JPH0521294B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電動機を制御する２つの継電器であ
つて、当該２つの継電器は鏡像的に設けられてお
り、切換接点が相互に向き合つており、当該切換
接点間に機械的な誤切換阻止装置が設けられてい
る、電動機を制御する継電器に関する。

従来の技術 米国特許第2819364号明細書の継電器では、機
械的誤切換阻止装置が、破壊の際には誤切換が可
能になるばねを有している。接点板に対するばね
舌片が破壊した際には機械的誤切換阻止装置は機
能しない。というのは、ばねが誤切換阻止装置の
一方の部分の角状レバーをその回転点を中心にし
て旋回し、誤切換阻止装置の他方の部分に沿つて
摺動するからである。この継電器の別の欠点は、
配線が複雑なことである。対向する磁気コイルを
有する切換リレーはDE−PS604819からも公知で
ある。この切換リレーでは接極子が常時作動さ
れ、接点ブリツジが閉成されている。

DE−OS1615793に示されたＵ字形接点接続部
を有するリレーでは、誤切換が可能でない。その
ため誤切換阻止装置を設ける必要もない。

発明が解決しようとする課題 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の２つの継
電器において、簡単な手段により同時の閉成に対
して安全確保された誤切換阻止装置が得られ、継
電器を配線に関して僅かな作業コストで製造する
ことができ、僅かな基部面積しか必要でないよう
に構成することである。

課題を解決するための手段 上記課題は本発明により、作動の際、接極子は
軸方向に移動され、 それぞれ最初に作動された継電器の、接点ブリ
ツジとして構成された切換接点は、２つの継電器
の一方の側にて、共通のＵ字形固定接点接続体に
当接され、 前記接極子は接極子枠体によつてケースに案内
され、 前記接極子枠体には接点ブリツジ支持体が取次
固定されており、 前記誤切換阻止装置は、接極子枠体と接点ブリ
ツジ支持体６の軸方向の全長によつて、一方の接
極子が吸着されたとき、他方の接極子は吸着され
得ないように構成レて解決される。

接極子枠体に当接する接点ブリツジ支持体は、
簡単で確実な誤切換阻止装置を形成し、Ｕ字形固
定接点接続体は、接続ワイヤの数を７つから４つ
の低減する。

本発明の別の実施例では、Ｕ字形固定接点接続
体はそのウエブ近傍に相入力用の接続端子が設け
られており、この接点接続体のフランジは、接点
ブリツジと接点リード接続体とを介して、相出力
用の接続端子と接続可能である。

前記接極子は、横板に支持された復帰圧縮ばね
によつて接点の開放方向へ動かされる。

本発明の特に有利な点は、鏡像的に配置したこ
とにより得られる誤切換阻止装置にある。そのた
めに、接極子枠体の枠体底部に、接点ブリツジを
収容するめのコンタクトスリツトを備えた接点ブ
リツジ支持体が連結される。この接点ブリツジ支
持体は、接点ばねに対する受け台としての板体の
ための接点押圧スリツトを有している。接点ばね
によつて切換接点が接極子に対して撓むことがで
き、そのため接極子の行程が接点ブリツジの経路
に必ずしも一致する必要がない。接点ブリツジは
接点に当接の際、相互に衝撃的に制御されるが、
一方、接極子はその接極子枠体および接点ブリツ
ジ支持体と共にさらに僅かに移動する。対向する
枠体突出部（接点ブリツジ支持体）間の間隔は、
２つの継電器が接触していない際、接点ブリツジ
の接点板と接点接続体ないし接点リード接続体の
接点板との間隔よりも大きい。

実施例の説明 次に本発明を図示の実施例につき説明する。

第１図は基板２４上にある共通のケース２０内
に鏡像的に設けられた継電器ＡとＢを示す。継電
器ＡとＢ間で、Ｕ字形に湾曲された固定接点接続
体１１がケース２０の横方向支持体２１に取付け
られている。固定接点接続体１１はウエブ１１ａ
の付近に接続端子１２を有する。固定接点接続体
１１のフランジ１１ｂの延長線上に、接続端子１
２Ａと１２Ｂを有する接点リード接続体１３が設
けられており、その場合継電器Ａ内の接続端子は
屈曲部１４を有する接点リード接続体１３に取付
けられている。固定接点接続体１１と接点リード
接続体１３とは切換接点１０の接点板１８ａに対
する接点板１８を有し、切換接点１０は接極子枠
体４の接点ブリツジ支持体６のコンタクトスリツ
ト７を介して案内されている。

それぞれの接極子枠体４はケース２０の管状案
内部２３内に、軸方向に移動可能に案内されてお
り、かつ磁石の固定部分１と可動な磁石部分２と
を収容しており、またそれらの磁石の部分の間に
は、コイル３が設けられておりかつケース２０の
横板２２によつて保持されている。

接極子枠体４の枠体底部５に固定された接点ブ
リツジ支持体６は、コンタクトスリツト７の他に
接点ばね９用の受け台を形成す板体１５を収容す
るための接点押圧スリツト８を有する。第２図に
も示されているように、接点ばねは冷却板１６の
湾曲体１７に作用し、冷却板に切換接点１０が当
接されている。接点押圧スリツト８は略接点ばね
９の長さの半分にわたつて延在している。

第１図および第２図において、継電器Ａの接点
は閉成されておりかつ継電器Ｂの接点は開放され
ている。また接点ブリツジ支持体６間に小さな空
隙が示されている。また接続端子１２Ａと１２Ｂ
への接続のためのアクセスが容易である。

コイル３に電流が流れない状態で、復帰ばね２
５は可動な磁石部分２を初期位置に復帰させる。
第１図において斯様な復帰ばねは継電器Ａ内に１
つ示されている。そして復帰ばね２５は、継電器
Ｂで示されているように、接点ブリツジ支持体６
を介して接点を開放する。第２図には切換接点１
０用の空間の他に補助接点室２８が示されてい
る。

第３ａ図と第５ａ図は、第４ａ図と第６ａ図に
よる従来の装置に対して、それぞれ上方に本発明
による装置の必要空間を正面図で示しかつ下方に
は底面に必要な大きさを示す。第３ａ図による簡
単な複式継電器の場合、第３図に示すように４つ
の接続線１９を設けかつ端子に締付けるべきであ
るが、３つの接続は簡単な接点接続体１１を介し
て形成される。それ故第４ａ図の実施例におい
て、第４図によれば７つの接続線１９が必要であ
る。第５ａ図の３つの継電器を用いた場合、第５
図によれば７つの接続線１９と５つの固定接点接
続体１１が必要であるが、第６ａ図のように継電
器の数が同じ場合、12本の接続線１９を継続すべ
きである。

第７図に、補助接点室２８内に設けられた補助
接点２６が示されている。補助接点２６は図の下
半部でブレーク接点として構成されかつ上側では
メーク接点として構成されている。補助接点２６
は簡単に回転することによつて、第７図に鎖線で
示すように、下方の補助接点をメーク接点として
かつ上方の補助接点をブレーク接点として構成し
なおすことができる。上方の補助接点２６を鎖線
で示した位置に向きを変化した場合、切換接点１
０は補助接点２６に当接しかつ図示の位置をとら
ない。補助接点２６は屈曲部２６ａを有しかつそ
こで接続端子１２のねじ２７のねじ山２６ｂに取
付けられる。ケース２０を貫通して、補助接点２
６に対する切欠き部２９が外側の補助接点室２８
と内部の接点室３０との間に設けられている。ま
た第８図および第９図に示されているように、切
欠き部２９は補助接点２６を係止する溝２９ａを
有する。

接点室３０に下方から、可動磁石部分２に連結
された接点ブリツジ支持体６ａが突入しており、
穀体６ａはそれぞれ背中合わせに設けられた接点
板１８を有する２つの切換接点１０を収容するた
めのスリツト７を有する。切換接点１０は接点ば
ね９によつてコンタクトスリツト７の端部に押付
けられる。上方の接点ブリツジ支持体６にも、下
方の接点ブリツジ支持体の場合のような２つの切
換接点が設けられている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による複式継電器の縦端面略
図、第２図は第１図の−線に沿つた断面略
図、第３図〜第６図は本発明の装置における電器
接続線が節約される状態を示す結線図、第３ａ図
〜第６ａ図は本発明の装置におけるスペース節約
状態を示す略線図、第７図は第２図の−線に
沿つた断面略図、第８図は第７図の−線に沿
つた断面略図、第９図は第８図を矢印Ａの方向か
ら見て示す断面略図である。 Ａ，Ｂ，Ｃ……継電器、１，２……磁石部分、
３……コイル、４……接極子枠体、６，６ａ……
接点ブリツジ支持体、９……接点ばね、１０……
切換接点、１１……固定接点接続体、１２，１２
Ａ，１２Ｂ……接続端子、１３……接点リード接
続体、１５……板体、１６……冷却板、１８，１
８ａ……接点板、１９……接続線、２０……ケー
ス、２１……横方向支持体、２２……横板、２３
……案内管、２４……基板、２５……復帰圧縮ば
ね、２６……補助接点。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電動機を制御する２つの継電器であつて、当
   該２つの継電器は鏡像的に設けられており、切換
   接点が相互に向き合つており、当該切換接点間に
   機械的な誤切換阻止装置が設けられている、電動
   機を制御する継電器において、 作動の際、接極子２は軸方向に移動され、それ
   ぞれ最初に作動された継電器の、接点ブリツジと
   して構成された前記切換接点１０は、２つの継電
   器の一方の側にて、共通の１つのＵ字形固定接点
   接続体１１に当接され、 前記接極子２は接極子枠体４によつてケース２
   ０に案内され、 前記接極子枠体４には接点ブリツジ支持体６が
   取付固定されており、 前記誤切換阻止装置は、接極子枠体４と接点ブ
   リツジ支持体６の軸方向の全長によつて、一方の
   接極子が吸着されたとき、他方の接極子は吸着さ
   れ得ないように構成されていることを特徴とす
   る、電動機を制御する継電器。 ２ Ｕ字形固定接点接続体１１にはそのウエブ１
   １ａ近傍に相入力用の接続端子１２が設けられて
   おり、 前記固定接点接続体１１のフランジ１１ｂは、
   接点ブリツジ１０と接点リード接続体１３とを介
   して、相出力用の接続端子１２Ａ，１２Ｂと接続
   可能である特許請求の範囲第１項記載の継電器。 ３ 前記接極子２は、横板２２ａに支持された復
   帰圧縮ばね２５によつて接点の開放方向へ動かさ
   れる特許請求の範囲第１項記載の継電器。 ４ 前記接極子枠体４の枠体底部５に、接点ブリ
   ツジ１０を収容するためのコンタクトスリツト７
   を備えた接点ブリツジ支持体６が連結されてお
   り、 該接点ブリツジ支持体６は、接点ばね９に対す
   る受け台としての板体１５のための接点押圧スリ
   ツト８を有しており、 前記接点ばね９には、湾曲体１７上に接点ブリ
   ツジ１０用の冷却板１６が設けられている特許請
   求の範囲第１項記載の継電器。