JPH05215778A - 可動磁石式計器 - Google Patents

可動磁石式計器

Info

Publication number
JPH05215778A
JPH05215778A JP4620392A JP4620392A JPH05215778A JP H05215778 A JPH05215778 A JP H05215778A JP 4620392 A JP4620392 A JP 4620392A JP 4620392 A JP4620392 A JP 4620392A JP H05215778 A JPH05215778 A JP H05215778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pointer
oil
setting means
magnet
base point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4620392A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
浩一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP4620392A priority Critical patent/JPH05215778A/ja
Publication of JPH05215778A publication Critical patent/JPH05215778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビン本体と計器可動部との間に介在する各
オイルの、洩れ及びその移行性にともなう基点設定手段
への影響を防止する。 【構成】 上ケース2と下ケース3とでボビン本体1を
設ける。このボビン本体1に磁石14, 指針軸15及び指針
16とからなる計器可動部Aを設ける。この計器可動部A
とボビン本体1の間、所要箇所に各オイル17, 18を介在
させる。計器可動部Aを機械的に停止させることにより
指針の基点を設定可能な基点設定手段Bを設ける。基点
設定手段Bを含み、軸受孔7と基点設定手段Bとの所要
箇所Sに各オイル17, 18より表面張力の小さいオイル移
行防止用皮膜26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車,オートバイ,農
耕車輌や船舶などに装備される燃料計,温度計,回転
計,速度計,電圧計などに用いられる可動磁石式計器に
係わり、特に計器可動部とボビン本体との間に介在する
緩衝作用あるいは潤滑作用をなすオイルと、機械的に計
器可動部を停止させる基点設定手段を有する可動磁石式
計器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の計器は合成樹脂等から
なり、上ケースと下ケースとに2分割形成されたボビン
本体の内部に磁石を収納配設し、この磁石に指針軸を固
定し、この指針軸を上ケース及び下ケースで軸支すると
ともに、指針軸の上端側を上ケースの軸受孔より挿出
し、その挿出した先端部に指針を固定することで計器可
動部を設け、またボビン本体の外周には交互に交差して
コイルを巻装し、このコイルに流れる電流量に応じて発
生する合成磁界方向に磁石を追従動作させることにより
計器可動部を駆動し、これによりボビンと指針との間に
位置して設けられた目盛,数字等を有する表示板上の指
針による指示運動を可能にしている。
【0003】そして、指針軸および磁石を含む計器可動
部とボビン本体との間の所要箇所には、この部分の緩衝
作用あるいは潤滑作用をなすオイルを介在させて設けて
いるのが一般的で、例えばボビン内にダンパーオイルを
注入し、このダンパーオイルでボビン内の磁石あるいは
指針軸に設けた制動管を浸漬させることにより、ダンパ
ーオイルの緩衝作用によって指針を安定的に指示させ、
その指示特性を良好に保つようにしたり、あるいは指針
軸の上端側を軸支するボビン上ケースの軸受孔の軸受部
分周囲に潤滑オイルを塗布し、この潤滑オイルの潤滑作
用によって指針軸と軸受孔との指針軸回動にともなう摩
擦係数を低減させ、その指示特性を良好に保つようにし
ている。
【0004】ところでこのような可動磁石式計器におい
ては、計器可動部自体の回動領域が取付誤差や回路部に
よる信号変換誤差で精度の良い基点位置が得られないた
め、表示板上にストッパピンを立設して、指針の表示板
に対する基点位置をこのストッパピンと、指針との当接
位置で設定するようにした基点設定手段が知られてい
る。
【0005】また表示板上にストッパピンを設けること
が意匠的に好ましくない場合には、例えば実開昭62−
193,515号に開示されているように、指針の基部
下方に位置して表示板側に指針停止部を設け、指針座側
にこの指針停止部と当接する当接部を設けて、この当接
部が指針停止部と当接することにより指針を停止させて
基点設定手段とし、意匠的にも基点設定手段が見えない
ようにしたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構造において
ボビン本体と指針軸および磁石を含む計器可動部との間
にダンパーオイルあるいは潤滑オイルを介在させるもの
では、この種の計器がおかれる状況、例えば温度変化に
ともなうボビン内,外の気圧変化によってダンパーオイ
ルあるいは潤滑オイルがボビン本体内壁面や指針軸を伝
わり、ボビン上ケースに設けた軸受孔からボビン本体外
へ洩れ出ることがあり、この洩れ出たオイルがさらにそ
の移行性により指針軸を伝わって基点設定手段としての
当接部材に至り、この当接部材の指針停止手段との当接
部分がオイルの粘性により離れにくくなって指針の指示
特性への影響例えば指針始動時の初動不良を招く等の問
題があった。
【0007】そこで本発明はダンパーオイルあるいは潤
滑オイルの基点設定手段への移行及び基点設定手段の当
接部分への移行を防止し、なおかつ当接部分へオイルが
移行しても指針の指示特性に悪影響を与えることがない
可動磁石式計器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上ケースと下ケ
ースからなり外周にコイルが巻回されたボビンと、この
ボビンの内部に設けられた磁石と、この磁石に固定さ
れ、その一端が前記上ケースの軸受孔から挿出され、他
端が前記下ケース内部で軸支された指針軸と、前記軸受
孔から挿出された指針軸の端部に固定された指針と、こ
の指針と前記軸受孔の間に前記指針軸とともに回動運動
可能に設けられた当接部材および、この当接部材と接触
して前記指針の動きを停止可能とする指針停止部材とか
らなる基点設定手段と、前記指針軸および磁石を含む計
器可動部と前記ボビンとの間に介在する緩衝作用あるい
は潤滑作用をなすオイルと、前記基点設定手段を含み前
記軸受孔と前記基点設定手段との間に位置する所要箇所
に設けた前記オイルより表面張力の小さいオイル移行防
止用皮膜とを有して構成される。
【0009】
【作用】ダンパーオイルおよび潤滑オイルより表面張力
の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜によって、これ
らオイルがはじかれ、その移行が防止されるとともに、
その粘性が抑制される。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本発明の第1実施例を説明
するもので、同図中、1はボビン本体を示し、このボビ
ン本体1は上ケース2と下ケース3とに分割形成されて
いる。4は上ケース2の上端部に形成されたボビン本体
1固定用の取付部であり、この腕片状の取付部4には取
付孔5が形成されている。6は上ケース2の中心部に形
成された筒状の突出部であり、この突出部6の内部は空
洞状に形成され、後述する収納部とボビン本体1内部で
連通している。7は突出部6先端に形成された貫通孔状
の軸受孔であり、この軸受孔7の内径寸法は突出部6の
空洞状の内部の内径寸法より径小に形成されている。8
は下ケース3内部に形成された保持孔状の軸受部であ
る。9は上ケース2と下ケース3とにより形成された後
述する磁石を配設用の収納部である。10はボビン本体1
の外周部側面に突出形成された脚部であり、この脚部に
図示しない外部電気部品、例えばプリント配線基板との
電気的接続をはかる中継用の端子11が設けられている。
12はボビン本体1の外周面に交差して巻回されたコイル
であり、コイル12の端部は端子11に電気的接続されてい
る。13はボビン本体1の外周面底部及び側部を覆うカッ
プ状のシールドケースであり、このシールドケース13に
より地磁気等の外乱要因をボビン本体1から遮断するよ
うにしている。
【0011】14はボビン本体1の収納部9内に収納配設
された磁石であり、この磁石14の中心には指針軸15が貫
設状態で固定されている。そしてこの指針軸15の下端部
は、下ケース3内部の軸受部8により保持され、上端側
は上ケース2の貫通孔状の軸受孔7からボビン本体1外
部へ挿出されているとともに、この軸受孔7部分で支承
されている。16は挿出された指針軸15部分の先端に装着
された指針であり、この指針16と指針軸15, 及び磁石14
により計器可動部Aを構成している。17は収納部9内に
注入されたダンパーオイルであり、このダンパーオイル
17は、粘性を有した例えばシリコンオイルより成ってい
て、磁石14と下ケース3内部壁面との計器可動部Aとボ
ビン本体1間に介在し、磁石14下部が浸漬するよう設け
られており、これによって磁石14の回動運動に緩衝作用
をもたせ、指針16の指示特性を滑らかにすることを可能
にしている。18は軸受部7内壁部に塗布された潤滑オイ
ルであり、この潤滑オイル18は、例えばダンパーオイル
17よりも低い粘性を有したシリコンオイルより成ってい
て、軸受孔7内壁面とこの部分に対応する指針軸15外周
面部分との計器可動部Aとボビン本体1間に介在して設
けられており、これによって指針軸15の回動運動にとも
なう軸受孔7と指針軸15との摩擦係数を低減させて潤滑
作用をもたせ、指針16の指示特性を滑らかにすることを
可能としている。
【0012】19は指針16と軸受孔7との間に位置する指
針軸15部分に固定された当接部材であり、この当接部材
19は、指針軸15とともに回動運動可能に設けられている
とともに、当接部20を有している。21は取付孔21aを有
しこの取付孔21aを介して後述する固定部材によりボビ
ン本体1に取付固定された指針停止部材であり、この指
針停止部材21の孔部22の周辺部上面側には、当接部材19
の当接部20と当接して計器可動部Aの動きを停止可能に
当接部20の回動軌跡上に位置して突出形成された被当接
部23が設けられており、この被当接部23と当接部20との
当接により指針16の基点を設定可能に、当接部材19と指
針停止部材とで指針16の基点設定手段Bを構成してい
る。またこの基点設定手段Bは、指針16とボビン本体1
との間に位置して設けられた目盛, 数字, 指標等を有し
た表示板24よりも下方に位置して、使用者からは目視不
可能に設けられているので表示板24上の意匠を損なうこ
となく指針16の基点設定手段Bを構成している。
【0013】25は固定部材であり、この固定部材25によ
りボビン本体1を取付部4の取付孔5を介して表示板24
に回し締め固定しているとともに、指針停止部材21は取
付孔21a及び、ボビン本体1の取付孔5とを介して表示
板24に一体的に回し締め固定されている。
【0014】26は当接部材19と軸受部7との間に位置す
る指針軸15外周面箇所Sに形成されたオイル移行防止用
皮膜であり、このオイル移行防止用皮膜26は、ダンパー
オイル17あるいは潤滑オイル18より表面張力の小さいフ
ッ素系コーティング剤、例えばフロラードFC−722
(商品名:住友スリーエム社製)を直接あるいは希釈剤
より希釈したものを塗布,スプレーあるいは注射器によ
り滴下し、この後乾燥して形成され、この皮膜26はダン
パーオイル17あるいは潤滑オイル18より小さい11〜12dy
nes/cmの表面張力を有し、皮膜26は数ミクロン程度の膜
厚を有する。そして前記皮膜によるオイルの移行を防止
する一例として、図6に示すように外径6ミリ、内径3
ミリのガラス管G,Gの一方の内面に前記皮膜26を設
け、両者の下端をシリコンオイル等のダンパーオイル17
に接するようにすると、皮膜26を設けないガラス管Gで
は毛細管現象によりHl=5ミリ,Hl=3ミリの高さ
で内部にダンパーオイル17が上昇するのに対して、皮膜
26を設けたガラス管Gでは内部にダンパーオイル17が上
昇しない。すなわちダンパーオイル17に比べ表面張力の
小さい皮膜26がダンパーオイル17をはじいてその移行を
防止する。
【0015】このように本実施例では、上ケース2と下
ケース3とから成るボビン本体1内部の収納部9内に指
針軸15を固定した磁石14を収納配設し、この磁石を有し
た指針軸15の下端部を下ケース3側内部と軸受部8で支
承し、上端側を上ケース2の突出部6の先端に設けた軸
受部7より挿出して軸支し、この軸受部7より挿出した
先端部に指針16を固定して計器可動部Aを構成し、この
計器可動部Aボビン本体1との間に所要箇所、すなわち
この場合、収納部9内の磁石14下部と下ケース3内壁面
との間にはダンパーオイル17を介在させ、軸受部7の内
壁面とこの部分に対する指針軸15部分との間には、潤滑
オイル18を介在させて、前記可動部とボビン本体1との
間に緩衝作用あるいは潤滑作用をもたせて構成し、ボビ
ン本体1の外周面に交差して巻回したコイル11に流れる
電流量に応じて発生する合成磁界により磁石14を回動運
動させ、この磁石14の回動運動により前記計器可動部A
を駆動し、指針16より下方に位置して設けられた表示板
21上の指針16による指示運動を可能に構成し、なおかつ
指針16と軸受部7との間に位置し、さらに表示板24より
も下方に位置する指針軸15部分に固定した当接部材19お
よび、この当接部材19と当接して計器可動部Aを停止さ
せ、これにより指針16を停止可能とした指針停止部材21
とにより基点設定手段Bを構成した可動磁石式計器にお
いて、当接部材19と軸受孔7との間に位置する指針軸15
箇所Sにダンパーオイル17あるいは潤滑オイル18よりも
表面張力の小さいオイル移行防止用皮膜26を設けたもの
であるから、収納部9内壁あるいは指針軸15を伝わって
軸受孔7からボビン本体1外部へ洩れ出たダンパーオイ
ル17や軸受部7に設けた潤滑オイル18が、それらの移行
性によってさらに指針軸15を伝わって上方に移行して
も、オイル移行防止用皮膜26によってオイル17, 18がは
じかれ、当接部材19への移行が防止されるため、当接部
材19の指針停止部材21との当接部20の当接面にオイル1
7, 18が付着して、この当接部20と指針停止部材21側の
被当接部23とがオイル17, 18の粘性により離れにくくな
り、指針16の初動時の指示特性に悪影響を及ぼして初動
不良を招くことを防止し、その指示特性を良好に保つこ
とができる。また本実施例ではオイル移行防止用皮膜26
によって、この部分より上方へのオイル17, 18の移行が
防止されるため、指針軸15に固定した当接部材19やその
先端に固定した指針16がこれらの部材の固定部分へのオ
イル17, 18の移行により盲動することを防止できるとい
う効果もある。
【0016】図3は本発明の第2実施例を示しており、
前記実施例と同一部分には同一符号を付して、その詳細
な説明を省略して詳述すると、本実施例では当接部材19
側の当接部20の指針停止部材21の被当接部23との当接面
箇所S及び、指針停止部材21側の被当接部23の、当接部
材19の当接部21との被当接面箇所S双方にオイル移行防
止用皮膜26を設けている。
【0017】このように本実施例では、当接部材19側の
当接面箇所Sと指針停止部材21側の被当接面箇所Sとの
双方にオイル移行防止用皮膜26を設けたので、指針軸15
及び当接部材19の外壁面を伝わってダンパーオイル17あ
るいは潤滑オイル18が当接部材19の当接部21当接面に移
行した状態で当接部21と被当接部23とが当接しても、表
面張力の小さいオイル移行防止用皮膜26によってはじか
れ、その粘性が抑制されるため、オイル17, 18による粘
性により、当接部材19と指針停止部材21とが離れにくく
なることを防止でき、これによりオイル17,18の移行に
よる基点設定手段Bの動作及び機能への影響を防止でき
る。
【0018】なお、本実施例では当接部材19側の当接面
箇所Sと指針停止部材21側の被当接面箇所Sとの双方に
オイル移行防止用皮膜26を設けたが、オイル17, 18が当
接部材19側の当接部21の当接面に移行した状態で、当接
部21と被当接部23とが当接しても、当接部材19と指針停
止部材21とが離れにくくならなければ、当接部材19側の
当接面箇所Sか、または指針停止部材21側の被当接面箇
所Sかの、いずれか一方に設けるだけでもよい。
【0019】図4は本発明の第3実施例を示しており、
前記第1実施例と同一部分に同一符号を付してその詳細
な説明を省略して詳述すると、本実施例では、ダンパー
オイル17あるいは潤滑オイル18よりも表面張力が小さい
オイル移行防止用皮膜26を当接部材19の当接面周囲部
で、なおかつ当接部20の基端部側箇所Sに設けている。
【0020】このように本実施例ではオイル移行防止用
皮膜26を当接部材19の当接面周囲部で、なおかつ当接部
20の基端部側箇所Sに設けたものであるから、指針軸1
5, 当接部材19及び当接部20を伝わって移行するオイル1
7, 18を当接面に至る以前にオイル移行防止用皮膜26に
よりはじいて当接面への移行が防止される。
【0021】なお、本実施例ではオイル移行防止用皮膜
26を当接部材19の当接面周囲部で、なおかつ当接部20の
基端部側箇所Sに設けたが当接面へのオイル17, 18の移
行を防止することが可能な当接面周囲部であれば、オイ
ル移行防止用皮膜26を設ける位置は本実施例のみに限ら
れるものではなく、当接面の設定状況に応じて種々の変
形例が可能である。
【0022】図5は本発明の第4実施例を示しており、
前述実施例と同一部分に同一符号を付してその詳細な説
明は省略するが、本実施例では指針16の基点設定手段B
の変形例を示している。27は指針軸15に固定される当接
部材であり、この当接部材27はその外周側面のほぼ中央
部分に突出部状の当接部28を有している。29は図示しな
い光源からの光を導いて表示板24もしくは指針16を透過
照明可能に配設されたアクリル等の透光性材料からなる
導光体であり、この導光体29には当接部材27を挿通する
孔部30が形成されており、この孔部30の側壁面には、当
接部材27の当接部28が回動軌跡上に位置して当接部28と
当接可能に突出部状の被当接部が形成されており、本実
施例ではこの被当接部を指針停止部材31として設けてい
るとともに、当接部材27と被当接部としての指針停止部
材31とで使用者からは目視不可能な指針16の基点設定手
段Bを構成している。
【0023】また、本実施例では軸受孔7と基点設定手
段Bとの間に位置する所要箇所,すなわち軸受孔7と当
接部材27の当接部28との間に位置する当接部材27の側壁
面下部箇所Sにダンパーオイル17あるいは潤滑オイル18
よりも表面張力の小さいオイル移行防止用皮膜26を設け
ている。
【0024】このように本実施例では当接部材27の側壁
面下部箇所Sにオイル移行防止用皮膜26を設けたので、
指針軸15及び当接部材27を伝わって移行するオイル17,
18を当接部28に至る以前にオイル移行防止用皮膜26によ
りはじいて、その当接部28への移行を防止し、これによ
り指針16の初動不良を防止できる。
【0025】なお本実施例では、指針停止部材31を導光
体29に形成した突出部として設けたが、このような使用
者から目視不可能な基点設定手段Bは、本実施例及び、
これまで述べてきた実施例に限定されるものではなく、
計器可動部A側に固定され、なおかつ、ボビン本体1外
部に位置する計器可動部A箇所に位置した可動部として
の当接部材および、ボビン本体1等の固定部材側に設け
られ、計器可動部A側に固定した当接部材と当接して計
器可動部Aの動きを停止することで指針16の基点を機械
的に設定可能とした固定部としての指針停止部材とによ
り構成していれば種々の実施態様例が可能で、例えば指
針16の基部に当接部を一体に突出形成して、この当接部
を当接部材として設けるとともに、表示板の孔部に突出
部状の被当接部を一体に突出形成して、この被当接部を
指針停止部材として設け、基点設定手段Bを構成しても
よい。
【0026】またこれに応じてオイル移行防止用皮膜26
を設ける箇所も種々の実施態様例が可能で、したがって
オイル移行防止用皮膜26は基点設定手段Bを含み、軸受
孔7と基点設定手段Bとの間に位置する所要箇所で、な
おかつオイル17, 18の基点設定手段Bの当接部分への移
行が防止可能であれば、あるいは当接部分へのオイル1
7, 18が移行しても、基点設定手段Bの動作及びその機
能に影響を与えることがなければ、様々な条件に応じて
適宜設定が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上ケースと下ケースからなり
外周にコイルが巻回されたボビン本体と、このボビン本
体の内部に設けられた磁石と、この磁石に固定され、そ
の一端が前記上ケースの軸受孔から挿出され、他端が前
記下ケース内部で軸支された指針軸と、前記軸受孔から
挿出された指針軸の端部に固定された指針と、この指針
と前記軸受孔の間に前記指針軸とともに回動運動可能に
設けられた当接部材および、この当接部材と当接して前
記指針の動きを停止可能とする指針停止部材とからなる
基点設定手段と、前記指針軸および磁石を含む計器可動
部と前記ボビン本体との間に介在する緩衝作用あるいは
潤滑作用をなすオイルと、前記基点設定手段を含み前記
軸受孔と前記基点設定手段との間に位置する所要箇所に
設けた前記オイルより表面張力の小さいオイル移行防止
用皮膜とを有するから、計器可動部とボビン本体間に介
在する各オイルの基点設定手段への移行を防止できると
ともに、各オイルが基点設定手段へ移行しても、基点設
定手段の動作及び機能への影響を防止できる可動磁石式
計器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示し、一部を断面で示し
た要部分解斜視図である。
【図6】オイル移行防止用皮膜の作用を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 ボビン本体 2 上ケース 3 下ケース 6 突出部 7 軸受孔 14 磁石 15 指針軸 16 指針 17 ダンパーオイル 18 潤滑オイル 19, 27 当接部材 21, 31 指針停止部材 24 表示板 26 オイル移行防止用皮膜 A 計器可動部 B 基点設定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースと下ケースからなり外周にコイ
    ルが巻回されたボビン本体と、このボビン本体の内部に
    設けられた磁石と、この磁石に固定され、その一端が前
    記上ケースの軸受孔から挿出され、他端が前記下ケース
    内部で軸支された指針軸と、前記軸受孔から挿出された
    指針軸の端部に固定された指針と、この指針と前記軸受
    孔の間に前記指針軸とともに回動運動可能に設けられた
    当接部材および、この当接部材と当接して前記指針の動
    きを停止可能とする指針停止部材とからなる基点設定手
    段と、前記指針軸および磁石を含む計器可動部と前記ボ
    ビン本体との間に介在する緩衝作用あるいは潤滑作用を
    なすオイルと、前記基点設定手段を含み前記軸受孔と前
    記基点設定手段との間に位置する所要箇所に設けた前記
    オイルより表面張力の小さいオイル移行防止用皮膜とを
    有することを特徴とする可動磁石式計器。
JP4620392A 1992-01-31 1992-01-31 可動磁石式計器 Pending JPH05215778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4620392A JPH05215778A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 可動磁石式計器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4620392A JPH05215778A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 可動磁石式計器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05215778A true JPH05215778A (ja) 1993-08-24

Family

ID=12740529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4620392A Pending JPH05215778A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 可動磁石式計器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05215778A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6685356B2 (en) * 2001-04-04 2004-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Liquid bearing unit and magnetic disk device using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6685356B2 (en) * 2001-04-04 2004-02-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Liquid bearing unit and magnetic disk device using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6661131B2 (en) Motor and apparatus using the same motor
JPH05215778A (ja) 可動磁石式計器
KR100305721B1 (ko) 베어링장치및그장치를사용하는표시계기
JPH04223222A (ja) 指示機構
JP3246356B2 (ja) 面軸受け及びこの面軸受けを具備する指示計器
US5835308A (en) Integrally molded disk device actuator with ground path
JP3125811B2 (ja) 倒立型交差コイル式ムーブメント
US20040216151A1 (en) Liquid-filled damper for a shock-sensitive apparatus
US2073152A (en) Speedometer
EP0284195B1 (en) Extended spindle electric gauge mechanism
JP2687969B2 (ja) 可動磁石式計器
JP3350928B2 (ja) 計器装置
JP2542733Y2 (ja) カウンタ帰零用ノブ
JP3616953B2 (ja) 計器装置の文字板と導光板との取付構造
JP3441777B2 (ja) 特にコピー機用のフィーラ装置
JP2001059748A (ja) 計器装置の計器ユニットの取付構造
JP2005098948A (ja) 指針式計器
KR20020081341A (ko) 가동자석식 계기
JPH07942Y2 (ja) クロスコイル形指示計器のマグネットロータ
JPH0559326U (ja) 可動磁石式計器
JPH0628700Y2 (ja) クロスコイル形指示計器
JPH1118400A (ja) 指示計器用ステッピングモータ
JP2000039453A (ja) 計 器
JPH11125542A (ja) 指示計器
KR960004339Y1 (ko) 회전 헤드 장치의 어스 기구