JPH05212482A - メダル・コイン用ブランクの製造方法 - Google Patents
メダル・コイン用ブランクの製造方法Info
- Publication number
- JPH05212482A JPH05212482A JP4199292A JP4199292A JPH05212482A JP H05212482 A JPH05212482 A JP H05212482A JP 4199292 A JP4199292 A JP 4199292A JP 4199292 A JP4199292 A JP 4199292A JP H05212482 A JPH05212482 A JP H05212482A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circular
- circular disk
- die
- disk
- dimension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 メダル・コイン用ブランクの仕上がり外径寸
法のばらつきを小さく抑えて安定させ、圧印時圧印金型
にうまく納まり、均一に且つ精度良く加工できて、きれ
いな刻印模様が出るようにする。 【構成】 帯材からプレス抜きした円板を焼鈍後、圧縁
機にて周縁を圧縁加工するに於いて、回転円形金型と、
この回転円形金型の中心を中心とする外側の固定円弧金
型との間を円板の直径と同一寸法又は若干縮めたギャッ
プにて、円板を複数回リミングするメダル・コイン用ブ
ランクの製造方法。
法のばらつきを小さく抑えて安定させ、圧印時圧印金型
にうまく納まり、均一に且つ精度良く加工できて、きれ
いな刻印模様が出るようにする。 【構成】 帯材からプレス抜きした円板を焼鈍後、圧縁
機にて周縁を圧縁加工するに於いて、回転円形金型と、
この回転円形金型の中心を中心とする外側の固定円弧金
型との間を円板の直径と同一寸法又は若干縮めたギャッ
プにて、円板を複数回リミングするメダル・コイン用ブ
ランクの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寸法精度に優れたメダ
ル・コイン用ブランクの製造方法に関する。
ル・コイン用ブランクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メダル・コイン用ブランクを製造
するには、貴金属又は貴金属合金の帯材からプレス抜き
した円板を焼鈍した後、圧縁機にて周縁を圧縁加工して
いた。こうして得たブランクはその後圧印機にて模様を
刻印して、メダル又はコインを製作している。
するには、貴金属又は貴金属合金の帯材からプレス抜き
した円板を焼鈍した後、圧縁機にて周縁を圧縁加工して
いた。こうして得たブランクはその後圧印機にて模様を
刻印して、メダル又はコインを製作している。
【0003】ところで、上記のメダル・コイン用ブラン
クの製造方法では、圧縁機の圧縁加工部の1パスの圧縁
長さが限られていて加工距離が短く、また周縁のみの加
工で、しかも拘束しない金型での周面からの圧潰加工で
ある為、円板の寸法、硬さのばらつきがそのまま潰し代
に反映され、仕上がり外形寸法に大きなばらつきが発生
し、高価な貴金属を管理する上で問題があり、メダル、
コインを製作した際、圧印による刻印模様にばらつきが
生じて商品価値が損なわれたり、通貨価値が損なわれた
りする恐れがあった。この為、完全拘束金型で円板を圧
縁加工しようとしたり、予備成形しようとしたりする
と、金型代がかさんだり、工数手間が増えて生産性が低
下したりするという問題が生じるものである。
クの製造方法では、圧縁機の圧縁加工部の1パスの圧縁
長さが限られていて加工距離が短く、また周縁のみの加
工で、しかも拘束しない金型での周面からの圧潰加工で
ある為、円板の寸法、硬さのばらつきがそのまま潰し代
に反映され、仕上がり外形寸法に大きなばらつきが発生
し、高価な貴金属を管理する上で問題があり、メダル、
コインを製作した際、圧印による刻印模様にばらつきが
生じて商品価値が損なわれたり、通貨価値が損なわれた
りする恐れがあった。この為、完全拘束金型で円板を圧
縁加工しようとしたり、予備成形しようとしたりする
と、金型代がかさんだり、工数手間が増えて生産性が低
下したりするという問題が生じるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、仕上
がり外形寸法のばらつきを小さく抑えるようにしたメダ
ル・コイン用ブランクの製造方法を提供しようとするも
のである。
がり外形寸法のばらつきを小さく抑えるようにしたメダ
ル・コイン用ブランクの製造方法を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のメダル・コイン用ブランクの製造方法は、帯
材からプレス抜きした円板を焼鈍後、圧縁機にて周縁を
圧縁加工するに於いて、回転円形金型と、この回転円形
金型の中心を中心とする外側の固定円弧金型との間を、
円板の直径と同一寸法又は若干縮めたギャップにて、円
板を複数回リミングすることを特徴とするものである。
の本発明のメダル・コイン用ブランクの製造方法は、帯
材からプレス抜きした円板を焼鈍後、圧縁機にて周縁を
圧縁加工するに於いて、回転円形金型と、この回転円形
金型の中心を中心とする外側の固定円弧金型との間を、
円板の直径と同一寸法又は若干縮めたギャップにて、円
板を複数回リミングすることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように本発明のメダル・コイン用ブラン
クの製造方法は、焼鈍後の円板を、圧縁機の回転円形金
型とその外側の固定円弧金型との間を、円板の直径と同
一寸法又は若干縮めたギャップにて複数回リミングする
のであるから、円板の寸法、硬さのばらつきにかかわら
ず、潰し代が外周略均一となって、仕上がり外径寸法の
ばらつきが小さく抑えられ安定する。
クの製造方法は、焼鈍後の円板を、圧縁機の回転円形金
型とその外側の固定円弧金型との間を、円板の直径と同
一寸法又は若干縮めたギャップにて複数回リミングする
のであるから、円板の寸法、硬さのばらつきにかかわら
ず、潰し代が外周略均一となって、仕上がり外径寸法の
ばらつきが小さく抑えられ安定する。
【0007】
【実施例】本発明のメダル・コイン用ブランクの製造方
法の一実施例と従来例について説明する。
法の一実施例と従来例について説明する。
【0008】先ず実施例について説明すると、図1に示
すように厚さ 1.6mm、幅35mmのPt帯材1からプレス抜
きした直径30mmのPt円板2を 800℃で焼鈍した後、図
2に示すように圧縁機の回転円形金型3と、この回転円
形金型3の中心を中心とする外側の固定円弧金型4との
間を円板の直径と同一寸法にし、両金型3、4の側面を
図3に示すように対称にくぼませたギャップ5にPt円
板2を通し、2回リミングして周縁を圧縁加工し、ブラ
ンクを得た。
すように厚さ 1.6mm、幅35mmのPt帯材1からプレス抜
きした直径30mmのPt円板2を 800℃で焼鈍した後、図
2に示すように圧縁機の回転円形金型3と、この回転円
形金型3の中心を中心とする外側の固定円弧金型4との
間を円板の直径と同一寸法にし、両金型3、4の側面を
図3に示すように対称にくぼませたギャップ5にPt円
板2を通し、2回リミングして周縁を圧縁加工し、ブラ
ンクを得た。
【0009】一方従来例は、上記実施例と同一の焼鈍後
Pt円板2を実施例と同じ圧縁機の金型3、4間のギャ
ップ5に通し、1回リミングして周縁を圧縁加工し、ブ
ランクを得た。
Pt円板2を実施例と同じ圧縁機の金型3、4間のギャ
ップ5に通し、1回リミングして周縁を圧縁加工し、ブ
ランクを得た。
【0010】こうして得た実施例及び従来例のメダル・
コイン用ブランクを各50個について寸法検査した処、図
4の正規確率紙に示すような結果を得た。この図4の正
規確率紙で明らかなように従来例のメダル・コイン用ブ
ランクは、規格値 29.56〜 29.64mmから外れた仕上がり
外径寸法の不良品が10%もあり、規格値内の良品の仕上
がり外径寸法のばらつきが大きかったのに対し、実施例
のメダル・コイン用ブランクは、全て規格値 29.56〜 2
9.64mm内の良品のみで、その仕上がり外径寸法のばらつ
きは小さく安定していることが判る。
コイン用ブランクを各50個について寸法検査した処、図
4の正規確率紙に示すような結果を得た。この図4の正
規確率紙で明らかなように従来例のメダル・コイン用ブ
ランクは、規格値 29.56〜 29.64mmから外れた仕上がり
外径寸法の不良品が10%もあり、規格値内の良品の仕上
がり外径寸法のばらつきが大きかったのに対し、実施例
のメダル・コイン用ブランクは、全て規格値 29.56〜 2
9.64mm内の良品のみで、その仕上がり外径寸法のばらつ
きは小さく安定していることが判る。
【0011】
【発明の効果】以上の通り本発明のメダル・コイン用ブ
ランクの製造方法によれば、円板の寸法、硬さのばらつ
きにかかわらず、潰し代が外周略均一となって仕上がり
外径寸法のばらつきが小さくなって安定するので、圧印
時圧印金型にうまく納まり、均一に且つ精度良く加工で
きて、きれいな刻印模様の出るブランクを得ることがで
きる。
ランクの製造方法によれば、円板の寸法、硬さのばらつ
きにかかわらず、潰し代が外周略均一となって仕上がり
外径寸法のばらつきが小さくなって安定するので、圧印
時圧印金型にうまく納まり、均一に且つ精度良く加工で
きて、きれいな刻印模様の出るブランクを得ることがで
きる。
【図1】帯材から円板をプレス抜きした状態を示す図で
ある。
ある。
【図2】圧縁機の回転円形金型と固定円弧金型を示す概
略平面図である。
略平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の製造方法により得たメダル・コイン用
ブランクと従来の製造方法により得たメダル・コイン用
ブランクとの寸法検査の結果を示す正規確率紙である。
ブランクと従来の製造方法により得たメダル・コイン用
ブランクとの寸法検査の結果を示す正規確率紙である。
1 帯材 2 円板 3 回転円形金型 4 固定円弧金型 5 ギャップ
Claims (1)
- 【請求項1】 帯材からプレス抜きした円板を焼鈍後、
圧縁機にて周縁を圧縁加工するに於いて、回転円形金型
と、この回転円形金型の中心を中心とする外側の固定円
弧金型との間を、円板の直径と同一寸法又は若干縮めた
ギャップにて、円板を複数回リミングすることを特徴と
するメダル・コイン用ブランクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4199292A JPH05212482A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | メダル・コイン用ブランクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4199292A JPH05212482A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | メダル・コイン用ブランクの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05212482A true JPH05212482A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=12623696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4199292A Pending JPH05212482A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | メダル・コイン用ブランクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05212482A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100345643C (zh) * | 2005-11-17 | 2007-10-31 | 中国印钞造币总公司 | 正多边形坯饼滚边装置及其专用模板的制造方法 |
CN101850381A (zh) * | 2010-04-23 | 2010-10-06 | 中国印钞造币总公司 | 异形币滚边设备、滚边工艺及其滚边模具的制造方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4199292A patent/JPH05212482A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100345643C (zh) * | 2005-11-17 | 2007-10-31 | 中国印钞造币总公司 | 正多边形坯饼滚边装置及其专用模板的制造方法 |
CN101850381A (zh) * | 2010-04-23 | 2010-10-06 | 中国印钞造币总公司 | 异形币滚边设备、滚边工艺及其滚边模具的制造方法 |
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