JPH05215706A - 溶接部の非破壊検査方法 - Google Patents

溶接部の非破壊検査方法

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JPH05215706A
JPH05215706A JP4217992A JP4217992A JPH05215706A JP H05215706 A JPH05215706 A JP H05215706A JP 4217992 A JP4217992 A JP 4217992A JP 4217992 A JP4217992 A JP 4217992A JP H05215706 A JPH05215706 A JP H05215706A
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JP
Japan
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welded
welding
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electrical resistance
inspection method
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JP4217992A
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Yasuharu Yamada
康晴 山田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検体を簡単な手段で迅速かつ非破壊的にそ
の溶接部の溶接欠陥の有無を検査する経済的な溶接部の
非破壊検査方法を提供する。 【構成】 互いに溶接された両被溶接部材1,2に電極
それぞれを取り付け、両溶接部材1,2間の電気抵抗を
測定し、その測定値より部材の性質,寸法,溶着量に基
づいてあらかじめ得られた電気抵抗値に対応する接合率
の相関関係(図4)により溶接欠陥の有無を検出するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接物,例えばスタッ
ド等の溶接部の欠陥の検出に用いられる電気抵抗を利用
した溶接部の非破壊検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに溶接された被溶接部材間の接合状
況の良否を検査する方法としては、従来、(1)目視に
よる判定方法,(2)ハンマー等で被溶接部材を叩いて
得られる音により判定する方法,(3)接合部の切断調
査等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな検査方法には次のような欠点がある。(1)の目視
による方法や(2)のハンマー等で接合部を叩いて溶接
欠陥の有無を判定する方法では、明らかな接合不良は発
見できるが、溶け込み不足,ブローホール等の気孔の発
生など接合部内部に溶着不良の欠陥がある場合には、こ
れを検出することができず、さらに接合状況を定量的に
評価することができない。
【0004】また、(3)の切断調査による方法では、
接合部の断面状況の確認ができ、接合部の断面を見るこ
とにより溶接結果を定量的に評価することは可能ではあ
るが、切断作業を要する点において、この方法を実溶接
製品に適用することが不可能であるばかりでなく、切断
作業に手間がかかり、多数の物の検査が実際上不可能で
ある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、被検体を簡単な手段で迅速かつ非破壊的にそ
の溶接部の溶接欠陥の有無を検査する経済的な溶接部の
非破壊検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
互いに溶接された両被溶接部材に電極それぞれを取り付
け、両溶接部材間の電気抵抗を測定し、その測定値より
部材の性質,寸法,溶着量に基づいてあらかじめ得られ
た電気抵抗値に対応する接合率の相関関係により溶接欠
陥の有無を検査することを特徴とする。
【0007】
【作用】電気抵抗を測定することによる本発明検査方法
は、電気抵抗が導体の長さや断面積に依存して変化する
性質を利用し、電気抵抗の変化から逆に溶接部の断面積
の変化,すなわち割れや気孔等の欠陥の存在とその大き
さを検出する。したがって本発明によれば、溶接部の電
気抵抗の変化に基づいて、非破壊的に接合部の断面積の
変化,すなわち接合率を求め、溶接部欠陥の有無を知る
ことができる。
【0008】このような構成により、非破壊的に実物に
ついての溶接欠陥の有無が検出できるのみならず、溶接
部における接合の度合を定量的に評価できる。さらに、
溶接欠陥の検出が容易であり、時間をかけずに検査がで
きるという利点がある。
【0009】
【実施例】本発明方法では、図1に示すように、母材2
と、これに溶接3されたスタッド1との間の電気抵抗を
抵抗計5により測定する。測定に際しては、電流が約1
A流れるように電圧を調整し、電流値、電圧値を読み取
り、電気抵抗を求める。ここでは、10mmφのCr−
Mo低合金鋼(商品名:シクロマル8)よりなるスタッ
ド1を76.2mmφ×4.5mm厚のボイラー管2
(STB35)にスタッド溶接し、溶接を施して欠陥の
ないものをA,やや溶け込み不足のものをB,溶け込み
不足のものをC,ブローホールのあるものをD,溶け込
み不足にブローホールの加わったものをEとして5種類
の試料を作成した。ここで、これらのうち、試料A,
C,Dについてそれぞれ図1,図2,図3に示す要領
で、スタッド1,母材2間の電気抵抗を同図(A)の要
領で求めた。
【0010】これ等の試料を切断調査してその断面積を
測定し、スタッド部断面積に対する比として接合率を求
めるとともに、それぞれの試料の溶着部の電気抵抗値を
測定した。
【0011】図2のように、溶着部3の中にブローホー
ル等の気孔4がある場合、また図3のように溶着部3が
くびれた場合など、溶着不足の場合には溶着部の断面積
が減少し、例えば図3に示すように、スタッドの径Dに
対して溶着部径がdと明らかにdはDより小さくなるの
で電気抵抗は健全な場合より大きくなる。図3の場合溶
着率は(d/D)×100(%)で表わされる。
【0012】試料A,B,C,D及びEについて得られ
た結果を整理すると図4に示す電気抵抗接合率関係図が
得られる。
【0013】図4から明らかなように、接合率が悪くな
ると電気抵抗は大きくなる。したがって、使用するスタ
ッドや母材の種類ごとに図4のような検定曲線を求めて
おけば、電気抵抗を測定することにより、接合率を推定
でき、溶接欠陥の有無が判定できる。本方法は図5に図
示するすみ肉の溶接にも適用でき、図示する溶け込み不
足にも検出できる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、溶接部を挟んで被接合
部材間の電気抵抗を測定するという簡便な方法により、
溶接部の接合状況を判断することができる。接合,被接
合部材の種類ごとに、接合率を種々変えた試料を作り、
電気抵抗−接合率曲線を求めておくことにより、接合状
況を定量的に評価できる。
【0015】本方法によれば今まで外部からは検出不可
能であった、接合部内部の溶け込み不足などの欠陥があ
る場合についても、接合率が低下しているので検出する
ことができる。本方法は非破壊的測定法であるから、こ
れから使用する、あるいは目下使用中の製品に対しても
適用できる。
【0016】本発明は被接合部材及び接合材が導体であ
れば、原理的には各種の接合法について適用することが
でき、すみ肉溶接の際の溶け込み不足の検出や、突き合
わせ溶接での接合状況など、様々な方法による接合部の
欠陥の検出に本方法を適用することができる。
【0017】要するに本発明は、互いに溶接された両被
溶接部材に電極それぞれを取り付け、両溶接部材間の電
気抵抗を測定し、その測定値より部材の性質,寸法,溶
着量に基づいてあらかじめ得られた電気抵抗値に対応す
る接合率の相関関係により溶接欠陥の有無を検査するこ
とにより、被検体を簡単な手段で迅速かつ非破壊的にそ
の溶接部の溶接欠陥の有無を検査する経済的な溶接部の
非破壊検査方法を得るから、本発明は産業上極めて有益
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】溶着部内部に気孔を含むスタッドの縦断面図で
ある。
【図3】溶着部がくびれて接合率が悪くなっているスタ
ッドの縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例のスタッドと母材間の電気抵
抗と接合率との関係を示す線図である。
【図5】溶け込み不足のあるスタッドのすみ肉溶接を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 スタッド 2 母材(ボイラー管) 3 溶着部 4 気孔 5 電流計(抵抗計)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに溶接された両被溶接部材に電極そ
    れぞれを取り付け、両溶接部材間の電気抵抗を測定し、
    その測定値より部材の性質,寸法,溶着量に基づいてあ
    らかじめ得られた電気抵抗値に対応する接合率の相関関
    係により溶接欠陥の有無を検査することを特徴とする溶
    接部の非破壊検査方法。
JP4217992A 1992-01-31 1992-01-31 溶接部の非破壊検査方法 Withdrawn JPH05215706A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047664A (ja) * 2007-08-23 2009-03-05 Toyota Motor Corp 非破壊測定方法及び非破壊測定装置
JP2016090059A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 日本製紙株式会社 ボイラー耐火材用アンカーの健全性の検査方法及び検査装置
JP2020514063A (ja) * 2017-01-05 2020-05-21 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー 溶接接合部を評価するための方法及び溶接接合部評価装置

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JP2020514063A (ja) * 2017-01-05 2020-05-21 ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー 溶接接合部を評価するための方法及び溶接接合部評価装置

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Effective date: 19990408