JPH05213214A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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Publication number
JPH05213214A
JPH05213214A JP5625292A JP5625292A JPH05213214A JP H05213214 A JPH05213214 A JP H05213214A JP 5625292 A JP5625292 A JP 5625292A JP 5625292 A JP5625292 A JP 5625292A JP H05213214 A JPH05213214 A JP H05213214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
return passage
hole
valve rotor
supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP5625292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Emori
靖芳 江森
Yukimitsu Minamihata
幸光 南端
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力舵取装置の制御弁から発生する流体音を
低減する。 【構成】 この制御弁は、シリンダの両室にそれぞれ連
通する給排通路溝が内周面に交互に形成されたバルブス
リーブと、オイルポンプから作動油が導入される供給通
路溝およびタンクへ作動油を還流させる還流通路溝が交
互に形成されたバルブロータとから構成されている。還
流通路溝は2つに分割されて中間のランドによって遮断
され、それぞれが戻り通路孔によりタンク側に接続され
るとともに別々のシリンダ室に連通するようになってい
る。バルブロータの内面には、バルブスリーブと一体的
に回転する円筒部材が配置されている。この円筒部材に
形成した貫通穴によって、バルブロータとバルブスリー
ブとの相対回転時に、高圧側の作動室から還流する流路
だけを絞る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力舵取装置に係り、
特に、バルブロータとバルブスリーブとの相対回転によ
って流路の切換を行なうロータリ型の制御弁を備えた動
力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置に用いられる従来のロータ
リ型制御弁は、外周面に、ポンプから吐出された作動油
が導入される供給通路溝とタンクへ還流させる還流通路
溝とが交互に形成されたバルブロータと、このバルブロ
ータの外周に嵌合され、その内周面に、シリンダの両室
にそれぞれ連通する第1給排通路溝および第2給排通路
溝が交互に形成されたバルブスリーブとを備えている。
バルブスリーブには、オイルポンプからの作動油を上記
バルブロータの供給通路溝に導入する供給孔が形成さ
れ、バルブロータには、還流通路溝とタンク側に連通す
るバルブロータ内部の空間とを接続する戻り通路孔が形
成されている。
【0003】上記構成に係る動力舵取装置のロータリ型
制御弁は、構成要素が少なく、低コストであり、しかも
信頼性が高いという長所を有しているが、特性、圧力等
の仕様によっては流体音が大きくなるという問題があっ
た。そこで従来は、上記バルブロータに形成した戻り通
路孔の径を小さくして、背圧をかけることにより流体音
の低減を図るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のロ
ータリ型制御弁では、シリンダの作動側の室に通じる給
排通路溝からタンクへ還流する流量と、低圧の非作動室
側から還流する流量とが合流して戻り通路孔を通るた
め、戻り通路孔を絞ることにより背圧をかけると、この
背圧が非作動側のシリンダ室に作用してその圧力値を上
昇させ、作動ピストンから得られる推力の低下を招くと
いう問題があった。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、流体音を低減させても出力が低下するおそれのな
い制御弁を備えた動力舵取装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力舵取装
置は、オイルポンプからの作動油が導入される供給通路
溝と作動油をタンクへ還流させる還流通路溝とが周方向
に交互に形成されるとともに、上記還流通路溝と内部の
空間とを連通する戻り通路孔が形成されたバルブロータ
と、このバルブロータの外周に嵌合され、シリンダの両
室にそれぞれ連通する第1および第2の給排通路溝が周
方向に交互に形成されたバルブスリーブとからなる制御
弁を備えており、この制御弁の作動によってシリンダの
両室に作動油を給排して操舵補助力を発生させるもので
あって、さらに、上記各戻り通路孔を2つに分割してそ
の両者を中間のランドによって遮断し、それぞれを異な
る給排通路溝に連通可能とするとともに、上記バルブロ
ータの内周にバルブスリーブと一体的に回転する円筒部
材を設け、かつ、この円筒部材に、上記戻り通路孔にそ
れぞれ連通し、バルブロータがバルブスリーブに対して
相対的に回転した時に、高圧側のシリンダ室に連通する
通路孔のみを絞る貫通穴を設けたものである。
【0007】
【作用】上記構成に係る動力舵取装置では、作動側のシ
リンダ室に通じる給排通路溝を経てタンクへ還流する流
路だけが絞られるので、作動側のシリンダ室にだけ背圧
が作用して流体音を低減させ、非作動側のシリンダ室に
は背圧が作用しないので、出力が低下するおそれもな
い。
【0008】
【実施例】以下図面に示す実施例により本発明を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る動力舵取装置に備え
られたロータリ型制御弁の横断面図、図2は上記制御弁
を備えたラックピニオン式動力舵取装置を示す縦断面図
である。図2において、2は舵取ハンドルの操作によっ
て回転されるスタブシャフト、4はスタブシャフト2と
同一軸線上に配置されたピニオンシャフトであり、これ
ら両シャフト2、4はスタブシャフト2の軸心に形成さ
れた空間2a内に挿通されたトーションバー6によって
連結され、ベアリング7a、7bによってハウジジング
18内に回転自在に支持されている。
【0009】スタブシャフト2のピニオンシャフト4側
の先端は小径に、ピニオンシャフト4のスタブシャフト
2側は大径筒状になっており、スタブシャフト2の小径
部2bがピニオンシャフト4の筒部4a内に嵌合され、
ブシュ8によって回転可能に支持されている。スタブシ
ャフト2の小径部2bより手前の部分の外面とピニオン
シャフト4の最先端部内面との間にはフェイルセーフ1
0が構成されており、両シャフト2、4の所定角度の相
対回転を許容するとともに、それ以上の回転は規制する
ようになっている。
【0010】スタブシャフト2の外周面にはバルブロー
タ12が形成され、一方、ピニオンシャフト4には、こ
のバルブロータ12に嵌合されたバルブスリーブ14が
ピン15によって連結されて一体的に回転するようにな
っており、これらバルブロータ12およびバルブスリー
ブ14によってロータリタイプの制御弁16が構成され
ている。さらに、バルブロータ12の内面には、円筒部
材17が嵌合され、バルブロータ12の貫通穴12n内
を遊嵌するピン19によってバルブスリーブ14に連結
されて一体的に回転するようになっている。
【0011】この制御弁16は、ハウジング18に形成
されたポンプポート18aを介してオイルポンプPから
供給された圧油を分配制御し、シリンダポート18b、
18cを介してシリンダ20の両室20aまたは20b
の一方へ供給し、他方の室内の作動油をタンクTへ還流
させる。この制御弁16からの戻り油は、スタブシャフ
ト2の軸心に形成された空間2a、円筒部材の切り欠き
17c、スタブシャフト2に形成された半径方向の貫通
穴2c、バルブスリーブ14の通路14p、14qおよ
びタンクポート18d等を介してタンクTへ還流するよ
うになっている。
【0012】次に上記ロータリ型制御弁16について図
1により詳細に説明する。バルブスリーブ14の内面に
は、6本の軸方向に延びる給排通路溝14a、14bが
形成され、通路孔14c、14dを介して交互にシリン
ダ20の両室20a、20bに接続されている。
【0013】一方、バルブロータ12の外周面には、3
本の軸方向に延びる供給通路溝12aと、2本づつが組
になった3組の還流通路溝12b、12cとが形成され
ている。なお、各組の還流通路溝12b、12cは、そ
の中間のランド12mによって遮断されている。これら
各供給通路溝12aおよび各組の還流通路溝12b、1
2cは、このロータリ型制御弁16の中立状態では、上
記バルブスリーブ14の各給排通路溝14a、14b間
のランド14e、14fに向かい合い、バルブスリーブ
14の給排通路溝14a、14bは供給通路溝12aと
還流通路溝12b、12cとの間のランド12d、12
eに向かい合っている。バルブロータ12の供給通路溝
12a内には、バルブスリーブ14のランド14e内に
開口された供給孔14gを介してポンプPから吐出され
た作動油が導入される。また、各還流通路溝12b、1
2cの底部には、この溝とバルブロータ12(スタブシ
ャフト2)の内部の空間2aとを連通する戻り通路孔1
2f、12gが設けられている。
【0014】さらに、バルブロータ12内の円筒部材1
7には、バルブロータ12の各戻り通路孔12f、12
gにそれぞれ連通する3組の貫通穴17a、17bが形
成されている。これら貫通穴17a、17bは戻り通路
孔12f、12gよりも大きい開口を有しており、しか
も、各組の貫通穴17a、17bの内側の距離は、各組
の戻り通路孔12f、12gの内側の距離にほぼ一致し
ており、外側に向けて拡大されている。
【0015】バルブロータ12の各ランド12d、12
eの両端部には面取り12h、12i、12j、12k
が設けられており、これら面取り12h、12i、12
j、12kと、バルブスリーブ14のランド14e、1
4fのエッジ14h、14i、14j、14kとの間の
間隙が、各通路溝12a、12b、12c、14a、1
4b間の流路A、B、C、Dを構成している。
【0016】次に、上記構成に係る動力舵取装置の制御
弁の作用について説明する。図1に示す中立状態から、
バルブロータ12がバルブスリーブ14に対して相対的
に右回転したとき(図3参照)には、流路AとCが拡大
して流路BとDが絞られ、ポンプから吐出された作動油
は、ポンプポート18aおよび供給孔14gからバルブ
ロータ12の供給通路溝12aに入り、流路Cをおよび
給排通路溝14bを経てシリンダ20の右側室20bに
導入されるとともに、その一部は流路Dから還流通路溝
12b、戻り通路孔12fおよび円筒部材の貫通穴17
aを通ってタンクTへ還流する。一方シリンダ20の左
側室20a内の作動油は、給排通路溝14aから流路A
を通って還流通路溝12c、戻り通路孔12gおよび円
筒部材17の貫通穴17bからタンクTへ還流して、シ
リンダ20が作動される。
【0017】図3のようにバルブロータ12が右回転す
ると、バルブスリーブ14との相対回転により流路が切
換えられるとともに、このバルブロータ12は、バルブ
スリーブ14と一体的に回転する円筒部材17とも相対
的に回転し、上記作動側のシリンダ室20bに連通する
戻り通路孔12fと円筒部材の貫通穴17aとが絞られ
るため、背圧が作用してキャビテーションによる騒音を
低下させることができる。さらに、バルブロータ12と
バルブスリーブ14との相対回転変位量が大きくなる
と、戻り通路孔12fと貫通穴17aとの間の開口面積
が次第に小さくなり、従って、油圧が高まるにつれて、
戻り通路孔12fの下流側の背圧を上昇させて騒音の増
大を防止することができる。また、非作動側のシリンダ
室20aから還流する戻り通路孔12gと円筒部材の貫
通穴17bとの間は絞られないため、非作動側のシリン
ダ室20aの背圧が上昇することはなく、出力の低下を
きたすことはない。
【0018】図3と逆にバルブロータ12が相対的に左
回転した場合にも同様に、作動側のシリンダ室(この場
合には図の左側20a)からの戻り通路孔12gと円筒
部材17の貫通穴17bとの間が絞られ、非作動側のシ
リンダ室20bと円筒部材の貫通穴17aとの間は絞ら
れないので、出力の低下を起こすことなく流体音を低減
することができる。
【0019】上記制御弁は、流体音を低減するために、
作動側のシリンダ室からの戻り通路孔だけを絞るので、
出力が低下することがなく、しかも、背圧をかける絞り
を可変絞りとしたので、充分な背圧制御能力をもたせる
ことができる。なお、上記実施例ではバルブスリーブに
6本の溝、バルブロータに9本の溝を設けたものを示し
たが、これに限定されるものではなく、バルブスリーブ
に8本、バルブロータに4本の供給通路溝と4組の還流
通路溝を設ける等の構成でも良いことはもちろんであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、動
力舵取装置の出力を低下させることなく、制御弁の流体
音を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動力舵取装置に備えら
れたロータリ型制御弁の横断面図である。
【図2】上記制御弁を備えた動力舵取装置の縦断面図で
ある。
【図3】図1の制御弁の作動時の一例を示す図である。
【符号の説明】
P オイルポンプ T タンク 12 バルブロータ 12a 供給通路溝 12b 還流通路溝 12c 還流通路溝 12f 戻り通路孔 12g 戻り通路孔 12m 中間のランド 14 バルブスリーブ 14a 給排通路溝 14b 給排通路溝 17 円筒部材 17a 円筒部材の貫通穴 17b 円筒部材の貫通穴 20 シリンダ 20a シリンダの室 20b シリンダの室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプからの作動油が導入される
    供給通路溝と作動油をタンクへ還流させる還流通路溝と
    が周方向に交互に形成されるとともに、上記還流通路溝
    と内部の空間とを連通する戻り通路孔が形成されたバル
    ブロータと、このバルブロータの外周に嵌合され、シリ
    ンダの両室にそれぞれ連通する第1および第2の給排通
    路溝が周方向に交互に形成されたバルブスリーブとを備
    えたロータリ型制御弁の作動によってシリンダの両室に
    作動油を給排して操舵補助力を付与する動力舵取装置に
    おいて、上記各戻り通路孔を2つに分割してその両者を
    中間のランドによって遮断し、それぞれを異なる給排通
    路溝に連通可能とするとともに、上記バルブロータの内
    周にバルブスリーブと一体的に作動する円筒部材を設
    け、かつ、この円筒部材に、上記戻り通路孔にそれぞれ
    連通し、バルブロータがバルブスリーブに対して相対的
    に回転した時に、高圧側のシリンダ室に連通する通路孔
    のみを絞る貫通穴を設けたことを特徴とする動力舵取装
JP5625292A 1992-02-06 1992-02-06 動力舵取装置 Pending JPH05213214A (ja)

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JP5625292A JPH05213214A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 動力舵取装置

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JP5625292A JPH05213214A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 動力舵取装置

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JPH05213214A true JPH05213214A (ja) 1993-08-24

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ID=13021896

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JP5625292A Pending JPH05213214A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 動力舵取装置

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