JPH05212564A - 透過照明部品のレーザー加工法 - Google Patents

透過照明部品のレーザー加工法

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Publication number
JPH05212564A
JPH05212564A JP4056415A JP5641592A JPH05212564A JP H05212564 A JPH05212564 A JP H05212564A JP 4056415 A JP4056415 A JP 4056415A JP 5641592 A JP5641592 A JP 5641592A JP H05212564 A JPH05212564 A JP H05212564A
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JP
Japan
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base coat
pigment
layer base
symbols
coat
Prior art date
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Pending
Application number
JP4056415A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kotoyori
孝一 琴寄
Kenji Hashida
賢二 橋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP4056415A priority Critical patent/JPH05212564A/ja
Publication of JPH05212564A publication Critical patent/JPH05212564A/ja
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  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】透明基材1上に光透過性のある下層ベースコー
ト2とカーボンを顔料の主成分とした中層ベースコート
3と光透過性がほとんどない上層ベースコート4とを積
層形成し、その上に印刷5を施し、印刷5を含み上層と
中層のベースコート3と4をレーザー加工にて打ち抜い
て文字,記号等を形成し、その表面全体に透明なクリヤ
コート6を塗着して、裏面からの照明により文字,記号
等が表示される透過照明部品を構成する。 【効果】中層ベースコート3を介在させたことにより、
上層ベースコート4中のレーザー加工性の悪い顔料は、
中層ベースコート3のレーザー加工性の良好なカーボン
顔料と共に蒸発し下層ベースコート2の表面に残存する
ことはなく、又印刷の濃淡によるレーザー加工性のバラ
ツキも中層ベースコート3で吸収され、きれいなレーザ
ー加工仕上がりを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のヒータ
コントロールパネル,オーディオスイッチ部等のように
裏面からの照明により文字部,記号部等を浮き上がらせ
るように表示する部品において、レーザー光により表面
塗装を打ち抜き加工して文字,記号等を形成する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のヒータコントロールパネルやオ
ーディオスイッチ部等の部品として、高級感を出すため
に木目調の模様を塗装と印刷の組み合わせにより施し、
その木目調の表面に文字或は記号等をレーザーにて打ち
抜き加工して、裏面からの透過照明により文字,記号等
が表示されるようになっているものが従来よりある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の木目調の部
品は、図2に示すように、基材a(透明度の高い例えば
アクリル素材が用いられる)上に透光性を有するホワイ
ト色ベースコートbを塗着形成し、その上に非透光性の
ブラウン色ベースコートcを塗着形成し、木目の印刷d
を施して構成され、レーザー加工により印刷dとブラウ
ン色ベースコートcを打ち抜いて文字或は記号等を形成
し、その打ち抜き部Aを含み表面全体にクリヤコートe
を塗着形成して表面に光沢をつけると共に表面の傷つき
を防止して完成品とするものである。そして基材aの裏
面からの照明により打ち抜き部Aのみ光を通すことで、
木目調の部品の表面に文字,記号等が明るく表示される
ものである。
【0004】しかしながら、ブラウン色ベースコートc
の中にはレーザー加工性の悪い顔料が含まれているこ
と、及び印刷dの厚さや濃淡によってレーザー加工の部
位によるバラツキが生じることで、打ち抜き部Aのホワ
イト色ベースコートbの表面上にレーザー加工性の悪い
顔料fが残存したり、又場合によってはgの符号で示す
ようにホワイト色ベースコートbの表面を部分的に削っ
てしまうようなこともあり、なかなかきれいに仕上げる
ことが困難であるという課題を有している。
【0005】本発明は上記のような従来の課題に対処す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような透
過照明部品において、ホワイト色等の下層ベースコート
とブラウン色等の上層ベースコートとの間に、顔料の主
成分としてレーザー光にて蒸発し易い例えばカーボン顔
料を用いた中層ベースコートを形成介在させ、印刷,上
層ベースコートと該中層ベースコートとをレーザー加工
にて打ち抜いて文字或は記号等を形成することを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】上記のように下層と上層のベースコートの間に
レーザー光により蒸発し易い顔料を顔料の主成分とした
中層ベースコートを介在させたことにより、上層ベース
コート中のレーザー光にて蒸発しにくい顔料は中層ベー
スコート中の蒸発し易い顔料と共に蒸発して下層ベース
コートの表面上に残存するということはなく、又印刷の
厚さや濃淡によるレーザー加工性のバラツキは中層ベー
スコートにて吸収され下層ベースコートの表面が削られ
るようなこともなく、きれいな仕上がりをバラツキなく
得ることができ、生産性の向上をはかり得る。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図1を参照して説明す
る。
【0009】図1において、1は基材、2は基材1上に
塗着形成されたホワイト色等の透光性を有する下層ベー
スコート、3はブラック色等の中層ベースコート、4は
ブラウン色等のほとんど透光性をもたない上層ベースコ
ート、5は該上層ベースコート4の表面に施された印刷
であり、この上層ベースコート4をブラウン色とし印刷
5を木目模様の印刷とすることにより上層ベースコート
4の色調とその表面に施された木目の印刷5とにより木
目調の表面デザインが形成される。上記のうち基材1,
下層ベースコート2,上層ベースコート4及び印刷5
は、図2に示した従来の木目調部品と同じであり、基材
1上の下層(ホワイト色)ベースコート2と上層(ブラ
ウン色)ベースコート4との間に約10μm 程度の膜厚
の中層(ブラック色)ベースコート3を介在させた点が
従来のものと異なる。
【0010】該中層(ブラック色)ベースコート3の塗
料組成は、アクリルポリオール系樹脂を塗膜を形成する
主成分となる樹脂とし、カーボンブラックを顔料の主成
分とし、それにエステル系溶剤,炭化水素系溶剤,ケト
ン系溶剤等の溶剤と例えば紫外線吸収剤等塗料の耐候
性,貯蔵安定性等を向上させるための微量の添加剤とを
添加混合したものとする。
【0011】上記構成の木目調部品の印刷5,上層(ブ
ラウン色)ベースコート4及び中層(ブラック色)ベー
スコート3をレーザー加工にて打ち抜いて文字或は記号
等を形成し、その打ち抜き部Aを含む表面全体を透明な
クリヤコート6で覆い、裏面部に設けた光源7から発し
た光が打ち抜き部Aから透過しその透過光にて文字或は
記号等が表示されるようにするものである。又上記光源
7が点灯していない時は、文字,記号等は外光により白
色で表示される。
【0012】上記レーザー加工は、加工する部位(文字
部,記号部等)にレーザー光を走査させながら照射し、
上層の印刷及び塗膜を蒸発させて(塗膜表面はレーザー
光のエネルギにより焼き切るイメージとなる)除去する
ものである。
【0013】一般に塗膜中には様々な種類の顔料(塗膜
に色をつけるための微粒子)が入っているが、顔料の種
類によってレーザー光による蒸発のし易さが異なる。レ
ーザー加工により上層ベースコートのみ蒸発させ下層ベ
ースコートを残すためには、上層にはレーザー加工によ
り蒸発し易い顔料,下層には蒸発しにくい顔料を選択し
て使用することが好ましい。そのために従来より下層
(白色)ベースコートとしてレーザー光により蒸発しに
くい酸化チタン(白色)を含んだ顔料を使用しており、
それにより基本的には下層ベースコートの表層で加工が
ストップするようになっている。しかし上層ベースコー
トの色味によっては、蒸発しにくい顔料を一部使用せざ
るを得ないことが多く、上記木目調を出すためのブラウ
ン色ベースコートもその一例であり、その他例えば大理
石調を出すための上層ベースコートにも蒸発しにくい顔
料が一部含まれる。このように上層ベースコートの中に
蒸発しにくい顔料が含まれていると、その顔料が下層ベ
ースコートの表層に残存(図2の符号f参照)して正常
な色に仕上がらないことが多い。又レーザー加工は上層
ベースコート上の印刷の厚さ,濃淡によっても影響さ
れ、印刷の厚い部位においては上層ベースコートが一部
残存することがあり、それを無くしようとすると印刷の
薄い部位において下層ベースコートの表面を削ってしま
うことがあり(図2の符号g参照)、きれいに仕上げる
ことがなかなか困難である。
【0014】そこで本発明では、上述したように下層ベ
ースコート2と上層ベースコート4との間に、レーザー
加工により蒸発し易いカーボンを顔料の主成分とした中
層ベースコート3を介在させたことにより、上層ベース
コート4中のレーザー加工性の悪い顔料をその下にある
中層ベースコート3中のレーザー加工性の良好な顔料
(カーボン顔料)と共に蒸発させ、又印刷5の厚み,濃
淡による加工性のバラツキをレーザー加工性の良い中層
ベースコート3の蒸発にて吸収し、上層ベースコート中
のレーザー加工性の悪い顔料残存によるレーザー加工部
の色違いや印刷の濃淡等による下層ベースコート表面の
削り取りといった虞はなくなり、バラツキのない良好な
製品を歩留り良く得ることができ、生産性の向上をもた
らし得るものである。
【0015】上記実施例では、上層ベースコートをブラ
ウン色としその上に木目の印刷を施した木目調の部品に
本発明を適用した例を示したが、本発明は上記木目調部
品に限らず、乳白色にブラウン色が混ざった色調の上層
ベースコート上に天然大理石の表面模様を印刷して形成
した大理石調の部品或は各種色調の上層ベースコート上
に布目模様を印刷して形成した布目調の部品等、レーザ
ー加工性の悪い顔料を含む上層ベースコートを用いたあ
らゆる部品に適用可能である。
【0016】尚基材1は従来同様アクリル素材等透明度
の高い樹脂材を用い、下層ベースコート2も従来同様顔
料としてレーザー光により蒸発しにくい酸化チタン(白
色)を用いた白色系統の色調とすることが多いが、その
他オレンジ,ブルー等の色調とする場合もあり、この場
合も本発明は適用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透明な基
材上に光透過性を有する下層ベースコートを形成し、そ
の上に光透過性をほとんど有しない上層ベースコートを
形成すると共に、その上に印刷を施し、該印刷と上層ベ
ースコートをレーザー光にて打ち抜き加工して文字,記
号等を形成し、裏面部からの照明によって該文字,記号
等が表示されるようになっている透過照明部品におい
て、上記下層ベースコートと上層ベースコートとの間に
レーザー光により蒸発し易い顔料を顔料の主成分とする
中層ベースコートを介在させ、印刷と上層ベースコート
と該中層ベースコートとをレーザー光にて打ち抜き加工
して文字,記号等を形成するという方法を採ることによ
り、打ち抜かれた部分の下層ベースコート表面上に蒸発
しにくい顔料が残存したり、或は下層ベースコート表面
が削られたりするようなことはなくなり、非常にきれい
な仕上がりをバラツキなく容易に得ることができ、レー
ザー加工が簡単容易となり生産性の向上をはかることが
できるもので、実用上多大の効果をもたらし得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す透過照明部品のレーザー
加工部付近の断面図である。
【図2】従来の透過照明部品のレーザー加工部付近の断
面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 下層ベースコート 3 中層ベースコート 4 上層ベースコート 5 印刷 6 クリヤコート 7 光源 A 打ち抜き部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な基材の上に光透過性を有する下層
    ベースコートと光透過性をほとんど有しない上層ベース
    コートとを積重形成して該上層ベースコート上に模様の
    印刷を施し、該印刷と上層ベースコートをレーザー加工
    にて打ち抜いて文字或は記号等を形成し、裏面部からの
    照明により文字或は記号等が表示されるようになってい
    る透過照明部品において、上記下層ベースコートと上層
    ベースコートとの間にレーザー光にて蒸発し易い顔料を
    顔料の主成分とした中層ベースコートを形成介在させ、
    印刷と上層ベースコートと中層ベースコートとをレーザ
    ー加工にて打ち抜いて文字或は記号等を形成することを
    特徴とする透過照明部品のレーザー加工法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の透過照明部品のレーザ
    ー加工法において、中層ベースコートはカーボン顔料を
    顔料の主成分としていることを特徴とする透過照明部品
    のレーザー加工法
JP4056415A 1992-02-06 1992-02-06 透過照明部品のレーザー加工法 Pending JPH05212564A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4056415A JPH05212564A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 透過照明部品のレーザー加工法

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JP4056415A JPH05212564A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 透過照明部品のレーザー加工法

Publications (1)

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JPH05212564A true JPH05212564A (ja) 1993-08-24

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ID=13026500

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4056415A Pending JPH05212564A (ja) 1992-02-06 1992-02-06 透過照明部品のレーザー加工法

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JP (1) JPH05212564A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003347694A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Kyocera Corp 配線基板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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