JPH0521376U - 光デイスクカートリツジケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネジ止めなどの煩雑な工程を行うことがなく
生産性に優れ、通常の接着剤で接合されているものより
も、２枚のケースサイドの接合強度が十分高い光ディス
クカートリッジケースを提供することにある。また、軽
量化された光ディスクカートリッジケースを提供するこ
とにある。 【構成】 本考案の光ディスクカートリッジケースは、
光ディスクの収納空間を形成するよう接合される２枚の
ケースサイドと、シャッターとよりなる光ディスクカー
トリッジケースであって、２枚のケースサイドが、超音
波溶着手段あるいは嵌め込み機構によって接合されてい
ることを特徴とする。更に、シャッターが樹脂よりなる
ことが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光ディスクカートリッジケースに関し、特に、追記型および書換型の 光ディスクを収納保護する光ディスクカートリッジケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

追記型および書換型の光ディスクは、ディスクの保護や識別などのために、通 常、カートリッジケースに収納された状態で製品化されている。

【０００３】 一般に、カートリッジケースは、図４に示すように、光ディスクの収納空間を 形成するよう接合された樹脂製のケースサイド６，７と、金属製のシャッター８ とにより構成されている。 そして、従来のカートリッジケースにおいては、ケースサイド６とケースサイ ド７とがネジ止め手段によって接合されて、光ディスクの収納空間が形成される 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、２枚のケースサイドの接合強度を十分なものとするためには、 ネジ止め箇所を多数、例えば６箇所以上設けなければならず、このため、ネジ穴 加工やネジ止めなどの工程が必要となり、製造上煩雑であった。

【０００５】 また、カートリッジケースを構成するシャッターが金属製であるため、軽量化 を図ることができず、コストの面からも問題であった。

【０００６】 本考案は以上のような事情に基いてなされたものであって、本考案の目的は、 ネジ止めなどの煩雑な工程を行うことがなく生産性に優れ、通常の接着剤で接合 されているものよりも、２枚のケースサイドの接合強度が十分高い光ディスクカ ートリッジケースを提供することにある。 また、本考案の他の目的は、さらに、軽量化された光ディスクカートリッジケ ースを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の光ディスクカートリッジケースは、光ディスクの収納空間を形成する よう接合される２枚のケースサイドと、シャッターとよりなる光ディスクカート リッジケースであって、２枚のケースサイドが、超音波溶着手段によって接合さ れていることを特徴とする。

【０００８】 本考案の光ディスクカートリッジケースは、光ディスクの収納空間を形成する よう接合される２枚のケースサイドと、シャッターとよりなる光ディスクカート リッジケースであって、２枚のケースサイドが、嵌め込み機構によって接合され ていることを特徴とする。

【０００９】 更に、シャッターが樹脂よりなることが好ましい。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案について具体的に説明する。 図１〜図３は、それぞれ本考案の光ディスクカートリッジケースを製造する際 における２枚のケースサイドの接合方法を示す説明用断面図である。

【００１１】 図１は、２枚のケースサイドを超音波溶着手段により接合する方法を示してい る。 同図において、第１のケースサイド１の外周枠１２の先端面にはＶ字状突起 １３が形成されている。 このＶ字状突起１３は、第１のケースサイド１を成型加工する際に一体的に形 成することができる。 超音波ウエルダー（図示省略）を用い、Ｖ字状突起１３に超音波パワーを投入 することにより、同図に示すように、ケースサイド１とケースサイド２は、そ れぞれの外周枠１２，２２が互いに当接するよう接合され、これにより、ディス ク収納空間Ｐが形成される。 そして、２枚のケースサイドが超音波溶着手段によって接合されているため、 その接合強度は、通常の接着剤で接合されているものよりも十分高いものとなる 。

【００１２】 図２は、２枚のケースサイドを嵌め込み機構により接合する方法の一例を示し ている。 同図において、第１のケースサイド１の外周枠１２および第２のケースサイ ド２の外周枠２２には、それぞれの先端に鍵状部分１４，２４が形成され、この 鍵状部分１４と鍵状部分２４とにより嵌め込み機構４が構成される。 鍵状部分１４，２４は、ケースサイド１，２を成型加工する際に一体的に形成 することができる。 ケースサイド１，２を矢印Ｚに示す方向に軽く押圧することにより、同図に 示すように、鍵状部分１４と鍵状部分２４とが嵌合し、ケースサイド１とケース サイド２は、それぞれの外周枠１２，２２が互いに当接するよう接合され、これ により、ディスク収納空間Ｐが形成される。

【００１３】 図３は、２枚のケースサイドを嵌め込み機構により接合する方法の他の例を示 している。 同図において、第１のケースサイド１および第２のケースサイド２には、凸 状小片１５、凹状小片２５が形成され、この凸状小片１５と凹状小片２５とによ り嵌め込み機構５が構成される。 ケースサイド１，２を矢印Ｚに示す方向に軽く押圧することにより、同図に 示すように、凸状小片１５と凹状小片２５とが嵌合し、ケースサイド１とケース サイド２は、それぞれの外周枠１２，２２が互いに当接するよう接合され、これ により、ディスク収納空間Ｐが形成される。

【００１４】 本考案の光ディスクカートリッジケースを構成するシャッターは、樹脂よりな ることが好ましい。 樹脂よりなるシャッターを用いることにより、ケース全体としての軽量化を図 ることができるとともに、樹脂よりなるシャッターは成型加工や押出加工により 容易に製造することができるので生産コストの面からも有利となる。

【００１５】 ここに、シャッターを構成する樹脂としては、機械的強度が大きくて割れ難い ものが好ましく、具体的には、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ＡＢＳ樹脂、 ポリプロピレン樹脂などを挙げることができ、射出成形あるいは押出成形により 製造することができる。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１および請求項２の考案によれば、ネジ止めなどの煩雑な工程を行うこ となく生産性に優れ、しかもケースサイドの接合強度が、通常の接着剤で接合さ れているものよりも十分高い光ディスクカートリッジケースを提供することがで きる。 請求項３の考案によれば、さらに、光ディスクカートリッジケースの軽量化を 図ることができ、また樹脂よりなるシャッターは射出成形や押出成形により大量 生産が可能であるため、生産性、コストの面で極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】２枚のケースサイドを超音波溶着手段により接
合する方法を示す説明用断面図である。

【図２】２枚のケースサイドを嵌め込み機構により接合
する方法の一例を示す説明用断面図である。

【図３】２枚のケースサイドを嵌め込み機構により接合
する方法の他の例を示す説明用断面図である。

【図４】従来のカートリッジケースの外観を示す説明用
斜視図である。

【符号の説明】

１ 第１のケースサイド ２ 第２のケー
スサイド ４ 嵌め込み機構 ５ 嵌め込み機
構 ６ ケースサイド ７ ケースサイ
ド ８ シャッター １２ 外周枠 １３ Ｖ字状突起 １４ 鍵状部分 １５ 凸状小片 ２２ 外周枠 ２４ 鍵状部分 ２５ 凹状小片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 妹尾 浩司 東京都中央区築地２丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ディスクの収納空間を形成するよう接
   合される２枚のケースサイドと、シャッターとよりなる
   光ディスクカートリッジケースであって、 ２枚のケースサイドが、超音波溶着手段によって接合さ
   れていることを特徴とする光ディスクカートリッジケー
   ス。
2. 【請求項２】 光ディスクの収納空間を形成するよう接
   合される２枚のケースサイドと、シャッターとよりなる
   光ディスクカートリッジケースであって、 ２枚のケースサイドが、嵌め込み機構によって接合され
   ていることを特徴とする光ディスクカートリッジケー
   ス。
3. 【請求項３】 シャッターが樹脂よりなることを特徴と
   する請求項１または請求項２のいずれかに記載の光ディ
   スクカートリッジケース。