JPH0536124A - 光デイスク基板用成形金型及び成形光デイスク基板 - Google Patents
光デイスク基板用成形金型及び成形光デイスク基板Info
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- JPH0536124A JPH0536124A JP3189812A JP18981291A JPH0536124A JP H0536124 A JPH0536124 A JP H0536124A JP 3189812 A JP3189812 A JP 3189812A JP 18981291 A JP18981291 A JP 18981291A JP H0536124 A JPH0536124 A JP H0536124A
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- stamper
- optical disk
- disk substrate
- inner peripheral
- peripheral surface
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スペーサと基板との貼り合わせ面に多数の突
起を設けて接着強度を向上させ、高信頼性を有する基板
を得ることが可能な光ディスク基板用成形金型及び成形
光ディスク基板を提供する。 【構成】 可動金型と、この可動金型と対向配置された
固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に置か
れる表面に凹凸の形成されたスタンパと、エアー送出口
10を有しスタンパの内周面側を押圧固定するスタンパ
内周面押え9と、このスタンパ内周面押え9の内側に位
置し押出面11aの形成されたフローティングパンチ1
1とを備え、キャビティ内に所定の樹脂部材を射出する
ことにより、スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、フローティングパンチ11の押出面11aに多数
の凹凸からなる溝部14を形成した。
起を設けて接着強度を向上させ、高信頼性を有する基板
を得ることが可能な光ディスク基板用成形金型及び成形
光ディスク基板を提供する。 【構成】 可動金型と、この可動金型と対向配置された
固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に置か
れる表面に凹凸の形成されたスタンパと、エアー送出口
10を有しスタンパの内周面側を押圧固定するスタンパ
内周面押え9と、このスタンパ内周面押え9の内側に位
置し押出面11aの形成されたフローティングパンチ1
1とを備え、キャビティ内に所定の樹脂部材を射出する
ことにより、スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、フローティングパンチ11の押出面11aに多数
の凹凸からなる溝部14を形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク基板用成形
金型及び成形光ディスク基板に関する。
金型及び成形光ディスク基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクは、記憶容量を増加さ
せるために、2枚の基板を貼り合わせてメディアとして
いる。このように2枚の光ディスク基板を貼り合わせる
に当たり、有機色素を記録材としているものは、そのま
ま重ねて貼り合わせると裏面の影響を受けるため、図4
(a)(b)に示すように、上下の光ディスク基板1,
2間にスペーサ3を介在させ、これにより貼り合わせる
ようにしている。
せるために、2枚の基板を貼り合わせてメディアとして
いる。このように2枚の光ディスク基板を貼り合わせる
に当たり、有機色素を記録材としているものは、そのま
ま重ねて貼り合わせると裏面の影響を受けるため、図4
(a)(b)に示すように、上下の光ディスク基板1,
2間にスペーサ3を介在させ、これにより貼り合わせる
ようにしている。
【0003】上述したような光ディスク基板1,2の成
形方法としては、図5(a)に示すような光ディスク基
板用成形金型4を使用しているのが一般的である。この
場合、下部の可動金型5とこれと対向配置された上部の
固定金型6との間にはキャビティ7が形成されており、
このキャビティ7内の可動金型5の面上には表面に凹凸
の形成されたスタンパ8が置かれている。このスタンパ
8はその外周側で外周リング18にて押圧固定されてお
り、その内周側でスタンパ内周面押え9により押圧固定
されている。このスタンパ内周面押え9にはエアー送出
口10が形成されている。また、そのスタンパ内周面押
え9の内側領域の中心部には、基板押出し用のフローテ
ィングパンチ11が設けられている。このように前記キ
ャビティ7内に所定の図示しない樹脂部材を射出するこ
とにより、前記スタンパ8の面上に凹凸が転写された光
ディスク基板を成形することができる。
形方法としては、図5(a)に示すような光ディスク基
板用成形金型4を使用しているのが一般的である。この
場合、下部の可動金型5とこれと対向配置された上部の
固定金型6との間にはキャビティ7が形成されており、
このキャビティ7内の可動金型5の面上には表面に凹凸
の形成されたスタンパ8が置かれている。このスタンパ
8はその外周側で外周リング18にて押圧固定されてお
り、その内周側でスタンパ内周面押え9により押圧固定
されている。このスタンパ内周面押え9にはエアー送出
口10が形成されている。また、そのスタンパ内周面押
え9の内側領域の中心部には、基板押出し用のフローテ
ィングパンチ11が設けられている。このように前記キ
ャビティ7内に所定の図示しない樹脂部材を射出するこ
とにより、前記スタンパ8の面上に凹凸が転写された光
ディスク基板を成形することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように光ディスク
基板の成形は、図5(a)に示すような光ディスク基板
用成形金型4を使用しているが、固定金型6に形成され
たスプルブッシュ12から樹脂部材を圧力によってキャ
ビティ7内に送り込んでいるため、図5(b)に示すよ
うに、エアー送出口10に成形される光ディスク基板1
3の樹脂部材の一部が流れ込み、これにより突起13a
が形成されてしまう。このため図6に示すように、成形
された光ディスク基板13をその内周側でスペーサ3と
貼り合わせようとすると、その突起13aによりスペー
サ3がその光ディスク基板13から浮いた形となってし
まう。このように浮くことによって光ディスク基板13
とスペーサ3との接触面積が小さくなり、これにより強
度の弱い接着しか行うことができない。
基板の成形は、図5(a)に示すような光ディスク基板
用成形金型4を使用しているが、固定金型6に形成され
たスプルブッシュ12から樹脂部材を圧力によってキャ
ビティ7内に送り込んでいるため、図5(b)に示すよ
うに、エアー送出口10に成形される光ディスク基板1
3の樹脂部材の一部が流れ込み、これにより突起13a
が形成されてしまう。このため図6に示すように、成形
された光ディスク基板13をその内周側でスペーサ3と
貼り合わせようとすると、その突起13aによりスペー
サ3がその光ディスク基板13から浮いた形となってし
まう。このように浮くことによって光ディスク基板13
とスペーサ3との接触面積が小さくなり、これにより強
度の弱い接着しか行うことができない。
【0005】そこで、このような問題に対処した従来例
として、例えば、特開昭60−66343号公報に開示
されているものがある。これは、光ディスク基板用成形
金型により成形された光ディスク基板の非記録領域(最
内周側と最外周側)を「粗面化」することにより、基板
の貼り合わせ強度を強くしようとしたものである。この
ように粗面化することによりある程度の接着強度は得る
ことは可能となるが、しかし、このような方法でも前述
したような内周面に形成される突起13aにより生ずる
問題を十分配慮したものとはなっていない。
として、例えば、特開昭60−66343号公報に開示
されているものがある。これは、光ディスク基板用成形
金型により成形された光ディスク基板の非記録領域(最
内周側と最外周側)を「粗面化」することにより、基板
の貼り合わせ強度を強くしようとしたものである。この
ように粗面化することによりある程度の接着強度は得る
ことは可能となるが、しかし、このような方法でも前述
したような内周面に形成される突起13aにより生ずる
問題を十分配慮したものとはなっていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、可動金型と、この可動金型と対向配置された固定金
型と、これら一対の金型間のキャビティ内に置かれる表
面に凹凸の形成されたスタンパと、エアー送出口を有し
前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタンパ内周面
押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位置し押出面
の形成されたフローティングパンチとを備え、前記キャ
ビティ内に所定の樹脂部材を射出することにより、前記
スタンパの面上に前記凹凸が転写された光ディスク基板
を成形する光ディスク基板用成形金型において、前記フ
ローティングパンチの前記押出面に多数の凹凸からなる
溝部を形成した。
は、可動金型と、この可動金型と対向配置された固定金
型と、これら一対の金型間のキャビティ内に置かれる表
面に凹凸の形成されたスタンパと、エアー送出口を有し
前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタンパ内周面
押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位置し押出面
の形成されたフローティングパンチとを備え、前記キャ
ビティ内に所定の樹脂部材を射出することにより、前記
スタンパの面上に前記凹凸が転写された光ディスク基板
を成形する光ディスク基板用成形金型において、前記フ
ローティングパンチの前記押出面に多数の凹凸からなる
溝部を形成した。
【0007】請求項2記載の発明では、可動金型と、こ
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記スタンパ内周面押えの前記光ディスク基板と
の接触面に多数の凹凸からなる溝部を形成した。
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記スタンパ内周面押えの前記光ディスク基板と
の接触面に多数の凹凸からなる溝部を形成した。
【0008】請求項3記載の発明では、可動金型と、こ
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記キャビティ内に前記樹脂部材を流し込むこと
により成形される前記光ディスク基板の内周面に、前記
フローティングパンチの前記押出面に形成された多数の
凹凸からなる溝部を転写することにより、前記エアー送
出口に流入してできた突起よりも長い突起を形成した。
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記キャビティ内に前記樹脂部材を流し込むこと
により成形される前記光ディスク基板の内周面に、前記
フローティングパンチの前記押出面に形成された多数の
凹凸からなる溝部を転写することにより、前記エアー送
出口に流入してできた突起よりも長い突起を形成した。
【0009】請求項4記載の発明では、可動金型と、こ
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記キャビティ内に前記樹脂部材を流し込むこと
により成形される前記光ディスク基板の内周面に、前記
スタンパ内周面押えの前記光ディスク基板との接触面に
形成された多数の凹凸からなる溝部を転写することによ
り、前記エアー送出口に流入してできた突起よりも長い
突起を形成した。
の可動金型と対向配置された固定金型と、これら一対の
金型間のキャビティ内に置かれるスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光
ディスク基板を成形する光ディスク基板用成形金型にお
いて、前記キャビティ内に前記樹脂部材を流し込むこと
により成形される前記光ディスク基板の内周面に、前記
スタンパ内周面押えの前記光ディスク基板との接触面に
形成された多数の凹凸からなる溝部を転写することによ
り、前記エアー送出口に流入してできた突起よりも長い
突起を形成した。
【0010】
【作用】本発明においては、フローティングパンチの押
出面やスタンパ内周面押えの光ディスク基板との接触面
に、多数の凹凸からなる溝部を形成したことにより、成
形光ディスク基板の内周面に、エアー送出口に流入して
できた突起よりも長い突起を多数形成することができる
ため、そのような長い多数本の突起によりスペーサと成
形光ディスク基板との接触面を大きくとり接着強度を高
くすることが可能となる。
出面やスタンパ内周面押えの光ディスク基板との接触面
に、多数の凹凸からなる溝部を形成したことにより、成
形光ディスク基板の内周面に、エアー送出口に流入して
できた突起よりも長い突起を多数形成することができる
ため、そのような長い多数本の突起によりスペーサと成
形光ディスク基板との接触面を大きくとり接着強度を高
くすることが可能となる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
説明する。なお、従来例(図5及び図6参照)と同一名
称については、同一符号を用いることにする。
説明する。なお、従来例(図5及び図6参照)と同一名
称については、同一符号を用いることにする。
【0012】本実施例では、前述した図5に示すよう
に、下方側に位置する可動金型5と、この可動金型5と
対向配置された上方側に位置する固定金型6と、これら
一対の金型5,6間のキャビティ7内に置かれる表面に
凹凸の形成されたスタンパ8と、エアー送出口10を有
し前記スタンパ8の内周面側を押圧固定するスタンパ内
周面押え9と、このスタンパ内周面押え9の内側に位置
し押出面11aの形成されたフローティングパンチ11
とを備え、前記キャビティ7内に所定の図示しない樹脂
部材を射出することにより、前記スタンパ8の面上に前
記凹凸が転写された光ディスク基板13(成形光ディス
ク基板)を成形する光ディスク基板用成形金型4に関す
るものである。
に、下方側に位置する可動金型5と、この可動金型5と
対向配置された上方側に位置する固定金型6と、これら
一対の金型5,6間のキャビティ7内に置かれる表面に
凹凸の形成されたスタンパ8と、エアー送出口10を有
し前記スタンパ8の内周面側を押圧固定するスタンパ内
周面押え9と、このスタンパ内周面押え9の内側に位置
し押出面11aの形成されたフローティングパンチ11
とを備え、前記キャビティ7内に所定の図示しない樹脂
部材を射出することにより、前記スタンパ8の面上に前
記凹凸が転写された光ディスク基板13(成形光ディス
ク基板)を成形する光ディスク基板用成形金型4に関す
るものである。
【0013】そして、ここでは、図1(a)(b)に示
すように、フローティングパンチ11の押出面11a、
及び、スタンパ内周面押え9の光ディスク基板13との
接触面9aに、多数の凹凸からなる溝部として深溝1
4,15を形成した。この場合、深溝14の深さは、エ
アー送出口10に図示しない樹脂部材が入り込むことに
より発生した突起13a(図5(b)参照)の高さと同
等、若しくは、その突起13aの高さよりも高くなって
形成されている。その深溝14,15の深さとしては、
例えば、10μm〜80μmとすることができる。
すように、フローティングパンチ11の押出面11a、
及び、スタンパ内周面押え9の光ディスク基板13との
接触面9aに、多数の凹凸からなる溝部として深溝1
4,15を形成した。この場合、深溝14の深さは、エ
アー送出口10に図示しない樹脂部材が入り込むことに
より発生した突起13a(図5(b)参照)の高さと同
等、若しくは、その突起13aの高さよりも高くなって
形成されている。その深溝14,15の深さとしては、
例えば、10μm〜80μmとすることができる。
【0014】このようにフローティングパンチ11の押
出面11aに形成された深溝14と、スタンパ内周面押
え9の光ディスク基板13との接触面9aに形成された
深溝15とを備えた光ディスク基板用成形金型4を用い
て、キャビティ7内に樹脂部材を流し込み、これにより
成形された光ディスク基板13の様子を図2に示す。こ
の図からわかるように、多数の凹凸からなる深溝14,
15が転写されることにより、成形された光ディスク基
板13の内周面には、突起14a,15aが形成される
ことになる。この場合、突起14aはフローティングパ
ンチ11の押出面11aの深溝14に対応し、突起15
aはスタンパ内周面押え9の接触面9aに形成された深
溝15に対応するものである。そして、それら多数の突
起14a,15aは、エアー送出口10に流入してでき
た突起13aよりも長く形成されている。従って、この
ような多数の突起14a,15aによって、スペーサ3
と光ディスク基板13との間の接触面積が増大するた
め、それら両者間の接着強度を従来(図6参照)よりも
一段と高くすることが可能となる。
出面11aに形成された深溝14と、スタンパ内周面押
え9の光ディスク基板13との接触面9aに形成された
深溝15とを備えた光ディスク基板用成形金型4を用い
て、キャビティ7内に樹脂部材を流し込み、これにより
成形された光ディスク基板13の様子を図2に示す。こ
の図からわかるように、多数の凹凸からなる深溝14,
15が転写されることにより、成形された光ディスク基
板13の内周面には、突起14a,15aが形成される
ことになる。この場合、突起14aはフローティングパ
ンチ11の押出面11aの深溝14に対応し、突起15
aはスタンパ内周面押え9の接触面9aに形成された深
溝15に対応するものである。そして、それら多数の突
起14a,15aは、エアー送出口10に流入してでき
た突起13aよりも長く形成されている。従って、この
ような多数の突起14a,15aによって、スペーサ3
と光ディスク基板13との間の接触面積が増大するた
め、それら両者間の接着強度を従来(図6参照)よりも
一段と高くすることが可能となる。
【0015】次に、前述した溝部の変形例を図3に基づ
いて説明する。多数の凹凸からなる溝部の形成方法とし
ては、前述した図1(a)に示すような渦巻状の深溝1
4,15を形成する他に、図3(a)に示すように所定
の間隔をもった放射らせん状をなす深溝16,17を形
成するようにしてもよい。このように溝部を形成して
も、前述した実施例の場合と全く同様な効果を得ること
ができるものである。
いて説明する。多数の凹凸からなる溝部の形成方法とし
ては、前述した図1(a)に示すような渦巻状の深溝1
4,15を形成する他に、図3(a)に示すように所定
の間隔をもった放射らせん状をなす深溝16,17を形
成するようにしてもよい。このように溝部を形成して
も、前述した実施例の場合と全く同様な効果を得ること
ができるものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は、可動金型と、この可動金型と
対向配置された固定金型と、これら一対の金型間のキャ
ビティ内に置かれる表面に凹凸の形成されたスタンパ
と、エアー送出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧
固定するスタンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押
えの内側に位置し押出面の形成されたフローティングパ
ンチとを備え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射
出することにより、前記スタンパの面上に前記凹凸が転
写された光ディスク基板を成形する光ディスク基板用成
形金型において、フローティングパンチの押出面やスタ
ンパ内周面押えの光ディスク基板との接触面に、多数の
凹凸からなる溝部を形成したことによって、成形光ディ
スク基板の内周面に、エアー送出口に流入してできた突
起よりも長い突起を多数形成することが可能となり、こ
れによりそのような長い多数本の突起によりスペーサと
成形光ディスク基板との接触面を大きくとり接着強度を
高くすることができ、また、このように接着強度が高く
なることにより基板の信頼性も高くなるためより一段と
品質の優れた光ディスクを提供することができるもので
ある。
対向配置された固定金型と、これら一対の金型間のキャ
ビティ内に置かれる表面に凹凸の形成されたスタンパ
と、エアー送出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧
固定するスタンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押
えの内側に位置し押出面の形成されたフローティングパ
ンチとを備え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射
出することにより、前記スタンパの面上に前記凹凸が転
写された光ディスク基板を成形する光ディスク基板用成
形金型において、フローティングパンチの押出面やスタ
ンパ内周面押えの光ディスク基板との接触面に、多数の
凹凸からなる溝部を形成したことによって、成形光ディ
スク基板の内周面に、エアー送出口に流入してできた突
起よりも長い突起を多数形成することが可能となり、こ
れによりそのような長い多数本の突起によりスペーサと
成形光ディスク基板との接触面を大きくとり接着強度を
高くすることができ、また、このように接着強度が高く
なることにより基板の信頼性も高くなるためより一段と
品質の優れた光ディスクを提供することができるもので
ある。
【図1】本発明の一実施例である光ディスク基板用成形
金型の様子を示すものであり、(a)はフローティング
パンチの押出面及びスタンパ内周面押えに形成された溝
部の様子を示す平面図、(b)はその断面図である。
金型の様子を示すものであり、(a)はフローティング
パンチの押出面及びスタンパ内周面押えに形成された溝
部の様子を示す平面図、(b)はその断面図である。
【図2】成形光ディスク基板に形成された突起の様子を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図3】溝部の変形例の様子を示すものであり、(a)
はフローティングパンチの押出面及びスタンパ内周面押
えに形成された溝部の様子を示す平面図、(b)はその
断面図である。
はフローティングパンチの押出面及びスタンパ内周面押
えに形成された溝部の様子を示す平面図、(b)はその
断面図である。
【図4】(a)は従来例の様子を示す斜視図、(b)は
その断面図である。
その断面図である。
【図5】(a)は従来における光ディスク基板用成形金
型の様子を示す断面図、(b)はそのエアー送出口付近
の様子を拡大して示す断面図である。
型の様子を示す断面図、(b)はそのエアー送出口付近
の様子を拡大して示す断面図である。
【図6】従来における成形光ディスク基板に形成された
突起の様子を示す側面図である。
突起の様子を示す側面図である。
5 可動金型
6 固定金型
7 キャビティ
8 スタンパ
9 スタンパ内周面押え
9a 接触面
10 エアー送出口
11 フローティングパンチ
11a 押出面
13a 突起
14 溝部
14a 突起
15 溝部
15a 突起
16,17 溝部
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(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
// B29L 17:00 4F
Claims (4)
- 【請求項1】 可動金型と、この可動金型と対向配置さ
れた固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に
置かれる表面に凹凸の形成されたスタンパと、エアー送
出口を有し前記スタンパの内周面側を押圧固定するスタ
ンパ内周面押えと、このスタンパ内周面押えの内側に位
置し押出面の形成されたフローティングパンチとを備
え、前記キャビティ内に所定の樹脂部材を射出すること
により、 前記スタンパの面上に前記凹凸が転写された光ディスク
基板を成形する光ディスク基板用成形金型において、前
記フローティングパンチの前記押出面に多数の凹凸から
なる溝部を形成したことを特徴とする光ディスク基板用
成形金型。 - 【請求項2】 可動金型と、この可動金型と対向配置さ
れた固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に
置かれるスタンパと、エアー送出口を有し前記スタンパ
の内周面側を押圧固定するスタンパ内周面押えと、この
スタンパ内周面押えの内側に位置し押出面の形成された
フローティングパンチとを備え、前記キャビティ内に所
定の樹脂部材を射出することにより、前記スタンパの面
上に前記凹凸が転写された光ディスク基板を成形する光
ディスク基板用成形金型において、前記スタンパ内周面
押えの前記光ディスク基板との接触面に多数の凹凸から
なる溝部を形成したことを特徴とする光ディスク基板用
成形金型。 - 【請求項3】 可動金型と、この可動金型と対向配置さ
れた固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に
置かれるスタンパと、エアー送出口を有し前記スタンパ
の内周面側を押圧固定するスタンパ内周面押えと、この
スタンパ内周面押えの内側に位置し押出面の形成された
フローティングパンチとを備え、前記キャビティ内に所
定の樹脂部材を射出することにより、前記スタンパの面
上に前記凹凸が転写された光ディスク基板を成形する光
ディスク基板用成形金型において、前記キャビティ内に
前記樹脂部材を流し込むことにより成形される前記光デ
ィスク基板の内周面に、前記フローティングパンチの前
記押出面に形成された多数の凹凸からなる溝部を転写す
ることにより、前記エアー送出口に流入してできた突起
よりも長い突起を形成したことを特徴とする成形光ディ
スク基板。 - 【請求項4】 可動金型と、この可動金型と対向配置さ
れた固定金型と、これら一対の金型間のキャビティ内に
置かれるスタンパと、エアー送出口を有し前記スタンパ
の内周面側を押圧固定するスタンパ内周面押えと、この
スタンパ内周面押えの内側に位置し押出面の形成された
フローティングパンチとを備え、前記キャビティ内に所
定の樹脂部材を射出することにより、前記スタンパの面
上に前記凹凸が転写された光ディスク基板を成形する光
ディスク基板用成形金型において、前記キャビティ内に
前記樹脂部材を流し込むことにより成形される前記光デ
ィスク基板の内周面に、前記スタンパ内周面押えの前記
光ディスク基板との接触面に形成された多数の凹凸から
なる溝部を転写することにより、前記エアー送出口に流
入してできた突起よりも長い突起を形成したことを特徴
とする成形光ディスク基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189812A JPH0536124A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 光デイスク基板用成形金型及び成形光デイスク基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3189812A JPH0536124A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 光デイスク基板用成形金型及び成形光デイスク基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536124A true JPH0536124A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16247625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3189812A Pending JPH0536124A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 光デイスク基板用成形金型及び成形光デイスク基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536124A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001322148A (ja) * | 2001-05-21 | 2001-11-20 | Seikoh Giken Co Ltd | ディスク成形用金型、貼り合わせた基板及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP3189812A patent/JPH0536124A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001322148A (ja) * | 2001-05-21 | 2001-11-20 | Seikoh Giken Co Ltd | ディスク成形用金型、貼り合わせた基板及びその製造方法 |
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