JPH0633552B2 - ウエブの加湿装置及び加湿方法 - Google Patents

ウエブの加湿装置及び加湿方法

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JPH0633552B2
JPH0633552B2 JP10704991A JP10704991A JPH0633552B2 JP H0633552 B2 JPH0633552 B2 JP H0633552B2 JP 10704991 A JP10704991 A JP 10704991A JP 10704991 A JP10704991 A JP 10704991A JP H0633552 B2 JPH0633552 B2 JP H0633552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状のフィルム、布、
あるいはこれらの複合物、加工物等(以下、ウエブとい
う。)を加湿する方法と、この方法に直接使用する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、ウエブの組織内部に至るま
で、均一な加湿を行うことができるとともに、該加湿量
を正確に調整することができるウエブの加湿装置を先に
提供した(特公昭56−57984号)。
【0003】すなわち、この装置は、走行するウエブに
蒸気を凝縮させて加湿する装置であって、蒸気のみで形
成された湿潤雰囲気を保持するチャンバと、このチャン
バの前工程に設けたウエブの温度を調整する調整ロ−ル
と、上記チャンバの後工程に設けたウエブの水分の再蒸
発を防止する冷却ロ−ルと、ウエブを調整ロ−ル、チャ
ンバ及び冷却ロ−ルへと走行させる移送手段とよりなる
ものである。
【0004】そして、前記湿潤雰囲気保持手段であるチ
ャンバは、走行するウエブの片面または両面に設けられ
た蒸気噴出ノズル、蒸気の露結を防止する加熱壁及び外
気の混入を防止する空気遮断ノズルとで囲まれた蒸気ト
ランクを有し、かつ、その外面側を排気路と保温壁で断
熱されたものである。
【0005】上記構成の装置であると、調整ロ−ルによ
って、予めウエブの温度を湿潤雰囲気中の露点又は飽和
蒸気温度の温度(以下、単に露点温度という。)よりも
低い温度に調整した後、チャンバの中でこのウエブを露
点温度あるいは該温度をわずかに上回る温度の蒸気のみ
で形成された湿潤雰囲気中を通過させ、これにより、ウ
エブと蒸気間に蒸気の状態変化を伴う熱交換を関与させ
て、ウエブの内部全面に均一な凝縮と同時に加湿を施し
ている。
【0006】すなわち、この加湿機は、約1気圧100
℃の条件下での蒸気の凝縮原理を応用している。チャン
バ内は、ウエブの出入口に設置された蒸気噴出シールノ
ズルにより事実上外気と分離されており、ごく少量の空
気と蒸気粒子により構成されている。加湿はこの蒸気粒
子(平均粒子径20オングストローム)がウエブと接触
し、その潜熱を放出して凝縮した時に生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の加湿装置に
おいては、湿潤雰囲気中をチャンバ全体で保持している
ため、そのチャンバの構成が大きくなった。
【0008】すなわち、具体的には、蒸気噴射ノズルを
チャンバ内のウエブの走行路の全てにわたって設けてい
るため、この蒸気噴射ノズルに蒸気を送る部分と、この
蒸気噴射ノズル等の壁面を加熱するための加熱手段とよ
りなる蒸気トランクが大きくなるという問題点があっ
た。
【0009】また、蒸気噴射ノズルをチャンバ内のウエ
ブの走行路の全てにわたって設けて、これら蒸気噴射ノ
ズルから蒸気を噴射するため、噴射する蒸気量も多量に
なるという問題点があった。
【0010】
【発明の目的】そこで本発明は、上記問題点に鑑み、ウ
エブに加湿するチュンバの大きさを小さくでき、噴射す
る蒸気量も少なくできる加湿装置と加湿方法を提供する
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、ウ
エブの温度を露点温度より低い温度に調整する調整ロ−
ルと、露点温度よりわずかに上回る温度の蒸気のみで形
成された湿潤雰囲気中を保持し、ウエブを導入口から導
入してこの湿潤雰囲気中を走行させ導出口から導出する
チャンバと、ウエブの水分の再蒸発を防止する冷却ロ−
ルとよりなる加湿装置であって、前記チャンバの内部に
は、ウエブの片面また両面に蒸気を噴射する噴射ノズル
が、導入口付近にウエブの幅方向に沿って設けられ、露
点温度よりわずかに上回る温度にチャンバ内を保温する
保温手段が設けられてなるものである。
【0012】本発明の請求項2の加湿方法は、走行する
ウエブをその走行途上で加湿する方法であって、あらか
じめウエブの温度を露点温度より低い温度に調整した
後、露点温度よりわずかに上回る温度の湿潤媒体である
蒸気をウエブの幅方向に沿ってウエブの片面また両面に
噴射した後、前記ウエブを露点温度よりわずかに上回る
温度の雰囲気中を走行させて、ウエブの全面に均一な加
湿を施すものである。
【0013】
【作 用】あらかじめウエブの温度を露点温度より低い
温度に調整ロ−ルによって調整する。
【0014】露点温度より低い温度に調整されたウエブ
を、導入口からチャンバ内に導入する。
【0015】チャンバ内において、噴射ノズルから湿潤
雰囲気中の露点温度よりわずかに上回る温度の蒸気をウ
エブの幅方向に沿ってウエブの片面また両面に噴射し、
前記ウエブを露点温度よりわずかに上回る温度の雰囲気
中を走行させることにより加湿させる。
【0016】加湿されたウエブを導出口からチャンバ外
に導出する。
【0017】ウエブの水分の再蒸発を冷却ロ−ルによっ
て防止する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図4に
基づいて説明する。
【0019】符号10は、本実施例を示す加湿機の本体
であるチャンバである。このチャンバ10は、蒸気のみ
で形成された雰囲気を保持する手段であって、上部蒸気
トランク12と下部蒸気トランク14とより構成されて
いる。これら上下部蒸気トランク12,14はそれぞれ
上下方向に分離可能であり、この上下部蒸気トランク1
2,14の間をウエブが走行する。
【0020】符号16は、チャンバ10の一側面に設け
られたウエブFの導入口である。
【0021】符号18は、チャンバ10の他側面に設け
られたウエブFの導出口である。
【0022】符号20は、上部蒸気トランク12の内部
に設けられた加熱室である。この加熱室20は、板金部
材で囲まれており、導入口16の側から、蒸気噴射室2
2、蒸気供給室24及び保温室26とに仕切られてい
る。
【0023】符号28は、下部蒸気トランク14の内部
に設けられた加熱室である。この加熱室28は、導入口
16側から、蒸気噴射室30、蒸気供給室32及び保温
室34に仕切られている。
【0024】符号36は、上部蒸気トランク12の天井
面において導入口16側に設けられた排気口である。
【0025】符号38は、上部蒸気トランク12の天井
面において導出口18側に設けられた排気口である。
【0026】符号40は、下部蒸気トランク14の底面
において導入口16側に設けられた排気口である。
【0027】符号42は、下部蒸気トランク14の底面
において導出口18側に設けられた排気口である。
【0028】符号44は、蒸気供給室24へ調整バルブ
46を介して蒸気を供給する供給パイプである。この供
給パイプ44から供給される蒸気は、調整バルブ46を
経ることによって、飽和蒸気温度あるいは該温度をわず
かに上回る温度の蒸気、例えば温度が101℃〜104
℃、気圧が大気圧と略同じの1.033kg/cm
ある蒸気が供給される。この蒸気を供給する理由は、蒸
気粒子の大きさが最小になるため、これにより、ウエブ
Fに吸収されやすいためである。
【0029】符号48は、保温室26に蒸気を供給する
保温パイプである。この保温パイプ48から供給される
蒸気は、調整バルブ50を経て、その温度が100℃よ
りやや高めで気圧も大気圧よりやや高い程度に設定され
たものである。
【0030】符号49は、保温室26内の蒸気を外に排
出する排出パイプである。
【0031】符号52は、蒸気供給室32へ調整バルブ
54を通して、蒸気を供給する供給パイプである。この
供給される蒸気は、供給パイプ44から供給される蒸気
と同じものである。
【0032】符号56は、保温室34へ調整バルブ58
を通して蒸気を供給する保温パイプである。この供給さ
れる蒸気は、保温パイプ48から供給される蒸気と同じ
ものである。
【0033】符号59は、保温室34内の蒸気を外に排
出する排出パイプである。
【0034】符号60は、チャンバ10の導入口16の
前工程に設けられた調整ローラである。この調整ローラ
60は、走行するウエブFの温度を露点温度よりも低い
温度に調整して、チャンバ10に導入させるものであ
る。
【0035】符号62は、チャンバ10の導出口18の
後工程に設けられた冷却ロ−ルである。この冷却ロ−ル
62は、走行するウエブFへ加湿した水分の再蒸発を防
止するものである。すなわち、加湿されたウエブは導出
口18付近では露点温度近くまで昇温されており、その
まま大気中にさらすとウエブの水分が蒸発を起こし増加
水分のロスとなるため、加湿直後に冷却ロ−ル62によ
って接触急冷する。
【0036】次に、加熱室20の詳細について説明す
る。
【0037】加熱室20は前記したように、蒸気噴射室
20、蒸気供給室24、保温室26とより構成されてい
る。
【0038】蒸気噴射室22と蒸気供給室24の仕切壁
の間には、蒸気通過口64が設けられている。
【0039】蒸気噴射室22の底面22aには、走行す
るウエブFへ蒸気を噴射するための長孔状の噴射口66
が設けられている。この実施例では、噴射口66は長孔
状であるが、これに代えて千鳥足状に複数個の噴射口を
設けたり、一直線状に複数個の噴射口を設けてもよい。
【0040】供給パイプ44から供給された蒸気は、蒸
気供給室24に入った後、蒸気通過口64を経て、蒸気
噴射室22に入り噴射口66からウエブFに噴射され
る。
【0041】保温室26は板金よりなる仕切壁68によ
って、上保温室26aと下保温室26bとに仕切られて
いる。保温パイプ48から供給された蒸気は、下保温室
26bに供給され下保温室26b全体が100℃の雰囲
気温度よりわずかに高い温度に保温される。保温パイプ
48から供給された蒸気は、排出パイプ49から排出さ
れる。
【0042】蒸気噴射室22と保温室26とのウエブF
の走行する方向に関する距離関係は、蒸気噴射室22
は、ウエブFの導入側の一部でよく、それ以外のほとん
どの部分は保温室26によって占められている。したが
って、チャンバ10に導入されたウエブFはその導入口
16近傍で蒸気を噴射され、その後は保温室26をほと
んど通過する構造となっている。
【0043】また、下部蒸気トランク14に設けられた
加熱室28も、加熱室20と上下対称な構造に設けられ
ており、噴出口66の真下に当る位置に、蒸気噴射室3
0からの噴射口70が設けられている。
【0044】次に、ウエブFの幅方向に供給される蒸気
量を、所要間隔毎に調整できる蒸気量調整装置71につ
いて図2及び図3に基づいて説明する。
【0045】この蒸気量調整装置71は、ウエブFの幅
方向に供給される蒸気量に差を与えることで、ウエブF
のカ−ルの矯正及び幅方向の加湿調整ができる。すなわ
ち、ウエブFの両耳部が下方へカ−ルしている場合に
は、両耳部付近の噴射口66の上からウエブFへ噴射す
る蒸気量を中央部より多くして、このカ−ルを矯正する
ものである。
【0046】蒸気噴射室22の底面22aには、前記し
たように、長孔状の噴射口66が設けられている。この
噴射口66の上には、金属製の蒸気量調整板72がウエ
ブFの幅方向に設けられている。この蒸気調整板72
は、断面山形となっており、ウエブFの幅方向に調整面
74,76を有し、この調整面74,76がお互いに中
央部78でつき合うようになっている。そのため、この
中央部78を下方へ押圧すると調整面74,76のつき
合う角度θが広がる。
【0047】調整面74及び調整面76の端面には、円
形の切欠部80がウエブFの幅方向に複数個所要間隔毎
に設けられている。
【0048】中央部78には、ウエブFの幅方向に所要
間隔毎に調整棒82が複数本突設されている。この調整
棒82の先端部には雌ネジ部83が設けられている。
【0049】これら調整棒82の上方であって、上部ト
ランク室12の上部には、調整弁84が設けられてい
る。調整弁84の下部から前記雌ネジ部83と螺合する
雄ネジ部85が設けられている。
【0050】調整弁84を回転させることにより、調整
棒82が上下方向に移動し、調整面74,76が底面2
2aに押圧されてそのつき合う角度θが変化する。この
角度θが変化すると、底面22aと蒸気量調整板72と
の接触面積が変化することによって切欠部80の開口面
積が変化する。そのため、切欠部80を通過する蒸気量
が変化する。
【0051】すなわち、ウエブFの幅方向において蒸気
量を少なくしたい個所だけ、調整弁84によって調整棒
82を下方に下げ、つき合う角度θが広くする。する
と、切欠部80の開口面積が小さくなり、噴射口66か
ら噴射される蒸気の量が小さくなる。
【0052】また、蒸気噴出室30にも同様の蒸気量調
整装置71が備わっている。
【0053】上記構成の加湿機の作動状態について説明
する。
【0054】調整ロ−ル60によって、適当な温度にな
ったウエブFが導入口16を経て、チャンバ10に入
る。
【0055】ウエブFは、蒸気噴射室22,30の間を
通る時にウエブFの上方にある噴射口66と下方にある
噴射口70からウエブFの両面へ蒸気が噴射される。こ
の場合に、チャンバ10の蒸気噴射室22,30付近は
蒸気のみで形成された雰囲気となっている。そのため、
この蒸気粒子(平均粒子径20オングストローム)がウ
エブと接触し、その潜熱を放出して凝縮して加湿が行な
われる。そして、ウエブは、露点温度に達した場合、蒸
気の潜熱の放出先がなくなり加湿は停止する。ところ
で、ウエブFが、最大加湿水分を得るためには、導出口
18付近で露点温度に達していることが必要であるが、
本発明の場合には、蒸気を導入口16付近で噴射するだ
けで、ウエブFが、導出口18付近で露点温度に達す
る。すなわち、導入口16付近で蒸気を噴射した後、保
温室26を1気圧より少し高めの過熱蒸気で加熱してい
る。本体10、保温室26等の熱のロス等があるため、
実用上は、100℃の飽和蒸気を全域で供給するのと同
じ効果がある。そのため、導入口16付近でのみウエブ
Fの両面へ蒸気が噴射すれば、従来と同じ性能で加湿が
できる。
【0056】これにより、本実施例は、蒸気を導入口付
近で噴射するだけで、従来の加湿機(特公昭58−57
984号)のように、チャンバの走行路全面で蒸気を噴
射する必要がない。そのため、そのチャンバ内部の構造
が非常に簡単となり、チャンバ10の大きさも小さくす
ることができる。また、蒸気の噴射量も少なくすること
ができる。この点が本発明の最大の特徴と言える。
【0057】導出口18から出たウエブFは冷却ロ−ル
62を経て、その蒸気の再蒸発が防止される。
【0058】チャンバ10内部の蒸気は、それぞれ、排
気口36,38,40,42から排出される。この場合
に、排気口36等の周りに水滴がつかないように、加熱
管がこの周りを走っている。
【0059】図4は、本発明の第2の実施例を示す加湿
機である。
【0060】第2の実施例の加湿機のチャンバ110と
第1の実施例のチャンバ10との異なる点は、導出口1
8付近にも蒸気噴射室122,130を設けた点にあ
る。
【0061】この蒸気噴射室122,130を設けた理
由は、ウエブFに加湿を施す目的でなく、チャンバ10
の内部に空気を入り込まないようにして、チャンバ10
の内部が蒸気のみで構成されるようにするための、いわ
ば遮断膜とも言える蒸気を噴射するためのものである。
【0062】この蒸気噴射室122,130には、蒸気
が供給される供給パイプが接続され、ウエブFの表裏面
に蒸気を噴射する構造となっている。
【0063】これにより、チャンバ10の内部の蒸気の
雰囲気が一層完全なものとなり、ウエブFに対する加湿
の性能が向上する。
【0064】次に、蒸気噴射室22における蒸気量調整
装置171の第2の実施例を説明する。
【0065】図5は、その蒸気量調整装置171の縦断
面図である。
【0066】図5に示すように、蒸気噴射室22を上下
方向に仕切壁86で仕切り、この仕切壁86に貫通孔8
8を設ける。
【0067】この貫通孔88に貫通可能な楔90を設け
る。そして、この楔90を調整弁84によって上下動自
在にし、調整弁92を回転させることによって、楔90
を上下動させ、貫通孔88の開口面積の量を調整する。
この楔90はウエブFの幅方向に所要間隔毎に設けられ
ており、蒸気量が少なくて済む個所には、この楔90に
よって貫通孔88の開口面積を少なくすればよい。
【0068】図6及び図7は、蒸気量調整装置271の
第3の実施例を示す斜視図及び平面図である。
【0069】この蒸気量調整装置271は、蒸気噴射室
22を仕切壁186によって上下方向に仕切ることによ
って、上部噴射室と下部噴射室とを形成する。さらに、
下部噴射室をウエブFの幅方向に所要間隔毎に区画壁1
87によって小下部噴射室22bに区切る。
【0070】この仕切壁186には、小下部噴射室22
b毎に長孔状の貫通孔188が設けられている。
【0071】仕切壁186の上には円形の閉塞板190
が設けられている。この閉塞板190は、偏心した位置
から突設された調整棒182によって回転可能である。
そして、閉塞板190を調整棒182によって回転させ
ることによって貫通孔188の開口面積を変化させるこ
とができる。
【0072】これにより、小下部噴射室22b毎に噴射
口66から噴射される蒸気の量を調整することができ
る。
【0073】なお、蒸気量調整装置71,171,27
1の調整弁は全て手動で回転させる構造にしていたが、
これに代えてモ−タ等で回転させてもよい。さらに、セ
ンサ等でフィ−ドバック機構を構成して自動化してもよ
い。
【0074】
【発明の効果】上記により、本発明のウエブの加湿装置
及び加湿方法であると、蒸気を導入口付近で噴射するだ
けで、従来の加湿機のように、チャンバの走行路全面で
蒸気を噴射する必要がない。そのため、そのチャンバ内
部の構造が非常に簡単となり、チャンバの大きさも小さ
くすることができる。また、蒸気の噴射量も少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の加湿機の縦断面図である。
【図2】蒸気量調整装置の縦断面図である。
【図3】蒸気量調整装置の斜視図である。
【図4】第2の実施例の加湿機の縦断面図である。
【図5】蒸気量調整装置の第2の実施例の縦断面図であ
る。
【図6】蒸気量調整装置の第3の実施例の斜視図であ
る。
【図7】蒸気量調整装置の第3の実施例の平面図であ
る。
【符号の説明】
10……加湿機のチャンバ 16……導入口 18……導出口 20……加熱室 22……蒸気噴射室 24……蒸気供給室 26……保温室 28……加熱室 30……蒸気噴射室 32……蒸気供給室 34……保温室 44……供給パイプ 48……保温パイプ 52……供給パイプ 56……保温パイプ 60……調整ロ−ル 62……冷却ロ−ル 66……噴射口 70……噴射口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエブの温度を湿潤雰囲気中の露点又は飽
    和蒸気温度より低い温度に調整する調整ロ−ルと、湿潤
    雰囲気中の露点又は飽和蒸気温度よりわずかに上回る温
    度の蒸気のみで形成された湿潤雰囲気中を保持し、ウエ
    ブを導入口から導入してこの湿潤雰囲気中を走行させ導
    出口から導出するチャンバと、ウエブの水分の再蒸発を
    防止する冷却ロ−ルとよりなる加湿装置であって、前記
    チャンバの内部には、湿潤雰囲気中の露点又は飽和蒸気
    温度よりわずかに上回る温度の蒸気をウエブの片面また
    両面へ噴射する噴射ノズルが、導入口付近にウエブの幅
    方向に沿って設けられ、湿潤雰囲気中の露点又は飽和蒸
    気温度よりわずかに上回る温度にチャンバ内を保温する
    保温手段が設けられてなることを特徴とするウエブの加
    湿装置。
  2. 【請求項2】走行するウエブをその走行途上で加湿する
    方法であって、あらかじめウエブの温度を湿潤雰囲気中
    の露点又は飽和蒸気温度より低い温度に調整した後、湿
    潤雰囲気中の露点又は飽和蒸気温度よりわずかに上回る
    温度の湿潤媒体である蒸気をウエブの幅方向に沿ってウ
    エブの片面また両面に噴射した後、前記ウエブを湿潤雰
    囲気中の露点又は飽和蒸気温度よりわずかに上回る温度
    の雰囲気中を走行させて、ウエブの全面に均一な加湿を
    施すことを特徴とするウエブの加湿方法。
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