JPH05215268A - 油圧ソレノイドバルブ補正装置 - Google Patents

油圧ソレノイドバルブ補正装置

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JPH05215268A
JPH05215268A JP10075392A JP10075392A JPH05215268A JP H05215268 A JPH05215268 A JP H05215268A JP 10075392 A JP10075392 A JP 10075392A JP 10075392 A JP10075392 A JP 10075392A JP H05215268 A JPH05215268 A JP H05215268A
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solenoid valve
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sensor output
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Yoshinobu Yamashita
佳宣 山下
Hiroaki Yamamoto
博明 山本
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Suzuki Motor Corp
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Mitsubishi Electric Corp
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、検出センサの接地位置と
ソレノイドバルブを駆動させる制御手段の接地位置とが
異なる場合に、検出センサの読み込み値のズレをなく
し、ソレノイドバルブを正確なセンサ出力値で駆動させ
ることにある。 【構成】 このため、この発明は、検出センサからのセ
ンサ出力値を入力するとともにセンサ出力値に基づいて
ソレノイドバルブにデューティソレノイド駆動電流を出
力する制御手段を設け、検出センサの接地位置と制御手
段の接地位置とが異なる場合にデューティソレノイド駆
動電流から制御手段と接地点間の接地電気変動量を算出
してこの接地電気変動量に基づき検出センサからのセン
サ出力値を補正するセンサ出力値補正部を制御手段に設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は油圧ソレノイドバルブ
補正装置に係り、特に検出センサの接地位置と制御手段
の接地位置とが異って制御手段と接地点間に接地電気変
動が生ずる場合に検出センサからのセンサ出力値を補正
して正確なセンサ出力値を制御手段に読み込ませ得る油
圧ソレノイドバルブ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の特性がその
ままの状態では不向きなので、内燃機関と車輪間に変速
機を介在させている。この変速機は、広範囲に変化する
車両の走行条件に合致させて車輪の駆動力及び回転数を
変更し、内燃機関の性能を十分に発揮させている。
【0003】変速機としては、駆動プーリと被動プーリ
とに巻掛けられたベルトの回転半径を油圧状態によって
変え、変速比(ベルトレシオ)を連続的に変化させる無
段変速機(CVT)がある。
【0004】この無段変速機は、制御手段(ECU)と
油圧制御装置とによって作動される。即ち、制御手段
は、内燃機関の負荷状態を検出する検出センサである例
えばスロットルセンサからのセンサ出力値としてスロッ
トル開度を入力するとともに、このスロットル開度に基
づいたデューティソレノイド駆動電流、つまりデューテ
ィ制御されたソレノイド駆動電流を出力して油圧制御装
置の例えばライン圧力ソレノイドバルブ、クラッチ圧力
ソレノイドバルブ、レシオ圧力ソレノイドバルブを駆動
させる。そして、これらライン圧力ソレノイドバルブ、
クラッチ圧力ソレノイドバルブ、レシオ圧力ソレノイド
バルブが前記制御手段からのソレノイド駆動電流によっ
て駆動制御されことにより、油圧制御装置のライン圧力
制御弁、クラッチ圧力制御弁、レシオ圧力制御弁が動作
されて油圧制御装置油圧回路内のライン圧力、クラッチ
圧力、レシオ圧力が制御されるものである。
【0005】ソレノイドバルブの駆動装置としては、例
えば、実開平1−165381号公報に開示されてい
る。この公報に記載のものは、油圧ソレノイドバルブの
保持励磁の指令を出すデューティ発生手段と、油圧ソレ
ノイドバルブの油温を検出する油温検出手段と、油温検
出手段で検出された油温により油圧ソレノイドバルブの
過励磁デューティ発生手段から出力される保持励磁の指
令の立ち上がりから過励磁時間の間油圧ソレノイドバル
ブの過励磁の指令を出力する過励磁時間決定手段と、保
持励磁の指令と過励磁の指令により油圧ソレノイドバル
ブを駆動するソレノイド駆動回路とを設け、過励磁電位
が比較的小さくても低温時に確実に油圧ソレノイドバル
ブを動作させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、検出センサ
であるスロットルセンサからのスロットル開度に基づい
て上述の各ソレノイドバルブを駆動させる制御手段にあ
っては、スロットルセンサのオフセット学習は、シフト
ポジションがニュートラル「N」のときに行われてい
る。つまり、シフトポジションがニュートラル「N」で
アイドルスイッチ(IDL SW)がオンのときに、ス
ロットルセンサ出力読み込み値をオフセット学習値とし
ている。
【0007】ところが、シフトポジションをニュートラ
ル「N」からドライブ「D」(又は、ロー「L」、リバ
ース「R」にした場合におけるオフセット値は、シフト
ポジションがニュートラル「N」の場合のオフセット学
習値と異なった値となってしまう。
【0008】即ち、シフトポジションがニュートラル
「N」の場合には、ソレノイド駆動電流が各ソレノイド
バルブに出力されておらず(デューティ値=0%)、よ
って、各ソレノイドバルブが非駆動状態である一方、シ
フトポジションがドライブ「D」、リバース「R」、ロ
ー「L」の場合には、ソレノイド駆動電流が各ソレノイ
ドバルブに出力され(デューティ値≠0%)、よって、
各ソレノイドバルブが駆動されている。
【0009】このように、オフセット値がシフトポジシ
ョンのニュートラル「N」とドライブ「D」、ロー
「L」、リバース「R」とで異なるのは、スロットルセ
ンサの接地点位置(以下「グランドレベル」という)と
制御手段の接地位置(以下「グランドレベル」という)
とが異なる場合、つまり、スロットルセンサの接地点
が、制御手段の専用端子でなく、車体、内燃機関あるい
は無段変速機に設けてられている場合に、制御手段と接
地点間に接地電気変動(以下「グランドレベルの変動」
という)が発生するからである。
【0010】このグランドレベルの変動は、以下の原因
によって発生する。即ち、図6に示す如く、無段変速機
(図示せず)の制御手段(ECU)202にあっては、
センサ側接続点aにスロットルセンサ204が接続さ
れ、第1接続点dにライン圧力ソレノイドバルブ206
が接続され、第2接続点eにクラッチ圧力ソレノイドバ
ルブ208が接続され、第3接続点fにレシオ圧力ソレ
ノイドバルブ210が接続されている。
【0011】これらライン圧力ソレノイドバルブ20
6、クラッチ圧力ソレノイドバルブ3208、レシオ圧
力ソレノイドバルブ210は、無段変速機を操作制御す
る油圧制御装置に設けられ、且つ、この油圧制御装置の
ライン圧力制御弁、クラッチ圧力制御弁、レシオ圧力制
御弁を動作させ、終には、油圧回路内のライン圧力、ク
ラッチ圧力、レシオ圧力を制御させる。
【0012】また、前記制御手段202内にあっては、
図6に示す如く、電気回路212と、第1トランジスタ
214と、第2トランジスタ216と、第3トランジス
タ218とが設けられている。
【0013】第1トランジスタ214にあっては、第1
コレクタ214Cが第1接続点dに接続されているとと
もに、第1エミッタ214Eが前記電気回路212及び
制御手段202の接地端子であるグランド側接続点bに
接続されている。
【0014】第2トランジスタ216にあっては、第2
コレクタ216Cが第2接続点eに接続されているとと
もに、第2エミッタ216Eが前記電気回路212及び
グランド側接続点bに接続されている。
【0015】第3トランジスタ218にあっては、第3
コレクタ218Cが第3接続点fに接続されているとと
もに、第3エミッタ218Eが前記電気回路212及び
グランド側接続点bに接続されている。
【0016】前記グランド側接続点bには、接地点(以
下「グランド」という)cが接続されている。このグラ
ンド側接続点bとグランドc間には、端子接続点の接触
抵抗と線材、線径等によって接地部抵抗Rgが存在して
いる。
【0017】前記スロットルセンサ204の一側は、前
記グランドcと接地部抵抗Rg間のセンサ接続部gに接
続されている。また、スロットルセンサ204の他側
は、基準電圧Vrefとなっている。即ち、スロットル
センサ204の接地位置は、制御手段202の専用端子
ではなく、車体、内燃機関、無段変速機等に設けられて
いる。よって、スロットルセンサ204のグランドレベ
ルと制御手段202のグランドレベルとは、異なるもの
である。
【0018】前記制御手段202は、スロットルセンサ
204からのスロットル開度を入力し、第1接続点dか
らデューティソレノイド駆動電流であるライン圧力ソレ
ノイドデューティを出力してライン圧力ソレノイドバル
ブ206を駆動制御し、第2接続点eからクラッチ圧力
ソレノイドデューティを出力してクラッチ圧力ソレノイ
ドバルブ208を駆動制御し、第3接続点fからレシオ
圧力ソレノイドデューティを出力してレシオ圧力ソレノ
イドバルブ210を駆動制御する。
【0019】この図6に示すようなソレノイドバルブの
制御回路にあっては、接地部抵抗Rgに電流Igが流れ
ると、Vg=Ig・Rgの電圧が発生し、このため、制
御手段202のスロットルセンサ出力読み込み値は、セ
ンサ側接続点aとグランド側接続点bとの間の電圧であ
るので、センサ側接続点aとグランドc間の真のセンサ
出力値よりも電圧Vgだけ低い値となる。
【0020】また、接地部抵抗Rgに流れる電流Ig
は、主に電気回路212で使用されるものと、各ソレノ
イドバルブ206、208、210を駆動するために使
用される。
【0021】電気回路212で使用される電流値は小さ
く、よって、動作変化による電流値の変動も少ないもの
である。
【0022】しかし、各ソレノイドバルブ206、20
8、210を駆動するための電流値は大きく、各ソレノ
イドバルブ206、208、210の駆動状態によって
電流値の変動が大きいものである。特に、上述したよう
に、シフトポジションによつては、つまり、シフトポジ
ションがニュートラル「N」で各ソレノイドバルブ20
6、208、210が駆動されず、シフトポジションが
ドライブ「D」、ロー「L」、リバース「R」で各ソレ
ノイドバルブ206、208、210が駆動されるの
で、各シフトポジションによる電流変化は、各ソレノイ
ドバルブ206、208、210の駆動状態によって異
なるものである。
【0023】この結果、制御手段202とグランドc間
には、グランドレベルの変動、つまり、電気の変動とし
て電圧の変動が発生するものである。
【0024】このように、グランドレベルの変動が発生
すると、図7、8に示す如く、シフトポジションがニュ
ートラル「N」時とシフトポジションがドライブ
「D」、ロー「L」、リバース「R」、時のスロットル
開度が同じでも、スロットルセンサ出力電圧に対し、ス
ロットルセンサ出力読み込み値がズレてしまう。
【0025】このため、無段変速機の操作制御にあって
は、検出センサであるスロットルセンサ出力読み込み値
のズレによって、各ソレノイドバルブ206、208、
210を適正に駆動させ得ず、油圧制御装置のライン圧
力等に悪影響を与え、発進フィーリングが悪化するとと
もに、ベルトスリップが発生する等の不都合があった。
【0026】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、検出センサからのセンサ
出力値を入力するとともにこのセンサ出力値に基づいて
ソレノイドバルブにデューティソレノイド駆動電流を出
力する制御手段を設け、前記検出センサの接地位置と前
記制御手段の接地位置とが異なる場合に前記デューティ
ソレノイド駆動電流から前記制御手段と接地点間の接地
電気変動量を算出してこの接地電気変動量に基づき前記
検出センサからのセンサ出力値を補正するセンサ出力値
補正部を前記制御手段に設けたことを特徴とする。
【0027】
【作用】この発明の構成によれば、制御手段のセンサ出
力値補正部は、検出センサの接地位置と制御手段の接地
位置とが異なる場合にデューティソレノイド駆動電流か
ら制御手段と接地点間の接地電気変動量を算出してこの
接地電気変動量に基づき検出センサからのセンサ出力値
を補正する。これにより、制御手段への検出センサ出力
読み込み値のズレをなくし、ソレノイドバルブを正確な
センサ検出値で駆動させることができる。
【0028】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜5は、この発明の実施例
を示すものである。図2において、2は無段変速機(C
VT)、4はこの無段変速機2を操作制御する油圧制御
装置、6はこの油圧制御装置4を駆動制御する制御手段
(ECU)、8はこの制御手段6にセンサ出力たるスロ
ットル開度を出力する検出センサ値たるスロットルセン
サである。
【0029】前記制御手段6には、センサ側接続点aに
スロットルセンサ8が連絡されているとともに、第1接
続点dにライン圧ソレノイドバルブ10が連絡され、第
2接続点eにクラッチ圧ソレノイドバルブ12が連絡さ
れ、第3接続点fにレシオ圧ソレノイドバルブ14が連
絡されている。
【0030】前記ライン圧力ソレノイドバルブ10に
は、ライン圧力制御弁16が連絡されている。前記クラ
ッチ圧力ソレノイドバルブ12には、クラッチ圧力制御
弁18が連絡されている。前記レシオ圧力ソレノイドバ
ルブ14には、レシオ圧力制御弁20が連絡されてい
る。
【0031】前記油圧制御装置4は、これら各ソレノイ
ドバルブ10、12、14及び各圧力制御弁16、1
8、20を有するとともに、複数の油圧回路が備えられ
ている。
【0032】また、前記制御手段6には、グランド(接
地)側接続点bに接地点(以下「グランド」という)c
が連絡されている。このグランド側接続点bとグランド
c間には、端子接続点の接触抵抗と線材、線径等によっ
て接地部抵抗Rgが存在している。
【0033】この抵抗Rgとグランドc間には、スロッ
トルセンサ8の一側がセンサ接続部gで連絡されてい
る。このスロットルセンサ8の他側は、基準電圧Vre
fとなっている。即ち、スロットルセンサ8の接地位置
は、制御手段6の専用端子ではなく、車体、内燃機関、
無段変速機2等に設けられている。従って、スロットル
センサ8の接地位置(以下「グランドレベル」という)
と制御手段6の接地位置(以下「グランドレベル」とい
う)とは、異なるものである。
【0034】また、前記制御手段6内にあっては、図3
に示す如く、電気回路22と、第1トランジスタ24
と、第2トランジスタ26と、第3トランジスタ28と
が設けられている。
【0035】第1トランジスタ24にあっては、第1コ
レクタ24Cが第1接続点dに接続されているととも
に、第1エミッタ24Eが前記電気回路22及び制御手
段6の接地端子であるグランド側接地点bに接続されて
いる。
【0036】第2トランジスタ26にあっては、第2コ
レクタ26Cが第2接続点eに接続されているととも
に、第2エミッタ26Eが前記電気回路22及びグラン
ド側接続点bに接続されている。
【0037】第3トランジスタ28には、第3コレクタ
28Cが第3接続点fに接続されているとともに、第3
エミッタ28Eが前記電気回路22及びがグランド側接
続点bに接続されている。
【0038】これにより、制御手段6は、スロットルセ
ンサ8からのスロットル開度を入力し、第1接続点dか
らデューティソレノイド駆動電流であるライン圧力ソレ
ノイドデューティを出力してライン圧力ソレノイドバル
ブ10を駆動制御し、第2接続点eからクラッチ圧力ソ
レノイドデューティを出力してクラッチ圧力ソレノイド
バルブ12を駆動制御し、第3接続点fからレシオ圧力
ソレノイドデューティを出力してレシオ圧力ソレノイド
バルブ14を駆動制御する。
【0039】前記各ソレノイドバルブ10、12、14
への各ソレノイド駆動電流は、デューティ制御されるも
ので、図4に示されている。即ち、図4に示す如く、各
ソレノイドバルブ10、12、14へのソレノイド駆動
電流は、最初大きな電流(約3A)で各ソレノイドバル
ブ10、12、14内の各スプール弁(図示せず)を駆
動させる過励磁電流領域と、続いて、中電流(約1.5
A)で各ソレノイドバルブ10、12、14内の各スプ
ール弁をオン状態に保つための保持電流領域とに分けら
れている。
【0040】このため、図5に示す如く、ソレノイドバ
ルブ10、12、14のソレノイド駆動電流のデューテ
ィ値からソレノイド駆動電流平均値を制御手段6におい
て算出している。
【0041】図3に示すようなソレノイドバルブの制御
回路にあっては、接地部抵抗Rgに電流Igが流れる
と、Vg=Ig・Rgの電圧が発生し、このため、制御
手段6のスロットルセンサ出力読み込み値は、センサ側
接続点aとグランド側接続点bとの間の電圧であるの
で、センサ側接続点aとグランドc間の真のセンサ出力
値よりも電圧Vgだけ低い値となる。
【0042】また、接地部抵抗Rgに流れる電流Ig
は、主に電気回路22で使用されるものと、各ソレノイ
ドバルブ10、12、14を駆動するために使用され
る。
【0043】電気回路22で使用される電流値は小さ
く、よって、動作変化による電流値の変動も少ないもの
である。
【0044】しかし、各ソレノイドバルブ10、12、
14を駆動するための電流値は大きく、各ソレノイドバ
ルブ10、12、14の駆動状態によって電流値の変動
が大きいものである。特に、上述したように、シフトポ
ジションによっては、つまり、シフトポジションがニュ
ートラル「N」で各ソレノイドバルブ10、12、14
が駆動されず、シフトポジションがドライブ「D」、ロ
ー「L」、リバース「R」で各ソレノイドバルブ10、
12、14が駆動されるので、各シフトポジションによ
る電流変化は、各ソレノイドバルブ10、12、14の
駆動状態によって異なるものである。この結果、制御手
段6とグランドc間には、接地電気変動(以下「グラン
ドレベルの変動」という)、つまり、電圧の変動が発生
するものである。
【0045】このように、グランドレベルの変動が発生
すると、上述の如き、図7、8に示す如く、シフトポジ
ションがニュートラル「N」時とシフトポジションがド
ライブ「D」、ロー「L」、リバース「R」時のスロッ
トル開度が同じでも、スロットルセンサ出力電圧に対
し、スロットルセンサ出力読み込み値がズレてしまうも
のである。
【0046】そこで、この実施例にあっては、図2に示
す如く、制御手段6には、センサ側接続点a部位にセン
サ出力値補正部30を設ける。このセンサ出力補正部3
0には、第1接続点dから出力されるラインソレノイド
駆動電流と、第2接続点eから出力されるデューティク
ラッチソレノイド駆動電流と、第3接続点fから出力さ
れるデューティレシオソレノイド駆動電流とが入力され
る。これらデューティソレノイド駆動電流は、デューテ
ィ値(開時間割合)で制御されている。
【0047】このセンサ出力値補正部30は、各ソレノ
イドバルブ10、12、14へのデューティソレノイド
駆動電流を入力し、グランド側接続点bとグランドc間
の抵抗Rgによるグランドレベルの変動量を算出し、こ
のグランドレベルの変動量に基づき、スロットルセンサ
8からのセンサ出力値であるスロットル開度を補正し、
正確なスロットル開度を制御手段6に読み込ませるもの
である。
【0048】次に、この実施例の作用を、図1のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0049】制御手段6のセンサ出力値補正部30にお
いてプログラムがスタート(ステップ102)すると、
先ず、シフトポジションが「D(ドライブ)、L(ロ
ー)又はR(リバース)」か、あるいは、「P(パーキ
ング)、N(ニュートラル)」かを判断する(ステップ
104)。
【0050】ステップ104において、「D、L又は
R」である場合には、デューティラインソレノイド駆動
電流であるライン圧力ソレノイドデューティ(OPWL
IN)の値(x)を読み取り(ステップ106)、図5
に示すデューティ値とソレノイド駆動電流平均値(CS
1)とのマップから、前記ライン圧力ソレノイドデュー
ティ値(OPWLIN)の読み取り値(x)に基づいて
ソレノイド駆動電流平均値(CS1)を決定し、このソ
レノイド駆動電流平均値(CS1)によってソレノイド
平均電流カーブ(CSCRV(x))を定め(ステップ
108)、そして、ソレノイド駆動電流平均値(CS
1)からソレノイド平均電流合計値(CSSUM)を算
出する(ステップ110)。
【0051】次いで、デューティクラッチソレノイド駆
動電流であるクラッチ圧力ソレノイドデューティ(OP
WCLU)の値(x)を読み取り(ステップ112)、
図5に示すデューティ値とソレノイド駆動電流平均値
(CS1)とのマップから、前記ライン圧力ソレノイド
デューティ(OPWCLU)の読み取り値(x)に基づ
いてソレノイド駆動電流平均値(CS1)を決定し、こ
のソレノイド駆動電流平均値(CS1)によってソレノ
イド平均電流カーブ(CSCRV(x))を定め(ステ
ップ114)、そして、前記ステップ110のソレノイ
ド平均電流合計値(CSSUM)にこのステップ114
のソレノイド駆動電流平均値(CS1)を加え、補正さ
れたソレノイド平均電流合計値(CSSUM)を算出す
る(ステップ116)。
【0052】次に、デューティレシオソレノイド駆動電
流であるレシオ圧力ソレノイドデューティ(OPWPA
T)の値(x)を読み取り(ステップ118)、図5に
示すデューティ値とソレノイド駆動電流平均値(CS
1)とのマップから、前記レシオ圧力ソレノイドデュー
ティ(OPWPAT)の読み取り値(x)に基づいてソ
レノイド駆動電流平均値(CS1)を決定し、このソレ
ノイド駆動電流平均値(CS1)によってソレノイド平
均電流カーブ(CSCRV(x))を定め(ステップ1
20)、そして、前記ステップ116のソレノイド平均
電流合計値(CSSUM)にこのステップ120のソレ
ノイド駆動電流平均値(CS1)を加え、補正されたソ
レノイド平均電流合計値(CSSUM)を算出する(ス
テップ122)。
【0053】そして、このソレノイド平均電流合計値
(CSSUM)に接地部抵抗値であるグランド部抵抗値
Rgを乗じ、グランドレベル修正値(THRGND)を
算出する(ステップ124)。
【0054】次に、スロットルセンサ出力読み込み値
(ADTHR)にグランドレベル修正値(THRGN
G)を加え、修正されたスロットルセンサ出力読み込み
値(ADTHR)を算出する(ステップ126)。
【0055】そして、スロットル開度(THR)を、ス
ロットルセンサ出力勾配値(THRSLP)×(スロッ
トルセンサ出力読み込み値(ADTHR)−スロットル
センサ出力オフセット学習値(THROFF))で算
出、つまり、THRSLP×(ADTHR−THROF
F)=THRで算出する(ステップ128)。
【0056】そして、スロットル開度(THR)が、T
HR>0か、あるいは、THR≦0かを判断し(ステッ
プ130)、このステップ130でTHR≦0の場合
は、零をスロットル開度(THR)とし(ステップ13
2)、そして、リターン(ステップ134)にするとと
もに、ステップ130でTHR>0の場合には、直ちに
リターン(ステップ134)にする。
【0057】一方、前記ステップ104でシフトポジシ
ョンが「P」、「N」の場合には、シフトポジションが
「P」、あるいは「N」かの判断をする(ステップ13
6)。
【0058】このステップ136で「N」の場合には、
アイドルスイッチ(IDL SW)がオンか否かを判断
する(ステップ138)。
【0059】このステップ138でYESの場合には、
スロットルセンサ出力読み込み値(ADTHR)に一つ
のソレノイドバルブがデューティ値100%で駆動され
ている場合のグランドレベル変動値(VG100)を乗
じ、スロットルセンサ出力オフセット学習値(THRO
FF)を算出する(ステップ140)。
【0060】即ち、シフトポジションがニュートラル
「N」、パーキング「P」にあっては、ライン圧力ソレ
ノイドデューティ値(OPWLIN)=0%、クラッチ
圧力ソレノイドデューティ値(OPWCLU)=100
%、レシオ圧力ソレノイドデューティ(OPWRAT)
=0%であるので、ニュートラル「N」時に、アイドル
スイッチ(IDL SW)がオンで取り込んだスロット
ルセンサオフセット学習値(THROFF)には、クラ
ッチ圧力ソレノイドデューティ(OPWCLU)=10
0%相当のグドレベル増加分(VG100)が含まれて
いる。しかし、本当に必要なスロットルセンサ出力オフ
セット学習値(THROFF)は、全てのソレノイドデ
ューティが0%のときのスロットルセンサ出力読み込み
値(ADTHR)である。よって、スロットルセンサ読
み込み値(ADTHR)にグランドレベル変動値(VG
100)を乗じている。
【0061】前記ステップ136でパーキング「P」の
場合と前記ステップ138でNOの場合とステップ14
0でスロットルセンサ出力オフセット学習値(THRO
FF)を算出した後には、一つのソレノイドバルブがデ
ューティ値100%で駆動されている場合のグランドレ
ベル変動値(VG100)をグランドレベル修正値(T
HRGNG)とし(ステップ142)、前記ステップ1
26に移行させる。
【0062】この結果、スロットルセンサ8の接地点
が、制御手段6の専用端子に設けられておらず、例えば
車体、内燃機関、あるいは変速機等に設けられていると
きで、スロットルセンサ8と制御手段6とのグランドレ
ベルが異なる場合に、各ソレノイドバルブ10、12、
14に出力されるデューティソレノイド駆動電流から制
御手段6と接地点間の電気変動量であるグランドレベル
の変動量を算出し、この変動量をスロットルセンサ8の
センサ出力値に加味させ、正確なセンサ出力値を得て、
スロットル開度読み込み値のズレを防止し、これによ
り、この実施例にあっては、油圧制御装置4でのライン
圧等を正確に制御させ、無段変速機2を適正に操作さ
せ、車両の発進フィーリングを向上するとともに、ベル
トスリップ等の発生を防止することができる。
【0063】また、スロットルセンサ8のセンサ出力値
を、制御手段6に設けたセンサ出力補正部30でプログ
ラムの変更のみで行わせることができ、実用上有利であ
る。
【0064】なお、この実施例においては、センサ出力
値補正部30を無段変速機2の操作制御のために使用し
たが、センサ出力補正部30を、各種システムの制御や
内燃機関の駆動制御や空調装置の制御等でも使用するこ
とができるのは勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、検出センサからのセンサ出力値を入力す
るとともにセンサ出力値に基づいてソレノイドバルブに
デューティソレノイド駆動電流を出力する制御手段を設
け、検出センサの接地位置と制御手段の接地位置とが異
なる場合にデューティソレノイド駆動電流から制御手段
と接地点間の接地電気変動量を算出してこの接地電気変
動量に基づき検出センサからのセンサ出力値を補正する
センサ出力値補正部を制御手段に設けたことにより、検
出センサの読み込み値のズレをなくし、ソレノイドバル
ブを正確なセンサ出力値で駆動させ得る。
【0066】また、検出センサからのセンサ出力値の補
正を制御手段のセンサ出力補正部のプログラムの変更の
みで対処させることができ、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】センサ出力値の補正のフローチャートである。
【図2】ソレノイドバルブ補正装置のブロック図であ
る。
【図3】ソレノイドバルブ補正装置の電気回路図であ
る。
【図4】ソレノイド駆動電流波形例の図である。
【図5】ソレノイド駆動電流平均値特性図である。
【図6】ソレノイドバルブ補正装置の電気回路図であ
る。
【図7】スロットルセンサ出力特性図である。
【図8】スロットルセンサの読み込み特性図である。
【符号の説明】
2 無段変速機 4 油圧制御装置 6 制御手段 8 スロットルセンサ 10 ライン圧力ソレノイドバルブ 12 クラッチ圧力ソレノイドバルブ 14 レシオ圧力ソレノイドバルブ 30センサ出力値補正部 a センサ側接続点 b グランド側接続点 c グランド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出センサからのセンサ出力値を入力す
    るとともにこのセンサ出力値に基づいてソレノイドバル
    ブにデューティソレノイド駆動電流を出力する制御手段
    を設け、前記検出センサの接地位置と前記制御手段の接
    地位置とが異なる場合に前記デューティソレノイド駆動
    電流から前記制御手段と接地点間の接地電気変動量を算
    出してこの接地電気変動量に基づき前記検出センサから
    のセンサ出力値を補正するセンサ出力値補正部を前記制
    御手段に設けたことを特徴とする油圧ソレノイドバルブ
    補正装置。
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