JPH05215750A - 免疫学的分析方法 - Google Patents

免疫学的分析方法

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JPH05215750A
JPH05215750A JP5625092A JP5625092A JPH05215750A JP H05215750 A JPH05215750 A JP H05215750A JP 5625092 A JP5625092 A JP 5625092A JP 5625092 A JP5625092 A JP 5625092A JP H05215750 A JPH05215750 A JP H05215750A
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JP
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cells
test
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JP5625092A
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Takayuki Kono
孝之 河野
Minoru Takase
實 高瀬
Seiya Sato
誠也 佐藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検細胞の検出を容易かつ迅速に行なうこと
のできる免疫学的分析方法を提供する。 【構成】 被検細胞300の表面抗原に対する抗体20
0を固定した基板100に、被検細胞300を含む検体
試料301を滴下する(I)。検体試料を流動させて、
被検細胞300を抗原−抗体反応により基板上に固定さ
れた抗体200に捕捉せしめる(II)。レーザー光1
9等の計測手段で被検細胞300の検出を行なう。(I
II)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫学的分析方法に関
し、特に、被検細胞の検出を容易かつ迅速に行なうこと
のできる免疫学的分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】免疫不
全症や各種免疫疾患、あるいは悪性腫瘍などの治癒には
早期における診断が必要である。これらの疾患では一般
に、血液細胞や各種構成細胞の数が変化を受けやすいた
め、これらの細胞の絶対数や相対数を測定することは、
診断においてきわめて有効な分析手段を与えることにな
る。そのため、細胞の相対数を迅速かつ安価に測定でき
る測定法の開発が期待されている。
【0003】従来、形態学的に区別が難しい細胞、例え
ばリンパ球(B細胞,T細胞,NK細胞,K細胞などで
構成されている)の分析方法においては、リンパ球の細
胞膜表面上の抗原決定基によってリンパ球を分類するこ
とができることを利用して、この膜表面抗原に特異的に
結合する特定のモノクローナル抗体を用いて分析を行な
う方法が知られている。
【0004】例えば、Tリンパ球の分析方法としては、
次のような方法が知られている。すなわち、抗原決定基
によってヘルパー,サプレッサー,キラーT細胞に分類
され、抗原決定基と特異的に反応するヒツジ赤血球との
反応により形成されるロゼットを顕微鏡観察してTリン
パ球の分析を行なうハドソン等の方法(“Practical Im
munology”“Blackwell Scientific Publications ”オッ
クスフォート゛、 P301〜302, 1980 年に記載)や、特開昭59
−7265号に記載された方法のように、モノクロナー
ル抗体を固定した不溶性担体を用いて形成されるロゼッ
トを顕微鏡観察してTリンパ球の分析を行なう方法であ
る。しかし、これらの方法は検者の主観が入るため正確
な値を得にくいという問題がある。
【0005】また、モノクローナル抗体を蛍光物質で標
識したものを細胞と反応させ蛍光顕微鏡下で直接観察す
る膜蛍光法も知られている。しかし、膜蛍光法において
は、検出精度は向上するものの、検者の主観が入るため
正確な値を得にくいという問題の他に、測定時間が長
く、そのため蛍光信号が小さくなっていくなどの欠点が
ある。
【0006】近年においては、特開昭63-196854 号に記
載の方法のように、蛍光色素からの蛍光量をフローサイ
トメトリーの原理を用いて検出し分類する方法が一般的
に採用されている。この方法は図4に示すように、被検
細胞300を含む検体試料301に、蛍光標識抗体液2
01を滴下し被検細胞300に蛍光標識抗体202を結
合させた後、これをフローセル400に導いて光(h
v)500を当てて蛍光 標識物からの信号を検出器6
00で検出して、被検細胞300の計数を行なう方法で
ある。しかし、リンパ球測定の場合、被検細胞に比べて
他の細胞数が圧倒的に多く、これらの他の細胞が被検細
胞の検出を妨害するため、他の細胞を予め分離したり、
溶血等の前処理を行なうことが必要であり、操作が煩雑
になり測定時間も長くなる。また、凝集した細胞群によ
るフローセルの目詰まりが生じることも実用上問題であ
る。
【0007】一方、抗体を固定した基板を用い抗原抗体
反応により被検試料中の成分を分析する方法として、特
開昭56−151357号記載の方法がある。しかし、
この方法は、細胞のような大きいものを捕捉するもので
なく、被検対象物として1μm以下のものを対象として
いるため、試料中の被検成分を捕捉する工程と、1μm
以下の被検対象物を可視化する標識工程の二つの反応工
程が必要となり、操作が煩雑で測定時間が長くなるとい
う問題がある。
【0008】本発明は上述した事情にかんがみてなされ
たもので、被検細胞の検出を容易かつ迅速に行なうこと
のできる免疫学的分析方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の免疫学的分析方法は、基板に被検細胞の表
面抗原に対する抗体を固定し、かつ、上記基板上に固定
された抗体に被検細胞を含む検体試料を接触させて、被
検細胞を抗原−抗体反応により基板上に固定された抗体
に捕捉せしめた後、被検細胞の検出を行なうようにして
あり、好ましくは、被検細胞を血球又はリンパ球とし、
基板上に固定された抗体に、被検細胞を含む検体試料を
接触させる方法を、検体試料を基板上に滴下後検体試料
を基板上で流動させる方法、検体試料を基板上に滴下後
基板を回転させて基板上に検体試料を展開する方法、あ
るいは基板上の抗体固定部分に検体試料を直接滴下する
方法のうちから選ばれるいずれか一つとしてある。ま
た、本発明の免疫学的分析方法は、必要に応じ、被検細
胞の検出方法が、直接又は間接的に被検細胞を観察し
て、被検細胞の定性もしくは定量を行なうようにし、あ
るいは、基板を回転可能なディスク状基板とし、基板の
半径方向に移動可能な光学ヘッドを有する分析装置によ
り、基板を回転させながら被検細胞の定性もしくは定量
を行なうようにしてある。
【0010】以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説
明する。図1は本発明の免疫学的分析方法の手順を示す
説明図である。本発明の免疫学的分析方法においては、
被検細胞の表面抗原に対する抗体200を固定した基板
100(以下、抗体固定基板という)を使用する(図1
(I) )。
【0011】ここで、基板100の大きさ,厚さ,形状
等は適宜選択され特に制限されないが、試料の展開及び
レーザー光等による分析に適するように、透明な回転可
能なものであることが好ましく、このような観点からす
ると円板状(ディスク状)であることが好ましい。ま
た、図2に示すように、基板100上にシリコン樹脂等
で多数の突条100aを放射状に設けて多数の試料展開
面(流路)100bを形成するとともに、試料展開面に
抗体200を固定した反応部100cを設けると、多数
の試料の分析を同時に行なえる。さらに、各試料展開面
100bの異なる部位に異なる種類の抗体を固定した反
応部100cを複数設けることによって、種類の異なる
被検細胞を同時に分析できる。また、各試料展開面ごと
に異なる種類の抗体を固定した反応部100cを設ける
ことによっても、種類の異なる被検細胞を同時に分析す
ることができる。
【0012】基板100の形成材料としては、ポリカー
ボネート,ポリメチルメタクリレート,ポリスチレン,
ポリ塩化ビニル,ポリ酢酸ビニル,ポリウレタン,エポ
キシ樹脂等のプラスチック材料やガラス等の透明材料が
挙げられるが、好ましくは、ポリカーボネート,ポリメ
チルメタクリレートあるいはガラスである。このように
基板を透明材料で形成するのは、顕微鏡等による透過光
分析やレーザー等による光学的分析を可能とするためで
ある。
【0013】基板100に固定される抗体200は、被
検細胞の表面抗原に対し特異的に反応するモノクローナ
ル抗体などが挙げられる。例えば、リンパ球のT細胞を
認識するモノクローナル抗体には、CD2(OKT1
1、Leu−5b)、CD3(OKT3、Leu−
4)、CD5(OKT1、Leu−1)などがあり、リ
ンパ球のB細胞を認識するモノクローナル抗体には、C
D19(B4)、CD20(B1)がある。また、T細
胞のサブ群であるヘルパーT細胞を認識するモノクロー
ナル抗体には、CD4(OKT4、Leu−3a)があ
る。
【0014】抗体200を基板100に固定するには、
例えば、モノクローナル抗体の緩衝溶液(緩衝液組成は
抗体の種類に依存、抗体濃度は0.1〜100μg/m
l)を基板上に滴下し、20〜40℃で1〜3時間ある
いは4℃の温度下で一昼夜放置して、抗体200を基板
100上に物理的に吸着させればよい。この場合、基板
表面にスルホン基,アミノ基,カルボキシル基またはそ
の誘導体等の官能基を有する基板を用いることにより、
抗体を基板上に化学結合させることもできる(P.Tijsse
n 著、石川栄治監訳“生化学実験法11エンザイムノア
ッセイ”東京化学同人刊、岩崎辰夫,安東民衛著“単ク
ローン抗体ハイブリドーマとELISA”講談社刊参
照)。
【0015】本発明方法においては、上記抗体固定基板
100上で、検体試料中の抗原300を抗原−抗体反応
により捕捉せしめる(図1(II))。ここで、分析対象と
される被検細胞を含む検体試料の調製は、例えば、被検
者から採血した新鮮な血液、または抗凝固剤の入った全
血に同量のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を混合して
行なう。
【0016】基板100上で抗原−抗体反応を行なわせ
るには、例えば、抗体固定基板上に分析対象物である被
検細胞300を含んだ検体試料301を適量(例えば1
0〜50μl程度)滴下し、抗体固定部分に検体試料を
流動させるか、あるいは基板100を回転して遠心力に
よって検体試料を基板100上に薄膜状に展開する。こ
れによって、基板100上に固定された抗体200と検
体試料中の被検細胞の表面300との間において効率よ
く抗原−抗体反応を行なわせることができる。また、被
検試料301を基板上の抗体固定部分に直接滴下して抗
原−抗体反応を行なわせることもできる。抗原−抗体反
応の時間は1秒〜30分程度、好ましくは10分以上で
ある。
【0017】上記抗原−抗体反応後、捕捉された被検細
胞300以外の残余の検体試料は、基板の回転による遠
心力等で除去するか、あるいはアスピレーター等によっ
て吸引除去する。
【0018】次いで、tween−20(ポリサイエン
ス社製)あるいはトライトンX−100(和光純薬社
製)等の界面活性剤を含む緩衝生理食塩水、例えば、リ
ン酸緩衝生理食塩水、トリス緩衝生理食塩水、炭酸緩衝
生理食塩水等を100〜2000μl用いて基板上を洗
浄する。洗浄後、緩衝生理食塩水を基板の回転による遠
心力等で除去するか、あるいは、アスピレーター等によ
って吸収除去する。
【0019】緩衝生理食塩水の除去後、基板を自然乾燥
などで乾燥させる。このようにしてサンプル基板が作製
される。なお、上記サンプル基板は、非特異性吸着防止
のため、ブロッキング剤でその表面を覆い、ブロッキン
グ処理を行なうことが好ましい。ここで、ブロッキング
剤としては、ウシ血清アルブミン,カゼイン,スキムミ
ルク等が挙げられる。
【0020】次に、上記サンプル基板上に固定された抗
体によって捕捉された被検細胞の検出を行なう(図1(I
II) )。被検細胞の検出手段としては、例えば、 光学顕微鏡またはレーザー顕微鏡等による目視検出
(定性及び定量)、 画像解析装置を接続した顕微鏡による計数(定量)、 光学的検出手段を具備した分析装置による計数(定
量)等が挙げられる。
【0021】光学的測定手段を具備した分析装置として
は、例えば、特開平2−269938号で本出願人が開
示した図3に示すような装置が使用される。同図におい
て、100は基板であり、回転テーブル2上に装着され
ている。基板100の下部外周には、基板100から落
ちる試料を受けるための受け皿6が配置され、回収タン
ク7に回収されるようになっている。モータ8は基板1
00を回転させるためのものであり、駆動制御回路9は
モータ8の駆動を制御するものである。ノズル11は、
試料送り装置12から送られる試料を基板100上に滴
下する。光学式測定ヘッド14は、基板半径方向に延び
る送りねじ軸15に沿って往復移動する。モータ16は
ヘッド14を駆動するためのものであり、駆動制御回路
17はモータ16の駆動を制御する。
【0022】光学式測定ヘッド14はレーザー光の投光
部と受光部を有し、投光部からの照射光はハーフミラ
ー,レンズを経て収束光として試料展開面100b上の
試料に照射され、試料から反射された反射光は受光部で
受けられるようになっている。なお、使用されるレーザ
ー光源は、一般に使用されているHe−Neレーザー等
を使用できる。また、基板の裏面側から投射光を照射す
るようにしてもよく、さらに、反射光でなく、図1(II
I) に示すように、レーザー光19等の透過光によって
分析を行なうようにしてもよい。これらの場合には回転
テーブルを透明材料で形成するか、あるいは回転テーブ
ルを取り払う。
【0023】信号処理装置23は、ヘッド14に信号を
送り光源を点灯させる機能と、ヘッド14で受光された
光信号を処理し、分析する機能を有する。ディスプレイ
装置24は分析結果を画面表示し、記録装置25は分析
結果をプリントアウトして出力する。CPU(中央処理
装置)27は、試料送り装置12、駆動制御回路9及び
17、信号処理装置23等の制御を行ない、これをプロ
グラム通り作動させる。また、CPU27は、プログラ
ムの操作装置28と、プログラムの記憶装置29を有し
ている。
【0024】上記構成からなる分析装置によれば、免疫
学的分析の全ての工程を基板上で行なうことができ、ま
た、分析の全自動化を図ることができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに詳細
に説明する。実施例1 (1)抗体固定基板の作製 図2に示すように、シリコン樹脂で流路を作製した直径
130mmの回転可能なポリカーボネート製ディスク基
板の半径40mmの位置に、市販の二種のモノクローナ
ル抗体の水溶液(濃度10-5g/ml)50μlを滴下
し30mm2 に均一に広げた。ここで、市販の二種のモ
ノクローナル抗体としては、米国イムノテック社製(I
OT4)BL4、及び(IOT8)B9.2を使用し
た。(IOT4)BL4はヘルパー−インデューサーT
リンパ球に特異的な抗体であり、(IOT8)B9.2
はサプレッサーTリンパ球に特異的な抗体である。な
お、それぞれの抗体の滴下は、異なった流路に行なっ
た。このディスク基板を30℃、95%の恒温恒湿槽内
に2時間放置した後、アスピレーターで抗体溶液を吸引
除去し、蒸留水200μlで3回洗浄した。続いてブロ
ックエース(雪印社製)の1%水溶液50μlを抗体固
定部分に滴下し4℃で20時間放置した後、アスピレー
ターでブロックエースを吸引除去、tween−20
(ポリサイエンス社製)を0.1%含有する蒸留水20
0μlで3回洗浄した。
【0026】(2)検体試料の調製 5名の被検者より採血した新鮮な血液にリン酸緩衝生理
食塩水(PBS)を同量混合して被検細胞を含む検体試
料(検体番号1〜5)とした。
【0027】(3)抗原−抗体反応による被検細胞の捕
上記検体試料50μlを基板上の抗体位置に滴下し、室
温で10分放置して抗原抗体反応を行なわせた。検体試
料をアスピレーターで吸引除去した後、tween−2
0を0.1%含有する蒸留水200μlで3回洗浄し、
乾燥させた。
【0028】(4)被検細胞の検出 レーザー顕微鏡にて(対物:×20倍、接眼:×20
倍)上記基板を観察し、付属の画像解析装置で10mm
2 当たりのCD4抗体で捕捉された白血球数とCD8抗
体で捕捉された白血球数の計数をした。あらかじめヘル
パーT細胞数及びサプレッサーT細胞数が既知の標準試
料を測定したときの10mm2 あたりに捕捉されるヘル
パーT細胞数またはサプレッサーT細胞数をプロットし
た検量線に基づいて検体試料中のヘルパーT細胞数とサ
プレッサーT細胞数を算出し、これからヘルパーT細胞
/サプレッサーT細胞比(CD4/CD8比)を算出し
た。算出結果を表1に示す。
【0029】実施例2 被検細胞の検出を図3に示す光学的検出手段を具備した
分析装置を用いて行なったこと以外は、実施例1と同様
にして、基板上の10mm2 当たりのCD4抗体で捕捉
された白血球数とCD8抗体で捕捉された白血球数を計
数し、実施例1と同様に検量線からヘルパーT細胞数と
サプレッサーT細胞数を算出し、これからヘルパーT細
胞/サプレッサーT細胞比(CD4/CD8比)を算出
した。算出結果を表1に示す。
【0030】参考例 実施例1と同様にして検体試料を調製した後、被検細胞
の検出を図4に示すフローサイトメトリーを用いて行な
い、CD4抗体で捕捉された白血球数とCD8抗体で捕
捉された白血球数を計数し、計数結果からヘルパーT細
胞/サプレッサーT細胞比(CD4/CD8比)を算出
した。算出結果を表1に示す。
【0031】 表1 ──────────────────────────── 検体番号 CD4/CD8比 ──────────────────────────── 実施例1 実施例2 参考例* ──────────────────────────── 1 1.75 1.70 1.78 2 1.50 1.52 1.51 3 1.80 1.85 1.88 4 1.65 1.71 1.74 5 1.30 1.27 1.40 ──────────────────────────── *:フローサイトメトリー法
【0032】表1から明らかなように、本発明の分析方
法(実施例1及び2)は、従来法であるフローサイトメ
トリー法(参考例1)と同様、正確に被検細胞の定量を
行なうことができることがわかる。また、検体試料の調
製等を含めた全体の分析時間の比較をしたところ従来法
の半分以下の15分であった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の免疫学的分
析方法によれば、被検細胞の検出を容易かつ迅速に行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免疫学的分析方法の手順を示す説明図
である。
【図2】複数に区画された基板を示す平面図である。
【図3】分析装置の一例を示す構成図である。
【図4】従来のフローサイトメトリー法による分析手順
を示す説明図である。
【符号の説明】
100…基板 200…抗体 300…被検細胞 301…検体試料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に被検細胞の表面抗原に対する抗体
    を固定し、かつ上記基板上に固定された抗体に被検細胞
    を含む検体試料を接触させて、被検細胞を抗原−抗体反
    応により基板上に固定された抗体に捕捉せしめた後、被
    検細胞の検出を行なうことを特徴とする免疫学的分析方
    法。
  2. 【請求項2】 被検細胞が血球である請求項1記載の免
    疫学的分析方法。
  3. 【請求項3】 被検細胞がリンパ球である請求項1記載
    の免疫学的分析方法。
  4. 【請求項4】 基板上に固定された抗体に、被検細胞を
    含む検体試料を接触させる方法が、検体試料を基板上に
    滴下した後検体試料を基板上で流動させる方法、検体試
    料を基板上に滴下した後基板を回転させて基板上に検体
    試料を展開する方法、あるいは基板上の抗体固定部分に
    検体試料を直接滴下する方法のうちから選ばれるいずれ
    か一つである請求項1,2又は3記載の免疫学的分析方
    法。
  5. 【請求項5】 被検細胞の検出方法が、直接又は間接的
    に被検細胞を観察して、被検細胞の定性もしくは定量を
    行なう方法である請求項1,2,3又は4記載の免疫学
    的分析方法。
  6. 【請求項6】 基板を回転可能なディスク状基板とし、
    基板の半径方向に移動可能な光学ヘッドを有する分析装
    置により、基板を回転させながら被検細胞の定性もしく
    は定量を行なうことを特徴とする請求項1,2,3,又
    は4記載の免疫学的分析方法。
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