JPH05212604A - 硬質層被覆セラミックス製切削工具 - Google Patents
硬質層被覆セラミックス製切削工具Info
- Publication number
- JPH05212604A JPH05212604A JP4793492A JP4793492A JPH05212604A JP H05212604 A JPH05212604 A JP H05212604A JP 4793492 A JP4793492 A JP 4793492A JP 4793492 A JP4793492 A JP 4793492A JP H05212604 A JPH05212604 A JP H05212604A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- hard layer
- coated
- cutting tool
- ceramics
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長寿命の硬質層被覆セラミックス製切削工具
を提供する。 【構成】 重量％で、ＺｒＯ2 および／または安定化Ｚ
ｒＯ2 ：１０〜４０％、Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒのう
ち１種または２種以上：０．０１〜２％、ＮｉおよびＣ
ｏのうち１種または２種：０．２〜８％、を含有し、残
りがＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯのうち１種または２種か
らなる組成の焼結体をセラミックス基体とし、かかる基
体表面に、Ｔｉ，Ｚｒ，Ｈｆの炭化物、窒化物、酸化物
およびこれらの固溶体、並びに酸化アルミニウムのうち
の１種の単層または２層以上の複層からなる硬質層を被
覆してなる硬質層被覆セラミックス製切削工具。
を提供する。 【構成】 重量％で、ＺｒＯ2 および／または安定化Ｚ
ｒＯ2 ：１０〜４０％、Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒのう
ち１種または２種以上：０．０１〜２％、ＮｉおよびＣ
ｏのうち１種または２種：０．２〜８％、を含有し、残
りがＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯのうち１種または２種か
らなる組成の焼結体をセラミックス基体とし、かかる基
体表面に、Ｔｉ，Ｚｒ，Ｈｆの炭化物、窒化物、酸化物
およびこれらの固溶体、並びに酸化アルミニウムのうち
の１種の単層または２層以上の複層からなる硬質層を被
覆してなる硬質層被覆セラミックス製切削工具。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高強度および高靭性
を有するセラミックスの表面に硬質層を被覆してなる硬
質層被覆セラミックス切削工具に関するものであり、特
にダクタイル鋳鉄や鋼などの高速切削に優れた効果を奏
する硬質層被覆セラミックス製切削工具に関するもので
ある。
を有するセラミックスの表面に硬質層を被覆してなる硬
質層被覆セラミックス切削工具に関するものであり、特
にダクタイル鋳鉄や鋼などの高速切削に優れた効果を奏
する硬質層被覆セラミックス製切削工具に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】酸化ジルコニウム（以下、ＺｒＯ2 と記
す）、並びにＹ，Ｍｇ，Ｃａおよび希土類元素の酸化物
のうちの１種以上を０．１〜５モル％固溶させて安定化
したＺｒＯ2 （以下、安定化ＺｒＯ2 と記す）のうちの
一方、あるいは両方：５〜３０体積％、ＴｉＣまたはＴ
ｉＮ：残部、からなる組成のＴｉＣ−ＺｒＯ2 系、Ｔｉ
Ｎ−ＺｒＯ2 系およびＴｉＣ−ＴｉＮ−ＺｒＯ2 系セラ
ミックスは知られており、これらをダイス、切削工具、
メカニカルシールなどとして用いることは知られている
（特開昭６２−１４８３６７号公報参照） また、一般に、セラミックス製切削工具の表面に硬質層
を被覆してセラミックス製切削工具の寿命を向上させる
ことも行われている。
す）、並びにＹ，Ｍｇ，Ｃａおよび希土類元素の酸化物
のうちの１種以上を０．１〜５モル％固溶させて安定化
したＺｒＯ2 （以下、安定化ＺｒＯ2 と記す）のうちの
一方、あるいは両方：５〜３０体積％、ＴｉＣまたはＴ
ｉＮ：残部、からなる組成のＴｉＣ−ＺｒＯ2 系、Ｔｉ
Ｎ−ＺｒＯ2 系およびＴｉＣ−ＴｉＮ−ＺｒＯ2 系セラ
ミックスは知られており、これらをダイス、切削工具、
メカニカルシールなどとして用いることは知られている
（特開昭６２−１４８３６７号公報参照） また、一般に、セラミックス製切削工具の表面に硬質層
を被覆してセラミックス製切削工具の寿命を向上させる
ことも行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のＴ
ｉＣまたはＴｉＮ基セラミックスは、一般に硬質層に対
する密着性が悪く、上記従来のＴｉＣまたはＴｉＮ基セ
ラミックス表面に硬質層を被覆しても、硬質層の密着性
が十分でないためにダクタイル鋳鉄を短時間切削しても
剥離または欠損が生じ、優れた切削性能を長期に亘って
発揮することができないという課題があった。
ｉＣまたはＴｉＮ基セラミックスは、一般に硬質層に対
する密着性が悪く、上記従来のＴｉＣまたはＴｉＮ基セ
ラミックス表面に硬質層を被覆しても、硬質層の密着性
が十分でないためにダクタイル鋳鉄を短時間切削しても
剥離または欠損が生じ、優れた切削性能を長期に亘って
発揮することができないという課題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
従来よりも一層長寿命の優れた硬質層被覆セラミックス
製切削工具を得るべく研究を行った結果、重量％で、Ｚ
ｒＯ2 および／または安定化ＺｒＯ2 ：１０〜４０％、
Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒのうちの１種または２種以
上：０．０１〜２％、ＮｉおよびＣｏのうち１種または
２種：０．２〜８％、を含有し、残りがＴｉＣＮおよび
ＴｉＣＮＯのうち１種または２種からなる組成の焼結体
からなるセラミックスは、それ自体が強度および靭性に
優れているとともに硬質層に対する密着性も優れてお
り、かかるセラミックスを基体としその表面に硬質層を
被覆して得られた硬質層被覆セラミックス製切削工具
は、過酷な条件の切削に対しても硬質層が剥離すること
なく長寿命を確保することができるという知見を得たの
である。
従来よりも一層長寿命の優れた硬質層被覆セラミックス
製切削工具を得るべく研究を行った結果、重量％で、Ｚ
ｒＯ2 および／または安定化ＺｒＯ2 ：１０〜４０％、
Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒのうちの１種または２種以
上：０．０１〜２％、ＮｉおよびＣｏのうち１種または
２種：０．２〜８％、を含有し、残りがＴｉＣＮおよび
ＴｉＣＮＯのうち１種または２種からなる組成の焼結体
からなるセラミックスは、それ自体が強度および靭性に
優れているとともに硬質層に対する密着性も優れてお
り、かかるセラミックスを基体としその表面に硬質層を
被覆して得られた硬質層被覆セラミックス製切削工具
は、過酷な条件の切削に対しても硬質層が剥離すること
なく長寿命を確保することができるという知見を得たの
である。
【０００５】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、重量％で、ＺｒＯ2 および／または
安定化ＺｒＯ2 ：１０〜４０％、Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，
Ｃｒのうちの１種または２種以上：０．０１〜２％、Ｎ
ｉおよびＣｏのうち１種または２種：０．２〜８％、を
含有し、残りがＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯのうち１種ま
たは２種からなる組成の焼結体からなるセラミックスの
表面に、Ｔｉ，Ｚｒ，Ｈｆの炭化物、窒化物、酸化物お
よびこれらの固溶体、並びに酸化アルミニウムのうちの
１種の単層または２層以上の複層からなる硬質層を被覆
してなる硬質層被覆セラミックス製切削工具に特徴を有
するものである。
れたものであって、重量％で、ＺｒＯ2 および／または
安定化ＺｒＯ2 ：１０〜４０％、Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，
Ｃｒのうちの１種または２種以上：０．０１〜２％、Ｎ
ｉおよびＣｏのうち１種または２種：０．２〜８％、を
含有し、残りがＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯのうち１種ま
たは２種からなる組成の焼結体からなるセラミックスの
表面に、Ｔｉ，Ｚｒ，Ｈｆの炭化物、窒化物、酸化物お
よびこれらの固溶体、並びに酸化アルミニウムのうちの
１種の単層または２層以上の複層からなる硬質層を被覆
してなる硬質層被覆セラミックス製切削工具に特徴を有
するものである。
【０００６】上記硬質層の厚さは、特に限定されるもの
ではないが０．５〜２０μｍの範囲内にあることが好ま
しく、０．５μｍ未満では硬質層を被覆することによる
効果が十分に得られず、一方２０μｍを越えると硬質層
の結晶粒が大きくなりすぎ、耐摩耗性が低下するので好
ましくないことによるものである。
ではないが０．５〜２０μｍの範囲内にあることが好ま
しく、０．５μｍ未満では硬質層を被覆することによる
効果が十分に得られず、一方２０μｍを越えると硬質層
の結晶粒が大きくなりすぎ、耐摩耗性が低下するので好
ましくないことによるものである。
【０００７】上記硬質層は、Ｔｉ，Ｚｒ，Ｈｆの炭化
物、窒化物、酸化物およびこれらの固溶体からなる場合
は、通常の条件の化学蒸着法または物理蒸着法により形
成されるが、酸化アルミニウム硬質層は化学蒸着法によ
り形成され、物理蒸着法により形成されていない。
物、窒化物、酸化物およびこれらの固溶体からなる場合
は、通常の条件の化学蒸着法または物理蒸着法により形
成されるが、酸化アルミニウム硬質層は化学蒸着法によ
り形成され、物理蒸着法により形成されていない。
【０００８】つぎに、この発明の硬質層被覆セラミック
ス製切削工具のセラミックス基体の組成を上記の通りに
限定した理由を説明する。
ス製切削工具のセラミックス基体の組成を上記の通りに
限定した理由を説明する。
【０００９】（ａ） ＺｒＯ2 ，安定化ＺｒＯ2 これらの成分には、靭性を向上させ、もって耐欠損性を
向上させる作用があるが、その割合が１０％未満では前
記作用に所望の向上効果が得られず、一方その割合が４
０％を越えても靭性に低下傾向が現われるようになるば
かりでなく、硬さも低下するようになることから、その
割合を１０〜４０％と定めた。
向上させる作用があるが、その割合が１０％未満では前
記作用に所望の向上効果が得られず、一方その割合が４
０％を越えても靭性に低下傾向が現われるようになるば
かりでなく、硬さも低下するようになることから、その
割合を１０〜４０％と定めた。
【００１０】（ｂ） Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒ これらの成分には、セラミックス基体の焼結性を向上さ
せるとともに、被覆する硬質層に対する密着性を向上さ
せる作用があるが、その割合が０．０１％未満では所望
の効果が得られず、一方、その割合が２％を越えるとセ
ラミックス基体の特性を低下させるところから、その割
合を０．０１〜２％に定めた。
せるとともに、被覆する硬質層に対する密着性を向上さ
せる作用があるが、その割合が０．０１％未満では所望
の効果が得られず、一方、その割合が２％を越えるとセ
ラミックス基体の特性を低下させるところから、その割
合を０．０１〜２％に定めた。
【００１１】（ｃ） Ｎｉ，Ｃｏ これら成分も上記Ｃｒ3 Ｃ2 ，ＣｒＮ，Ｃｒのうちの１
種または２種以上と共存してセラミックスの焼結性を向
上させると共に硬質層に対する密着性を向上させる作用
があるが、その割合が０．２％未満では所望の効果が得
られず、一方、その割合が８％を越えると、焼結後に多
量のＮｉおよび／またはＣｏが残存するために、セラミ
ックス基体の耐熱性が低下するので好ましくない。しま
たがって、その割合を０．２〜８％に定めた。
種または２種以上と共存してセラミックスの焼結性を向
上させると共に硬質層に対する密着性を向上させる作用
があるが、その割合が０．２％未満では所望の効果が得
られず、一方、その割合が８％を越えると、焼結後に多
量のＮｉおよび／またはＣｏが残存するために、セラミ
ックス基体の耐熱性が低下するので好ましくない。しま
たがって、その割合を０．２〜８％に定めた。
【００１２】（ｄ） ＴｉＣＮ，ＴｉＣＮＯ これら成分は、この発明の硬質層被覆セラミックス製切
削工具のセラミックス基体の素地となる成分であり、上
記セラミックス基体の素地がＴｉＣＮであっても、Ｔｉ
ＣＮＯであっても、また、ＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯの
いかなる割合の混合体であっても、上記添加成分が同一
の成分組成範囲内にあるならばほぼ同一の特性を示すも
のであるから、この発明の硬質層被覆セラミックス製切
削工具のセラミックス基体の素地成分をＴｉＣＮおよび
ＴｉＣＮＯのうち１種または２種とした。
削工具のセラミックス基体の素地となる成分であり、上
記セラミックス基体の素地がＴｉＣＮであっても、Ｔｉ
ＣＮＯであっても、また、ＴｉＣＮおよびＴｉＣＮＯの
いかなる割合の混合体であっても、上記添加成分が同一
の成分組成範囲内にあるならばほぼ同一の特性を示すも
のであるから、この発明の硬質層被覆セラミックス製切
削工具のセラミックス基体の素地成分をＴｉＣＮおよび
ＴｉＣＮＯのうち１種または２種とした。
【００１３】
【実施例】原料粉末として、いずれも０．２〜１μｍの
範囲内の平均粒径を有するＴｉＣＮ粉末、ＴｉＣＮＯ粉
末、ＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＺｒＯ2 粉末、表１〜表
３に示される酸化物を固溶した安定化ＺｒＯ2 粉末、Ｃ
ｒ3 Ｃ2 粉末、ＣｒＮ粉末、Ｃｒ粉末、Ｎｉ粉末および
Ｃｏ粉末を用意し、これら原料粉末を表１〜表３に示さ
れる配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を
通常の条件で湿式混合し、乾燥したのち、これをプレス
成形して圧粉体を作製し、この圧粉体を窒素ガス雰囲気
中、温度：１５００℃で予備焼結し、得られた予備焼結
体をアルゴンガス雰囲気中、温度：１４００℃、圧力：
１０００kg／cm2 の条件の熱間静水圧プレス処理を施
し、本発明セラミックス基体Ａ〜Ｔ、比較セラミックス
基体Ａ〜Ｍを作製し、さらに通常のホットプレス法によ
り従来セラミックス基体Ａ〜Ｆを作製した。
範囲内の平均粒径を有するＴｉＣＮ粉末、ＴｉＣＮＯ粉
末、ＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＺｒＯ2 粉末、表１〜表
３に示される酸化物を固溶した安定化ＺｒＯ2 粉末、Ｃ
ｒ3 Ｃ2 粉末、ＣｒＮ粉末、Ｃｒ粉末、Ｎｉ粉末および
Ｃｏ粉末を用意し、これら原料粉末を表１〜表３に示さ
れる配合組成となるように配合し、得られた配合粉末を
通常の条件で湿式混合し、乾燥したのち、これをプレス
成形して圧粉体を作製し、この圧粉体を窒素ガス雰囲気
中、温度：１５００℃で予備焼結し、得られた予備焼結
体をアルゴンガス雰囲気中、温度：１４００℃、圧力：
１０００kg／cm2 の条件の熱間静水圧プレス処理を施
し、本発明セラミックス基体Ａ〜Ｔ、比較セラミックス
基体Ａ〜Ｍを作製し、さらに通常のホットプレス法によ
り従来セラミックス基体Ａ〜Ｆを作製した。
【００１４】なお、上記比較セラミックスＡ〜Ｍは、含
有成分が同じでも、その組成範囲がこの発明の条件から
外れているもので、この発明の条件から外れている値に
＊印を付して示した。
有成分が同じでも、その組成範囲がこの発明の条件から
外れているもので、この発明の条件から外れている値に
＊印を付して示した。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】
【表３】
【００１８】上記本発明セラミックス基体Ａ〜Ｔ、比較
セラミックス基体Ａ〜Ｍおよび従来セラミックス基体Ａ
〜Ｆの表面に、ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮ，ＴｉＣＯ，
ＴｉＣＮＯ，ＺｒＯ2 ，ＺｒＣ，ＺｒＮ，ＺｒＣＮ，Ｚ
ｒＣＮＯ，ＨｆＯ2 ，ＨｆＣ，ＨｆＮ，ＨｆＣＮ，Ｈｆ
ＣＮＯ，Ａｌ2 Ｏ3 のうちの１種の単層または２種以上
の複層からなる硬質層を下記の条件で合計の平均層厚が
３μｍとなるように形成し、本発明硬質層被覆セラミッ
クス製切削工具（以下、本発明被覆切削工具という）１
〜２１、比較硬質層被覆セラミックス製切削工具（以
下、比較被覆切削工具という）１〜１３、および従来硬
質層被覆セラミックス製切削工具（以下、従来被覆切削
工具という）１〜５を作製した。
セラミックス基体Ａ〜Ｍおよび従来セラミックス基体Ａ
〜Ｆの表面に、ＴｉＣ，ＴｉＮ，ＴｉＣＮ，ＴｉＣＯ，
ＴｉＣＮＯ，ＺｒＯ2 ，ＺｒＣ，ＺｒＮ，ＺｒＣＮ，Ｚ
ｒＣＮＯ，ＨｆＯ2 ，ＨｆＣ，ＨｆＮ，ＨｆＣＮ，Ｈｆ
ＣＮＯ，Ａｌ2 Ｏ3 のうちの１種の単層または２種以上
の複層からなる硬質層を下記の条件で合計の平均層厚が
３μｍとなるように形成し、本発明硬質層被覆セラミッ
クス製切削工具（以下、本発明被覆切削工具という）１
〜２１、比較硬質層被覆セラミックス製切削工具（以
下、比較被覆切削工具という）１〜１３、および従来硬
質層被覆セラミックス製切削工具（以下、従来被覆切削
工具という）１〜５を作製した。
【００１９】上記硬質層を形成するための条件は下記の
通りである。
通りである。
【００２０】（ａ） ＴｉＣ層形成条件 温度：１０３０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −５％ＣＨ4 −９１Ｈ2 （ｂ） ＴｉＮ層形成条件 温度：９８０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −８％Ｎ2 −８８％Ｈ2 （ｃ） ＴｉＣＮ層形成条件 温度：１０００℃、圧力１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＨ4 −４％Ｔｉ
Ｃｌ4 −８９％Ｈ2 （ｄ） ＴｉＣＯ層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −６％ＣＯ−９０％Ｈ2 （ｅ） ＴｉＣＮＯ層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＯ−３％Ｎ2 −
９０％Ｈ2 （ｆ） Ａｌ2 Ｏ3 層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：３％ＡｌＣｌ3 −５％ＣＯ2 −９２％Ｈ
2 なお、ＺｒＣ層、ＺｒＮ層、ＺｒＣＮ層、ＺｒＣＯ層お
よびＺｒＣＮＯ層は、上記（ａ）〜（ｅ）の反応ガス組
成のＴｉＣｌ4 をそれぞれＺｒＣｌ4 に置換することに
より形成し、またＨｆＣ層、ＨｆＮ層、ＨｆＣＮ層、Ｈ
ｆＣＯ層およびＨｆＣＮＯ層は、上記（ａ）〜（ｅ）の
反応ガス組成のＴｉＣｌ4 をそれぞれＨｆＣｌ4 に置換
することにより形成した。
Ｃｌ4 −８９％Ｈ2 （ｄ） ＴｉＣＯ層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −６％ＣＯ−９０％Ｈ2 （ｅ） ＴｉＣＮＯ層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＯ−３％Ｎ2 −
９０％Ｈ2 （ｆ） Ａｌ2 Ｏ3 層形成条件 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：３％ＡｌＣｌ3 −５％ＣＯ2 −９２％Ｈ
2 なお、ＺｒＣ層、ＺｒＮ層、ＺｒＣＮ層、ＺｒＣＯ層お
よびＺｒＣＮＯ層は、上記（ａ）〜（ｅ）の反応ガス組
成のＴｉＣｌ4 をそれぞれＺｒＣｌ4 に置換することに
より形成し、またＨｆＣ層、ＨｆＮ層、ＨｆＣＮ層、Ｈ
ｆＣＯ層およびＨｆＣＮＯ層は、上記（ａ）〜（ｅ）の
反応ガス組成のＴｉＣｌ4 をそれぞれＨｆＣｌ4 に置換
することにより形成した。
【００２１】さらに、ＺｒＯ2 層およびＨｆＯ2 層は、
上記（ｆ）の反応ガス組成のＡｌＣｌ3 をそれぞれＺｒ
Ｃｌ4 およびＨｆＣｌ4 に置換することにより形成し
た。
上記（ｆ）の反応ガス組成のＡｌＣｌ3 をそれぞれＺｒ
Ｃｌ4 およびＨｆＣｌ4 に置換することにより形成し
た。
【００２２】上記本発明被覆切削工具１〜２１、比較被
覆切削工具１〜１３および従来被覆切削工具１〜５につ
いて、耐摩耗性および耐欠損性を評価する目的で、 被削材：ＳＣＭ４４０（硬さＨB ：２６０）の丸棒、 切削速度：３６０ｍ／min.、 送り：０．２８mm／rev.、 切込み：１mm、 切削時間：２０分 の条件で湿式連続切削試験を行ない、切刃の逃げ面摩耗
幅を測定し、これらの測定結果を表４〜表７に示した。
覆切削工具１〜１３および従来被覆切削工具１〜５につ
いて、耐摩耗性および耐欠損性を評価する目的で、 被削材：ＳＣＭ４４０（硬さＨB ：２６０）の丸棒、 切削速度：３６０ｍ／min.、 送り：０．２８mm／rev.、 切込み：１mm、 切削時間：２０分 の条件で湿式連続切削試験を行ない、切刃の逃げ面摩耗
幅を測定し、これらの測定結果を表４〜表７に示した。
【００２３】
【表４】
【００２４】
【表５】
【００２５】
【表６】
【００２６】
【表７】
【００２７】
【発明の効果】表４〜表７に示される結果から、本発明
被覆切削工具１〜２１は、従来被覆切削工具１〜５のよ
うに欠損が生じないことから耐欠損性に優れていること
および比較被覆切削工具１〜１３に比べて逃げ面摩耗幅
が小さいことから耐摩耗性に優れていることがわかる。
被覆切削工具１〜２１は、従来被覆切削工具１〜５のよ
うに欠損が生じないことから耐欠損性に優れていること
および比較被覆切削工具１〜１３に比べて逃げ面摩耗幅
が小さいことから耐摩耗性に優れていることがわかる。
【００２８】上述のように、この発明の硬質層被覆セラ
ミックス製切削工具は、ダクタイル鋳鉄などの切削に用
いても長期に亘って優れた切削性能を維持することがで
き、機械産業分野に大いに貢献しうるものである。
ミックス製切削工具は、ダクタイル鋳鉄などの切削に用
いても長期に亘って優れた切削性能を維持することがで
き、機械産業分野に大いに貢献しうるものである。
Claims (2)
- 【請求項１】 重量％で、 酸化ジルコニウムおよび／または安定化酸化ジルコニウ
ム：１０〜４０％、 炭化クロム、窒化クロム、金属クロムのうち１種または
２種以上：０．０１〜２％、 ニッケルおよびコバルトのうち１種または２種：０．２
〜８％、を含有し、残りが炭窒化チタンおよぴ酸炭窒化
チタンのうち１種または２種からなる配合組成の焼結体
セラミックスを基体とし、 その基体表面に、チタン、ジルコニウムおよびハフニウ
ムの炭化物、窒化物、酸化物およびこれらの固溶体、並
びに酸化アルミニウムのうちの１種の単層または２種以
上の複層からなる硬質層を被覆してなることを特徴とす
る硬質層被覆セラミックス製切削工具。 - 【請求項２】 上記ニッケルおよびコバルトのうち１種
または２種の含有量は、重量％で２〜６％であることを
特徴とする請求項１記載の硬質層被覆セラミックス製切
削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4793492A JPH05212604A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 硬質層被覆セラミックス製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4793492A JPH05212604A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 硬質層被覆セラミックス製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05212604A true JPH05212604A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12789208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4793492A Withdrawn JPH05212604A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 硬質層被覆セラミックス製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05212604A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100453720B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2004-10-20 | 한국야금 주식회사 | Ｚｒ 및 Ｈｆ 성분을 함유하는 Ｔｉ(ＣＮ)계 서멧트 및이의 제조방법 |
| WO2006107465A2 (en) | 2005-04-05 | 2006-10-12 | Vapor Technologies, Inc. | Coated article with dark color |
| WO2010134583A1 (ja) * | 2009-05-22 | 2010-11-25 | 新日本製鐵株式会社 | 切削工具寿命に優れた機械構造用鋼及びその切削方法 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP4793492A patent/JPH05212604A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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