JPH05213906A - 新規なトリアゾール誘導体およびその塩 - Google Patents

新規なトリアゾール誘導体およびその塩

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JPH05213906A
JPH05213906A JP4293961A JP29396192A JPH05213906A JP H05213906 A JPH05213906 A JP H05213906A JP 4293961 A JP4293961 A JP 4293961A JP 29396192 A JP29396192 A JP 29396192A JP H05213906 A JPH05213906 A JP H05213906A
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健一 高嶋
Minako Yotsutsuji
美奈子 四辻
Keiko Takakura
恵子 高倉
Akira Yotsutsuji
彰 四辻
Junichi Mitsuyama
順一 満山
Katsumi Shimizu
克実 清水
Hiroshi Sakai
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、つぎの一般式 【化1】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
2は、水素原子、フッ素原子または置換されていてもよ
いアルキル基を;R3は、シアノ基、チオアミド基、カ
ルボキシル基、置換されていてもよいカルバモイルまた
はアミドオキシム基などを示す。」で表わされるトリア
ゾール誘導体およびその塩に関する。 【効果】 本発明の化合物は、優れた抗真菌作用を有
し、吸収性にも優れ、さらには優れた体内動態を示し、
抗真菌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗真菌活性を有し、人
および動物の疾病に対し、優れた治療効果を発揮する新
規なトリアゾール誘導体およびその塩に関する。本発明
の目的は、優れた抗真菌活性を発揮し、人および動物の
疾病に対し、優れた治療効果を発揮する化合物を提供す
ることにある。
【0002】
【従来の技術】深在性真菌症の治療薬としては、現在ア
ムホテリシンB(米国特許第2908611号)およびフルシ
トシン(米国特許第2802005 号)が主に使用されてお
り、さらに、アゾール系抗真菌剤として、たとえば、ケ
トコナゾール(特開昭53-95973号)およびフルコナゾー
ル(特開昭58-32868号)が上市され、真菌症の治療薬と
して有用であると報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記治
療薬は、体内動態、毒性、抗菌スペクトルなどの点で十
分なものとは言えず、さらに優れた化合物の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下におい
て、本発明者らは鋭意研究を行った結果、つぎの一般式
【化7】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
2は、水素原子、フッ素原子または置換されていてもよ
いアルキル基を;R3 は、シアノ基、チオアミド基また
は式
【化8】
【化9】 もしくは
【化10】 [式中、R4、はヒドロキシル基または式
【化11】 (式中、R7およびR8は、同一または異なって水素原
子、置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、アリール、アミノ、アルコキ
シ、ヒドロキシルもしくは複素環式基を示す。また、R
7およびR8が、それらが結合する窒素原子と一緒になっ
て置換されていてもよい複素環式基を形成してもよ
い。)で表わされる基を;R5は、置換されていてもよ
いアルコキシ基または式
【化12】 (式中、R7およびR8は、それぞれ、前記したと同様の
意味を示す。)で表わされる基を;R6は、水素原子ま
たは置換されていてもよいアルキル基を示す。]で表わ
される基を示す。」で表わされる新規なトリアゾール誘
導体およびその塩が、優れた抗真菌活性を発揮し、吸収
性にも優れ、さらには優れた体内動態を示すことを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明化合物について詳述する。本
明細書において特にことわらない限り、ハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子
を;アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、n-プ
ロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルお
よびオクチルなどの直鎖状もしくは分岐鎖状のC110
アルキル基を;アルケニル基とは、たとえば、ビニル、
アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソ
ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニルなどの直鎖状も
しくは分岐鎖状のC210アルケニル基を;アルキニル
基とは、たとえば、エチニル、プロピニル、ブチニル、
ペンチニルおよびヘキシニルなどの直鎖状もしくは分岐
鎖状のC210アルキニル基を;アルコキシ基とは、た
とえば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロ
ポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、te
rt−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプ
チルオキシおよびオクチルオキシなどのC110アルコ
キシ基を;低級アルコキシカルボニル基とは、たとえ
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n-プロ
ポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n-ブト
キシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec-ブトキ
シカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルなどのC
14アルコキシカルボニル基を;アルキルチオ基とは、
たとえば、メチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、
イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、se
c-ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキ
シルチオ、ヘプチルチオおよびオクチルチオなどのC1
10アルキルチオ基を;アリール基とは、フェニルおよ
びナフチル基を;シクロアルキル基とは、たとえば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシ
クロヘプチルなどのC38シクロアルキル基を;ハロ低
級アルキル基とは、たとえば、フルオロメチル、クロロ
メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2,2−ペンタ
フルオロエチルおよび1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフ
ルオロプロピルなどのハロゲン原子で置換されたC14
アルキル基を;ハロ低級アルコキシ基とは、たとえば、
フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、トリクロロメトキシ、2,2,2−トリフルオロ
エトキシ、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエトキ
シおよび1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ
プロポキシなどのハロゲン原子で置換されたC14アル
コキシ基を;N−低級アルキルアミノ基とは、たとえ
ば、メチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、n-ブチルアミノ、イソブチルアミ
ノ、sec-ブチルアミノおよびtert−ブチルアミノなどの
N−C14アルキルアミノ基を;N,N−ジ低級アルキ
ルアミノ基とは、たとえば、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ、ジプロピルアミノおよびメチルエチルアミノな
どのN,N−ジC14アルキルアミノ基を;アシル基と
は、たとえば、ホルミル基、アセチルおよびエチルカル
ボニルなどのC210アルカノイル基並びにベンゾイル
およびナフチルカルボニルなどのアロイル基を;また、
「低級」とは、C14の基をそれぞれ表わす。R1にお
ける環中の炭素原子を介して結合する複素環式基として
は、酸素、硫黄または窒素原子を1つ以上含む5員また
は6員の複素環式基、たとえば、2−フリル、3−フリ
ル、2−チエニル、3−チエニル、2H−ピラン−3−
イル、ピロール−3−イル、イミダゾール−2−イル、
チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル、イソチ
アゾール−3−イル、イソオキサゾール−3−イル、ピ
リジン−2−イル、ピリジン−3−イル、1−オキシド
−ピリジン−3−イル、ピラジン−2−イル、ピリミジ
ン−2−イル、ピロリジン−2−イル、2−ピロリン−
3−イル、イミダゾリジン−2−イル、2−イミダゾリ
ン−4−イル、ピペリジン−2−イルおよびモルホリン
−3−イルなどが挙げられる。
【0006】R7およびR8における複素環式基として
は、たとえば、チエニル、フリル、イミダゾリル、トリ
アゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピ
リジル、ピリダジル、ピリミジル、ピラジルおよびトリ
アジルなどの少なくとも1つ以上の酸素、硫黄または窒
素原子を含む5員または6員の複素環式基が、また、R
7およびR8が、それらが結合する窒素原子と一緒になっ
て形成する置換されていてもよい複素環式基としては、
たとえば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニ
ル、ピペリジニル、モルホリニルおよびピペラジニルな
どの3〜6員含窒素複素環式基が挙げられる。
【0007】R1におけるアリール基および環中の炭素
原子を介して結合する複素環式基;R2およびR6におけ
るアルキル基;R7およびR8におけるアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール
基、アミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、複素環
式基並びにR7およびR8が、それらが結合する窒素原子
と一緒になって形成される複素環式基;並びにR5にお
けるアルコキシ基は、たとえば、ハロゲン原子、シアノ
基で置換されていてもよい低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロ低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、
低級アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基、メルカ
プト基、カルボキシル基、アミノ基、N−低級アルキル
アミノ基、N,N−ジ低級アルキルアミノ基、シアノ
基、ニトロ基、ハロ低級アルキル基、ハロゲン原子で置
換されていてもよいアリール基、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよいアシル基、アルキル、シクロアルキルま
たはアリール基で置換されていてもよいカルバモイル基
から選ばれる1つまたは2つ以上の置換基で置換されて
いてもよい。
【0008】一般式[1]の化合物で、R1がハロゲン
原子で置換されたフェニル基、R2がフッ素原子、R3
【化13】 (式中、R7およびR8は一方が水素原子で、他方が水素
原子、低級アルキル基またはシクロプロピル基を示
す。)である化合物が好ましく、さらには、R1が2,
4−ジフルオロフェニル基または2−クロロ−4−フル
オロフェニル基、R2がフッ素原子、R7およびR8の一
方が水素原子で他方が水素原子、メチル基またはシクロ
プロピル基である化合物またはそれらの光学活性体がよ
り好ましい。
【0009】一般式[1]の化合物の塩としては、医薬
として許容される塩、たとえば、塩酸、硫酸、硝酸およ
びリン酸などの鉱酸との塩;酢酸、フマル酸、マレイン
酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、蓚酸およびアスパラ
ギン酸などのカルボン酸との塩;並びにメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸およびトルエンスルホン酸など
のスルホン酸との塩などが挙げられる。本発明化合物
は、さらにすべての幾何および光学異性体、水和物、溶
媒和物およびすべての結晶形を包含するものである。一
般式[1]の新規トリアゾール誘導体またはその塩は、
一般に自体公知の方法またはそれらを組み合わせること
により製造されるが、たとえば、つぎに示す製法1〜8
によって製造することができる。
【0010】
【化14】 「式中、Xは、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ
もしくはエタンスルホニルオキシなどの低級アルキルス
ルホニルオキシ基またはベンゼンスルホニルオキシ、ト
シルオキシもしくはp-クロロベンゼンスルホニルオキシ
などのハロゲン原子もしくは低級アルキル基で置換され
ていてもよいアリールスルホニルオキシ基などのような
脱離基を示し;R1、R2、R7およびR8は、それぞれ、
前記したと同様の意味を有する。」
【0011】
【化15】 「式中、R9は、低級アルキル基を示し;R1、R2、R7
およびR8は、それぞれ、前記したと同様の意味を有す
る。」
【0012】
【化16】 「式中、R1、R2、R7およびR8は、それぞれ、前記し
たと同様の意味を有する。」
【0013】
【化17】 「式中、R1およびR2は、それぞれ、前記したと同様の
意味を有する。」
【0014】
【化18】 「式中、−OR10は、R5で述べたと同様の置換されて
いてもよいアルコキシ基を示し;R1およびR2は、それ
ぞれ、前記したと同様の意味を有する。」
【0015】
【化19】 「式中、R1、R2、R7、R8および−OR10は、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有する。」
【0016】
【化20】 「式中、R1、R2およびR6は、それぞれ、前記したと
同様の意味を有する。」
【0017】
【化21】 「式中、R1およびR2は、それぞれ、前記したと同様の
意味を有する。」
【0018】つぎに、一般式[1]の新規トリアゾール
誘導体またはその塩の製造法を、前記製法1〜8にした
がって、さらに詳細に説明する。
【0019】製法1 一般式[2]または[3]の化合物を、1,2,4−トリ
アゾールまたはその塩と反応させることによって、一般
式[1a]の化合物またはその塩を得ることができる。
一般式[1a]の化合物の塩としては、一般式[1]の
化合物と同様の塩が挙げられる。1,2,4−トリアゾー
ルの塩としては、たとえば、カリウムおよびナトリウム
などのアルカリ金属との塩;並びにトリエチルアミン、
トリブチルアミンおよび1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデク−7−エン(DBU)などの有機塩基
との塩が挙げられる。また、これらの塩は反応系内で作
ることもできる。この反応は、溶媒の存在下または不存
在下に行うことができ、使用される溶媒としては、反応
に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されない
が、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミドおよびN,
N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;メタノール
およびエタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテ
ルおよびテトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼ
ンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素類;アセトニト
リルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシド;スルホ
ラン;並びに水などが挙げられ、これらの溶媒を一種ま
たは二種以上混合して使用してもよい。1,2,4−トリ
アゾールまたはその塩の使用量は、一般式[2]または
[3]の化合物に対して、それぞれ、1倍モル以上であ
る。この反応は、通常20〜150℃で、0.5〜24時間実施す
ればよい。
【0020】製法2 一般式[4]の化合物またはその塩を、一般式[5]の
化合物またはその塩と反応させることによって、一般式
[1a]の化合物またはその塩を得ることができる。一
般式[4]および[5]の化合物の塩としては、一般式
[1]の化合物と同様の塩が挙げられる。この反応は、
溶媒の存在下または不存在下に行うことができ、使用さ
れる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであ
れば特に限定されないが、たとえば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランおよび1,2−ジメトキシエタ
ンなどのエーテル類;メタノールおよびエタノールなど
のアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミドおよび
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジメチ
ルスルホキシド;並びに水などが挙げられ、これらの溶
媒を一種または二種以上混合して使用してもよい。ま
た、一般式[5]の化合物またはその塩を溶媒として使
用してもよい。一般式[5]の化合物またはその塩の使
用量は、一般式[4]の化合物またはその塩に対して、
1倍モル以上である。この反応は、通常、−20〜200 ℃
で、0.5〜24時間実施すればよい。
【0021】製法3 一般式[4]の化合物またはその塩を、通常の加水分解
反応に付し、一般式[1b]の化合物またはその塩に変
換した後、公知方法で活性化し、一般式[1b]の化合
物またはその塩の反応性誘導体に誘導する。ついで、製
法2に準じて、一般式[1b]の化合物またはその塩の
反応性誘導体を、一般式[5]の化合物またはその塩と
反応させることによって、一般式[1a]の化合物また
はその塩を得ることができる。一般式[1b]の化合物
の塩としては、一般式[1]の化合物と同様の塩または
カリウムおよびナトリウムなどのアルカリ金属との塩が
挙げられる。また、一般式[1b]の反応性誘導体とし
ては、たとえば、酸ハロゲン化物、酸無水物、混合酸無
水物、活性酸アミド、活性エステルおよびビルスマイヤ
ー試薬との反応性誘導体などが挙げられる。
【0022】製法4 一般式[1c]の化合物またはその塩を、脱水剤と反応
させることによって、一般式[1d]の化合物またはそ
の塩を得ることができる。一般式[1c]および[1
d]の化合物の塩としては、一般式[1]の化合物と同
様の塩が挙げられる。脱水剤としては、たとえば、無水
酢酸、塩化ベンゾイル、トリクロロアセチルクロリド、
塩化チオニルおよび五酸化リンなどが挙げられる。この
反応は、溶媒の存在下または不存在下に行うことがで
き、使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさな
いものであれば特に限定されないが、たとえば、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサンなど
のエーテル類;ベンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭
化水素類;塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類;並びにピリジンなどが挙げられ、こ
れらの溶媒を、一種または二種以上混合して使用しても
よい。この反応は、通常、0〜150 ℃で、0.1 〜24時間
実施すればよい。
【0023】製法5 一般式[1d]の化合物またはその塩を、一般式[6]
の化合物と反応させることによって、一般式[1e]の
化合物またはその塩を得ることができる。一般式[1
e]の化合物の塩としては、一般式[1]の化合物と同
様の塩が挙げられる。一般式[6]の化合物の使用量
は、一般式[1d]の化合物またはその塩に対して、1
倍モル以上であるが、一般式[6]の化合物を溶媒とし
て使用するのが好ましい。さらに、この反応は、反応に
悪影響を及ぼさない溶媒、たとえば、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテ
ル類;ベンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素
類;並びに塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類を、一種または二種以上混合して使用
してもよい。この反応は、0〜100℃で、0.1〜24時間実
施すればよい。
【0024】製法6 一般式[1e]の化合物もしくは一般式[1d]の化合
物またはそれらの塩を、一般式[5]の化合物またはそ
の塩と反応させることによって、一般式[1f]の化合
物またはその塩を得ることができる。一般式[1f]の
化合物の塩としては、一般式[1]の化合物と同様の塩
が挙げられる。この反応は、溶媒の存在下または不存在
下に行うことができ、使用される溶媒としては、反応に
悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、
たとえば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよ
びジオキサンなどのエーテル類;メタノールおよびエタ
ノールなどのアルコール類;ベンゼンおよびトルエンな
どの芳香族炭化水素類;並びに塩化メチレンおよびクロ
ロホルムなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられ、
これらの溶媒を、一種または二種以上混合して使用して
もよい。また、一般式[5]の化合物またはその塩を溶
媒として使用してもよい。一般式[5]の化合物または
その塩の使用量は、一般式[1e]の化合物もしくは一
般式[1d]の化合物またはそれらの塩に対して、1倍
モル以上である。この反応は、通常、0〜150℃で、0.5
〜24時間実施すればよい。
【0025】製法7 一般式[1d]の化合物またはその塩を、一般式[7]
の化合物またはその塩と反応させることによって、一般
式[1g]の化合物またはその塩を得ることができる。
一般式[7]および[1g]の化合物の塩としては、一
般式[1]の化合物と同様の塩が挙げられる。この製法
は、製法6に準じて行うことができる。なお、必要に応
じて脱酸剤を使用してもよく、この脱酸剤としては、ト
リエチルアミンなどのアミン類が挙げられる。
【0026】製法8 一般式[1d]の化合物またはその塩を、水の存在下、
ジエチルジチオリン酸と反応させることによって、一般
式[1h]の化合物またはその塩を得ることができる。
一般式[1h]の化合物の塩としては、一般式[1]の
化合物と同様の塩が挙げられる。ジエチルジチオリン酸
の使用量は、一般式[1d]の化合物またはその塩に対
して、1倍モル以上である。この反応は、通常、0〜150
℃で、0.5〜10時間実施すればよい。
【0027】つぎに、本発明化合物を製造するための原
料である一般式[2]もしくは[3]の化合物または一
般式[4]の化合物もしくはその塩の製造法について説
明する。一般式[2]もしくは[3]の化合物または一
般式[4]の化合物もしくはその塩は、たとえば、つぎ
に示す製造法にしたがって製造することができる。
【0028】
【化22】 「式中、Yは、ハロゲン原子を示し;R1、R2、R7
8、R9およびXは、それぞれ、前記したと同様の意味
を有する。」
【0029】
【化23】 「式中、R1、R2、R7およびR8は、それぞれ、前記し
たと同様の意味を有する。」
【0030】
【化24】 「式中、R1、R2、R9およびYは、それぞれ、前記し
たと同様の意味を有する。」
【0031】
【化25】 「式中、R1、R2、およびR9は、それぞれ、前記した
と同様の意味を有する。」
【0032】つぎに、一般式[2]もしくは[3]の化
合物または一般式[4]の化合物もしくはその塩の製法
を、前記製法A〜Dにしたがって、さらに詳細に説明す
る。
【0033】製法A 一般式[8]の化合物は、公知方法またはそれに準じた
方法、たとえば、オーガニック・シンセシス(Org.Synt
h)I,109,同II,480および特開昭58-32868号などによっ
て製造することができる。ついで、各工程について説明
する。 (i)一般式[10]または[11]の化合物の製造 一般式[8]の化合物を、一般式[9a]または[9b]
の化合物および亜鉛と反応させることによって、それぞ
れ、一般式[10]または[11]の化合物を得ること
ができる。この方法は、たとえば、テトラヘドロン・レ
ター(Tetrahedron Lett.) 第25巻、第2301頁(1984年)、
特開昭59-82376号または特開昭62-249978号に記載の方
法に準じて行うことができる。また、一般式[10]の
化合物に、塩基を反応させることによって、一般式[1
1]の化合物を得ることができる。この反応に用いられ
る塩基としては、たとえば、トリエチルアミン、トリブ
チルアミンおよびDBUなどの有機塩基;並びに炭酸カ
リウムおよび水酸化ナトリウムなどの無機塩基が挙げら
れる。 (ii) 一般式[2]および[3]の化合物の製造 一般式[10]の化合物を、一般式[5]の化合物また
はその塩と反応させることによって、一般式[2]また
は[3]の化合物を得ることができる。また、一般式
[11]の化合物を、一般式[5]の化合物またはその
塩と反応させることによって、一般式[3]の化合物を
得ることができる。これらの反応は、製法2に準じて行
うことができる。
【0034】製法B 一般式[11]の化合物を、通常の加水分解反応に付
し、一般式[12]の化合物に変換した後、公知方法で
活性化し、一般式[12]の化合物の反応性誘導体に誘
導する。ついで、一般式[12]の化合物の反応性誘導
体を、一般式[5]の化合物またはその塩と反応させる
ことによって、一般式[3]の化合物を得ることができ
る。この反応は、製法3に準じて行うことができる。
【0035】製法C 一般式[13]の化合物は、公知方法またはそれに準じ
た方法、たとえば、特開昭58-32868号および特開昭59-6
2575号などによって製造することができる。一般式[1
3]の化合物を、一般式[9a]または[9b]の化合
物および亜鉛と反応させることによって、一般式[4]
の化合物またはその塩を得ることができる。この反応
は、製法Aの(i)に準じて行うことができる。
【0036】製法D 一般式[11]の化合物を、1,2,4−トリアゾールま
たはその塩と反応させることによって、一般式[4]の
化合物またはその塩を得ることができる。この反応は、
製法1に準じて行うことができる。
【0037】このようにして得られた一般式[1]の化
合物またはその塩は、抽出、晶出、蒸留およびカラムク
ロマトグラフィーなどの通常の方法によって単離精製す
ることができる。また、一般式[1]の化合物またはそ
の塩を、たとえば、酸化反応、還元反応、付加反応、ア
ルキル化反応、アシル化反応、環化反応、置換反応、脱
保護および加水分解反応などの自体公知の方法を適宜組
み合わせることによって、目的とする他の一般式[1]
の化合物またはその塩に誘導することができる。本発明
化合物を医薬として用いる場合、医薬上許容される賦形
剤、担体および希釈剤などの添加剤を適宜混合してもよ
く、これらは、常法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
細粒剤、粉末剤または注射剤などの形態として経口また
は非経口投与することができる。投与量は、経口投与の
場合、通常成人の体重1kg当り約0.05〜200mg/日程度
で、これを1回または数回に分割して投与すればよい
が、年齢、体重および症状に応じて適宜選択することが
できる。
【0038】つぎに、本発明の代表的化合物の薬理作用
について述べる。なお、以下の薬理試験において、ケト
コナゾールを対照化合物として用いた。 1.最小発育阻止濃度(MIC) エム・エス・マリオット(M.S.Marriott)の方法[第25回
国際化学療法学会(25th Interscience Conference on A
ntimicrobial Agents and Chemotherapy)第243頁(1985
年)]に準じて行った。カンジダ・アルビカンス(Candid
a albicans)ON28を、サブロー・デキストロース・アガ
ー(Sabouraud dextrose agar)培地(ネオペプトン10g、
ブドウ糖20gおよび寒天15g/l)で、30℃、1〜2日間培養
し、滅菌蒸留水に懸濁させる。一方、アスペルギルス・
フミガータス(Aspergillus fumigatus)IFO8868を、ポテ
ト・デキストロース・アガー(Potato dextrose agar)培
地(日水製薬製)に分生子が豊富に形成されるまで30℃で
培養し、形成した分生子を0.1%ツィーン(Tween)80を含
む滅菌生理食塩液に懸濁させる。カンジダ・アルビカン
スまたはアスペルギルス・フミガータスを最終菌量が10
4胞子/mlとなるように薬剤を含むTCブロス培地(イー
スト・カーボン・ベース1.17g、硫酸アンモニウム0.25
g、L−グルタミン酸含有MEMアミノ酸50倍濃縮液2.0
ml、0.5Mリン酸緩衝液(pH7.5)20mlおよび7.5%炭酸水素
ナトリウム1.33ml/100ml)に接種し、37℃で3日間培養す
る。菌の発育の有無を観察し、菌の発育が阻止された最
小濃度をMIC(μg/ml)とした。その結果を、表1a、
表1bに示す。
【0039】
【表1a】
【0040】
【表1b】
【0041】2.感染治療実験 実験的にカンジダ・アルビカンスON28に感染させたマ
ウスを用い、本発明化合物の経口投与による治療効果を
測定した。1群5匹のICR系雄性マウス(体重19〜21g)にカ
ンジダ・アルビカンスON28 3.5×106細胞/マウスを尾静
脈投与し、感染を惹起させた。感染2時間後、マウス1匹
当たり試験化合物0.1mgを1回経口投与し、10日間生死を
観察し、平均生存日数より相対治療係数を求めた。その
結果を、表2aに示す。なお、表2aにおいては、ケト
コナゾールの平均生存日数を100とした場合の試験化合
物の相対治療係数が示されている。
【0042】
【表2a】
【0043】実験的にアスペルギルス・フミガータス
IFO8868に感染させたマウスを用い、本発明化合物の経
口投与による治療効果を測定した。1群5匹のICR系雄性
マウス(体重19〜21g)にアスペルギルス・フミガータスI
FO8868 3.6×106細胞/マウスを尾静脈投与し、感染を惹
起させた。感染2時間後、マウス1匹当たり試験化合物0.
8mgを1回経口投与し、10日間生死を観察し、平均生存日
数より相対治療係数を求めた。その結果を、表2bに示
す。なお、表2bにおいては、ケトコナゾールの平均生
存日数を100とした場合の試験化合物の相対治療係数が
示されている。
【0044】
【表2b】
【0045】3.感染治療実験 実験的にカンジダ・アルビカンスON28に感染させたマ
ウスを用い、本発明化合物の経口投与による治療効果を
測定した。1群10匹のICR系雄性マウス(体重19〜21g)
にカンジダ・アルビカンスON28 5.7×106細胞/マウス
を尾静脈投与し、感染を惹起させた。感染2時間後、マ
ウス1匹当たり試験化合物0.1mgを1回経口投与し、10日
間生死を観察し、平均生存日数より相対治療係数を求め
た。その結果を、表2Cに示す。なお、表2Cにおいては、
ケトコナゾールの平均生存日数を100とした場合の試験
化合物の相対治療係数が示されている。
【0046】
【表2c】
【0047】実験的にアスペルギルス・フミガータス
IFO8868に感染させたマウスを用い、本発明化合物の経
口投与による治療効果を測定した。1群10匹のICR系雄性
マウス(体重19〜21g)にアスペルギルス・フミガータ
スIFO8868 5.8×106細胞/マウスを尾静脈投与し、感染
を惹起させた。感染2時間後および翌日より1日1回6日
間、マウス1匹当たり試験化合物0.8mgを合計7回経口投
与し、10日間生死を観察し、平均生存日数より相対治療
係数を求めた。その結果を、表2dに示す。なお、表2dに
おいては、ケトコナゾールの平均生存日数を100とした
場合の試験化合物の相対治療係数が示されている。
【0048】
【表2d】
【0049】4.急性毒性 1群5匹のICR系雄性マウス(体重29〜31g)に実施例10、
12、19、79、142および146の化合物を、そ
れぞれ尾静脈投与し、急性毒性を検討した。なお、被験
化合物は、50%ポリエチレングリコール300に溶解させ
て調製した。 その結果、被験化合物12および19は
100mg/kg投与で、被験化合物10、79、142および
146は200mg/kg投与で、それぞれ死亡例は認められな
かった。
【0050】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
化合物は、極めて優れた薬理効果を発揮し、安全性の高
い化合物であることが理解できる。
【0051】
【実施例】つぎに、本発明を参考例および実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。カラムクロマトグラフィーにおける担体は、シリカ
ゲル60(メルク社製)を用いた。なお、溶離液における
混合比は、すべて容量比である。また、表中の番号に続
くAおよびBは、各々、ジアステレオマーの一方を;C
は、ジアステレオマーの混合物を;Dは、二塩酸塩を;
Eは、p-トルエンスルホン酸塩を;Fは、光学活性体
を;Gは、一塩酸塩を;Hは、ジオキサン付加体を示
す。
【0052】参考例1 亜鉛0.97gを乾燥テトラヒドロフラン20mlに懸濁させた
後、エチルブロモジフルオロアセテート3.0gを還流下に
滴下する。ついで、2,2',4'−トリクロロアセトフェ
ノン2.2gを溶解させた乾燥テトラヒドロフラン溶液10ml
を還流下に滴下する。ついで、10分間還流させた後、不
溶物を濾去し、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留
物に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、6N塩酸でpH1.
0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を
留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶離液;n-ヘキサン:トルエン=1:2)で精製すれば、
油状のエチル=4−クロロ−3−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシブチラ
ート1.8gを得る。 IR(ニート)cm-1;3500,2975,1755,1580,1550
【0053】参考例2〜6 参考例1と同様にして、表3の化合物を得る。なお、表
3におけるR1、R2およびXは、それぞれ、つぎの式
【0054】
【化26】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0055】
【表3】
【0056】参考例7 ジイソプロピルアミン4.3gおよびn-ブチルリチウム(1.6
4N n-ヘキサン溶液)26.0mlより調製したリチウムジイ
ソプロピルアミドを含む乾燥ジエチルエーテル溶液40ml
に、−70〜−60℃で2−フルオロプロピオン酸エチル5.
1gを含む乾燥ジエチルエーテル溶液10mlを滴下し、同温
度で15分間攪拌する。ついで、−70〜−60℃で2−クロ
ロ−2',4'−ジフルオロアセトフェノン6.2gを含む乾
燥ジエチルエーテル溶液60mlを滴下した後20℃まで5時
間を要して昇温する。ついで、反応混合物を酢酸エチル
100mlおよび水50mlの混合溶媒に導入し、6N塩酸でpH2.0
に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を
留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶離液;n-ヘキサン:トルエン=2:1)で精製すれば、
油状のエチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3,4−エポキシ−2−フルオロ−2−メチルブチラー
ト(ジアステレオマーの混合物)3.9gを得る。 IR(ニート)cm-1;2985,1760,1740,1505,1140
【0057】参考例8 参考例7のカラムクロマトグラフィーにおいて、さら
に、溶離液;n-ヘキサン:トルエン=1:1で溶出すれ
ば、油状のエチル=4−クロロ−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−
メチルブチラート(ジアステレオマーの混合物)3gを得
る。 IR(ニート)cm-1;3490,1745,1615,1300,1145
【0058】参考例9 エチル=4−クロロ−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2,2−ジフルロ−3−ヒドロキシブチラート1
5.7gを塩化メチレン150mlに溶解させた後、5〜10℃で、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エ
ン8.4gを滴下する。ついで、同温度で2時間反応させた
後、反応混合物を水150mlに導入し、6N塩酸でpH1.0に調
整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n-ヘキサン:トルエン=2:1)で精製すれば、油状
のエチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,
4−エポキシ−2,2−ジフルオロブチラート11.1gを
得る。 IR(ニート)cm-1;1770,1620,1510,1145
【0059】参考例10 エチル=4−クロロ−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシブチラート(ジア
ステレオマーの混合物)を用い、参考例9と同様にし
て、エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3,4−エポキシ−2−フルオロブチラート(ジアステ
レオマーの混合物)を得る。 IR(ニート)cm-1;2980,1760,1615,1505
【0060】参考例11 エチル=4−クロロ−3−(2,4−ジクロロフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシブチラート
1.7gをエタノール17mlに溶解させた後、3Nアンモニア−
エタノール溶液16.3mlを加え、25〜30℃で24時間反応さ
せる。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物
に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、6N塩酸でpH1.0
に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を
留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶離液;クロロホルム)で精製すれば、3−(2,4
−ジクロロフェニル)−3,4−エポキシ−2,2−ジフ
ルオロブタンアミド0.88gを得る。 融点;100.0〜101.0℃ IR(KBr)cm-1;3460,3280,3190,1690,1610
【0061】参考例12〜14 参考例11と同様にして、表4の化合物を得る。なお、
表4におけるR1、R2、R7およびR8は、それぞれ、つ
ぎの式
【0062】
【化27】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0063】
【表4】
【0064】参考例15エチル=3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3,4−エポキシ−2−フルオ ロ−2−メチルブチラート(ジアステレオマーの混合
物)を用い、参考例11と同様にして3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3,4−エポキシ−2−フルオロ
−2−メチルブタンアミド(ジアステレオマーAおよび
B)を得る。 IR(KBr)cm-1;3455,1665,1505,1265(ジアステレオマー
A)、 3385,1700,1505,1150(ジアステレオマーB)
【0065】参考例16 エチル=4−ブロモ−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロ
キシ−3−(チアゾール−2−イル)ブチラートを用
い、参考例11と同様にして4−ブロモ−2,2−ジフ
ルオロ−3−ヒドロキシ−3−(チアゾール−2−イ
ル)ブタンアミドを得る。 IR(ニート)cm-1;3330,1700,1405,1120
【0066】参考例17 エチル=4−クロロ−2,2−ジフルオロ−3−(2−
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシブチラートとシク
ロプロピルアミンとを用い、参考例11と同様にして、
N−シクロプロピル−4−クロロ−2,2−ジフルオロ
−3−(2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシブタ
ンアミドを得る。 IR(KBr)cm-1;3355,1675,1540,1485
【0067】参考例18 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−
エポキシ−2,2−ジフルオロブチラート1.1gをエタノ
ール11mlに溶解させた後、5〜10℃で、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液4.7mlを滴下し、同温度で10分間反応させ
る。ついで、反応混合物を酢酸エチル50mlおよび水50ml
の混合溶媒に導入し、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機
層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去すれば、油状の
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−エポキシ
−2,2−ジフルオロ酪酸0.99gを得る。
【0068】参考例19 (1)3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−エポ
キシ−2,2−ジフルオロ酪酸0.9gおよびN−ヒドロキ
シスクシンイミド0.41gをジオキサン18mlに溶解させた
後、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド0.74gを
加え、室温で1時間反応させる。ついで、不溶物を濾去
する。 (2)1−(4−クロロフェニル)シクロプロパンカルボ
キサミド[ケミシュ・ベリヒテ(Chem.Ber.),119,3694
(1986)に記載の方法に準じて製造した1−(4−クロロ
フェニル)シクロプロパンカルボン酸から得ることがで
きる。]1.4gをジオキサン14mlおよび1N水酸化ナトリウ
ム水溶液29mlの混合溶媒に懸濁させた後、5〜10℃で、1
2%次亜塩素酸ナトリウム水溶液4.4gを滴下し、20〜25℃
で1時間反応させる。ついで、反応混合物を酢酸エチル
50mlおよび水50mlの混合溶媒に導入する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させる。ついで、20〜25℃で、(1)で得られたジオ
キサン溶液を加え、同温度で2時間反応させた後、不溶
物を濾去し、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物
に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加える。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸
エチル=15:1)で精製すれば、N−[1−(4−クロロ
フェニル)シクロプロピル]−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3,4−エポキシ−2,2−ジフルオロブ
タンアミド0.37gを得る。 IR(ニート)cm-1;3325,1705,1620,1600,1510
【0069】参考例20 参考例19と同様にして、N−(1−メチルシクロプロ
ピル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−
エポキシ−2,2−ジフルオロブタンアミドを得る。
【0070】参考例21 亜鉛、エチルブロモジフルオロアセテートおよび1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)エタン−1−オンを用
い、参考例1と同様にして、エチル=3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロ
キシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブチラートを得る。 融点;106.5〜108.0℃ IR(KBr)cm-1;3445,3110,1765,1615,1505
【0071】参考例22〜23 参考例21と同様にして、表5の化合物を得る。なお、
表5におけるR1およびR2は、それぞれ、つぎの式
【0072】
【化28】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0073】
【表5】
【0074】参考例24 2−フルオロ−3−フェニルプロピオン酸エチルおよび
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタン−1−オ
ンを用い、参考例7と同様にして、エチル=2−ベンジ
ル−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブチラート(ジアステレオマーの混
合物)を得る。 IR(ニート)cm-1;3385,1740,1500,1275
【0075】参考例25 2−フルオロ−プロピオン酸エチルおよび1−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)エタン−1−オンを用い、参考
例7と同様に処理し、得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶離液;酢酸エチル:トルエン=1:4)で精
製すれば、エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ラート(ジアステレオマーの一方)を得る。 IR(ニート)cm-1;3460,1740,1615,1500
【0076】参考例26 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−
エポキシ−2−フルオロブチラート(ジアステレオマー
の混合物)2.4gおよび1,2,4−トリアゾール6.4gの混
合物を90〜100℃で8時間反応させる。ついで、反応混
合物に酢酸エチル10mlおよび水5mlを加え、有機層を分
取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;クロロホルム:メタノール=20:1)で精製すれば、
エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−フ
ルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブチラート(ジアステレオマーの
一方)650mgを得る。 IR(KBr)cm-1;3140,1760,1620,1210,1100 さらに溶出を続ければ、もう一方のジアステレオマー17
0mgを得る。 IR(KBr)cm-1;3135,1755,1505,1220,1130
【0077】参考例27〜38 参考例1と同様にして、表6〜表8の化合物を得る。な
お、表6〜表8におけるR1およびXは、それぞれ、つ
ぎの式
【0078】
【化29】
【0079】で表わされる化合物の置換基を示す。
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】
【表8】
【0083】参考例39 2−ブロモ−2’−メトキシアセトフェノンを用い、参
考例1と同様にして、エチル=3,4−エポキシ−2,
2ージフルオロ−3−(2−メトキシフェニル)ブチラ
ートを得る。 IR(ニート)cm-1;1770,1605,1310,1020
【0084】参考例40〜52 参考例21と同様にして、表9〜表11の化合物を得
る。なお、表9〜表11におけるR1は、つぎの式
【0085】
【化30】
【0086】で表わされる化合物の置換基を示す。
【0087】
【表9】
【0088】
【表10】
【0089】
【表11】
【0090】実施例1 3−(2,4−ジクロロフェニル)−3,4−エポキシ−
2,2−ジフルオロブタンアミド0.8gをN,N−ジメチル
ホルムアミド8mlに溶解させた後、無水炭酸カリウム0.5
9gおよび1,2,4−トリアゾール0.29gを加え、80〜90
℃で1時間反応させた後、減圧下に溶媒を留去する。得
られた残留物に酢酸エチル10mlおよび水10mlを加え、2N
塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製すれば、3−(2,4−ジクロロフェニル)−
2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンアミド0.40gを
得る。 融点;194.0〜195.5℃ IR(KBr)cm-1;3310,3110,1700,1580,1500
【0091】実施例2〜6 実施例1と同様にして、表12の化合物を得る。なお、
表12におけるR1、R2、R7およびR8は、それぞれ、
つぎの式
【0092】
【化31】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0093】
【表12】
【0094】実施例7 実施例1と同様にして、4−ブロモ−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−3−(チアゾール−2−イル)ブ
タンアミドから、2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ
−3−(チアゾール−2−イル)−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンアミドを得
る。 融点;173.0〜175.0℃ IR(KBr)cm-1;3260,1715,1515,1180,1105
【0095】実施例8 実施例1と同様にして、N−シクロプロピル−4−クロ
ロ−2,2−ジフルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシブタンアミドからN−シクロプロ
ピル−2,2−ジフルオロ−3−(2−フルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブタンアミドを得る。 融点;134.5〜135.0℃ IR(KBr)cm-1;3395,3160,1695,1520
【0096】実施例9 参考例26と同様にして、3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3,4−エポキシ−2−フルオロブタンアミ
ド(ジアステレオマーの混合物)から、3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タンアミド(ジアステレオマーの一方)を得る。 融点;185.5〜188.5℃ IR(KBr)cm-1;3230,1690,1615,1500,1140
【0097】実施例10 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチラート3.0gをエタノール
30mlに溶解させた後、濃アンモニア水6mlを加え、20〜2
5℃で5時間反応させた後、減圧下に溶媒を留去する。得
られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;ク
ロロホルム:メタノール=20:1)で精製すれば、3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−
3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタンアミド2.1gを得る。 融点;164.5〜165.0℃ IR(KBr)cm-1;3300,1690,1610,1435,1270
【0098】実施例11〜38 実施例10と同様にして、表13〜表18の化合物を得
る。なお、表13〜表18におけるR1、R2、R7およ
びR8は、それぞれ、つぎの式
【0099】
【化32】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0100】
【表13】
【0101】
【表14】
【0102】
【表15】
【0103】
【表16】
【0104】
【表17】
【0105】
【表18】
【0106】実施例39 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチラート100mgをエタノー
ル1mlに溶解させた後、2,6−ジメチルモルホリン330m
gを加え、還流下に2時間反応させる。ついで、反応混
合物を酢酸エチル20mlおよび水10mlの混合溶媒に導入
し、6N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取し、飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)で精製す
れば、4−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノイル]−
2,6−ジメチルモルホリン10mgを得る。 IR(KBr)cm-1;3445,1660,1505,1275,1085
【0107】実施例40〜41 実施例39と同様にして、表19の化合物を得る。な
お、表19におけるR1、R2、R7およびR8は、それぞ
れ、つぎの式
【0108】
【化33】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0109】
【表19】
【0110】実施例42 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチラート100mgおよび4−
クロロアニリン370mgの混合物を、150〜160℃で5時間反
応させる。ついで、反応混合物を冷却して室温に戻し、
酢酸エチル10mlおよび水5mlを加え、6N塩酸でpH2.0に調
整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;トルエン:酢酸エチル=1:1)で精製すれば、N−
(4−クロロフェニル)−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン
アミド30mgを得る。 融点;86.0〜87.0℃ IR(KBr)cm-1;3400,1720,1590,1490,1140
【0111】実施例43〜46 実施例42と同様にして、表20の化合物を得る。な
お、表20におけるR1、R2、R7およびR8は、それぞ
れ、つぎの式
【0112】
【化34】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0113】
【表20】
【0114】実施例47 エチル=3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチラート160mgをエタノー
ル2mlに溶解させ、0〜5℃で1N水酸化ナトリウム水溶液2
mlを加え、同温度で10分間反応させる。ついで、反応混
合物を酢酸エチル10mlおよび水5mlの混合溶媒に導入
し、6N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取し、飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物にジエチ
ルエーテルを加え、結晶を濾取すれば、3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒド
ロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)酪酸100mgを得る。 融点;187〜200℃(分解) IR(KBr)cm-1;3450,1760,1610,1495,1205
【0115】実施例48〜49 実施例47と同様にして、表21の化合物を得る。な
お、表21におけるR1、R2およびR3は、それぞれ、
つぎの式
【0116】
【化35】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0117】
【表21】
【0118】実施例50 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)酪酸300mgおよびN−ヒドロキシスク
シンイミド110mgをジオキサン20mlに溶解させ、N,N'
−ジシクロヘキシルカルボジイミド200mgを加えた後15
〜25℃で3時間反応させる。不溶物を濾去し、濃アンモ
ニア水4.5mlを加えた後、15〜25℃で20時間反応させ
る。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に
酢酸エチル20mlおよび水10mlを加える。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:メ
タノール=10:1)で精製すれば、3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タンアミド70mgを得る。 融点;164.5〜165.0℃ IR(KBr)cm-1;3300、1690、1610、1435、1270
【0119】実施例51〜56 実施例50と同様にして、表22および表23の化合物
を得る。なお、表22および表23におけるR1、R2
7およびR8は、それぞれ、つぎの式
【0120】
【化36】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0121】
【表22】
【0122】
【表23】
【0123】実施例57 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチロヒドラジド0.33gをジクロロメ
タン7mlに懸濁させた後、トリエチルアミン0.12gを加え
る。ついで、4−フルオロベンゾイルクロリド0.19gを5
〜10℃で滴下し、同温度で1時間反応させる。ついで、
反応混合物をジクロロメタン10mlおよび水10mlの混合溶
媒へ導入し、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム)で
精製すれば、N'−(4−フルオロベンゾイル)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−
3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブチロヒドラジド0.25gを得る。 融点;127.0〜130.0℃ IR(KBr)cm-1;3330,1730,1705,1590,1495
【0124】実施例58 N−(2−メトキシフェニル)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタンアミド80mgを、塩化メチレン4mlに溶解させ、−5
〜0℃でエタンチオール120mgおよび塩化アルミニウム13
0mgを加え、20〜25℃で20時間反応させる。ついで、反
応混合物をクロロホルム10mlおよび水5mlの混合溶媒に
導入し、6N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取し、
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラ
ムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノ
ール=20:1)で精製すれば、N−(2−ヒドロキシフェ
ニル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2
−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブタンアミド30mgを得
る。 融点;121.0〜126.0℃ IR(KBr)cm-1;3420,1690,1540,1455,1270
【0125】実施例59 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンアミド150mgをピリジン5mlに溶
解させ、0〜5℃でトリクロロアセチルクロリド100mgを
加え、同温度で2時間反応させる。ついで、反応混合物
を酢酸エチル10mlおよび水5mlの混合溶媒に導入し、6N
塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=50:
1)で精製すれば、3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンニトリル10
0mgを得る。 融点;130.5〜131.5℃ IR(KBr)cm-1;3120,2250,1605,1420,1115
【0126】実施例60〜61 実施例59と同様にして、表24の化合物を得る。な
お、表24におけるR1、R2およびR3は、それぞれ、
つぎの式
【0127】
【化37】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0128】
【表24】
【0129】実施例62 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンニトリル100mgにジエチルジチ
オリン酸0.2mlおよび水0.04mlを加え、80〜90℃で5時間
反応させる。ついで、反応混合物をカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=50:1)で
精製し、得られた油状物に2N塩酸−ジオキサン溶液0.5m
lを加えた後、ジエチルエーテルを加え、結晶を濾取す
れば、3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタンチオアミド・塩酸塩
110mgを得る。 融点;178℃(分解) IR(KBr)cm-1;3420,1625,1505,1425,1140
【0130】実施例63 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンニトリル300mgをクロロホルム6
mlに溶解させ、0〜5℃で塩酸ヒドロキシルアミン83mgお
よびトリエチルアミン100mgを加え、20〜25℃で3時間反
応させる。ついで、反応混合物をクロロホルム10mlおよ
び水5mlの混合溶媒に導入し、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液でpH9.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧下に溶媒を留去すれば、3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンア
ミドオキシム330mgを得る。 IR(KBr)cm-1;3340,1665,1490,1265,1135
【0131】実施例64 実施例63と同様にして、3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンア
ミド=O−メチルオキシムを得る。 融点;113.5〜114.5℃ IR(KBr)cm-1;3365,1645,1505,1275,1105
【0132】実施例65 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンニトリル100mgをメタノール2ml
に溶解させ、6時間還流した後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物にジイソプロピルエーテルを加え、
結晶を濾取すれば、3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチリミジン
酸メチルエステル90mgを得る。 融点;115.5〜116.5℃ IR(KBr)cm-1;3300,1670,1610,1495,1115
【0133】実施例66 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチリミジン酸メチルエステル90mgを
クロロホルム1mlに溶解させ、シクロプロピルアミン90m
gを加え、3時間還流させた後、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、得ら
れた油状物に2N塩酸−ジオキサン溶液0.5mlを加えた
後、アセトンを加えて濾取すれば、N−シクロプロピル
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフル
オロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブタンアミジン・二塩酸塩20mgを得
る。 融点;229.5〜230.5℃ IR(KBr)cm-1;3300,1665,1605,1495,1270
【0134】実施例67 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンニトリル100mgを6Nアンモニア
−メタノール溶液4mlに溶解させ、ボンベンロール中、7
0℃で7時間反応させる。ついで、減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液:クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、2N塩
酸−ジオキサン溶液0.5mlを加えた後、ジオキサンを加
えて濾取すれば、3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンアミジン・
二塩酸塩・ジオキサン付加体50mgを得る。 融点;109.5〜110.5℃ IR(KBr)cm-1;3420,1715,1620,1505,1150
【0135】実施例68 エチル=4−クロロ−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロ
キシ−3−フェニルブチラート1.0gをエタノール5mlに
溶解させた後、濃アンモニア水0.98mlを加え、25〜30℃
で3時間反応させる。ついで、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残留物に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、
6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をN,N−ジメ
チルホルムアミド10mlに溶解させた後、1,2,4−ト
リアゾール0.5gおよび無水炭酸カリウム1.0gを加え、70
℃で10時間反応させた後、減圧下に溶媒を留去する。得
られた残留物に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、6N
塩酸でPH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=50:
1)で精製すれば、2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキ
シ−3−フェニル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンアミド0.30gを得る。 融点;160.5〜161.0℃ IR(KBr)cm-1;3325,1700,1510,1185
【0136】実施例69〜102 実施例68と同様にして、表25〜表31の化合物を得
る。なお、表25〜表31におけるR1、R7およびR8
は、それぞれ、つぎの式
【0137】
【化38】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0138】
【表25】
【0139】
【表26】
【0140】
【表27】
【0141】
【表28】
【0142】
【表29】
【0143】
【表30】
【0144】
【表31】
【0145】実施例103〜129 実施例10と同様にして、表32〜表37の化合物を得
る。なお、表32〜表37におけるR1、R7およびR8
は、それぞれ、つぎの式
【0146】
【化39】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0147】
【表32】
【0148】
【表33】
【0149】
【表34】
【0150】
【表35】
【0151】
【表36】
【0152】
【表37】
【0153】実施例130〜132 実施例39と同様にして、表38の化合物を得る。ま
た、実施例131および132におけるジアステレオマ
ーの分離はカラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエ
ン:酢酸エチル=3:1)によって行うことができる。
なお、表38におけるR1およびR4は、それぞれ、つぎ
の式
【0154】
【化40】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0155】
【表38】
【0156】実施例133 N−(4−クロロベンジル)−3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
タンアミド500mgを47%臭化水素酸4mlに加え、6時間還流
させる。ついで、トルエン20mlおよび水20mlを加え、炭
酸ナトリウムでpH8.5に調整する。水層を分取し、酢酸
エチル20mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層
を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去すれば、3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ
−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)酪酸230mgを得る。 融点;187〜200℃(分解) IR(KBr)cm-1;3450、1760、1610、1495、1205
【0157】実施例134〜135 実施例131および実施例132で得られる化合物を用
い、実施例133と同様にして、表39の化合物を得
る。なお、表39におけるR1は、つぎの式
【0158】
【化41】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0159】
【表39】
【0160】実施例136〜148 実施例50と同様にして、表40〜表42の化合物を得
る。また、実施例142〜148の光学活性体は、実施
例134〜135で得られる化合物を用いて製造するこ
とができる。なお、表40〜表42におけるR1、R7
よびR8は、それぞれ、つぎの式
【0161】
【化42】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0162】
【表40】
【0163】
【表41】
【0164】
【表42】
【0165】実施例149 実施例139で得られる化合物を用い、実施例58と同
様にして、N−(4−ヒドロキシフェニル)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ
−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブタンアミドを得る。 融点;115.0〜117.0℃ IR(KBr)cm-1;3385,1695,1515,1140
【0166】実施例150 N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イ
ル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタンアミド0.1gをN,N
−ジメチルホルムアミド2mlに溶解させた後、0〜5℃で6
0%水素化ナトリウム0.012gを加え、20〜25℃で30分間反
応させ、ついで、0〜5℃でヨウ化メチル0.04gを加え、2
0〜25℃で12時間反応させる。ついで反応混合物を酢酸
エチル10mlおよび水5mlの混合溶媒に導入し、6N塩酸でp
H2.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒
を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液;クロロホルム:メタノール=100:1)で精
製すれば、N−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−
2−イル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタンアミド30
mgを得る。 IR(ニート)cm-1;3395,1700,1510,1090
【0167】実施例151 N−(2−ヒドロキシエチル)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブタンアミド0.36g、トリフェニルホスフィン0.39gおよ
びアゾジカルボン酸ジエチル0.26gを乾燥テトラヒドロ
フラン10mlに加え、20〜25℃で12時間反応させる。つい
で、反応混合物を酢酸エチル20mlおよび水10mlの混合溶
媒に導入し、6N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エ
チル=10:1)で精製すれば、1−アジリジニルカルボニ
ル−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジ
フルオロ−2−ヒドロキシ−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロパン0.13gを得る。 融点;87.5〜88.0 ℃ IR(KBr)cm−1;3415,1680,161
5,1080
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 恵子 富山県富山市大町26−2 (72)発明者 四辻 彰 富山県射水郡小杉町上野30 (72)発明者 満山 順一 富山県富山市下奥井1−6−30 (72)発明者 清水 克実 富山県富山市中冨居字大根割106−8 (72)発明者 酒井 広志 富山県高岡市下牧野1575 (72)発明者 成田 弘和 富山県富山市奥田本町6−40

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
    環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
    2は、水素原子、フッ素原子または置換されていてもよ
    いアルキル基を;R3は、シアノ基、チオアミド基また
    は式 【化2】 【化3】 もしくは 【化4】 [式中、R4は、ヒドロキシル基または式 【化5】 (式中、R7およびR8は、同一または異なって水素原
    子、置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アル
    キニル、シクロアルキル、アリール、アミノ、アルコキ
    シ、ヒドロキシルもしくは複素環式基を示す。また、R
    7およびR8が、それらが結合する窒素原子と一緒になっ
    て置換されていてもよい複素環式基を形成してもよ
    い。)で表わされる基を;R5は、置換されていてもよ
    いアルコキシ基または式 【化6】 (式中、R7およびR8は、それぞれ、前記したと同様の
    意味を示す。)で表わされる基を;R6は、水素原子ま
    たは置換されていてもよいアルキル基を示す。]で表わ
    される基を示す。」で表わされるトリアゾール誘導体お
    よびその塩。
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