JP3125811B2 - 倒立型交差コイル式ムーブメント - Google Patents

倒立型交差コイル式ムーブメント

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JP3125811B2 JP04053894A JP5389492A JP3125811B2 JP 3125811 B2 JP3125811 B2 JP 3125811B2 JP 04053894 A JP04053894 A JP 04053894A JP 5389492 A JP5389492 A JP 5389492A JP 3125811 B2 JP3125811 B2 JP 3125811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インストルメントパネ
ルのパッド内に倒立して組み込まれた倒立型交差コイル
式ムーブメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、互いに交差する2つのコイル
をボビンの外周に巻装し、そのボビン内に、指針軸を固
着した永久磁石を回動可能に配することにより、指針の
広角度指示を可能にした交差コイル式ムーブメント(実
開昭60−173078号公報など)が知られている。
なお、永久磁石の回りには、指針の動きを遅くするダン
パ用のシリコンオイルが封入されている。また、蛍光表
示式表示管を、インストルメントパネルのパッド内に組
み込み、その表示光をハーフミラーで反射させ、虚像と
して運転者に視認させる虚像表示式計器装置も実用化さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、虚像表示
式計器装置には、蛍光表示式の表示器を使用しているの
が現状であり、これに対し、虚像表示式計器装置に交差
コイル式ムーブメントを使用して新規性を出すことが考
えられるが、このために交差コイル式ムーブメントを倒
立させて、すなわち、指針軸のボビンからの突出方向が
下方側となるようにインストルメントパネルのパッド内
に組み込まなければならない。ところが、上記従来の交
差コイル式ムーブメントを倒立させて使用すると、ボビ
ン内のシリコンオイルがボビンの底部に形成された指針
軸の貫通孔を通ってボビンの外部に液漏れするため、指
針のダンパ作用が低下してしまう。よって、一対の交差
コイルに流れる電流の変化に対して指針軸の応答性が早
くなって指針が振れるため、指針軸が正常に動作しなく
なるという課題があった。本発明は、ダンパ液の液漏れ
を防止して、指針軸が正常に動作するようにした倒立型
交差コイル式ムーブメントの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに十字状
に交差する一対の交差コイルと、これらの交差コイルに
発生する合成磁界が与えられる永久磁石と、外周に前記
一対のコイルを巻装し、内部に前記永久磁石を収納する
とともに、底部に貫通孔を有するボビンと、前記永久磁
石に固着され、一端が前記ボビンの底部より突出した状
態で前記貫通孔内に回動自在に支持された指針軸と、こ
の指針軸の動きを遅くするダンパ液とを備え、前記ボビ
ンの底部には、前記指針軸の外周を包囲する突出部が上
方に向かって突出して設けられ、前記ダンパ液は、前記
突出部の外周と前記ボビンの内周とで囲まれた中空部に
のみ封入されている技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、ボビンの底部より上方に向かって突
出した突出部とボビンの内周とで囲まれた中空部にのみ
ダンパ液が封入されているので、仮に虚像表示式計器装
置に組み込むために倒立型交差コイル式ムーブメントを
倒立させて取り付けてもダンパ液がボビンの底部に形成
された貫通孔よりボビンの外側に液漏れすることはな
い。この結果、指針軸のダンパ作用の低下を防げるの
で、一対の交差コイルに流れる電流の変化に対して指針
軸の応答性が早くなることが防がれる。
【0006】
【実施例】つぎに、本発明の倒立型交差コイル式ムーブ
メントを図1ないし図5に示す実施例に基づいて説明す
る。図1ないし図3は本発明の第1実施例を示す。図1
および図2は倒立型交差コイル式ムーブメントを示した
図である。倒立型交差コイル式ムーブメントAは、図3
に示したように、虚像表示式車速計に用いられ、インス
トルメントパネル100のパッド101内に倒立して組
み込まれている。なお、102は倒立型交差コイル式ム
ーブメントAをインストルメントパネル100に締結固
定するとともに、倒立型交差コイル式ムーブメントAに
車速信号を送る導電性のスクリューネジである。103
はスピードスケール等を鏡像印刷した光透過式の文字盤
である。105は虚像表示104の位置調整を取付角度
を調節することにより変更するハーフミラーである。1
09はパッド101や樹脂部材107、108に背面に
膜付けされた導電パターンであって、実像表示パネル1
06に電気接続する。
【0007】倒立型交差コイル式ムーブメントAは、永
久に磁気を保持する円盤状の永久磁石1と、この永久磁
石1を収納するボビン2と、このボビン2に回動自在に
支持された指針軸3と、この指針軸3と一体的に回動す
る自発光指針4とを備える。さらに、倒立型交差コイル
式ムーブメントAは、ボビン2に巻かれる第1のコイル
5と、この第1のコイル5と十字状に交差してボビン2
に巻かれる第2のコイル6と、ボビン2内に封入された
高粘度のシリコンオイル7と、ボビン2の上側部分を覆
う磁気シールドケース8と、ボビン2の下方側に設けら
れた軸受プレート9とを備える。
【0008】永久磁石1は、偏平高磁力二極マグネット
であり、後記するボビン2の突出壁232の外周を包囲
する円環状の膨出部11が下方に向かって膨出してい
る。また、永久磁石1の中心部には、指針軸3が貫通す
る軸孔12が形成され、指針軸3が圧入固定されてい
る。さらに、永久磁石1の外周とボビン2の内周との間
には、永久磁石1がボビン2内で回動可能なように所定
の隙間が形成されている。なお、永久磁石1の膨出部1
1内には、ボビン2の突出壁232を避けるための円筒
状の嵌合溝13が形成されている。
【0009】ボビン2は、プラスチック製で円形状に形
成されており、上側ボビン21と下側ボビン22とで構
成され、上側ボビン21と下側ボビン22との嵌合によ
り内部に円形状中空部23を形成している。上側ボビン
21は、中心に軸受部211を形成した天井部212、
この天井部212の外周縁より下側に延ばされた円筒状
の側壁部213、およびこの側壁部213の外周に所定
の間隔をもって設けられた4個の取付脚部214を有す
る。軸受部211には、指針軸3の上端部32の軸受摩
擦を軽減させるための鋼球215が嵌め込まれている。
天井部212と取付脚部214とで囲まれた部分には、
第1のコイル5と第2のコイル6が十字状に交差するよ
うに巻装されている。また、4個の取付脚部214は、
外形が略三角筒状に形成されており、内部にスクリュー
ネジ102と螺合する略円形状のネジ孔216を有す
る。下側ボビン22には、指針軸3の中央部を回動自在
に支持する円環状の底部221、この底部221の外周
縁より上側に延ばされた円筒状の上側壁部222、底部
221の外周縁より下側に延ばされた円筒状の下側壁部
223、およびこの下側壁部223の外周に所定の間隔
を持って設けられ、上側ボビン21に形成された4個の
取付脚部214が嵌まり込む4個の取付脚部224が一
体的に形成されている。4個の取付脚部224は、外形
が略三角筒状に形成されており、内部に後記するターミ
ナル51、52、61、62を差し込むための略三角筒
状の差込穴225を有する。底部221の下端面と取付
脚部224の内側面とで囲まれた部分には、第1のコイ
ル5と第2のコイル6が十字状に交差するように巻装さ
れている。
【0010】また、底部221の中心位置には、下側に
向かって突出したボス部226が形成されており、この
ボス部226内には、指針軸3が回動可能に貫通するよ
うに、内周と指針軸3の外周との間に所定の間隙を有す
る円形状の貫通孔227が形成されている。上側壁部2
22は、上側ボビン21の側壁部213の略板厚分だけ
下側壁部223より内周側に形成されている。上側壁部
222は、上側ボビン21の側壁部213の内周に嵌め
合わされている。下側壁部223の外側の対向する部
位、2個の取付脚部224の外周面からは、外側に向か
って取付板228がそれぞれ延ばされている。これらの
取付板228には、文字盤103等を締結固定するため
の円筒状の取付脚部229が上側に突出しており、これ
らの取付脚部229の外側には、締結具(図示せず)が
挿通する円形状の挿通孔230が形成されている。2個
の取付脚部229は、円筒状に形成されており、内部に
締結具(図示せず)と螺合する略円形状のネジ孔231
を有する。
【0011】なお、底部221の上端面からは、指針軸
3の外周を包囲する円環状の突出壁232が上側に向か
って突出するように延ばされている。その突出壁232
は、本発明の突出部であって、永久磁石1に形成された
嵌合溝13内に嵌め込まれている。また、突出壁232
の外周と上側壁部222の内周との間には、シリコンオ
イル7が封入される円筒状のオイル溜り233が形成さ
れている。そのオイル溜り233は、本発明の中空部で
あって、内部に永久磁石1の膨出部11が嵌め込まれて
いる。他の2個の取付脚部224の外周面からは、外側
に向かって取付板234がそれぞれ延ばされている。こ
れらの取付板234の下端面からは、軸受プレート9を
位置決めする位置決めピン235、236が下方に向か
って突出している。
【0012】指針軸3は、永久磁石1の軸孔12を貫通
した状態で永久磁石1内に保持されている。また、指針
軸3において永久磁石1の下端面より突出した部分は、
軸受プレート9で軸止されているとともに、貫通孔22
7を貫通した状態で下側ボビン22の底部221に回動
自在に支持されている。さらに、指針軸3において文字
盤103の下端面より突出した下端部31には、自発光
指針4が固着されている。そして、指針軸3において永
久磁石1の上端面より突出した上端部32は、軸受部2
11に軸止されて上側ボビン21に回動自在に支持され
ている。自発光指針4は、文字盤103より下方側で指
針軸3の下端部31に圧入固定され、永久磁石1と指針
軸3と一体的に回動する。この自発光指針4は、細長い
中空棒状をなすバルブ(図示せず)と、このバルブの端
部に設けた内部電極(図示せず)と、そのバルブの外表
面に軸方向に沿って配された帯状の外部電極(図示せ
ず)とによって構成される放電管である。
【0013】第1のコイル5と第2のコイル6は、本発
明の一対の交差コイルであって、合成磁界を永久磁石1
に付与して指針軸3を回動させるもので、略90°で交
差するように上側ボビン21の外周面、上端面および下
側ボビン22の外周面、下端面に巻装されている。これ
らの第1のコイル5の両巻き端と第2のコイル6の両巻
き端は、下側ボビン22に形成された取付脚部224の
差込穴225内に植設されたターミナル51、52、6
1、62にそれぞれ電気接続されている。なお、ターミ
ナル51、52、61、62への給電は、車速センサか
らの信号を、波形成形回路、帰零回路、F/V変換回
路、比較回路、分周回路、sinゼネレータ、cosゼ
ネレータ、及びリップル発生回路を備える公知の駆動装
置(いずれも図示せず)でsin電流、cos電流に変
換処理した後に、スクリューネジ102を介して成され
る。シリコンオイル7は、本発明のダンパ液であって、
永久磁石1の膨出部11を制動して自発光指針4の動き
を遅くするとともに、車両の振動を弱めるダンパ作用を
有する。このシリコンオイル7は、倒立型交差コイル式
ムーブメントAを、インストルメントパネル100のパ
ッド101内に倒立させて組み込んだ際に、振動を受け
ても下側ボビン22の底部221に形成された円環状の
突出壁232の上端面を越えない範囲内で、オイル溜り
233内で永久磁石1の膨出部11を囲むように入れら
れている。
【0014】磁気シールドケース8は、上側ボビン21
とインストルメントパネル100との間に配された円板
状の天井部81と、この天井部81の外周縁より下側に
延ばされ、上側ボビン21の外周および下側ボビン22
の外周に圧入嵌合される円筒状の側壁部82とから構成
されている。天井部81には、スクリューネジ102の
挿通孔83が4箇所形成され、上側ボビン21に形成さ
れた軸受部211との干渉を避けるための円形孔84お
よび磁気吸引力を一定にするための円形孔85が形成さ
れている。その挿通孔83は、上側ボビン21に形成さ
れた4個の取付脚部214のネジ孔216と、下側ボビ
ン22に形成された4個の取付脚部224の差込穴22
5と合致した位置に形成されている。また、側壁部82
の下端部の対向する位置からは、ボビン2と軸受プレー
ト9とを加締固定するための加締片86が延ばされてい
る。軸受プレート9は、略Z字状に形成されており、両
端部に下側ボビン22の位置決めピン235、236が
それぞれ挿通する挿通穴91、92を備える。この軸受
プレート9の中央部には、円筒状の軸受金具93が嵌め
込まれる嵌込穴94が形成されており、軸受金具93を
加締固定している。その軸受金具93の軸受穴95内に
は、指針軸3が貫通した状態で軸止されている。
【0015】つぎに、虚像表示式車速計の組み付け方法
を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。永久磁石
1の軸孔12内に指針軸3を貫通させた状態で固着した
後に、指針軸3の上端部32を鋼球215を入れた軸受
部211内に差し込んで軸止させる。一方、下側ボビン
22のオイル溜り233内にシリコンオイル7を適量注
入した後に、指針軸3の下端部31側から下側ボビン2
2を差し込んで指針軸3を貫通孔227内に嵌め込む。
そして、永久磁石1と指針軸3を収納するように上側ボ
ビン21と下側ボビン22とを、側壁部213の内周に
上側壁部222を圧入嵌合することにより、永久磁石
1、ボビン2および指針軸3を組み付ける。このとき、
永久磁石1の嵌合溝13と下側ボビン22の突出壁23
2とにより、永久磁石1の下端面と下側ボビン22の底
部221の上端面とが接触することなく組み付けられ
る。また、オイル溜り233内に、永久磁石1の膨出部
11が嵌め込まれ、その膨出部11の周囲にシリコンオ
イル7が回り込み、突出壁232の上端面を越えないよ
うにオイル溜り233内にシリコンオイル7が収まる。
【0016】つぎに、第1のコイル5と第2のコイル6
とが90°で交差するようにボビン2の周囲に巻装し
て、これらの巻き端を取付脚部224内に差し込んだタ
ーミナル51、52、61、62に電気接続する。そし
て、軸受プレート9の嵌込穴94内に軸受金具93を加
締固着し、軸受金具93の軸受穴95内に、下側ボビン
22の下端面より突出した指針軸3を貫通させた状態で
嵌め合わせる。つぎに、軸受プレート9の挿通穴91、
92を下側ボビン22の位置決めピン235、236に
嵌め合わせて、位置決めピン235、236により軸受
プレート9の位置決めを行う。そして、上側ボビン21
の天井部212側より取付脚部214、224を覆うよ
うに磁気シールドケース8をボビン2に嵌め合わせた後
に、磁気シールドケース8の加締片86を折り曲げて軸
受プレート9の両端部をそれぞれボビン2側に押圧させ
ることによって、ボビン2、軸受プレート9を固定す
る。このようにして倒立型交差コイル式ムーブメントA
が組み付けられる。
【0017】そして、倒立型交差コイル式ムーブメント
Aを車室内の前面に設けられたインストルメントパネル
100のパッド101内に収納して4個のスクリューネ
ジ102を取付脚部214に締め付けることにより、倒
立型交差コイル式ムーブメントAがインストルメントパ
ネル100に指針軸3の下端部31が下方に向いた状態
で装着される。そして、スピードスケール等を鏡像印刷
した光透式の文字盤103をパッド101に嵌め込んだ
後に、文字盤103より下方側に突出した指針軸3の下
端部31に自発光指針4を圧入固定することによって、
倒立型交差コイル式ムーブメントAが車両に装着され
る。なお、このように組み付けられた倒立型交差コイル
式ムーブメントAの第1のコイル5と第2のコイル6と
にそれぞれsin電流とcos電流とを流すことによっ
て、第1のコイル5と第2のコイル6とにより発生した
合成磁界の方向に、永久磁石1のN極、S極の方向が一
致するように永久磁石1が回動する。このため、永久磁
石1と一体的に回動する自発光指針4が車速センサから
の信号に対応した表示を行う。
【0018】以上のように、この倒立型交差コイル式ム
ーブメントAを、自発光指針4が下方側に配されるよう
に、インストルメントパネル100のパッド101内に
倒立させて組み込んだ場合に、仮に振動受けても、自発
光指針4のダンパ用のシリコンオイル7を下側ボビン2
2の突出壁232により堰き止めることにより、下側ボ
ビン22の貫通孔227から文字盤103側にシリコン
オイル7が液漏れすることを防止することができる。こ
の結果、自発光指針4のダンパ作用の低下を防止できる
ので、第1のコイル5と第2のコイル6とに流れるsi
n電流やcos電流の変化に対して自発光指針4の応答
性が早くなることを防止することができる。したがっ
て、永久磁石1、指針軸3および自発光指針4を第1の
コイル5と第2のコイル6とに流れるsin電流やco
s電流の変化に対して正常に動作させることができる。
さらに、文字盤103をシリコンオイル7により汚す恐
れもなくなるので、倒立型交差コイル式ムーブメントA
を虚像表示式車速計に用いることができる。また、この
実施例においては、運転者が車速を確認する際に、虚像
表示であるので焦点が合わせ易く、迅速に車速が把握で
き、且つ自発光指針4を用いたアナログ表示であるので
車速調節が行い易い。スクリューネジ102によりパッ
ド101への装着が容易であり、導電パターン109に
より配線用のワイヤーが増大しない。
【0019】図4および図5は本発明の第2実施例を示
し、倒立型交差コイル式ムーブメントを示した図であ
る。この実施例では、永久磁石1の下端面に円形の嵌合
溝14を形成しており、下側ボビン22の底部221に
円盤状の突出部237を形成している。そして、シリコ
ンオイル7を突出部237の上端面を越えないようにオ
イル溜り233内に封入することによって、第1実施例
と同様な効果を備える。
【0020】〔変形例〕本実施例では、ダンパ液として
シリコンオイルを用いたが、磁性流体等の他の液体を用
いても良い。本実施例では、第1のコイル5と第2のコ
イル6にsin電流とcos電流を流したが、第1のコ
イル5と第2のコイル6にsin電流やcos電流を除
く他の信号、例えば電圧信号等を送っても良い。駆動回
路をエンジン回転計用のものに変更し、車速センサの信
号の代わりにイグナイタの点火信号を駆動回路に入力す
る様にすれば、エンジン回転数を虚像表示させることが
できる。また、本発明を、燃料残量計、水温計等の虚像
表示式計器装置に応用しても良い。なお、倒立型交差コ
イル式ムーブメントは、置針式でも、置針式でなくても
良い。
【0021】本実施例では、突出壁(突出部)232、
突出部237を円環状や円盤状に形成したが、突出部を
角環状、角盤状、扇状、円弧状に形成しても良い。この
場合、永久磁石1の嵌合溝13の形状も突出部に応じて
変えても良い。また、オイル溜り(中空部)233の形
状もシリコンオイル(ダンパ液)が貫通孔227より液
漏れしなければ、角筒状、円弧状等のように自由に変更
しても良い。本実施例では、シリコンオイル7のダンパ
作用を永久磁石1の膨出部11に付与したが、永久磁石
1または指針軸3にオイル溜り233内に嵌まる突起物
を設けてシリコンオイル7のダンパ作用を指針軸3に付
与しても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明は、仮に虚像表示式計器装置に使
用するために倒立型交差コイル式ムーブメントを倒立さ
せても、ダンパ液がボビン内より貫通孔を通って液漏れ
を起こすことがなくなる。この結果、指針軸のダンパ作
用の低下を防止できるので、指針軸を正常に動作させる
ことができる。よって、倒立型交差コイル式ムーブメン
トを虚像表示式計器装置に使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に適用された倒立型交差コ
イル式ムーブメントを示した断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に適用された倒立型交差コ
イル式ムーブメントを示した下面図である。
【図3】本発明の第1実施例に適用された虚像表示式車
速計を示した断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に適用された倒立型交差コ
イル式ムーブメントを示した断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に適用された倒立型交差コ
イル式ムーブメントを示した分解斜視図である。
【符号の説明】
A 倒立型交差コイル式ムーブメント 1 永久磁石 2 ボビン 3 指針軸 4 自発光指針 5 第1のコイル(交差コイル) 6 第2のコイル(交差コイル) 7 シリコンオイル(ダンパ液) 13 嵌合溝 221 底部 227 貫通孔 232 突出壁(突出部) 233 オイル溜り(中空部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに十字状に交差する一対の交差コイ
    ルと、 これらの交差コイルに発生する合成磁界が与えられる永
    久磁石と、 外周に前記一対のコイルを巻装し、内部に前記永久磁石
    を収納するとともに、底部に貫通孔を有するボビンと、 前記永久磁石に固着され、一端が前記ボビンの底部より
    突出した状態で前記貫通孔内に回動自在に支持された指
    針軸と、 この指針軸の動きを遅くするダンパ液とを備え、 前記ボビンの底部には、前記指針軸の外周を包囲する突
    出部が上方に向かって突出して設けられ、 前記ダンパ液は、前記突出部の外周と前記ボビンの内周
    とで囲まれた中空部にのみ封入されていることを特徴と
    する倒立型交差コイル式ムーブメント。
JP04053894A 1991-08-22 1992-03-12 倒立型交差コイル式ムーブメント Expired - Fee Related JP3125811B2 (ja)

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