JP2687969B2 - 可動磁石式計器 - Google Patents

可動磁石式計器

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JP2687969B2 JP25001691A JP25001691A JP2687969B2 JP 2687969 B2 JP2687969 B2 JP 2687969B2 JP 25001691 A JP25001691 A JP 25001691A JP 25001691 A JP25001691 A JP 25001691A JP 2687969 B2 JP2687969 B2 JP 2687969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車,オートバイ,農
耕車輌や船舶などに装備される燃料計,温度計,回転
計,速度計,電圧計などに用いられる可動磁石式計器に
係わり、特にボビンケース内にダンパーオイルを注入し
た可動磁石式計器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の可動磁石式計器として例
えば実公昭62−41251号公報等で開示されている
ように合成樹脂製の上ケースと下ケースとにより磁石を
収納するボビンケースを形成し、前記上ケースの下端部
合わせ面に環状の係合突部を、前記上ケースの上端部合
わせ面に環状の係合溝部を各々形成し、前記係合突部を
前記係合溝部に嵌め合わせ、かつ、前記磁石の上下に貫
挿した指針軸の上部及び後端部をそれぞれ前記上ケース
及び下ケースで軸支することにより、前記マグネットを
ボビンケース内に回動可能に収納支持している。また、
ボビンケースの外周には交互に交差してコイルが巻装さ
れ、このコイルに流れる電流量に応じて発生する合成磁
界方向に前記磁石を追従動作させ、磁石と連繋動作する
指針軸の先端に設けた指針によって表示を行うように構
成している。
【0003】ところで、前記可動磁石式計器において
は、ボビンケース内にダンパーオイルが注入され、この
ダンパーオイルでボビンケース内の磁石あるいは指針軸
に設けた制動管を浸漬させることにより、ダンパーオイ
ルの緩衝作用によって指針を安定的に指示させ、その指
示特性を良好に保つように構成している。そして前記
上,下ケースは前記係合突部を前記係合溝部に圧入し
て、あるいは、上ケースに形成した環状嵌合部を、下ケ
ースの環状側壁に嵌め入れ両者の接合面を超音波溶着し
てボビンケース内のダンパーオイルの漏洩を防ぐように
したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術におい
て、上ケースの係合突部を下ケースの嵌合溝部に圧入す
るものでは、環状の係合突部及び嵌合溝部の真円度の誤
差、係合突部と嵌合溝部の接合面の面精度により、係合
突部と嵌合溝部間に微細な隙間ができ、ここから毛細管
現象等によりダンパーオイルの洩れが生じ、また、上,
下ケースを超音波溶着して両者を固着すものでは、ダン
パーオイルの洩れを防止するためには上,下ケースの接
合面全周を均一に溶着しなければならず技術的に難しい
面があり、両者従来技術ともダンパーオイルの洩れを防
止することができないことがある。
【0005】そこで本発明はボビンケース内に注入され
たダンパーオイルの洩れ及びボビンケース内でのダンパ
ーオイルの移動を防止することのできる可動磁石式計器
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上ケースと下ケ
ースからなるボビンケース内に磁石を設け、この磁石に
指針軸を固定し、この指針軸を前記上ケースの筒部から
挿出し、前記ボビンケース内にダンパーオイルを注入す
るとともに、前記ボビンケースの外周にコイルを巻回
し、このコイルに流れる電気量に応じて発生する合成磁
界により前記磁石を角度回動させる可動磁石式計器にお
いて、前記ボビンケースの所要箇所に前記ダンパーオイ
ルより表面張力の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜
を設けたものである。
【0007】
【作用】ダンパーオイルより表面張力の小さいダンパー
オイル移行防止用皮膜によって、ダンパーオイルがはじ
かれ該ダンパーオイルの移行が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1乃至図6は本発明の第1実施例を示し、
同図において積算計ユニットと、速度計ユニットとが組
み込まれる合成樹脂等からなるフレ−ム体21は、略矩形
をなすベ−ス部22と、このベ−ス部22の両側に相対向し
て突設した側壁23,24と、前記ベ−ス部22の中央に突設
した枠状の連結部25とを有している。前記各側壁23,24
の上端には前記積算計ユニットを構成するインナピニオ
ン式のト−タルカウンタ26とインナピニオン式のリセッ
トカウンタ27とが前記連結部25を介して並列に配設され
ている。前記各カウンタ26,27は、その支軸26A,27A
に複数の表示輪28が遊転可能に支持され、前記側壁23,
24の上端に開口した切欠溝29に前記各カウンタ26,27の
支軸26A,27Aの両端を上方から挿入して熱溶着などに
よって固定される。また、前記リセットカウンタ27を帰
零整列する帰零部材30がその支軸30Aを前記側壁24に形
成した取付部31に取付けられる。
【0009】前記速度計ユニットは交差コイル型可動磁
石式計器を用いた速度計32よりなり、この速度計32は上
下に分割可能な合成樹脂製の上ケース33および下ケース
34からなるボビンケース35内に空洞部35Aを形成し、こ
の空洞部35A内に可動磁石36を配設するとともにシリコ
ンオイル等からなるダンパ−オイルBを注入しており、
前記可動磁石36の中心に指針軸37を圧入固定するととも
に、この指針軸37の下端部は下ケース34に軸支されてい
る。また、上,下ケース33,34はその一側の隣り合う角
部に脚部38が一体に形成されるとともに他側の隣り合う
角部に端子取付部39を有する脚部40が一体に形成されて
おり、前記両脚部38,40の下部に縦設された円弧状のケ
−ス挿入溝41に金属製磁気シ−ルドケ−ス42が前記下ケ
ース34の下方から挿入配置されている。
【0010】前記端子取付部39には細長い端子ピン43を
圧入する圧入孔44がそれぞれ一直線上に位置するように
して各々2箇所穿設され、前記端子取付部39の上部から
圧入孔44に端子ピン43を圧入して貫設し、この端子ピン
43の上部に前記上,下ケース33,34の外周部分に交差状
に巻回した一対のコイル45,46の端末を電気的に接続し
ている。また、前記両脚部38,40にはそれぞれ外方に向
かって取付台47が突設され、前記フレ−ム体21のベ−ス
部22の中央に穿設した開口部48に速度計32の上部側を挿
入配置するとともに、前記取付台47上にねじ49により前
記取付台47を固定し、前記速度計32がフレ−ム体21に固
定され、速度計32の端子ピン43の上端は前記ベ−ス部22
に設けた端子抜止壁22Aの下面と近接して配設されてい
る。
【0011】前記フレ−ム体21の開口部48の上部に位置
し前記両カウンタ26,27の間に形成された前記連結部25
は、その下部が前記ベ−ス部22に連結されており、この
連結部22の上面には表示板50が載置される取付座51が突
設され、ねじ52によって前記表示板50がフレ−ム体21上
に固定される。また、連結部25の上面には前記速度計32
となる可動磁石式計器の指針軸37を挿通する孔53が穿設
され、この孔53箇所によって指針軸37の上端部分が軸支
されている。また、指針軸37の上端側は表示板50に設け
た孔54に挿通して配設され、その指針軸37の上端部分と
なる先端には指針55が固定され、この指針55と前記表示
板50の図示しない表示部との対比により測定量が指示表
示される。
【0012】56は前記各カウンタ26,27間に位置して前
記フレーム体21の連結部25の側方に配設され各カウンタ
26,27の駆動用のステップモータ57を収納した収納ボッ
クスであり、この収納ボックス56はステップモータ57と
ともに、ステップモータ57からの回転を伝達する複数の
ギヤを内蔵して一体的にユニット化されるとともに、前
記ステップモ−タ57の端子ピン58が前記収納ボックス56
の下部から下方に向かって突設されている。また、前記
両カウンタ26,27の下位桁側に位置して前記フレーム体
21の一方の側壁23,24には前記収納ボックス56の外形と
ほぼ同大な切欠状の開口部59が設けられ、この開口部59
からフレーム体21の内方側に前記収納ボックス56の収納
空間60を形成している。また、前記フレーム体21の側壁
23の上端には前記開口部59を介して一対の障壁61が突設
され、この障壁61の上端部にはこれら障壁61間及び前記
フレーム体21の連結部25を掛け渡すように補強部62が連
設され、さらに前記フレーム体21の下面には弾性変形可
能な一対の係止爪63が下方に向かって突設され、この係
止爪63が前記収納ボックス56の下面に係止する。そし
て、その収納空間60内に前記収納ボックス56を下方から
挿入し、この後、ベース部22の後面に突設する取付ボス
部64に収納ボックス56をねじ65によって取付固定し、こ
の収納ボックス56を介して前記ステップモータ57をフレ
ーム体21に組付けることにより、収納ボックス56の外部
に露出して設けられたステップモータ57から回転伝達さ
れる出力ギヤ66と前記両カウンタ26,27の最下位桁に設
けた駆動ギヤ26B,27Bとを噛合し、ステップモータ57
の回転を各ギヤを中継して最下位桁の表示輪28から順次
上位桁の表示輪28へと桁送りして走行距離を表示するよ
うになっている。
【0013】前記フレ−ム体21にはベ−ス部22の下面か
ら下方に向かって複数の取付脚部67と一対の仮止爪部68
とが突設されており、前記フレ−ム体21が取付固定され
る回路基板69には前記取付脚部67に螺着されるねじ70の
挿通する透孔71と、前記仮止爪部68が係止する受孔72と
が穿設され、この回路基板69の後面には回路パタ−ン73
が形成されている。また、前記回路基板69には前記各端
子ピン43,58が挿入接続されるコネクタ74が半田付けな
どによって実装されている。さらに前記係止爪63の一方
はその先端を下方に向かって延設して前記仮止爪部68と
等しい長さの支持脚75が突設されている。また前記回路
基板69には支持脚75の先端が挿通する透孔76が穿設され
ている。
【0014】前記速度計32のボビンケース35はポリアセ
タール等の合成樹脂等からなり、前記可動磁石36の中心
に直交して固定された指針軸37は、その上部を前記上ケ
ース33の中央に突設した筒部77の軸孔78から挿出すると
ともに、その下端部を前記下ケース34内中央の軸受孔79
に挿入して前記ボビンケース35に軸支される。前記上ケ
ース33には前記下ケース34の環状の側壁80内に嵌入され
る環状の嵌入部81が形成され、該側壁80内に嵌入部81を
嵌入して上下ケース33,34を固定している。前記ボビン
ケース35には、前記ダンパーオイルBより表面張力の小
さいダンパーオイル移行防止用皮膜82が、前記側壁80と
嵌入部81との接合面83上部の接合箇所Sに設けられ、そ
の皮膜82は、フッ素系コーティング剤例えばフロラード
FC−722(商品名:住友スリーエム社製)を直接あ
るいは希釈剤により希釈したものを塗布,スプレーある
いは注射器により滴下し、この後乾燥して形成され、そ
の皮膜82はダンパーオイルBより小さい11〜12dynes/cm
の表面張力を有し、皮膜82は数ミクロン程度の膜厚を有
する。そして前記皮膜によるダンパーオイルの移行を防
止する一例として、図12に示すように外径6ミリ,内
径3ミリのガラス管G,Gの一方の内面に前記皮膜82を
設け、両者の下端をシリコンオイル等のダンパーオイル
Bに接するようにすると、皮膜82を設けないガラス管G
では毛細管現象によりH1=5ミリ,H1=3ミリの高
さで内部にダンパーオイルBが上昇するのに対して、皮
膜82を設けたガラス管Gでは内部にダンパーオイルBが
上昇しない。すなわちダンパーオイルBに比べ表面張力
の小さい皮膜82が、ダンパーオイルBをはじいてその移
行を防止する。
【0015】このように本実施例では、上ケース33と下
ケース34からなるボビンケース35内に磁石36を設け、こ
の磁石36に指針軸37を固定し、この指針軸37を上ケース
33の筒部77から挿出し、ボビンケース35内にダンパーオ
イルBを注入するとともに、ボビンケース35の外周にコ
イル45,46を巻回し、コイル45,46に流れる電気量に応
じて発生する合成磁界により磁石36を角度回動させる可
動磁石式計器において、上ケース33と下ケース34の接合
箇所SにダンパーオイルBより表面張力の小さいダンパ
ーオイル移行防止用皮膜82を設けたものであるから、接
合面83から毛細管現象等により上昇したダンパーオイル
Bは、表面張力の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜
82によってはじかれ、ボビンケース35外への移行が防止
され、ボビンケース35内に注入したダンパーオイルBの
接合箇所Sからの洩れが確実に防止され、その指示特性
を良好に保つことができる。また、この実施例では側壁
80内に嵌入部81を嵌入して上下ケース33,34を固定し、
その接合箇所Sの皮膜82を設けたものであり、従来のよ
うに接合面83の超音波溶着することなくダンパーオイル
Bの洩れを防止でき、その組立て作業を簡略化して生産
性の向上を図ることができる。
【0016】図7は本発明の第2実施例を示し前記第1
実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を省
略して詳述すると、上ケース33に設けた環状の圧入部81
Aを、下ケース34に形成した環状の係合溝部84に嵌め合
わせて上,下ケース33,34を固定するものであり、ボビ
ンケース35には、前記ダンパーオイルBより表面張力の
小さいダンパーオイル移行防止用皮膜82が、前記上,下
ケース33,34の接合面83A外周の接合箇所Sの全周に設
けられている。
【0017】このように本実施例では、圧入部81Aを環
状の係合溝部84に嵌め合わせて上,下ケース33,34を固
定する上ケース33と下ケース34の接合箇所Sに、ダンパ
ーオイルBより表面張力の小さいダンパーオイル移行防
止用皮膜82を設けたものであるから、毛細管現象等によ
り圧入部81Aと係合溝部84の隙間を伝わって接合面83A
に達したダンパーオイルBは、表面張力の小さいダンパ
ーオイル移行防止用皮膜82によってはじかれ、ボビンケ
ース35外への移行が防止され、ボビンケース35内に注入
したダンパーオイルBの接合箇所Sからの洩れを確実に
防止することができる。
【0018】図8は本発明の第3実施例を示し前記第1
実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を省
略して詳述すると、ボビンケース35は上ケース33の筒部
77に軸孔を設けず、指針軸37より径大な挿出孔85を形成
している。そして前記指針軸37は、その下端を下ケース
34の軸受孔79により、その上部を前記フレーム体21の孔
53により軸支される。また、この例では前記ダンパーオ
イルBより表面張力の小さいダンパーオイル移行防止用
皮膜82が、前記筒部77の内面に設けられている。
【0019】このように本実施例では、ダンパーオイル
移行防止用皮膜82を筒部77の内面に設けたものであるか
ら、筒部77を伝わって上昇するダンパーオイルBは、表
面張力の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜82によっ
てはじかれ、筒部77上方への移行が防止され、ボビンケ
ース35内に注入したダンパーオイルBの上ケース34の挿
出孔85からの洩れを確実に防止することができ、特にこ
の種の指示計器に用いられるボビンケース35にあって
は、表示を読み取る視認者に対して表示板50を正対して
配置され、該ボビンケース35は斜めに配設されるため筒
部77からダンパーオイルBの洩れが生じ易いが、ダンパ
ーオイル移行防止用皮膜82によりそのダンパーオイルB
の洩れを確実に防止することができる。また、実施例上
の効果として、従来斜めに配設されたボビンケース35内
のダンパーオイルBは、筒部77内を膜状になって伝わ
り、さらに外部雰囲気の温度上昇に伴う内部空気の膨脹
によって該膜状のダンパーオイルBが押し出され外部に
洩れ易かった点に対して、皮膜82によりダンパーオイル
Bは筒部77において膜状をなさず、かつ比較的大きく開
口した挿出孔85によって空洞部35Aが外部と連通してい
るため膨脹空気によってダンパーオイルBが外部に押し
出されることが防止される。
【0020】図9は本発明の第4実施例を示し前記第1
実施例及び第2実施例と同一部分に同一符号を付しその
詳細な説明を省略して詳述すると、ボビンケース35は下
ケース34の内底面下部に凹所86と軸受孔79を形成し、こ
の凹所86内に位置して指針軸37にダンパーオイルBによ
って緩衝作用を受ける制動管87を設け、かつ凹所86内に
前記ダンパーオイルBを注入している。また、この例で
は前記ダンパーオイルBより表面張力の小さいダンパー
オイル移行防止用皮膜82が、下ケース34の内底面に前記
凹所86を囲んでリング状に設けられるとともに、該ダン
パーオイル移行防止用皮膜82が、前記ダンパーオイルB
上方位置の指針軸37外周に設けられている。
【0021】このように本実施例では、下ケース34内に
指針軸37の下端を挿入する凹所86を設け、この凹所86に
ダンパーオイルBを注入し、下ケース34の内底面に凹所
86を囲んでリング状のダンパーオイル移行防止用皮膜82
を設けるとともに、凹所82内に注入されたダンパーオイ
ルBの上方の指針軸37外周にダンパーオイル移行防止用
皮膜82を設けたものであるから、凹所86内のダンパーオ
イルBはリング状の皮膜82にはじかれ、このリング状の
皮膜82外への移行が防止され、かつ指針軸37を伝わるダ
ンパーオイルBは指針軸37の皮膜82にはじかれ上方への
移行が防止され、ダンパーオイルBの凹所86からの洩れ
が防止され、制動管87に作用するダンパーオイルBによ
り計器の良好な指示特性が得られる。
【0022】図10は本発明の第5実施例を示し前記第
1実施例と同一部分に同一符号を付しその詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では前記ダンパーオイルB
より表面張力の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜82
を、前記上,下ケース33,34の接合面83A外周の接合箇
所Sの全周に設けるとともに、ダンパーオイル移行防止
用皮膜82を前記筒部77の内面に設けており、上ケース33
と下ケース34との接合箇所S及び筒部77の軸受孔79から
のダンパーオイルBの洩れを確実に防止しすることがで
きる。
【0023】図11は本発明の第6実施例を示し前記第
1実施例及び第2実施例と同一部分に同一符号を付しそ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では前記ダ
ンパーオイルBより表面張力の小さいダンパーオイル移
行防止用皮膜82が、前記筒部77の内面に設けられ、かつ
筒部77内に位置して指針軸37の外周に該ダンパーオイル
移行防止用皮膜82が設けられており、筒部77内面を伝わ
るダンパーオイルBの洩れと、指針軸37を伝わって上昇
するダンパーオイルBを指針軸37に設けた皮膜82により
はじいて筒部77上部からのダンパーオイルBの洩れを確
実に防止することができる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えばダンパーオイル移行防止用皮膜
82を設ける箇所は適宜選定することができ、かつ同一ボ
ビンケースにおいて接合箇所,筒部内面および指針軸等
に適宜組合わせて設けることもできる。また、指示計器
は速度計に限らず回転計、燃料計等各種タイプのものに
適用でき、さらにフレーム体には積算計ユニットのみを
組込むものやトータルカウンタ、リセットカウンタのど
ちらか一方を組付けるものあるいはアワーメータなどの
カウンタ機構であってもよい。さらに第1実施例で示し
た側壁80と嵌入部81とを超音波溶着してかつ接合箇所S
にダンパーオイル移行防止用皮膜82を設けるようにして
もよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上ケースと下ケースからなる
ボビンケース内に磁石を設け、この磁石に指針軸を固定
し、この指針軸を前記上ケースの筒部から挿出し、前記
ボビンケース内にダンパーオイルを注入するとともに、
前記ボビンケースの外周にコイルを巻回し、このコイル
に流れる電気量に応じて発生する合成磁界により前記磁
石を角度回動させる可動磁石式計器において、前記ボビ
ンケースの所要箇所に前記ダンパーオイルより表面張力
の小さいダンパーオイル移行防止用皮膜を設けたもので
あり、ボビンケース内に注入されたダンパーオイルの洩
れ及びボビンケース内でのダンパーオイルの移動を防止
することのできる可動磁石式計器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すボビンケースの断面
図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すボビンケースの斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すボビンケースの断面
図である。
【図8】本発明の第3実施例を示すボビンケースの断面
図である。
【図9】本発明の第4実施例を示すボビンケースの断面
図である。
【図10】本発明の第5実施例を示すボビンケースの断
面図である。
【図11】本発明の第6実施例を示すボビンケースの断
面図である。
【図12】ダンパーオイル移行防止用皮膜の作用を説明
する説明図である。
【符号の説明】
33 上ケース 34 下ケース 35 ボビンケース 36 可動磁石 37 指針軸 77 筒部 82 ダンパーオイル移行防止用皮膜 B ダンパーオイル S 接合部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースと下ケースからなるボビンケー
    ス内に磁石を設け、この磁石に指針軸を固定し、この指
    針軸を前記上ケースの筒部から挿出し、前記ボビンケー
    ス内にダンパーオイルを注入するとともに、前記ボビン
    ケースの外周にコイルを巻回し、このコイルに流れる電
    気量に応じて発生する合成磁界により前記磁石を角度回
    動させる可動磁石式計器において、前記ボビンケースの
    所要箇所に前記ダンパーオイルより表面張力の小さいダ
    ンパーオイル移行防止用皮膜を設けたことを特徴とする
    可動磁石式計器。
  2. 【請求項2】 前記ダンパーオイル移行防止用皮膜を前
    記上ケースと下ケースの接合箇所に設けたことを特徴と
    する請求項1記載の可動磁石式計器。
  3. 【請求項3】 前記ダンパーオイル移行防止用皮膜を前
    記筒部の内面に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    可動磁石式計器。
  4. 【請求項4】 前記下ケース内に前記指針軸の下端を挿
    入する凹所を設け、この凹所に前記ダンパーオイルを注
    入し、前記下ケースの内底面に前記凹所を囲んで前記ダ
    ンパーオイル移行防止用皮膜を設けるとともに、前記凹
    所内に注入されたダンパーオイル上方の指針軸外周に前
    記ダンパーオイル移行防止用皮膜を設けることを特徴と
    する請求項1記載の可動磁石式計器。
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