JPH05213155A - 張力解放機能を備えたベルトリトラクター - Google Patents

張力解放機能を備えたベルトリトラクター

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JPH05213155A
JPH05213155A JP4312319A JP31231992A JPH05213155A JP H05213155 A JPH05213155 A JP H05213155A JP 4312319 A JP4312319 A JP 4312319A JP 31231992 A JP31231992 A JP 31231992A JP H05213155 A JPH05213155 A JP H05213155A
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belt
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belt retractor
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
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    • B60R2022/4426Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in parallel the additional retraction device being a second spring
    • B60R2022/4433Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in parallel the additional retraction device being a second spring externally controlled

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の安全ベルト装置のベルトリトラクタ
ーを、張力解放によって、心地よく装着することがてき
るようにする。 【構造】 補助ばね(42)は収縮ばね(30)に対し
て平行に、しかし対抗的に連結されており、その外端は
止め金によって選択的にロックされるラチェット歯車
(38)の外周に連結され、またその内端は、オーバー
ランニングクラッチ(44)を介して、ベルトスプール
(22)に対して回転不可能的に連結されたシャフト
(36)に連結されている。前記オーバーランニングク
ラッチ(44)はベルトスプールの巻き出し方向にのみ
補助ばね(42)の端部とベルトスプール(22)との
間の相対回転を許す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車における安全ベル
トリトラクターのための、張力解放機能を備えたベルト
リトラクターに関し、前記リトラクターはリトラクター
のハウジング20とウェブ24を受留めるベルトスプー
ル22との間で作用する収縮ばね30と、ベルトスプー
ル22に対して相対的に回転可能な、選択的にロック可
能なラチェット歯車38と、その第一端部が前記ラチェ
ット歯車38に連結されている補助ばねであって、ラチ
ェット歯車38がロック状態にある時にベルトスプール
22とラチェット歯車38との間で作用する、その補助
ばね42とを有する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】このタ
イプのベルトリトラクターは、例えば、ドイツ特許明細
書第3,838,175号によって知られている。この
ベルトリトラクターにおいては、ベルトの張力を減少さ
せて装着時の心地良さを増加せせるために、ラチェット
歯車をブロックすることにより、収縮ばねからより弱い
補助ばねへの切換が行なわれ、通常のリトラクター作動
は収縮ばねに関して機能的には連続して行われる。通常
の収縮力を減少された収縮力との間の切換えが生じた時
の衝撃力を減衰させるためには、ラチェット歯車とハウ
ジングとの間の相対的な回転に対して摩擦力で対抗する
ためのブレーキ装置が必要である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブレーキ装置
を採用することなしに、通常収縮時と、減少収縮時との
間に衝撃力のない切換を可能とするベルトリトラクター
を提供する。
【0004】請求項1に記載したように、本発明による
ベルトリトラクターにおいては、収縮ばねは、張力解放
機能のない普通のベルトリトラクターと同時に、ハウジ
ングとベルトスプールとの間で直接的に作用する。一つ
の端部をラチェット歯車に係合させている補助ばねが、
その他端をオーバーランニングクラッチを介して連結さ
せている。前記オーバーランニングクラッチは、ベルト
スプールを巻き出す方向においてのみ、それに連結され
た補助ばねの端部とベルトスプールとの間の相対的な回
転を許す。ラチェット歯車がロックされているときは、
一方の収縮ばねのばね力と、他方の補助ばねのばね力と
が互いに他に対抗し、従って収縮ばねのばね力は補助ば
ねのばね力によって減少される。ラチェット歯車はロッ
クされていないかぎり、補助ばねはまったく影響を受け
ない。例えば、ベルトバックルの中への挿入トルクの挿
入に応答する電磁石作動の止め金によってラチェット歯
車がロックされた時には、オーバーランニングクラッチ
がベルトスプールとオーバーランニングクラッチに連結
された補助ばねの端部との間に、ウェブ巻き付け方向に
は相対回転を許さないので、補助ばねにはウェブの戻り
によって張力がかけられる。補助ばねに張力がかかる
と、それはベルトスプール上の収縮ばねと平行に、しか
しその反対方向に作用し、収縮力、従ってベルト装置に
おける張力が減少する、補助ばねには徐々に張力がかか
るので、ベルト張力減少への切換も衝撃力やノイズなし
に行われる。通常のベルト張力へ切換えるためには、ラ
チェット歯車がアンロックされ、次にラチェット歯車は
補助ばねの張力によって加速され、補助ばねが緩んだ後
にそれが停止するまで回転させられる。この作用もまた
衝撃力やノイドなしに行われる。
【0005】本発明による張力解放機能を備えたベルト
リトラクターにおいては、通常時の張力と減少した張力
との間の切換時に、衝撃あるいはノイズをなくすのに、
どのような特別な装置も必要としていないことが明らか
である。従って、非常に僅かな費用で済ませることがで
きる。
【0006】好ましい実施例において、補助ばねが収縮
ばねに対して軸線方向に隣接して配置され、ラチェット
歯車の外歯のついたギヤ−リムの半径方向内側に配置さ
れ、またオーバーラチェットランニングクラッチが補助
ばねの半径方向内側に配置され、またベルトスプールに
対して回転不可能的に連結されているシャフト上に取付
けられていて、前記シャフトが横方向の駆動延長部を有
していて、その上に収縮ばねの半径方向内端が係合して
いる場合には、特に簡潔な構造の形が得られる。
【0007】
【実施例】本発明の他の特徴と利点とは、以下の説明と
図面とから明らかになるであろう。
【0008】ベルトリトラクターの基礎的な構造と機能
とを説明するために、その本質的な部分が、図1の(a)
において、それらが直線運動可能なようにして示されて
いる。ウェブ2はベルトスプール4に連結されている。
収縮ばね6はベルトスプール4とハウジングとの間で作
用する。ベルトスプール4は横方向に突出したドライバ
ー8を有しており、この上にはラチェット歯車を備えた
スライド10のストッパ面が引張ばね12によって係合
されている。スライド10の移動方向に対して横方向に
選択的に移動可能な止め金14がスライド10のラチェ
ット歯と協働する。図1の(a) に示された状態において
は、引張ばね12はベルトスプール4に対しては影響を
与えておらず、収縮ばね6のみが作用していて、収縮ば
ねの状態になっている。止め金14がスライド10のラ
チェット歯車と係合すると、スライドはハウジングに関
して固定されることになる。ウェブが引き込まれている
間は、引張ばね12には張力がかかっている。この張力
は圧縮ばね6に対抗していて、その結果収縮力は減少さ
せられる。止め金14がスライド10のラチェット歯車
から外れると、引張ばね12は緩み、スライド10をそ
れが摩擦によって停止するまで移動させることになる。
【0009】図1の(b) は縦軸に実効収縮力を、横軸に
ウェブの引張長さを示している。
【0010】図2および図3で概略的に示した張力解放
機能付のベルトリトラクターの実施例は、U字型の耐荷
重型ハウジング20の中に回転可能的に取付けられたベ
ルトスプール22を有しており、前記スプール上にウェ
ブ24が巻き付けられている。図2の左側においては、
図示してはいないが、従来型の自動車感知型および(あ
るいは)ウェブ感知型のブロック機構が連結されてい
る。ベルトスプールの反対側においては、ハウジング2
0の隣接壁部上に位置したキャップ26の内部には、全
体的に28で示されたリトラクター機構が配置されてい
る。らせん状の収縮ばね30は、その外端30aをキャ
ップ26に固定されたピン32に対して、またその内端
30bをシャフト36の自由端における円筒状のドライ
バー延長部34の外周溝の中に係合させることによって
連結されており、前記シャフトはベルトスプール22に
対しては回転できないようにして連結されている。ラチ
ェット歯車38は前記シャフト36の周りで回転可能的
に取付けられ、半径方向のディスクと外歯のついたギヤ
−リム40とを有し、前記リムはディスクの外周から収
縮ばね30の側部へ向かって軸線方向に直角に突出して
いる。らせん状の補助ばね42がギヤ−リム40の中で
半径方向に配置されている。前記補助ばね42はその外
端をギヤ−リム40に連結されている。その内端はオー
バーランニングクラッチ44の外輪に連結されており、
前記クラッチの内輪はシャフト36上で回転できないよ
うにして取付けられている。前記オーバーランニングク
ラッチ44は、ベルトスプールを巻き出す方向において
のみシャフト36とそれに連結された補助ばね42の端
部との間に相対回転を許し、その逆方向においてはベル
トスプール22あるいはシャフト36と補助ばね42の
内端との間に剛的な連結状態を確立し、従って補助ばね
42によって作り出された張力がベルトスプール22に
作用することができる。ギャップ26上のピン46に枢
軸的に取付けられた止め金48が歯付リム40のラチェ
ット歯と協働し、ラチェット歯車38を選択的にブロッ
クする。前記止め金48は、例えば、安全ベルト装置の
バックル内のスイッチ接点によって制御可能な電磁石5
0によって作動される。
【0011】張力解放機能を有していない従来型のベル
トリトラクターにおけると同様に、収縮ばね30はハウ
ジング20に連結されたキャップとベルトスプール22
との間で永久的に操作状態となっている。止め金48が
ギヤ−リム40の歯から外れた状態になっている限り
は、ラチェット歯車38は自由に回転できるようになっ
ている。補助ばね42は何の影響を受けていない。ベル
トが引締められると、最初にウェブ24はベルトスプー
ル22から図3の矢印(F2 )の方向へ差出されてい
く。ベルトバックルにおける挿入トルクをロックするこ
とにより、あるいは他の幾つかの制御上の基準によっ
て、電磁石50が励磁され、止め金48をギヤ−リム4
0のラチェット歯に係合させラチェット歯車38をハウ
ジングに対してロックしてしまう。ウェブが再び巻上げ
られるようになるとベルトスプール22は図3の矢印
(F1 )の方向へ回転する。このことはベルトスプール
と補助ばね42との間で相対的な回転が生じることに対
応していて、この場合、オーバーランニングクラッチ4
4が係合して、外端が回転できないように保持されてい
るラチェット歯車38に連結され、内端がオーバーラン
ニングクラッチ44を介して連係されている補助ばね4
2がベルトスプール22の回転によって引張力を受け
る。補助ばね42によって引張状態になって生じ、かつ
オーバーランニングクラッチ44を介してベルトスプー
ル22に伝達された力は、ラチェットばね30によって
生じた力と対抗して、その結果収縮力が対応的に減少さ
れる。補助ばね42の引張り状態が徐々に生じるので、
衝撃力も生じなければ、じょう乱ノイズも生じない。ベ
ルト張力が減少されるということによって張力解放機能
が作動しており、装着時の心地よさはかなり増加する。
【0012】衰えていない収縮力を再確認するために、
例えば、バックルを開くことによって止め金48が外さ
れ、自由に回転することのできるラチェット歯車38が
張力のかかった補助ばね42によってそれが緩むまで加
速される。ラチェット歯車38は最終的には摩擦によっ
て停止する。補助ばね42によるラチェット歯車38の
加速が急な過程で生じるものではないので、減衰した後
退力から減衰していない収縮力へ滑らかに変換される。
じょう乱ノイズは全く生じない。
【0013】説明してきたベルトリトラクターにおいて
は、張力解放機能は安価でかつ組立てやすい僅かな部品
によって得ることができる。ブレーキ装置をなくすこと
によって、摩擦損失や公差依存性もなくなる。張力解放
機能を発揮させるのに必要なウェブを引き出すときに、
ばね荷重のかかった止め金が引きずられて回転している
ラチェット歯車のラチェット歯によって歯の傾斜面の上
に引っ掛けられたり、また再び元に戻るということによ
って、他の既知の装置では生じるような止め金の係合す
る際のノイズもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトリトラクターの作動モードを説明するた
めの図で夫々(a) ,(b) の部分に基本的な機構と線図と
を示している。
【図2】ベルトリトラクターの実施例の概略的な軸線方
向の断面図。
【図3】図2のベルトリトラクターの概略的な分解図。
【符号の説明】
20 ハウジング 22 ベルトスプール 24 ウェブ 30 収縮ばね 30b 収縮ばねの内端 34 駆動延長部 36 シャフト 38 ラチェット歯車 40 ギヤ−リム 42 補助ばね 44 オーバーランニングクラッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車における安全ベルトリトラクター
    のための、張力解放機能を備えたベルトリトラクターに
    おいて、リトラクターのハウジング(20)とウェブ
    (24)を受留めるベルトスプール(22)との間で作
    用する収縮ばね(30)と、ベルトスプール(22)に
    対して相対的に回転可能な、選択的にロック可能なラチ
    ェット歯車(38)と、その第一端部が前記ラチェット
    歯車(38)に連結されている補助ばねであって、ラチ
    ェット歯車(38)がロック状態にある時にベルトスプ
    ール(22)とラチェット歯車(38)との間で作用す
    る、その補助ばね(42)とを有し、前記補助ばね(4
    2)はその第2端部をオーバーランニングクラッチ(4
    4)を介してベルトスプール(22)に連結されてお
    り、前記クラッチは、ベルトスプール(22)の巻き出
    し方向にのみ、補助ばね(42)の前記端部とベルトス
    プール(22)との間における相対回転を許し、ラチェ
    ット歯車(38)がロックされている時には、一方の収
    縮ばね(30)のばね力と、他方の補助ばね(42)の
    ばね力とが互いに他に対抗して作用することを特徴とす
    る張力解放機能を備えたベルトリトラクター。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルトリトラクターにお
    いて、前記補助ばね(42)は収縮ばね(30)に対し
    て軸方向に隣接して配置されている張力解放機能を備え
    たベルトリトラクター。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2記載のベルトリトラ
    クターにおいて、前記補助ばね(42)はラチェット歯
    車(38)の外歯のついたギヤーリム(40)の半径方
    向内側に配置されている張力解放機能を備えたベルトリ
    トラクター。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のベルトリトラクターにお
    いて、前記オーバーランニングクラッチ(44)は補助
    ばね(42)の半径方向内側に配置されており、ベルト
    スプール(22)に対して回転不可能的に連結されてい
    るシャフト(36)に取付けられており、前記シャフト
    は横方向の駆動延長部(34)を有し、その上には収縮
    ばね(30)の半径方向内端(30b)が係合している
    張力解放機能を備えたベルトリトラクター。
JP4312319A 1991-11-21 1992-11-20 張力解放機能を備えたベルトリトラクター Expired - Lifetime JPH0818537B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
EP91119838A EP0543044B1 (de) 1991-11-21 1991-11-21 Gurtaufroller mit Zugentlastung für Sicherheitsgurt-Rückhaltesysteme in Fahrzeugen
AT911198380 1991-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05213155A true JPH05213155A (ja) 1993-08-24
JPH0818537B2 JPH0818537B2 (ja) 1996-02-28

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ID=8207358

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4312319A Expired - Lifetime JPH0818537B2 (ja) 1991-11-21 1992-11-20 張力解放機能を備えたベルトリトラクター

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US (1) US5285982A (ja)
EP (1) EP0543044B1 (ja)
JP (1) JPH0818537B2 (ja)
DE (1) DE59105469D1 (ja)
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