JPH05214231A - 成形コンパウンドおよびその製造法 - Google Patents

成形コンパウンドおよびその製造法

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JPH05214231A
JPH05214231A JP4200184A JP20018492A JPH05214231A JP H05214231 A JPH05214231 A JP H05214231A JP 4200184 A JP4200184 A JP 4200184A JP 20018492 A JP20018492 A JP 20018492A JP H05214231 A JPH05214231 A JP H05214231A
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styrene
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JP4200184A
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Karl Fuhr
カール・フール
Friedemann Mueller
フリーデマン・ミユラー
Karl-Heinz Ott
カール−ハインツ・オツト
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Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/521Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4
    • C08K5/523Esters of phosphoric acids, e.g. of H3PO4 with hydroxyaryl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃焼滴を生成しない成形コンパウンドを提供
する。 【構成】 A)芳香族ポリカーボネート40〜90重量
部、B)スチレン50〜95重量%及びアクリロニトリ
ル5〜50重量%の共重合体0〜50重量部並びに/ま
たはポリアルキレンテレフタレート0〜80重量部、か
らなる共重合体または重縮合体0〜80重量部、C)ス
チレン50〜95重量%及び(メタ)アクリロニトリル
5〜50重量%の混合物5〜90重量部の10℃のガ
ラス温度TGを有するゴム10〜95重量部上のものか
ら製造されるグラフト重合体1〜25重量部、D)フェ
ノールのリン酸エステル1〜30重量部、並びにE)滴
下防止剤としての繊維もしくは粉末状または担体上に沈
着された芳香族ポリアミドまたはポリイミドアミド(ア
ラミド)0.05〜5重量部、を含む熱可塑性ポリカー
ボネート成形コンパウンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は A)熱可塑性芳香族ポリカーボネート40〜90重量
部、好ましくは50〜70重量部、 B)B.1)スチレン、α−メチルスチレン、核中でア
ルキル化されたスチレン、ハロゲン化されたスチレンま
たはその混合物50〜95重量%及びアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アルキルアクリレート、アル
キルメタクリレート、無水マレイン酸、N−置換された
マレイミド、酢酸ビニルまたはその混合物5〜50重量
%の熱可塑性共重合体0〜50重量部、好ましくは0〜
35重量部、殊に1〜10重量部、並びに/または B.2)熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート0〜8
0重量部、好ましくは0〜60重量部、殊に0〜10重
量部、からなる共重合体または重縮合体0〜80重量
部、 C)C.1)C.1.1)スチレン、α−メチルスチレ
ン、ハロゲン化されたスチレン、核中でアルキル化され
たスチレン、メチルメタクリレートまたはその混合物5
0〜95重量%及び C.1.2)(メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
リレート、無水マレイン酸、N−置換されたマレイミド
またはその混合物5〜50重量%の混合物5〜90重量
部、好ましくは30〜80重量部の C.2)10℃のガラス温度TGを有するゴム10〜
95重量部、好ましくは20〜70重量部上のものから
製造されるグラフト重合体1〜25重量部、好ましくは
5〜20重量部、 D)フェノール、ビフェノール及び/またはポリフェノ
ールのリン酸エステル1〜30重量部、好ましくは2〜
20重量部、殊に5〜18重量部、並びにE)滴下防止
剤0.05〜5重量部、を含み、その際にA+B+C+
D+Eの全重量は100重量部まで加えるべきである熱
可塑性ポリカーボネート成形コンパウンドにおいて、該
コンパウンドが滴下防止剤E)として(粉砕された)繊
維または(微細に分割された)粉末または担体上への沈
着物の形の芳香族ポリアミド及び/またはポリイミドア
ミド0.05〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部
を含有することを特徴とする、熱可塑性ポリカーボネー
ト成形コンパウンドに関する。
【0002】芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドは主
に、即ち50重量%、好ましくは85重量%以上の程度
まで芳香族ジカルボン酸及び芳香族ジアミンからなる。
これらのものは微細に分割された繊維及び/または粉末
状、或いは担体上に沈着されたものとして使用し得る。
芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドはアラミドとして
公知のものである。芳香族ポリアミド/ポリイミドアミ
ドは公知の方法により、例えば(活性化された)酸誘導
体とジアミンとの縮合によるか、または界面縮合の方法
により製造し得る。
【0003】芳香族アミド/ポリイミドアミドの本発明
による成形コンパウンドへの添加により火事において燃
焼する場合にコンパウンドの滴下(dripping)
が防止される。かくて芳香族ポリアミド/ポリイミドア
ミドをリン化合物D)と組合せて用いる場合、厚さ1.
6mmの試験試料においてUL−94の試験により自己
消火性は滴下なしでV−Oの評価を達成する。
【0004】滴下防止(anti−dripping)
特性を熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑性共重合体及
びグラフト重合体並びにリン酸及びホスホン酸の芳香族
エステルの成形コンパウンドにテトラフルオロエチレン
重合体により与えることは公知である(ドイツ国特許出
願公開第3,429,481号、同第3,430,23
4号、ヨーロッパ特許出願公開第0,174,493
号、ドイツ国特許出願公開第3,444,868号、同
第3,444,869号、同第3,516,807号、
同第3,521,888号、同第3,523,316
号、同第3,523,314号、同第3,545,60
9号、同第3,615,768号、同第3,617,5
11号、同第3,628,904号、同第3,629,
546号、同第3,824、356号及び同第3,94
0,927号参照)しかしながら、芳香族ポリアミド/
ポリイミドアミドは滴下防止剤として挙げられていな
い。テトラフルオロエチレン重合体の欠点はそのハロゲ
ン含有量及び火事の際に生じる試験試料の厳しい変形に
ある(例えば火焔曝露のUL94試験)。
【0005】粒状シリコーンゴムはヨーロッパ特許出願
公開第272,441号及び同第340,580号にお
いて殊に熱可塑性芳香族ポリカーボネート、グラフト重
合体並びに随時熱可塑性共重合体及び熱可塑性ポリアル
キレンテレフタレートの成形コンパウンドに対する滴下
防止剤として記載される。芳香族ポリアミド/ポリイミ
ドアミドは滴下防止剤として挙げられない。シリコーン
ゴムはポリテトラフルオロエチレン重合体より滴下防止
剤として効果が少ない。
【0006】芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドは脂
肪族ポリアミド成形コンパウンドに対する滴下防止剤と
してヨーロッパ特許出願公開第332,965号、同第
413,167号及びドイツ国特許出願公開第3,92
5,792号に記載される。その滴下防止剤としての機
能に対する能力はその化学構造による基質特異性として
考えられた。またこれらのものが他の成形コンパウンド
に有効であり得ることは期待されなかった。
【0007】驚くべきことに、繊維もしくは粉末状、ま
たは有機もしく無機担体上に沈着された芳香族ポリアミ
ド/ポリイミド(アラミド)0.05〜5重量%、好ま
しくは0.5〜3重量%をリン酸の芳香族エステルと組
合せて芳香族熱可塑性ポリカーボネート、グラフト重合
体並びに随時熱可塑性共重合体及び熱可塑性ポリアルキ
レンテレフタレートの成形コンパウンドに加えることに
よりこれらのコンパウンドからの燃焼滴の生成が除去さ
れ、そして通常火事の際に生じる試験試料の変形がテト
ラフルオロエチレン重合体を用いる場合に生じないこと
が見い出された。更に滴下防止剤として使用される本発
明による芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドは火事の
際に非滴下性であり、そして自己消火性である完全にハ
ロゲンを含まぬ成形コンパウンドを得る可能性を与え
る。
【0008】この滴下防止効果を得るために、主に、即
ち50重量%以上の程度の芳香族ジカルボン酸及び芳香
族ジアミンからなる本発明による芳香族ポリアミド/ポ
リイミドアミドを用いることが適当である。これらのも
のは粉砕された繊維、(微細に分割された)粉末または
担体上に沈着された芳香族ポリアミド/ポリイミドアミ
ドとして通常のその製造の技術的工程から得られる繊維
として使用し得る。2000〜50,000以上の分子
量(数平均)を有する芳香族ポリアミド/ポリイミドア
ミドが殊に適している。
【0009】本発明による芳香族ポリアミド/ポリイミ
ドアミドはその中にその化学構造も記載されるカーク−
オスマー(Kirk−Othmer)による化学技術の
百科辞典(Encyclopedia of Chem
ical Technology)における繊維材料と
して定義されるものが含まれる。
【0010】例えばまた界面重縮合法によりその合成か
ら粉末として得られるポリアミド/ポリイミドアミドを
本発明により使用し得る。その好適な粒子径は5〜20
μmである。
【0011】また本発明の目的に殊に適するポリアミド
/ポリイミドアミドは高い比表面積または微細に分割さ
れたグラフト重合体を有し、そして好ましくは担体物質
の表面上に沈着されたフィラーの存在下で界面法または
溶液法により合成されるものである。
【0012】また芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
は50重量%より少ない全重量比の、工業的に公知のポ
リアミドの合成に用いるタイプの脂肪族ジカルボン酸及
びジアミンを含有し得る[ウルマンズ・エンシクロペデ
ィエ・デル・テクニッシェン・ヘミー(Ullman
n’s Encyclopaedie der Tec
hnischen Chemie)、第4版、第9巻、
39頁以下参照]。
【0013】本発明による滴下防止剤として用いる際に
適する芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドは通常溶液
縮合または界面縮合により芳香族アリーレンジカルボン
酸及び芳香族ジアミンから製造される。アリーレンジカ
ルボン酸の例には殊にフタル酸、イソフタル酸及びテレ
フタル酸が含まれる。適当な芳香族ジアミンの例にはo
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−
フェニレンジアミン及び式(I)
【0014】
【化1】
【0015】式中、X=O、S、SO2、CO、CH2
C(CH3)2またはCF2、に対応する、フェニル単位が
ヘテロ原子または基により結合されるジアミノジフェニ
ルが含まれる。
【0016】また式(II)
【0017】
【化2】
【0018】式中、X=CH2またはO、に対応するポ
リイミドアミドが適している。
【0019】また主鎖中にヘテロサイクレン構造例えば
オキシダゾール、トリアゾール、ビスチアゾール、ベン
ズイミダゾール、ヒダントインまたはキナゾロン構造を
含むアラミドも本発明に適している(ウルマンズ・エン
シクロペディエ・デル・テクニッシェン・ヘミー、第4
版、第11巻、345〜350頁参照)。これらのアラ
ミドは対応するジカルボン酸、ジアミンまたはアミノカ
ルボン酸から合成し得る。
【0020】また本発明に適する芳香族ポリアミド/ポ
リイミドアミドは全重量の50%以上の程度の上記芳香
族ポリアミド/ポリイミドアミドからなるものを含み、
その残りは(環式)脂肪族カルボン酸及び/または(環
式)脂肪族ジアミンからなる。適当な脂肪族ジカルボン
酸の例にはアジピン酸、2,2,4−及び2,4,4−
トリメチルアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デ
カンジカルボン酸及びドデカンジカルボン酸が含まれ
る。用いる脂肪族ジアミンは例えばヘキサメチレンジア
ミン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミン、ジアミノ−ジシクロヘキシル−プロ
パン異性体、イソホロンジアミン及びキシレンジアミン
であり得る。
【0021】本発明による成分A)として用いる際に適
するポリカーボネートは式(III)
【0022】
【化3】
【0023】式中、nは1または0を表わし、そしてA
は式(IIIa)に示す意味を有する、に対応するジフ
ェノールの均質重合体またはコポリカーボネートのいず
れかであり得る。
【0024】成分A)のポリカーボネートは殊にまたジ
フェノール(III)及び(IIIa)
【0025】
【化4】
【0026】式中、Aは単結合、C1〜C5−アルキレ
ン、C2〜C5−アルキリデン、C5〜C6−シクロアルキ
リデン、O、SまたはSO2を表わし;芳香族部分はメ
チル基またはハロゲン原子で置換することができ;n=
1または0;Rは同一もしくは相異なることができ、且
つ直鎖状C1〜C20−アルキルもしくは分枝鎖状C3〜C
20−アルキルまたはC6〜C20−アリール例えばフェニ
ル−C1〜C10アルキルを表わし、そしてmは5〜10
0、好ましくは20〜80の数を表わす、のコポリカー
ボネートであることができ、そしてコポリカーボネート
中に用いる式(IIIa)のジフェノールの重量比はポ
リカーボネートA)中のジオルガノシロキシ単位(I
V)
【0027】
【化5】
【0028】の比が1〜25重量%、好ましくは2.5
〜25重量%になるように計算される。
【0029】成分A)として用いるポリカーボネートは
直鎖状もしくは分枝鎖状のいずれかであることができ、
そしてこれらのものは芳香族的に結合されたハロゲン、
好ましくは臭素及び/または塩素を含有し得るか、また
はこれらのものは芳香族的に結合されたハロゲンを含有
せず、換言すればハロゲン−フリーであり得る。
【0030】ポリカーボネートは単一もしくは混合物の
いずれかで成分A)として使用し得る。成分A)がシロ
キサン含有ポリカーボネートとシロキサンを含まぬポリ
カーボネートとの混合物である場合、シロキサン含有ポ
リカーボネートは25重量%より多いオルガノシロキシ
単位を含有することができ、但し、存在するシロキサン
を含まぬポリカーボネートはポリカーボネート混合物中
のジオルガノシロキシ単位の全比率を減少させる。
【0031】式(III)のジフェノールは文献から公
知であるか、または文献から公知である方法により製造
し得るかのいずれかである。また式(IIIa)に示さ
れるヒドロキシアリールオキシ末端基を有するポリジオ
ルガノシロキサンは公知であるか(例えば米国特許第
3,419,634号参照)、または文献から公知であ
る方法により製造し得る。
【0032】本発明による成分A)としての使用に適す
るポリカーボネートの製造は文献から公知であり、そし
て例えばホスゲンを用いる相界面法によるか、またはホ
スゲンを用いる均一相法(いわゆるピリジン法)により
行うことができ、その際に必要とされる分子量は公知の
方法で適当な量の公知の連鎖停止剤を用いることにより
調整される。ポリジオルガノシロキサン含有ポリカーボ
ネートの製造は例えばドイツ国特許出願公開第3,33
4,782号に記載される。
【0033】適当な連鎖停止剤の例にはフェノール及び
p−t−ブチルフェノール並びに長鎖アルキルフェノー
ル例えばドイツ国特許出願公開第2,842,005号
による4−(1,3−テトラメチル−ブチル)フェノー
ル並びにドイツ国特許出願公開第3,506,472号
によるアルキル置換基中に全体で炭素原子8〜20個を
有するモノアルキルフェノール及びジアルキルフェノー
ル例えばp−ノニルフェノール、2,5−ジ−t−ブチ
ルフェノール、p−t−オクチルフェノール、p−ドデ
シルフェノール、2−(3,5−ジメチルヘプチル)−
フェノール及び4−(3,5−ジメチルヘプチル)−フ
ェノールが含まれる。用いる連鎖停止剤の量は一般に用
いるジフェノール(III)及び(IIIa)の合計を
ベースとして0.5〜10モル%である。
【0034】本発明による成分A)として適するポリカ
ーボネートは公知の方法で、好ましくはジフェノールの
合計をベースとして0.05〜2.0モル%の三官能性
またはそれ以上の化合物例えば3個またはそれ以上のフ
ェノール性OH基を有する化合物を配合することにより
分枝させ得る。
【0035】これらのものは10,000〜200,0
00、好ましくは20,000〜80,000の重量平
均分子量(Mw、例えば超遠心分離または散乱光測定に
より求める)を有する。
【0036】次のものは式(III)に対応する適当な
ジフェノールの例である:ハイドロキノン、レゾルシノ
ール、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビ
ス−(4、−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタ
ン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)−プロパン、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニ
ル)−プロパン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−シクロヘキサン及び1,1−ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン。
【0037】2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロパン及び1,1−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−シクロヘキサンが好適な式(III)に対応
するジフェノールである。またジフェノールの混合物を
使用し得る。
【0038】適当な式(IIIa)のジフェノールはR
がメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル
またはフェニル、殊にメチルを表わすものである。また
式(IIIa)に対応するジフェノールの混合物を使用
し得る。
【0039】好適な式(IIIa)に対応するジフェノ
ールには式(IIIb)
【0040】
【化6】
【0041】式中、Rは同一であり、且つ上記の意味を
有し、そしてmは5〜100、好ましくは20〜80の
値を有する整数を表わす、に対応するものがある。
【0042】式(III)のジフェノールと式(III
b)のジフェノールとのコポリカーボネートが好適なポ
リジオルガノシロキサン/ポリカーボネートブロック共
重合体である。
【0043】本発明による成分B1)としての使用に適
する熱可塑性共重合体は樹脂性で、熱可塑性で、そして
ゴムを含まない。殊に好適な重合体はスチレン、α−メ
チルスチレン、核中でアルキル化されたスチレン、ハロ
ゲン化されたスチレン及びそのアクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アルキルアクリレート、アルキルメタ
クリレート、無水マレイン酸、N−置換されたマレイミ
ド、酢酸ビニルとの混合物またはその混合物のものであ
る。核中で置換された混合物は核中でアルキル化された
スチレン例えばp−メチルスチレンとして理解される。
【0044】熱可塑性重合体中の殊に好適な重量比はス
チレン、α−メチルスチレン、核中で置換されたスチレ
ン、ハロゲン化されたスチレンまたはその混合物60〜
80重量%及びアクリロニトリル20〜40重量%であ
る。
【0045】成分B1)として用いる重合体は公知であ
り、そして乳化、懸濁、溶液または無溶媒重合により製
造し得る。重合体は好ましくは15,000〜200,
000の分子量Mw(光散乱または沈殿により測定され
る重量平均)を有する。
【0046】成分B2)として用いるポリアルキレンテ
レフタレートは芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘
導体例えばジメチルエステルまたは無水物及び脂肪族、
環式脂肪族または芳香脂肪族ジオールの反応生成物並び
にこれら反応生成物の混合物である。
【0047】好適なポリアルキレンテレフタレートはジ
カルボン酸成分をベースとして少なくとも80重量%、
好ましくは少なくとも90重量%のテレフタル酸基並び
にジオール成分をベースとして少なくとも80モル%、
好ましくは少なくとも90モル%のエチレングリコール
及び/またはブタン−1,4−ジオール基を含む。
【0048】好適なポリアルキレンテレフタレートはテ
レフタル酸基を含むことに加えて20モル%まで、好ま
しくは10モル%までの炭素原子8〜14個を有する他
の芳香族または環式脂肪族ジカルボン酸または炭素原子
4〜12個を有する脂肪族ジカルボン酸の残基、例えば
フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸、4,4′−ジフェニル−ジカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸またはシク
ロヘキサン二酢酸の残基を含む。
【0049】また好適なポリアルキレンテレフタレート
はエチレングリコールまたはブタン−1,4−ジオール
基を含むことに加えて20モル%まで、好ましくは10
モル%までの炭素原子3〜12個を有する他の脂肪族ジ
オールまたは炭素原子6〜21個を有する環式脂肪族ジ
オール例えばプロパン−1,3−ジオール、2−エチル
プロパン−1,3−ジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−
ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、3
−エチルペンタン−2,4−ジオール、2−メチルペン
タン−2,4−ジオール、2,2,4−トリメチルペン
タン−1,3−及び−1,6−ジオール、2−エチルヘ
キサン−1,3−ジオール、2,2−ジエチルプロパン
−1,3−ジオール、ヘキサン−2,5−ジオール、
1,4−ジ−(β−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プ
ロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テト
ラメチル−シクロブタン、2,2−ビス−(3−β−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)−プロパン及び2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)−プロパン
を含有し得る(ドイツ国特許出願公開第2,407,6
74号、同第2,407,776号及び同第2,71
5,932号)。
【0050】ポリアルキレンテレフタレートは例えばド
イツ国特許出願公開第1,900,270号及び米国特
許第3,692,744号による比較的少量の三価もし
くは四価アルコールまたは三塩基性もしくは四塩基性カ
ルボン酸の配合により分枝させ得る。好適な分枝鎖剤の
例にはトリメシン酸、トリメリト酸、トリメチロールエ
タン及び−プロパン並びにペンタエリトリトールが含ま
れる。
【0051】全体的にテレフタル酸及びその反応性誘導
体(例えばそのジアルキルエステル)並びにエチレング
リコール及び/またはブタン−1,4−ジオールから製
造されるポリアルキレンテレフタレート及びこれらポリ
アルキレンテレフタレートの混合物が殊に好ましい。
【0052】好適なポリアルキレンテレフタレート混合
物は1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%のポリ
エチレンテレフタレート及び50〜99重量%、好まし
くは70〜99重量%のポリブチレンテレフタレートを
含む。
【0053】好適なポリアルキレンテレフタレートは一
般にウベローデ(Ubbelohde)粘度計にて25
℃でフェノール/o−ジクロロベンゼン(1:1重量
部)中にて測定する際に0.4〜1.5dl/g、好ま
しくは0.5〜1.3dl/g、殊に0.6〜1.2d
l/gの固有粘度を有する。
【0054】ポリアルキレンテレフタレートは公知の方
法により製造し得る[例えばクンストストック−ハンド
ブック(Kunststoff−Handbuch)、
第VIII巻、695頁以下、カール・ハンサー出版
(Carl Hanser Verlag)、ミュンヘ
ン、1973参照]。
【0055】成分C)として用いるグラフト重合体の製
造に適するゴムには殊にポリブタジエン、ポリクロロプ
レン、ポリイソプレン、スチレン/ブタジエン共重合体
ゴム、30重量%以上のゲル含有量(20℃で測定)を
有するアクリロニトリル/ブタジエン共重合体ゴム、ア
クリレートゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジ
エン−単量体)ゴム及びシリコーンゴムが含まれる。適
当なブタジエン/スチレン共重合体ゴムはゴムの重量を
ベースとして30重量%までのアクリルまたはメタクリ
ル酸の低級アルキルエステル(例えばメタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチルまたはアクリル酸メチル)を含有
し得る。
【0056】適当なアルキルアクリレートゴムにはC1
〜C8−アルキルアクリレートをベースとするもの、殊
にエチル、ブチル及びエチルヘキシルアクリレートが含
まれる。これらのアルキルアクリレートはゴムの重量を
ベースとして30重量%までの共重合により配合される
単量体例えば酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレ
ン、核中でアルキル化されたスチレン、ハロゲン化され
たスチレン、メタクリル酸メチル及び/またはビニルエ
ーテルを含有し得る。またこれらのアルキルアクリレー
トゴムは少量、好ましくはゴムの重量をベースとして5
重量%までの交叉結合作用を有するエチレン性不飽和単
量体を含有し得る。かかる交叉結合剤の例にはアルキレ
ンジオール−ジ(メタ)アクリレート、ポリエステル−
ジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、トリビニ
ルベンゼン、トリアリルシアヌレート、アリル(メタ)
アクリレート、ブタジエン及びイソプレンが含まれる。
かかるアルキルアクリレートは公知である。またグラフ
トベースとして用いるアクリレートゴムは核として1つ
またはそれ以上の共役ジエンの交叉結合されたジエンゴ
ム例えばポリブタジエンまたは共役ジエンとエチレン性
不飽和単量体例えばスチレン及び/またはアクリロニト
リルとの共重合体を含む生成物であり得る。
【0057】本発明に適するシリコーンゴムは主に化学
的に配合された状態の次の一般式に対応する基を含む分
散状態の、少なくとも部分的に交叉結合された、粒状シ
リコーンゴムを含む: a)R2SiO2/2、RSiO3/2、R23SiO1/2、S
iO4/2及び随時次の式の基: b)随時SH基と組合せの R1CH=CH−(R2)、式
中、R=一価の、飽和炭化水素基、殊に随時SH、ハロ
ゲンまたはC1〜C6−アルコキシで置換されていてもよ
いCH3またはC65、R1=HまたはC1〜C6アルキ
ル、殊にHまたはCH3、R2=単結合、C1〜C4−アル
キレン、殊にCH2またはC24、及びR3=RまたはO
H。
【0058】個々のシロキサン単位の量は式R2SiO
2/2の毎100モル単位に対し0〜0.5モル単位のR2
3SiO1/2、0〜10モル単位の式RSiO3/2及び
0〜3モル単位の式SiO4/2を与えるように計算され
る。好適なシリコーンゴムにおいて、Rで表わされる全
ての基の少なくとも80%はCH3基である。
【0059】基R23SiO1/2において、Rは表わさ
れる3個の基の1個はヒドロキシル基であり得る。ジメ
チルヒドロキシシロキシ単位が殊に好適な末端基であ
る。シリコーンゴムはRで表わされる全ての基の全量を
ベースとして2〜10モル%の量の基b)を含む。
【0060】ジエンゴム、アルキルアクリレートゴム及
びシリコーンゴムは好ましくはグラフト重合体C)の製
造に好ましいゴムである。
【0061】ゴムはグラフト重合体C)において0.1
〜3.0μm、殊に0.2〜0.3μmの平均粒径を有
する少なくとも部分的に交叉結合された粒子の状態で存
在する。これらのものは少なくとも部分的に交叉結合さ
れ、即ちこれらのものは20重量%以上、殊に50重量
%以上、最も好ましくは73〜98重量%のゲル含有率
を有する。
【0062】グラフト重合体C)はグラフト化されるゴ
ムC.2)の存在下で上で定義されるC.1.1)及び
C.1.2)の単量体混合物のラジカルグラフト共重合
により製造され、そしてこれらのものは全て公知の物質
である。グラフト重合体C)の好適な製造方法は乳化、
溶液、無溶媒及び懸濁重合である。いわゆるABS重合
体は殊に好適なグラフト重合体C)である。
【0063】本発明による成分D)として用いるフェノ
ール、ビスフェノール及び/またはポリフェノールのリ
ン酸エステルは式(V)〜(VIII)
【0064】
【化7】 式中、R4、R5及びR6は同一もしくは相異なることが
でき、且つC1〜C20−炭化水素基を表わし、その際に
基R4、R5及びR6の少なくとも2個は置換もしくは未
置換のアリール基である(ドイツ国特許出願公開第3,
429,481号及び同第3,430,234号参
照)。
【0065】メチル、エチル並びにn−及びイソプロピ
ルを置換基として使用し得る。
【0066】リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸ジフェニル−2−エチルフェニル及びリン酸
トリ−(イソプロピルフェニル)は式(V)に対応する
リン化合物の例である。
【0067】式VI
【0068】
【化8】
【0069】 x=y=1の場合に0または1または2、或いはx=y
=2の場合に2、に対応する化合物及びC1〜C4−アル
キルで置換し得る芳香族基も本発明に適するリン酸エス
テルである。
【0070】次のものは式(VI)に対応するリン化合
物の例である:リン酸ビス−フェニル−(4−フェニル
フェニル)エステル、リン酸フェニル−ビス−(4−フ
ェニルフェニル)エステル、リン酸トリス−(4−フェ
ニルフェニル)エステル、リン酸ビス−フェニル−(ベ
ンジルフェニル)エステル、リン酸フェニル−ビス−
(ベンジルフェニル)エステル、リン酸トリス−(ベン
ジルフェニル)エステル、リン酸ビス−フェニル−(1
−フェニルエチル)−フェニルエステル、リン酸フェニ
ル−ビス−[(1−フェニルエチル)−フェニル]エス
テル、リン酸トリス−[(1−フェニルエチル)−フェ
ニル]エステル、リン酸ビス−フェニル[(1−メチル
−1−フェニルエチル)−フェニル]エステル、リン酸
フェニル−ビス−[(1−メチル−1−フェニルエチ
ル)−フェニル]エステル、リン酸トリス−[(1−メ
チル−1−フェニルエチル)−フェニル]エステル、リ
ン酸フェニル−ビス−[4−(1−フェニルエチル)−
2,6−ジメチルフェニル]エステル、リン酸ビス−フ
ェニル−2,4−ジベンジルフェニルエステル、リン酸
ビス−フェニル−2,4−ジ−[(1−フェニルエチ
ル)−フェニル]エステル及びリン酸ビス−フェニル−
2,4−ジ−[(1−メチル−1−フェニルエチル)−
フェニル]エステル。
【0071】次のものが特に好ましい:リン酸フェニル
−ビス−(4−フェニルフェニル)エステル、リン酸ビ
ス−フェニル−[(1−フェニルエチル)−フェニル]
エステル、リン酸フェニル−ビス−[(1−フェニルエ
チル)−フェニル]エステル、リン酸ビス−フェニル−
[(1−メチル−1−フェニルエチル)−フェニル]エ
ステル、リン酸フェニル−ビス−[(1−メチル−1−
フェニルエチル)−フェニル]エステル、リン酸トリス
−[(1−メチル−1−フェニル)−エチル)エステ
ル、リン酸フェニル−ビス−(ベンジルフェニル)エス
テル及びリン酸ビス−フェニル−2,4−ジ−(1−メ
チル−1−フェニルエチル)−フェニルエステル及びそ
の混合物。
【0072】また本発明の目的に適するリン酸エステル
は式VIIa及びVIIbに対応するものを含む:
【0073】
【化9】
【0074】式中、R8、R9、R10及びR11はC1〜C4
−アルキルまたはアラルキルで置換される同一もしくは
相異なるアリール基例えばフェニル−C1〜C6−アルキ
ルであることができ、R12は単一炭素/炭素結合、O、
S、SO2、CO、CH2、C(CH3)2または2個のシク
ロヘキシルまたは3,3,5−トリメチル−シクロヘキ
シル基が結合される炭素原子を表わし、そしてmは0〜
10の値を有する整数を表わす。
【0075】式VIIa及びVIIbに対応するリン化
合物の例には1,4−ジヒドロキシベンゼン(ハイドロ
キノン)、1,3−ジヒドロキシベンゼン(レゾルシノ
ール)、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−メタン(ビス−フェノー
ルF)、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
プロパン(ビスフェノールA)、1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン及び1,1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンのリン酸エステルが含まれる。
【0076】また本発明によるリン酸エステルは式(V
III)
【0077】
【化10】
【0078】式中、R13は水素または炭素原子1〜8個
を有するアルキル、好ましくはメチルを表わし、R14
【0079】
【化11】
【0080】を表わし、R15は炭素原子1〜4個を有す
るアルキル、アリール例えばフェニル及び/またはアラ
ルキル例えばベンジルもしくは2−フェニルエチルで置
換され得るフェニルを表わし、mが0に等しい場合、n
は少なくとも1に等しくなければならず、R14は式
【0081】
【化12】
【0082】を表わさなければならず、nが0に等しい
場合、mは少なくとも2に等しくなければならず、R14
は式
【0083】
【化13】
【0084】を表わさなければならず、mは0〜12の
整数を表わし、nは0〜5の整数を表わし、そしてポリ
フェノール分子中の核の数、即ち化合物(VIII)中
のベンゼン環の数は基R13〜R15を数えずに12以下で
なければならない、に対応するものを含む。
【0085】ノボラックス(Novolaks)のリン
酸エステルは式(VIII)に対応するリン酸エステル
の例である。適当なノボラックスにはホルムアルデヒド
及び一般式(IX)
【0086】
【化14】
【0087】式中、R2′及びR6′は水素原子を表わ
し、R3′、R4′及びR5′は選択的に水素、ハロゲ
ン、またはC1〜C20−アルキル、C4〜C7−シクロア
ルキルもしくはC6〜C10−アリール基例えばフェニル
またはナフチルであり得るか、或いはR2′及びR4′は
水素原子を表わし、そしてR3′、R5′及びR6′は上
記の基と同様であり得る、に対応するフェノールの縮合
生成物が含まれる。
【0088】次のものはフェノールの特徴的な例である
が、これに限定されるものではない:フェノール、o−
クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,5
−ジメチル−、3,5−ジメチル−、2,3,5−トリ
メチル−、3,4,5−トリメチル−、p−t−ブチル
−、p−n−オクチル−、p−ステアリル−、p−フェ
ニル−、p−(1−フェニルエチル)−、1−フェニル
エチル−、o−イソプロピル−、p−イソプロピル−及
びm−イソプロピルフェノール及び多数の他のフェノー
ル。
【0089】次のものを好適に用いる:フェノール、o
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−
t−ブチルフェノール、o−t−ブチルフェノール及び
p−オクチルフェノール。
【0090】またこれらのフェノールの混合物を使用し
得る。
【0091】従って次のものは好適なノボラックである
が、これに限定されない:フェノール/ホルムアルデヒ
ドノボラック、o−クレゾール/ホルムアルデヒドノボ
ラック、m−クレゾール/ホルムアルデヒドノボラッ
ク、p−クレゾール/ホルムアルデヒドノボラック、t
−ブチルフェノール/ホルムアルデヒドノボラック及び
o−オクチルフェノール/ホルムアルデヒドノボラッ
ク。
【0092】p−クレゾール/ホルムアルデヒドノボラ
ックが殊に好ましい。
【0093】エステルを製造するために、ノボラックを
いわゆるエステル転移法によりリン酸のアリールエステ
ルと反応させ、そしてノボラック及びフェノールの混合
物をいわゆる酸塩化物法によりオキシ塩化リンと反応さ
せる。リン酸トリフェニルを好ましくはエステル転移法
に用いる。両法における追加のフェノールとしてアリー
ル及びアラルキルフェノール例えば4−フェニルフェノ
ール、ベンジルフェノール、1−フェニルエチルフェノ
ール、1−メチル−1−フェニルエチルフェノール及び
2,4−ジ−(フェニルエチル)−フェノールを使用し
得る。
【0094】リン酸並びにノボラックの多価により分子
の1価または2価を一緒に反応させたか否かに依存して
開鎖及び環式構造が生じ得ることがノボラックのリン酸
エステルの特別な特徴として見い出された。反応体の多
価による交叉結合反応は通常生じない。
【0095】本発明に適する式(VIII)のリン化合
物の例にはリン酸トリフェニルまたはリン酸三塩化物1
モルとノボラック1または2当量との反応生成物が含ま
れる。またノボラックの量比は1乃至2当量間であり得
る。リン酸の第三の価を上記のようにフェノールまたは
置換されたフェノールに結合させる。
【0096】本発明に適する式(VIII)のリン化合
物は一般に公知の方法により製造し得る[ノボラックに
対してはホーベン−ウェイル(Houben−Wey
l)、メトーデン・デル・オルガニッシエン・ヘミー
(Methoden der Organischen
Chemie)、第XIV/2巻、193〜292頁
及びウルマンズ・エンシクロペディエ・デル・テクニッ
シエン・ヘミー、第4版、第18巻、245〜257頁
参照;リン酸塩に対しては例えばウルマンズ・エンシク
ロペディエ・デル・テクニッシエン・ヘミー、第4版、
第18巻、389〜391頁、1979及びホーベン−
ウェイル、メトーデン・デル・オルガニッシエン・ヘミ
ー、第12/1巻、299〜374頁参照]。
【0097】また式(V)〜(VIII)のリン化合物
の混合物を使用し得る。
【0098】また本発明による熱可塑性成形コンパウン
ドは他のサーモプラスト例えばポリスルホン、ポリエー
テルスルホン、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリ
フェニレンエーテル及びポリアリーレンスルフィド並び
に他の添加剤例えば安定剤、顔料、フロー改善剤、離型
剤、帯電防止剤及び/または金属化合物並びに追加の火
炎保護添加剤及び他の滴下防止剤としてのハロゲン化合
物例えばポリテトラフルオロエチレン重合体及び/また
はシリコーンゴム及びスルホン酸の塩を含有し得る。
【0099】かくてまた本発明は成分A)、C)、
D)、E)及び随時B)、熱可塑性ポリスルホン、熱可
塑性ポリエーテルスルホン、熱可塑性ポリケトン、熱可
塑性ポリエーテルケトン、熱可塑性ポリフェニレンエー
テル及び/または熱可塑性ポリアリーレンスルフィド、
安定剤、顔料、フロー改善剤、離型剤、帯電防止剤及び
/または金属化合物並びに他の耐燃剤としてのハロゲン
化合物、或いは他の滴下防止剤及びスルホン酸の塩を含
むポリカーボネート成形コンパウンドに関する。成分
A)、C)、D)、E)及び随時B)、熱可塑性ポリス
ルホン、熱可塑性ポリエーテルスルホン、熱可塑性ポリ
ケトン、熱可塑性ポリエーテルケトン、熱可塑性ポリフ
ェニレンエーテル及び/または熱可塑性ポリアリーレン
スルフィド、安定剤、顔料、フィラー、強化剤、フロー
改善剤、離型剤、帯電防止剤及び/または金属化合物及
び他の耐燃剤または他の滴下防止剤としてのハロゲン化
合物並びにスルホン酸の塩を含む本発明による熱可塑性
成形コンパウンドは公知の方法で成分を一緒に混合し、
そして通常の装置例えば内部ニーダー、押出機またはダ
ブルシャフトスクリュー中にて200〜330℃の温度
で溶融配合または溶融押出しするか、或いは上記の成分
の適当な有機溶媒例えばクロロベンゼン中の溶液を一緒
に混合し、そして溶液混合物を通常の装置例えば蒸発押
出機中での蒸発により濃縮することにより製造される。
【0100】個々の成分は公知の方法で約20℃(室
温)または昇温のいずれかで順次または同時のいずれか
で混合し得る。
【0101】かくてまた本発明は成分A)、C)、
D)、E)及び随時B)、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリケトン、ポリエーテルケトン、ポリフェ
ニレンエーテル及び/またはポリアリーレンスルフィド
並びに安定剤、顔料、フィラー、強化剤、フロー改善
剤、離型剤、帯電防止剤及び/または金属化合物及び他
の耐燃剤及び追加の滴下防止剤としてのハロゲン化合物
並びにスルホン酸の塩を公知の方法で一緒に混合し、そ
して通常の装置中にて200〜330℃の温度で溶融配
合または溶融押出しするか、或いは上記の成分の適当な
有機溶媒中の溶液を一緒に混合し、そして溶液混合物を
通常の装置中での蒸発により濃縮することを特徴とす
る、該成分を含む成形コンパウンドの製造方法に関す
る。
【0102】本発明による成形コンパウンドは全てのタ
イプの成形製品の製造に使用し得る。殊にこれらのもの
は射出成形による成形製品の製造に使用し得る。製造し
得る成形製品の例には全てのタイプの住宅部品、ビル産
業用カバー板及び自動車産業用部品が含まれる。またこ
れらのものは優れた電気特性を有するために電子技術分
野において用いられる。
【0103】粒子径は常にW.ショルタン(Schol
tan)ら、Kolloid−Z.u.Z.Polym
ere250(1972)782〜796による超遠心
分離測定により求められる平均粒子径d50を表わす。
【0104】
【実施例】A.用いた成分 I.塩化メチレン中にて25℃で測定した際に(0.5
重量%溶液)1,284の相対粘度を有するビスフェノ
ールA100重量%の芳香族ポリカーボネート。
【0105】II.アクリロニトリル含有量29重量%
及び平均分子量60,000を有するスチレン及びアク
リロニトリルの熱可塑性重合体。
【0106】III.乳化重合により得られた平均粒径
(d50)0.4μmを有する粒状ポリブタジエン50重
量%上のスチレン/アクリロニトリル混合物(72:2
8の比)50重量%のABSグラフト重合体。
【0107】IV.ラテックスとしてのABS重合体及
び分散体としてのポリテトラフルオロエチレンを混合
し、次に共沈体として成分を一緒に凝集させ、そして処
理することにより製造された、ポリテトラフルオロエチ
レン10重量%を含むIIIによる重合体。
【0108】V.アラミド繊維(Dupont de
Nemours,USAのKevlarR 29)。
【0109】VI.リン酸トリフェニル。
【0110】VII.リン酸ビス−フェニル−2,4−
ジ−[(1−フェニルエチル)−フェニル]エステル及
びリン酸フェニル−ビス−[(1−フェニルエチル)−
フェニル]エステルの混合物(ドイツ国特許出願公開第
3,940,927号の実施例2参照)。
【0111】VIII.エステル転移によりリン酸トリ
フェニル2モル及び4,4′−ジヒドロキシジフェニル
メタン(ビスフェノールF)1モルのリン酸エステル。
【0112】製造:リン酸トリフェニル2284.0g
(7.0モル)、4,4′−ジヒドロキシジフェニルメ
タン(ビスフェノールF)(OH数555)707.7
g(7g当量)及び塩化マグネシウム20.0g(0.
18モル)を溶融し、次に調整可能マッシュルーム(m
ushroom)形加熱ヘッド、キャピラリー及び降下
冷却器付ショート・ビグロー・カラムを備えた6l入り
フラスコ中にて300ミリバールの真空下で200℃に
0.5時間加熱した。キャピラリーを通して導入された
窒素の気流により十分な混合が行われた。次に生成物
(OH数590)661.2gを200〜210℃の温
度で300から3ミリバールに下げた圧力下にてカラム
及び冷却器を介して4時間蒸留した(フェノール7モ
ル:658.7g)。次に生成物を3ミリバールの真空
下にて230℃で1時間加熱した。
【0113】冷却後、反応生成物を塩化メチレン5l中
に取り入れ、そして塩化物が除去されるまで水で洗浄し
た。塩化メチレン溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥した
後、濾過し、そして蒸発により濃縮した。収量は229
6.0g=理論収率の98.7%であった。生成物は樹
脂状であった。リン含有量は9.2%(理論値9.3
%)であり、そしてOH数は0であった。
【0114】IX.エステル転移によるリン酸トリフェ
ニル1モル及びノボラック(p−クレゾールから、核の
数約5個)1当量のリン酸エステル。
【0115】製造:リン酸トリフェニル1,142.0
g(3.5モル)、p−クレゾール及びホルムアルデヒ
ドのノボラック(OH数468、核の数約5個)83
9.3g(7g当量)並びに塩化マグネシウム10.0
g(0.09モル)を溶融し、次に調整可能マッシュル
ーム形加熱ヘッド、キャピラリー及び降下冷却器付ショ
ート・ビグロー・カラムを備えた4l入りフラスコ中に
て300ミリバールの真空下で200℃で0.5時間加
熱した。キャピラリーを通して導入された窒素の気流に
より十分な混合が行われた。次に生成物(OH数55
0)681.7gを200〜210℃の温度で300か
ら3ミリバールに下げた圧力下にてカラム及び冷却器を
通して4時間蒸留した(フェノール7モル:658.7
g)。次に生成物を3ミリバールの真空下にて210℃
で1時間加熱した。
【0116】冷却後、反応生成物を塩化メチレン4l中
に取り入れ、そして塩化物が除去されるまで水で洗浄し
た。塩化メチレン溶液を硫酸ナトリウムで脱水した後、
濾過し、そして蒸発により濃縮した。収量は1304.
7g=理論収率の98.6%であった。軟化はKofl
er加熱ベンチ上で141℃で開始し、リン含有量は
8.2%(理論値8.2%)であり、そしてOH数は0
であった。
【0117】成形コンパウンドの製造及び試験、結果
必要な成分をバンバリー(Banbury)内部ニーダ
ー[ポミニ−フアレル(Pomini−Farrel)
社]、Model BR(1.2l)またはModel
OOC(3l)中にて表1に示す量(重量部で与えら
れる)で230〜240℃で混合し、そして粒状に処理
した。
【0118】
【表1】
【0119】成形コンパウンドを260℃で押出し、試
験試料を生成させ[装置:ウェルナー・フレイデラー
(Werner Pfleiderer)スクリューD
KS275、ロッキング圧力275MP、スクリュー直
径56mm、長さL/D−23\1]、そして次の試験
及び評価を行った。
【0120】 −DIN 45,543による耐衝撃値(an)、 −DIN 53,460による熱変形温度(ビカット
B)、 −アンダーライター・ラボラトリーズの規則により火炎
試験(UL 94)、 −滴下の評価、 −火炎に曝露した際の変形の評価。
【0121】表2は得られた試験データを示す。
【0122】
【表2】
【0123】表1及び2は滴下防止剤として本発明によ
る芳香族ポリアミド並びにフェノール、ビスフェノール
及びノボラックのリン酸エステルを含む本発明による成
形コンパウンド(実施例1〜4)は火炎特性に対する試
験下で滴下せず、そしてUL94による評価は厚さ2m
m及び3mmの試験試料に対してそれぞれV−1及びV
−0であり、即ち試料は良好な火炎特性を有し、そして
火炎に曝露した際に実質的に変形を生じさせないことを
示す。これに対して、比較例は明らかに乏しい火炎特性
を有するか(比較例1は滴下し、そしてV2のUL94
評価を有する)、または火炎に曝露した際に変形を生じ
させるかいずれかであった。
【0124】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0125】1.A)熱可塑性芳香族ポリカーボネート
40〜90重量部、 B)B.1)スチレン、α−メチルスチレン、核中でア
ルキル化されたスチレン、ハロゲン化されたスチレンま
たはその混合物50〜95重量%及びアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アルキルアクリレート、アル
キルメタクリレート、無水マレイン酸、N−置換された
マレイミド、酢酸ビニルまたはその混合物5〜50重量
%の熱可塑性共重合体0〜50重量部並びに/または B.2)熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート0〜8
0重量部、からなる共重合体または重縮合体0〜80重
量部、 C)C.1)C.1.1)スチレン、α−メチルスチレ
ン、ハロゲン化されたスチレン、核中でアルキル化され
たスチレン、メチルメタクリレートまたはその混合物5
0〜95重量%及び C.1.2)(メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
リレート、無水マレイン酸、N−置換されたマレイミド
またはその混合物5〜50重量%の混合物5〜90重量
部の C.2)10℃のガラス温度TGを有するゴム10〜
95重量部上のものから製造されるグラフト重合体1〜
25重量部、 D)フェノール、ビフェノール及び/またはポリフェノ
ールのリン酸エステル1〜30重量部、並びに E)滴下防止剤0.05〜5重量部、を含み、その際に
A+B+C+D+Eの全重量は100重量部まで加える
べきである熱可塑性ポリカーボネート成形コンパウンド
において、該コンパウンドが滴下防止剤E)として繊維
または粉末または担体上への沈着物の形の芳香族ポリア
ミドまたはポリイミドアミド(アラミド)を含有するこ
とを特徴とする、熱可塑性ポリカーボネート成形コンパ
ウンド。 2.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドが50重量%
より多い芳香族出発成分を含有することを特徴とする、
上記1に記載の成形コンパウンド。
【0126】3.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
が85重量%より多い芳香族出発成分を含有することを
特徴とする、上記1に記載の成分コンパウンド。
【0127】4.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
を随時粉砕されていてもよいアラミド繊維として使用す
ることを特徴とする、上記1に記載の成形コンパウン
ド。
【0128】5.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
を界面法による芳香族ポリアミド/ポリイミドアミドの
合成から得られる際の粉末として使用することを特徴と
する、上記1に記載の成形コンパウンド。
【0129】6.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
を担体の表面上の沈着物の状態で使用することを特徴と
する、上記1に記載の成形コンパウンド。
【0130】7.芳香族ポリアミド/ポリイミドアミド
をリン酸の芳香族エステル例えばフェニルエステル、ビ
スフェノールエステル及びノボラックエステルと共に火
炎保護配合物として使用することを特徴とする、上記1
に記載の成形コンパウンド。 8.用いるリン酸の芳香族エステルが式(V)〜(VI
II)
【0131】
【化15】 式中、R4、R5及びR6は同一もしくは相異なり、且つ
1〜C20−炭化水素基を表わし、そして基R4、R5
びR6の少なくとも2個は置換もしくは未置換のアリー
ル基である;
【0132】
【化16】
【0133】 xはyが1に等しい場合は0、1または2であるか、或
いはyが2に等しい場合に等しく、そして芳香族基はC
1〜C4−アルキルによっても置換され得る;
【0134】
【化17】
【0135】式中、R8、R9、R10及びR11はC1〜C4
−アルキルまたはアリールで置換される同一もしくは相
異なるアリール基であり、R12は単一炭素/炭素結合、
O、S、SO2、CO、CH2、もしくはC(CH3)2また
は2個のシクロヘキシルまたは3,3,5−トリメチル
シクロヘキシル基が結合される炭素原子を表わし、そし
てmは0〜10の整数である;
【0136】
【化18】
【0137】式中、R13は水素または炭素原子1〜8個
を有するアルキル、好ましくはメチルを表わし、R14
【0138】
【化19】
【0139】を表わし、R15は炭素原子1〜4個を有す
るアルキル、アリール例えばフェニル及び/またはアラ
ルキル例えばベンジルもしくは2−フェニル−エチルに
より置換され得るフェニルを表わし、ここにmが0に等
しい場合、nは少なくとも1でなければならず、R14
【0140】
【化20】
【0141】でなければならず、そしてnが0に等しい
場合、mは少なくとも2でなければならず、R14
【0142】
【化21】
【0143】でなければならず、mは0〜12の整数を
表わし、nは0〜5の整数を表わし、そしてポリフェノ
ールの核の数、即ちR13〜R15以外の化合物(VII
I)のベンゼン環の数は12以下ある、に対応すること
を特徴とする、上記1に記載の成形コンパウンド。
【0144】9.加えて熱可塑性ポリスルホン、熱可塑
性ポリエーテルスルホン、熱可塑性ポリケトン、熱可塑
性ポリエーテルケトン、熱可塑性ポリフェニレンエーテ
ル及び/または熱可塑性ポリアリーレンスルフィド、安
定剤、顔料、フロー改善剤、離型剤、帯電防止剤及び/
または金属化合物並びに他の耐燃剤としてのハロゲン化
合物、或いは他の滴下防止剤及びスルホン酸の塩を含
む、上記1に記載の成形コンパウンド。 10.成分A)、C)、D)、E)及び随時B)、熱可
塑性ポリスルホン、熱可塑性ポリエーテルスルホン、熱
可塑性ポリケトン、熱可塑性ポリエーテルケトン、熱可
塑性ポリフェニレンエーテル及び/または熱可塑性ポリ
アリーレンスルフィド、安定剤、顔料、フィラー、強化
剤、フロー改善剤、離型剤、帯電防止剤及び/または金
属化合物及び他の耐燃剤または他の滴下防止剤としての
ハロゲン化合物並びにスルホン酸の塩を公知の方法で一
緒に混合し、そして通常の装置中にて200〜330℃
の温度で溶融配合または溶融押出しするか、或いは上記
の成分の適当な有機溶媒中の溶液を一緒に混合し、そし
て溶液混合物を通常の装置中での蒸発により濃縮するこ
とを特徴とする、上記1〜9のいずれかに記載のポリカ
ーボネート成形化合物の製造方法。
【0145】11.成形製品の製造に対する上記1に記
載の熱可塑性成形化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51:04) 7142−4J (72)発明者 カール−ハインツ・オツト ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン・パウル−クレー−シユトラーセ54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)熱可塑性芳香族ポリカーボネート4
    0〜90重量部、 B)B.1)スチレン、α−メチルスチレン、核中でア
    ルキル化されたスチレン、ハロゲン化されたスチレンま
    たはその混合物50〜95重量%及びアクリロニトリ
    ル、メタクリロニトリル、アルキルアクリレート、アル
    キルメタクリレート、無水マレイン酸、N−置換された
    マレイミド、酢酸ビニルまたはその混合物5〜50重量
    %の熱可塑性共重合体0〜50重量部並びに/または B.2)熱可塑性ポリアルキレンテレフタレート0〜8
    0重量部、からなる共重合体または重縮合体0〜80重
    量部、 C)C.1)C.1.1)スチレン、α−メチルスチレ
    ン、ハロゲン化されたスチレン、核中でアルキル化され
    たスチレン、メチルメタクリレートまたはその混合物5
    0〜95重量%及び C.1.2)(メタ)アクリロニトリル、メチルメタク
    リレート、無水マレイン酸、N−置換されたマレイミド
    またはその混合物5〜50重量%の混合物5〜90重量
    部の C.2)10℃のガラス温度TGを有するゴム10〜
    95重量部上のものから製造されるグラフト重合体1〜
    25重量部、 D)フェノール、ビフェノール及び/またはポリフェノ
    ールのリン酸エステル1〜30重量部、並びに E)滴下防止剤0.05〜5重量部、を含み、その際に
    A+B+C+D+Eの全重量は100重量部まで加える
    べきである熱可塑性ポリカーボネート成形コンパウンド
    において、該コンパウンドが滴下防止剤E)として繊維
    または粉末または担体上への沈着物の形の芳香族ポリア
    ミドまたはポリイミドアミド(アラミド)を含有するこ
    とを特徴とする、熱可塑性ポリカーボネート成形コンパ
    ウンド。
  2. 【請求項2】 成分A)、C)、D)、E)及び随時
    B)、熱可塑性ポリスルホン、熱可塑性ポリエーテルス
    ルホン、熱可塑性ポリケトン、熱可塑性ポリエーテルケ
    トン、熱可塑性ポリフェニレンエーテル及び/または熱
    可塑性ポリアリーレンスルフィド、安定剤、顔料、フィ
    ラー、強化剤、フロー改善剤、離型剤、帯電防止剤、及
    び/または金属化合物及び他の耐燃剤または他の滴下防
    止剤としてのハロゲン化合物並びにスルホン酸の塩を公
    知の方法で一緒に混合し、そして通常の装置中にて20
    0〜330℃の温度で溶融配合または溶融押出しする
    か、或いは上記の成分の適当な有機溶媒中の溶液を一緒
    に混合し、そして溶液混合物を通常の装置中での蒸発に
    より濃縮することを特徴とする、請求項1に記載のポリ
    カーボネート成形コンパウンドの製造方法。
  3. 【請求項3】 成形製品の製造に対する請求項1に記載
    の熱可塑性成形化合物の使用。
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