JPH05213889A - ヘキサヒドロベンゾ[fキノリノン類 - Google Patents

ヘキサヒドロベンゾ[fキノリノン類

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JPH05213889A
JPH05213889A JP4221358A JP22135892A JPH05213889A JP H05213889 A JPH05213889 A JP H05213889A JP 4221358 A JP4221358 A JP 4221358A JP 22135892 A JP22135892 A JP 22135892A JP H05213889 A JPH05213889 A JP H05213889A
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alkyl
hydrogen
compound
methyl
hexahydrobenzo
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JP4221358A
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Kenneth S Hirsch
ケネス・スティーブン・ハーシュ
Charles David Jones
チャールズ・デイビッド・ジョーンズ
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D215/00Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/04Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D215/06Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, directly attached to the ring carbon atoms having only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached to the ring nitrogen atom
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D221/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00
    • C07D221/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D221/04Ortho- or peri-condensed ring systems
    • C07D221/06Ring systems of three rings
    • C07D221/10Aza-phenanthrenes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式(I)で表されるヘキサヒドロベンゾ[f]キ
ノリノン類及び式(I)の化合物を活性成分とする抗5α
-レダクターゼ製剤。 【化1】 〔式中RはH,C〜Cアルキル、(置換)アラルキ
ル(但しアルキル部はC〜C)を;Z,ZはH,
〜Cアルキルを;RはC〜Cアルキルを;
nは1または2を;XはH、ハロゲン、NO,CN,
CF,C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、
COOH,NH,SH、基−A−R(AはC〜C
アルキレン等、Rはハロゲン、OH,CF,C
〜Cアルコキシ等)等を表わす〕 【効果】 上記化合物およびその製剤は、良性前立腺過
形成、男性型禿頭症、男性型多毛症、脂漏症、尋常性ア
クネ、前立腺癌などの治療および予防ならびに美容上の
処置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘキサヒドロベンゾ
[f]キノリノン類、これらの化合物を含有する医薬製
剤ならびにステロイド5α-還元酵素(5α-レダクター
ゼ)阻害剤としてのそれらの使用に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】良性前立腺過形成、男性型禿
頭症、尋常性アクネ、脂漏症、(男性型)多毛症および前
立腺癌などいくつかの望ましくない生理学的状態が、5
α-ジヒドロテストステロン(DHF)に依存する男性ホ
ルモン媒介状態であることが一般に知られている。
【0003】酵素5α-レダクターゼは、テストステロ
ンがその標的器官中で局部的に、より強力な男性ホルモ
ンであるDHTに変換される反応を媒介する。5α-レ
ダクターゼの阻害剤はDHTの生成を遮断し、上記の望
ましくない生理学的状態の改善をもたらすはずであると
考えられており、またそれが立証されている。
【0004】5α-レダクターゼの阻害に有用であると
報告されている化合物は、アザステロイド類(Rasmusson
ら,J.Med.Chem.,29,(11),2298-2315(1986))やベンゾイ
ルアミノフェノキシ-ブタン酸誘導体類(例えばEPO
291245に開示されているもの)など一般にステロ
イド誘導体である。
【0005】いくつかのヘキサヒドロベンゾ[f]キノリ
ノン化合物が知られている。例えばイギリス特許220
7135および米国特許4749791を参照のこと。
イギリス特許2207135および米国特許47497
91は共に、そこに開示されているヘキサヒドロベンゾ
[f]キノリノン類の医薬としての使用を開示しておら
ず、医薬的用途を有するとされる他の化合物の製造の中
間体として開示されているに過ぎない。米国特許451
1569は、いくつかの三環式ラクタム類とその誘導体
が心収縮性を増大させる際に有用であることを開示して
いる。これらの文献は、本発明のヘキサヒドロベンゾ
[f]キノリノン類がステロイド5α-レダクターゼ阻害
剤として有用であろうことを示唆するものではない。
【0006】したがって本発明の目的の1つは、良性前
立腺過形成、男性型禿頭症、脂漏症、尋常性アクネ、
(男性型)多毛症および前立腺癌の治療に有用な強力で選
択的なステロイド-5α-レダクターゼ阻害剤である新規
ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリノンを提供することにあ
る。
【0007】本発明のさらなる目的は、該状態を治療す
るための治療用組成物を提供することである。
【0008】本発明のさらにもう1つの目的は、該状態
の治療法を提供することにある。
【0009】その他の目的、特徴および利点は上記の請
求項および以下の記述から当業者に明白になるであろ
う。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、効果的なステ
ロイド5α-レダクターゼ阻害剤である新規化合物1,
2,3,4,5,6,-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-
オン類を提供する。
【0011】より具体的には、本発明は式:
【化3】 [Rは水素、C1〜C4アルキル、あるいは非置換または
置換フェン(C1〜C4)アルキルを表し;ZおよびZ1
水素およびC1〜C4アルキルから独立に選択される基を
表し;R1は水素またはC1〜C4アルキルを表し;nは
1または2を表し;Xは水素、ハロゲン、NO2、シア
ノ、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、
カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アミノ、
1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、
アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4ジアルキル
アミド、メルカプト、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6
アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、
または基-A-R2を表す(AはC1〜C6アルキレン、C2
〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンを表
し、R2はハロゲン、ヒドロキシ、CF3、C1〜C6アル
コキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキル
アミノ、アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4
アルキルアミド、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、
アミノスルホニルまたはC1〜C4アルキルアミノスルホ
ニルを表す);ただし、(a)Rが水素を表す場合、X
は水素、ハロまたはメトキシを表さず、(b)Rがメチ
ル、エチルまたはベンジルを表す場合、Xはメトキシを
表さず、(c)Rがメチルを表す場合、R1はメチルを表
さない]で表される化合物および医薬的に許容されるそ
の塩に関する。
【0012】また本発明は、医薬的に許容される担体、
希釈剤または賦形剤を伴った式:
【化4】 [Rは水素、C1〜C4アルキル、あるいは非置換または
置換フェン(C1〜C4)アルキルを表し;ZおよびZ1
水素およびC1〜C4アルキルから独立に選択される基を
表し;R1は水素またはC1〜C4アルキルを表し;nは
1または2を表し;Xは水素、ハロゲン、NO2、シア
ノ、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、
カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アミノ、
1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、
アミド、C1〜C4アルキルアミド、C 1〜C4ジアルキル
アミド、メルカプト、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6
アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、
または基-A-R2を表す(AはC1〜C6アルキレン、C2
〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンを表
し、R2はハロゲン、ヒドロキシ、CF3、C1〜C6アル
コキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキル
アミノ、アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4
アルキルアミド、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、
アミノスルホニルまたはC1〜C4アルキルアミノスルホ
ニルを表す)]で表される化合物または医薬的に許容さ
れるその塩からなる医薬製剤をも提供する。
【0013】本発明のさらなる態様は、5α-レダクタ
ーゼを阻害する方法である。より具体的には、さらなる
態様は、哺乳動物中の5α-レダクターゼ活性に関連づ
けられている種々の障害の治療法である。良性前立腺過
形成、男性型禿頭症、脂漏症、尋常性アクネ、(男性型)
多毛症および前立腺癌はこれらの障害に含まれる。これ
らの方法は、5α-レダクターゼ阻害を必要とする哺乳
動物に、式:
【化5】 [Rは水素、C1〜C4アルキル、あるいは非置換または
置換フェン(C1〜C4)アルキルを表し;ZおよびZ1
水素およびC1〜C4アルキルから独立に選択される基を
表し;R1は水素またはC1〜C4アルキルを表し;nは
1または2を表し;Xは水素、ハロゲン、NO2、シア
ノ、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、
カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アミノ、
1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、
アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4ジアルキル
アミド、メルカプト、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6
アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、
または基-A-R2を表す(AはC1〜C6アルキレン、C2
〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンを表
し、R2はハロゲン、ヒドロキシ、CF3、C1〜C6アル
コキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、
アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキル
アミノ、アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4
アルキルアミド、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、
アミノスルホニルまたはC1〜C4アルキルアミノスルホ
ニルを表す)]で表される化合物または医薬的に許容さ
れるその塩の5α-レダクターゼ阻害投与量を投与する
ことからなる。
【0014】本明細書で使用する場合、用語“アルキ
ル”は、記載した数の炭素原子を有する直鎖または分枝
鎖アルキルラジカルを意味する。このようなアルキル基
にはメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ならび
に表示されている場合にはさらに高級な類縁体および異
性体(例えばn-ペンチル、n-ヘキシル、2-メチルペン
チルなど)が含まれる。
【0015】用語“アルキレン”は記載した数の炭素原
子を有する2価直鎖アルキルラジカルを意味し、例えば
メチレン、1,2-エタンジイル、1,3-プロパンジイ
ル、1,4-ブタンジイル、1,5-ペンタンジイル、1,
6-ヘキサンジイルなどである。同様に、“アルケニレ
ン”は記載した数の炭素原子と1つの炭素-炭素二重結
合を有する2価不飽和直鎖炭化水素基を意味し、例えば
ビニレン、1-プロペン-1,3-ジイル、2-プロペン-
1,3-ジイル、2-ブテン-1,4-ジイル、1-ブテン-
1,4-ジイルなどである。同様に、“アルキニレン”は
記載した数の炭素原子と1つの炭素-炭素三重結合を有
する2価直鎖炭化水素基を意味し、例えば1,2-アセチレンジ
イル、1-プロピン-1,3-ジイル、2-ブチン-1,4-ジイル
などである。
【0016】用語“フェン(C1〜C4)アルキル”は、非
置換または置換フェニル環で1置換された1ないし4炭
素の直鎖または分枝鎖アルキルラジカルを意味し、その
置換フェニル環上の置換基は同一の、あるいは異なる、
ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ア
ミノ、C1〜C4アルキルアミノまたはC1〜C4ジアルキ
ルアミノであり得る。代表的なフェン(C1〜C4)アルキ
ル基には、ベンジル、2-フェンエタ-1-イル、3-フェ
ンプロパ-1-イル、4-フェンブタ-1-イル、1-フェン
エタ-1-イル、2-フェンプロパ-1-イル、2-(4-ハロ
フェニル)エタ-1-イル、4-ハロベンジルなどが含まれ
る。
【0017】用語“アルコキシ”はメトキシ、エトキ
シ、n-プロポキシ、イソプロポキシなどのいずれかを
意味する。用語“ハロゲン”および“ハロ”はフルオ
ロ、クロロ、ブロモ、およびヨードのいずれかを意味す
る。用語“アルキルチオ”はメチルチオ、エチルチオ、
n-プロピルチオ、イソプロピルチオなどのいずれかを
意味する。
【0018】“C1〜C4ジアルキルアミノ”(-N(C1
4アルキル)2)または“C1〜C4ジアルキルアミド”(-
C(O)N(C1〜C4アルキル)2)置換基が表示されている
場合、各アルキル基は独立に1個から4個までの炭素原
子を有し得る。
【0019】式(I)で表される化合物はそのR1、Zお
よびZ1置換基に依存して1または複数の不斉炭素原子
を持つことがあり、したがって個々のジアステレオマー
ならびにこれらのジアステレオマーのラセミ混合物とし
て存在し得る。本発明の化合物は2以上のこのようなジ
アステレオマーの混合物だけでなく、それぞれの個々の
異性体をも包含する。
【0020】好ましい本発明の化合物は、式(I)におい
て、 ・Rが水素またはC1〜C4アルキルを表し; ・ZおよびZ1が独立に水素またはメチルを表し; ・R1が水素またはメチルを表し; ・nが1または2を表し; ・Xがハロゲン、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C4
アルコキシまたは-A-R2(AはC1〜C4アルキレンを表
し、R2はC1〜C4アルコキシカルボニルを表す)を表
す、[ただし、(a)Rが水素を表す場合、Xは水素、
ハロまたはメトキシを表さず、(b)Rがメチルまたは
エチルを表す場合、Xはメトキシを表さず、(c)Rが
メチルを表す場合、R1はメチルを表さない]化合物お
よび医薬的に許容されるその塩である。
【0021】最も好ましい本発明の化合物は、式(I)に
おいて、 ・Rが水素またはメチルを表し; ・ZおよびZ1が共に水素またはメチルを表し; ・R1が水素またはメチルを表し; ・nが1または2を表し; ・Xがハロゲン、CF3、またはC1〜C4アルキルを表
す、[ただし、(a)Rが水素を表す場合、Xはハロゲ
ンを表さず、(b)Rがメチルを表す場合、R1はメチ
ルを表さない]化合物および医薬的に許容されるその塩
である。
【0022】上述のように、本発明は上式で定義される
化合物の医薬的に許容される塩を包含する。一般的には
中性であるが、本発明の特定の化合物は充分に酸性の官
能基、充分に塩基性の官能基、あるいはその両官能基を
保持し得、それゆえにいくつかの非毒性無機塩基類、な
らびに非毒性無機酸および有機酸類のいずれかと反応し
て医薬的に許容される塩を形成し得る。酸付加塩を形成
させるために一般に用いられる酸は、塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸、ならび
にp-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ
酸、p-ブロモベンゼンスルホン酸、炭酸、コハク酸、
クエン酸、安息香酸、酢酸などの有機酸である。したが
ってこのような医薬的に許容される塩の例は、硫酸塩、
ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸
塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、
ピロリン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸
塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソラク酸塩、カプロン酸
塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マ
ロン酸塩、コハク酸塩、ズベリン酸塩、セバシン酸塩、
フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘ
キシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸
塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキ
シ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スル
ホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フ
ェニルプロピオン酸塩、フェニルラク酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、g-ヒドロキシラク酸塩、グリコール酸
塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン
酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-ス
ルホン酸塩、マンデル酸塩などである。好ましい医薬的
に許容される酸付加塩は、塩酸および臭化水素酸などの
無機酸で形成される塩、ならびにマレイン酸およびメタ
ンスルホン酸などの有機酸で形成される塩である。
【0023】塩基付加塩には、アンモニウムまたは水酸
化アルカリ金属または水酸化アルカリ土類金属、炭酸
塩、重炭酸塩などの無機塩基から誘導された塩、ならび
に脂肪族アミンおよび芳香族アミン、脂肪族ジアミン、
アルキルアミン水酸化物などの非毒性塩基性有機アミン
類から誘導された塩が含まれる。したがって本発明の塩
類を調製するのに有用なこのような塩基には、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸
カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、メチル
アミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘ
キシルアミン、エタノールアミンなどが含まれる。カリ
ウム塩型およびナトリウム塩型が特に好ましい。
【0024】本発明の化合物またはその前駆体は、当業
者の知る方法を用いて製造される。本発明のこれらの化
合物またはその前駆体を、次に示す反応式1に従って合
成することが好ましい。
【化6】 [X、nおよびRは式(I)における定義に従い、R-E
AA(EAAは脱離基を表す)は親電子性アルキル化試薬
を表し、RaおよびRbは水素およびC1〜C4アルキルか
ら独立に選択される基を表すか、あるいはRaおよびRb
が共に同時には水素を表し得ないという条件下で両者が
窒素原子と結合して5〜7員複素環基(この基はさらに
一酸素原子を含有してもよい)を形成してもよい]
【0025】ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリノン類は非
置換の塩化フェナセチルまたは適切に環置換された塩化
フェナセチルから製造される。この塩化フェナセチルは
市販されているか、あるいは当業者のよく知る方法で製
造される。典型的な場合、適切に置換されたフェニル酢
酸を、当業者の知る条件下で塩化チオニルまたは五塩化
リン(好ましくは塩化チオニル)と反応させることによっ
て、対応する塩化フェナセチルを得る。
【0026】ルイス酸の存在下、不活性もしくは実質的
に不活性な溶媒または溶媒混合物中で、上記の塩化フェ
ナセチルとエチレンとのフリーデル・クラフト・アシル
化反応を行うことによって、アシル化とそれに続く閉環
を達成して2-テトラロン化合物を得る。適切なルイス
酸触媒にはAlBr3、AlCl3、GaCl3、FeCl3、Sb
Cl5、ZrCl4、SnCl4、BCl3、BF3、SbCl3など
が含まれ、AlCl3が好ましい。この反応に有用な溶媒
には二硫化炭素、塩化メチレン、ニトロメタン、1,2-
ジクロロエタン、ニトロベンゼンなどが含まれ、塩化メ
チレンが好ましい。ルイス酸による塩化フェナセチルの
活性化を約−78℃〜約25℃の温度で行う。エチレン
の添加は発熱的であり、標準的な冷却法を用いて温度を
約−78℃〜約30℃に維持する。
【0027】次に2-テトラロン反応生成物を、不活性
もしくは実質的に不活性な溶媒または溶媒混合物中で、
1級または2級アミン(好ましくはピロリジン)でアミノ
化することにより、対応するエナミンを得る。1級アミ
ンの場合、これをそのイミン互変異性体で行うことがで
きる。この反応は水の除去によって進行し、これは適当
な溶媒共沸混合物を用いて約80〜110℃の高温度で
達成するか、あるいはモレキュラーシーブや硫酸マグネ
シウムなどの適当な脱水剤の使用によってほぼ室温で達
成することができる。適切な溶媒はベンゼン、トルエ
ン、THF、塩化メチレンおよび酢酸エチルなどの非プ
ロトン性有機溶媒である。
【0028】次にこのエナミン反応生成物を酸の存在下
ならびに不活性もしくは実質的に不活性な溶媒または溶
媒混合物の存在下あるいは非存在下でアクリルアミドと
反応させることにより、ヘキサヒドロ-2-(1H)-ベン
ゾ[f]キノリノン化合物を得る。この反応に有用な酸に
は強有機酸または強無機酸が含まれ、p-トルエンスル
ホン酸(pTSA)が好ましい。この反応を溶媒中で行う
こともできるが、溶媒を使用しない方が好ましい。この
反応を約90〜約130℃の温度で実行する。
【0029】このヘキサ−2(1H)-ベンゾ[f]-キノリ
ノン化合物をN-アルキル化することができる。このN-
アルキル化はヘキサヒドロベンゾ[f]キノリノン化合物
を、塩基の存在下、不活性もしくは実質的に不活性な溶
媒または溶媒混合物中で化合物R-EAA(R-EAAは
上述の定義に従う)と反応させることによって行われ
る。この反応については、EAAがヨードであることが
好ましい。塩基は一般に水素化金属、金属アミドまたは
金属アルコキシドであり、水素化ナトリウムが好まし
い。一般的にはこの反応を約−30℃からほぼ溶媒還流
温度までの温度で実行する。
【0030】ZまたはZ1あるいはその両方がC1〜C4
アルキルを表す本発明の化合物は実質的に反応式1の方
法に従って製造されるが、ただし塩化フェナセチルのフ
リーデル・クラフト閉環反応中に反応式1に示すエチレ
ンではなく適切なアルケンを用いる。この反応での使用
に適したアルケンの例には、プロピレン、1-ブテン、
2-ブテン、イソブチレン、3,3-ジメチル-1-ブテ
ン、2-ペンテン、4-メチル-2-ペンテン、3-メチル-
1-ブテン、2-メチル-2-ブテン、2,3-ジ-メチル-2
-ブテンなどが含まれる。
【0031】R1がC1〜C4アルキルを表す式(I)の化
合物は、反応式1によって得られる化合物から次の反応
式2に示すように製造される。
【化7】 [X、n、RおよびR1-EAAは式(I)および反応式1
での定義に従う]
【0032】式(I)の化合物を不活性もしくは実質的に
不活性な溶媒または溶媒混合物中、約−78℃〜約25
℃の温度で、金属アミドまたは金属アルコキシドなどの
塩基(好ましくはヘキサメチルジシラジドカリウム)と反
応させる。次に適切な親電子性アルキル化試薬(好まし
くはヨウ化アルキル)の添加によってアルキル化を達成
することにより、式(I)の2-(C1〜C4アルキル)化合
物を得る。
【0033】一般的にはこの2位アルキル化に先立っ
て、式(I)の4(H)化合物を2-(トリメチルシリル)エ
チルなどのアミノ保護基と反応させる。このアミノ保護
基反応を当業者のよく知るこのような反応に関する標準
的方法を用いて実行する。2位アルキル化の後、4位窒
素原子を、やはり当業者のよく知る脱保護反応に関する
標準的方法を用いて脱保護する。使用するアミノ保護基
の種類は、誘導体化されたアミノ基がそれに続く反応の
条件に対して安定であり、適切な時点でその分子の残り
の部分を破壊することなく除去できる限り、重要でな
い。
【0034】別法として、式(I)の4(H)化合物を反応
式2の反応およびこの反応について上述した方法に従っ
て、1等量ではなく2等量の塩基と反応させ、次いで1
等量のR-EAAと反応させる。
【0035】本発明のラセミ混合物の光学活性異性体も
本発明の一部と見なされる。このような光学活性異性体
はそれぞれの光学活性前駆体から上述の方法で製造する
か、もしくはそのラセミ混合物の分割によって製造する
ことができる。この分割はキラル試薬を用いて誘導体化
した後、クロマトグラフィーによって、あるいは結晶化
を繰り返すことによって実行できる。標準的方法でキラ
ル補助剤を除去することによって、本発明の化合物また
はその前駆体の実質上光学的に純粋な異性体が得られ
る。分割に関するさらに詳細な議論については、Jacque
sら,“Enantiomers,Racemates,and Resolutions"(John
Wiley & Sons,1981)に認められる。
【0036】本発明の化合物の合成において最初の出発
物質として使用する化合物はよく知られおり、市販され
ていないものも含めて、当業者が一般に使用している標
準的な方法で容易に合成できる。
【0037】本発明の医薬的に許容される塩を、典型的
には、適切な酸性官能基または塩基性官能基を保持する
本発明のヘキサヒドロベンゾ[f]キノリノン化合物を等
モル量または過剰量の酸または塩基と反応させることに
よって形成させる。一般的には、これらの反応物を相溶
性溶媒(例えば、酸付加塩についてはジエチルエーテル
またはベンゼンなど、塩基付加塩については水またはア
ルコール類など)中で混合すると、普通は約1時間〜1
0日の間に塩が溶液状態から析出し、これを濾過によっ
て単離することができる。
【0038】さらに、式(I)の化合物およびその塩のい
くつかは、水で水和物を形成するか、あるいは一般的な
有機溶媒で溶媒和物を形成し得る。このような溶媒和物
および水和物も本発明の化合物として包含される。
【0039】以下の実施例は本発明の化合物およびそれ
らの合成法をさらに明示するものである。これらの実施
例はいかなる点でも本発明の範囲の限定を意図するもの
ではなく、またそのように解釈されるべきでもない。
【0040】実施例18-ブロモ-1,2,3,4,5,6-
ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 A.塩化4-ブロモフェニルアセチル 磁気撹拌機を装着した250ml丸底フラスコに4-ブロ
モフェニル酢酸(100.0g;0.465mol)および塩化
チオニル 100ml(163.1g;1.37mol)を加え
た。得られたスラリーを室温で22.5時間撹拌した。
過剰の塩化チオニルを減圧下で留去することにより、副
題の化合物108.5gを褐色液体として得た。
【0041】B.6-ブロモ-2-テトラロン 塩化メチレン 1.4L中のAlCl3(125g;0.94mo
l)の冷(−78℃;ドライアイス/イソプロパノール槽)
懸濁液に、乾燥塩化メチレン 400mlに溶解した工程
Aで得た酸クロリド(108.5g;0.47mol)を撹拌し
ながら1時間かけて加えた。ドライアイス/イソプロパ
ノール槽を除去し、溶液を−10℃に温めた。次に激し
く撹拌しながら、このフラスコ中にエチレンを吹き込ん
だ。反応液が発熱によって20℃に温まった時点でエチ
レンの添加を停止した。この混合物を室温で3時間撹拌
した後、0℃に冷却し、さらなる発熱が認められなくな
るまで氷を加えた。この反応混合物を氷冷水 1Lで希
釈し、すべての固体が溶解するまで撹拌した。得られた
層を分離し、その有機層を1N 塩酸 各1Lで2回洗浄
し、ついで飽和炭酸ナトリウム 1Lで1回洗浄した。
この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃
縮することにより淡黄色結晶性固体を得た。
【0042】この6-ブロモ-2-テトラロン結晶を最小
量のエーテル中に集めた。この溶液が濁り始めるまさに
その時までヘキサンを注意深く加え、その混合物を4時
間冷蔵した。沈殿した固体を濾過によって集め、冷ヘキ
サンで洗浄することにより、副題の化合物 75.6gを
淡黄色結晶として得た(収率71%、融点71〜73
℃)。
【0043】C.2-ピロリジニル-6-ブロモ-3,4-ジ
ヒドロナフタレン 250ml丸底フラスコに、上記の工程Bで得た6-ブロ
モテトラロン 5.00g(22.21mmol)、乾燥トルエン
70ml、およびピロリジン 3.1g(3.7ml)を加え
た。このフラスコにディーン-スターク・トラップ(冷却
管の一種)、窒素導入管および磁気撹拌機を装着し、そ
の反応混合物を4時間還流した。溶媒を減圧下で留去す
ることにより、副題の化合物 6.02g(97.4%)を褐
色結晶性物質として得、これをさらに精製することなく
使用した。
【0044】D.8-ブロモ-1,2,3,4,5,6-ヘキサ
ヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オン 工程Cで得たエナミン(2.15g;7.73mmol)、アク
リルアミド(1.10g;15.46mmol)およびp-トルエ
ンスルホン酸(pTSA) 100mgを乳鉢および乳棒で
完全に混合した。この混合物を、磁気撹拌機および窒素
導入管を装着した250ml丸底フラスコに移した。この
混合物を撹拌し、鉱油槽中で89℃まで加熱した時点
で、黒色に変わって融解した。温度を1.5時間89℃
で一定に維持した。次に温度を130℃に上げ、その温
度で0.5時間維持した。油槽を除去し、水 60mlを注
意深く加えた。得られた暗灰色物を薬さじで完全に混合
し、濾過を補助するために水 80mlを加えた。濾過に
よって褐色結晶(1.02g)が得られた。この結晶をクロ
ロホルム中に集め、活性炭を加えた。この混合物を15
分間撹拌し、濾過し、減圧下でエバポレートした。蒸気
浴を用いて残渣を最小量の酢酸エチル中に集め、これを
磁気撹拌子の入ったエルレンマイヤーフラスコに移し、
撹拌しながらドライアイス/アセトン槽に沈めることに
よって、副題の化合物を白色結晶性固体として得た(融
点215〜217℃.分解)。収量:1.12g 元素分析 計算値: 56.14 4.35 5.04 実測値: 56.40 4.58 5.07
【0045】実施例28-ブロモ-4-メチル-1,2,
3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オン
の製造 上記の実施例1に記述した方法に実質的に従って、8-
ブロモ-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キ
ノリン-3オン 5.17gを得た。このヘキサヒドロベン
ゾ[f]キノリノン化合物(5.17g;19.6mmol)を2
50ml丸底フラスコ中の乾燥ジエチルエーテル 60ml
に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム(60%分散
液(鉱油中)) 1.2gを加えた。このフラスコを撹拌子と
共に還流冷却器に装着し、その混合物を2時間還流し
た。次にこの混合物を室温に冷却し、ヨウ化メチル 7.
35mlを添加した。添加後、反応混合物をさらに3時間
還流した。冷却後、反応混合物を水 5mlを注意深く加
えることによってクエンチした。次にこの混合物を減圧
下で濃縮することにより淡色固体を得、それを酢酸エチ
ル/水混合物中に集めて、得られた層を分離した。その
有機層を水で2回洗浄し、食塩水で1回洗浄した後、硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮することにより
黄色結晶性固体 5.22gを得た。この固体をアセトン
から再結晶することにより、副題の化合物 3.55g(6
2%)を淡黄色固体として得た。融点126〜128
℃。 元素分析 計算値: 57.55 4.83 4.79 実測値: 57.40 4.92 4.74
【0046】実施例38,9-ジクロロ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として3,4-ジクロロフェニル酢酸を用い、上
記の実施例1に記述した方法に従って標記の化合物を製
造することにより、標記の化合物 4.34gを得た。融
点251〜253℃分解。 元素分析 計算値: 58.23 4.14 5.22 実測値: 58.36 4.37 5.36
【0047】実施例48-クロロ-4-メチル-1,2,
3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オン
の製造 出発物質としてp-クロロフェニル酢酸を用い、実施例
1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合物
を製造することにより、標記の化合物を得た。収率:6
2.5%。融点140〜141℃。 元素分析 計算値: 67.88 5.70 5.65 実測値: 67.64 5.70 5.62
【0048】実施例54,8-ジメチル-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてp-トリル酢酸を用い、実施例1および
実施例2に記述した方法に従って標記の化合物を製造し
た。収率:55%。融点122℃。 元素分析 計算値: 79.26 7.54 6.16 実測値: 79.03 7.48 6.09
【0049】実施例68-フルオロ-4-メチル-1,2,
3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オン
の製造 出発物質としてp-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。融点108℃。 元素分析 計算値: 72.71 6.10 6.06 実測値: 72.93 6.21 6.08
【0050】実施例74-メチル-1,2,3,4,5,6-
ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 フェニル酢酸を出発物質として用い、実施例1および実
施例2に記述した方法に従って標記の化合物を製造し
た。収率:40.5%。融点100℃。 元素分析 計算値: 78.84 7.09 6.57 実測値: 79.04 7.17 6.58
【0051】実施例81,2,3,4,5,6-ヘキサヒド
ロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてフェニル酢酸を用い、実施例1に記述し
た方法に従って、標記の化合物1,2,3,4,5,6-ヘキ
サヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンを製造した。融点
176〜177℃。 元素分析 計算値: 78.36 6.58 7.03 実測値: 78.29 6.71 7.04
【0052】実施例98-フルオロ-1,2,3,4,5,
6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてp-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
収率:31.8%。融点222〜223℃。 元素分析 計算値: 71.87 5.57 6.45 実測値: 72.10 5.54 6.30
【0053】実施例108-クロロ-1,2,3,4,5,
6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてp-クロロフェニル酢酸を用い、実施例
1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。収
率:35%。融点229〜230℃。 元素分析 計算値: 66.81 5.18 5.99 実測値: 66.57 5.24 5.92
【0054】実施例118-メトキシ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてp-メトキシフェニル酢酸を用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
収率:40%。融点203〜204℃。 元素分析 計算値: 73.34 6.59 6.11 実測値: 73.20 6.45 5.91
【0055】実施例128-メトキシ-4-メチル-1,
2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-
オンの製造 出発物質としてp-メトキシフェニル酢酸を用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
【0056】実施例138-メチル-1,2,3,4,5,
6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質としてp-トリル酢酸を用い、実施例1に記述
した方法に従って標記の化合物を製造した。収率:30
%。融点204〜205℃。 元素分析 計算値: 78.84 7.09 6.57 実測値: 78.63 7.24 6.44
【0057】実施例148-ブロモ-6,6-ジメチル-
1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-
3-オンの製造 工程Bでエチレンではなくイソブチレンを用いたこと以
外は実施例1の工程Aおよび工程Bに記述した方法に従
って、4,4-ジメチル-6-ブロモ-2-テトラロンを製造
した。実施例1の工程Cおよび工程Dに記述した方法に
従って、このテトラロン化合物から標記の化合物を製造
した。DMF/水からの再結晶により、標記の化合物
1.93g(収率23%)を得た。融点263〜265℃。 元素分析 計算値: 58.84 5.27 4.57 実測値: 59.10 5.52 4.75
【0058】実施例158-t-ブチル-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 A.6-t-ブチル-2-ナフトール 2L丸底フラスコに融解したばかりの塩化亜鉛(45.0
g)、b-ナフトール(150.0g;1.04mol)およびヘ
キサン(450ml)を充填した。塩化t-ブチル(150.
0g;1.62mol)を30分間かけて滴下しながら、この
混合物を激しく撹拌した。この反応混合物を徐々に加熱
して還流させたところ、溶液状態にならなかった。この
反応混合物を室温に冷却し、塩化メチレン 100mlを
加えた。この反応混合物を終夜還流し、冷却し、減圧下
で濃縮することにより白色固体を得た。この固体を10
% NaOH 1800mlと共に還流し、濾過し、冷却し
た。沈殿した白色のナトリウム塩を濾過によって集め
た。濾過によって集めた固体を過剰量の5.0M 塩酸と
共に撹拌し、得られたフェノール性化合物を濾過によっ
て集め、水 2Lで洗浄した。ヘプタンからの再結晶に
より副題の化合物 30.67gが白色固体として得られ
た。
【0059】B.6-t-ブチル-2-メトキシナフタレン 2L丸底フラスコに6-t-ブチル-2-ナフトール(30.
67g;0.153mmol)および15% KOH水溶液 5
50mlを加えた。ジメチル硫酸(6.0等量)を30分間
かけて滴下しながら、この溶液を撹拌した。この滴下が
終了した後、その混合物を2時間撹拌した。固体を濾紙
上に集め、水で洗浄することにより、副題の化合物 2
8.97g(収率88%)を得た。
【0060】C.6-t-ブチル-2-テトラロン 無水エタノール 350ml中の6-t-ブチル-2-メトキ
シナフタレン(28.97g;0.135mmol)の撹拌溶液
にナトリウム球(36g;11.5等量)を2時間かけて穏
やかな還流を維持するように加えた。この粘性の高い反
応混合物をすべてのナトリウムが溶解するまで撹拌し
た。この混合物を冷却し、水 140mlを注意深く加え
た。濃塩酸(275ml)を加え、その反応混合物を30分
間還流した。冷却後、反応混合物を濾過し、その水層を
トルエンで3回抽出した。減圧下で揮発物を留去するこ
とにより、赤色粘性油状物 28.1gを得た。この油状
物をジエチルエーテル 300ml中に集め、NaHSO3
飽和水溶液 50mlと共に終夜撹拌した。得られた白色
の沈殿を濾過によって集め、ヘキサンで数回洗浄した。
この物質を水 500mlに部分的に溶解し、ジエチルエ
ーテル 200mlを加えた。この混合物を激しく撹拌
し、Na2CO3飽和水溶液 300mlを加えた。この混
合物を1時間撹拌し、層を分離し、その水層をジエチル
エーテルで3回抽出した。合わせた有機層を合わせ、食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃
縮することにより、副題の化合物 5.74gを橙色油状
物として得、この油状物は静置下でゆっくりと結晶化し
た。
【0061】D.6-t-ブチル-2-ピロリジニル-3,4
-ジヒドロナフタレン トルエン 100ml中の6-t-ブチル-2-テトラロン
(5.74g;28.37mmol)の撹拌溶液に1.5等量のピ
ロリジン(3.56ml;42.56mmol)を加えた。p-ト
ルエンスルホン酸 100mgを加え、その混合物を還流
した。反応中に除去された水をディーン-スターク・ト
ラップで集めた。3.5時間の還流時間の後、減圧下で
揮発物を濃縮することにより、副題の化合物 7.31g
を紫色固体として得た。
【0062】E.8-t-ブチル-1,2,3,4,5,6-ヘ
キサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オン 6-t-ブチル-2-ピロリジニル-3,4-ジヒドロナフタ
レン(7.25g;28.37mmol)に3.0等量のアクリル
アミド(6.05g;85.11mmol)を加えた。この反応
混合物を89℃で終夜撹拌した。次に温度を130℃に
上げ、その温度で20分間維持した。水(100ml)を注
意深く加え、その反応混合物を室温に冷却した。得られ
た固体を水で粉砕し、濾紙上に集めることによって褐色
固体を得た。この固体をジメチルホルムアミド(DMF)
/水から2回再結晶することにより、副題の化合物 4.
56g(収率63%)を得た。融点265〜268℃分
解。 元素分析 計算値: 79.96 8.29 5.47 実測値: 80.26 8.25 5.08
【0063】実施例1610-ブロモ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として8-ブロモテトラロンを用い、実施例1
に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。収
量:20mg。融点189〜189.5℃。 元素分析 計算値: 56.14 4.35 5.04 実測値: 56.40 4.25 5.02
【0064】実施例1710-クロロ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として8-クロロテトラロンを用い、実施例1
に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。収
量:750mg。融点184.5℃。 元素分析 計算値: 66.81 5.18 5.99 実測値: 66.56 5.24 6.00
【0065】実施例187-フルオロ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として3-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
収量:265mg(20%)。融点233〜234℃。 元素分析 計算値: 71.87 5.57 6.45 実測値: 72.09 5.69 6.33
【0066】実施例197-フルオロ-4-メチル-1,
2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オ
ンの製造 出発物質として3-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。収量:98mg(62.8%)。融点137
〜138℃。 元素分析 計算値: 72.71 6.10 6.06 実測値: 72.42 6.26 5.94
【0067】実施例2010-フルオロ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として2-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
収量:180mg(8%)。融点199℃。 元素分析 計算値: 71.87 5.57 6.45 実測値: 71.84 5.39 6.35
【0068】実施例219-フルオロ-4-メチル-1,
2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-
オンの製造 出発物質として3-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。収量:370mg(69.5%)。融点12
2℃。 元素分析 計算値: 72.71 6.10 6.06 実測値: 72.90 6.28 6.36
【0069】実施例2210-フルオロ-4-メチル-
1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-
3-オンの製造 出発物質として2-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。収量:195mg(36.7%)。融点75
〜76℃。 元素分析 計算値: 72.71 6.10 6.06 実測値: 72.63 6.31 6.11
【0070】実施例238-フルオロ-4-ベンジル-
1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-
3-オンの製造 出発物質として4-フルオロフェニル酢酸を用い、塩化
ベンジルを用いてN-アルキル化し、実施例1および実
施例2に記述した方法に従って標記の化合物を製造し
た。収量:370mg(41%)。融点101〜102℃。 元素分析 計算値: 78.15 5.90 4.56 実測値: 78.38 5.83 4.59
【0071】実施例248-フルオロ-4-エチル-1,
2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-
オンの製造 出発物質として4-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。収量:66mg(11%)。融点72℃。 元素分析 計算値: 73.45 6.57 5.71 実測値: 73.53 6.29 5.64
【0072】実施例258-フルオロ-4-n-ブチル-
1,2,3,4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-
3-オンの製造 出発物質として4-フルオロフェニル酢酸を用い、実施
例1および実施例2に記述した方法に従って標記の化合
物を製造した。融点(油状物)。 元素分析 計算値: 74.70 7.37 5.12 実測値: 74.49 7.27 5.09
【0073】実施例269-メトキシ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として7-メトキシ-2-テトラロンを用い、実
施例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造し
た。収量:4.5g(33%)。融点227〜228℃。 元素分析 計算値: 73.34 6.59 6.11 実測値: 73.59 6.62 6.14
【0074】実施例2710-メトキシ-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として8-メトキシ-2-テトラロンを用い、実
施例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造し
た。収量:110mg(25%)。融点190〜190.5
℃。 元素分析 計算値: 73.34 6.59 6.11 実測値: 73.38 6.33 5.96
【0075】実施例288,9-ジメトキシ-1,2,3,
4,5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの
製造 出発物質として6,7-ジメトキシ-2-テトラロンを用
い、実施例1に記述した方法に従って標記の化合物を製
造した。収量:170mg(50%)。融点270〜271
℃。 元素分析 計算値: 69.48 6.61 5.40 実測値: 69.62 6.88 5.66
【0076】実施例2910-メチル-1,2,3,4,
5,6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンの製造 出発物質として8-メチル-2-テトラロンを用い、実施
例1に記述した方法に従って標記の化合物を製造した。
収量:280mg(23%)。融点168〜169℃。 元素分析 計算値: 78.84 7.09 6.57 実測値: 79.03 7.09 6.49
【0077】上述の方法に実質的に従うことによって、
当業者は式(I)の化合物を製造することができる。
【0078】上述のように、本発明の化合物はテストス
テロンの5α-ジヒドロテストステロン(DHT)への変
換を阻害するのに有用である。したがって本発明のもう
1つの態様は、5α-レダクターゼ阻害を必要とする哺
乳動物に、式(I)の化合物または医薬的に許容されるそ
の塩の5α-レダクターゼ阻害投与量(有効量)を投与す
ることによる5α-レダクターゼの阻害法である。
【0079】本明細書で用いる場合、用語“有効量”
は、酵素5α-レダクターゼによって触媒されるテスト
ステロンの5α-ジヒドロテストステロンへの変換を阻
害し得る、具体的には5α-レダクターゼを阻害し得
る、本発明の化合物の量を意味する。本法が意図する5
α-レダクターゼ阻害は医学的な治療処置および/また
は予防的処置を共に適切に包含する。治療的および/ま
たは予防的効果を得るために本発明に従って投与される
化合物の特定の投与量は、もちろん、その症例を取り巻
く特定の状況(これには例えば、投与される化合物、投
与経路、および治療される状態などが含まれる)によっ
て決定されるであろう。典型的な一日あたりの投与量
は、約0.01mg/kg-体重から約50mg/kg-体重まで
の本発明の活性化合物からなる非毒性投与レベルを含有
するであろう。好ましい日量は一般的には約0.05mg
/kg〜約20mg/kgであり、理想的には約0.1〜約1
0mg/kgであろう。
【0080】種々の生理学的機能が5α-ジヒドロテス
トステロンに関連づけられている。したがって本発明の
化合物は、哺乳動物において、良性前立腺過形成(また
は肥大)、男性型禿頭症、脂漏症、尋常性アクネ、(男性
型)多毛症および前立腺癌を含む5α-ジヒドロテストス
テロンに関連する種々の障害を治療する能力を有すると
考えられる。したがって本発明は、5α-レダクターゼ
が触媒するテストステロンの5α-ジヒドロテストステ
ロンへの変換の阻害に関して上述した割合で上記の障害
を治療する方法をも提供する。
【0081】本発明の化合物は、経口、直腸、経皮、皮
下、静脈内、筋肉内、鼻孔内、ならびに男性型禿頭症、
尋常性アクネおよび(男性型)多毛症については局部的投
与を含む種々の経路で投与できる。本発明の化合物を投
与に先立って製剤化することが好ましい。したがって本
発明のもう1つの態様は式(I)の化合物または医薬的に
許容されるその塩の有効量ならびにそのための医薬的に
許容される担体、希釈剤または賦形剤からなる医薬製剤
であり、約0.01mg/kg〜約50mg/kg-体重の式(I)
の該化合物の日量を与える単位剤形が好ましい。
【0082】このような製剤中の活性成分は製剤重量の
0.1%〜99.9%を占める。“医薬的に許容される”
という表現は、担体、希釈剤または賦形剤が製剤中の他
の成分と適合性でなければならず、その患者に対して有
害でないことを意味する。
【0083】本医薬製剤は、よく知られた容易に入手で
きる成分を用いる既知の方法で製造される。本発明の組
成物を製造する際には、通常は活性成分を担体と混合す
るか、もしくは担体で希釈するか、あるいはカプセル、
サシェー、紙状物または他の容器の形態になり得る担体
中に封入するであろう。担体が希釈剤として機能する場
合には、これは活性成分のためのベヒクル、賦形剤また
は媒質として作用する固体、半固体あるいは液体物質で
あり得る。したがって本組成物は錠剤、丸剤、粉末剤、
口中剤、サシェー剤、カシェー剤、エリキシル剤、懸濁
剤、乳剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾル剤、(固体、
あるいは液体媒質中として)、例えば10重量%までの
活性化合物を含有する軟膏、軟および硬ゼラチンカプセ
ル剤、座剤、滅菌注射可能溶液剤、滅菌封入粉末剤など
の形態をとることができる。局部的投与のために設計さ
れた代表的製剤には、例えば10重量%までの活性成分
を含有する軟膏、クリーム、ゲルおよびローションが含
まれる。
【0084】以下の製剤例は単なる例示であって、本発
明の範囲の限定を意図するものでは全くない。“活性成
分”とは、もちろん、式(I)で表される化合物または医
薬的に許容されるその塩を意味する。
【0085】
【製剤例】製剤例1 次に示す成分を用いて硬ゼラチンカプセル剤を製造す
る。
【0086】製剤例2 以下の成分を用いて錠剤を製造する。 各成分を混合し、圧縮して各665mg重量の錠剤に成形
する。
【0087】製剤例3 以下に示す成分を含有するエアゾル剤を製造する。 活性化合物をエタノールと混合し、その混合物をプロペ
ラント22の一部に加え、−30℃に冷却し、充填装置
に移す。次に必要量をステンレス鋼容器に入れ、残りの
プロペラントで希釈する。次いでこの容器にバルブユニ
ットを装着する。
【0088】製剤例4 それぞれ60mgの活性成分を含有する錠剤を次のように
製造する。 活性成分 60mg デンプン 45mg 微結晶性セルロース 35mg ポリビニルピロリドン (10%水溶液として) 4mg カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1mg 合計 150mg 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.45メッシ
ュ(U.S.)ふるいに通し、完全に混合する。ポリビニル
ピロリドンを含有する水性溶液を得られた粉末と混合
し、次いでその混合物をNo.14メッシュ(U.S.)ふる
いに通す。このように調製した顆粒を50℃で乾燥し、
No.18メッシュ(U.S.)ふるいに通す。次いで、予め
No.60メッシュ(U.S.)ふるいに通しておいたカルボ
キシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシ
ウムおよびタルクをこの顆粒に加え、混合後、これを錠
剤機で圧縮することによって各150mg重量の錠剤を得
る。
【0089】製剤例5 それぞれ80mgの活性成分を含有するカプセル剤を次の
ように製造する。 活性成分 80mg デンプン 59mg 微結晶性セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 合計 200mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マ
グネシウムを混合し、No.45メッシュ(U.S.)ふるい
に通し、200mgづつ硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0090】製剤例6 それぞれ225mgの活性成分を含有する座剤を次のよう
に製造する。 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセリド 2000mg 合計 2225mg 活性成分をNo.60メッシュ(U.S.)ふるいに通し、最
小必要量の熱量で予め融解させた飽和脂肪酸グリセリド
中に懸濁させる。次にこの混合物を名目容量2gの座剤
鋳型に注ぎ、冷却する。
【0091】製剤例7 各5mlあたり50mgの活性成分を含有する懸濁剤を次の
ように製造する。 活性成分 50mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mgシロップ 1.25ml 安息香酸溶液 0.10ml 香料 適量 着色料 適量 精製水 合計5mlになる量 活性成分をNo.45メッシュ(U.S.)ふるいに通し、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウムおよびシロップと
混合することにより滑らかなペースト状にする。安息香
酸溶液、香料および着色料を水の一部で希釈し、撹拌し
ながら加える。次に充分量の水を加えることによって必
要な体積にする。
【0092】製剤例8 静脈内製剤は次のように製造できる。 活性成分 100mg 等張食塩水 1000ml 上記成分の溶液を一般に1ml/分の速度で対象に静脈内
投与する。
【0093】軟膏は一般に、(1)油性基剤(即ち、白ワ
セリンまたは鉱油などの不揮発性油または炭化水素から
なるもの)、または(2)吸収剤基剤(即ち、例えば無水ラ
ノリンなどの無水物質または水を吸収し得る物質からな
るもの)を用いて製造される。通常は、油性であるか吸
収剤であるかにかかわらず基剤の形成に続いて、目的の
濃度を与える量の活性成分を加える。
【0094】クリームは油/水乳剤である。これは、典
型的には不揮発性油、炭化水素など(例:ワックス、ワ
セリン、鉱油など)からなる油層(内部層)と、水および
添加した塩などの水溶性物質からなる水層(連続層)で構
成されている。この2層は、例えば表面活性剤(例えば
ラウリル硫酸ナトリウムなど)、親水性コロイド(例えば
アカシアコロイド粘土、ビーゴム(veegum)など)などの
乳化剤を使用することによって安定化される。通常はこ
の乳剤の形成時に、活性成分を目的の濃度が得られる量
で加える。
【0095】ゲルは、上述のような油性基剤、水、また
は乳液-懸濁液基剤から選択される基剤を含有する。基
剤に、基剤中でマトリックスを形成してその粘度を増大
させるゲル化剤を加える。ゲル化剤の例は、ヒドロキシ
プロピルセルロース、アクリル酸ポリマーなどである。
通常はゲル化剤の添加に先立つ時点で、活性成分を望ま
しい濃度で製剤に加える。
【0096】本発明の製剤中に組み込まれる活性成分の
量は重要ではなく、その濃度が、望ましい活性成分量を
送達するであろう量の製剤を投与部位に即座に適用でき
るに足る範囲にありさえすればよい。
【0097】
【効果】本発明の化合物が5α-レダクターゼを阻害し
得ることを立証するために、以下の実験を行った。
【0098】細胞培養:元々アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレクション(Rockville,MD)から購入したHs
68ヒト生殖器皮膚線維芽細胞を用いて5α-レダクタ
ーゼ活性を測定した。アンフォテリシンB(0.25mg/
ml)およびゲンタマイシン(25.0mg/ml)(GIBCO,Grand
Island,NY)を補足したダルベッコ改良イーグル培地(D
MEM)+10%ストリップト胎児ウシ血清中でこの細
胞を生育させた。血清は、培地に添加する前にデキスト
ラン被覆木炭と共にインキュベートすることによって内
因性ステロイド類を除去した。細胞を95%空気5%C
2の雰囲気下で37℃に維持し、7〜10日ごとにト
リプシン-EDTA溶液(0.025%トリプシン,0.2
65mM EDTA)にさらすことによって継代した。検定
に先立ってHs68細胞を収集し、ファルコン6-ウェ
ルプレート(Becton Dickinson Labware,Lincoln Park,N
J)に6x104細胞/ウェルの密度で入れた。これらの
細胞を4〜5日間、もしくは約80%全面成長に達する
まで生育させた。
【0099】検定法I:非標識テストステロン(Sigma C
hemical Co.,St.Louis,MO)を無水エタノールに溶解し、
次いで[7-3H(N)]-テストステロン(23.3Ci/mmo
l,NewEngland Nuclear,Boston,MA)を添加することによ
り基質を調製した。このステロイド溶液を窒素気流下で
乾燥状態にした後、培地中に再構成した。
【0100】検定法II:この方法に使用する基質を[14
C]-テストステロン(50mCi/mmol)(New England Nucl
ear,Boston,MA)とした。この基質の一部を窒素気流下で
乾燥状態にした。エタノール 30mlを加えた後、その
テストステロンを培地で適切な体積にした。
【0101】試料調製:望ましい濃度を得るために試験
化合物を無水エタノールに溶解した。これに続く試験化
合物の培地による希釈をビイオメック1000オートメ
イテッド・ラボラトリー・ワークステーション(Biomek
1000 Automated LaboratoryWorkstation:Beckman Inst
ruments,Palo Alto,CA)で行った。試料ウェル中に存在
する培地を吸引し、新鮮な培地で置換した。次に試験化
合物をこれらのウェルに加え、次いで基質 0.5mlを添
加した。このインキュベーション混合物の体積を2.0m
lに維持した。最終基質濃度は12mMであった。試験化
合物の濃度は0.001〜15mMの範囲であった。基質
の非酵素的代謝を考慮するために、培地と基質を含有す
るが細胞を含有しない追加の3ウェルをも作った。これ
らのプレートをインキュベーターに戻し、4時間インキ
ュベートした。
【0102】このインキュベーションの終了時に培地を
集め、予め40〜250mgの各非標識キャリアーステロ
イド(エストリオール、エストラジオール、エストロ
ン、5α-アンドロスタン-3α,17b-ジオール、5α
-アンドロスタン-3b,17b-ジオール、4-アンドロ
ステン-3,17-ジオン、5α-アンドロスタン-3,17
-ジオン、テストステロン、および5α-ジヒドロテスト
ステロン)(Steraloids,Inc.,Wilton,NH)を添加しておい
た、トルエン-エタノール(9:1) 5mlの入った抽出管
に移した。検定法Iの場合は、この抽出管にそれぞれ1
000および10000dpmの[4-14C]-ジヒドロテス
トステロン(50〜60mCi/mmol)および[4-14C]-テ
ストステロン(50mCi/mmol)(New England Nuclear,Bo
ston,MA)をも入れた。これらの[14C]-ストロイド類
は、操作上の損失を定量するための回収標準として入れ
た。泡立つのを防ぐために、抽出管には少量のNaCl
をも加えた。これらの試料を約30秒間ボルテックスに
かけた後、500xgで10分間遠心分離した。有機層
を集め、試料を乾燥状態にし、ジクロロメタン-メタノ
ール(9:1)に再溶解し、後述の方法の1つを用いて薄
層クロマトグラフィーで分析した。
【0103】クロマトグラフィー法I(2次元):抽出し
た試料をシリカゲル60F2540.25mm厚薄層クロマト
グラフィープレート(EM Science,Cincinnati,OH)にのせ
た。このプレートを、ジクロロメタン-酢酸エチル-メタ
ノール-酢酸(160:38:1.5:0.5,Mallinckrodt
Inc.,Paris,KY)を含有する溶媒系を用いて、第1次元と
して展開させた。このプレートを展開槽から取り出し、
乾燥した後、ジクロロメタン-メタノール-水酸化アンモ
ニウム(180:19:1,Mallinckrodt Inc.,Paris,KY)
を含有する溶媒系で第2次元として展開させた。
【0104】クロマトグラフィー法II(1次元):抽出し
た試料をシリカゲル60F0.25mm厚薄層クロマトグ
ラフィープレート(EM Science,Cincinnati,OH)にのせ
た。このプレートをシクロヘキサン-酢酸エチル(1:
1,Mallinckrodt Inc.,Paris,KY)か、もしくはクロロ
ホルム-酢酸エチル(3:1,Mallinckrodt Inc.,Paris,K
Y)を含有する溶媒系で展開させた。これらの溶媒系は共
に充分な分離を与え、上述の2次元系と比較して、より
大きな処理量を可能にした。
【0105】これらのプレートをまず254nmUV光で
可視化し、可視スポットに印を付けた。次に、Wright,
R.S.,“シリカゲル薄層クロマトグラム上のステロイド
類およびいくつかの他の親油性物質の非破壊的位置決定
のための試薬(原題:A reagentfor the non-destructive
localization of steroids and some other lipophili
c materials on silica gel thin-layer chromatogram
s)",J.Chromatogr.,59:220-221(1971)の方法に従って、
プレートにプリムリン(Aldrich Chemical Co.,Milwauke
e,WI)(0.001%(アセトン-水(4:1)中))を噴霧し
た。この方法により、365nmUV光下でさらなるステ
ロイド類を同定することができる。検定法IIを用いて誘
導した試料を、アンビス・ラジオアナリティック・イメ
ージング・システム(Ambis Radioanalytic Imaging Sys
tem:Ambis Systems,Inc.,San Diego,CA)を用いて直接分
析した。検定法Iを用いる試料処理の場合には、ガラス
ウールを詰めたパスツールピペットを真空ラインに取り
付け、これを用いてスポットをプレートから掻き落とし
た。ジクロロメタン 0.2mlを加え、次いでメタノール
2.0mlで2回洗浄することにより、ステロイドをシン
チレーション・バイアルに直接溶出させた。有機層を留
去し、シンチレーション液(Ready Organic,Beckman Ins
truments,Inc.,Fullerton,CA) 10mlを加えた。試料を
液体シンチレーション分光法で分析した。
【0106】抽出のために培地を除去した後、細胞をリ
ン酸緩衝化食塩水(PBS:pH7.4)で洗浄し、次い
でトリプシン-EDTA溶液(0.025%トリプシン、
0.265mM EDTA)にさらすことによって収集し
た。細胞を集め、1400xgで5分間遠心分離した。
上清をデカントし、細胞をPBS中に再懸濁させた。こ
の細胞懸濁液の一部をコールター・カウンター・モデル
ZM(Coulter Counter Model ZM:Coulter Electronics,
Ltd.,Luton Beds,England)で計数した。残りの細胞を超
音波処理し、Bradford,M.M.,“タンパク質-色素結合の
原理を利用する、マイクログラム量のタンパク質をタン
パク質定量するための迅速かつ高感度な方法(原題:A ra
pid and sensitive method for protein quantitation
of microgramquantities of protein utilizing the pr
inciple of protein-dye binding)",Anal.Biochem.,72:
248-254(1976)の方法に従って、タンパク質量を決定し
た。操作上の損失について補正を行い、データをmg/タ
ンパク質あたりのピコモル数またはピコモル数/105
細胞に換算したステロイド濃度に基づく阻害率として表
した。
【0107】評価結果を表1に示す。阻害率を0〜10
0%(0は活性なしを表し、100は完全阻害を表す)の
目盛りで用いた。
【表1】
【0108】上述の説明および実施例は例示のために提
示したのであって、限定を意図するものでないことは理
解されるべきであり、上記の請求の範囲によって定義さ
れる本発明の目的および範囲から離れることなく種々の
改良や変更を施し得ることも理解されるべきである。
【0109】本発明の化合物が、異常な毛髪成長に伴う
美容上の問題の処置に特によく適していることは理解さ
れるであろう。例えば、男性型禿頭を示す成人男性の一
部は本発明の化合物を使用することによってその進行を
反転もしくは阻害することを望むであろう。このような
美容上の処置は本発明の範囲に包含される。したがって
本発明のさらなる側面に従えば、成人の男性性徴脱毛、
男性型禿頭あるいは多毛を5α-レダクターゼ阻害に関
して上述した投与率で処置する美容的方法が提供され
る。
フロントページの続き (72)発明者 チャールズ・デイビッド・ジョーンズ アメリカ合衆国46227インディアナ州イン ディアナポリス、イースト・ブランズウィ ック・アベニュー223番

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [Rは水素、C1〜C4アルキル、あるいは非置換または
    置換フェン(C1〜C4)アルキルを表し;ZおよびZ1
    水素およびC1〜C4アルキルから独立に選択される基を
    表し;R1は水素またはC1〜C4アルキルを表し;nは
    1または2を表し;Xは水素、ハロゲン、NO2、シア
    ノ、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、
    カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アミノ、
    1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、
    アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4ジアルキル
    アミド、メルカプト、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6
    アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、
    または基-A-R2を表す(AはC1〜C6アルキレン、C2
    〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンを表
    し、R2はハロゲン、ヒドロキシ、CF3、C1〜C6アル
    コキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、
    アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキル
    アミノ、アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4
    アルキルアミド、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、
    アミノスルホニルまたはC1〜C4アルキルアミノスルホ
    ニルを表す);ただし、(a)Rが水素を表す場合、X
    は水素、ハロまたはメトキシを表さず、(b)Rがメチ
    ル、エチルまたはベンジルを表す場合、Xはメトキシを
    表さず、(c)Rがメチルを表す場合、R1はメチルを表
    さない]で表される化合物および医薬的に許容されるそ
    の塩。
  2. 【請求項2】 8-ブロモ-4-メチル-1,2,3,4,5,
    6-ヘキサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンまたは医
    薬的に許容されるその塩である請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 4,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6-ヘ
    キサヒドロベンゾ[f]キノリン-3-オンまたは医薬的に
    許容されるその塩である請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 8-メチル-1,2,3,4,5,6-ヘキサヒ
    ドロベンゾ[f]キノリン-3-オンまたは医薬的に許容さ
    れるその塩である請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3、または
    請求項4の化合物を活性成分とする抗5α-レダクター
    ゼ製剤。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、または
    請求項4の化合物を活性成分とする抗良性前立腺過形
    成、抗男性型禿頭症、抗多毛症または抗前立腺癌製剤。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、または
    請求項4の化合物を活性成分とする抗男性性徴脱毛症ま
    たは抗脂漏症製剤。
  8. 【請求項8】 男性性徴脱毛、男性型禿頭または多毛の
    処置を希望する成人の男性性徴脱毛、男性型禿頭または
    多毛の美容上の処置法であって、式: 【化2】 [Rは水素、C1〜C4アルキル、あるいは非置換または
    置換フェン(C1〜C4)アルキルを表し;ZおよびZ1
    水素およびC1〜C4アルキルから独立に選択される基を
    表し;R1は水素またはC1〜C4アルキルを表し;nは
    1または2を表し;Xは水素、ハロゲン、NO2、シア
    ノ、CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、
    カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、アミノ、
    1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキルアミノ、
    アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4ジアルキル
    アミド、メルカプト、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6
    アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、
    または基-A-R2を表す(AはC1〜C6アルキレン、C2
    〜C6アルケニレンまたはC2〜C6アルキニレンを表
    し、R2はハロゲン、ヒドロキシ、CF3、C1〜C6アル
    コキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキシカルボニル、
    アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、C1〜C4ジアルキル
    アミノ、アミド、C1〜C4アルキルアミド、C1〜C4
    アルキルアミド、C1〜C4アルキルスルホニルアミノ、
    アミノスルホニルまたはC1〜C4アルキルアミノスルホ
    ニルを表す);ただし、(a)Rが水素を表す場合、X
    は水素、ハロまたはメトキシを表さず、(b)Rがメチ
    ル、エチルまたはベンジルを表す場合、Xはメトキシを
    表さず、(c)Rがメチルを表す場合、R1はメチルを表
    さない]で表される化合物または医薬的に許容されるそ
    の塩を投与することからなる方法。
JP4221358A 1991-08-21 1992-08-20 ヘキサヒドロベンゾ[fキノリノン類 Pending JPH05213889A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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