JPH05212422A - タンデム圧延機の板厚制御装置 - Google Patents

タンデム圧延機の板厚制御装置

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JPH05212422A
JPH05212422A JP3060111A JP6011191A JPH05212422A JP H05212422 A JPH05212422 A JP H05212422A JP 3060111 A JP3060111 A JP 3060111A JP 6011191 A JP6011191 A JP 6011191A JP H05212422 A JPH05212422 A JP H05212422A
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plate thickness
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detecting
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Masaki Otsuka
正樹 大塚
Junya Hayakawa
淳也 早川
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属ストリップを圧延するタンデム圧延機で
少なくとも1以上のスタンド前後に板速計を有し、前段
側の1ケ所以上に板厚計を有したタンデム圧延機であ
り、予め設定された各スタンド間板厚目標値になるよう
前スタンドロール速度を制御する、いわゆるマスフロー
AGC(Automatic Gauge Control)の制御装置におい
て、上記板厚制御装置のゲインGに通板直後、溶接点通
過、走間板厚変更直後などの制御開始時から、一定期間
で徐々に増加するような変数Ci1を掛け、こうして得
られる時間経過に伴って大きくなるようにゲインが変化
され、最終的に予め定める一定値になる。これによって
板厚変動、スタンド間張力過大、過少などの問題を回避
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデム圧延機の制御
装置、特にタンデム冷間圧延機など金属ストリップを圧
延する圧延機において被圧延材を圧延する際の自動板厚
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スタンド間に設けられたストリッ
プ速度を検出する速度検出手段である板速計の板速値と
前段側ないし後段側の1ケ所以上の板厚計の板厚値を用
い、マスフロー式により中間スタンド板厚を目標板厚に
なるよう、前記スタンドロールの速度を制御するいわゆ
るマスフローAGC(Automatic Gauge Control)は、通
板直後、溶接点通過、走間板厚変更直後などに制御を開
始し、常に同一のゲインで動作し、またロールスリップ
つまり先進率が大きくマイナスになるケースでも、板速
計が誤動作し異常な先進率になるケースでも、制御動作
に対し制約をかけていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスフローAGCでは次のような問題(1),(2),
(3),(4)がある。
【0004】(1)通板直後、溶接点通過、走間板厚変
更直後などマスフローAGCの制御開始時は、ミルセッ
トアップ誤差、原板厚の偏差や変動、オペレータ手動介
入などの外乱が最も発生しやすく、この外乱とマスフロ
ーAGC動作が相乗効果を起こし、板厚変動、スタンド
間張力過大、過少などのトラブルを引き起こすケースが
ある。
【0005】(2)圧延機加速終了の定常圧延中は原板
厚も安定し、各種AGCの動作で、最終仕上げ板厚は確
保され安定している。また高速圧延状態にあるときに
は、ロールバイトへの圧延油の巻込は、低速時より多
く、低速時よりワークロールが多少スリップ(先進率が
負)しやすい。このような状態のとき、マスフローAG
Cは、あまり必要でないが、従来のように常に同一のゲ
インだと定常圧延時にマスフローAGC動作が、最終仕
上板厚の外乱となったり、マスフローAGC動作でロー
ルスリップを助長するケースがある。過大なロールスリ
ップは、ストリップに疵を生じる。
【0006】一方、圧延機入側に酸洗設備や溶接機など
を直結した連続圧延機の場合は、連結された前工程側の
原因によって、圧延機速度を極低速まで減速するケース
がある。この加減速時には、各スタンドミルモータの揃
速性や各スタンド摩擦係数が急変するため、各スタンド
間板厚が変動し易く、この時こそ、マスフローAGCの
ゲインを大きくとって、板厚を充分確保したいというニ
ーズがある。
【0007】(3)前記のように過大なロールスリップ
は被圧延材であるストリップの疵につながる。ワークロ
ール使用トン数が増えてくると、低速圧延時でもロール
スリップが大きくなるケースがあり、この場合、従来技
術では、マスフローAGCは自動でオフにならなかっ
た。
【0008】(4)マスフローAGCは、スタンド間板
速計が正常に動作してはじめて本来の制御を行うが、板
速計が異常値を出した場合、従来技術ではマスフローA
GCが異常動作を起こし、スタンド間張力過大、過少な
どのトラブルを起こしている。
【0009】本発明の目的は、マスフローAGCの制御
開始時における制御を安定して行うことができるように
し、またスタンドのワークロールとストリップとのスリ
ップを防ぐことができるようにしたタンデム圧延機の板
厚制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンデム圧延
機の入側または出側のストリップ板厚h0を検出する板
厚検出手段と、タンデム圧延機の板厚検出手段と同じ所
のストリップ速度v0を検出する第1速度検出手段と、
タンデム圧延機の複数の各スタンドの出側の速度viを
検出する第2速度検出手段と、板厚検出手段と、第1お
よび第2速度検出手段との出力に応答して、板厚hm
3、
【0011】
【数1】hmi = (v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h03との差Δhi(=h
mi−h0i)を演算して求める手段と、各スタンドの
ワークロールを駆動するモータと、前記厚みの差Δh3
が零となるようにモータの速度を制御する手段と、前記
制御手段のゲインを、制御開始時から時間経過に伴って
大きくなるように変化して、予め定める一定値にもたら
すゲイン変化手段とを含むことを特徴とするタンデム圧
延機の板厚制御装置である。
【0012】また本発明は、タンデム圧延機の入側また
は出側のストリップ板厚h0を検出する板厚検出手段
と、タンデム圧延機の板厚検出手段と同じ所のストリッ
プ速度v0を検出する第1速度検出手段と、タンデム圧
延機の複数の各スタンドの出側の速度viを検出する第
2速度検出手段と、板厚検出手段と、第1および第2速
度検出手段との出力に応答して、板厚hmi、
【0013】
【数2】hmi = (v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h0iとの差Δhi(=h
mi−h0i)を演算して求める手段と、各スタンドの
ワークロールを駆動するモータと、前記厚みの差Δhi
が零となるようにモータの速度を制御する手段と、前記
制御手段のゲインを、第2速度検出手段によって検出さ
れた速度viが大きくなると、小さくなるように変化す
るゲイン変化手段とを含むことを特徴とするタンデム圧
延機の板厚制御装置である。
【0014】また本発明は、ダンデム圧延機の入側また
は出側のストリップ板厚h0を検出する板厚検出手段
と、スタンドの板厚検出手段と同じ所のストリップ速度
v0を検出する第1速度検出手段と、ダンデム圧延機の
複数の各スタンドの出側の速度v3を検出する第2速度
検出手段と、板厚検出手段と、第1および第2速度検出
手段との出力に応答して、板厚hmi、
【0015】
【数3】hmi =(v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h0iとの差Δhi(=h
mi−h0i)を演算して求める手段と、各スタンドの
ワークロールを駆動するモータと、前記厚みの差Δhi
が零となるようにモータの速度を制御する手段と、スタ
ンドのワークロールの速度vRiを検出するワークロー
ル速度検出手段と、第2速度検出手段とワークロール速
度検出手段との出力に応答して、先進率A、
【0016】
【数4】A = (vi−vRi)/vRi を演算して求める手段と、前記先進率Aが負であって、
その絶対値が予め定める値以上になったとき、制御手段
のゲインを予め定める値に保持する手段とを含むことを
特徴とするタンデム圧延機の板厚制御装置である。
【0017】
【作用】本発明のマスフローAGCでは、圧延機の入側
のストリップ板厚h0とその入側のストリップ速度v0
との積v0・h0は一定であり、すなわちその積は、タ
ンデム圧延機に備えられる複数の各スタンドの入側およ
び出側において一定であり、各スタンドの出側の予め定
める目標板厚h0iと、演算によって求められる板厚h
miとの差Δhi(=hmi−h0i)が零となるよう
にモータの速度が制御手段によって制御される。本発明
に従えば、制御開始時、すなわち通板直後、複数のロー
ル状ストリップの溶接点通過時、および走間板厚変更点
の通過時などでは、時間経過に伴って制御手段のゲイン
を大きくなるように変化し、最終的に、予め定める一定
値にもたらす。この時間経過に伴ってゲインを変化する
というのは、実際の時間の経過に伴ってもよいし、ある
いはまた圧延距離の増大に伴ってもよく、あるいはまた
その他の要素に伴ってもよく、実質上、制御開始時から
の時間の経過に対応していればよい。制御手段のゲイン
を変化するために、時間経過に伴って徐々に増加する係
数Ci1を掛け算するように構成してもよい。これによ
って、マスフローAGCスタート時と同時に発生する外
乱(ミルセットアップ誤差、原板厚の偏差や変動、オペ
レータの手動介入等)とマスフローAGCの相乗効果に
よる板厚変動、スタンド間張力過大、過少を防止するこ
とができる。
【0018】さらに本発明に従えば、第2速度検出手段
によって検出される各スタンドの出側の速度viが大き
くなると、前記制御手段のゲインを小さくするように変
化させる。このためにたとえばストリップの速度が高速
時に小さく、低速時に大きく変化する係数Ci2を制御
手段のゲインに掛け算する構成などによって本発明を実
現することができる。このような構成によって、高速時
のあまりマスフローAGCを大きくとらなくて良い領域
ではゲインを小さくし、ワークロールスリップ等マスフ
ローAGCの過大動作を防止し、低速域のマスフローA
GCのゲインを大きくしたい領域ではゲインを大きく
し、所定の板厚精度を確保することができる。
【0019】さらに本発明に従えば、マスフローAGC
の動作中、マスフローAGCに使用しているものと同じ
板速計とワークロール周速とで算出した先進率が、ある
一定値以下になると、動作出力を保持することによっ
て、低速時でも発生しうるワークロールスリップ時や、
板速計自体の異常出力を自動的に判定し、マスフローA
GCによる板厚変動、スタンド間張力過大、過少を防止
することができる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。圧延される鋼帯であるストリップ1は、複数(こ
の実施例では4)のスタンドST1〜ST4をこの順序
で通板されて圧延される。このようなタンデム圧延機の
入側のストリップ板厚h0は、板厚検出手段2によって
検出され、またタンデム圧延機の入側のストリップ速度
v0は、速度検出手段3によって検出される。各スタン
ドST1〜ST4の相互間にもまた、速度検出手段4,
5,6が設けられてストリップ速度v1,v2,v3が
検出され、また終段のスタンドST4の出側には速度検
出手段7が設けられ、ストリップ速度v4が検出され
る。各スタンドST1〜ST4毎に制御回路8,9,1
0,11がそれぞれ設けられ、これらの制御回路8,
9,10,11は、マイクロコンピュータなどによって
実現される処理回路12に接続される。板厚検出手段2
および速度検出手段3〜7の各出力は、処理回路12に
与えられる。処理回路12では、たとえばスタンドST
3に関する制御回路10に関連して、マスフロー式であ
る数1に従い、数2で示されるように、そのスタンドS
Tiの出側の板厚hmiを演算して求める。
【0021】
【数5】v0・h0 = vi・hmi
【0022】
【数6】
【0023】この演算して求められた板厚hmiを表す
信号は、ライン13から導出され減算回路14に与えら
れる。この減算回路14には、目標値設定回路15か
ら、予め定める目標板厚h0iを表す信号が与えられ
る。減算回路14はライン16に、差Δhiを表す信号
を導出する。
【0024】
【数7】Δhi = hmi − h0i 制御手段17は、数4に示される演算を行い、ライン1
6を介する差Δhが零となるように、モータ36の速度
を制御するための信号をライン19に導出する。
【0025】
【数8】
【0026】ここで制御手段17のゲインまたは伝達関
数をGとし、k1,k2は定数であり、sはプラス演算
子である。こうして制御手段17では、モータ18の速
度の比例および積分制御が行われる。
【0027】図2は、制御手段17の具体的な構成を示
すブロック図である。ライン16からの信号は、比例演
算回路20と積分演算回路21とにそれぞれ与えられ、
これらの回路20,21の出力は、加算器22に与えら
れ、ライン19から導出される。
【0028】制御手段17からの出力はライン19を介
して掛算器24に与えられる。掛算器24は、制御手段
17のゲインGに係数C3を掛算して、C3・Gを演算
して求め、ライン25に出力を導出する。
【0029】この掛算器24における係数C3は、演算
回路26によって変化される。演算回路26は、タンデ
ム圧延機の入側に設けられている継目検出手段27から
の出力と、最終段のスタンドST4のワークロール28
の周速vR4を検出する速度検出手段29の出力とに応
答する。継目検出手段27とスタンドST3のワークロ
ール30との間の距離L3は既知であり、したがって継
目検出手段27によってストリップ1の溶接された継目
が検出された後、その継目がスタンドST3に到達する
時刻を、速度検出手段29の出力によって演算して求め
ることができる。これによって演算回路26は図3で示
されるように係数C31を、ストリップ1の継目がスタ
ンドST3に到達した時刻t1である制御開始時から、
時間経過に伴って増大させる。時刻t2では、係数C3
1は一定の値1.0になる。本発明の他の実施例とし
て、図3の時間経過に代えて、ストリップ1の走行距
離、すなわち圧延距離であってもよい。
【0030】演算回路26は、速度検出手段29によっ
て検出された最終スタンドST4のワークロール28の
速度vR4に応答し、その速度vR4に対応して変化す
る係数C32を表す信号を図4のようにして求める。こ
れによってライン32から導出される係数C3を表す信
号は、前記係数C31とC32との積である。
【0031】
【数9】C3 = C31・C32 本発明の他の実施例として、最終段のスタンドST4の
ワークロール28の速度を速度検出手段29によって検
出する代りに、その他のスタンドST1〜ST3の各ワ
ークロールの速度に基づいて、係数Ci2を図4のよう
に変化するようにしてもよい。
【0032】上述のようにして制御開始時から時間経過
に伴って係数C31を大きくなるように変化して、予め
定める一定値にもたらすようにすることによって、板厚
変動、スタンド間張力過大、過少などのトラブルの発生
を防ぐことができる。係数C32を、ワークロール速度
vR4に応じて図4のように変化することによって、ス
トリップ1とワークロール28,30などとのスリップ
を防ぐことができ、安定した板厚で圧延を行うことがで
きる。
【0033】ライン25からの出力は、保持回路33に
与えられる。この保持回路33には、速度検出回路34
によって検出されるワークロール30の周速vR3が検
出されて与えられ、またストリップ1の速度が速度検出
手段6によって検出されて与えられる。保持回路33
は、先進率Aを演算して求める。
【0034】
【数10】
【0035】この保持回路33は、先進率Aが負であっ
て、その絶対値が予め定める値以上になったとき、その
予め定める値になった時点におけるライン25からのゲ
インC3・Gを表す値に一定に保つ。この保持回路33
は、先進率Aが上述のように負であって、その絶対値が
予め定める値以上になったとき以外では、ライン25の
出力をそのままライン35に導出する。ライン35から
の出力は駆動回路37に与えられる。この駆動回路37
はモータ36を駆動し、これによってワークロール30
が回転駆動される。こうして保持回路33の働きによっ
て、ストリップ1とワークロール30のスリップを回避
することができ、またスタンドST2,ST3,ST4
間の張力が過大、過少になるというトラブルを回避する
ことができる。上述の実施例では、主としてスタンドS
T3に関連して述べたけれども、その他のスタンドST
1,ST2,ST4における各制御回路8,9,11に
関してもまた同様な構成となっている。
【0036】板厚検出手段と第1速度検出手段とは、ダ
ンデム圧延機の入側に、または出側に、同じ所で設けら
れる。
【0037】
【発明の効果】本発明のタンデム圧延機の板厚制御装置
によって次のような効果(1)〜(4)が生じる。
【0038】(1)通板直後、溶接点通過、走間板厚変
更直後などのマスフローAGCの制御開始時は、ミルセ
ットアップ誤差、原板厚の偏差や変動、オペレータ手動
介入などの外乱が最も発生しやすく、従来では、この外
乱とマスフローAGC動作が相乗効果を起こし、板厚変
動、スタンド間張力過大、過少などのトラブルを引き起
こすケースがあったが、本発明では、制御手段のゲイン
を、制御開始時から時間経過に伴って大きくなるように
変化して、予め定める一定値にもたらすようにすること
によって、このようなトラブルを回避し、しかも、この
外乱部を過ぎたころは、適正なゲインに自動的になめら
かに移行することによって、本来の板厚精度を確保でき
る。
【0039】(2)圧延加速終了の定常圧延中は、原板
厚は安定し、各種AGCの動作で最終仕上げ板厚は確保
され、安定している。また高速圧延状態にあり、ロール
バイトへの圧延油巻込も低速時より多く、低速時よりワ
ークロールが多少スリップ(先進率が負)しやすい。こ
のような状態のとき、マスフローAGCはあまり必要で
ないので、スタンド出側の第2速度検出手段によって検
出された速度が大きくなると、制御手段のゲインを小さ
くなるように変化することによって、高速圧延状態のゲ
インを小さめに調整できて、マスフローAGCがワーク
ロールスリップを助長したり、最終仕上げ厚への外乱と
なることを防止できる。
【0040】一方、圧延機入側に酸洗設備や溶接機など
を直結した連続圧延機の場合は、直結された前工程側の
原因によって圧延機速度を極低速まで減速するケースが
ある。この加減速時には各スタンドミルモータの揃速性
や各スタンド摩擦係数が急変するため、各スタンド間板
厚が変動し易く、この時こそマスフローAGCのゲイン
を大きくする必要があるが、本発明によれば、これも上
述のような速度ゲインの変化を設けることで、低速圧延
状態のゲインを大きく調整できて、良好な板厚制御を行
うことができる。
【0041】(3)前記のような過大なワークロールス
リップは、被圧延材の疵につながる。ワークロール使用
トン数が増えてくると、低速圧延時でもロールスリップ
が大きくなるケースがあり、この場合従来技術ではマス
フローAGCが自動ではオフにならなかったが、本発明
では、先進率が負であって、その絶対値が予め定める値
以上になったとき、制御手段のゲインを予め定める値に
保持し、これによって上述の問題を回避できる。
【0042】(4)マスフローAGCはスタンド間板速
計が正常に動作してはじめて本来の制御を行うが、板速
計が異常値を出した場合、従来技術では、マスフローA
GCが異常動作を起こし、スタンド間張力過大、過少な
どのトラブルを起こしていたが、先進率の負の絶対値が
予め定める値以上になったとき、制御手段のゲインを予
め定める値に上述のように保持することによって、この
トラブルを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【図2】制御手段17の具体的な構成を示すブロック図
である。
【図3】演算回路26における係数Ci1が変化する状
態を示すグラフである。
【図4】演算回路26における係数Ci2が変化する状
態を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 板厚検出手段 3,4,5,6,7 ストリップ速度検出手段 8,9,10,11 制御回路 12 処理回路 14 減算回路 15 目標値設定回路 17 制御手段 24 掛算回路 26 演算回路 27 継目検出手段 29,34 ワークロール速度検出手段 33 保持回路 36 モータ 37 駆動回路 ST1〜ST4 スタンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンデム圧延機の入側または出側のスト
    リップ板厚h0を検出する板厚検出手段と、 タンデム圧延機の板厚検出手段と同じ所のストリップ速
    度v0を検出する第1速度検出手段と、 タンデム圧延機の複数の各スタンドの出側の速度viを
    検出する第2速度検出手段と、 板厚検出手段と、第1および第2速度検出手段との出力
    に応答して、板厚hm3、 【数1】hmi = (v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h03との差Δhi(=h
    mi−h0i)を演算して求める手段と、 各スタンドのワークロールを駆動するモータと、 前記厚みの差Δh3が零となるようにモータの速度を制
    御する手段と、 前記制御手段のゲインを、制御開始時から時間経過に伴
    って大きくなるように変化して、予め定める一定値にも
    たらすゲイン変化手段とを含むことを特徴とするタンデ
    ム圧延機の板厚制御装置。
  2. 【請求項2】 タンデム圧延機の入側または出側のスト
    リップ板厚h0を検出する板厚検出手段と、 タンデム圧延機の板厚検出手段と同じ所のストリップ速
    度v0を検出する第1速度検出手段と、タンデム圧延機
    の複数の各スタンドの出側の速度viを検出する第2速
    度検出手段と、 板厚検出手段と、第1および第2速度検出手段との出力
    に応答して、板厚hmi、 【数2】hmi = (v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h0iとの差Δhi(=h
    mi−h0i)を演算して求める手段と、 各スタンドのワークロールを駆動するモータと、 前記厚みの差Δhiが零となるようにモータの速度を制
    御する手段と、 前記制御手段のゲインを、第2速度検出手段によって検
    出された速度viが大きくなると、小さくなるように変
    化するゲイン変化手段とを含むことを特徴とするタンデ
    ム圧延機の板厚制御装置。
  3. 【請求項3】 ダンデム圧延機の入側または出側のスト
    リップ板厚h0を検出する板厚検出手段と、 スタンドの板厚検出手段と同じ所のストリップ速度v0
    を検出する第1速度検出手段と、 ダンデム圧延機の複数の各スタンドの出側の速度v3を
    検出する第2速度検出手段と、 板厚検出手段と、第1および第2速度検出手段との出力
    に応答して、板厚hmi、 【数3】hmi =(v0・h0)/vi を求め、予め定める目標板厚h0iとの差Δhi(=h
    mi−h0i)を演算して求める手段と、 各スタンドのワークロールを駆動するモータと、 前記厚みの差Δhiが零となるようにモータの速度を制
    御する手段と、 スタンドのワークロールの速度vRiを検出するワーク
    ロール速度検出手段と、 第2速度検出手段とワークロール速度検出手段との出力
    に応答して、先進率A、 【数4】A = (vi−vRi)/vRi を演算して求める手段と、 前記先進率Aが負であって、その絶対値が予め定める値
    以上になったとき、制御手段のゲインを予め定める値に
    保持する手段とを含むことを特徴とするタンデム圧延機
    の板厚制御装置。
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Cited By (2)

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