JP3050982B2 - 新規なトリアゾール誘導体およびその塩 - Google Patents

新規なトリアゾール誘導体およびその塩

Info

Publication number
JP3050982B2
JP3050982B2 JP3352125A JP35212591A JP3050982B2 JP 3050982 B2 JP3050982 B2 JP 3050982B2 JP 3352125 A JP3352125 A JP 3352125A JP 35212591 A JP35212591 A JP 35212591A JP 3050982 B2 JP3050982 B2 JP 3050982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
general formula
salt
ethyl
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3352125A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05163269A (ja
Inventor
弘之 今泉
哲也 梶田
健一 高嶋
美奈子 四辻
恵子 守山
彰 四辻
順一 満山
克実 清水
広志 酒井
弘和 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
Priority to JP3352125A priority Critical patent/JP3050982B2/ja
Publication of JPH05163269A publication Critical patent/JPH05163269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050982B2 publication Critical patent/JP3050982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗真菌活性を有し、人
および動物の疾病に対し、優れた治療効果を発揮する新
規なトリアゾール誘導体およびその塩に関する。而し
て、本発明の目的は、優れた抗真菌活性を発揮し、人お
よび動物の疾病に対し、優れた治療効果を発揮する化合
物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】深在性真菌症の治療薬としては、現在
アムホテリシンB(米国特許第2908611号)およびフル
シトシン(米国特許第2802005号)が主に使用されて
る。さらに、アゾール系抗真菌剤として、たとえば、ケ
トコナゾール(特開昭53-95973号)が開発され、また、
フルコナゾール(特開昭58-32868号)が上市されてお
り、それらは真菌症の治療薬として有用であると報告さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記治
療薬は、体内動態、毒性、抗菌スペクトルなどの点で十
分なものとは言えず、さらに優れた化合物の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下におい
て、本発明者らは鋭意研究を行った結果、つぎの一般式
[1]
【化3】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリール基を;
2およびR3は、同一または異なって、水素原子、フッ
素原子、アルキル基またはR2とR3が結合する炭素原子
と一緒になって形成するシクロアルキル環を;R4およ
びR5は、同一または異なって、水素原子、置換されて
いてもよいアルキル基またはR4とR5が結合する炭素原
子と一緒になって形成するシクロアルキル環を;Aは、
酸素原子または式
【化4】 (式中、R6は、水素原子、置換されていてもよいアル
キル、アリールまたはアシル基を示す。)で表わされる
基を示す。」で表わされる新規なトリアゾール誘導体お
よびその塩が、優れた抗真菌活性を発揮し、吸収性にも
優れ、さらには優れた体内動態を示すことを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明化合物について詳述する。本
明細書において特にことわらない限り、ハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子
を;アルキル基とは、たとえば、メチル、エチル、n-プ
ロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブ
チル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルお
よびオクチルなどの直鎖状もしくは分岐鎖状のC
1〜10アルキル基を;アルコキシ基とは、たとえば、
メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、
n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert−ブト
キシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキ
シおよびオクチルオキシなどのC1〜10アルコキシ基
を;アルコキシカルボニル基とは、たとえば、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、n-プロポキシカルボ
ニル、イソプロポキシカルボニル、n-ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル
およびtert−ブトキシカルボニルなどのC1〜4アルコ
キシカルボニル基を;アルキルチオ基とは、たとえば、
メチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピ
ルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチ
オ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、
ヘプチルチオおよびオクチルチオなどのC1〜10アル
キルチオ基を;アリール基とは、フェニルおよびナフチ
ル基を;ハロ低級アルキル基とは、たとえば、フルオロ
メチル、クロロメチル、トリフルオロメチル、トリクロ
ロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,
2,2−ペンタフルオロエチルおよび1,1,2,2,3,
3,3−ヘプタフルオロプロピルなどのハロゲン原子で
置換されたC1〜4アルキル基を;アシル基とは、たと
えば、ホルミル基、アセチルおよびエチルカルボニルな
どのC2〜10アルカノイル基並びにベンゾイルおよび
ナフチルカルボニルなどのアロイル基を;また、「低
級」とは、C1〜4の基をそれぞれ表わす。RとR
およびRとRが結合する炭素原子と一緒になって形
成するシクロアルキル環としては、たとえば、シクロプ
ロパン、シクロブタン、シクロペンタンおよびシクロヘ
プタンなどのC3〜8シクロアルキル環が挙げられる。
におけるアリール基、RおよびRにおけるアル
キル基並びにRにおけるアルキル、アリールまたはア
シル基は、たとえば、ハロゲン原子、低級アルキル、低
級アルコキシ、低級アルキルチオ、ヒドロキシル、シア
ノ、カルバモイル、アルコキシカルボニルおよびハロ低
級アルキル基から選ばれる1つまたは2つ以上の置換基
で置換されていてもよい。一般式[1]の化合物の塩と
しては、医薬として許容される塩、たとえば、塩酸、硫
酸、硝酸およびリン酸などの鉱酸との塩;酢酸、フマル
酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、蓚酸お
よびアスパラギン酸などのカルボン酸との塩;並びにメ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびトルエンス
ルホン酸などのスルホン酸との塩などが挙げられる。
【0006】本発明化合物は、さらにすべての幾何およ
び光学異性体、水和物、溶媒和物およびすべての結晶形
を包含するものである。一般式[1]の新規トリアゾー
ル誘導体またはその塩は、一般に自体公知の方法を組み
合わせることにより製造されるが、たとえば、つぎに示
す製法1および2によって製造することができる。
【0007】
【化5】 製法1 「式中、R6aは、水素原子、置換されていてもよいアル
キルまたはアリール基を;R7は、カルボキシル保護基
を示し;R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ、
前記したと同様の意味を有する。」 R6aにおけるアルキルまたはアリール基の置換基として
は、R6における置換基と同様の基が挙げられる。R7
カルボキシル保護基としては、通常のカルボキシル基の
保護基、たとえば、低級アルキル基などが挙げられる。
一般式[2]の化合物またはその塩を、一般式[3]の
化合物またはその塩もしくはそれらの水和物と反応させ
ることによって、一般式[1a]の化合物またはその塩
を得ることができる。この反応は、溶媒の存在下または
不存在下に行うことができ、使用される溶媒としては、
反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されな
いが、たとえば、N,N−ジメチルホルムアミドおよび
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;メタノ
ールおよびエタノールなどのアルコール類;ジエチルエ
ーテルおよびテトラヒドロフランなどのエーテル類;ベ
ンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素類;アセト
ニトリルのようなニトリル類;ジメチルスルホキシドの
ようなスルホキシド類;スルホラン;並びに水などが挙
げられ、これらの溶媒を一種または二種以上混合して使
用してもよい。一般式[3]の化合物またはその塩もし
くはそれらの水和物の使用量は、一般式[2]の化合物
またはその塩に対して、1〜10倍モルである。この反応
は、通常、20〜150 ℃で、0.1〜24時間実施すればよ
い。
【0008】
【化6】 製法2 「式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR7は、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有する。」 一般式[2]の化合物またはその塩を、ヒドロキシルア
ミンまたはその塩と反応させることによって、一般式
[1b]の化合物またはその塩を得ることができる。こ
の反応は、製法1で説明した方法と同様に実施すればよ
い。
【0009】一般式[1a]、[1b]および[2]の
化合物の塩としては、一般式[1]の化合物の塩と同様
の塩が挙げられる。一般式[3]の化合物およびヒドロ
キシルアミンの塩としては、塩酸、硫酸、硝酸およびリ
ン酸などの鉱酸との塩並びにメタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸およびトルエンスルホン酸などのスルホン
酸との塩などが挙げられる。
【0010】つぎに、本発明化合物を製造するための原
料であり、中間体として有用な一般式[2]の化合物ま
たはその塩の製造法について説明する。一般式[2]の
化合物またはその塩は、たとえば、つぎに示す製造法に
よって製造することができる。
【0011】
【化7】 製法A 「式中、XおよびY1は、ハロゲン原子を;R8は、カル
ボキシル保護基を示し;R1、R4、R5およびR7は、そ
れぞれ、前記したと同様の意味を有する。」 R8のカルボキシル保護基としては、通常のカルボキシ
ル基の保護基、たとえば、低級アルキル基などが挙げら
れる。一般式[4]の化合物は、公知方法またはそれに
準じた方法によって製造することができる。ついで、各
工程について説明する。
【0012】(1)一般式[6]の化合物の製造 一般式[4]の化合物を、溶媒の存在下、一般式[5]
の化合物および亜鉛と反応させることによって、一般式
[6]の化合物を得ることができる。この方法は、たと
えば、テトラヘドロン・レター(Tetrahedron Lett.)第2
5巻、第2301頁(1984年)に記載の方法に準じて行うこと
ができる。
【0013】(2)一般式[7]の化合物の製造 一般式[6]の化合物を、塩基と反応させることによっ
て、一般式[7]の化合物を得ることができる。この反
応に用いられる塩基としては、たとえば、水酸化ナトリ
ウムおよび水酸化カリウムなどの無機塩基;並びにトリ
エチルアミン、トリブチルアミンおよび1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)な
どの有機塩基が挙げられる。この反応に使用される溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に
限定されないが、たとえば、塩化メチレンおよびクロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル
およびテトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン
およびトルエンなどの芳香族炭化水素類;メタノールお
よびエタノールなどのアルコール類;N,N−ジメチル
アセトアミドのようなアミド類;並びに水などが挙げら
れ、これらの溶媒を一種または二種以上混合して使用し
てもよい。塩基の使用量は、一般式[6]の化合物に対
して、1〜5倍モルである。この反応は、通常-20〜100℃
で、0.1〜24時間実施すればよい。
【0014】(3)一般式[9]または[10]の化合物
の製造 一般式[6]または[7]の化合物を、一般式[8]の
化合物と反応させることによって、それぞれ、一般式
[9]または[10]の化合物を得ることができる。こ
の反応に使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼ
さないものであれば、特に限定されないが、たとえば、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよび1,2−
ジメトキシエタンなどのエーテル類が挙げられ、これら
の溶媒を一種または二種以上混合して使用してもよい。
一般式[8]の化合物の使用量は、一般式[6]または
[7]の化合物に対して、それぞれ、1〜5倍モルであ
る。この反応は、通常、不活性気体の存在下、-80〜50
℃で0.1〜10時間実施すればよい。
【0015】(4)一般式[2a]の化合物またはその塩
の製造 一般式[9]または[10]の化合物を、1,2,4−ト
リアゾールまたはその塩と反応させることによって、一
般式[2a]の化合物またはその塩を得ることができ
る。1,2,4−トリアゾールの塩としては、たとえば、
カリウムおよびナトリウムなどのアルカリ金属との塩;
並びにトリエチルアミン、トリブチルアミンおよびDB
Uなどの有機塩基との塩が挙げられる。この反応は、溶
媒の存在下または不存在下に行うことができ、使用され
る溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないのもであれ
ば特に限定されないが、たとえば、N,N−ジメチルホ
ルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドなどの
アミド類;メタノールおよびエタノールなどのアルコー
ル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジメチルス
ルホキシドのようなスルホキシド類;スルホラン;並び
に水などが挙げられ、これらの溶媒を一種または二種以
上混合して使用してもよい。1,2,4−トリアゾールま
たはその塩の使用量は、一般式[9]または[10]の
化合物に対して、1〜10倍モルである。この反応は、通
常、20〜100℃で1〜24時間実施すればよい。
【0016】
【化8】 製法B 「式中、Y2は、ハロゲン原子を;R9は、置換されてい
てもよいアルキル基を示し;R1およびR7は、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有する。」 R9におけるアルキル基の置換基としては、R1、R4
5およびR6における各基と同様の置換基が挙げられ
る。一般式[2b]の化合物またはその塩を、塩基の存
在下、一般式[11]の化合物と反応させることによっ
て、一般式[2c]の化合物またはその塩および/また
は一般式[2d]の化合物またはその塩を得ることがで
きる。この反応に用いられる塩基としては、たとえば、
炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムなどの無機塩基;並
びにトリエチルアミン、トリブチルアミンおよびDBU
などの有機塩基が挙げられる。この反応に使用される溶
媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特
に限定されないが、たとえば、N,N−ジメチルホルム
アミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドなどのアミ
ド類;メタノールおよびエタノールなどのアルコール
類;アセトニトリルのようなニトリル類;並びにジメチ
ルスルホキシドのようなスルホキシド類;スルホランが
挙げられ、これらの溶媒を一種または二種以上混合して
使用してもよい。一般式[11]の化合物および塩基の
使用量は、一般式[2b]の化合物またはその塩に対し
て、1〜10倍モルである。この反応は、通常、0〜100℃
で、0.5〜24時間実施すればよい。なお、一般式[2
c]の化合物またはその塩と一般式[2d]の化合物ま
たはその塩の分離は、カラムクロマトグラフィー、再結
晶などの通常の単離精製操作によって行うことができ
る。
【0017】製法C
【化9】 「式中、R10およびR11は、同一または異なって、水素
原子、アルキル基またはR10とR11が結合する炭素原子
と一緒になって形成するシクロアルキル環を示し;
1、R7、R9およびY2は、それぞれ、前記したと同様
の意味を有する。」
【0018】(1)一般式[14]の化合物の製造 一般式[12]の化合物を常法により、一般式[12]
の化合物の反応性誘導体(たとえば、活性エステル、活
性酸アミド、酸ハロゲン化物および混合酸無水物など)
に誘導する。ついで、一般式[12]の化合物の反応性
誘導体を、塩基の存在下、一般式[13]の化合物と反
応させることによって、一般式[14]の化合物を得る
ことができる。塩基としては、たとえば、水素化ナトリ
ウムおよび水素化カリウムなどの金属水素化物;並びに
ナトリウムエトキシドおよびtert-ブトキシカリウムな
どの金属アルコラートが挙げられる。この反応に使用さ
れる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであ
れば特に限定されないが、たとえば、N,N−ジメチル
ホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドなど
のアミド類;メタノールおよびエタノールなどのアルコ
ール類;並びにジエチルエーテルおよびテトラヒドロフ
ランなどのエーテル類が挙げられ、これらの溶媒を一種
または二種以上混合して使用してもよい。一般式[1
3]の化合物および塩基の使用量は、一般式[12]の
化合物に対して、それぞれ、1〜5倍モルである。この反
応は、通常、-20〜100℃で、0.1〜10時間実施すればよ
い。なお、一般式[12]の化合物は、特開昭59-82376
号および特開平1ー249755号に記載の方法またはそれに準
じた方法によって製造することができる。
【0019】(2)一般式[2e]の化合物またはその塩
の製造 一般式[14]の化合物を、酸と反応させることによっ
て、一般式[2e]の化合物またはその塩を得ることが
できる。酸としては、たとえば、ギ酸およびトリフルオ
ロ酢酸などのカルボン酸;並びにp-トルエンスルホン酸
などのスルホン酸が挙げられる。この反応は、溶媒の存
在下または不存在下に行うことができ、使用される溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に
限定されないが、たとえば、塩化メチレンおよびクロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼンおよびト
ルエンなどの芳香族炭化水素類;並びにジエチルエーテ
ルおよびテトラヒドロフランなどのエーテル類が挙げら
れ、これらの溶媒を一種または二種以上混合して使用し
てもよい。酸の使用量は、一般式[14]の化合物に対
して、0.01〜20倍モルである。この反応は、通常、0〜1
20℃で、0.5〜24時間実施すればよい。
【0020】(3)一般式[2f]の化合物またはその塩
および一般式[2g]の化合物またはその塩の製造 一般式[2e]の化合物またはその塩を、塩基の存在
下、一般式[11]の化合物と反応させることによっ
て、一般式[2f]の化合物またはその塩および/また
は一般式[2g]の化合物またはその塩を得ることがで
きる。この反応は、製法Bで説明した方法と同様に実施
すればよい。なお、一般式[2f]の化合物またはその
塩と一般式[2g]の化合物またはその塩の分離は、カ
ラムクロマトグラフィー、再結晶などの通常の単離精製
操作によって行うことができる。
【0021】また、一般式[2a]、[2b]、[2
c]、[2d]、[2e]、[2f]および[2g]の
化合物の塩としては、一般式[1]の化合物の塩と同様
の塩が挙げられる。このようにして得られた一般式
[1]の化合物またはその塩は、抽出、晶出、蒸留およ
びカラムクロマトグラフィーなどの通常の方法によって
単離精製することができる。また、一般式[1]の化合
物またはその塩を、たとえば、酸化反応、還元反応、付
加反応、置換反応、脱保護、アシル化反応および加水分
解反応などの自体公知の方法を適宜組み合わせることに
よって、目的とする他の一般式[1]の化合物またはそ
の塩に誘導することができる。本発明化合物を医薬とし
て用いる場合、医薬上許容される賦形剤、担体および希
釈剤などの添加剤を適宜混合してもよく、これらは、常
法により錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、粉末剤ま
たは注射剤などの形態として経口または非経口投与する
ことができる。投与量は、経口投与の場合、通常成人の
体重1kg当り約0.05〜200mg/日程度で、これを1回また
は数回に分割して投与すればよいが、年齢、体重および
症状に応じて適宜選択することができる。
【0022】つぎに、本発明の代表的化合物の薬理作用
について述べる。なお、以下の薬理試験に使用する被検
化合物No.は、実施例番号を引用し、また、各試験にお
いて、ケトコナゾールを対照化合物とした。 1.最小発育阻止濃度(MIC) エム・エス・マリオット(M. S. Marriott)の方法[第25
回国際化学療法学会(25th Interscience Conference on
Antimicrobial Agents and Chemotherapy)第243頁(198
5年)]に準じて行った。カンジダ・アルビカンス(Candi
da albicans)ON28を、サブロー・デキストロース・アガ
ー(Sabouraud dextrose agar)培地(ネオペプトン10g、
ブドウ糖20gおよび寒天15g/l)で、30℃、1〜2日間培養
し、滅菌蒸留水に懸濁させる。一方、アスペルギルス・
フミガータス(Aspergillus fumigatus)IF08868を、ポテ
ト・デキストロース・アガー(Potato dextrose agar)培
地(日水製薬製)に分生子が豊富に形成されるまで30℃で
培養し、形成した分生子を0.1%ツィーン(Tween)80を含
む滅菌生理食塩液に懸濁させる。カンジダ・アルビカン
スまたはアスペルギルス・フミガータスを最終菌量が1
4胞子/mlとなるように薬剤を含むTCブロス培地(イ
ースト・カーボン・ベース1.17g、硫酸アンモニウム0.2
5g、L−グルタミン酸含有MEMアミノ酸50倍濃縮液2.
0ml、0.5Mリン酸緩衝液(pH7.5)20mlおよび7.5% 炭酸水
素ナトリウム1.33ml/100ml)に接種し、37℃で3日間培養
する。菌の発育の有無を観察し、菌の発育が阻止された
最小濃度をMIC(μg/ml)とした。その結果を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】2.感染治療実験 実験的にカンジダ・アルビカンスON-28に感染させた
マウスを用い、本発明化合物の経口投与による治療効果
を測定した。1群5匹のICR系雄性マウス(体重19〜21g)に
カンジダ・アルビカンスON-28 3.5X106細胞/マウスを尾
静脈投与し、感染を惹起させた。感染2時間後、マウス1
匹当たり試験化合物0.1mgを1回経口投与し、10日間生死
を観察し、平均生存日数より相対治療係数を求めた。そ
の結果を表2aに示す。なお、表2aにおいては、ケト
コナゾールの平均生存日数を100とした場合の試験化合
物の相対治療係数が示されている。
【0025】
【表2a】
【0026】実験的にアスペルギルス・フミガータス
IFO8868に感染させたマウスを用い、本発明化合物の経
口投与による治療効果を測定した。1群5匹のICR系雄性
マウス(体重19〜21g)にアスペルギルス・フミガータスI
FO8868 8.6X106細胞/マウスを尾静脈投与し、感染を惹
起させた。感染2時間後、マウス1匹当たり試験化合物0.
8mgを1回経口投与し、10日間生死を観察し、平均生存日
数より相対治療係数を求めた。その結果を表2bに示
す。なお、表2bにおいては、ケトコナゾールの平均生
存日数を100とした場合の試験化合物の相対治療係数が
示されている。
【0027】
【表2b】
【0028】3.急性毒性 1群3匹のICR系雄性マウス(体重29〜31g)に実施例1の化
合物を尾静脈投与し、急性毒性を検討した。なお、被験
化合物は、50%ポリエチレングリコール300に溶解させ
て調製した。 その結果、被験化合物100mg/kg投与で死
亡例は認められなかった。
【0029】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
化合物は、極めて優れた薬理効果を発揮し、安全性の高
い化合物であることが理解できる。
【0030】
【実施例】つぎに、本発明を参考例および実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。カラムクロマトグラフィーにおける担体は、シリカ
ゲル60(メルク社製)を用いた。なお、溶離液における
混合比は、すべて容量比である。また、表中のNo.は、
参考例および実施例の番号を示す。
【0031】参考例1 亜鉛8.1gを乾燥テトラヒドロフラン200mlに懸濁させ、
エチル=ブロモジフルオロアセタート25.1gを還流下に
滴下する。ついで、乾燥テトラヒドロフラン100mlに2
−クロロ−2',4'−ジフルオロアセトフェノン19.6gを
溶解させた溶液を還流下に滴下する。ついで、10分間還
流させた後、不溶物を濾去し、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物に酢酸エチル200mlおよび水200mlを
加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:トルエン=1:
2)で精製すれば、油状のエチル=4−クロロ−3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒ
ドロキシブチラート19.7gを得る。 IR(ニート)cm-1;3500,2970,1755,1610,1590
【0032】参考例2〜5 参考例1と同様にして、表3の化合物を得る。なお、表
3におけるR1およびXは、それぞれ、つぎの式
【0033】
【化10】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0034】
【表3】
【0035】参考例6 エチル=4−クロロ−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシブチラート1
5.7gを塩化メチレン150mlに溶解させ、5〜10℃で、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン8.4g
を滴下する。ついで、同温度で2時間撹拌した後、反応
混合物を水150mlに導入し、6N塩酸でpH1.0に調整する。
有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得ら
れた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘ
キサン:トルエン=2:1)で精製すれば、油状のエチル=
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3,4−エポキシ−
2,2−ジフルオロブチラート11.1gを得る。 IR(ニート)cm-1;1770,1620,1510,1145
【0036】参考例7〜9 参考例6と同様にして、表4の化合物を得る。なお、表
4におけるR1は、それぞれ、つぎの式
【0037】
【化11】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0038】
【表4】
【0039】参考例10 ジイソプロピルアミン4.8gを乾燥テトラヒドロフラン50
mlに溶解させ、窒素雰囲気下、−70〜−65℃で、n-ブチ
ルリチウム(1.61N n-ヘキサン溶液)30mlを滴下し、同温
度で10分間撹拌する。ついで、同温度でイソ酪酸エチル
5.6gを滴下し、同温度で5分間撹拌する。ついで、同温
度で乾燥テトラヒドロフラン20mlにエチル=3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3,4−エポキシ−2,2−ジ
フルオロブチラート11.1gを溶解させた溶液を滴下す
る。同温度で10分間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチ
ル200mlおよび水200mlの混合溶媒に導入し、6N塩酸でpH
1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒
を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液;n-ヘキサン:トルエン=2:1)で精製すれば、
油状のエチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,
6−エポキシ−4,4−ジフルオロ−2,2−ジメチル−
3−オキソヘキサノアート13.6gを得る。 IR(ニート)cm-1;1760,1730,1620,1510
【0040】参考例11〜15 参考例10と同様にして、表5の化合物を得る。なお、
表5におけるR1、R4およびR5は、それぞれ、つぎの
【0041】
【化12】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0042】
【表5】
【0043】参考例16 エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−5,6−エ
ポキシ−4,4−ジフルオロ−2,2−ジメチル−3−オ
キソヘキサノアート10.4gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド50mlに溶解させ、無水炭酸カリウム7.4gおよび1,2,
4−トリアゾール3.7gを加え、20〜25℃で12時間撹拌し
た後、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物に酢酸
エチル100mlおよび水100mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調
整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;クロロホルム)で精製すれば、エチル=5−(2,4
−ジフルオロフェニル)−4,4−ジフルオロ−5−ヒド
ロキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサノアート5.9
gを得る。 融点;112.0〜113.5℃ IR(KBr)cm-1;3140,1755,1725,1615
【0044】参考例17〜21 参考例16と同様にして、表6の化合物を得る。なお、
表6におけるR1、R4およびR5は、それぞれ、つぎの
【0045】
【化13】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0046】
【表6】
【0047】参考例22 ジイソプロピルアミン3.0gを乾燥テトラヒドロフラン30
mlに溶解させ、窒素雰囲気下、−70〜−65℃で、n-ブチ
ルリチウム(1.61N n-ヘキサン溶液)18.4mlを滴下し、同
温度で10分間撹拌する。ついで、同温度でイソ酪酸エチ
ル3.4gを滴下し、同温度で5分間撹拌する。ついで、同
温度で乾燥テトラヒドロフラン15mlにエチル=4−クロ
ロ−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフル
オロ−3−ヒドロキシブチラート3.1gを溶解させた溶液
を滴下する。同温度で10分間撹拌した後、反応混合物を
酢酸エチル150mlおよび水150mlの混合溶媒に導入し、6N
塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=30:1)で
精製すれば、油状のエチル=6−クロロ−5−(2,4−
ジフルオロフェニル)−4,4−ジフルオロ−5−ヒドロ
キシ−2,2−ジメチル−3−オキソヘキサノアート2.8
gを得る。 IR(ニート)cm-1;3465,1755,1730,1505
【0048】参考例23 参考例22と同様にして、油状のエチル=6−クロロ−
4,4−ジフルオロ−5−(2−フルオロフェニル)−5
−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−オキソヘキサノ
アートを得る。 IR(ニート)cm-1;3475,1750,1730,1490
【0049】参考例24 エチル=6−クロロ−5−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−4,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチル−3−オキソヘキサノアート2.8gをN,N−ジメ
チルホルムアミド14mlに溶解させ、無水炭酸カリウム2.
5gおよび1,2,4−トリアゾール1.3gを加え、20〜25℃
で12時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去する。得られ
た残留物に酢酸エチル50mlおよび水50mlを加え、6N塩酸
でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;クロロホルム)で精製すれば、エチル=
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,4−ジフルオロ
−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−オキソ−6
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサノ
アート1.3gを得る。この化合物の融点およびIRスペク
トルは、参考例16の化合物の融点およびIRと一致し
た。
【0050】参考例25 参考例24と同様にして、エチル=4,4−ジフルオロ
−5−(2−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2,
2−ジメチル−3−オキソ−6−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ヘキサノアートを得る。 融点;107.5〜109.5℃ IR(KBr)cm-1;3460,1755,1725,1615
【0051】参考例26 エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,4−ジ
フルオロ−5−ヒドロキシ−3−オキソ−6−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサノアート1.9
gをN,N−ジメチルホルムアミド19mlに溶解させ、無水
炭酸カリウム2.0gおよびヨウ化エチル2.3gを加え、25〜
30℃で15時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチル50ml
および水50mlの混合溶媒に導入し、6N塩酸でpH1.0に調
整する。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順次洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマトグラ
フィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=15:1)で精製す
れば、エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,
2−ジエチル−4,4−ジフルオロ−5−ヒドロキシ−
3−オキソ−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ヘキサノアート0.26gを得る。 融点;123.5〜126.0℃ IR(KBr)cm-1;3445,1745,1725,1620
【0052】参考例27 (1)1−(1−カルボキシシクロプロピル)−1−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)エタノール6.2gおよびN−ヒドロキ
シスクシンイミド2.3gを無水ジオキサン120mlに溶解さ
せ、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド4.1gを加
え、室温で1時間撹拌した後、不溶物を濾去し、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をN,N−ジメチル
ホルムアミド60mlに溶解させる。 (2) N,N−ジメチルホルムアミド40mlに水素化ナトリ
ウム(純度60%)0.80gを加え、5〜10℃でtert-ブチル=エ
チル=マロナート3.8gを滴下した後、15〜20℃で水素の
発生が止むまで撹拌する。ついで、5〜10℃で、(1)で得
られたN,N−ジメチルホルムアミド溶液を滴下し、15
〜20℃で1時間撹拌した後、減圧下に溶媒を留去し、得
られた残留物に酢酸エチル100mlおよび水100mlを加え、
6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=2:1)で精
製すれば、泡末状のtert-ブチル=3−{1−[1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シ
クロプロピル}−2−エトキシカルボニル−3−オキソ
プロピオナート6.0gを得る。 IR(KBr)cm-1;3420,1750,1735,1700
【0053】参考例28 参考例27と同様にして、泡末状のtert-ブチル=5−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−エトキシカルボニ
ル−5−ヒドロキシ−4−メチル−3−オキソ−6−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサノ
アートを得る。 IR(KBr)cm-1;3445,1750,1715,1645
【0054】参考例29 tert-ブチル=3−{1−[1−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)エチル]シクロプロピル}−2−
エトキシカルボニル−3−オキソプロピオナート4.8gを
塩化メチレン70mlに溶解させ、5〜10℃で、トリフルオ
ロ酢酸25mlを加える。ついで、20〜25℃で10時間撹拌し
た後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エ
チル50mlおよび水50mlを加え、炭酸水素ナトリウムでpH
6.5に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒
を留去する。得られた残留物をジエチルエーテルで再結
晶すれば、エチル=3−{1−[1−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)]エチルシクロプロピル}−
3−オキソプロピオナート3.1gを得る。 融点;87.0〜88.5℃ IR(KBr)cm-1;3225,1740,1685,1500
【0055】参考例30 参考例29と同様にして、泡末状のエチル=5−(2,4
−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4−メチル
−3−オキソ−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)ヘキサノアートを得る。IR(KBr)cm−1;3445,
1740,1705,1500
【0056】参考例31 エチル=3−{1−[1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)エチル]シクロプロピル}−3−オキ
ソプロピオナート3.0gをN,N−ジメチルホルムアミド6
0mlに溶解させ、ヨウ化メチル3.4gおよび炭酸カリウム
3.3gを加え、20〜25℃で1時間撹拌した後、減圧下に溶
媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチル50mlおよび水
50mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物を
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n-ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)で精製すれば、エチル=3−{1−[1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エチル]シ
クロプロピル}−2,2−ジメチル−3−オキソプロピ
オナート0.90gを得る。 融点;75.5〜77.0℃ IR(KBr)cm-1;3420,1735,1690,1615
【0057】参考例32 参考例31のカラムクロマトグラフィーにおいて、さら
に溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1で溶出すれば、
エチル=3−{1−[1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1−ヒドロキシ−2−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)エチル]シクロプロピル}−2−メチ
ル−3−オキソプロピオナート0.80gを得る。 融点;118.0〜121.5℃ IR(KBr)cm-1;3445,1740,1685,1615
【0058】参考例33 参考例31と同様にして、エチル=5−(2,4−ジフル
オロフェニル)−5−ヒドロキシ−4−メチル−2,2−
ジメチル−3−オキソ−6−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ヘキサノアートを得る。 融点;79.0〜79.5℃ IR(KBr)cm-1;3445,1740,1680,1620
【0059】実施例1 エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,4−ジ
フルオロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−オ
キソ−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ヘキサノアート2.1gをエタノール21mlに懸濁させ、ヒド
ラジン・1水和物0.38gを加え、0.5時間還流した後、減
圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチル100m
lおよび水100mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調整する。有
機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られ
た残留物を酢酸エチルで再結晶すれば、2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1−(4,4−ジメチル−5−オキ
ソ−2−ピラゾリン−3−イル)−1,1−ジフルオロ−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
プロパノール1.7gを得る。 融点;181.0〜182.0℃ IR(KBr)cm-1;3205,1715,1615,1505
【0060】実施例2〜10 実施例1と同様にして、表7および8の化合物を得る。
なお、表7および8におけるR1、R2、R3、R4、R5
およびAは、それぞれ、つぎの式
【0061】
【化14】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】実施例12 エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,4−
ジフルオロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−
オキソ−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ヘキサノアート0.83gをエタノール8mlに懸濁させた
後、メチルヒドラジン0.27gを加え、5時間還流した
後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に酢酸エチ
ル30mlおよび水30mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調整す
る。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。
得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;
クロロホルム:メタノール=100:1)で精製すれば、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−
(1,4,4−トリメチル−5−オキソ−2−ピラゾリン
−3−イル)−2−プロパノール0.36gを得る。 融点;118.0〜122.5℃ IR(KBr)cm-1;3430,1710,1615,1500
【0065】実施例13〜14 実施例12と同様にして、表9の化合物を得る。なお、
表9におけるR1、R2、R3、R4、R5およびAは、そ
れぞれ、つぎの式
【0066】
【化15】
【0067】で表わされる化合物の置換基を示す。
【表9】
【0068】実施例15 エチル=5−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,4−ジ
フルオロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3−オ
キソ−6−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ヘキサノアート0.42gをエタノール4mlに懸濁させ、塩酸
ヒドロキシルアミン0.35gおよび炭酸水素ナトリウム0.4
2gを加え、2時間還流した後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残留物に酢酸エチル20mlおよび水20mlを加え、
6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製すれば、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
1−(4,4−ジメチル−5−オキソ−2−イソオキサゾ
リン−3−イル)−1,1−ジフルオロ−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−プロパノール0.
31gを得る。 融点;135.0〜136.5℃ IR(KBr)cm-1;3110,1815,1615,1505
【0069】実施例16〜18 実施例15と同様にして、表10の化合物を得る。な
お、表10におけるR1、R2、R3、R4、R5およびA
は、それぞれ、つぎの式
【0070】
【化16】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0071】
【表10】
【0072】実施例19 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−(4,4−ジメ
チル−5−オキソ−2−ピラゾリン−3−イル)−1,1
−ジフルオロ−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−2−プロパノール0.77gをクロロホルム15ml
に懸濁させ、アセチルクロリド0.20gを加え、5〜10℃
で、トリエチルアミン0.26gを含むクロロホルム溶液3ml
を滴下する。同温度で1時間撹拌した後、反応混合物を
水15mlに導入し、6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を
分取し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留
物を酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルの混合溶
媒で再結晶すれば、1−(1−アセチル−4,4−ジメチ
ル−5−オキソ−2−ピラゾリン−3−イル)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロ−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−プ
ロパノール0.61gを得る。 融点;119.0〜120・0℃ IR(KBr)cm-1;3145,1795,1755,1615
フロントページの続き (72)発明者 清水 克実 富山県富山市中冨居字大根割106−8 (72)発明者 酒井 広志 富山県高岡市下牧野1575 (72)発明者 成田 弘和 富山県富山市奥田本町6−40 審査官 冨永 保 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 403/06 A61K 31/415 A61K 31/42 A61P 31/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリール基を;
    2およびR3は、同一または異なって、水素原子、フッ
    素原子、アルキル基またはR2とR3が結合する炭素原子
    と一緒になって形成するシクロアルキル環を;R4およ
    びR5は、同一または異なって、水素原子、置換されて
    いてもよいアルキル基またはR4とR5が結合する炭素原
    子と一緒になって形成するシクロアルキル環を;Aは、
    酸素原子または式 【化2】 (式中、R6は、水素原子、置換されていてもよいアル
    キル、アリールまたはアシル基を示す。)で表わされる
    基を示す。」で表わされるトリアゾール誘導体およびそ
    の塩。
JP3352125A 1991-12-13 1991-12-13 新規なトリアゾール誘導体およびその塩 Expired - Fee Related JP3050982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3352125A JP3050982B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 新規なトリアゾール誘導体およびその塩

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3352125A JP3050982B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 新規なトリアゾール誘導体およびその塩

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05163269A JPH05163269A (ja) 1993-06-29
JP3050982B2 true JP3050982B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=18421950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3352125A Expired - Fee Related JP3050982B2 (ja) 1991-12-13 1991-12-13 新規なトリアゾール誘導体およびその塩

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050982B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230023B2 (en) 2001-02-22 2007-06-12 Sankyo Company, Limited Water-soluble triazole fungicide

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07215951A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Mochida Pharmaceut Co Ltd 抗真菌作用を有する新規なトリアゾール誘導体
US6011052A (en) * 1996-04-30 2000-01-04 Warner-Lambert Company Pyrazolone derivatives as MCP-1 antagonists
TW201441215A (zh) * 2013-02-04 2014-11-01 Syngenta Participations Ag 新穎殺微生物劑

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230023B2 (en) 2001-02-22 2007-06-12 Sankyo Company, Limited Water-soluble triazole fungicide

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05163269A (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100669839B1 (ko) 소염제로서의 방향족 헤테로사이클릭 화합물 및 이의 제조방법
JP2818097B2 (ja) アゾール化合物、その製造方法及びその用途
US20100081659A1 (en) Sigma receptor inhibitors
WO1995008542A1 (fr) Inhibiteur de la farnesyl-transferase
EP1663234A1 (en) Piperazine derivatives for the treatment of hiv infections
EP1408950A2 (en) Methods of treating cytokine mediated diseases
EP1634873A1 (en) Sigma receptor inhibitors
JPH11217383A (ja) 化合物
BG65804B1 (bg) Азот-хетероциклични производни като nos инхибитори
RU2131417C1 (ru) Производные азола, способы их получения и антигрибковое средство
CA2570046A1 (en) Substituted triazole derivatives as oxytocin antagonists
JPH1045750A (ja) アゾール化合物、その製造方法及び用途
JPH05213906A (ja) 新規なトリアゾール誘導体およびその塩
JP3050982B2 (ja) 新規なトリアゾール誘導体およびその塩
JP2006523626A (ja) ピラゾール化合物
US7220772B2 (en) Pyrazole derivatives
WO2000077003A1 (fr) Composes de pyrrolopyridazine optiquement actifs
JPH01160985A (ja) ベンゾヘテロ環化合物
JP2887522B2 (ja) 新規なトリアゾール誘導体およびその塩
JP2681648B2 (ja) 新規な2−アゾリル−1−シクロプロピルエタノール誘導体およびその塩
JP2887523B2 (ja) 新規なトリアゾール誘導体およびその塩
JP3227616B2 (ja) ヘキサヒドロインデノ〔1,2−b〕ピロール誘導体
JPH09249661A (ja) オキシインドール誘導体
JP2768830B2 (ja) アゾリルアミン誘導体
JP2004203804A (ja) 新規なインダゾール誘導体又はその塩及びそれらを有効成分とする医薬

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees