JP2001047232A - 片面突合せ溶接用開先形状及びその溶接部の検査方法 - Google Patents

片面突合せ溶接用開先形状及びその溶接部の検査方法

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JP2001047232A
JP2001047232A JP2000139009A JP2000139009A JP2001047232A JP 2001047232 A JP2001047232 A JP 2001047232A JP 2000139009 A JP2000139009 A JP 2000139009A JP 2000139009 A JP2000139009 A JP 2000139009A JP 2001047232 A JP2001047232 A JP 2001047232A
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butt
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groove
welded
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Koji Nakamura
幸司 中村
Yutaka Kimura
裕 木村
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーク溶接による片面突合せ溶接部の溶接欠
陥の有無を、放射線透過試験や超音波探傷試験等の非破
壊検査で確実に識別可能にする開先形状と検査方法の提
供。 【解決手段】 溶加材を用いる融接方法による溶接で、
片面突合せ溶接する被溶接物である管1及び2の突合せ
面1b、2bに、肉厚に沿った深さ(D)が肉厚の1乃
至50%であり、突き合わせ面1b、2bの両側に凹む
幅(2W)が裏波ビード幅の1乃至60%程度である、
凹部5を形成して開先形状とし、これによって片面突合
せ溶接を前記凹部5が残存しないようにして溶接し、そ
の溶接部を放射線透過試験や超音波探傷試験等の非破壊
検査をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面突合せ溶接を
用いて溶接される溶接構造物の開先形状と、片面突き合
わせ溶接によって溶接された溶接部を非破壊状態で検査
する溶接部の検査方法に関し、特に中空部を有する構造
物の溶接に好適に採用し得る開先形状と検査方法であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、片面突合せ溶接を行うにあたって
は、開先の形状をI形、V形、レ形、J形、及びU形等
に加工し、アーク溶接を行っている。しかるに、これら
の開先形状で溶接を行う際に、開先部の溶接熱源側の面
と反対側の面即ち開先の底面側の面(以下「開先の底面
側の面」と称す。)が溶接されずに残存すると、強度不
足になったり、隙間腐食を惹起する原因となったり、更
には半導体製造産業分野等のガス供給用配管の溶接にお
いては、供給するガス中に極微小の金属粒等のパーティ
クルを同伴せしめて、不良品の発生をもたらす発生源と
なるという問題が生じていた。
【0003】そして、その原因としては、例えば溶接時
にアーク狙いの誤った設定操作により、溶接線にズレが
生じ、裏波ビードが突合せの開先の底面側の面まで届か
ずに開先が残存したり、又溶接条件の誤った設定により
完全な溶け込みが成し得ずに、開先の底面側の面の開先
が残存したりすることがあると予測し得る。更に、異種
金属を突合せ溶接する場合、例え溶接線に沿って正確に
溶接したとしても、それぞれの金属の融点の差異により
完全溶け込み量が異なり、溶接金属が一方の金属に偏る
という片溶け込みが生じ、開先の底面側の面の開先が残
存し、溶接不良となる場合がある。更に又、同じ金属同
士を突合せ溶接したとしても、その金属の不純物含有量
の違いにより、溶融金属の表面張力が異なることから、
異種金属を突合せ溶接した場合と同様に、溶接金属が片
方の被溶接物に偏ってしまう不都合が生じていた。
【0004】このようなことから、溶接施工後には通常
一般にこれらの溶接による欠陥がないかどうか、目視に
よって溶接部の裏側面の状態を確認している。しかし、
かかる目視による確認が困難な配管、圧力容器及び建築
鉄骨に用いられる箱形断面柱等の如き中空部を有する溶
接構造物類では、非破壊検査を行う必要があった。この
非破壊検査の方法としては、超音波探傷試験、放射線透
過試験が一般に採用されているが、突合せ面が比較的平
滑な場合は、開先の底面側の面の開先が何らかの原因に
よって残存しても、溶融部の凝固収縮応力により残存し
た開先が互いに密着しまうことがある。
【0005】放射線透過試験では隙間が密着しているが
ために、放射線透過量の差が小さく、欠陥の判定に使用
し得る明瞭な濃度差が得られないのが実情であった。
又、超音波探傷試験による検査では、上記した密着した
開先部に対して、超音波が透過してしまうため、十分な
S/N比が得られないという問題があった。特にオース
テナイト系のステンレス鋼よりなる被溶接物の溶接部の
超音波探傷試験においては、粗大柱状晶により林状エコ
ーと称せられる小さなノイズが生じ、S/N比が更に低
くなる問題がある。しかもこの林状エコーが重なった場
合には、大きな疑似エコーとなるため、微小な残存突合
せ部からの反射エコーと識別することが殆ど不可能であ
った。
【0006】又、未溶融の残存した開先部の密着を防止
するため、ルート面の間隔を開けて溶接すると、これら
の問題の発生は低減されるが、この場合ルート面の間隔
を精度良く均等に設定するには非常に多くの時間を費や
すこととなり、しかも溶け落ちや融合不良等が生じ易い
ため、非常に高度な溶接技術と熟練度を必要としてい
た。特に薄肉配管を溶加材を用いないで溶接する円周自
動ティグ溶接では、この問題が著しくなり、ルート間隔
を開けて溶接することは極めて困難であって、ルート間
隔が無い状態で溶接せざるを得なかった。更に、ルート
面が粗い場合にも、これらの問題が軽減されるが、この
場合突合せ部の空隙が多くなり、ブローホールの発生な
ど他の溶接欠陥が生じ易くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した不都合や問題
の存在に鑑み、本発明は、片面突合せ溶接において、高
度な溶接技術を必要とするルート間隔を設定すること無
く、溶け込み不良、溶接線のズレ、異種金属や不純物の
存在に起因して生ずる、開先の底面側の面における開先
の残存による欠陥を、放射線透過試験や超音波探傷試験
の如き非破壊検査で確実に検査・評価することが可能な
開先形状を得ることと、片面突合せ溶接部の欠陥を確実
に検査・評価可能な方法を確率することを本発明の目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するため、請求項1に係わる発明は、溶加材を用いる融
接方法で片面突き合わせ溶接するにあたって、片面突合
せ溶接する被溶接物の突合せ面に凹部を形成してなると
ともに、溶接後凹部が残存しないように該凹部の肉厚に
沿った深さ(D)は肉厚の1乃至50%であり、開先面
で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅
(2W)は、形成される所定の裏波のビード幅の1乃至
60%程度でなることを特徴とする片面突合せ溶接用開
先形状としたものである。請求項2に係わる発明は、非
溶加材による融接方法で片面突き合わせ溶接するにあた
って、片面突合せ溶接する被溶接物の突合せ面に凹部を
形成してなり、溶接後凹部が残存しないように開先面で
形成される突き合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅(2
W)は、形成される所定の裏波のビード幅の1乃至40
%程度であり、肉厚方向の深さ(D)は溶接部の金属容
積の7%以内でなることを特徴とする片面突合せ溶接用
開先形状としたものである。請求項3に係わる発明は、
凹部の一部が溶接熱源側の面と反対側の面に面している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の片面突合せ溶
接用開先形状としたものである。請求項4に係わる発明
は、被溶接物が管であることを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれか1項に記載の片面突合せ溶接用開先
形状としたものである。請求項5に係わる発明は、被溶
接物がオーステナイト系ステンレス鋼の材料であること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
載の片面突合せ溶接用開先形状としたものである。
【0009】請求項6に係わる発明は、溶加材を用いる
融接方法によって片面突合せ溶接する被溶接物を、その
少なくとも一方の突合せ面に、開先面で形成される突き
合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅(2W)が、形成さ
れる所定の裏波のビード幅の1乃至60%程度であり、
そして肉厚方向の深さ(D)が肉厚の1乃至50%以内
でなる凹部を形成し、該凹部が残存しないように突合せ
溶接して、その突合せ溶接部を超音波探傷試験により検
査することを特徴とする片面突合せ溶接部の検査方法と
したものである。請求項7に係わる発明は、非溶加材に
よる融接方法によって片面突合せ溶接する被溶接物を、
その少なくとも一方の突合せ面に、開先面で形成される
突き合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅(2W)が、形
成される所定の裏波のビード幅の1乃至40%程度であ
り、そして肉厚方向の深さ(D)が溶接部の金属容積の
7%以内でなる凹部を形成し、該凹部が残存しないよう
に突合せ溶接して、その突合せ溶接部を超音波探傷試験
により検査することを特徴とする片面突合せ溶接部の検
査方法としたものである。請求項8に係わる発明は、溶
加材を用いる融接方法によって片面突合せ溶接する被溶
接物を、その少なくとも一方の突合せ面に、開先面で形
成される突き合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅(2
W)が、形成される所定の裏波のビード幅の1乃至60
%程度であり、そして肉厚方向の深さ(D)が肉厚の1
乃至50%以内でなる凹部を形成し、該凹部が残存しな
いように突合せ溶接して、その突合せ溶接部を放射線透
過試験により検査することを特徴とする片面突合せ溶接
部の検査方法としたものである。請求項9に係わる発明
は、非溶加材による融接方法によって片面突合せ溶接す
る被溶接物を、その少なくとも一方の突合せ面に、開先
面で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹む凹部の幅
(2W)が、形成される所定の裏波のビード幅の1乃至
40%程度であり、そして肉厚方向の深さ(D)が溶接
部の金属容積の7%以内でなる凹部を形成し、該凹部が
残存しないように突合せ溶接して、その突合せ溶接部を
放射線透過試験により検査することを特徴とする片面突
合せ溶接部の検査方法としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の片面突合せ溶接用の開先
部の形状は、放射線透過試験、超音波探傷試験で検知可
能な程度の凹部を、突合せ面に形成することを第1の特
徴とするものである。そして、かかる被溶接物の突合せ
面に凹部を形成して溶接し、溶接後該溶接部を放射線透
過試験や超音波探傷試験等の非破壊検査によって極めて
確実に欠陥部を認知可能とした片面突合せ溶接部の検査
方法を第2の特徴とするものである。以下図面により本
発明の実施形態について説明する。
【0011】図1は、本発明の片面突合せ溶接用の開先
部の第1の実施態様を説明する部分断面図である。図1
において、I形開先とした管1と管2とはそれぞれの開
先面1aと開先面2aとで突き合わせて突合せ部3を形
成せしめている。そして、突合せ部3の外壁3aに沿っ
てTIG溶接機やMIG溶接機等のアーク溶接機の電極
Eによってアーク4を発生せしめて、このアーク4によ
って突合せ部3を溶け込ませて、管1の開先面1aと管
2の開先面2aを溶融し、これらを結合せしめるもので
ある。
【0012】しかるに、本発明は上記した突合せ部3を
形成する管1の開先面である突合せ面1b及び管2の開
先面である突合せ面2bに凹部5を形成せしめたもので
ある。図1においては、管1の突合せ面1bと管2の突
合せ面2bとでV字状を画する形状の凹部5を形成せし
めている。なお、この凹部5の形状や寸法は、被溶接物
の肉厚や施工する溶接部の形状及び溶接方法の相違によ
って異なるものである。MAG溶接やMIG溶接等の如
き溶加材を用いる融接方法による溶接の場合は、凹部5
の肉厚に沿った深さ(D)は肉厚の1乃至50%、又開
先面1aと2aで形成される突合せ部3を挟んだ両側に
凹む凹部5の幅(2W)は、形成される所定の裏波のビ
ード幅の1乃至60%程度なるように形成すると良い。
【0013】なお、図2、図3に示す凹部の寸法も図1
と同様に、凹部5の肉厚に沿った深さ(D)は肉厚の1
乃至50%、また開先面1aと2aとで形成される突き
合わせ部3を挟む両側に凹む凹部5の幅(2W)は、形
成される所定の裏波のビード幅の1乃至60%程度にな
るように形成するとよい。又、凹部は開先面1aと2a
との両方に設ける必要はなく、片面のみでもよい。その
場合、肉厚に沿った深さ(D)は肉厚の1乃至50%、
凹部5の幅(W)は、形成される所定の裏波のビード幅
の1乃至30%程度になるように形成するとよい。そし
て、上記した寸法をもって溶接することにより、溶接後
の溶接内面に凹部5が残らない溶接とすることができ
る。
【0014】又、溶加材を用いないTIG溶接、レーザ
溶接、及びプラズマ溶接等の非溶加材による融接方法の
如き溶接の場合は、凹部5の欠落容積分を溶加材で補充
することができないので、溶接部の肉厚が薄くなり、強
度不足をもたらすこととなる。しかし、この場合、凹部
5の幅(2W)の寸法を溶接で形成される所定の裏波ビ
ード幅の1乃至40%とし、そして、凹部5の深さ
(D)の寸法を、溶接部の金属容積の%以内になるよ
うな凹部5の容積を形成せしめる寸法にすれば良い。こ
のようにすると、凝固収縮時の肉厚増加現象により相殺
され、溶接部の金属の肉厚が薄くなることは無い。
【0015】なお、図2、図3に示す凹部の寸法も図1
と同様に、開先面1aと2aとでとで形成される突き合
わせ部3を挟む両側に凹む凹部5の幅(2W)は、形成
される所定の裏波のビード幅の1乃至40%程度であ
り、肉厚に沿う方向の深さ(D)は、溶接部の金属容積
の7%以内になるように形成するとよい。又、凹部は開
先面1aと2aとの両方に設ける必要はなく、片面のみ
でもよい。その場合、肉厚に沿った深さ(D)は溶接部
の金属容積の7%以内になるように形成し、凹部5の幅
(W)は、形成される所定の裏波のビード幅の1乃至2
0%程度になるように形成するとよい。そして、非溶加
材での融接方法による溶接の場合、上記した寸法をもっ
て溶接することにより、溶接後の溶接内面に凹部5が残
らない溶接とすることができる。
【0016】そして、この凹部5の形状は、図1では被
溶接物の突合せ面1b又は2bの一部を基点として被溶
接物の溶接部内に向けてテーパ面を形成したV字形状を
した凹部を例示した。しかし、この凹部の形状はこれに
限定されるものでなく、図2に図示する如きU字状凹部
5Aに形成する第2の実施態様の形状としたり、更に図
3に図示する如く段部を有した形状の凹部5Bに形成す
る第3の実施態様の如き形状とすることもできる。そし
て、これらは被溶接物の形状、肉厚、及び溶接方法によ
って適宜選択して使用するものである。なお、前記図2
乃至図3において図1で図示した第1の実施態様の構成
部と共通する構成部は同一符号を付して詳細な説明は省
略した。
【0017】このように形成した凹部5、5A、及び5
B(以下特別に指摘を必要とする以外は全て符号5で表
示して説明する。)は、溶接時にこれが溶融されなかっ
た場合には、そのままこれらの凹部は残ることとなる。
従って、これによる放射線透過試験では、そのX線写真
に濃度差が極めて明白となって映し出される。又、超音
波探傷試験では、超音波が透過することなく、極めて有
効な反射源となる部位になり、S/N比を極めて明瞭に
採取することができる。なお、この超音波探傷試験で
は、使用する探触子の屈折角が予め認識し得ている場合
には、その屈折角に合わせて凹部5のテーパ角度を形成
すれば、更に欠陥の有無を判断するに適した明瞭なS/
N比信号を採取できる。
【0018】又、突合せ部3が、完全溶融した状態で溶
接することができた場合には、突合せ面1b、2bに形
成した凹部5は溶接による溶融金属により充填されるた
め、溶接部は所定の強度が得られ、その上隙間腐食やパ
ーティクル発生原因になることはない。そしてこの凹部
5の一部が開先面1aや2aの内面に面するようにする
と、加工の上で容易となる。更に、凹部5の形成は、繋
ぎ合わせる被溶接物の両方の突合せ面1b、2bにわた
って必ずしも形成する必要はなく、少なくとも一方の突
合せ面に形成すればよい。
【0019】
【実施例】次に実施例として、被溶接物に上記した本発
明の片面突合せ溶接用の開先形状を形成せしめて、これ
らを溶接条件を変えて溶接して以下の如き試験用試料を
作成した。なお、以下の実施例に使用した共通する条件
は次の通りである。 (共通する条件) ・被溶接物:ステンレス鋼配管(SUS316L材)、
外径3/8インチ、肉厚1mm。 ・凹部5の加工形状:図1に図示した如くV字状凹部と
し、深さ(D)を0.2mm、幅(2W)を0.4mmと
した。 ・溶接方法:円周自動TIG溶接(溶加材を用いない)
により行った。 ・開先面の形状:I形の開先面とした。
【0020】[実施例1]実施例1として、図1の如き
V字凹部5を有する開先加工し、上記共通する条件を使
用して片面突合せ溶接を行った。溶接にあたっては、表
ビード幅が3mm、裏ビード幅が2mmの完全溶け込み
溶接した試料(標準試料)を作成した。
【0021】[実施例2]実施例2として、図1の如き
V字凹部5を有する開先加工し、上記共通する条件を使
用して片面突合せ溶接を行った。溶接にあたっては、溶
接線をルート面から1.2mmずらし、溶接金属が配管
内面に達しているが、開先残存高さ(未溶接高さ)が
0.5mmになるように溶接した試料(溶接線ズレ・溶
け込み不足溶接試料)を作成した。
【0022】[実施例3]実施例3として、図1の如き
V字凹部5を有する開先加工し、上記共通する条件を使
用して片面突合せ溶接を行った。溶接にあたっては、溶
け込み不足が0.5mm生じるように溶接した試料(溶
け込み不足溶接試料)を作成した。
【0023】上記実施例1乃至実施例3の試料と比較す
るため、比較例として従来の突合せ面に凹部を設けない
開先によって、片面突き合わせ溶接した比較用試料を作
成した。共通の溶接条件は突合せ面に凹部を設けない点
以外は、上記した実施例の共通条件と同じである。 [比較例1]比較例1として、開先形状をI形開先と
し、片面突き合わせ溶接を行った。溶接にあたっては、
実施例2と同様に溶接線をルート面から1.2mmずら
し、溶接金属が配管内面に達しているが、開先残存高さ
(未溶接高さ)が0.5mmになるように溶接した試料
(溶接線ずれ・溶け込み不足溶接試料)を作成した。
【0024】[比較例2]比較例2として、開先形状を
I形開先とし、片面突き合わせ溶接を行った。溶接にあ
たっては、実施例3と同様に溶け込み不足が0.5mm
生じるように溶接した試料(溶け込み不足溶接試料)を
作成した。
【0025】次に上記実施例1乃至実施例3で作成し
た、本発明に基づく突合せ面に凹部5を設けた被溶接物
である配管を片面突合せ溶接した各試料、及び比較例1
及び比較例2で作成した、凹部5を設けていない従来の
開先とした被溶接物である配管を片面突合せ溶接した各
試料について、超音波探傷試験(実験1)、放射線透過
試験(実験2)、及び引張試験(実験3)の各実験を以
下の如く行った。
【0026】[実験1]実験1として上記実施例1乃至
実施例3で作成した本発明の開先形状で、片面突合せ溶
接した各試料、及び比較例1乃至比較例2の従来の開先
で片面突合せ溶接した各試料の溶接部を超音波探傷試験
を行った。超音波探傷試験は以下の如き装置、及び条件
で行った。 ・超音波検査装置:クラウトクレーマー社製、USIP
ー11型 ・探傷周波数:5MHz ・振動子寸法:5mm×3mm ・適用超音波:横波、屈折角70度 ・接触媒質:グリセリンペースト
【0027】この超音波探傷試験の結果を、図4乃至図
8の超音波探傷エコーグラフで示す(以下「エコーグラ
フ」と称す)。即ち、図4は実施例1で作成した完全溶
け込み状態で溶接した標準試料のエコーグラフであり、
図5は実施例2で作成した試料(溶接線ずれ・溶け込み
不足溶接試料)のエコーグラフ、図6は実施例3で作成
した試料(溶け込み不足溶接試料)のエコーグラフであ
る。そして図7は比較例1で作成した試料(溶接線ずれ
・溶け込み不足溶接試料)のエコーグラフ、図8は比較
例2で作成した試料(溶け込み不足溶接試料)のエコー
グラフである。
【0028】図4乃至図8に図示したエコーグラフから
明らかなように、本発明に基づいて突合せ面に凹部5を
設けた開先で片面突合せ溶接して、溶け込み不足の欠陥
を有する溶接状態で溶接した実施例2及び実施例3の各
試料のエコーグラフは、図5及び図6に図示した如くそ
の波形の変化が極めて顕著である。そして、実施例1の
完全溶け込み状態で溶接した標準試料のエコーグラフで
ある図4と比較すると、前記図5及び図6のエコーの高
さは、図4のエコーの高さに比べて約5dB以上の高さ
の差異が認められた。従って、図5及び図6の如き溶接
欠陥のある溶接部のエコーグラフの波形が正常な標準的
な溶接部の波形とに大きな差異を認めることができるこ
とから、本発明に基づいて突合せ面に凹部を設けて片面
突合せ溶接すると、超音波探傷試験で溶接欠陥の有無の
識別が極めて容易かつ確実に成し得るS/N比信号を得
ることができることが確認できた。
【0029】一方、突合せ面に凹部を形成しない従来の
開先で、片面突合せ溶接した比較例1及び比較例2の溶
接欠陥を有する各試料のエコーグラフである図7及び図
8では、その波形が実施例1の標準試料のエコーグラフ
である図4の波形と、その差異が認め得るほどの変化が
無く、その溶接欠陥を見逃すこととなった。
【0030】なお、この超音波探傷試験において、配管
の突合せ面に設ける凹部は、その断面形状が、図1にお
いて、開先の底面側の面の幅(2W)が0.4mmで、
突合せ面と配管内面(開先の底面側の面)との交点が直
角をなし、深さ(D)=幅(2W)/2=0.2mmの
2辺でなる、直角二等辺三角形としたV字状の凹部に形
成すると良いことが判明した。 又、溶加材を用いない
TIG溶接で行う場合、凹部の容積分を補充することが
できないため、その分溶接金属の肉厚が薄くなり、強度
不足となってしまう。しかし、この場合溶接金属容積の
5%以内の容積となるよう凹部を形成すれば、凝固収縮
時における肉厚増によって、肉厚不足分は相殺され、溶
接金属の肉厚が薄くなることが解消されることが確認さ
れた。
【0031】[実験2]実験2として、上記実施例1乃
至実施例3で作成した本発明の開先形状で、片面突合せ
溶接した各試料、及び比較例1乃至比較例2の従来の開
先で片面突合せ溶接した各試料の溶接部を放射線透過試
験を行った。放射線透過試験は以下の如き装置、及び条
件で行った。 ・放射線透過試験装置:理工電気株式会社製、RIX200C ・検査方法:2重壁片面撮影方法 ・透過度計:S01 ・フィルム焦点距離:1200mm ・管電圧:175KV ・管電流:5mA ・露出時間:60秒
【0032】この放射線透過試験の結果を、図9乃至図
13に図示するX線写真で示す。即ち、図9は実施例1
で作成した完全溶け込み状態で溶接した標準試料のX線
写真であり、図10は実施例2で作成した試料(溶接線
ずれ・溶け込み不足溶接試料)のX線写真、図11は実
施例3で作成した試料(溶け込み不足溶接試料)のX線
写真である。そして図12は比較例1で作成した試料
(溶接線ずれ・溶け込み不足溶接試料)のX線写真、図
13は比較例2で作成した試料(溶け込み不足溶接試
料)のX線写真である。
【0033】図9乃至図13に図示するX線写真で明ら
かなように、本発明の突合せ面に凹部5を設けた開先で
片面突合せ溶接して、溶接線のズレや溶け込み不足の欠
陥を有する溶接状態で溶接した実施例2及び実施例3の
各試料のX線写真は、図10及び図11に図示した如
く、そのX線写真に凹部が黒色でリング状に明瞭に写し
出されている。そして完全溶け込み溶接された実施例1
の標準試料のX線写真の図9と比較すると、前記図10
及び図11の溶接欠陥を有する実施例2及び実施例3の
試料のX線写真はリング状(楕円形)の陰影がシャープ
に写し出されていて、完全溶け込み溶接された実施例1
の標準試料の図9のX線写真と明らかに差異があること
が認められる。従ってこれにより、本発明に基づいて突
合せ面に凹部を設けて片面突合せ溶接すると、放射線透
過試験で溶接欠陥の有無の識別が極めて容易かつ確実に
成し得ることができることが確認できた。
【0034】一方、突合せ面に凹部を形成しない従来の
開先で、片面突合せ溶接した比較例1及び比較例2の溶
接欠陥を有する各試料におけるX線写真である図12及
び図13では、前記したリング状(楕円形)の陰影が惚
けて内部まで至り、実施例1の標準試料のX線写真であ
る図9の陰影と、その濃度差に差異が無く、溶接欠陥の
有無を識別することができず、その溶接欠陥を見逃すこ
ととなった。従って、突合せ面に凹部5を設けて、片面
突合せ溶接すると、溶接部の欠陥の有無を識別するため
の放射線透過試験にも超音波探傷試験と同様に極めて効
果的であることが確認された。
【0035】[実験3]次に実験3として、本発明に基
づいて突合せ面に凹部を形成して、片面突合せ溶接を行
い、完全溶け込み状態に溶接した実施例1で作成した標
準試料の引張試験を行った。引張試験の試験条件は以下
の通りである。 ・引張試験機:島津製作所製、AGー5000D ・ロードセル:5トン ・引張速度:20mm/min ・試験片長さ:700mm ・つかみ部間隔:45mm ・挿入心金の間隔:20mm ・試料数:3
【0036】その引張試験で得られた結果の引張強度を
表1に表示する。なお、参考のため、(イ)実施例1で
使用した配管と同一規格の配管自体の引張強度、及び
(ロ)突合せ面に凹部を設けない開先で、片面突合せ溶
接により完全溶け込み状態に溶接した配管の引張強度と
を合わせて表1に表示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1で明らかなように、本発明に基づいて
突合せ面に凹部を形成して完全溶け込み状態に溶接した
実施例1の標準試料の引張強度は、53.7kgf/m
2であった。この引張強度の値は該実施例1の試料と
同一規格の配管自体の引張強度54.3kgf/mm2
りは若干低い値であるが、突合せ面に凹部のないI形開
先で完全溶け込み状態に溶接した配管の引張強度53.
6kgf/mm2とほとんど同じ値を示した。しかも、
この引張強度の値53.7kgf/mm2は、JISで規
定されている所定の引張強度480N/mm2(48.9
8kgf/mm2)の値を十分に満たしており、何等問
題の無い引張強度であることが確認できた。
【0039】以上の如く本発明の片面突合せ溶接のため
の開先形状は、これによって片面突合せ溶接した溶接部
の超音波探傷試験及び放射線透過試験に効果を発揮する
ことは勿論のこと、その他渦流探傷試験及び内視鏡を使
用した目視検査等、密着した欠陥の検出が困難な検査方
法にも適宜適用し得ることは勿論である。又上記実施例
では、突合せ面の凹部の形状を図1に図示したV字状の
凹部を用いた例を例示して説明したが、本発明の凹部の
形状はこれに限定されるものでなく、図2及び図3に図
示した如き形状の凹部も適宜選択して使用し得るもので
あり、そして同様の効果を奏する。なお更に、上記実施
例では、I形開先の突合せ部である開先面に凹部を形成
したが、Y形開先の場合には突合せ部であるルート面に
凹部を形成することで同様の効果を得ることができる。
その他レ形、J形、U形の各開先においても、突合せ面
に凹部を形成することで同じ効果を奏することは言うま
でもない。
【0040】
【発明の効果】本発明の片面突合せ溶接用開先形状及び
溶接部の検査方法は、以上のような形態で実施され、以
下の如き効果を奏する。即ち、本発明の開先形状では、
突合せ面に凹部を形成したので、入熱不足による溶け込
み不足、溶接線のズレ、並びに異種材料の溶接において
生じる片溶け込みによる未溶融部分の発生、しかも溶接
部端面同士が溶接金属の凝固収縮で完全密着したとして
も、その溶接部の欠陥部の有無を超音波探傷試験及び放
射線透過試験の如き非破壊検査で確実に検査することが
できる。
【0041】又、突合せ面に凹部を形成したことによ
り、ルート間隔を設ける必要が無くなり、このための精
度を要する調整が省略できて、溶接前の熟練を要する調
整作業が無くなり、調整を短時間に行うことができる。
【0042】そして、超音波探傷試験においては、大き
なS/N比信号を得ることができるようになったので、
自動操作で試験を行うことができ、しかも検査時間を短
縮することができるとともに、検査精度の向上を図るこ
とができる。そして又、超音波探傷試験において、従来
溶接欠陥の有無の明確な判断が困難であったオーステナ
イト系ステンレス鋼の溶接部の試験も、S/N比が十分
大きな信号で得られるので、超音波探傷試験を適用する
ことが可能となった。
【0043】更に、放射線透過試験においても、突合せ
面に凹部を形成したことにより、溶接部の欠陥部の有無
で、放射線の透過量の差異による陰影濃淡の差が明瞭と
なり、より正確に溶接欠陥の有無を識別判断することが
できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の片面突合せ溶接用の開先部の第1の
実施態様を説明する部分断面図である。
【図2】 本発明の片面突合せ溶接用の開先部の第2の
実施態様の突合せ面に形成する凹部形状を説明する断面
図である。
【図3】 本発明の片面突合せ溶接用の開先部の第3の
実施態様の突合せ面に形成する凹部形状を説明する断面
図である。
【図4】 実施例1で作成した、突合せ面に凹部を設け
た開先で完全溶け込み状態で溶接した標準試料の超音波
探傷試験のエコーグラフである。
【図5】 実施例2で作成した、突合せ面に凹部を設け
た開先で溶接線をずらし、溶け込み不足で溶接した試料
の超音波探傷試験のエコーグラフである。
【図6】 実施例3で作成した、突合せ面に凹部を設け
た開先で溶け込み不足で溶接した試料の超音波探傷試験
のエコーグラフである。
【図7】 比較例1で作成した、突合せ面に凹部が無い
開先で溶接線をずらし、溶け込み不足で溶接した試料の
超音波探傷試験のエコーグラフである。
【図8】 比較例2で作成した、突合せ面に凹部が無い
開先で溶け込み不足で溶接した試料の超音波探傷試験の
エコーグラフである。
【図9】 実施例1で作成した、突合せ面に凹部を設け
た開先で完全溶け込み状態で溶接した標準試料のX線写
真である。
【図10】 実施例2で作成した、突合せ面に凹部を設
けた開先で溶接線をずらし、溶け込み不足で溶接した試
料のX線写真である。
【図11】 実施例3で作成した、突合せ面に凹部を設
けた開先で溶け込み不足で溶接した試料のX線写真であ
る。
【図12】 比較例1で作成した、突合せ面に凹部が無
い開先で溶接線をずらし、溶け込み不足で溶接した試料
のX線写真である。
【図13】 比較例2で作成した、突合せ面に凹部が無
い開先で溶け込み不足で溶接した試料のX線写真であ
る。
【符号の説明】
1、2…管、 1a、2a…開先面、 1b、2b…突
合せ面、 E…電極、3…突合せ部、 3a…突合せ部
外壁、 4…アーク、 5…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 103:04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶加材を用いる融接方法で片面突き合わ
    せ溶接するにあたって、片面突合せ溶接する被溶接物の
    突合せ面に凹部を形成してなるとともに、溶接後凹部が
    残存しないように該凹部の肉厚に沿った深さ(D)は肉
    厚の1乃至50%であり、開先面で形成される突き合わ
    せ部を挟む両側に凹む凹部の幅(2W)は、形成される
    所定の裏波のビード幅の1乃至60%程度でなることを
    特徴とする片面突合せ溶接用開先形状。
  2. 【請求項2】 非溶加材による融接方法で片面突き合わ
    せ溶接するにあたって、片面突合せ溶接する被溶接物の
    突合せ面に凹部を形成してなり、溶接後凹部が残存しな
    いように開先面で形成される突き合わせ部を挟む両側に
    凹む凹部の幅(2W)は、形成される所定の裏波のビー
    ド幅の1乃至40%程度であり、肉厚方向の深さ(D)
    は溶接部の金属容積の7%以内でなることを特徴とする
    片面突合せ溶接用開先形状。
  3. 【請求項3】 凹部の一部が溶接熱源側の面と反対側の
    面に面していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の片面突合せ溶接用開先形状。
  4. 【請求項4】 被溶接物が管であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の片面突合せ
    溶接用開先形状。
  5. 【請求項5】 被溶接物がオーステナイト系ステンレス
    鋼の材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれか1項に記載の片面突合せ溶接用開先形状。
  6. 【請求項6】 溶加材を用いる融接方法によって片面突
    合せ溶接する被溶接物を、その少なくとも一方の突合せ
    面に、開先面で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹
    む凹部の幅(2W)が、形成される所定の裏波のビード
    幅の1乃至60%程度であり、そして肉厚方向の深さ
    (D)が肉厚の1乃至50%以内でなる凹部を形成し、
    該凹部が残存しないように突合せ溶接して、その突合せ
    溶接部を超音波探傷試験により検査することを特徴とす
    る片面突合せ溶接部の検査方法。
  7. 【請求項7】 非溶加材による融接方法によって片面突
    合せ溶接する被溶接物を、その少なくとも一方の突合せ
    面に、開先面で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹
    む凹部の幅(2W)が、形成される所定の裏波のビード
    幅の1乃至40%程度であり、そして肉厚方向の深さ
    (D)が溶接部の金属容積の7%以内でなる凹部を形成
    し、該凹部が残存しないように突合せ溶接して、その突
    合せ溶接部を超音波探傷試験により検査することを特徴
    とする片面突合せ溶接部の検査方法。
  8. 【請求項8】 溶加材を用いる融接方法によって片面突
    合せ溶接する被溶接物を、その少なくとも一方の突合せ
    面に、開先面で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹
    む凹部の幅(2W)が、形成される所定の裏波のビード
    幅の1乃至60%程度であり、そして肉厚方向の深さ
    (D)が肉厚の1乃至50%以内でなる凹部を形成し、
    該凹部が残存しないように突合せ溶接して、その突合せ
    溶接部を放射線透過試験により検査することを特徴とす
    る片面突合せ溶接部の検査方法。
  9. 【請求項9】 非溶加材による融接方法によって片面突
    合せ溶接する被溶接物を、その少なくとも一方の突合せ
    面に、開先面で形成される突き合わせ部を挟む両側に凹
    む凹部の幅(2W)が、形成される所定の裏波のビード
    幅の1乃至40%程度であり、そして肉厚方向の深さ
    (D)が溶接部の金属容積の7%以内でなる凹部を形成
    し、該凹部が残存しないように突合せ溶接して、その突
    合せ溶接部を放射線透過試験により検査することを特徴
    とする片面突合せ溶接部の検査方法。
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