JPH05213556A - エレベーター用調速機の誤動作防止装置 - Google Patents

エレベーター用調速機の誤動作防止装置

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Publication number
JPH05213556A
JPH05213556A JP240792A JP240792A JPH05213556A JP H05213556 A JPH05213556 A JP H05213556A JP 240792 A JP240792 A JP 240792A JP 240792 A JP240792 A JP 240792A JP H05213556 A JPH05213556 A JP H05213556A
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JP
Japan
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sheave
car
governor
rope
elevator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP240792A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Narumi
永次 鳴海
Daisuke Yoshida
大助 吉田
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Otis Elevator Co
Original Assignee
Otis Elevator Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Otis Elevator Co filed Critical Otis Elevator Co
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Publication of JPH05213556A publication Critical patent/JPH05213556A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 かご101に連結され、昇降路の上下側にそ
れぞれに配設された複数のシーブ1,2にループ状に掛
けられたロープ3と、このロープ3の移動速度を検知し
て作動する第1段過速スイッチ11と、この第1段過速
スイッチ11をを前記シーブの過速回転に伴って作動さ
せる調速機構9と、前記シーブ1の過渡的な急加減速回
転を制動するための慣性付加手段14とを備えた。 【効果】 かご1内で乗客が飛び跳ねたりしていたずら
しても、第1段過速スイッチ11が作動するようなこと
はなく、ひいてはエレベーターの運行を停止させるよう
なことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターのかごの
落下速度が異常に増大したときに、かごの落下を自動的
に防止するために用いられる調速機が誤動作するのを防
止するエレベーター用調速機の誤動作防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のトランクションエレベーターとし
て、例えば図4に示すものが一般的である。同図におい
て、符号101は建物の昇降路内を上下移動するエレベ
ーターのかごであり、かご101はメインロープ102
の一端が止着されており、このメインロープ102は巻
上機綱車103,そらせ車104を介してつり合いおも
り105の一端に止着されている。巻上機(図示せず)
はかご101とつり合いおもり105の不つり合い荷重
分の重量に相当する動力をもって巻上機綱車103を回
転させ、かご101を上下移動させる。
【0003】巻上機に故障がなくても、積載荷重を超え
る大きな荷重を積んだためにかごの速度が異常に増大す
ることがあり得る。また電源,電動機自体もしくはその
回路に故障を生じても過速を生ずることがある。
【0004】そこで、このかご101の過速を検知した
時、電動機の電源を切るための安全装置106が昇降路
上部機械室に設けられている。すなわち、昇降路の上下
側のそれぞれにはシーブ107,108が配設され、こ
のシーブ107,108には調速機ロープ111がヒッ
チ部材112を介してかご101と連結されている。調
速機ロープ111はかご101の上下移動に伴ってシー
ブ107,108間を周回させて、かご101が前記事
故等によって過速し始めると、シーブ107に設けられ
た調速機構114により、第1段過速スイッチ113を
動作させ電動機への入力を切ってかご101を非常停止
させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かご101内で乗客が
飛び跳ねたりしていたずら(外乱)すると、かご101
が一時的に急加減速して過渡的に過速した状態になる。
そうすると、ヒッチ部材112を介して調速機ロープ1
11、シーブ107も過渡的に過速する。このシーブ1
07の過渡的な過速によって調速機構114は第1段過
速スイッチ113を作動させ、ついにはかご101の運
行を停止させてしまうことになるという問題点があっ
た。
【0006】ところで、かご101に外乱が生じると、
この外乱を調速機ロープ111に伝達しないようにする
ために、かご101と調速機ロープ111の間には外乱
緩衝用のヒッチ部材112が設けられているが、このヒ
ッチ部材112の緩衝作用にも限界があり、大きな外乱
の場合にはどうしても調速機ロープ111に伝達されて
しまい、前記問題点がなおも生じていた。
【0007】本発明は、乗客がかご内で飛び跳ねたりし
ていたずらしても、かごの運行を停止させないために調
速機を作用させないようにしたエレベーター用調速機の
誤動作防止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にあっては、かごに連結され、昇降路
の上下側にそれぞれに配設された複数のシーブにループ
状に掛けられたロープと、このロープの移動速度を検知
して作動する第1段過速スイッチと、この第1段過速ス
イッチを前記シーブの急速回転に伴って作動させる調速
機構と、前記シーブの過渡的な急加減速回転を制動する
ための慣性付加手段とを備えた構成とするものである。
【0009】
【作用】エレベーターの運行中にかご内で乗客が飛び跳
ねたりしていたずら(外乱)すると、このかごは過渡的
に急加減速し始めようとする。かごが急加減速し始めよ
うとすると、ロープを介してシーブも過渡的に急加減速
し始めようとする。しかし、シーブには慣性付加手段の
慣性モーメントがかかっているので、この慣性モーメン
トによって前記シーブの急加減速回転は制動される。シ
ーブが制動されると調速機が作用するようなことはな
く、第1段過速スイッチの作動が阻止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1ないし図3は本発明に係るエレベーター用調速機の誤
動作防止装置の一実施例を示す図である。なお、本実施
例において従来例と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0011】図1に示すように、かご101が上下移動
可能に配設された昇降路には、この上下側のそれぞれに
はシーブ1,2が配設され、シーブ1,2には調速機ロ
ープ3がループ状に掛けられている。この調速機ロープ
3にテンションを持たせるために下側のシーブ2の方に
はテンションウェイト4が取り付けられ、このテンショ
ンウェイト4はガイド部材5に係合・案内されて上下方
向に移動可能である。シーブ1は図2に示すようにオー
バーヘッドビーム7上のケーシング8に設けられ、この
シーブ1には調速機構9が設けられている。すなわち、
シーブ1にはフライウェイト10がこの回転速度に応じ
て揺動(開閉)するように取り付けられている。かご1
01内で飛び跳ねる等のいたずらにより調速機ロープ3
を介してシーブ108が過渡的に過速した状態になる。
そうすると、フライウェイト10は開き、このフライウ
ェイト10がカム部材11を蹴る。このことによって第
1段過速スイッチ11aが解除され、電動機への入力を
切り、電動機を装備した巻上機に設けられたブレーキが
巻上機綱車103を制動させ、かご101を非常停止さ
せる。
【0012】シーブ1にはシーブ軸1aが設けられてい
るが、このシーブ軸1aの先端には図3に示すように慣
性付加手段14が設けられている。すなわち、シーブ軸
1aの先端にはベルト車15が一体回転するように固着
され、このベルト車15の横にはこれより径が小さいベ
ルト車16がケーシング8に回転自在に支持されてお
り、ベルト車15,16間にはタイミングベルト17が
平行掛けされている。ベルト車16にはフライホィール
軸18aを介してフライホィール18が一体回転するよ
うに取り付けられ、このフライホィール18はオーバー
ヘッドビーム19上の支持部材20に回転自在に支持さ
れている。
【0013】シーブ1が回転されると、シーブ軸1aを
介してベルト車15も同時に回転され、この回転はタイ
ミングベルト17を介してベルト車16に伝達され、フ
ライホィール18を回転させる。ここで、シーブ軸1a
の慣性モーメントおよび回転数をI1およびn1と、フラ
イホィール軸18aの慣性モーメントおよび回転数をI
2およびn2とすると、I1=(n2/n1)×I2の関係が
ある(日刊工業新聞社発行、伊藤清光著「慣性モーメン
トと設計演習」のP.193を参照のこと)。このこと
は、慣性モーメントI2が小さくとも、n2>n1であれ
ば大きな慣性モーメントI1を得ることができることを
示している。そこで、シーブ軸1aに直にフライホィー
ル18を取り付ける場合に比べ、ベルト車15,16、
タイミングベルト17等を介してシーブ軸1aとフライ
ホィール軸18aとを連結すれば、慣性モーメントI2
は増加するので、ベルト車15,16、タイミングベル
ト17等は慣性力付加機構としての役割を果たしてい
る。
【0014】エレベーターの運行中にかご101内で乗
客が飛び跳ねたりしていたずら(外乱)すると、このか
ご101は過渡的に急加減速し始める。かご101が過
渡的に急加減速し始めると、調速機ロープ3を介してシ
ーブ1も過渡的に急加減速し始めようとする。しかし、
シーブ1には(n2/n1)×I2の慣性モーメントがか
かっているので、この慣性モーメントによってシーブ1
の急加減速は制動される。シーブ1が制動されると、フ
ライウェイト10の閉止状態が保持され、このフライウ
ェイト10がカム部材11を蹴るようなことはない。し
たがって、第1段過速スイッチ11aの作動が阻止さ
れ、エレベーターの運行は停止されるようなことはな
い。
【0015】一方、事故が発生してかご101が過速す
ると、調速機ロープ3を介してシーブ1も過速され、こ
の過速によるシーブ1の回転は、前記外乱によるシーブ
1の回転に比べ過渡的なものではない。このため、シー
ブ1に(n2/n1)×I2の慣性モーメントがかかって
いても(いなくても)、シーブ1は即座に回転する。そ
うすると、前記したように調速機構9の作用によって第
1段過速スイッチ11は作動し、ヒッチ部材112の緩
衝作用の限界に即座に達し、かご101は非常停止され
る。
【0016】なお、前記加速機構はベルト伝導とした
が、これに限らず、歯車伝導,チェーン伝導等としても
よい。また、この加速機構を用いずにシーブ軸1aにフ
ライホィール18を直付けしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ーブの過渡的な急加減速回転を慣性付加手段によって制
動するようにして調速機を作用させないようにしたの
で、かご内で乗客が飛び跳ねたりしていたずらしても、
第1段過咲くスイッチが作動するようなことはなく、ひ
いてはエレベーターの運行を停止させるようなことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベーター用調速機の誤動作防
止装置の一実施例が用いられたエレベーターを示す全体
概略図
【図2】この調速機およびロープキャッチ機構を示す正
面図
【図3】この慣性付加手段を示す斜視図
【図4】従来のエレベーターを示す全体概略図
【符号の説明】
1…シーブ、3…ロープ、9…調速機構、11…第1段
過速スイッチ、14…慣性付加手段、101…かご。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごに連結され、昇降路の上下側にそれ
    ぞれに配設された複数のシーブにループ状に掛けられた
    ロープと、このロープの移動速度を検知して作動する第
    1段過速スイッチと、この第1段過速スイッチを前記シ
    ーブの急速回転に伴って作動させる調速機構と、前記シ
    ーブの過渡的な急加減速回転を制動するための慣性付加
    手段とを備えたことを特徴とするエレベーター用調速機
    の誤動作防止装置。
JP240792A 1992-01-09 1992-01-09 エレベーター用調速機の誤動作防止装置 Withdrawn JPH05213556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP240792A JPH05213556A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 エレベーター用調速機の誤動作防止装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP240792A JPH05213556A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 エレベーター用調速機の誤動作防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05213556A true JPH05213556A (ja) 1993-08-24

Family

ID=11528394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP240792A Withdrawn JPH05213556A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 エレベーター用調速機の誤動作防止装置

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JP (1) JPH05213556A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444976B1 (ko) * 2002-03-12 2004-08-21 주식회사 삼아전기 엘리베이터 장치
EP3517473A1 (en) * 2018-01-25 2019-07-31 KONE Corporation Inertia brake for braking a governor rope of a governor system of an elevator system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100444976B1 (ko) * 2002-03-12 2004-08-21 주식회사 삼아전기 엘리베이터 장치
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408