JPH0390475A - 油圧制御弁 - Google Patents

油圧制御弁

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JPH0390475A
JPH0390475A JP22812589A JP22812589A JPH0390475A JP H0390475 A JPH0390475 A JP H0390475A JP 22812589 A JP22812589 A JP 22812589A JP 22812589 A JP22812589 A JP 22812589A JP H0390475 A JPH0390475 A JP H0390475A
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oil
grooves
hydraulic control
control valve
throttle
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JP22812589A
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Noboru Yamada
登 山田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、相異なる2方向への圧油の給徘をバルブボデ
ィーとスプールとの間の相対角変位に応じて制御する回
転式の油圧制御弁に関し、特に動力舵取装置における操
舵補助用の油圧アクチュエータへの送給油圧を舵輪操作
に応じて制御するものとして好適な油圧制御弁に関する
C従来技術〕 油圧式の動力舵取装置は、舵取機構中に配された油圧シ
リンダ等の油圧アクチュエータへの圧油の給排を舵輪操
作に応じて制御し、該油圧アクチュエータに、舵輪に加
わる操舵トルクに対応する操舵補助力を生ぜしめ、舵取
りのための舵輪操作に要する力を補助するものであり、
前記圧油の給排制御を行うための油圧制御弁としては、
舵輪の回転を直接的に利用する回転式の油圧制御弁が一
般的に用いられている。
この油圧制御弁は、筒形をなし、その内周に軸長方向に
延びる複数本の油溝を形成してなるバルブボディーと、
円柱形又は円筒形をなし、その外周に軸長方向に延びる
複数本の油溝を形威してなるスプールとを備え、後者を
前者に同軸回動自在に内嵌せしめ、・夫々の油溝間にバ
ルブボディーとスプールとの間に生じる相対角変位に応
じて開度変化する絞り部を形威した構成となっている。
これを用いてなる動力舵取装置は、舵輪に連なる入力軸
と舵取機構に連なる出力軸とをトーションバーを介して
同軸的に連結し、舵輪に操舵トルクが加えられたとき、
これに伴うトーションバーの捩れによって前記両輪間に
前記操舵トルクの方向及び大きさに対応する相対角変位
が生じるようになし、この連結部分に前述の如き油圧制
御弁を設け、該油圧制御弁の内部に舵輪操作に応じて生
じる絞り開度の変化により操舵補助用の油圧シリンダへ
の圧油の給排制御を行わせる構成となっている。
即ち、前記入力軸の連結端にこれと一体的にスプールを
形威し、また前記出力軸の連結端にバルブボディーを固
設して、前者を後者に内嵌せしめる一方、例えば、スプ
ール外周の油溝を高圧源たる油圧ポンプの吐出側と低圧
源たる油タンクとに交互に連通ずる2種類の導油溝とし
、またパルプボディー内周の油溝を操舵補助用の油圧シ
リンダの両油室に交互に連通ずる2種類の送油溝としで
ある。これにより、油圧シリンダの両油室は、夫々が連
通された2種類の送油溝の両側の絞り部を介して、高圧
源及び低圧源に連通されることになり、舵輪に操舵トル
クが加わり、バルブボディーとスプールとの間に相対角
変位が生じたとき、一方の油室に連なる送油溝において
は低圧源側の絞り開度が減少し、高圧源側の絞り開度が
増大するのに対し、他方の油室に連なる送油溝において
は、逆に低圧源側の絞り開度が増大し、高圧源側の絞り
開度が減少する結果、両油室間に圧力差が生じ、この圧
力差に応じた操舵補助力が得られるのである。
このようにバルブボディーとスプールとの間に相対角変
位が生じている場合、導油溝内へ導入される圧油の大部
分は、これの両側の絞り部の内、開度が増大した側の絞
り部を経て一方の送油溝に導入され、更に油圧シリンダ
の一方の油室に送給されて、該油圧シリンダを動作せし
めるが、このとき、前記送油溝への導入油の一部は、該
送油溝の他側の絞り部を経て低圧状態にある他方の導油
溝内に漏出し、また、前記導油溝内への導入油の残部も
また、開度が減少した側の絞り部を経て他方の送油溝に
漏出し、この送油溝に他方の油室から還流する油と共に
油タンクに還流する。この圧油の漏出しは、小開度の絞
り部を経て多大の流速を伴って生じるため、該絞り部に
おける静圧の低下によりキャビテーションが発生する虞
がある。
前記圧油の漏出しは、大きく舵取りがなされ油圧シリン
ダへの送給油圧が高い場合に多く発生し、このような大
きい舵取りは、据切り時又は低速走行時においてなされ
るため、前記キャビテーションに伴って発生する騒音は
運転者にとって耳障りなものとなり、なんらかの故障が
生じていると誤認される虞さえある。
そこでこのようなキャビテーションの発生及びこれに伴
うキャビテーション騒音の発生を抑制し得る油圧制御弁
が従来から種々提案されており、この内の代表的なもの
として、特公昭50−30336号公報及び実公昭63
−30613号公報に開示されたものがある。これらは
いずれも、高圧側と低圧側との間に設けられる絞り部の
数を増し、各絞り部における静圧低下を緩和せしめてキ
ャビテーションの発生を抑制しようとするものである。
前者、即ち特公昭50−30336号に開示された油圧
制御弁においては、低圧源に連通ずる導油溝と高圧源に
連通ずる導油溝との間に、バルブボディーとスプールと
の間の小なる相対角変位により遮断される抵抗の少ない
油路と、抵抗の大きい多段の絞り油路とを設け、一方の
導油溝に導入される高圧の油が他方の導油溝へ漏出する
際、前記絞り油路において段階的に降圧させるようにし
てあり、また後者、即ち実公昭63−30613号に開
示された油圧制御弁においては、低圧源に連なる導油溝
と油圧シリンダの両油室に連なる夫々の送油溝との間に
、両者と各別の絞り部を介して連なる中間圧室を設け、
該中間圧室両側の絞り部にて段階的な降圧を行わせるよ
うになしである。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、前者における多段の絞り油路は、バルブボディー
とスプールとの嵌合部にいずれかの周面を加工して形成
され、また周方向の圧力バランスを保つため、周方向の
複数個所に設ける必要があるが、各絞り油路における通
路抵抗を均一化するためには、極めて高い加工精度が要
求され、多大の加工工数を要するという難点がある。ま
た、抵抗の大きいこの絞り油路が抵抗の小さい油路の軸
長方向−側に形成される構成となっており、これに伴う
軸長寸法の長大化により、油圧制御弁全体の小型化が難
しいという問題もある。
一方後者においては、バルブボディー及びスプールに形
成された溝により前記中間圧室が構成されており、高い
加工精度が要求されない上、圧油の降圧を司る絞り部が
中間圧室の両側に周方向に並設されており、軸長寸法の
長大化を招来することもない。ところが、前述した如く
、圧油の漏出しは、送油溝と低圧源に連通ずる導油溝と
の間、及び高圧源に連通ずる導油溝と送油溝との間にお
いて生じるにも拘わらず、実公昭63−30613号に
開示された油圧制御弁においては、前者に対する対策し
か施されておらず、後者におけるキャビテーションの発
生が抑制されないため、十分な騒音低減効果が得られな
いという問題がある。なお、実公昭63−30613号
公報中には、高圧源に連通ずる導油溝両側の絞り部は、
バルブボディーとスプールとの間のわずかな相対角変位
により一方が閉止され、この絞り部を経ての圧油の漏出
しか生じないかの如く記載されているが、このようにし
た場合、他方の絞り部における十分な通油面積が確保さ
れず、この絞り部の通流に伴う圧力降下により油圧シリ
ンダの動作油圧が不足することになり好ましくない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、高い
加工精度を要求されることなく圧油の漏出しに伴うキャ
ビテーション及びこれに起因する騒音の発生を効果的に
抑制することができ、しかも全体構成の大型化を来すこ
とのない油圧制御弁を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る油圧制御弁は、筒形をなすバルブボディー
と、これに回動自在に内嵌された円柱形又は円筒形のス
プールとを備え、前者の内周及び後者の外周に、相異な
る圧油の送給先に各別に連通ずる2種類の送油溝、又は
高、低圧源に各別に連通ずる2種類の導油溝を周方向に
配してなり、前記バルブボディーとスプールとの間の相
対角変位に伴い、各油溝間の絞り部に夫々生じる開度変
化により、前記両送給先への圧油の給排を制御する油圧
制御弁において、前記絞り部は、周方向に並設された各
複数の絞りを備えていることを特徴とし、また、高圧源
に連通ずる導油溝とこれの両側の送油溝との間の前記複
数の絞りの絞り面積は、前者側から後者側への順に大き
くしてあり、低圧源に連通ずる導油溝とこれの両側の送
油溝との間の前記複数の絞りの絞り面積は、逆に前者側
から後者側への順に小さくしてあることを特徴とし、更
には、前記導油溝と前記送油溝との間、及び前記送油溝
相互間に形成される連通部の内、前記絞り部を構成しな
い連通部は、これら夫々を経て生じる圧油の通流を阻害
しない面積を前記相対角変位の全範囲に亘って有してい
ることを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、高圧源に連通ずる導油溝とこれの両
側の送油溝との間、及び各送油溝と低圧源に連通ずる導
油溝との間にいずれも、複数の絞りを周方向に並設して
なる絞り部が設けてあり、両者における圧油の漏出しか
いずれも複数の絞りにより段階的に降圧されつつ生じ、
キャビテーシランの発生が抑制され、更に、前述の如き
複数の絞りは、スプールの外周に各導油溝間に位置する
油溝を、またバルブボディーの内周に各送油溝間に位置
する油溝を夫々形成することにより、導油溝間に容易に
構威し得る。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係る油圧制御弁を用いてなる動力舵
取装置の要部を示す縦断面図である。
図中2は入力軸であり、また3は出力軸である。
これらは筒形をなす共通のハウジング6の内部に各別に
支承され、同軸上にて回動自在となっている。入力軸2
は、図示の如き中空軸であり、また出力軸3は、その上
部に円筒形をなす部分を有しており、入力軸2の下端は
、この円筒部内に適長挿入され、該円筒部に内嵌固定さ
れた軸受ブツシュにて支承されている。このように組合
わされた入力軸2と出力軸3とは、入力軸2の中空部内
に挿入され、その両端を両軸2,3夫々にピン接合され
たトーションバー4を介して連結されている。
ハウジング6の外部に突出する入力軸2の上端は図示し
ない舵輪に連結されており、人力軸2は、舵輪操作に伴
って回動する一方、出力軸3は、その下部において舵取
機構に連結されており、出力軸3は舵取機構と連動して
回動する。出力軸3と舵取機構との連結態様は、舵取機
構の形式に応じて異なるが、例えば、ランク・ピニオン
式の舵取機構においては、第1図に示す如く、出力軸3
の下部外周に形式されたピニオン3aを舵取機構中のラ
ック軸5に噛合せしめて実現される。ランク軸5は、ハ
ウジング6の下端部近傍にてこれと交叉し、内部を相互
に連通させである筒形のハウジング内に軸長方向への摺
動自在に収納されており、この摺動に応じて舵取りがな
される部材である。
従って出力軸3の回動は、ピニオン3aを介してランク
軸5の摺動に変換されこれに応じた舵取りがなされる一
方、出力軸3には、路面からの抵抗等に起因する拘束力
がランク軸5及びピニオン3aを介して作用する。以上
の構成により、舵輪に加えられた操舵トルクは、入力軸
2及びトーションバー4を介して出力軸3に伝達され、
このときトーションバー4に生じる捩れに伴い、人力軸
2と出力軸3との間に前記操舵トルクに対応する相対角
変位が生じる。
操舵補助用の油圧シリンダSは、図中に模式的に示す如
く、ラック軸5を囲繞する前記ハウジングの中途部を適
宜の長さに亘って液密に封止して形式されたシリンダ5
0に、ラック軸5の中途に固設された円板形のピストン
51を摺動自在に内嵌せしめてなり、該ピストン51両
側の油圧差に相当する油圧力をラック軸5の軸長方向に
発生して該ラック軸5の摺動、即ち舵取り動作を補助す
る構成となっている。この油圧シリンダSへの圧油の給
排を舵輪操作に応じて制御すべく、入力軸2と出力軸3
との連結部には、本発明に係る油圧制御弁1が構成され
ている。
油圧制御弁lは、ハウジング6に回動自在に内嵌された
円筒状のバルブボディー10と、入力軸2の下端近傍に
これと一体的に構成され、バルブボディー10の内側に
、これと軸長方向に整合するように嵌入せしめられたス
プール11とを備えてなる。
バルブボディー10は、ハウジング6内部において、出
力軸3上部の前記円筒部外周に打設されたダウェルピン
12に係合され、出力軸3に連動して軸心回りに回動す
るようになしてあり、また前記スプール11は、入力軸
2に連動してその軸心回りに回動するから、バルブボデ
ィー10とスプール11との間には、両軸2,3間の相
対角変位に相当する相対角変位が生じる。
バルブボディー10の外周面には、軸長方向に適宜の間
隔を隔てて3本の環状溝14.15.16が形成されて
いる。これらの環状溝14.1’5.16は、ハウジン
グ6の内周面との間に各別の油室を形成しており、中央
の環状溝15にて形成される油室は、ハウジング6を内
外に貫通するポンプポー)20を経て油圧発生源たる油
圧ポンプPに接続されており、この油室には、油圧ポン
プPの発生油圧が導入されている。また両側の環状#1
4.16にて形成される油室は、ハウジング6を内外に
貫通する各別のシリンダボート21.22により、操舵
補助用の油圧シリンダSの両油室に夫々接続されている
。また、ハウジング6内部のバルブボディー10の上側
には、該ハウジング6を内外に貫通するタンクボート2
3により油タンクTに接続された還流室18が形成され
ており、該還流室18は、入力軸2を半径方向に貫通す
る還流孔17により、該入力軸2の中空部に連通させで
ある。
第2図は油圧制御弁1の模式的横断面図である。
本図に示す如く、バルブボディー10の内周面及びスプ
ール11の外周面には夫々、矩形断面を有し軸長方向に
延びる12本の油溝が周方向に等配されている。バルブ
ボディー10内周の油溝の内、半径方向に対向して位置
する2本の油溝は、該バルブボディー10を内外に貫通
する各別の連通孔14a、14aにより前記環状溝14
に連通させてあり、該環状溝14は油圧シリンダSの一
方の油室に連通しているから、これら2本の油溝は、油
圧シリンダSの一方の油室への送油を司る送油溝30.
30となる。またこれらの送油溝30.30を周方向に
90°回転させた位置にある2本の油溝は、バルブボデ
ィー10を内外に貫通する各別の連通孔16a、16a
により前記環状溝16に連通させてあり、この環状溝1
6は油圧シリンダSの他方の油室に連通しているから、
これら2本の油溝は他方の油室への送油を司る送油溝3
1.31となる。更に、夫々の送油溝30.31間に位
置する各2本の油溝は、送油溝30.31を後述する導
油溝40.41に連通せしめる機能のみを果たす通油溝
32,32となっている。
一方、スプール11内周の油溝の内、半径方向に対向し
て位置する2本の油溝は、バルブボディー10を内外に
貫通する各別の連通孔15a、15aにより該バルブボ
ディー10外周の環状溝15に連通させである。この環
状溝15には、前述した如く油圧ポンプPの発生油圧が
導入されており、前記2本の油溝は高圧源たる油ポンプ
Pに連なる導油溝40,40となっている。またこれら
の導油溝40,40を周方向に90°回転させた位置に
ある2本の油溝は、スプール11を半径方向に貫通する
各別の連通孔19゜19により入力軸2の中空部に連通
させである。この中空部は、前記還流孔17及び還流室
18を経て油タンクTに連通させてあり、これら2本の
油溝は、低圧源たる油タンクTに連なる導油溝41.4
1となっている。更に、夫々の導油溝40,41間に位
置する各2本の油溝は、バルブボディー10側の連通溝
32、32と同様、前記導油溝40.41を送油溝30
.31に連通せしめるための通油溝42,42となって
いる。
バルブボディーIOとスプール11とは、第2図に示す
如く、夫々の油溝が千鳥配置されて、周方向に相隣する
もの同士が相互に連通ずるように位置決めされており、
各油溝間の連通部が、バルブボディー10とスプール1
1との相対回転に応じて開度変化する絞り部として機能
する。但し、バルブボディー10側の通油溝32とスプ
ール11の通油溝42との間の連通部は、両溝32,4
2の一方又は両方の角部を図示の如く切欠くことにより
、前記相対回転の全範囲に亘って十分な連通面積が確保
され、絞り部として機能しないようになしである。従っ
て、これらの連通部における導油溝40から送油溝30
若しくは送油溝31への流れ、又は送油m30若しくは
送油溝31から導油溝41への流れは、前記相対角変位
の全範囲に亘って抵抗なく生じ得る。
以上の構成により、高圧が導入される導油溝40と油圧
シリンダSの両油室に連通ずる送油溝30゜31との間
には、導油溝40と通油溝32との間に形成された第1
絞りTI  (第3図参照)、及び周方向にこれと並設
され、通油溝42と送油* 30,31との間に形成さ
れた第2絞り’rz  (第3図参照)からなる絞り部
が構成され、更に、送油溝30.31と低圧状態に維持
された導油溝41との間には、送油溝30.31 と通
油溝42との間に形成された第3絞りT。
(第3図参照)、及び周方向にこれと並設され、通油溝
32と導油溝41との間に形成された第4絞りT4 (
第3図参照)からなる絞り部が構成されている。
第3図は第2図の一部拡大図であり、バルブボディー1
0とスプール11との間に、スプール11側から見て時
計回りの相対角変位が生じている状態を示している。
本図においては、導油溝40と一方の送油溝30との間
の第1絞りT1及び第2絞りT2、並びに、他方の送油
溝31と導油溝4工との間の第3絞りT3及び第4絞り
T4に絞り開度の減少が、逆に導油溝40と送油溝31
との間の第1絞りT1及び第2絞りT2、並びに、送油
溝3oと導油溝41との間の第3絞りT3及び第4絞り
T4に絞り開度の増大が夫々生じている。従って、油圧
ポンプPがらポンプボート20及び環状溝15を経て導
油溝4oへ導入される圧油の大部分は、図の右方向に流
れ、通油溝32.42を経て送油溝31へ流入し、更に
環状溝16及びシリンダボート22を経て油圧シリンダ
Sの一方の油室に送給され、他方の油室との間に圧力差
が生じて油圧シリンダSが動作し、操舵補助力が得られ
る。このとき他方の油室内の油は、前記動作に伴って押
し出され、シリンダボート21及び環状溝14を経て送
油溝3oに還流し、第3図の左方向に流れ、通油溝42
,32を経て導油溝41に流入し、連通孔19、人力軸
2の中空部及び還流孔17を経て還流室18内に流入し
て、タンクボート23を経て油タンクTに還流する。
以上の動作において、圧油が導入され高圧状態にある導
油′a40と、油タンクTに連通し低圧状態にある送油
溝30との間の第1絞りT、及び第2絞りT2は閉止状
態になく小さい絞り面積を有しており、同じく、高圧状
態にある送油溝31と低圧状態にある導油溝41との間
の第3絞りT3及び第4絞りT4もまた小さい絞り面積
を有しているため、導油溝40と送油溝30との間及び
送油溝31と導油溝41との間に油の漏出しか生じる5
本発明に係る油圧制御弁1においては、この漏出し油は
、周方向に並設された第1絞りT、と第2絞りT2又は
第3絞りT、と第4絞りT4とにより、夫々2段階に降
圧されるから、各絞りにおけるキャビテーション発生の
虞は大幅に抑制される。
更に、第1絞りTIと第2絞りT2とは、第3図から明
らかな如く、送油溝30側の第2絞りT2の方が常に大
きい絞り面積を有するようになしてあり、前記漏出し油
がこれらを通流する際、第1絞りT、における流速が第
2絞りT2における流速よりも大きくなり、第1絞りT
、において第2絞りT2におけるよりも大となる静圧隆
下が生じるようになっている。これは、第1絞りT、に
おいて導油溝40の内圧からの圧力降下が生じるのに対
し、第2絞りT2においては、第1絞りT1において既
に降圧された状態からの圧力降下が生じるため、第2絞
りT2におけるキャビテーションの発生の虞が高いから
であり、前述の如き絞り面積の大小関係を実現すること
により、キャビテーション及びこれに起因するキャビテ
ーション騒音の発生をより効果的に抑制し得る。また、
送油溝31と導油溝41との間に並設された第3.第4
絞りT3.T4においては、導油溝41側の第4絞りT
4の方が大なる絞り面積を有するようになしである。
この絞り面積の大小関係の設定は、第1.第2絞りT、
、T2におけるそれと全く同様の理由によるものである
なお本実施例においては、導油溝40と送油溝30゜3
1との間、及び送油:/l#30.31と導油溝41と
の間に夫々2個の絞りからなる絞り部が形成されている
場合について説明したが、各絞り部における絞りの並設
個数は3個以上であってもよい。並設個数を増した場合
、キャビテーションの発生をより効果的に抑制し得るが
、一方、各絞りを形成するための通油溝32,42の形
成個数が増し、加工工数の増大及び油圧制御弁1の半径
方向サイズの増大を招来する。並設個数の決定はこれら
のことを考慮してなされるべきである。
また本実施例においては、動力舵取装置への適用例につ
いて述べたが、本発明に係る油圧制御弁は、動力舵取装
置に限らず、圧油の送給先において高い圧力が要求され
ると共に、キャビテーション騒音の発生が問題となるよ
うな他の用途に適用してもよいことは言うまでもない。
〔効果) 以上詳述した如く本発明に係る油圧制御弁においては、
導油溝と送油溝との間の絞り部が周方向に並設された各
複数の絞りを備えてなり、これらの絞りが低圧側から高
圧側の順に絞り面積を小さくしてあるから、各絞り部に
おける圧油の通流に伴うキャビテーションの発生、及び
これに起因する騒音の発生が大幅に抑制されると共に、
軸長寸法の長大化を来すことがなく小型化が実現される
また前述の絞り部は、実施例中に示す如く、導油溝と送
油溝との間の通油溝の形成により、高い加工精度を要求
されることなく容易に実現される。
更に前記各油溝間の連通部の内、前記絞り部を構成しな
い連通部には相対角変位の全範囲に亘って十分な面積が
確保されているから、油圧ポンプから導油溝に供給され
た圧油の一方の通油溝への通流、及び油圧アクチュエー
タから他方の通油溝に還流する還流油の油タンクに連通
ずる導油溝への通流が、前記相対角変位の全範囲に亘っ
て抵抗なく生じ、圧油の給排が支障なく行える等、本発
明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧制御弁を用いてなる動力舵取
装置の要部を示す縦断面図、第2図は本発明に係る油圧
制御弁の模式的横断面図、第3図は第2図の一部拡大図
である。 1・・・油圧制御弁  2・・・入力軸  3・・・出
力軸4・・・トーションバー  10バルブボデイー1
1・・・スプール 30.31・・・送油溝 40.1
1・・・導油溝T1・・・第1絞り  T2・・・第2
絞りT3・・・第3絞り  T4・・・第4絞りP・・
・油ポンプ  T・・・油タンク特 許 出願人  光
洋精工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、筒形をなすバルブボディーと、これに回動自在に内
    嵌された円柱形又は円筒形のスプールとを備え、前者の
    内周及び後者の外周に、相異なる圧油の送給先に各別に
    連通する2種類の送油溝、又は高、低圧源に各別に連通
    する2種類の導油溝を周方向に配してなり、前記バルブ
    ボディーとスプールとの間の相対角変位に伴い、各油溝
    間の絞り部に夫々生じる開度変化により、前記両送給先
    への圧油の給排を制御する油圧制御弁において、 前記絞り部は、周方向に並設された各複数 の絞りを備えていることを特徴とする油圧制御弁。 2、高圧源に連通する導油溝とこれの両側の送油溝との
    間の前記複数の絞りの絞り面積は、前者側から後者側へ
    の順に大きくしてあり、また低圧源に連通する導油溝と
    これの両側の送油溝との間の前記複数の絞りの絞り面積
    は、前者側から後者側への順に小さくしてある請求項1
    記載の油圧制御弁。 3、前記導油溝と前記送油溝との間、及び前記送油溝相
    互間に形成される連通部の内、前記絞り部を構成しない
    連通部は、これら夫々を経て生じる圧油の通流を阻害し
    ない面積を前記相対角変位の全範囲に亘って有している
    請求項1又は請求項2記載の油圧制御弁。
JP22812589A 1989-09-01 1989-09-01 油圧制御弁 Pending JPH0390475A (ja)

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