JPH05213719A - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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Publication number
JPH05213719A
JPH05213719A JP5676192A JP5676192A JPH05213719A JP H05213719 A JPH05213719 A JP H05213719A JP 5676192 A JP5676192 A JP 5676192A JP 5676192 A JP5676192 A JP 5676192A JP H05213719 A JPH05213719 A JP H05213719A
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JP
Japan
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silicone
nail enamel
manicure
gloss
graft copolymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5676192A
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English (en)
Inventor
Koji Minami
孝司 南
Kazunori Yamazaki
一徳 山崎
Masanori Tominaga
真紀 富永
Yoko Takashima
陽子 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP5676192A priority Critical patent/JPH05213719A/ja
Publication of JPH05213719A publication Critical patent/JPH05213719A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥性と塗膜の光沢に優れる美爪料を提供す
る。 【構成】 ニトロセルローズ、溶剤を含有する美爪料に
おいて、アルキッド系樹脂と、シュークローズベンゾエ
ートと、アクリル変性シリコーンとラジカル重合性単量
体をラジカル重合させてなるシリコーン系グラフト共重
合体とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥性、塗膜の平滑性
を改良した美爪料(ネールエナメル、ネールエナメルベ
ースコート、ネールエナメルオーバーコート)に関す
る。さらに詳しくは、爪に塗りやすく、乾燥性、光沢に
非常に優れ、かつ経日ではがれ難い、ニトロセルロー
ズ、溶剤を主成分とする美爪料(以下、溶剤系美爪料と
いう)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶剤系美爪料には塗りやすさ、乾
燥性、塗膜のキズつき難さ、はがれ特性等を改良するた
めに種々の樹脂、可塑剤が配合されている。特開昭61
−246113号公報にはアルキッド樹脂とシュークロ
ーズベンゾエートという2種の樹脂を併用してはがれ特
性を改良した美爪料が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のははがれ特性は良くなったものの、未だ十分満足でき
る美爪料ではなかった。すなわち美爪料を塗った後の乾
きやすさ、塗膜の滑らかさなど更に向上させることが望
まれていた。
【0004】本発明者らは鋭意検討した結果、溶剤系美
爪料においてアルキッド系樹脂、シュークローズベンゾ
エート及び、シリコーン系グラフト共重合体とを組み合
わせて配合することによって、剥がれ特性を満足しなが
ら、塗膜の乾燥性、平滑性、つやを更に向上できること
を見出し本発明を完成するに至った。
【問題点を解決するための手段】
【0005】すなわち本発明は、ニトロセルローズ、溶
剤を含有する美爪料において、アルキッド系樹脂と、シ
ュークローズベンゾエートと、アクリル変性シリコーン
とラジカル重合性単量体をラジカル重合させてなるシリ
コーン系グラフト共重合体とを含有することを特徴とす
る美爪料に関するものである。以下、本発明の構成につ
いて詳述する。
【0006】本発明で用いるニトロセルローズは、従来
用いられてきた周知のものを使用することができる。た
とえばニトロセルローズRS1/2秒、ニトロセルロー
ズRS1/4秒、ニトロセルローズRS1/8秒などが
挙げられる。これらの中から1種または2種以上が任意
に選択される。配合量は一般的には30%のイソプロピ
ルアルコールで湿潤させた状態(以下、30%IPAと
称する)で美爪料全量中5〜25重量%である。
【0007】本発明で用いられる溶剤は、従来用いられ
ていたエステル系、アルコール系、炭化水素系等の周知
のものを使用することができる。たとえば酢酸エステ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、ブチルアルコール、トルエンなど
が挙げられる。これらの中から1種または2種以上が任
意に選択される。配合量は一般的には60〜85%であ
る。
【0008】本発明で用いられるアルキッド系樹脂は、
無水フタル酸などの多塩基酸とグリセリン、ペンタエリ
スリトールなどの多価アルコールのエステルを基体と
し、さらに各種の油又は脂肪酸、その他の変性剤で変性
した合成樹脂であるが、特に好ましい例としては特公昭
57−27082号公報に記載されているバーサティッ
ク酸グリシジルエステル変性アルキッド樹脂等が挙げら
れる。配合量は4〜10重量%である。
【0009】本発明で用いられるシュークローズベンゾ
エートは、例えば第一工業製薬株式会製の商品名モノペ
ットSBやシュークローズベンゾエート(米国ヴェルシ
コールケミカルコーポレーション社製)等であり、その
配合量は2.5〜8.5重量%の範囲で選択されるが、
好ましくは3.5〜6.5重量%である。2.5重量%
未満では、はがれ特性向上の効果が不良となるので、好
ましくない。
【0010】本発明で用いられるシリコーン系グラフト
共重合体は、アクリル変性シリコーン(A)とラジカル
重合性単量体(B)をラジカル共重合させることによっ
て合成されるものである。(A)のアクリル変性シリコ
ーンは、下記一般式化1で示されるシリコーンと一般式
化2および/または化3で示されるアクリル化合物とを
化1のSi−OH1当量あたり化2および/または化3
のSi−Xを0.25〜1当量の比で縮合反応させて得
ることができる。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】一方(B)のラジカル重合性単量体として
は、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メ
タクリル酸ステアリル、アクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、スチレン、
スチレン置換体、酢酸ビニルの如き有機酸のビニルエス
テル、エチレン、プロピレンの如き低分子量直鎖炭化水
素、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン
モノメタクリレート等が挙げられる。
【0015】アクリル変性シリコーンとラジカル重合性
単量体の共重合は、きわめて円滑に進行し、シリコーン
系グラフト共重合体を得ることができる。また、その分
子量は公知の重合技術によりコントロール可能である。
このようにして製造されるシリコーン系グラフト共重合
体におけるアクリル変性シリコーンとラジカル重合性単
量体との共重合体中のシリコーン含有量が5〜80重量
%、好ましくは10〜70重量%であることが望まし
い。シリコーン系グラフト共重合体の分子量はGPCに
おけるポリスチレン換算の重量平均分子量において、約
3,000〜約200,000、より好ましくは約5,
000〜約100,000の範囲にあることが望まし
い。
【0016】上記したアクリル変性シリコーンや該アク
リル変性シリコーンとラジカル重合単量体をラジカル重
合させてなるシリコーン系グラフト共重合体は、たとえ
ば特公昭60−30715号、特公平1−60162号
公報に記載の方法により製造することができる。シリコ
ーン系グラフト共重合体の市販品としては、東亞合成株
式会社製アロンGS−30等が挙げられる。
【0017】配合量はシリコーン系グラフト共重合体の
分子量にもよるが、GPCにおけるポリスチレン換算の
重量平均分子量が約30,000の場合、美爪料全量中
固形分として0.2〜10重量%の範囲で選択される
が、好ましくは0.5〜3重量%である。0.2重量%
未満では乾燥性向上、塗膜の平滑性向上の効果が充分で
なく、10重量%を超えると塗り易さが不良となるので
好ましくない。
【0018】一般に、揮発性の高い溶剤を多量に配合し
て美爪料の乾燥速度を上げると、筆で塗るそばから乾燥
し始めるため爪に塗りにくくなる傾向にある。また、筆
の跡が消えないうちに乾燥してしまうと、塗膜表面の平
滑性がなくなり光沢も劣ることになる。しかしながら、
本発明の美爪料においては乾燥性を向上させたにもかか
わらず塗り易さは従来品と同程度かそれ以上、光沢につ
いては非常に向上するものである。
【0019】本発明の美爪料には、上記構成成分の他に
必要に応じて、可塑剤、顔料、香料、染料、パール剤、
ラメ剤、薬剤、保湿剤、紫外線吸収剤、艶消剤、充填
剤、界面活性剤、金属石鹸等の一般に美爪料に配合され
る原料を配合することができる。
【0020】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではない。配
合量は重量%である。実施例に先立ち、本発明の効果試
験方法及び評価法を示す。
【0021】<塗布し易さ>各試料を10mlの筆つきガ
ラスビンに充填し、爪への塗り易さ(一度塗り、二度塗
り)を評価した。評価は、 きれいに滑らかに塗れる・・・○(良好) やや塗り難い・・・・・・・・△(やや不良) 非常に塗り難い・・・・・・・×(不良) とした。
【0022】<乾燥速度>実際の使用において、塗布直
後から指先でふれた時に指紋がつかなくなるまでの時間
を測定した 2〜3分・・・・◎ 3〜4分・・・・○ 4〜5分・・・・◇ 5〜6分・・・・△ 6〜7分・・・・×
【0023】<経時のはがれ>実際の使用において美爪
料のはがれ易さを官能で評価した。 非常にはがれ難い・・・◎ ややはがれ難い・・・・○ ややはがれ易い・・・・◇ はがれ易い・・・・・・△ 非常にはがれ易い・・・×
【0024】<光沢度>ガラス板上に試料を0.35mm
のドクターブレードを用いて均一に塗布し、24時間室
温にて乾燥後、塗膜の光沢をD−2型光沢計を用いて入
射角60°−反射角60°の値を測定した。評価は、こ
の測定値が 90〜100・・・・○ 90〜70・・・・・△ 70以下・・・・・・× とした。
【0025】<経時の光沢>実際の使用において、塗布
3日経過後に官能で評価した。 非常に光沢がある・・・・◎ やや光沢がある・・・・・○ やや光沢がない・・・・・◇ 光沢がない・・・・・・・△ 非常に光沢がない・・・・×
【0026】実施例1〜5、比較例1〜6 表1に示す組成で常法により、美爪料を製造し、それぞ
れを前述の試験方法により評価し、その結果をあわせて
記載した。
【0027】
【表1】
【0028】実施例5 オーバーコート ニトロセルロース1/4秒(30%IPA) 17 アルキッド樹脂(バーサティック酸グリシジルエステル変性) 4 シュークローズベンゾエート 4 シリコーン系グラフト共重合体(アロンGS−30)(固形分) 2 クエン酸アセチルトリエチル 5 イソプロピルアルコール 3 n−ブチルアルコール 1 酢酸エチル 25 酢酸n−ブチル 29 トルエン 10 常法によりオーバーコートを得た。乾燥性が良く、光沢
にも優れていた。
【0029】実施例6 ベースコート ニトロセルロース1/4秒(30%IPA) 12 アルキッド樹脂(バーサティック酸グリシジルエステル変性) 6 シュークローズベンゾエート 6 シリコーン系グラフト共重合体(アロンGS−30)(固形分) 2 クエン酸アセチルトリエチル 5 イソプロピルアルコール 3 n−ブチルアルコール 1 酢酸エチル 20 酢酸n−ブチル 35 トルエン 10 常法によりベースコートを得た。乾燥性が良く、上に塗
る美爪料が美しく仕上がった。
【0030】
【発明の効果】本発明の美爪料は、従来のものに比べ乾
燥性に優れ、塗膜の平滑性も大幅に向上したので結果と
して非常に光沢の優れるものである。そして、光沢につ
いては経時で劣化することなく、美しい光沢を維持でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 陽子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニトロセルローズ、溶剤を含有する美爪料
    において、アルキッド系樹脂と、シュークローズベンゾ
    エートと、アクリル変性シリコーンとラジカル重合性単
    量体をラジカル重合させてなるシリコーン系グラフト共
    重合体とを含有することを特徴とする美爪料。
JP5676192A 1992-02-07 1992-02-07 美爪料 Pending JPH05213719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5676192A JPH05213719A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 美爪料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5676192A JPH05213719A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 美爪料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05213719A true JPH05213719A (ja) 1993-08-24

Family

ID=13036483

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5676192A Pending JPH05213719A (ja) 1992-02-07 1992-02-07 美爪料

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JP (1) JPH05213719A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002513739A (ja) * 1998-05-01 2002-05-14 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 速乾性水系ネールポリッシュ
WO2002043676A1 (fr) * 2000-11-29 2002-06-06 Shiseido Company, Ltd. Produits de soins pour les ongles
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WO2006033301A1 (ja) * 2004-09-21 2006-03-30 Shiseido Company, Ltd. 鏡面光沢美爪料

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010613