。なお、本発明におけ
る単量体の意味するところは、所謂高分子物質に相対す
る概念であって、従って、狭義の単量体以外に二量体、
三量体、オリゴマーをも包含するものである。
発明の光重合性組成物において第一の必須成分として含
まれるエチレン性不飽和二重結合を少くとも1個有する
付加重合可能な化合物(以下、「エチレン性化合物」と
略す)とは、光重合性組成物が活性光線の照射を受けた
場合、第二の必須成分である光重合開始系の作用により
付加重合し、硬化するようなエチレン性不飽和二重結合
を有する化合物であって、例えば前記の二重結合を有す
る単量体、または、側鎖もしくは主鎖にエチレン性不飽
和二重結合を有する重合体である。なお、本発明におけ
る単量体の意味するところは、所謂高分子物質に相対す
る概念であって、従って、狭義の単量体以外に二量体、
三量体、オリゴマーをも包含するものである。
【0013】エチレン性不飽和結合を有する単量体とし
ては例えば不飽和カルボン酸、脂肪族ポリヒドロキシ化
合物と不飽和カルボン酸とのエステル;芳香族ポリヒド
ロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル;不飽和
カルボン酸と多価カルボン酸および前述の脂肪族ポリヒ
ドロキシ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価
ヒドロキシ化合物とのエステル化反応により得られるエ
ステル等が挙げられる。
ては例えば不飽和カルボン酸、脂肪族ポリヒドロキシ化
合物と不飽和カルボン酸とのエステル;芳香族ポリヒド
ロキシ化合物と不飽和カルボン酸とのエステル;不飽和
カルボン酸と多価カルボン酸および前述の脂肪族ポリヒ
ドロキシ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価
ヒドロキシ化合物とのエステル化反応により得られるエ
ステル等が挙げられる。
【0014】前記脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和
カルボン酸とのエステルは限定はされないが、具体例と
しては、エチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、グ
リセロールアクリレート等のアクリル酸エステル、これ
ら例示化合物のアクリレートをメタクリレートに代えた
メタクリル酸エステル、同様にイタコネートに代えたイ
タコン酸エステル、クロトネートに代えたクロトン酸エ
ステルもしくはマレエートに代えたマレイン酸エステル
等がある。
カルボン酸とのエステルは限定はされないが、具体例と
しては、エチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、グ
リセロールアクリレート等のアクリル酸エステル、これ
ら例示化合物のアクリレートをメタクリレートに代えた
メタクリル酸エステル、同様にイタコネートに代えたイ
タコン酸エステル、クロトネートに代えたクロトン酸エ
ステルもしくはマレエートに代えたマレイン酸エステル
等がある。
【0015】芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルとしては、ハイドロキノンジアクリ
レート、ハイドロキノンジメタクリレート、レゾルシン
ジアクリレート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガ
ロールトリアクリレート等が挙げられる。不飽和カルボ
ン酸と多価カルボン酸及び多価ヒドロキシ化合物とのエ
ステル化反応により得られるエステルとしては必ずしも
単一物では無いが代表的な具体例を挙げれば、アクリル
酸、フタル酸およびエチレングリコールの縮合物、アク
リル酸、マレイン酸およびジエチレングリコールの縮合
物、メタクリル酸、テレフタル酸およびペンタエリスリ
トールの縮合物、アクリル酸、アジピン酸、ブタンジオ
ールおよびグリセリンの縮合物等がある。
ボン酸とのエステルとしては、ハイドロキノンジアクリ
レート、ハイドロキノンジメタクリレート、レゾルシン
ジアクリレート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガ
ロールトリアクリレート等が挙げられる。不飽和カルボ
ン酸と多価カルボン酸及び多価ヒドロキシ化合物とのエ
ステル化反応により得られるエステルとしては必ずしも
単一物では無いが代表的な具体例を挙げれば、アクリル
酸、フタル酸およびエチレングリコールの縮合物、アク
リル酸、マレイン酸およびジエチレングリコールの縮合
物、メタクリル酸、テレフタル酸およびペンタエリスリ
トールの縮合物、アクリル酸、アジピン酸、ブタンジオ
ールおよびグリセリンの縮合物等がある。
【0016】その他本発明に用いられるエチレン性化合
物の例としてはエチレンビスアクリルアミド等のアクリ
ルアミド類;フタル酸ジアリル等のアリルエステル類;
ジビニルフタレート等のビニル基含有化合物などが有用
である。前記した主鎖にエチレン性不飽和結合を有する
重合体は、例えば、不飽和二価カルボン酸とジヒドロキ
シ化合物との重縮合反応により得られるポリエステル、
不飽和二価カルボン酸とジアミンとの重縮合反応により
得られるポリアミド等がある。側鎖にエチレン性不飽和
結合を有する重合体は側鎖に不飽和結合をもつ二価カル
ボン酸例えばイタコン酸、プロピリデンコハク酸、エチ
リデンマロン酸等とジヒドロキシまたはジアミン化合物
との縮合重合体がある。また側鎖にヒドロキシ基やハロ
ゲン化メチル基の如き反応活性を有する官能基をもつ重
合体、例えばポリビニルアルコール、ポリ(2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート)、ポリエピクロルヒドリン
等とアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和
カルボン酸との高分子反応により得られるポリマーも好
適に使用し得る。
物の例としてはエチレンビスアクリルアミド等のアクリ
ルアミド類;フタル酸ジアリル等のアリルエステル類;
ジビニルフタレート等のビニル基含有化合物などが有用
である。前記した主鎖にエチレン性不飽和結合を有する
重合体は、例えば、不飽和二価カルボン酸とジヒドロキ
シ化合物との重縮合反応により得られるポリエステル、
不飽和二価カルボン酸とジアミンとの重縮合反応により
得られるポリアミド等がある。側鎖にエチレン性不飽和
結合を有する重合体は側鎖に不飽和結合をもつ二価カル
ボン酸例えばイタコン酸、プロピリデンコハク酸、エチ
リデンマロン酸等とジヒドロキシまたはジアミン化合物
との縮合重合体がある。また側鎖にヒドロキシ基やハロ
ゲン化メチル基の如き反応活性を有する官能基をもつ重
合体、例えばポリビニルアルコール、ポリ(2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート)、ポリエピクロルヒドリン
等とアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和
カルボン酸との高分子反応により得られるポリマーも好
適に使用し得る。
【0017】以上記載したエチレン性化合物の内、アク
リル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの単量体が
特に好適に使用できる。次に、本発明の光重合性組成物
の第2の必須成分である光重合開始系について説明す
る。本発明の光重合開始系は、2種成分の組合せから構
成されており、その第1の成分は、本願発明において
(a)として表わされる前記した一般式で示される化合
物である。
リル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの単量体が
特に好適に使用できる。次に、本発明の光重合性組成物
の第2の必須成分である光重合開始系について説明す
る。本発明の光重合開始系は、2種成分の組合せから構
成されており、その第1の成分は、本願発明において
(a)として表わされる前記した一般式で示される化合
物である。
【0018】これらの増感剤はいずれも分子内にテトラ
ヒドロキノリン構造を有するものであり、それにより可
視光線に対する感応性は顕著に増大することが見い出さ
れた。この効果は、前記した一般式で示される化合物に
関して特に著しく、実施例および比較例で後述するよう
に分子内のN,N−ジアルキルベンゼン構造をテトラヒ
ドロキノリン構造の誘導体に代えることにより488n
mの光線に対して大巾な感度増加が観測された。この効
果の有用性は、アルゴンイオンレーザー走査による画像
形成手法において低出力な空冷アルゴンレーザーへの適
用が可能であることを示している。
ヒドロキノリン構造を有するものであり、それにより可
視光線に対する感応性は顕著に増大することが見い出さ
れた。この効果は、前記した一般式で示される化合物に
関して特に著しく、実施例および比較例で後述するよう
に分子内のN,N−ジアルキルベンゼン構造をテトラヒ
ドロキノリン構造の誘導体に代えることにより488n
mの光線に対して大巾な感度増加が観測された。この効
果の有用性は、アルゴンイオンレーザー走査による画像
形成手法において低出力な空冷アルゴンレーザーへの適
用が可能であることを示している。
【0019】増感剤の式〔I〕においてR1 、R2 およ
びR3 がそれぞれアルキル基を表わす場合、またR2 、
R4 、R5 およびR6 がそれぞれアルコキシ基を表わす
場合炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜
5であることが特に好ましく、直鎖であっても側鎖を有
していてもよい。上記の増感剤において、4,5,6−
トリアルコキシ−1−インダノン構造を有するものが感
度的に高く、またR3 においてはアルコキシ基のものが
塗布溶剤に対する溶解性に優れ、特に、炭素数が2以上
のものが好ましい。
びR3 がそれぞれアルキル基を表わす場合、またR2 、
R4 、R5 およびR6 がそれぞれアルコキシ基を表わす
場合炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜
5であることが特に好ましく、直鎖であっても側鎖を有
していてもよい。上記の増感剤において、4,5,6−
トリアルコキシ−1−インダノン構造を有するものが感
度的に高く、またR3 においてはアルコキシ基のものが
塗布溶剤に対する溶解性に優れ、特に、炭素数が2以上
のものが好ましい。
【0020】以下に、一般式〔I〕で表わされるテトラ
ヒドロキノリン系増感剤についてその代表例をあげる
が、本発明に用いるテトラヒドロキノリン系増感剤はこ
れら具体例に限定されるものではない。なお、下記例示
において記載のない限り、l=0、R4 、R5 およびR
6 はいずれもメトキシ基を表わすものとし、またR1 お
よびR2 は相互に連結して下記のジュロリジン環構造を
形成しているものとする。
ヒドロキノリン系増感剤についてその代表例をあげる
が、本発明に用いるテトラヒドロキノリン系増感剤はこ
れら具体例に限定されるものではない。なお、下記例示
において記載のない限り、l=0、R4 、R5 およびR
6 はいずれもメトキシ基を表わすものとし、またR1 お
よびR2 は相互に連結して下記のジュロリジン環構造を
形成しているものとする。
【0021】
【化3】
【0022】 〔I−1〕 R3 ;メトキシ基、R4 ;水素原子 〔I−2〕 R3 ;エトキシ基、R4 ;水素原子 〔I−3〕 R3 ;n−プロポキシ基、R4 ;水素原子 〔I−4〕 R3 ;n−ブトキシ基、R4 ;水素原子 〔II−1〕 R3 ;メトキシ基 〔II−2〕 R3 ;エトキシ基 〔II−3〕 R3 ;n−プロポキシ基 〔II−4〕 R3 ;n−ブトキシ基 この内、特に好ましいものとしては、〔II−2〕、〔II
−3〕、〔II−4〕の各式で示した化合物が挙げられ
る。
−3〕、〔II−4〕の各式で示した化合物が挙げられ
る。
【0023】以上例示した本発明の増感剤は、限定はさ
れないが例えば、後で合成例1〜2に例示するように相
当するインダノン誘導体とテトラヒドロキノリン誘導の
アルデヒドを酸または塩基触媒下で脱水縮合を行なうこ
とにより、得られる。本発明の光重合性組成物に用いら
れる増感剤は単独でまたは2種以上を併用して好適に使
用することができる。
れないが例えば、後で合成例1〜2に例示するように相
当するインダノン誘導体とテトラヒドロキノリン誘導の
アルデヒドを酸または塩基触媒下で脱水縮合を行なうこ
とにより、得られる。本発明の光重合性組成物に用いら
れる増感剤は単独でまたは2種以上を併用して好適に使
用することができる。
【0024】本発明の光重合開始系を構成する第2の成
分は、本願発明において(b)として表わされる前記し
た増感剤との共存下で光照射した場合、活性ラジカルを
発生し得る活性剤である。この活性剤は光励起された増
感剤と何らかの作用を惹起することにより活性ラジカル
を生成する特性を有するものであれば、いずれも使用で
きる。好ましい活性剤としては、例えば、ヘキサアリー
ルビイミダゾール、ハロゲン化炭化水素誘導体、有機チ
オール化合物、ジアリールヨードニウム塩等を挙げるこ
とができる。特にヘキサアリールビイミダゾールと有機
チオール化合物とを併用すると感度は極めて増大する。
分は、本願発明において(b)として表わされる前記し
た増感剤との共存下で光照射した場合、活性ラジカルを
発生し得る活性剤である。この活性剤は光励起された増
感剤と何らかの作用を惹起することにより活性ラジカル
を生成する特性を有するものであれば、いずれも使用で
きる。好ましい活性剤としては、例えば、ヘキサアリー
ルビイミダゾール、ハロゲン化炭化水素誘導体、有機チ
オール化合物、ジアリールヨードニウム塩等を挙げるこ
とができる。特にヘキサアリールビイミダゾールと有機
チオール化合物とを併用すると感度は極めて増大する。
【0025】ヘキサアリールビイミダゾールを具体的に
例示するに、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、
2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラ(p−カルボエトキシフェニル)ビイ
ミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4′,5,5′−テトラ(p−ブロモフェニル)ビ
イミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)
−4,4′,5,5′−テトラ(o,p−ジクロロフェ
ニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ブロモフ
ェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミ
ダゾール、2,2′−ビス(o,p−ジクロロフェニ
ル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾ
ール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4′,5,5′−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイ
ミダゾール、2,2′−ビス(o,o′−ジクロロフェ
ニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダ
ゾール、2,2′−ビス(o−ニトロフェニル)−4,
4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2′−ビス(o−メチルフェニル)−4,4′,5,
5′−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
例示するに、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、
2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラ(p−カルボエトキシフェニル)ビイ
ミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−
4,4′,5,5′−テトラ(p−ブロモフェニル)ビ
イミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)
−4,4′,5,5′−テトラ(o,p−ジクロロフェ
ニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス(o−ブロモフ
ェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミ
ダゾール、2,2′−ビス(o,p−ジクロロフェニ
ル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾ
ール、2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,
4′,5,5′−テトラ(m−メトキシフェニル)ビイ
ミダゾール、2,2′−ビス(o,o′−ジクロロフェ
ニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイミダ
ゾール、2,2′−ビス(o−ニトロフェニル)−4,
4′,5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2,
2′−ビス(o−メチルフェニル)−4,4′,5,
5′−テトラフェニルビイミダゾール等が挙げられる。
【0026】前記ハロゲン化炭化水素誘導体としては、
例えば、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2,4,6−トリス(トリブロモメチ
ル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ジ(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシ
フェニル)−4,6−ジ(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2,2,2−トリクロロメチルアセトフェノ
ン、トリブロモメチルフェニルスルホン、2−トリクロ
ロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4
−オキサジアゾール等が挙げられる。
例えば、2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2,4,6−トリス(トリブロモメチ
ル)−s−トリアジン、2−メチル−4,6−ジ(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシ
フェニル)−4,6−ジ(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2,2,2−トリクロロメチルアセトフェノ
ン、トリブロモメチルフェニルスルホン、2−トリクロ
ロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4
−オキサジアゾール等が挙げられる。
【0027】有機チオール化合物としては、例えば、2
−メルカプトベンズチアゾール、2−メルカプトベンズ
オキサゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2
−メルカプト−4(3H)−キナゾリノン、β−メルカ
プトナフタリン等が挙げられる。ジアリールヨードニウ
ム塩としては、例えばジフェニルヨードニウムヘキサフ
ルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムトシレー
ト、ジフェニルヨードニウムフルオロボレート、ジフェ
ニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ジフェ
ニルヨードニウムクロリド、ジトリルヨードニウムヘキ
サフルオロホスフェート、フェニル(p−アニシル)ヨ
ードニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス(m−ニ
トロフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェー
ト等が挙げられる。
−メルカプトベンズチアゾール、2−メルカプトベンズ
オキサゾール、2−メルカプトベンズイミダゾール、2
−メルカプト−4(3H)−キナゾリノン、β−メルカ
プトナフタリン等が挙げられる。ジアリールヨードニウ
ム塩としては、例えばジフェニルヨードニウムヘキサフ
ルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムトシレー
ト、ジフェニルヨードニウムフルオロボレート、ジフェ
ニルヨードニウムヘキサフルオロアルセネート、ジフェ
ニルヨードニウムクロリド、ジトリルヨードニウムヘキ
サフルオロホスフェート、フェニル(p−アニシル)ヨ
ードニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス(m−ニ
トロフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェー
ト等が挙げられる。
【0028】本発明における活性剤としては、これら以
外に公知のもの、例えば、3−ベンゾイロキシイミノブ
タン−2−オン等のケトオキシムエステル、3,3′,
4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)
ベンゾフェノン等の有機過酸化物、N−フェニルグリシ
ン、ジメドン等も使用し得る。
外に公知のもの、例えば、3−ベンゾイロキシイミノブ
タン−2−オン等のケトオキシムエステル、3,3′,
4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)
ベンゾフェノン等の有機過酸化物、N−フェニルグリシ
ン、ジメドン等も使用し得る。
【0029】本発明の光重合性組成物に用いられる活性
剤は、単独でまたは2種以上を併用して好適に使用する
ことができる。以上述べた本発明の光重合性組成物に用
いられる光重合開始系を構成する増感剤および活性剤の
好適な使用量は特に限定されないが、エチレン性化合物
100重量部に対し、増感剤が好ましくは0.05〜2
0重量部、より好ましくは0.2〜10重量部、活性剤
が好ましくは0.5〜100重量部、より好ましくは1
〜50重量部の割合で用いるのが適している。
剤は、単独でまたは2種以上を併用して好適に使用する
ことができる。以上述べた本発明の光重合性組成物に用
いられる光重合開始系を構成する増感剤および活性剤の
好適な使用量は特に限定されないが、エチレン性化合物
100重量部に対し、増感剤が好ましくは0.05〜2
0重量部、より好ましくは0.2〜10重量部、活性剤
が好ましくは0.5〜100重量部、より好ましくは1
〜50重量部の割合で用いるのが適している。
【0030】本発明の光重合性組成物は前記の各構成成
分の他に本組成物の改質、光硬化後の物性改善の為に結
合剤として有機高分子物質を更に添加することが好まし
い。結合剤は相溶性、皮膜形成性、現像性、接着性等改
善目的に応じて適宜選択すればよい。具体的には例えば
水系現像性改善にはアクリル酸共重合体、メタクリル酸
共重合体、イタコン酸共重合体、部分エステル化マレイ
ン酸共重合体、側鎖にカルボキシル基を有する酸性セル
ロース変性物、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロ
リドン等がある。皮膜強度、接着性の改善にはエピクロ
ロヒドリンとビスフェノールAとのポリエーテル;可溶
性ナイロン;ポリメチルメタクリレート等のポリメタク
リル酸アルキルやポリアクリル酸アルキル;メタクリル
酸アルキルとアクリロニトリル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン等との共
重合体;アクリロニトリルと塩化ビニル、塩化ビニリデ
ンとの共重合体;塩化ビニリデン、塩素化ポリオレフィ
ン、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体;ポリ酢酸ビ
ニル;アクリロニトリルとスチレンとの共重合体;アク
リロニトリルとブタジエン、スチレンとの共重合体;ポ
リビニルアルキルエーテル;ポリビニルアルキルケト
ン;ポリスチレン;ポリアミド;ポリウレタン;ポリエ
チレンテレフタレートイソフタレート;アセチルセルロ
ースおよびポリビニルブチラール等を挙げることができ
る。これらの結合剤は前記エチレン性化合物に対し重量
比率で好ましくは500%以下、より好ましくは200
%以下の範囲で添加混合することができる。
分の他に本組成物の改質、光硬化後の物性改善の為に結
合剤として有機高分子物質を更に添加することが好まし
い。結合剤は相溶性、皮膜形成性、現像性、接着性等改
善目的に応じて適宜選択すればよい。具体的には例えば
水系現像性改善にはアクリル酸共重合体、メタクリル酸
共重合体、イタコン酸共重合体、部分エステル化マレイ
ン酸共重合体、側鎖にカルボキシル基を有する酸性セル
ロース変性物、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロ
リドン等がある。皮膜強度、接着性の改善にはエピクロ
ロヒドリンとビスフェノールAとのポリエーテル;可溶
性ナイロン;ポリメチルメタクリレート等のポリメタク
リル酸アルキルやポリアクリル酸アルキル;メタクリル
酸アルキルとアクリロニトリル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン等との共
重合体;アクリロニトリルと塩化ビニル、塩化ビニリデ
ンとの共重合体;塩化ビニリデン、塩素化ポリオレフィ
ン、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体;ポリ酢酸ビ
ニル;アクリロニトリルとスチレンとの共重合体;アク
リロニトリルとブタジエン、スチレンとの共重合体;ポ
リビニルアルキルエーテル;ポリビニルアルキルケト
ン;ポリスチレン;ポリアミド;ポリウレタン;ポリエ
チレンテレフタレートイソフタレート;アセチルセルロ
ースおよびポリビニルブチラール等を挙げることができ
る。これらの結合剤は前記エチレン性化合物に対し重量
比率で好ましくは500%以下、より好ましくは200
%以下の範囲で添加混合することができる。
【0031】本発明の光重合性組成物は必要に応じ更に
熱重合防止剤、着色剤、可塑剤、表面保護剤、平滑剤、
塗布助剤その他の添加剤を添加することができる。熱重
合防止剤としては例えばハイドロキノン、p−メトキシ
フェノール、ピロガロール、カテコール、2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、β−ナフトールなどがあ
り、着色剤としては例えばフタロシアニン系顔料、アゾ
系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、エ
チルバイオレット、クリスタルバイオレット、アゾ系染
料、アントラキノン系染料、シアニン系染料がある。こ
れら熱重合防止剤や着色剤の添加量は前記結合剤を使用
した場合、エチレン性化合物と結合剤との合計重量に対
し熱重合防止剤が0.01%ないし3%、着色剤が0.
1%ないし20%が好ましい。
熱重合防止剤、着色剤、可塑剤、表面保護剤、平滑剤、
塗布助剤その他の添加剤を添加することができる。熱重
合防止剤としては例えばハイドロキノン、p−メトキシ
フェノール、ピロガロール、カテコール、2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、β−ナフトールなどがあ
り、着色剤としては例えばフタロシアニン系顔料、アゾ
系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料、エ
チルバイオレット、クリスタルバイオレット、アゾ系染
料、アントラキノン系染料、シアニン系染料がある。こ
れら熱重合防止剤や着色剤の添加量は前記結合剤を使用
した場合、エチレン性化合物と結合剤との合計重量に対
し熱重合防止剤が0.01%ないし3%、着色剤が0.
1%ないし20%が好ましい。
【0032】また、前記可塑剤としては例えばジオクチ
ルフタレート、ジドデシルフタレート、トリエチレング
リコールジカプリレート、ジメチルグリコールフタレー
ト、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペー
ト、ジブチルセバケート、トリアセチルグリセリン等が
あり、結合剤を使用した場合、エチレン性化合物と結合
剤との合計重量に対し10%以下添加することができ
る。
ルフタレート、ジドデシルフタレート、トリエチレング
リコールジカプリレート、ジメチルグリコールフタレー
ト、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペー
ト、ジブチルセバケート、トリアセチルグリセリン等が
あり、結合剤を使用した場合、エチレン性化合物と結合
剤との合計重量に対し10%以下添加することができ
る。
【0033】本発明の光重合性組成物を使用する際は、
無溶剤にて感光材料を形成するかまたは適当な溶剤に溶
解して溶液となしこれを支持体上に塗布、乾燥して感光
材料を調製することができる。溶剤としては例えばメチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸ブチル、酢酸
アミル、プロピオン酸エチル、トルエン、キシレン、モ
ノクロロベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、
トリクロロエタン、ジメチルホルムアミド、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、ベン
トキソン等があり、一種または二種以上を併用して用い
ることができる。
無溶剤にて感光材料を形成するかまたは適当な溶剤に溶
解して溶液となしこれを支持体上に塗布、乾燥して感光
材料を調製することができる。溶剤としては例えばメチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸ブチル、酢酸
アミル、プロピオン酸エチル、トルエン、キシレン、モ
ノクロロベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、
トリクロロエタン、ジメチルホルムアミド、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、ベン
トキソン等があり、一種または二種以上を併用して用い
ることができる。
【0034】本発明の光重合性組成物を用いて感光材料
を調製する際に適用される支持体は通常用いられるもの
はいずれでも良い。例えばアルミニウム、マグネシウ
ム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、鉄等の金属またはそ
れらを主成分とした合金のシート;上質紙、アート紙、
剥離紙等の紙類;ガラス、セラミックス等の無機シー
ト;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
メチルメタクリレート、塩化ビニル、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、ポリスチレン、6−ナイロン、セ
ルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート等のポリマーシートなどがある。
を調製する際に適用される支持体は通常用いられるもの
はいずれでも良い。例えばアルミニウム、マグネシウ
ム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、鉄等の金属またはそ
れらを主成分とした合金のシート;上質紙、アート紙、
剥離紙等の紙類;ガラス、セラミックス等の無機シー
ト;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
メチルメタクリレート、塩化ビニル、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、ポリスチレン、6−ナイロン、セ
ルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート等のポリマーシートなどがある。
【0035】また本発明の光重合性組成物はさらに酸素
による感度低下や保存安定性の劣化等の悪影響を防止す
る為の公知技術、例えば、感光層上に剥離可能な透明カ
バーシートを設けたり酸素透過性の小さいロウ状物質、
水溶性ポリマー等による被覆層を設けることもできる。
本発明の組成物に適用し得る露光光源としては特に限定
されないがカーボンアーク、高圧水銀燈、キセノンラン
プ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステン
ランプ、ヘリウムカドミニウムレーザー、アルゴンイオ
ンレーザー等400nm以上の可視光線を含む汎用の光
源がより好適に使用し得る。
による感度低下や保存安定性の劣化等の悪影響を防止す
る為の公知技術、例えば、感光層上に剥離可能な透明カ
バーシートを設けたり酸素透過性の小さいロウ状物質、
水溶性ポリマー等による被覆層を設けることもできる。
本発明の組成物に適用し得る露光光源としては特に限定
されないがカーボンアーク、高圧水銀燈、キセノンラン
プ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステン
ランプ、ヘリウムカドミニウムレーザー、アルゴンイオ
ンレーザー等400nm以上の可視光線を含む汎用の光
源がより好適に使用し得る。
【0036】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例、および比較
例により更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨
を越えない限りこれらの実施例に限定されるものではな
い。
例により更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨
を越えない限りこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0037】合成例1(増感剤〔I−1〕の調製) 8−メトキシジェロリジンを常法に従ってジメチルホル
ムアミドとオキシ塩化リンを用いて合成した8−メトキ
シジェロリジン−9−カルボアルデヒド4.1g、5,
6−ジメトキシ−1−インダノン4.3g、水酸化カリ
ウム0.5g、をエタノール溶媒中窒素雰囲気下、80
℃で10時間反応させた。80℃の反応溶液を吸収ろ過
し得られた析出物を、水洗、メタノール洗浄を施し、
〔I−1〕4gの結晶を得た。〔I−1〕は薄層クロマ
トグラフィー、核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペク
トルにより同定された。
ムアミドとオキシ塩化リンを用いて合成した8−メトキ
シジェロリジン−9−カルボアルデヒド4.1g、5,
6−ジメトキシ−1−インダノン4.3g、水酸化カリ
ウム0.5g、をエタノール溶媒中窒素雰囲気下、80
℃で10時間反応させた。80℃の反応溶液を吸収ろ過
し得られた析出物を、水洗、メタノール洗浄を施し、
〔I−1〕4gの結晶を得た。〔I−1〕は薄層クロマ
トグラフィー、核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペク
トルにより同定された。
【0038】合成例2(増感剤〔II−1〕の調製) 2,3,4−トリメトキシフェニルプロピオン酸10g
をポリリン酸100g中70℃で5時間反応させ、4,
5,6−トリメトキシ−1−インダノン5gを得た。
4,5,6−トリメトキシ−1−インダノン4gと8−
メトキシジェロリジン−9−カルボアルデヒド4g、水
酸化カリウム0.5gをエタノール溶媒中、窒素雰囲気
下、80℃で2時間反応を行った。80℃の反応溶液を
吸引ろ過し得られた析出物を、水洗、メタノール洗浄を
施し、〔II−1〕3.5gの結晶を得た。〔II−1〕は
薄層クロマトグラフィー、核磁気共鳴スペクトル、赤外
吸収スペクトルにより同定された。
をポリリン酸100g中70℃で5時間反応させ、4,
5,6−トリメトキシ−1−インダノン5gを得た。
4,5,6−トリメトキシ−1−インダノン4gと8−
メトキシジェロリジン−9−カルボアルデヒド4g、水
酸化カリウム0.5gをエタノール溶媒中、窒素雰囲気
下、80℃で2時間反応を行った。80℃の反応溶液を
吸引ろ過し得られた析出物を、水洗、メタノール洗浄を
施し、〔II−1〕3.5gの結晶を得た。〔II−1〕は
薄層クロマトグラフィー、核磁気共鳴スペクトル、赤外
吸収スペクトルにより同定された。
【0039】〔実施例1〜16および比較例1〜12〕
砂目立てかつ陽極酸化を施したアルミニウムシート上
に、ホワラーを用い、下記組成の感光性組成物塗布液を
乾燥膜厚2μmになるように塗布し、更にその表面にポ
リビニルアルコール水溶液を、乾燥膜厚が3μmになる
ように塗布して感光材試料を作成した。
砂目立てかつ陽極酸化を施したアルミニウムシート上
に、ホワラーを用い、下記組成の感光性組成物塗布液を
乾燥膜厚2μmになるように塗布し、更にその表面にポ
リビニルアルコール水溶液を、乾燥膜厚が3μmになる
ように塗布して感光材試料を作成した。
【0040】次に、この感光材試料上に、1段増す毎に
光量が1/√2ずつ減衰するステップタブレット(コダ
ック社製)を密着させ、その上1mから1kWキセノン
ランプ(ウシオ電機(株)製UXL−1000DO)、
ガラスフィルター(東芝ガラス(株)製、Y−47とK
L−49)を通して得られる480〜490nmの光を
10秒間照射した。露光試料は、ブチルセロソルブ2重
量%、ケイ酸ナトリウム1重量%を含む水溶液により現
像を行ない、得られたステップ硬化画像のステップ段数
より、光硬化画像形成に必要な最も少ない露光量を算出
し、その感光性組成物の感度とした。その結果を表2に
示す。
光量が1/√2ずつ減衰するステップタブレット(コダ
ック社製)を密着させ、その上1mから1kWキセノン
ランプ(ウシオ電機(株)製UXL−1000DO)、
ガラスフィルター(東芝ガラス(株)製、Y−47とK
L−49)を通して得られる480〜490nmの光を
10秒間照射した。露光試料は、ブチルセロソルブ2重
量%、ケイ酸ナトリウム1重量%を含む水溶液により現
像を行ない、得られたステップ硬化画像のステップ段数
より、光硬化画像形成に必要な最も少ない露光量を算出
し、その感光性組成物の感度とした。その結果を表2に
示す。
【0041】
【表1】 〔感光性組成物塗布液〕 メタクリル酸メチルメタクリル酸共重合体 ……50部 (重量平均分子量45,000、共重合比85/15) トリメチロールプロパントリアクリレート ……50部 ビクトリアピュアブル−BOH …0.1部 メチルセロソルブ …800部 テトラハイドロフラン ……50部 増感剤 …(表2に記載) 活性剤 …(表2に記載)
【0042】
【表2】 表2および表3中、増感剤〔S−1〕〜〔S−3〕はそ
れぞれ
れぞれ
【0043】
【化4】
【0044】を表わす。また、表2中、活性剤〔B−
1〕〜〔B−7〕はそれぞれ
1〕〜〔B−7〕はそれぞれ
【0045】
【化5】
【0046】〔B−3〕 2,4,6−トリクロロメチ
ル−S−トリアジン 〔B−4〕 ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホ
スフェート 〔B−5〕 2−メルカプトベンズチアゾール 〔B−6〕 2−メルカプトベンズオキサゾール 〔B−7〕 2−メルカプトベンズイミダゾール を表わす。
ル−S−トリアジン 〔B−4〕 ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホ
スフェート 〔B−5〕 2−メルカプトベンズチアゾール 〔B−6〕 2−メルカプトベンズオキサゾール 〔B−7〕 2−メルカプトベンズイミダゾール を表わす。
【0047】実施例17〜21および比較例13 500mlビーカーに、表3に記載の増感剤1gとエタ
ノール300mlを入れ、5分間超音波処理を施した
後、試料の色素溶解状態を目視で評価した。結果を表4
に示す。
ノール300mlを入れ、5分間超音波処理を施した
後、試料の色素溶解状態を目視で評価した。結果を表4
に示す。
【0048】
【表3】 *)溶解性:A=完全に溶解。 B=完全には溶解せず、10%未満の結晶が析出 C=10〜50%の結晶が析出 D=50%以上の結晶が析出
【0049】
【発明の効果】本発明の光重合性組成物は、可視光線、
特に長波長光線に対して極めて高感度なものである。従
って、該組成物は広範囲な応用分野に有用であって例え
ば平板、凹版、凸版等印刷版の作成、プリント配線やI
Cの作成の為のフォトレジスト、ドライフィルム、レリ
ーフ像や画像複製などの画像形成、光硬化性のインク、
塗料、接着剤等に利用できるので工業的に極めて有用で
ある。
特に長波長光線に対して極めて高感度なものである。従
って、該組成物は広範囲な応用分野に有用であって例え
ば平板、凹版、凸版等印刷版の作成、プリント配線やI
Cの作成の為のフォトレジスト、ドライフィルム、レリ
ーフ像や画像複製などの画像形成、光硬化性のインク、
塗料、接着剤等に利用できるので工業的に極めて有用で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1 は水素原子またはアルキル基を表わし、R
2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基またはアルキルチオ基を表わすか、R1 とR2 が
それぞれ相互に結合して環構造を形成していてもよく、
R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わし、R5 およ
びR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、mは0または
1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種 を含有することを特徴とする光重合性組成物。
2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基またはアルキルチオ基を表わすか、R1 とR2 が
それぞれ相互に結合して環構造を形成していてもよく、
R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わし、R5 およ
びR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、mは0または
1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種 を含有することを特徴とする光重合性組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、かかる難
点を克服して優れた光重合性組成物を得るべく鋭意検討
の結果、少なくとも付加重合可能な化合物および光重合
開始系を含む光重合性組成物において、該付加重合可能
な化合物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個
有しており、該光重合開始系が特定の骨格を有するテト
ラヒドロキノリン骨格と置換基を有する1−インダノン
骨格を有する増感剤および該増感剤との共存下で光照射
時に活性ラジカルを発生し得る活性剤を少なくとも一種
含有することにより、高感度で実用性が高くなることを
見出し、本発明に到達した。
点を克服して優れた光重合性組成物を得るべく鋭意検討
の結果、少なくとも付加重合可能な化合物および光重合
開始系を含む光重合性組成物において、該付加重合可能
な化合物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個
有しており、該光重合開始系が特定の骨格を有するテト
ラヒドロキノリン骨格と置換基を有する1−インダノン
骨格を有する増感剤および該増感剤との共存下で光照射
時に活性ラジカルを発生し得る活性剤を少なくとも一種
含有することにより、高感度で実用性が高くなることを
見出し、本発明に到達した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、本発明の他の目的は、アルコール等
の有機溶剤に対する溶解性の高い光重合性組成物を提供
することにある。本発明の別の目的は、コスト的、時間
的に極めて有利な製版作業を可能にする光重合性組成物
を提供することにある。しかして、かかる本発明の目的
は少なくとも付加重合可能な化合物および光重合開始系
を含む光重合性組成物において、該付加重合可能な化合
物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有して
おり、該光重合開始系が、 (a) 一般式〔I〕で表わされる増感剤
の有機溶剤に対する溶解性の高い光重合性組成物を提供
することにある。本発明の別の目的は、コスト的、時間
的に極めて有利な製版作業を可能にする光重合性組成物
を提供することにある。しかして、かかる本発明の目的
は少なくとも付加重合可能な化合物および光重合開始系
を含む光重合性組成物において、該付加重合可能な化合
物がエチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有して
おり、該光重合開始系が、 (a) 一般式〔I〕で表わされる増感剤
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【化2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(式中、R1 は水素原子またはアルキル基
を表わし、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基を表わすか、
R1 とR2 がそれぞれ相互に結合して環構造を形成して
いてもよく、R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わ
し、R5 およびR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、
mは0または1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種を含有することを特徴と
する光重合性組成物によって容易に達成される。
を表わし、R2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基を表わすか、
R1 とR2 がそれぞれ相互に結合して環構造を形成して
いてもよく、R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わ
し、R5 およびR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、
mは0または1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種を含有することを特徴と
する光重合性組成物によって容易に達成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】以下に、一般式〔I〕で表わされるテトラ
ヒドロキノリン系増感剤についてその代表例をあげる
が、本発明に用いるテトラヒドロキノリン系増感剤はこ
れら具体例に限定されるものではない。なお、下記例示
において記載のない限り、m=0、R4 、R5 およびR
6 はいずれもメトキシ基を表わすものとし、またR1 お
よびR2 は相互に連結して下記のジュロリジン環構造を
形成しているものとする。
ヒドロキノリン系増感剤についてその代表例をあげる
が、本発明に用いるテトラヒドロキノリン系増感剤はこ
れら具体例に限定されるものではない。なお、下記例示
において記載のない限り、m=0、R4 、R5 およびR
6 はいずれもメトキシ基を表わすものとし、またR1 お
よびR2 は相互に連結して下記のジュロリジン環構造を
形成しているものとする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【表2】 表2および表3中、増感剤〔S−1〕〜〔S−3〕はそ
れぞれ
れぞれ
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくともエチレン性不飽和二重結合を
少なくとも1個有する付加重合可能な化合物および光重
合開始系を含む光重合性組成物において、該光重合開始
系が (a)一般式〔I〕で表わされる増感剤 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはアルキル基を表わし、R
2 およびR3 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基またはアルキルチオ基を表わすか、R1 とR2 が
それぞれ相互に結合して環構造を形成していてもよく、
R4 は水素原子またはアルコキシ基を表わし、R5 およ
びR6 はそれぞれアルコキシ基を表わし、lは0または
1を表わす。) (b)該増感剤との共存下で光照射時にラジカルを発生
し得る活性剤の少なくとも一種 を含有することを特徴とする光重合性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2031892A JPH05216226A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 光重合性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2031892A JPH05216226A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 光重合性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05216226A true JPH05216226A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12023785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2031892A Pending JPH05216226A (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 光重合性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05216226A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0726497A2 (en) * | 1995-02-10 | 1996-08-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photopolymerizable composition |
JP2016119471A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | 有機光電素子用化合物及びこれを含む有機光電素子、並びにイメージセンサー及びこれを備える電子装置 |
-
1992
- 1992-02-05 JP JP2031892A patent/JPH05216226A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0726497A2 (en) * | 1995-02-10 | 1996-08-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photopolymerizable composition |
EP0726497A3 (en) * | 1995-02-10 | 1997-10-01 | Fuji Photo Film Co Ltd | Photosensitive composition |
JP2016119471A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | 有機光電素子用化合物及びこれを含む有機光電素子、並びにイメージセンサー及びこれを備える電子装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3365434B2 (ja) | 光重合性組成物及び感光材料 | |
EP0107792B1 (en) | Photopolymerizable compositions | |
JPS5829803A (ja) | 光重合性組成物 | |
JP2538992B2 (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH0230321B2 (ja) | Hikarijugoseisoseibutsu | |
JP3324279B2 (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH0230322B2 (ja) | Hikarijugoseisoseibutsu | |
JPH0255446B2 (ja) | ||
JP3070184B2 (ja) | 光重合性組成物及び感光材料 | |
JP3275439B2 (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH05210240A (ja) | 光重合性組成物 | |
JP3010880B2 (ja) | 光重合性組成物 | |
JP3301154B2 (ja) | 光重合性組成物及び感光材料 | |
JP3324266B2 (ja) | 光重合性組成物及び感光材料 | |
JPH0643641A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH05216226A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH0635198A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH08297367A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH0980751A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH0588244B2 (ja) | ||
JPH0876377A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH08314139A (ja) | 光重合性組成物 | |
JP3508434B2 (ja) | 光重合性組成物及びこれを用いた感光性平版印刷版 | |
JPH08179504A (ja) | 光重合性組成物 | |
JPH10195118A (ja) | 光重合性組成物 |