JPH05214697A - 蒸気ボックス - Google Patents

蒸気ボックス

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JPH05214697A
JPH05214697A JP4233703A JP23370392A JPH05214697A JP H05214697 A JPH05214697 A JP H05214697A JP 4233703 A JP4233703 A JP 4233703A JP 23370392 A JP23370392 A JP 23370392A JP H05214697 A JPH05214697 A JP H05214697A
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コイヴクナス ペカ
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F7/00Other details of machines for making continuous webs of paper
    • D21F7/008Steam showers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カレンダー処理されるウエブ上への凝縮物の
沈着を防止し、蒸気処理プロフィルの制御を良好ならし
める蒸気ボックスを提供する。 【構成】 蒸気ボックスはカレンダー処理されるウエブ
1に蒸気を分配する手段4、10、13、16と、蒸気
分配手段に連結され、ウエブへの蒸気吹き付けを制御す
る少なくとも1つの弁5、6、7と、前記弁に熱い蒸気
を供給するための素子3、25、15、16、9を備え
る。各弁に少なくとも3つの蒸気チャンネル、即ち入口
チャンネル22、出口チャンネル23及び再循環チャン
ネル24と、逆止め素子20と、戻しパイプ27を備え
る。戻しパイプは弁の再循環チャンネルに連結され、再
循環チャンネルに差し向けられる蒸気を蒸気分配システ
ムの凝縮物戻しラインに送ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカレンダー処理される紙
ウエブに蒸気を分配するための蒸気分配手段と、前記蒸
気分配手段に連結されかつウエブへの蒸気の吹き付けを
制御することができる少なくとも1つの弁と、弁に熱い
蒸気を供給するための素子を備えた、紙ウエブのクロス
−マシンプロフィル式加湿と加熱のための蒸気ボックス
に関する。
【0002】
【従来の技術】カレンダー処理後の紙ウエブの光沢はカ
レンダー処理の前又はカレンダー処理の間にウエブを蒸
気で加熱、加湿することによって改善される。蒸気によ
る加湿はあらゆるカレンダー処理方法と共に使用され
る。蒸気は蒸気ボックスを経てウエブに差し向けられ
る。カレンダー処理するウエブの性質変化に起因して、
蒸気ボックスは通常は、独立して制御可能の区分室にウ
エブのクロス−マシン(cross-machine )方向に分割さ
れる。区分室毎に制御可能の蒸気供給は、区分室の湿気
(水分)プロフィルを均等化し、カレンダー処理される
ウエブの平滑性と光沢に及ぼす厚さと生地の変化の影響
を減らすために用いられる。制御可能の蒸気供給はウエ
ブの粗面側をより平滑な反対側よりも多くの蒸気で加湿
することによってウエブ生地の片面性を除くのに用いら
れる。しかし蒸気処理の主な目的は、カレンダー処理後
の紙光沢の改善と全ウエブ幅にわたって均質な光沢を得
ることにある。
【0003】被覆紙の品種に十分な光沢を与えるのに必
要な蒸気供給は比較的小さい典型的には2...10 k
g/m/h である。非被覆紙の品種では、蒸気供給はそれよ
り大きく、20...100 kg/m/h である。速く移動
するウエブに少量の蒸気を供給することには幾つかの問
題がある。多くの場合、ウエブへの蒸気供給はウエブの
吸収能力より大きく設定しなければならない。その場合
蒸気は蒸気供給点の付近で漏れることがあり、そこでそ
の蒸気は何れかの冷却器の表面で急速に凝縮することが
ある。かかる蒸気漏れは従来のすべての蒸気ボックスで
は不可避である。特別な欠点は、カレンダー処理される
ウエブの冷却器領域とカレンダーロール上での蒸気の凝
縮である。その結果、ウエブに過剰の加湿が起こり、そ
のため、ウエブ表面品質の劣化が生じる。ウエブ表面の
過剰水分は被覆の水膨れやカレンダーロールに対する粘
着を生ぜしめる。凝縮した水分は簡単に小滴を形成し、
それがウエブ面に載ると被覆をだいなしにする。
【0004】プロフィル修正蒸気の吹き付けにおいて、
蒸気供給は蒸気要求条件に応じて区分室毎にオンやオフ
に切り換えられる。もし何れかの区分室又は全蒸気ボッ
クスから来る蒸気供給がオフに切り換えられると、急速
に移動するウエブと共に運ばれる大量の空気が蒸気ボッ
クスの区分室を冷却する。その結果、水が前記ボックス
内で容易に凝縮して、蒸気供給が再びオンに切り換えら
たとき、ウエブ上に差し向けられる。かかる水滴のした
たり落ちは被覆紙ウエブに欠陥を生ぜしめる。それと一
致する状態は蒸気が低温始動でオンに切り換えられたと
きに生じる。凝縮物の形成とその後それが被覆されるべ
きウエブ上へはねかかることを防止することは前記ボッ
クスを蒸気又は電気で加熱することと、種々の型式の水
収集チャンネルとこのチャンネルに取付けられた排水ユ
ニオンを使用することによって試みられてきた。
【0005】米国特許公報第4,786,569号は過
剰の加湿蒸気が吸引装置により蒸気ボックスから周囲に
漏れ出ないようになした装置を開示している。しかし、
吸引装置の使用は蒸気が周囲へ拡散するのを防止する
が、後で水滴形成を起こす間欠的使用において凝縮防止
能力の欠如によりかかる装置は間欠的使用やウエブの水
分プロフィルのクロス−マシン式制御には適さない。
【0006】ヨーロッパ特許出願公報第0,380,4
13号は凝縮物がウエブ上に沈着しないようになす蒸気
供給装置を開示している。この装置は各蒸気吹き出し区
分室に対して1つの調節弁をもち、ウエブ上に差し向け
られる蒸気量の流量制御を可能となす。蒸気は弁から偏
向ヘッダー内に送られ、前記ヘッダー内でその速度ベク
トルが変えられ、それによって、蒸気に伴う凝縮物は分
離され、蒸気供給装置の外に導かれる。かかる装置、そ
のノズル、及び偏向ヘッダーは製作が複雑であり、偏向
ヘッダーの構造に起因して、該装置は蒸気が偏向ヘッダ
ーのノズルから上に差し向けられるように設置されなけ
ればならない。従って、かかる装置は常にウエブの下に
置かれなければならず、このことはその適用範囲を縮小
し、例えばウエブ上に蒸気を同時に両側吹き付けするこ
とを不可能にする。ウエブに上から吹き付けることは特
にソフト−ニップのカレンダー処理ではじばしば必要と
なる。更に、水滴がウエブに沈着するのを防止すること
は蒸気供給装置をウエブから比較的遠くに配置すること
によって試みられた。しかしこの配置は蒸気がウエブに
衝突する前に、ウエブと共に運ばれる空気層によって蒸
気が強く冷却されるという結果をもたらし、ウエブに与
える蒸気の加熱効果を低下させることになる。更に、蒸
気は蒸気温度が低下するにつれて水に凝縮し、そのた
め、水滴が直接にウエブ上に吹き付けられ、従って被覆
を損なう。
【0007】米国特許公報第4,945,654号は水
滴への凝縮が装置温度を100°C以上に連続的に保つ
ことによって防止される装置を開示している。蒸気温度
は装置の蒸気供給チャンバ内に配置された加熱素子によ
って十分上昇させられる。装置を十分高い温度に維持
し、蒸気を蒸気供給チャンバ内で加熱することは多量の
エネルギーを消費するため、かかる装置の使用を非効率
的となす。
【0008】更に、蒸気ノズル構造は当業界では紙ウエ
ブを乾燥するために使用する吸引ノズルに似ていること
が知られている。かかる例では、蒸気はウエブのマシン
方向と反対にウエブと隣接した平面間の間隙内に噴射さ
れる。前記平面とノズルの出口縁は噴射蒸気によって温
かに保たれ、それによって蒸気が水滴に凝縮して引き続
きウエブ上に沈着するのを防止する。かかるノズル構造
は接近した距離でウエブ上に蒸気を噴射するため、熱伝
達を有効ならしめる。しかし、もしウエブセクション上
の何れかのノズルが或る時間中不使用状態に留まれば、
ノズルスロットトに連通した蒸気チャンバは凝縮物を蓄
積し、この凝縮物は蒸気吹き付けの再開時にウエブ上に
容易に噴射される。更に、ノズルの出口縁は比較的複雑
な加熱構造をもつ。吹き付けられる蒸気量はノズルに入
る蒸気量を変えることによって変えられる。それ故、ノ
ズルの蒸気チャンバ内の蒸気流量は変わる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はカレン
ダー処理されるウエブ上への凝縮物の沈着を防止し、蒸
気処理プロフィルの制御を良好ならしめる蒸気ボックス
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は蒸気ボックス内
の各蒸気供給制御弁に蒸気再循環チャンネルを備え、前
記チャンネルを通して蒸気を送って弁を温かく保ちかつ
水への蒸気の凝縮を防止するという概念に基づいてい
る。
【0011】詳細には、本発明の蒸気ボックスは各弁が
少なくとも3つの蒸気チャンネル、即ち蒸気を該弁に供
給するための入口チャンネル、蒸気をウエブに供給する
ための弁の出口チャンネル及び蒸気を再循環させるため
の再循環チャンネルと、出口チャンネルと弁の再循環チ
ャンネルの間で入口チャンネルからの入来蒸気を制御し
て分割するための逆止め素子をもち、更に、戻しパイプ
が弁の再循環チャンネルに連結されており、弁の再循環
チャンネルに差し向けられる蒸気を例えば蒸気分配シス
テムの凝縮物戻しラインに送ることができるよう構成し
たことを特徴とする。
【0012】本発明は大きな利点を有する。本発明装置
は冷たい蒸気と熱い蒸気との界面を蒸気がウエブに差し
向けられる場所に接近して置くようになす。その結果、
該装置は蒸気吹き付けが制御を絶たれとき、冷たい領域
を生じることがなく、従って蒸気は水滴に凝縮すること
ができない。循環チャンネルを経て循環する蒸気はスタ
ンバイの間弁を温かに保ち、弁内に形成される凝縮物を
吹き払う。弁と蒸気供給チャンネル内の凝縮は再循環と
冷たい領域の排除によって防止される。そのため、蒸気
吹き付けの開始時に蒸気ボックスに生じる一般的な水滴
形成が回避される。水滴形成の防止はプロフィル制御式
蒸気吹き付けにおいては必須である。というのは、ウエ
ブに所望の水分プロフィルを得る目的で蒸気ボックスの
隣接区分室内の弁をしばしば開閉するからである。区分
室における蒸気吹き付けの開始は何れも水分プロフィル
の良好な制御性とウエブ性質の変化への迅速な応答性を
得るために遅延無しで起こされなければならない。
【0013】本発明の蒸気ボックスは色々な容積制御範
囲をもつようにして数個の弁を並列に配置することが可
能である。かかる構成はウエブへの蒸気吹き付けの広い
制御範囲を与える。種々の制御範囲は好適には個別の弁
によってカバーされる。というのは、もし小さい容積流
量を大容量弁によって吹き付けることを試みるならば、
流速は小さく保たれ、ウエブへの蒸気の衝撃は無効にさ
れる。遅く流れる蒸気はかかる状態ではウエブに当たる
前に冷たくなり、そのため、蒸気の一部は水に凝縮し
て、ウエブ平面上を移動する。本発明装置の追加の利点
は、その構造によってウエブの上と下の両方に据え付け
ることができ、ウエブの両側で蒸気当て領域を精密に整
列させることができることにあり、従ってウエブの両側
のウエブ性質を同じに保つことが簡単にできることにあ
る。蒸気ボックスはウエブに接近させて据え付けること
ができ、そのため熱と水分の伝達が有効になる。本発明
の蒸気ボックスは、蒸気の側方吹き出しが実質上減少
し、そのため、エネルギーロスを小さく保ち、周囲温度
と湿気の不要な増大を回避することができるように設計
される。以下、本発明を図示の実施例につき説明する。
【0014】
【実施例】蒸気ボックスは紙ウエブ1の下か,又は別法
として図1に示すようにウエブの上に据え付けることが
できる。ボックスは蒸気ボックスの構成部品を収容する
外殻構造物2によって包囲される。蒸気は供給パイプ3
を経てボックス内に供給され、ウエブ1に向けられる蒸
気量は弁5...7によって制御される。蒸気は分配格
子4を通してウエブ1に向けられる。弁5...7は3
つの弁グループに分けられる。各グループは異なった寸
法の3つの弁からなり、蒸気ボックスの縦軸線に沿った
各制御区分室は1つの弁グループを備える。異なった寸
法の弁を使用すれば、蒸気流の広い制御範囲が与えられ
る。ウエブ1に向けられる蒸気の内部エネルギーはウエ
ブ1と共に運ばれる空気層をウエブ1の表面から除く手
入れをするのに十分な高さでなければならない。その手
入れの後に蒸気は有効にウエブを加熱することができ
る。低い容積流量(2...20kg/m/h)では、大口径
の弁中の蒸気速度は蒸気がウエブ1に達することができ
ない程の遅さに留まる。小口径の弁を使用すれば、蒸気
流の内部エネルギーは低容積流量であっても十分に高く
保たれる。
【0015】図2は図1に示した蒸気ボックスの1つの
制御区分室の縦断面図である。弁5...7は支持ビー
ム8上に据え付けられる。このビームは蒸気吹き出しダ
クト10を含む。蒸気吹き出しダクト10は支持ビーム
8、中間壁11及びスロット付き分配格子によって画成
される蒸気吹き出しスぺース16に出口をもつ。ダクト
10の開口点に対向して或る距離離れて置かれるのは均
等化プレート13であり、前記プレート上には蒸気吹き
出しダクト10から出る蒸気ジェットが衝突する。均等
化プレート13は蒸気ジェットを制御区分室の領域内に
分配し、まだジェット中に潜在的に残っている水滴がウ
エブ1に吹き付けられないようになす。蒸気吹き出しス
ぺース16中の蒸気温度はセンサー14によってモニタ
される。支持ビーム8は他のチャンネル9、15をも
ち、前記チャンネルの機能については後述する。
【0016】図3は蒸気ボックス中の蒸気循環チャンネ
ルの配置を示す。蒸気チャンバ25、26は蒸気吹き出
しスぺース16の両側に設けられる。これらのチャンバ
25、26は連絡チャンネル15によって連結される。
第1の蒸気チャンバ25は蒸気供給パイプ3を連結され
る。反対側の蒸気チャンバ26は弁5に通じる蒸気入口
パイプ9をもち、前記パイプを経て弁を加熱するのに使
用される蒸気が再循環して凝縮物戻しラインに戻され
る。弁5から出る蒸気吹き出しダクト10は蒸気吹き出
しスぺース16に入る。加圧蒸気が蒸気供給パイプ3を
経て第1蒸気チャンバ25に供給されると、前記チャン
バは加熱される。蒸気は更に第2チャンバ26に流れ、
このチャンバも加熱される。従って、蒸気吹き出しスぺ
ース16の両側とウエブ1に面する側の表面は連続的に
温かに保たれ、そのため凝縮物はこれらの表面に生じる
ことはできず、蒸気吹き出しスぺース16の温度は連続
的に蒸気チャンバ25、26の温度とほぼ同じに維持さ
れる。
【0017】第2チャンバ26から蒸気は弁5の蒸気入
口パイプ9に流れる。この弁は三方弁であり、その1実
施例は図4に示す。前記弁は3つのチャンネル22、2
3、24に連結される。入口チャンバ22は蒸気ボック
ス中の弁の蒸気入口パイプ9に連結される。出口チャン
ネル23は蒸気吹き出しダクト10に連結され、再循環
チャンネル24は連結片18を経て凝縮物戻しパイプ2
7に連結される。弁の流れチャンバは両端にシール21
をもつ逆止め素子20を備える。前記弁はソレノイド1
9によって電気的に作動される。ウエブ1に何れかの区
分室を通じて蒸気を当てる必要があるときは、区分室の
逆止め素子20が再循環チャンネル24の座付き開口に
対して駆動され、そのために、シール21は再循環チャ
ンネル24を閉じる。次いで、蒸気入口パイプ9を通っ
て弁の入口チャンネル22に入る蒸気は弁の出口チャン
ネル23に沿って弁の流れチャンバを経て蒸気吹き出し
ダクト10に向けられる。もし蒸気流を遮断したけれ
ば、逆止め素子20が出口チャンネル23の座付き開口
に対して駆動され、そのために、蒸気は入口チャンネル
22から弁の流れチャンバを経て再循環チャンネル24
に、更に凝縮物戻しパイプ27に流入できる。従って、
熱い蒸気が全蒸気ボックスの蒸気循環によって送られ、
蒸気供給システムの凝縮物戻しラインに戻される。蒸気
は該装置の全蒸気循環システムを通って連続的に流れる
ので、蒸気に接触するすべての構成部品は熱く保たれ、
凝縮物は該装置のチャンネルやチャンバ内に生じない。
弁5中の蒸気の連続流は特に重要である。慣例の弁シス
テムでは、蒸気は閉鎖された弁を流れないようにされ、
そのため、たとえ弁が比較的温かく保たれていても、静
止蒸気が凝縮する。その場合、弁内で凝縮した水は弁の
開口でウエブ1に吹き付けられ、かくしてウエブ表面を
だいなしにする。
【0018】蒸気ボックスの各制御区分室は数個の弁を
もつので、その数はこの実施例では3つ(5、6、7)
であるが、蒸気は弁がオンに切り換えられたとき、他の
弁を通して循環させられる。多数の制御弁の使用は従来
は不可能であった。というのは、閉鎖した弁中に凝縮物
が溜まるからである。
【0019】図5は蒸気チャンバ25、26の凝縮物除
去システムを示す。1つのチャンバ、この場合チャンバ
26の端部は2つの凝縮物出口28を備える。一方の出
口は凝縮物除去用に使われ、他方の出口はプラグ29に
よって夫々栓をされる。前記一方の出口は蒸気ボックス
がウエブの上にあるか又は下にあるかに依存して選択さ
れる。蒸気チャンバ25、26は蒸気ボックスの端部に
置かれたチャンネル30を連通させることによって連結
され、そのため、チャンバ内で凝縮するかも知れない水
は凝縮物除去出口28に流れることができる。出口28
はウエブ外側に延びるボックス壁部分で、蒸気ボックス
の端部に接近して置かれる。他の凝縮物除去方法は、例
えば凝縮物除去出口を蒸気ボックスの端部に置くことに
よって可能である。
【0020】上述の好適構造に加えて、本発明は他の実
施例も可能である。蒸気弁の構造と数は場所的要件に応
じて変えることができる。しかし弁は少なくとも蒸気の
戻り循環を容易にする三方型構造とするが、蒸気出口チ
ャンネルは閉鎖される。別の便利な構造は、制御弁とし
て比例弁を使用することであり、この場合、ウエブに吹
き付けられる蒸気と凝縮物戻しラインに再循環させられ
る蒸気の相対的比率を変えて、蒸気の再循環を維持する
と共に蒸気をウエブに差し向けることができるようにな
す。この構造は大きな循環蒸気流量を使用することがで
き、そのため、大きな循環蒸気量の助けを借りて蒸気ボ
ックスを熱く保つことが可能になる。該装置はウエブ方
向にも連続して配置される多数の蒸気吹き出し区分室を
もつように構成することができる。かかる蒸気ボックス
は例えばチャンバ間に2つの蒸気吹き出しスぺースと連
続した3つの蒸気チャンバをもつ。
【0021】蒸気パイプ及びダクトの構造、配置は本発
明による蒸気ボックスのために変えることができる。し
かし、弁に蒸気を送る入口パイプの端部は、チャンバ中
に出来る凝縮物が弁に到達しないようにするため蒸気チ
ャンバの上部又は下部に接近し過ぎないようにする。有
利な位置はチャンバ壁のほぼ中間点であり、こうすれ
ば、蒸気ボックスは、ウエブの上又は下の何れかに構造
を変えることなしに、据え付けることができる。第1蒸
気チャンバに蒸気を供給するのに加えて又はその代わり
に、熱い蒸気は該装置の蒸気循環システムの他の部分
に、例えば直接に弁又は第2蒸気チャンバに供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸気ボックスの1実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1の蒸気ボックスの部分断面図である。
【図3】図2のボックスの断面図である。
【図4】本発明の蒸気ボックスに使用される三方弁の縦
断面図である。
【図5】図1の蒸気ボックスの端部断面図である。
【符号の説明】
1 紙ウエブ 3 供給パイプ 5、6、7 弁 8 支持ビーム 9 蒸気入口パイプ 10 蒸気吹き出しダクト 13 均等化プレート 14 センサー 16 蒸気吹き出しスぺース 20 逆止め素子 22、23、24 チャンネル 25、26 蒸気チャンバ 27 凝縮戻しパイプ 28 凝縮物出口 29 プラグ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレンダー処理されるウエブ(1)に蒸
    気を分配するための蒸気分配手段(4、10、13、1
    6)と、前記蒸気分配手段に連結されかつウエブへの蒸
    気の吹き付けを制御することができる少なくとも1つの
    弁(5、6、7)と、弁(5、6、7)に熱い蒸気を供
    給するための素子(3、25、15、16、9)を備え
    た蒸気ボックスにおいて、各弁(5、6、7)が少なく
    とも3つの蒸気チャンネル、即ち蒸気を該弁に供給する
    ための入口チャンネル(22)、蒸気をウエブ(1)に
    供給するための弁の出口チャンネル(23)及び蒸気を
    再循環させるための再循環チャンネル(24)と、出口
    チャンネル(23)と弁の再循環チャンネル(24)の
    間で入口チャンネル(22)からの入来蒸気を制御し分
    割するための逆止め素子(20)をもち、更に、戻しパ
    イプ(27)が弁(5、6、7)の再循環チャンネル
    (24)に連結されており、弁(5、6、7)の再循環
    チャンネル(24)に差し向けられる蒸気を例えば蒸気
    分配システムの凝縮物戻しラインに送ることができるよ
    う構成したことを特徴とする蒸気ボックス。
  2. 【請求項2】 蒸気吹き出しスぺース(16)を備え、
    前記吹き出しスぺースはボックスの縦軸線上で複数の区
    分室に分割されかつ一側が少なくとも部分的に開放して
    いる蒸気ボックスにおいて、各区分室が少なくとも3つ
    の弁(5、6、7)をもち、これらの弁の出口チャンネ
    ル(23)は蒸気吹き出しダクト(10)によって連結
    され、前記弁を蒸気吹き出しスぺース(16)に接続す
    ることを特徴とする請求項1に記載の蒸気ボックス。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つの蒸気チャンバ(25、
    26)を備え、前記蒸気チャンバは少なくとも1つの蒸
    気吹き出しスぺース(16)の両側に設けられ、前記チ
    ャンバ(25、26)の一方の壁が前記蒸気吹き出しス
    ぺース(16)の一側を形成し、前記チャンバ(25、
    26)の他方の壁がウエブ(1)に向けられるよう構成
    したことを特徴とする請求項2に記載の蒸気ボックス。
  4. 【請求項4】 蒸気入口パイプ(3)が第1の蒸気吹き
    出しチャンバ(25)に連結され、前記第1チャンバ
    (25)は少なくとも1つの連通チャンバ(15)によ
    って第2チャンバ(26)に連結され、第2チャンバ
    (26)は入口パイプ(9)によって弁(5、6、7)
    の入口チャンネル(22)に連結され、弁(5、6、
    7)の再循環チャンネル(24)が戻しパイプ(27)
    連結され、前記弁の出口チャンネル(23)が蒸気吹き
    出しダクト(10)によって蒸気吹き出しスぺース(1
    6)に連結され、かくして弁(5、6、7)がウエブ
    (1)に又は弁(5、6、7)を経て戻しパイプ(2
    7)に循環蒸気を差し向けるよう制御されることを特徴
    とする請求項3に記載の蒸気ボックス。
  5. 【請求項5】 蒸気吹き出しチャンバ(25、26)に
    出口を開く蒸気吹き出しチャンバ(25、26)間の連
    通チャンネル(15)の開口が第2チャンネル(25、
    26)の上部と下部の壁の縁から或る距離を置いて離間
    していることを特徴とする請求項4に記載の蒸気ボック
    ス。
  6. 【請求項6】 弁(5、6、7)の入口パイプ(9)の
    開口が第2チャンバの上部と下部の縁から或る距離を置
    いて離間していることを特徴とする請求項4に記載の蒸
    気ボックス。
  7. 【請求項7】 蒸気吹き出しチャンバ(25、26)の
    数は少なくとも3つであり、蒸気吹き出しスぺース(1
    6)の数は少なくとも2つであることを特徴とする請求
    項3に記載の蒸気ボックス。
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