JPH05215223A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
自動変速機の制御装置Info
- Publication number
- JPH05215223A JPH05215223A JP4046287A JP4628792A JPH05215223A JP H05215223 A JPH05215223 A JP H05215223A JP 4046287 A JP4046287 A JP 4046287A JP 4628792 A JP4628792 A JP 4628792A JP H05215223 A JPH05215223 A JP H05215223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- port
- valve
- control
- modulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧回路に、ライン圧を調整するレギュレー
タバルブと、このレギュレータバルブにライン圧制御用
のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブと、上
記モデュレータバルブの制御圧を変化させるソレノイド
バルブとが設けられた自動変速機において、特に低負荷
時におけるライン圧の温度変化を抑制することを目的と
する。 【構成】 モデュレータバルブ48における制御元圧が
供給される入力ポート48bを、モデュレータ圧を出力
する出力ポート48cよりもスプリング側に、作動油を
排出するドレンポート48dを上記出力ポート48cよ
りも反スプリング側にそれぞれ配置すると共に、上記出
力ポート48cを入力ポート48bもしくはドレンポー
ト48dに選択的に連通させるスプール48eに対して
反スプリング側に上記制御ポート48aを、同じくスプ
ール48eに対してスプリング側にフィードバックポー
ト48gをそれぞれ配置する。
タバルブと、このレギュレータバルブにライン圧制御用
のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブと、上
記モデュレータバルブの制御圧を変化させるソレノイド
バルブとが設けられた自動変速機において、特に低負荷
時におけるライン圧の温度変化を抑制することを目的と
する。 【構成】 モデュレータバルブ48における制御元圧が
供給される入力ポート48bを、モデュレータ圧を出力
する出力ポート48cよりもスプリング側に、作動油を
排出するドレンポート48dを上記出力ポート48cよ
りも反スプリング側にそれぞれ配置すると共に、上記出
力ポート48cを入力ポート48bもしくはドレンポー
ト48dに選択的に連通させるスプール48eに対して
反スプリング側に上記制御ポート48aを、同じくスプ
ール48eに対してスプリング側にフィードバックポー
ト48gをそれぞれ配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動変速機の制御装
置、特に摩擦要素締結用のライン圧を供給する油圧回路
に、オイルポンプの吐出圧を所定のライン圧に調整する
レギュレータバルブと、上記ライン圧をエンジン負荷に
対応する圧力に補正するモデュレータバルブとが備えら
れた自動変速機の制御装置に関する。
置、特に摩擦要素締結用のライン圧を供給する油圧回路
に、オイルポンプの吐出圧を所定のライン圧に調整する
レギュレータバルブと、上記ライン圧をエンジン負荷に
対応する圧力に補正するモデュレータバルブとが備えら
れた自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータと変速歯車機構とを組
み合わせ、この変速歯車機構の動力伝達経路を複数の摩
擦要素の選択的締結によって切り換えることにより、当
該自動車の運転状態に応じて変速段を自動的に切り換え
るようにした自動変速機においては、上記摩擦要素に締
結圧を供給する油圧回路が備えられることになるが、例
えば特開昭62−35149号公報には、この種の油圧
回路に、オイルポンプから吐出される作動油の圧力を所
定のライン圧に調整するレギュレータバルブと、このレ
ギュレータバルブにライン圧制御用のモデュレータ圧を
供給するモデュレータバルブとを備えた構成が開示され
ている。
み合わせ、この変速歯車機構の動力伝達経路を複数の摩
擦要素の選択的締結によって切り換えることにより、当
該自動車の運転状態に応じて変速段を自動的に切り換え
るようにした自動変速機においては、上記摩擦要素に締
結圧を供給する油圧回路が備えられることになるが、例
えば特開昭62−35149号公報には、この種の油圧
回路に、オイルポンプから吐出される作動油の圧力を所
定のライン圧に調整するレギュレータバルブと、このレ
ギュレータバルブにライン圧制御用のモデュレータ圧を
供給するモデュレータバルブとを備えた構成が開示され
ている。
【0003】すなわち、図11に示すように、モデュレ
ータバルブ200は、スプリング201によって一方向
に付勢されたスプール200aを有すると共に、スプー
ル200aのスプリング側に位置して制御圧が導入され
る制御ポート200bと、中間部分に位置してモデュレ
ータ圧が出力される出力ポート200cと、反スプリン
グ側に位置してモデュレータ圧がフィードバック入力さ
れるフィードバックポート200dと、上記出力ポート
200cよりも反スプリング側に位置して制御元圧が供
給される入力ポート200eと、上記出力ポート200
cよりもスプリング側に位置して作動油を排出するドレ
ンポート200fとが設けられた構成であって、上記制
御ポート200bにはソレノイドバルブ202によって
調整された制御圧が導入されるようになっている。
ータバルブ200は、スプリング201によって一方向
に付勢されたスプール200aを有すると共に、スプー
ル200aのスプリング側に位置して制御圧が導入され
る制御ポート200bと、中間部分に位置してモデュレ
ータ圧が出力される出力ポート200cと、反スプリン
グ側に位置してモデュレータ圧がフィードバック入力さ
れるフィードバックポート200dと、上記出力ポート
200cよりも反スプリング側に位置して制御元圧が供
給される入力ポート200eと、上記出力ポート200
cよりもスプリング側に位置して作動油を排出するドレ
ンポート200fとが設けられた構成であって、上記制
御ポート200bにはソレノイドバルブ202によって
調整された制御圧が導入されるようになっている。
【0004】このような構成によれば、上記スプール2
00aの一端に作用するスプリング押付力FSと制御ポ
ート200bから導入される制御圧による押付力FCと
の合力が、例えばスプール200aの他端に作用するモ
デュレータ圧による押付力FMよりも小さいときには、
スプール200aが図面上右方に移動することになって
出力ポート200cとドレンポート200fとが連通
し、作動油が排出することによりモデュレータ圧が低下
すると共に、モデュレータ圧の低下によって上記押付力
FMが低下したときにはスプール200aがスプリング
201で押されて左方に移動し、該スプール200aに
両方から作用する押付力がバランスしたときにドレンポ
ート200fと出力ポート200cとの連通状態が遮断
されて、そのときの圧力にモデュレータ圧が調整される
ことになる。したがって、上記ソレノイドバルブ201
の動作特性を、図12に示すように、例えばエンジンの
スロットル開度の増加に伴って制御圧が増大するように
設定することにより、モデュレータバルブ200に供給
される制御圧が概ねスロットル開度に対応する値に制御
されることになり、それに伴って出力ポート200cか
ら出力されるモデュレータ圧も制御圧に応じて増大され
ることになって、ひいてはレギュレータバルブで調整さ
れるライン圧もスロットル開度(エンジン負荷)に対応
する値に調整されることになる。
00aの一端に作用するスプリング押付力FSと制御ポ
ート200bから導入される制御圧による押付力FCと
の合力が、例えばスプール200aの他端に作用するモ
デュレータ圧による押付力FMよりも小さいときには、
スプール200aが図面上右方に移動することになって
出力ポート200cとドレンポート200fとが連通
し、作動油が排出することによりモデュレータ圧が低下
すると共に、モデュレータ圧の低下によって上記押付力
FMが低下したときにはスプール200aがスプリング
201で押されて左方に移動し、該スプール200aに
両方から作用する押付力がバランスしたときにドレンポ
ート200fと出力ポート200cとの連通状態が遮断
されて、そのときの圧力にモデュレータ圧が調整される
ことになる。したがって、上記ソレノイドバルブ201
の動作特性を、図12に示すように、例えばエンジンの
スロットル開度の増加に伴って制御圧が増大するように
設定することにより、モデュレータバルブ200に供給
される制御圧が概ねスロットル開度に対応する値に制御
されることになり、それに伴って出力ポート200cか
ら出力されるモデュレータ圧も制御圧に応じて増大され
ることになって、ひいてはレギュレータバルブで調整さ
れるライン圧もスロットル開度(エンジン負荷)に対応
する値に調整されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来技術においては、上記図11に示すよう
に、モデュレータバルブ200における制御圧が導入さ
れる制御ポート200bが、スプール200aを押圧す
るスプリング201による付勢力と同方向に押付力が作
用するように設けられていることから、次のような問題
を発生することになる。
報記載の従来技術においては、上記図11に示すよう
に、モデュレータバルブ200における制御圧が導入さ
れる制御ポート200bが、スプール200aを押圧す
るスプリング201による付勢力と同方向に押付力が作
用するように設けられていることから、次のような問題
を発生することになる。
【0006】すなわち、モデュレータバルブ200に供
給される制御圧は、作動油のドレン量を調節することに
より制御されるようになっているため、作動油の温度が
変化するとソレノイドバルブ202におけるドレン量が
変化し、このためモデュレータバルブ200に供給され
る制御圧が温度変化を生じることになる。その場合に、
スプリング押付力FSが油圧を増圧させる方向に作用す
ることになるため、図12に示すように、モデュレータ
圧がスロットル開度の全領域にわたって制御圧に応じた
変化を示すことになる。したがって、ライン圧が相対的
に低く調整される低負荷時においても、制御圧の温度変
化によってモデュレータ圧が変動することになり、ひい
てはレギュレータバルブで調整されるライン圧が制御圧
の温度変化に起因して変動することになって、特にニュ
ートラル状態からのセレクト時にショックを発生するお
それがあるのである。
給される制御圧は、作動油のドレン量を調節することに
より制御されるようになっているため、作動油の温度が
変化するとソレノイドバルブ202におけるドレン量が
変化し、このためモデュレータバルブ200に供給され
る制御圧が温度変化を生じることになる。その場合に、
スプリング押付力FSが油圧を増圧させる方向に作用す
ることになるため、図12に示すように、モデュレータ
圧がスロットル開度の全領域にわたって制御圧に応じた
変化を示すことになる。したがって、ライン圧が相対的
に低く調整される低負荷時においても、制御圧の温度変
化によってモデュレータ圧が変動することになり、ひい
てはレギュレータバルブで調整されるライン圧が制御圧
の温度変化に起因して変動することになって、特にニュ
ートラル状態からのセレクト時にショックを発生するお
それがあるのである。
【0007】この発明は、摩擦要素締結用のライン圧を
供給する油圧回路に、ライン圧を調整するレギュレータ
バルブと、このレギュレータバルブにライン圧制御用の
モデュレータ圧を出力するモデュレータバルブと、作動
油のドレン量を調節することにより上記モデュレータバ
ルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブとが設けら
れた自動変速機における上記の問題に対処するもので、
特に低負荷時におけるライン圧の温度変化を抑制するこ
とを目的とする。
供給する油圧回路に、ライン圧を調整するレギュレータ
バルブと、このレギュレータバルブにライン圧制御用の
モデュレータ圧を出力するモデュレータバルブと、作動
油のドレン量を調節することにより上記モデュレータバ
ルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブとが設けら
れた自動変速機における上記の問題に対処するもので、
特に低負荷時におけるライン圧の温度変化を抑制するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1発明という)に係る自動変速
機の制御装置は、油圧回路に、ライン圧を調整するレギ
ュレータバルブと、このレギュレータバルブにライン圧
制御用のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブ
と、作動油のドレン量を調節することにより上記モデュ
レータバルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブと
が設けられた自動変速機において、上記モデュレータバ
ルブに、制御元圧が供給される入力ポートと、モデュレ
ータ圧を出力する出力ポートと、作動油を排出するドレ
ンポートと、上記出力ポートを入力ポートもしくはドレ
ンポートに選択的に連通させるスプールと、このスプー
ルを一方向に付勢するスプリングと、モデュレータ圧が
フィードバック入力されるフィードバックポートと、上
記ソレノイドバルブからの制御圧が導入される制御ポー
トとを設けると共に、制御ポートを介してスプールに作
用する制御圧による押付力とスプリング押付力との差
が、フィードバックポートを介してスプールに作用する
モデュレータ圧による押付力と均衡するように設定した
ことを特徴とする。
1に係る発明(以下、第1発明という)に係る自動変速
機の制御装置は、油圧回路に、ライン圧を調整するレギ
ュレータバルブと、このレギュレータバルブにライン圧
制御用のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブ
と、作動油のドレン量を調節することにより上記モデュ
レータバルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブと
が設けられた自動変速機において、上記モデュレータバ
ルブに、制御元圧が供給される入力ポートと、モデュレ
ータ圧を出力する出力ポートと、作動油を排出するドレ
ンポートと、上記出力ポートを入力ポートもしくはドレ
ンポートに選択的に連通させるスプールと、このスプー
ルを一方向に付勢するスプリングと、モデュレータ圧が
フィードバック入力されるフィードバックポートと、上
記ソレノイドバルブからの制御圧が導入される制御ポー
トとを設けると共に、制御ポートを介してスプールに作
用する制御圧による押付力とスプリング押付力との差
が、フィードバックポートを介してスプールに作用する
モデュレータ圧による押付力と均衡するように設定した
ことを特徴とする。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)に係る自動変速機の制御装置は、油圧
回路に、ライン圧を調整するレギュレータバルブと、こ
のレギュレータバルブにライン圧制御用のモデュレータ
圧を出力するモデュレータバルブと、作動油のドレン量
を調節することにより上記モデュレータバルブの制御圧
を変化させるソレノイドバルブとが設けられた自動変速
機において、上記モデュレータバルブに、制御元圧が供
給される入力ポートと、モデュレータ圧を出力する出力
ポートと、作動油を排出するドレンポートと、入力ポー
ト及びドレンポートを選択的に開閉するスプールと、こ
のスプールを一方向に付勢するスプリングと、モデュレ
ータ圧をフィードバック入力するフィードバックポート
と、上記ソレノイドバルブからの制御圧を導入する制御
ポートとを設けて、上記入力ポートを上記出力ポートよ
りもスプリング側に、ドレンポートを上記出力ポートよ
りも反スプリング側に配置すると共に、上記スプールに
対して上記制御ポートを反スプリング側に、フィードバ
ックポートをスプリング側にそれぞれ配置したことを特
徴とする。
第2発明という)に係る自動変速機の制御装置は、油圧
回路に、ライン圧を調整するレギュレータバルブと、こ
のレギュレータバルブにライン圧制御用のモデュレータ
圧を出力するモデュレータバルブと、作動油のドレン量
を調節することにより上記モデュレータバルブの制御圧
を変化させるソレノイドバルブとが設けられた自動変速
機において、上記モデュレータバルブに、制御元圧が供
給される入力ポートと、モデュレータ圧を出力する出力
ポートと、作動油を排出するドレンポートと、入力ポー
ト及びドレンポートを選択的に開閉するスプールと、こ
のスプールを一方向に付勢するスプリングと、モデュレ
ータ圧をフィードバック入力するフィードバックポート
と、上記ソレノイドバルブからの制御圧を導入する制御
ポートとを設けて、上記入力ポートを上記出力ポートよ
りもスプリング側に、ドレンポートを上記出力ポートよ
りも反スプリング側に配置すると共に、上記スプールに
対して上記制御ポートを反スプリング側に、フィードバ
ックポートをスプリング側にそれぞれ配置したことを特
徴とする。
【0010】そして、本願の請求項3に係る発明(以
下、第3発明という)に係る自動変速機の制御装置は、
油圧回路に、ライン圧を調整するレギュレータバルブ
と、このレギュレータバルブにライン圧制御用のモデュ
レータ圧を出力するモデュレータバルブと、作動油のド
レン量を調節することにより上記モデュレータバルブの
制御圧を変化させるソレノイドバルブとが設けられた自
動変速機において、上記モデュレータバルブに、制御元
圧が供給される入力ポートと、モデュレータ圧を出力す
る出力ポートと、作動油を排出するドレンポートと、入
力ポート及びドレンポートを選択的に開閉するスプール
と、このスプールを一方向に付勢するスプリングと、モ
デュレータ圧をフィードバック入力するフィードバック
ポートと、上記ソレノイドバルブからの制御圧を導入す
る制御ポートとを設けて、上記入力ポートを上記出力ポ
ートよりも反スプリング側に、ドレンポートを上記出力
ポートよりもスプリング側に位置して配置すると共に、
上記制御ポート及びフィードバックポートがそれぞれ上
記スプールに対して反スプリング側に配置したことを特
徴とする。
下、第3発明という)に係る自動変速機の制御装置は、
油圧回路に、ライン圧を調整するレギュレータバルブ
と、このレギュレータバルブにライン圧制御用のモデュ
レータ圧を出力するモデュレータバルブと、作動油のド
レン量を調節することにより上記モデュレータバルブの
制御圧を変化させるソレノイドバルブとが設けられた自
動変速機において、上記モデュレータバルブに、制御元
圧が供給される入力ポートと、モデュレータ圧を出力す
る出力ポートと、作動油を排出するドレンポートと、入
力ポート及びドレンポートを選択的に開閉するスプール
と、このスプールを一方向に付勢するスプリングと、モ
デュレータ圧をフィードバック入力するフィードバック
ポートと、上記ソレノイドバルブからの制御圧を導入す
る制御ポートとを設けて、上記入力ポートを上記出力ポ
ートよりも反スプリング側に、ドレンポートを上記出力
ポートよりもスプリング側に位置して配置すると共に、
上記制御ポート及びフィードバックポートがそれぞれ上
記スプールに対して反スプリング側に配置したことを特
徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、まず、第1発明によれば、
モデュレータバルブの制御ポートを介してスプールに作
用する制御圧による押付力とスプリング押付力との差
が、フィードバックポートを介してスプールに作用する
モデュレータ圧による押付力と均衡するように設定され
ているので、ソレノイドバルブから上記制御ポートに供
給される制御圧が変動したとしても、例えば制御圧によ
る押付力がスプリング押付力よりも大きくなるまではモ
デュレータ圧が一定に保たれることになり、これにより
低負荷時におけるライン圧の温度変化が防止されること
になって、セレクト時のショックが抑制されることにな
る。
モデュレータバルブの制御ポートを介してスプールに作
用する制御圧による押付力とスプリング押付力との差
が、フィードバックポートを介してスプールに作用する
モデュレータ圧による押付力と均衡するように設定され
ているので、ソレノイドバルブから上記制御ポートに供
給される制御圧が変動したとしても、例えば制御圧によ
る押付力がスプリング押付力よりも大きくなるまではモ
デュレータ圧が一定に保たれることになり、これにより
低負荷時におけるライン圧の温度変化が防止されること
になって、セレクト時のショックが抑制されることにな
る。
【0012】また、第2発明によれば、モデュレータバ
ルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュレ
ータ圧が出力される出力ポートよりもスプリング側に、
ドレンポートを上記出力ポートよりも反スプリング側に
位置して配置すると共に、スプールに対して制御ポート
を反スプリング側に、フィードバックポートをスプリン
グ側にそれぞれ配置したことにより、この場合において
も制御圧による押付力がスプリング押付力よりも小さい
ときにはモデュレータ圧が一定に保たれることになり、
特に制御圧を調整するソレノイドバルブの特性が、制御
圧がエンジン負荷の増加に伴って増大するように設定さ
れている場合における低負荷側のライン圧の温度変化が
防止されることになる。
ルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュレ
ータ圧が出力される出力ポートよりもスプリング側に、
ドレンポートを上記出力ポートよりも反スプリング側に
位置して配置すると共に、スプールに対して制御ポート
を反スプリング側に、フィードバックポートをスプリン
グ側にそれぞれ配置したことにより、この場合において
も制御圧による押付力がスプリング押付力よりも小さい
ときにはモデュレータ圧が一定に保たれることになり、
特に制御圧を調整するソレノイドバルブの特性が、制御
圧がエンジン負荷の増加に伴って増大するように設定さ
れている場合における低負荷側のライン圧の温度変化が
防止されることになる。
【0013】そして、第3発明によれば、モデュレータ
バルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュ
レータ圧を出力する出力ポートよりも反スプリング側
に、ドレンポートを上記出力ポートよりもスプリング側
に位置して配置すると共に、上記制御ポート及びフィー
ドバックポートをそれぞれ上記スプールに対して反スプ
リング側に配置したことにより、制御圧による押付力が
スプリング押付力よりも大きいときにはモデュレータ圧
が一定に保たれることになり、特に制御圧を調整するソ
レノイドバルブの特性が、制御圧がエンジン負荷の増加
に伴って減少するように設定されている場合における低
負荷側のライン圧の温度変化が防止されることになる。
バルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュ
レータ圧を出力する出力ポートよりも反スプリング側
に、ドレンポートを上記出力ポートよりもスプリング側
に位置して配置すると共に、上記制御ポート及びフィー
ドバックポートをそれぞれ上記スプールに対して反スプ
リング側に配置したことにより、制御圧による押付力が
スプリング押付力よりも大きいときにはモデュレータ圧
が一定に保たれることになり、特に制御圧を調整するソ
レノイドバルブの特性が、制御圧がエンジン負荷の増加
に伴って減少するように設定されている場合における低
負荷側のライン圧の温度変化が防止されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0015】図1に示すように、この実施例に係る自動
変速機1は、パワートレインを構成する要素として、ト
ルクコンバータ10と、該トルクコンバータ10と同一
軸線上に配置された主変速機20と、これらの軸線と平
行な軸線上に配置された副変速機30とを有する。
変速機1は、パワートレインを構成する要素として、ト
ルクコンバータ10と、該トルクコンバータ10と同一
軸線上に配置された主変速機20と、これらの軸線と平
行な軸線上に配置された副変速機30とを有する。
【0016】上記トルクコンバータ10は、エンジン出
力軸2に連結されたケース11に一体のポンプ12と、
該ポンプ12に対向配置されて該ポンプ12により作動
油を介して駆動されるタービン13と、該ポンプ12と
タービン13との間に配置され、かつワンウェイクラッ
チ14を介して変速機ケース3に支持されて、トルク増
大作用を行うステータ15と、上記タービン13に連結
された出力軸(タービンシャフト)16と、上記ケース
11を介して出力軸16をエンジン出力軸2に直結する
ロックアップクラッチ17とで構成されている。
力軸2に連結されたケース11に一体のポンプ12と、
該ポンプ12に対向配置されて該ポンプ12により作動
油を介して駆動されるタービン13と、該ポンプ12と
タービン13との間に配置され、かつワンウェイクラッ
チ14を介して変速機ケース3に支持されて、トルク増
大作用を行うステータ15と、上記タービン13に連結
された出力軸(タービンシャフト)16と、上記ケース
11を介して出力軸16をエンジン出力軸2に直結する
ロックアップクラッチ17とで構成されている。
【0017】なお、該トルクコンバータ10と主変速機
20との間には、上記ケース11を介してエンジン出力
軸2に駆動されるオイルポンプ4が配置されている。
20との間には、上記ケース11を介してエンジン出力
軸2に駆動されるオイルポンプ4が配置されている。
【0018】また、上記主変速機20は、上記トルクコ
ンバータ出力軸16上における該トルクコンバータ側に
配置されたフロント遊星歯車機構21と、反トルクコン
バータ側に配置されたリヤ遊星歯車機構22とを有す
る。
ンバータ出力軸16上における該トルクコンバータ側に
配置されたフロント遊星歯車機構21と、反トルクコン
バータ側に配置されたリヤ遊星歯車機構22とを有す
る。
【0019】そして、上記トルクコンバータ出力軸16
が、直結クラッチ23を介してフロント遊星歯車機構2
1のサンギヤ21aに、また、前進クラッチ24を介し
てリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aにそれぞれ結
合されるようになっていると共に、フロント遊星歯車機
構21のリングギヤ21bと上記リヤ遊星歯車機構22
のサンギヤ21aとが結合されている。また、上記フロ
ント遊星歯車機構21のサンギヤ22aと変速機ケース
3との間には、第1ワンウェイクラッチ25と中間ブレ
ーキ26とが直列に配置され、かつ、これらに並列にエ
ンジンブレーキ用のコーストブレーキ27が配置されて
いると共に、上記リヤ遊星歯車機構22のリングギヤ2
2bと変速機ケース3との間には、第2ワンウェイクラ
ッチ28とローリバースブレーキ29とが並列に配置さ
れている。
が、直結クラッチ23を介してフロント遊星歯車機構2
1のサンギヤ21aに、また、前進クラッチ24を介し
てリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aにそれぞれ結
合されるようになっていると共に、フロント遊星歯車機
構21のリングギヤ21bと上記リヤ遊星歯車機構22
のサンギヤ21aとが結合されている。また、上記フロ
ント遊星歯車機構21のサンギヤ22aと変速機ケース
3との間には、第1ワンウェイクラッチ25と中間ブレ
ーキ26とが直列に配置され、かつ、これらに並列にエ
ンジンブレーキ用のコーストブレーキ27が配置されて
いると共に、上記リヤ遊星歯車機構22のリングギヤ2
2bと変速機ケース3との間には、第2ワンウェイクラ
ッチ28とローリバースブレーキ29とが並列に配置さ
れている。
【0020】そして、フロント遊星歯車機構21及びリ
ヤ遊星歯車機構22のピニオンキャリヤ21c,22c
が結合され、これらに主変速機20から副変速機30へ
動力を伝達する中間ギヤ5が連結されている。
ヤ遊星歯車機構22のピニオンキャリヤ21c,22c
が結合され、これらに主変速機20から副変速機30へ
動力を伝達する中間ギヤ5が連結されている。
【0021】このような構成により、この主変速機20
によれば、前進3段と後退1段の変速段が得られる。
によれば、前進3段と後退1段の変速段が得られる。
【0022】つまり、まず、前進クラッチ24のみを締
結した状態では、トルクコンバータ出力軸16からの動
力がリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aに入力され
ると共に、リングギヤ22bが第2ワンウェイクラッチ
28を介してケース3に固定されるので、該遊星歯車機
構22のピニオンキャリヤ22cから中間ギヤ5に上記
トルクコンバータ出力軸16の回転が大きな減速比で減
速されて出力され、主変速機20の1速が得られる。
結した状態では、トルクコンバータ出力軸16からの動
力がリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aに入力され
ると共に、リングギヤ22bが第2ワンウェイクラッチ
28を介してケース3に固定されるので、該遊星歯車機
構22のピニオンキャリヤ22cから中間ギヤ5に上記
トルクコンバータ出力軸16の回転が大きな減速比で減
速されて出力され、主変速機20の1速が得られる。
【0023】また、この1速の状態から中間ブレーキ2
6が締結されると、第1ワンウェイクラッチ25を介し
てフロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aが固定さ
れるため、トルクコンバータ出力軸16から前進クラッ
チ24及びリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aを介
してフロント遊星歯車機構21のリングギヤ21bに入
力される動力は、該フロント遊星歯車機構21で上記1
速の減速比よりも小さな減速比で減速されて、ピニオン
キャリヤ21cから中間ギヤ5に出力されることにな
り、主変速機20の2速が得られる。
6が締結されると、第1ワンウェイクラッチ25を介し
てフロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aが固定さ
れるため、トルクコンバータ出力軸16から前進クラッ
チ24及びリヤ遊星歯車機構22のサンギヤ22aを介
してフロント遊星歯車機構21のリングギヤ21bに入
力される動力は、該フロント遊星歯車機構21で上記1
速の減速比よりも小さな減速比で減速されて、ピニオン
キャリヤ21cから中間ギヤ5に出力されることにな
り、主変速機20の2速が得られる。
【0024】さらに、上記の2速の状態から直結クラッ
チ23が締結されると、トルクコンバータ出力軸16か
らの動力は、前進クラッチ24及びリヤ遊星歯車機構2
2のサンギヤ22aを介してフロント遊星歯車機構21
のリングギヤ21bに入力されると同時に、上記直結ク
ラッチ23を介して該フロント遊星歯車機構21のサン
ギヤ21aにも入力されることになる。したがって、該
フロント遊星歯車機構21は全体が一体回転することに
なって、ピニオンキャリヤ21cから中間ギヤ5にトル
クコンバータ出力軸16の回転と等しい回転が出力さ
れ、主変速機20の3速が得られる。
チ23が締結されると、トルクコンバータ出力軸16か
らの動力は、前進クラッチ24及びリヤ遊星歯車機構2
2のサンギヤ22aを介してフロント遊星歯車機構21
のリングギヤ21bに入力されると同時に、上記直結ク
ラッチ23を介して該フロント遊星歯車機構21のサン
ギヤ21aにも入力されることになる。したがって、該
フロント遊星歯車機構21は全体が一体回転することに
なって、ピニオンキャリヤ21cから中間ギヤ5にトル
クコンバータ出力軸16の回転と等しい回転が出力さ
れ、主変速機20の3速が得られる。
【0025】そして、上記前進クラッチ24が解放され
て、直結クラッチ23とローリバースブレーキ29とが
締結されれば、トルクコンバータ出力軸16からの動力
はフロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aに入力さ
れる一方において、リヤ遊星得歯車機構22のリングギ
ヤ22bが固定されることにより、両遊星歯車機構2
1,22のピニオンキャリヤ21c,22cから中間ギ
ヤ5に上記トルクコンバータ出力軸16の回転が逆転さ
れて出力され、後退速が得られる。
て、直結クラッチ23とローリバースブレーキ29とが
締結されれば、トルクコンバータ出力軸16からの動力
はフロント遊星歯車機構21のサンギヤ21aに入力さ
れる一方において、リヤ遊星得歯車機構22のリングギ
ヤ22bが固定されることにより、両遊星歯車機構2
1,22のピニオンキャリヤ21c,22cから中間ギ
ヤ5に上記トルクコンバータ出力軸16の回転が逆転さ
れて出力され、後退速が得られる。
【0026】なお、1速及び2速の状態での減速時に
は、上記第2、第1ワンウェイクラッチ28,25がそ
れぞれ空転して、エンジンブレーキが作動しないことに
なるが、エンジンブレーキ用レンジでの1速時には、第
2ワンウェイクラッチ28に並列のローリバースブレー
キ29が締結されることにより、また、2速時には第1
ワンウェイクラッチ25に並列のコーストブレーキ27
が締結されることにより、エンジンブレーキが作動する
1速及び2速が得られることになる。
は、上記第2、第1ワンウェイクラッチ28,25がそ
れぞれ空転して、エンジンブレーキが作動しないことに
なるが、エンジンブレーキ用レンジでの1速時には、第
2ワンウェイクラッチ28に並列のローリバースブレー
キ29が締結されることにより、また、2速時には第1
ワンウェイクラッチ25に並列のコーストブレーキ27
が締結されることにより、エンジンブレーキが作動する
1速及び2速が得られることになる。
【0027】一方、上記副変速機30は遊星歯車機構3
1を有し、上記主変速機20における中間ギヤ5に常時
噛み合った中間ギヤ6が該遊星歯車機構31のリングギ
ヤ31aに連結されていると共に、該遊星歯車機構31
のリングギヤ31aとサンギヤ31bとの間には直結ク
ラッチ32が配置され、かつ、サンギヤ31bと変速機
ケース3との間には、第3ワンウェイクラッチ33と減
速ブレーキ34とが並列に配置されている。そして、該
遊星歯車機構31のピニオンキャリヤ31cに出力ギヤ
7が連結され、該ギヤ7から差動装置を介して左右の駆
動輪(図示せず)に動力が伝達されるようになってい
る。
1を有し、上記主変速機20における中間ギヤ5に常時
噛み合った中間ギヤ6が該遊星歯車機構31のリングギ
ヤ31aに連結されていると共に、該遊星歯車機構31
のリングギヤ31aとサンギヤ31bとの間には直結ク
ラッチ32が配置され、かつ、サンギヤ31bと変速機
ケース3との間には、第3ワンウェイクラッチ33と減
速ブレーキ34とが並列に配置されている。そして、該
遊星歯車機構31のピニオンキャリヤ31cに出力ギヤ
7が連結され、該ギヤ7から差動装置を介して左右の駆
動輪(図示せず)に動力が伝達されるようになってい
る。
【0028】この副変速機30は、主変速機20から中
間ギヤ5,6を介して入力される動力を前進2段に変速
して出力ギヤ7に出力することができるようになってい
る。
間ギヤ5,6を介して入力される動力を前進2段に変速
して出力ギヤ7に出力することができるようになってい
る。
【0029】つまり、直結クラッチ32が解放され、か
つ減速ブレーキ34が締結されれば、遊星歯車機構31
のサンギヤ31bが固定されることにより、該遊星歯車
機構31のリングギヤ31aに入力される中間ギヤ6か
らの動力が減速されてピニオンキャリヤ31cから出力
ギヤ7に出力され、また、上記直結クラッチ32が締結
され、かつ減速ブレーキ34が解放されれば、該遊星歯
車機構31のリングギヤ31aとサンギヤ31bとが結
合されることにより、上記中間ギヤ6からの動力がその
まま出力ギヤ7に出力されることになる。
つ減速ブレーキ34が締結されれば、遊星歯車機構31
のサンギヤ31bが固定されることにより、該遊星歯車
機構31のリングギヤ31aに入力される中間ギヤ6か
らの動力が減速されてピニオンキャリヤ31cから出力
ギヤ7に出力され、また、上記直結クラッチ32が締結
され、かつ減速ブレーキ34が解放されれば、該遊星歯
車機構31のリングギヤ31aとサンギヤ31bとが結
合されることにより、上記中間ギヤ6からの動力がその
まま出力ギヤ7に出力されることになる。
【0030】このようにして、主変速機20によって前
進3段、後退1段の変速段が得られ、また、副変速機3
0によって、主変速機20の出力に対して前進2段の変
速段が得られるから、自動変速機の全体としては、前進
6段、後退2段の変速段がえられることになるが、この
実施例では、これらの変速段のうち、前進5段と後退1
段の変速段を採用するようになっている。
進3段、後退1段の変速段が得られ、また、副変速機3
0によって、主変速機20の出力に対して前進2段の変
速段が得られるから、自動変速機の全体としては、前進
6段、後退2段の変速段がえられることになるが、この
実施例では、これらの変速段のうち、前進5段と後退1
段の変速段を採用するようになっている。
【0031】ここで、この前進5段、後退1段の各変速
段における各クラッチやブレーキの作動状態をまとめる
と、表1のようになる。なお、表1中、(○)は、エン
ジンブレーキ用の変速段のみで締結されることを示す。
段における各クラッチやブレーキの作動状態をまとめる
と、表1のようになる。なお、表1中、(○)は、エン
ジンブレーキ用の変速段のみで締結されることを示す。
【0032】
【表1】 次に、上記表1に従って各クラッチ及びブレーキを選択
的に締結させることにより、運転状態もしくは運転者の
要求に応じた変速段を形成する油圧回路について説明す
る。
的に締結させることにより、運転状態もしくは運転者の
要求に応じた変速段を形成する油圧回路について説明す
る。
【0033】図2に示すように、この油圧回路40に
は、まず、オイルポンプ4から吐出される作動油の圧力
を所定圧力のライン圧に調整するレギュレータバルブ4
1が備えられ、該レギュレータバルブ41によって調整
されたライン圧が、メインライン42により、運転者に
よって操作されるマニュアルバルブ43と、各種制御用
元圧を生成する第1〜第3レデューシングバルブ44,
45,46とに供給されるようになっている。
は、まず、オイルポンプ4から吐出される作動油の圧力
を所定圧力のライン圧に調整するレギュレータバルブ4
1が備えられ、該レギュレータバルブ41によって調整
されたライン圧が、メインライン42により、運転者に
よって操作されるマニュアルバルブ43と、各種制御用
元圧を生成する第1〜第3レデューシングバルブ44,
45,46とに供給されるようになっている。
【0034】これらのレデューシングバルブ44〜46
のうち、第1レデューシングバルブ44によって減圧さ
れた制御用元圧はライン47を介してモデュレータバル
ブ48に供給されると共に、このモデュレータバルブ4
8の制御ポート48aにはデューティソレノイドバルブ
49によって調整された制御圧が供給されるようになっ
ている。したがって、該モデュレータバルブ48におい
ては、上記デューティソレノイドバルブ49のデューテ
ィ率(1ON,OFFサイクル中のON時間の比率)に
応じたモデュレータ圧が生成されることになると共に、
このモデュレータ圧がライン50を介して上記レギュレ
ータバルブ41の第1増圧ポート41aに供給されるこ
とにより、ライン圧が上記デューティ率に応じて増圧さ
れることになる。その場合に、上記デューティ率は例え
ばエンジンのスロットル開度等に応じて設定さることに
より、ライン圧が該スロットル開度等に応じた値に調整
されることになる。なお、上記モデュレータ圧をレギュ
レータバルブ41の第1増圧ポート41aに供給するラ
イン50には、デューティソレノイドバルブ49の周期
的ON,OFF動作に起因する油圧の脈動を抑制するた
めのアキュムレータ51が設置されている。
のうち、第1レデューシングバルブ44によって減圧さ
れた制御用元圧はライン47を介してモデュレータバル
ブ48に供給されると共に、このモデュレータバルブ4
8の制御ポート48aにはデューティソレノイドバルブ
49によって調整された制御圧が供給されるようになっ
ている。したがって、該モデュレータバルブ48におい
ては、上記デューティソレノイドバルブ49のデューテ
ィ率(1ON,OFFサイクル中のON時間の比率)に
応じたモデュレータ圧が生成されることになると共に、
このモデュレータ圧がライン50を介して上記レギュレ
ータバルブ41の第1増圧ポート41aに供給されるこ
とにより、ライン圧が上記デューティ率に応じて増圧さ
れることになる。その場合に、上記デューティ率は例え
ばエンジンのスロットル開度等に応じて設定さることに
より、ライン圧が該スロットル開度等に応じた値に調整
されることになる。なお、上記モデュレータ圧をレギュ
レータバルブ41の第1増圧ポート41aに供給するラ
イン50には、デューティソレノイドバルブ49の周期
的ON,OFF動作に起因する油圧の脈動を抑制するた
めのアキュムレータ51が設置されている。
【0035】また、上記マニュアルバルブ43は、D,
3,2,1の各前進レンジと、R(後退)レンジと、N
(中立)レンジと、P(駐車)レンジの設定が可能とさ
れており、前進レンジでは、上記メインライン42を前
進52ラインに、Rレンジでは後退ライン53にそれぞ
れ接続させるようになっている。そして、前進ライン5
2は、作動油の供給時と排出時とで絞り量を異ならせた
オリフィス54を介して前進クラッチ24に導かれてお
り、したがって、D,3,2,1の各前進レンジでは、
前進クラッチ24が常時締結されることになる。
3,2,1の各前進レンジと、R(後退)レンジと、N
(中立)レンジと、P(駐車)レンジの設定が可能とさ
れており、前進レンジでは、上記メインライン42を前
進52ラインに、Rレンジでは後退ライン53にそれぞ
れ接続させるようになっている。そして、前進ライン5
2は、作動油の供給時と排出時とで絞り量を異ならせた
オリフィス54を介して前進クラッチ24に導かれてお
り、したがって、D,3,2,1の各前進レンジでは、
前進クラッチ24が常時締結されることになる。
【0036】ここで、この前進ライン52には、前進ク
ラッチ24への締結圧の供給時におけるショックを緩和
するための第1アキュムレータ55が設置され、このア
キュムレータ55に上記メインライン42からライン5
6を介して背圧が供給されるようになっている。また、
上記後退ライン53からはレギュレータバルブ41の第
2増圧ポート41bに通じるライン57が分岐され、R
レンジでライン圧の調整値を高くするようになってい
る。
ラッチ24への締結圧の供給時におけるショックを緩和
するための第1アキュムレータ55が設置され、このア
キュムレータ55に上記メインライン42からライン5
6を介して背圧が供給されるようになっている。また、
上記後退ライン53からはレギュレータバルブ41の第
2増圧ポート41bに通じるライン57が分岐され、R
レンジでライン圧の調整値を高くするようになってい
る。
【0037】一方、上記メインライン42、前進ライン
52及び後退ライン53からは、主変速機20における
変速用の第1、第2、第3シフトバルブ61,62,6
3と、副変速機30における変速用の第4、第5シフト
バルブ64,65とにライン圧が供給されるようになっ
ている。
52及び後退ライン53からは、主変速機20における
変速用の第1、第2、第3シフトバルブ61,62,6
3と、副変速機30における変速用の第4、第5シフト
バルブ64,65とにライン圧が供給されるようになっ
ている。
【0038】これらのシフトバルブ61〜65は、いず
れも一端に制御ポート61a〜65aが設けられ、上記
第2レデューシングバルブ45から導かれた制御用元圧
ライン66が主変速機用の第1〜第3シフトバルブ61
〜63の各制御ポート61a〜63aに、また、第3レ
デューシングバルブ46から導かれた制御用元圧ライン
67が副変速機用の第4、第5シフトバルブ64,65
の各制御ポート64a,65aにそれぞれ接続されてい
る。
れも一端に制御ポート61a〜65aが設けられ、上記
第2レデューシングバルブ45から導かれた制御用元圧
ライン66が主変速機用の第1〜第3シフトバルブ61
〜63の各制御ポート61a〜63aに、また、第3レ
デューシングバルブ46から導かれた制御用元圧ライン
67が副変速機用の第4、第5シフトバルブ64,65
の各制御ポート64a,65aにそれぞれ接続されてい
る。
【0039】そして、上記制御用元圧ライン66,67
には、第1〜第5シフトバルブ61〜65に対応させて
第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71〜75が
設置されている。これらのON−OFFソレノイドバル
ブ71〜75は、ON時に当該シフトバルブ61〜65
の制御ポート61a〜65a内をドレンさせるようにな
っており、したがって、各シフトバルブ61〜65のス
プールは、対応するON−OFFソレノイドバルブ71
〜75がONのときに図面上、左側に位置し、OFFの
ときに右側に位置することになる。
には、第1〜第5シフトバルブ61〜65に対応させて
第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71〜75が
設置されている。これらのON−OFFソレノイドバル
ブ71〜75は、ON時に当該シフトバルブ61〜65
の制御ポート61a〜65a内をドレンさせるようにな
っており、したがって、各シフトバルブ61〜65のス
プールは、対応するON−OFFソレノイドバルブ71
〜75がONのときに図面上、左側に位置し、OFFの
ときに右側に位置することになる。
【0040】ここで、上記第1〜第5ON−OFFソレ
ノイドバルブ71〜75の状態と変速段との関係をまと
めると、表2に示すようになる。なお、この表2中、
(1),(2)はエンジンブレーキ用の1速及び2速を
示す。また、OFF*は、一旦ONとなった後、OFF
に切り換わることを示す。
ノイドバルブ71〜75の状態と変速段との関係をまと
めると、表2に示すようになる。なお、この表2中、
(1),(2)はエンジンブレーキ用の1速及び2速を
示す。また、OFF*は、一旦ONとなった後、OFF
に切り換わることを示す。
【0041】
【表2】 そして、この表2に示すような各ON−OFFソレノイ
ドバルブ71〜75のON,OFFの組合せに応じて、
各シフトバルブ61〜65のスプールの位置が決定され
ることにより、上記メインライン42或は前進ライン5
2もしくは後退ライン53から各クラッチ及びブレーキ
に通じるラインが選択的に連通され、これにより、前記
表1に示すところに従って各クラッチ及びブレーキが締
結されて、1〜5速と後退速とが得られることになる。
ドバルブ71〜75のON,OFFの組合せに応じて、
各シフトバルブ61〜65のスプールの位置が決定され
ることにより、上記メインライン42或は前進ライン5
2もしくは後退ライン53から各クラッチ及びブレーキ
に通じるラインが選択的に連通され、これにより、前記
表1に示すところに従って各クラッチ及びブレーキが締
結されて、1〜5速と後退速とが得られることになる。
【0042】その場合に、主変速機20における直結ク
ラッチ23、コーストブレーキ27、ローリバースブレ
ーキ29及び中間ブレーキ26については、ライン圧を
減圧して所定の締結圧に調整するためのコントロールバ
ルブ76,77,78,79がそれぞれ備えられてい
る。そして、これらのバルブのうちのコーストブレーキ
用、ローリバースブレーキ用及び中間ブレーキ用のコン
トロールバルブ77,78,79については、制御ポー
ト77a,78a,79aに第1リニアソレノイドバル
ブ81によって調整された制御圧がラインライン82を
介して供給されるようになっており、また、直結クラッ
チ用コントロールバルブ76の制御ポート76aには、
直結クラッチ23に供給された締結圧自体がライン83
を介して制御圧として供給されるようになっている。
ラッチ23、コーストブレーキ27、ローリバースブレ
ーキ29及び中間ブレーキ26については、ライン圧を
減圧して所定の締結圧に調整するためのコントロールバ
ルブ76,77,78,79がそれぞれ備えられてい
る。そして、これらのバルブのうちのコーストブレーキ
用、ローリバースブレーキ用及び中間ブレーキ用のコン
トロールバルブ77,78,79については、制御ポー
ト77a,78a,79aに第1リニアソレノイドバル
ブ81によって調整された制御圧がラインライン82を
介して供給されるようになっており、また、直結クラッ
チ用コントロールバルブ76の制御ポート76aには、
直結クラッチ23に供給された締結圧自体がライン83
を介して制御圧として供給されるようになっている。
【0043】なお、上記第1リニアソレノイドバルブ8
1は、上記第1レデューシングバルブ44からライン4
7及びライン84を介して供給される制御用元圧をコン
トローラ(図3参照)からの制御信号に応じて調整し
て、そのときの変速段や運転状態に応じた制御圧を生成
するようになっている。また、上記直結クラッチ用コン
トロールバルブ76と、上記ローリバースブレーキ用コ
ントロールバルブ78の一端に設けられたポート76
b,78bには、上記後退ライン53から分岐されたラ
イン85を介して調圧動作禁止用ライン86,87がそ
れぞれ接続され、Rレンジで、これらのポート76b,
78bにライン圧が供給されてスプールが図面上、左側
の位置に固定されることにより、該直結クラッチ用及び
ローリバースブレーキ用コントロールバルブ76,78
の調圧(減圧)動作が阻止されるようになっている。さ
らに、中間ブレーキ用コントロールバルブ79の一端の
ポート79bには、コーストブレーキ27に締結圧が供
給されるときに、該締結圧がライン88を介して供給さ
れて、該コントロールバルブ79の調圧動作が制限され
るようになっている。
1は、上記第1レデューシングバルブ44からライン4
7及びライン84を介して供給される制御用元圧をコン
トローラ(図3参照)からの制御信号に応じて調整し
て、そのときの変速段や運転状態に応じた制御圧を生成
するようになっている。また、上記直結クラッチ用コン
トロールバルブ76と、上記ローリバースブレーキ用コ
ントロールバルブ78の一端に設けられたポート76
b,78bには、上記後退ライン53から分岐されたラ
イン85を介して調圧動作禁止用ライン86,87がそ
れぞれ接続され、Rレンジで、これらのポート76b,
78bにライン圧が供給されてスプールが図面上、左側
の位置に固定されることにより、該直結クラッチ用及び
ローリバースブレーキ用コントロールバルブ76,78
の調圧(減圧)動作が阻止されるようになっている。さ
らに、中間ブレーキ用コントロールバルブ79の一端の
ポート79bには、コーストブレーキ27に締結圧が供
給されるときに、該締結圧がライン88を介して供給さ
れて、該コントロールバルブ79の調圧動作が制限され
るようになっている。
【0044】また、上記第1リニアソレノイドバルブ8
1によって生成された制御圧は、アキュムレータ用モデ
ュレータバルブ89の制御ポート89aにも供給される
ようになっている。このモデュレータバルブ89は、メ
インライン42からライン90を介して供給されるライ
ン圧を上記第1リニアソレノイドバルブ81からの制御
圧に応じて調整して第2、第3アキュムレータ91,9
2用の排圧を生成し、これをライン93,94によって
これらのアキュムレータ91,92の背圧ポート91
a,92aに供給するようになっている。
1によって生成された制御圧は、アキュムレータ用モデ
ュレータバルブ89の制御ポート89aにも供給される
ようになっている。このモデュレータバルブ89は、メ
インライン42からライン90を介して供給されるライ
ン圧を上記第1リニアソレノイドバルブ81からの制御
圧に応じて調整して第2、第3アキュムレータ91,9
2用の排圧を生成し、これをライン93,94によって
これらのアキュムレータ91,92の背圧ポート91
a,92aに供給するようになっている。
【0045】さらに、副変速機30の制御用としては、
直結クラッチ32及び減速ブレーキ34に供給される締
結圧を調整する第2リニアソレノイドバルブ95が備え
られている。この第2リニアソレノイドバルブ95は、
メインライン42からライン96を介してライン圧が制
御用元圧として供給され、これをコントローラからの制
御信号に応じて調整して、上記直結クラッチ32もしく
は減速ブレーキ34に供給される締結圧を生成する。
直結クラッチ32及び減速ブレーキ34に供給される締
結圧を調整する第2リニアソレノイドバルブ95が備え
られている。この第2リニアソレノイドバルブ95は、
メインライン42からライン96を介してライン圧が制
御用元圧として供給され、これをコントローラからの制
御信号に応じて調整して、上記直結クラッチ32もしく
は減速ブレーキ34に供給される締結圧を生成する。
【0046】ここで、この油圧回路40による各変速段
についての各クラッチやブレーキに対する締結圧の供給
状態を具体的に説明する。
についての各クラッチやブレーキに対する締結圧の供給
状態を具体的に説明する。
【0047】まず、Dレンジ等で採用されるエンジンブ
レーキの作動しない1速では、主変速機20側では、第
1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜73がO
N,OFF,OFFの状態にあって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが左側、右側、右側にそれ
ぞれ位置している。この状態では、前進ライン52から
分岐されたライン101が第1シフトバルブ61を介し
てライン102に連通し、さらに第2シフトバルブ62
を介してライン103に連通するが、このライン103
は第3シフトバルブ63で遮断される。また、同じく前
進ライン52から分岐された他のライン104は第2シ
フトバルブ62で、メインライン42から分岐されたラ
イン105は第1シフトバルブ61でそれぞれ遮断され
る。したがって、この場合は、前述のように、前進レン
ジで常時締結される前進クラッチ24のみが締結された
状態となり、主変速機20においてエンジンブレーキが
作動しない1速が得られる。
レーキの作動しない1速では、主変速機20側では、第
1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜73がO
N,OFF,OFFの状態にあって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが左側、右側、右側にそれ
ぞれ位置している。この状態では、前進ライン52から
分岐されたライン101が第1シフトバルブ61を介し
てライン102に連通し、さらに第2シフトバルブ62
を介してライン103に連通するが、このライン103
は第3シフトバルブ63で遮断される。また、同じく前
進ライン52から分岐された他のライン104は第2シ
フトバルブ62で、メインライン42から分岐されたラ
イン105は第1シフトバルブ61でそれぞれ遮断され
る。したがって、この場合は、前述のように、前進レン
ジで常時締結される前進クラッチ24のみが締結された
状態となり、主変速機20においてエンジンブレーキが
作動しない1速が得られる。
【0048】そして、副変速機30においては、第4、
第5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にO
FFの状態にあって、第4、第5シフトバルブ64,6
5のスプールが共に右側に位置することにより、メイン
ライン42から分岐されたライン106が第4シフトバ
ルブ64を介してライン107に連通し、さらに、第5
シフトバルブ65を介して減速ブレーキ34に通じるラ
イン108に連通して該ブレーキ34にライン圧が供給
される。したがって、該減速ブレーキ34が締結され
て、副変速機30の変速段が減速段となり、その結果、
自動変速機全体としての変速段はエンジンブレーキの作
動しない1速となる。
第5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にO
FFの状態にあって、第4、第5シフトバルブ64,6
5のスプールが共に右側に位置することにより、メイン
ライン42から分岐されたライン106が第4シフトバ
ルブ64を介してライン107に連通し、さらに、第5
シフトバルブ65を介して減速ブレーキ34に通じるラ
イン108に連通して該ブレーキ34にライン圧が供給
される。したがって、該減速ブレーキ34が締結され
て、副変速機30の変速段が減速段となり、その結果、
自動変速機全体としての変速段はエンジンブレーキの作
動しない1速となる。
【0049】また、1レンジや2レンジ等で採用される
エンジンブレーキ用の1速では、上記のエンジンブレー
キ非作動の1速に対して第3ソレノイドバルブ73がO
Nとなり、これに伴って、第3シフトバルブ63のスプ
ールが左側に位置する。
エンジンブレーキ用の1速では、上記のエンジンブレー
キ非作動の1速に対して第3ソレノイドバルブ73がO
Nとなり、これに伴って、第3シフトバルブ63のスプ
ールが左側に位置する。
【0050】したがって、この場合は、上記前進ライン
52が、その分岐ライン101、第1シフトバルブ6
1、ライン102、第2シフトバルブ62、ライン10
3及び第3シフトバルブ63を介してローリバースブレ
ーキ用コントロールバルブ78に通じるライン109に
連通し、該コントロールバルブ78にライン圧が供給さ
れることになる。そして、このコントロールバルブ78
に供給されたライン圧は、第1リニアソレノイドバルブ
81から供給されている制御圧に応じた締結圧に調整さ
れ、この締結圧がローリバースブレーキ29に供給され
ることになる。これにより、前進クラッチ24に加え
て、ローリバースブレーキ29が締結され、主変速機2
0において、エンジンブレーキ用の1速が得られること
になる。そして、副変速機30の変速段は、前述のエン
ジンブレーキ非作動の1速の場合と同様に、減速段に設
定されているから、自動変速機全体として、エンジンブ
レーキが作動する1速が得られる。
52が、その分岐ライン101、第1シフトバルブ6
1、ライン102、第2シフトバルブ62、ライン10
3及び第3シフトバルブ63を介してローリバースブレ
ーキ用コントロールバルブ78に通じるライン109に
連通し、該コントロールバルブ78にライン圧が供給さ
れることになる。そして、このコントロールバルブ78
に供給されたライン圧は、第1リニアソレノイドバルブ
81から供給されている制御圧に応じた締結圧に調整さ
れ、この締結圧がローリバースブレーキ29に供給され
ることになる。これにより、前進クラッチ24に加え
て、ローリバースブレーキ29が締結され、主変速機2
0において、エンジンブレーキ用の1速が得られること
になる。そして、副変速機30の変速段は、前述のエン
ジンブレーキ非作動の1速の場合と同様に、減速段に設
定されているから、自動変速機全体として、エンジンブ
レーキが作動する1速が得られる。
【0051】次に、Dレンジ等で採用されるエンジンブ
レーキ非作動の2速、及び1レンジや2レンジ等で採用
されるエンジンブレーキ用の2速では、上記のエンジン
ブレーキ非作動の1速及びエンジンブレーキ用の1速の
状態に対して副変速機30の変速段のみが変化する。つ
まり、副変速機30における第5ON−OFFソレノイ
ドバルブ75がONとなり、これに伴って第5シフトバ
ルブ65のスプールが左側に位置する。したがって、第
4シフトバルブ64から該第5シフトバルブ65に導か
れているライン107が直結クラッチ32に通じるライ
ン110に連通されて、該直結クラッチ32が締結され
ることになり、副変速機30の変速段が直結段となる。
これにより、自動変速機の全体として、エンジンブレー
キが作動しない2速或はエンジンブレーキが作動する2
速が得られることになる。
レーキ非作動の2速、及び1レンジや2レンジ等で採用
されるエンジンブレーキ用の2速では、上記のエンジン
ブレーキ非作動の1速及びエンジンブレーキ用の1速の
状態に対して副変速機30の変速段のみが変化する。つ
まり、副変速機30における第5ON−OFFソレノイ
ドバルブ75がONとなり、これに伴って第5シフトバ
ルブ65のスプールが左側に位置する。したがって、第
4シフトバルブ64から該第5シフトバルブ65に導か
れているライン107が直結クラッチ32に通じるライ
ン110に連通されて、該直結クラッチ32が締結され
ることになり、副変速機30の変速段が直結段となる。
これにより、自動変速機の全体として、エンジンブレー
キが作動しない2速或はエンジンブレーキが作動する2
速が得られることになる。
【0052】なお、上記副変速機30における減速段か
ら直結段への切換時には、第4ON−OFFソレノイド
バルブ74が一旦ONとなった後、OFFとなる。その
ため、第4シフトバルブ64のスプールが一時的に左側
に位置して、上記ライン106,107間を遮断する。
そして、この間は第2リニアソレノイドバルブ95が締
結圧を調整し、これをライン97及び第5シフトバルブ
65を介して直結クラッチ32に供給する。
ら直結段への切換時には、第4ON−OFFソレノイド
バルブ74が一旦ONとなった後、OFFとなる。その
ため、第4シフトバルブ64のスプールが一時的に左側
に位置して、上記ライン106,107間を遮断する。
そして、この間は第2リニアソレノイドバルブ95が締
結圧を調整し、これをライン97及び第5シフトバルブ
65を介して直結クラッチ32に供給する。
【0053】さらに、3速では、主変速機20におい
て、第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
3がOFF,ON,ONとなり、これに伴って第1〜第
3シフトバルブ61〜63のスプールが、右側、左側、
左側に位置することになる。この場合、まず、前進ライ
ン52からの一方の分岐ライン101が、第1シフトバ
ルブ61を介してライン111に連通し、さらに第3シ
フトバルブ63を介してコーストブレーキ用コントロー
ルバルブ77に通じるライン112に連通する。したが
って、該コントロールバルブ77にライン圧が供給さ
れ、これが第1リニアソレノイドバルブ81からの制御
圧に応じた締結圧に調整された上で、コーストブレーキ
27に供給され、該ブレーキ27を締結させる。
て、第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
3がOFF,ON,ONとなり、これに伴って第1〜第
3シフトバルブ61〜63のスプールが、右側、左側、
左側に位置することになる。この場合、まず、前進ライ
ン52からの一方の分岐ライン101が、第1シフトバ
ルブ61を介してライン111に連通し、さらに第3シ
フトバルブ63を介してコーストブレーキ用コントロー
ルバルブ77に通じるライン112に連通する。したが
って、該コントロールバルブ77にライン圧が供給さ
れ、これが第1リニアソレノイドバルブ81からの制御
圧に応じた締結圧に調整された上で、コーストブレーキ
27に供給され、該ブレーキ27を締結させる。
【0054】また、前進ライン52からの他方の分岐ラ
イン104が第2シフトバルブ62を介して中間ブレー
キ用コントロールバルブ79に通じるライン113に連
通し、該コントロールバルブ79にライン圧を供給す
る。その場合に、このコントロールバルブ79には、上
記第1リニアソレノイドバルブ81からの制御圧が供給
されると共に、上記コーストブレーキ27に供給されて
いる締結圧がライン88を介して制御圧として供給され
て、これらの制御圧に応じて調整された締結圧が中間ブ
レーキ26に供給されることになる。その結果、主変速
機20においては、前進クラッチ24に加えて中間ブレ
ーキ26が締結され、しかも上記コーストブレーキ27
も締結されることにより、エンジンブレーキが作動する
2速となる。
イン104が第2シフトバルブ62を介して中間ブレー
キ用コントロールバルブ79に通じるライン113に連
通し、該コントロールバルブ79にライン圧を供給す
る。その場合に、このコントロールバルブ79には、上
記第1リニアソレノイドバルブ81からの制御圧が供給
されると共に、上記コーストブレーキ27に供給されて
いる締結圧がライン88を介して制御圧として供給され
て、これらの制御圧に応じて調整された締結圧が中間ブ
レーキ26に供給されることになる。その結果、主変速
機20においては、前進クラッチ24に加えて中間ブレ
ーキ26が締結され、しかも上記コーストブレーキ27
も締結されることにより、エンジンブレーキが作動する
2速となる。
【0055】一方、副変速機30においては、第4、第
5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にOF
Fの状態にあって、前述の1速の場合と同様にして、変
速段が減速段に設定されている。したがって、自動変速
機の全体としては、所定の減速比を有し、かつ、エンジ
ンブレーキが作動する3速が得られることになる。
5ON−OFFソレノイドバルブ74,75が共にOF
Fの状態にあって、前述の1速の場合と同様にして、変
速段が減速段に設定されている。したがって、自動変速
機の全体としては、所定の減速比を有し、かつ、エンジ
ンブレーキが作動する3速が得られることになる。
【0056】また、4速では、主変速機20において
は、第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
3がOFF,ON,OFFとなって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが右側、左側、右側に位置
する。そのため、メインライン42から分岐されたライ
ン105が第1シフトバルブ61を介してライン114
に連通すると共に、さらに、第3シフトバルブ63を介
して直結クラッチ用コントロールバルブ76に通じるラ
イン115に連通し、したがって、該コントロールバル
ブ76にライン圧が供給されることになる。そして、こ
のコントロールバルブ76によって調整された締結圧が
ライン116によって直結クラッチ23に供給され、該
クラッチ23を締結させる。これにより、主変速機20
は、前進クラッチ24と直結クラッチ23とが締結され
て3速となる。ここで、直結クラッチ23の締結時に
は、第2アキュムレータ91の作用により、締結圧が徐
々に供給されるようになっている。
は、第1〜第3ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
3がOFF,ON,OFFとなって、第1〜第3シフト
バルブ61〜63のスプールが右側、左側、右側に位置
する。そのため、メインライン42から分岐されたライ
ン105が第1シフトバルブ61を介してライン114
に連通すると共に、さらに、第3シフトバルブ63を介
して直結クラッチ用コントロールバルブ76に通じるラ
イン115に連通し、したがって、該コントロールバル
ブ76にライン圧が供給されることになる。そして、こ
のコントロールバルブ76によって調整された締結圧が
ライン116によって直結クラッチ23に供給され、該
クラッチ23を締結させる。これにより、主変速機20
は、前進クラッチ24と直結クラッチ23とが締結され
て3速となる。ここで、直結クラッチ23の締結時に
は、第2アキュムレータ91の作用により、締結圧が徐
々に供給されるようになっている。
【0057】一方、副変速機30は、前述の3速の場合
と同様に、第4、第5ON−OFFソレノイドバルブ7
4,75が共にOFFの状態にあって、変速段は減速段
に設定されており、その結果、自動変速機の全体として
は4速が得られることになる。
と同様に、第4、第5ON−OFFソレノイドバルブ7
4,75が共にOFFの状態にあって、変速段は減速段
に設定されており、その結果、自動変速機の全体として
は4速が得られることになる。
【0058】そして、この4速の状態から副変速機30
における第5ON−OFFソレノイドバルブ75がON
となって第5シフトバルブ65のスプールが左側に位置
することにより、該副変速機30における直結クラッチ
32が締結されて変速段が直結段となり、その結果、自
動変速機全体としての変速段が5速となる。なお、この
場合も、副変速機30の直結段への切換時に、第4ON
−OFFソレノイドバルブ74が一旦ONとなることに
より、直結クラッチ32へは、第2リニアソレノイドバ
ルブ95によって調整された締結圧が一時的に供給され
る。
における第5ON−OFFソレノイドバルブ75がON
となって第5シフトバルブ65のスプールが左側に位置
することにより、該副変速機30における直結クラッチ
32が締結されて変速段が直結段となり、その結果、自
動変速機全体としての変速段が5速となる。なお、この
場合も、副変速機30の直結段への切換時に、第4ON
−OFFソレノイドバルブ74が一旦ONとなることに
より、直結クラッチ32へは、第2リニアソレノイドバ
ルブ95によって調整された締結圧が一時的に供給され
る。
【0059】さらに、上記マニュアルバルブ43がRレ
ンジに操作された後退速においては、該マニュアルバル
ブ43を介して後退ライン53がメインライン42に連
通されると共に、第1〜第3ON−OFFソレノイドバ
ルブ71〜73がOFF,OFF,OFFの状態となっ
て、第1〜第3シフトバルブ61〜63のスプールがい
ずれも右側に位置することになる。
ンジに操作された後退速においては、該マニュアルバル
ブ43を介して後退ライン53がメインライン42に連
通されると共に、第1〜第3ON−OFFソレノイドバ
ルブ71〜73がOFF,OFF,OFFの状態となっ
て、第1〜第3シフトバルブ61〜63のスプールがい
ずれも右側に位置することになる。
【0060】そのため、まず、メインライン42から分
岐されたライン105が、前述の4速及び5速の場合と
同様に、第1シフトバルブ61を介してライン114に
連通すると共に、さらに、第3シフトバルブ63を介し
て直結クラッチ用コントロールバルブ76に通じるライ
ン115に連通し、したがって、該コントロールバルブ
76にライン圧が供給されることになる。この場合は、
該コントロールバルブ76の一端のポート76bに、上
記後退ライン53からライン85,86を介してライン
圧が供給されて、該コントロールバルブ76のスプール
が図面上、左側に固定されることにより、上記ライン1
15から供給されたライン圧が、減圧されることなく、
ライン116を介してそのまま直結クラッチ24に供給
され、該直結クラッチ24を高い締結圧で締結させる。
岐されたライン105が、前述の4速及び5速の場合と
同様に、第1シフトバルブ61を介してライン114に
連通すると共に、さらに、第3シフトバルブ63を介し
て直結クラッチ用コントロールバルブ76に通じるライ
ン115に連通し、したがって、該コントロールバルブ
76にライン圧が供給されることになる。この場合は、
該コントロールバルブ76の一端のポート76bに、上
記後退ライン53からライン85,86を介してライン
圧が供給されて、該コントロールバルブ76のスプール
が図面上、左側に固定されることにより、上記ライン1
15から供給されたライン圧が、減圧されることなく、
ライン116を介してそのまま直結クラッチ24に供給
され、該直結クラッチ24を高い締結圧で締結させる。
【0061】また、上記後退ライン53は、作動油の供
給方向と排出方向とで絞り量が異なるオリフィス117
を有するライン118、第3シフトバルブ63及び前述
のライン109を介してローリバースブレーキ用コント
ロールバルブ78に連通して、上記のエンジンブレーキ
用の1速の場合と同様に、該コントロールバルブ78に
ライン圧を供給する。この場合、コントロールバルブ7
8の一端のポート78bには、上記後退ライン53から
分岐されたライン85,87によってライン圧が導入さ
れることにより、該コントロールバルブ78のスプール
が図面上、左側に固定されることになる。そのため、上
記ライン109によって供給されているライン圧は、該
コントロールバルブ78で調整されることなく、そのま
まローリバースブレーキ29に供給され、該ローリバー
スブレーキ29を高い締結圧で締結することになる。
給方向と排出方向とで絞り量が異なるオリフィス117
を有するライン118、第3シフトバルブ63及び前述
のライン109を介してローリバースブレーキ用コント
ロールバルブ78に連通して、上記のエンジンブレーキ
用の1速の場合と同様に、該コントロールバルブ78に
ライン圧を供給する。この場合、コントロールバルブ7
8の一端のポート78bには、上記後退ライン53から
分岐されたライン85,87によってライン圧が導入さ
れることにより、該コントロールバルブ78のスプール
が図面上、左側に固定されることになる。そのため、上
記ライン109によって供給されているライン圧は、該
コントロールバルブ78で調整されることなく、そのま
まローリバースブレーキ29に供給され、該ローリバー
スブレーキ29を高い締結圧で締結することになる。
【0062】これにより、主変速機20においては、直
結クラッチ24及びローリバースブレーキ29が締結さ
れ、後退速が得られる。この場合、副変速機30におい
ては、第4,第5ON−OFFソレノイドバルブ74,
75ともOFFの状態にあって、減速段に設定された状
態にある。
結クラッチ24及びローリバースブレーキ29が締結さ
れ、後退速が得られる。この場合、副変速機30におい
ては、第4,第5ON−OFFソレノイドバルブ74,
75ともOFFの状態にあって、減速段に設定された状
態にある。
【0063】なお、上記ローリバースバスブレーキ29
に締結圧が供給される際には、上記ライン118からラ
イン119を介して第3アキュムレータ92に作動油が
導入されることにより、該締結圧が徐々に立ち上がるこ
とになる。
に締結圧が供給される際には、上記ライン118からラ
イン119を介して第3アキュムレータ92に作動油が
導入されることにより、該締結圧が徐々に立ち上がるこ
とになる。
【0064】以上の構成に加えて、この油圧回路40に
は、トルクコンバータ10内のロックアップクラッチ1
7を制御するためのロックアップ第1、第2シフトバル
ブ121,122と、ロックアップコントロールバルブ
123とが備えられている。
は、トルクコンバータ10内のロックアップクラッチ1
7を制御するためのロックアップ第1、第2シフトバル
ブ121,122と、ロックアップコントロールバルブ
123とが備えられている。
【0065】そして、メインライン42から第1シフト
バルブ121とコントロールバルブ123とにコンバー
タライン124が導かれていると共に、第1シフトバル
ブ121の一端の制御ポート121aには、上記第2レ
デューシングバルブ45からの制御ライン66がライン
125を介して接続されている。そして、このライン1
25にはロックアップ制御用のON−OFFソレノイド
バルブ126が設置され、該バルブ126がOFFのと
きに、上記第1シフトバルブ121の制御ポート121
aに制御圧が導入されることにより、該バルブ121の
スプールが左側に位置するようになっており、このと
き、上記コンバータライン124がトルクコンバータ1
0内のロックアップ解放室17aに通じる解放ライン1
27に連通し、これによってロックアップクラッチ17
が解放される。
バルブ121とコントロールバルブ123とにコンバー
タライン124が導かれていると共に、第1シフトバル
ブ121の一端の制御ポート121aには、上記第2レ
デューシングバルブ45からの制御ライン66がライン
125を介して接続されている。そして、このライン1
25にはロックアップ制御用のON−OFFソレノイド
バルブ126が設置され、該バルブ126がOFFのと
きに、上記第1シフトバルブ121の制御ポート121
aに制御圧が導入されることにより、該バルブ121の
スプールが左側に位置するようになっており、このと
き、上記コンバータライン124がトルクコンバータ1
0内のロックアップ解放室17aに通じる解放ライン1
27に連通し、これによってロックアップクラッチ17
が解放される。
【0066】一方、上記ON−OFFソレノイドバルブ
126がONとなって、第1シフトバルブ121の制御
ポート121aから制御圧がドレンされることにより、
該バルブ121のスプールが右側に位置すると、上記コ
ンバータライン124がトルクコンバータ10内のロッ
クアップ締結室17bに通じる締結ライン128に連通
し、これによりロックアップクラッチ17が締結され
る。そして、このとき、上記解放ライン127は第1シ
フトバルブ121及びライン129を介してロックアッ
プコントロールバルブ123に通じ、該コントロールバ
ルブ123で調整された作動圧が、ロックアップ解放圧
としてロックアップクラッチ17の解放室17bに供給
される。
126がONとなって、第1シフトバルブ121の制御
ポート121aから制御圧がドレンされることにより、
該バルブ121のスプールが右側に位置すると、上記コ
ンバータライン124がトルクコンバータ10内のロッ
クアップ締結室17bに通じる締結ライン128に連通
し、これによりロックアップクラッチ17が締結され
る。そして、このとき、上記解放ライン127は第1シ
フトバルブ121及びライン129を介してロックアッ
プコントロールバルブ123に通じ、該コントロールバ
ルブ123で調整された作動圧が、ロックアップ解放圧
としてロックアップクラッチ17の解放室17bに供給
される。
【0067】つまり、上記コントロールバルブ123の
一端の制御ポート123aには、上記第1レデューシン
グバルブ44からの制御ライン130が接続されている
と共に、この制御ライン130にはデューティソレノイ
ドバルブ131が設置され、上記制御ポート123aに
供給される制御圧を該デューティソレノイドバルブ13
1に与えられる制御信号のデューティ率に応じて調整す
ることにより、上記解放圧を調整するようになっている
のである。
一端の制御ポート123aには、上記第1レデューシン
グバルブ44からの制御ライン130が接続されている
と共に、この制御ライン130にはデューティソレノイ
ドバルブ131が設置され、上記制御ポート123aに
供給される制御圧を該デューティソレノイドバルブ13
1に与えられる制御信号のデューティ率に応じて調整す
ることにより、上記解放圧を調整するようになっている
のである。
【0068】また、上記デューティソレノイドバルブ1
31によって生成される制御圧は、ライン132を介し
て第2シフトバルブ122の制御ポート122aにも供
給される。そして、該制御圧が所定値以下の場合には、
第1シフトバルブ122のスプールが右側に位置するこ
とにより、メインライン42からライン56を介して導
かれたライン133がライン134を介して上記コント
ロールバルブ123の調圧阻止ポート123bに連通し
て、該ポート123bにライン圧が供給されることによ
り、コントロールバルブ123による解放圧の調整動作
が阻止され、このときロックアップクラッチ17は締結
圧のみが供給された完全締結状態になる。
31によって生成される制御圧は、ライン132を介し
て第2シフトバルブ122の制御ポート122aにも供
給される。そして、該制御圧が所定値以下の場合には、
第1シフトバルブ122のスプールが右側に位置するこ
とにより、メインライン42からライン56を介して導
かれたライン133がライン134を介して上記コント
ロールバルブ123の調圧阻止ポート123bに連通し
て、該ポート123bにライン圧が供給されることによ
り、コントロールバルブ123による解放圧の調整動作
が阻止され、このときロックアップクラッチ17は締結
圧のみが供給された完全締結状態になる。
【0069】そして、上記制御圧が所定値以上となった
ときに、コントロールバルブ123による解放圧の調整
動作が行われ、この解放圧に応じてロックアップクラッ
チ17がスリップ制御されるようになっている。
ときに、コントロールバルブ123による解放圧の調整
動作が行われ、この解放圧に応じてロックアップクラッ
チ17がスリップ制御されるようになっている。
【0070】ここで、上記第2シフトバルブ122のス
プールは、制御圧の非導入時に右側に位置し、このとき
直結クラッチ24に通じるライン52上のオリフィス5
4をバイパスするライン135を開通させるようになっ
ている。
プールは、制御圧の非導入時に右側に位置し、このとき
直結クラッチ24に通じるライン52上のオリフィス5
4をバイパスするライン135を開通させるようになっ
ている。
【0071】なお、この油圧回路40に備えられたライ
ン圧調整用のデューティソレノイドバルブ49、変速用
の第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
5、締結圧調整用の第1、第2リニアソレノイドバルブ
81,95、ロックアップ制御用のON−OFFソレノ
イドバルブ126及びデューティソレノイドバルブ13
1は、図3に示すように、コントローラ140からの制
御信号によって制御されるようになっている。そして、
このコントローラ140には、車速を検出するセンサ1
41からの信号、エンジンのスロットル開度を検出する
センサ142からの信号、及び運転者によって選択され
たシフト位置(レンジ)を検出するセンサ143からの
信号等が入力され、これらの信号によって示される運転
状態や運転者の要求に応じて上記各ソレノイドバルブを
制御するようになっている。
ン圧調整用のデューティソレノイドバルブ49、変速用
の第1〜第5ON−OFFソレノイドバルブ71〜7
5、締結圧調整用の第1、第2リニアソレノイドバルブ
81,95、ロックアップ制御用のON−OFFソレノ
イドバルブ126及びデューティソレノイドバルブ13
1は、図3に示すように、コントローラ140からの制
御信号によって制御されるようになっている。そして、
このコントローラ140には、車速を検出するセンサ1
41からの信号、エンジンのスロットル開度を検出する
センサ142からの信号、及び運転者によって選択され
たシフト位置(レンジ)を検出するセンサ143からの
信号等が入力され、これらの信号によって示される運転
状態や運転者の要求に応じて上記各ソレノイドバルブを
制御するようになっている。
【0072】次に、本発明の特徴部分であるモデュレー
タバルブ48について説明すると、このモデュレータバ
ルブ48は、図4に示すように、デューティソレノイド
バルブ49によって調整されたデューティ制御圧が導入
される上記制御ポート48aに加えて、ライン47を介
して制御元圧が供給される入力ポート48bと、モデュ
レータ圧をライン50を介してレギュレータバルブ41
の第1増圧ポート41aに出力する出力ポート48c
と、作動油を排出するドレンポート48dと、上記出力
ポート48cを入力ポート48bもしくはドレンポート
48dに選択的に連通させるスプール48eと、このス
プール48eを一方向に付勢するスプリング48fと、
モデュレータ圧をフィードバック入力するフィードバッ
クポート48gとを有する。
タバルブ48について説明すると、このモデュレータバ
ルブ48は、図4に示すように、デューティソレノイド
バルブ49によって調整されたデューティ制御圧が導入
される上記制御ポート48aに加えて、ライン47を介
して制御元圧が供給される入力ポート48bと、モデュ
レータ圧をライン50を介してレギュレータバルブ41
の第1増圧ポート41aに出力する出力ポート48c
と、作動油を排出するドレンポート48dと、上記出力
ポート48cを入力ポート48bもしくはドレンポート
48dに選択的に連通させるスプール48eと、このス
プール48eを一方向に付勢するスプリング48fと、
モデュレータ圧をフィードバック入力するフィードバッ
クポート48gとを有する。
【0073】そして、この実施例においては、上記入力
ポート48bが上記出力ポート48cよりもスプリング
側に、ドレンポート48dが上記出力ポート48cより
も反スプリング側にそれぞれ配置されていると共に、上
記スプール48eに対して反スプリング側には上記制御
ポート48aが、同じくスプール48eに対してスプリ
ング側にはフィードバックポート48gが配置されてい
る。
ポート48bが上記出力ポート48cよりもスプリング
側に、ドレンポート48dが上記出力ポート48cより
も反スプリング側にそれぞれ配置されていると共に、上
記スプール48eに対して反スプリング側には上記制御
ポート48aが、同じくスプール48eに対してスプリ
ング側にはフィードバックポート48gが配置されてい
る。
【0074】ここで、上記デューティソレノイドバルブ
49のデューティ率は、図5に示すようにスロットル開
度θの増加に伴って全開状態を示す100%からリニヤ
に減少するように設定されている。
49のデューティ率は、図5に示すようにスロットル開
度θの増加に伴って全開状態を示す100%からリニヤ
に減少するように設定されている。
【0075】上記の構成によれば、スプール48eに作
用するスプリング48fによる押付力をFS、制御ポー
ト48aに導入される制御圧による押付力をFC、フィ
ードバックポート48gにフィードバック入力されるモ
デュレータ圧による押付力をFMとすると、次の関係式
が成立したときにスプール48eが図に示す中立位置
で停止することになる。
用するスプリング48fによる押付力をFS、制御ポー
ト48aに導入される制御圧による押付力をFC、フィ
ードバックポート48gにフィードバック入力されるモ
デュレータ圧による押付力をFMとすると、次の関係式
が成立したときにスプール48eが図に示す中立位置
で停止することになる。
【0076】 FM=FC−FS …… つまり、図6に示すように、モデュレータ圧PMに対し
てはスプリング押付力FSが油圧を低下させる方向に作
用することになる。したがって、図6の破線で示すよう
に、スロットル開度θの増加に伴ってデューティ制御圧
PCが上昇することになるが、デューティ制御圧PCによ
る押付力FCがスプリング押付力FSとほぼ等しくなる所
定開度θに達するまではモデュレータ圧PMが生成され
ないことになる。これにより、低負荷側でデューティ制
御圧PCに温度変化が生じたとしてもモデュレータ圧PM
が立ち上がることがなく、したがってライン圧の温度変
化が抑制されることになる。
てはスプリング押付力FSが油圧を低下させる方向に作
用することになる。したがって、図6の破線で示すよう
に、スロットル開度θの増加に伴ってデューティ制御圧
PCが上昇することになるが、デューティ制御圧PCによ
る押付力FCがスプリング押付力FSとほぼ等しくなる所
定開度θに達するまではモデュレータ圧PMが生成され
ないことになる。これにより、低負荷側でデューティ制
御圧PCに温度変化が生じたとしてもモデュレータ圧PM
が立ち上がることがなく、したがってライン圧の温度変
化が抑制されることになる。
【0077】次に、図7〜図9を用いてモデュレータバ
ルブの他の実施例について説明する。
ルブの他の実施例について説明する。
【0078】すなわち、この実施例におけるモデュレー
タバルブ150は、図7に示すように、デューティ制御
圧が導入される制御ポート150aと、制御元圧が供給
される入力ポート150bと、モデュレータ圧を出力す
る出力ポート150cと、作動油を排出するドレンポー
ト150dと、上記出力ポート150cを入力ポート1
50bもしくはドレンポート150dに選択的に連通さ
せるスプール150eと、このスプール150eを一方
向に付勢するスプリング150fと、モデュレータ圧を
フィードバック入力するフィードバックポート150g
とを有する点は上記実施例と共通する。
タバルブ150は、図7に示すように、デューティ制御
圧が導入される制御ポート150aと、制御元圧が供給
される入力ポート150bと、モデュレータ圧を出力す
る出力ポート150cと、作動油を排出するドレンポー
ト150dと、上記出力ポート150cを入力ポート1
50bもしくはドレンポート150dに選択的に連通さ
せるスプール150eと、このスプール150eを一方
向に付勢するスプリング150fと、モデュレータ圧を
フィードバック入力するフィードバックポート150g
とを有する点は上記実施例と共通する。
【0079】そして、この実施例においては、上記入力
ポート150bが上記出力ポート150cよりも反スプ
リング側に、ドレンポート150dが上記出力ポート1
50cよりもスプリング側に配置されていると共に、上
記制御ポート150a及びフィードバックポート150
gがそれぞれ上記スプール150eに対して反スプリン
グ側に配置されている。
ポート150bが上記出力ポート150cよりも反スプ
リング側に、ドレンポート150dが上記出力ポート1
50cよりもスプリング側に配置されていると共に、上
記制御ポート150a及びフィードバックポート150
gがそれぞれ上記スプール150eに対して反スプリン
グ側に配置されている。
【0080】この場合において、デューティ制御圧PC
を生成するデューティソレノイドバルブのデューティ率
は、図8に示すようにスロットル開度θの増加に伴って
全閉状態を示す0%からリニヤに増大するように設定さ
れている。
を生成するデューティソレノイドバルブのデューティ率
は、図8に示すようにスロットル開度θの増加に伴って
全閉状態を示す0%からリニヤに増大するように設定さ
れている。
【0081】上記の構成によれば、スプール150eに
作用するスプリング150fによる押付力をFS、制御
ポート150aに導入される制御圧による押付力を
FC、フィードバックポート150gにフィードバック
入力されるモデュレータ圧PMによる押付力をFMとする
と、次の関係式が成立したときにスプール150eが
図に示す中立位置で停止することになる。
作用するスプリング150fによる押付力をFS、制御
ポート150aに導入される制御圧による押付力を
FC、フィードバックポート150gにフィードバック
入力されるモデュレータ圧PMによる押付力をFMとする
と、次の関係式が成立したときにスプール150eが
図に示す中立位置で停止することになる。
【0082】 FM=FS−FC …… つまり、図9に示すように、デューティ制御圧PCはス
ロットル開度θの増加に伴って減圧されることになる
が、このデューティ制御圧PCによるスプール150e
の押付力FCは、該スプール150eをドレン方向に作
用することになる。したがって、出力ポート150cに
出力されるモデュレータ圧PMは、図10に示すように
スロットル開度θの増加に伴って上昇するように変化す
ることになる。その場合に、所定開度θ2よりも低負荷
側においては、デューティ制御圧PCによる押付力FCが
スプリング押付力FSよりも大きくなるため、上記所定
開度θ2よりも低負荷側ではモデュレータ圧PMが生成さ
れないことになる。これにより、低負荷側でデューティ
制御圧PCに温度変化が生じたとしてもモデュレータ圧
PMが立ち上がることがなく、したがってライン圧の温
度変化が抑制されることになる。
ロットル開度θの増加に伴って減圧されることになる
が、このデューティ制御圧PCによるスプール150e
の押付力FCは、該スプール150eをドレン方向に作
用することになる。したがって、出力ポート150cに
出力されるモデュレータ圧PMは、図10に示すように
スロットル開度θの増加に伴って上昇するように変化す
ることになる。その場合に、所定開度θ2よりも低負荷
側においては、デューティ制御圧PCによる押付力FCが
スプリング押付力FSよりも大きくなるため、上記所定
開度θ2よりも低負荷側ではモデュレータ圧PMが生成さ
れないことになる。これにより、低負荷側でデューティ
制御圧PCに温度変化が生じたとしてもモデュレータ圧
PMが立ち上がることがなく、したがってライン圧の温
度変化が抑制されることになる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、モデュレ
ータバルブの制御ポートを介してスプールに作用する制
御圧による押付力とスプリング押付力との差が、フィー
ドバックポートを介してスプールに作用するモデュレー
タ圧による押付力と均衡するように設定されているの
で、ソレノイドバルブから上記制御ポートに供給される
制御圧が変動したとしても、例えば制御圧による押付力
がスプリング押付力よりも大きくなるまではモデュレー
タ圧が一定に保たれることになり、これにより低負荷時
におけるライン圧の温度変化が防止されることになっ
て、セレクト時のショックが抑制されることになる。
ータバルブの制御ポートを介してスプールに作用する制
御圧による押付力とスプリング押付力との差が、フィー
ドバックポートを介してスプールに作用するモデュレー
タ圧による押付力と均衡するように設定されているの
で、ソレノイドバルブから上記制御ポートに供給される
制御圧が変動したとしても、例えば制御圧による押付力
がスプリング押付力よりも大きくなるまではモデュレー
タ圧が一定に保たれることになり、これにより低負荷時
におけるライン圧の温度変化が防止されることになっ
て、セレクト時のショックが抑制されることになる。
【0084】また、第2発明によれば、モデュレータバ
ルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュレ
ータ圧が出力される出力ポートよりもスプリング側に、
ドレンポートを上記出力ポートよりも反スプリング側に
位置して配置すると共に、スプールに対して制御ポート
を反スプリング側に、フィードバックポートをスプリン
グ側にそれぞれ配置したことにより、この場合において
も制御圧による押付力がスプリング押付力よりも小さい
ときにはモデュレータ圧が一定に保たれることになり、
特に制御圧を調整するソレノイドバルブの特性が、制御
圧がエンジン負荷の増加に伴って増大するように設定さ
れている場合における低負荷側のライン圧の温度変化が
防止されることになる。
ルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュレ
ータ圧が出力される出力ポートよりもスプリング側に、
ドレンポートを上記出力ポートよりも反スプリング側に
位置して配置すると共に、スプールに対して制御ポート
を反スプリング側に、フィードバックポートをスプリン
グ側にそれぞれ配置したことにより、この場合において
も制御圧による押付力がスプリング押付力よりも小さい
ときにはモデュレータ圧が一定に保たれることになり、
特に制御圧を調整するソレノイドバルブの特性が、制御
圧がエンジン負荷の増加に伴って増大するように設定さ
れている場合における低負荷側のライン圧の温度変化が
防止されることになる。
【0085】そして、第3発明によれば、モデュレータ
バルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュ
レータ圧を出力する出力ポートよりも反スプリング側
に、ドレンポートを上記出力ポートよりもスプリング側
に位置して配置すると共に、上記制御ポート及びフィー
ドバックポートをそれぞれ上記スプールに対して反スプ
リング側に配置したことにより、制御圧による押付力が
スプリング押付力よりも大きいときにはモデュレータ圧
が一定に保たれることになり、特に制御圧を調整するソ
レノイドバルブの特性が、制御圧がエンジン負荷の増加
に伴って減少するように設定されている場合における低
負荷側のライン圧の温度変化が防止されることになる。
バルブには、制御元圧が供給される入力ポートをモデュ
レータ圧を出力する出力ポートよりも反スプリング側
に、ドレンポートを上記出力ポートよりもスプリング側
に位置して配置すると共に、上記制御ポート及びフィー
ドバックポートをそれぞれ上記スプールに対して反スプ
リング側に配置したことにより、制御圧による押付力が
スプリング押付力よりも大きいときにはモデュレータ圧
が一定に保たれることになり、特に制御圧を調整するソ
レノイドバルブの特性が、制御圧がエンジン負荷の増加
に伴って減少するように設定されている場合における低
負荷側のライン圧の温度変化が防止されることになる。
【図1】 本発明の実施例に係る自動変速機の骨子図で
ある。
ある。
【図2】 同自動変速機の油圧回路を示す回路図であ
る。
る。
【図3】 図2の油圧回路における各ソレノイドバルブ
に対する制御システム図である。
に対する制御システム図である。
【図4】 図2の油圧回路におけるライン圧制御部分の
要部拡大図である。
要部拡大図である。
【図5】 スロットル開度とデューティ率との関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図6】 実施例の作用を示す特性図である。
【図7】 モデュレータバルブの他の実施例を示す油圧
回路図である。
回路図である。
【図8】 上記実施例におけるスロットル開度とデュー
ティ率との関係を示す特性図である。
ティ率との関係を示す特性図である。
【図9】 スロットル開度とデューティ制御圧との関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図10】 スロットル開度とモデュレータ圧との関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図11】 モデュレータバルブの従来例を示す回路図
である。
である。
【図12】 従来例におけるスロットル開度と油圧との
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
40 油圧回路 41 レギュレータバルブ 48 モデュレータバルブ 48a 制御ポート 48b 入力ポート 48c 出力ポート 48d ドレンポート 48e スプール 48f スプリング 48g フィードバックポート 49 デューティソレノイドバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 真也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧回路に、ライン圧を調整するレギュ
レータバルブと、このレギュレータバルブにライン圧制
御用のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブ
と、作動油のドレン量を調節することにより上記モデュ
レータバルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブと
が設けられた自動変速機の制御装置であって、上記モデ
ュレータバルブには、制御元圧が供給される入力ポート
と、モデュレータ圧を出力する出力ポートと、作動油を
排出するドレンポートと、入力ポート及びドレンポート
を選択的に開閉するスプールと、このスプールを一方向
に付勢するスプリングと、モデュレータ圧がフィードバ
ック入力されるフィードバックポートと、上記ソレノイ
ドバルブからの制御圧が導入される制御ポートとが設け
られていると共に、制御ポートを介してスプールに作用
する制御圧による押付力とスプリング押付力との差が、
フィードバックポートを介してスプールに作用するモデ
ュレータ圧による押付力と均衡するように設定されてい
ることを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項2】 油圧回路に、ライン圧を調整するレギュ
レータバルブと、このレギュレータバルブにライン圧制
御用のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブ
と、作動油のドレン量を調節することにより上記モデュ
レータバルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブと
が設けられた自動変速機の制御装置であって、上記モデ
ュレータバルブには、制御元圧が供給される入力ポート
と、モデュレータ圧を出力する出力ポートと、作動油を
排出するドレンポートと、入力ポート及びドレンポート
を選択的に開閉するスプールと、このスプールを一方向
に付勢するスプリングと、モデュレータ圧をフィードバ
ック入力するフィードバックポートと、上記ソレノイド
バルブからの制御圧を導入する制御ポートとが設けられ
て、上記入力ポートが上記出力ポートよりもスプリング
側に、ドレンポートが上記出力ポートよりも反スプリン
グ側に位置して配置されていると共に、上記スプールに
対して上記制御ポートが反スプリング側に、フィードバ
ックポートがスプリング側にそれぞれ配置されているこ
とを特徴とする自動変速機の制御装置。 - 【請求項3】 油圧回路に、ライン圧を調整するレギュ
レータバルブと、このレギュレータバルブにライン圧制
御用のモデュレータ圧を出力するモデュレータバルブ
と、作動油のドレン量を調節することにより上記モデュ
レータバルブの制御圧を変化させるソレノイドバルブと
が設けられた自動変速機の制御装置であって、上記モデ
ュレータバルブには、制御元圧が供給される入力ポート
と、モデュレータ圧を出力する出力ポートと、作動油を
排出するドレンポートと、入力ポート及びドレンポート
を選択的に開閉するスプールと、このスプールを一方向
に付勢するスプリングと、モデュレータ圧をフィードバ
ック入力するフィードバックポートと、上記ソレノイド
バルブからの制御圧を導入する制御ポートとが設けられ
て、上記入力ポートが上記出力ポートよりも反スプリン
グ側に、ドレンポートが上記出力ポートよりもスプリン
グ側に位置して配置されていると共に、上記制御ポート
及びフィードバックポートがそれぞれ上記スプールに対
して反スプリング側に配置されていることを特徴とする
自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046287A JPH05215223A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4046287A JPH05215223A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05215223A true JPH05215223A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12743004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4046287A Pending JPH05215223A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05215223A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6994648B2 (en) | 2003-04-09 | 2006-02-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fluid pressure control circuit |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4046287A patent/JPH05215223A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6994648B2 (en) | 2003-04-09 | 2006-02-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fluid pressure control circuit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3213042B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US7951034B2 (en) | Hydraulic control apparatus for automatic transmission | |
JPH07317891A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH05215218A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP3653839B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP3035059B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US6622835B2 (en) | Engagement control having a multiplexed hydraulic circuit for controlling a torque converter clutch and shifting clutches in an automatic transmission | |
JPH05296329A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH05346160A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP3435735B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH05215223A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP3165259B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
US5908371A (en) | Hydraulic control system of an automatic transmission with high-low control valve controlled by three pressures | |
KR100310912B1 (ko) | 자동변속기의제어장치 | |
JP3291051B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2977988B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2977989B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP3425700B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH10141497A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP3128098B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH0634036A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP3555169B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JPH05215221A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPH05296320A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP2911606B2 (ja) | 自動変速機用液圧制御システム |